JPH0553464U - 水槽用上蓋 - Google Patents

水槽用上蓋

Info

Publication number
JPH0553464U
JPH0553464U JP113423U JP11342391U JPH0553464U JP H0553464 U JPH0553464 U JP H0553464U JP 113423 U JP113423 U JP 113423U JP 11342391 U JP11342391 U JP 11342391U JP H0553464 U JPH0553464 U JP H0553464U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pva
aquarium
water
gel
top lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP113423U
Other languages
English (en)
Inventor
弘明 藤井
唯夫 塩谷
敏裕 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP113423U priority Critical patent/JPH0553464U/ja
Publication of JPH0553464U publication Critical patent/JPH0553464U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Landscapes

  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリビニルアルコールを主体とする含水ゲル
からなる水浄化装置が上蓋に組み込まれた観賞魚の水槽
用上蓋。 【効果】 水浄化装置などを上蓋に一体化することによ
り水槽の美観が保て、コンパクトになり、取り付け操作
も非常に容易になった。また、その上蓋にPVAゲルを
組み込むことにより、見た目だけでなく、アンモニア除
去という点からも完全な水浄化が可能となった。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は観賞魚の水槽用上蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】
観賞魚はその美しさから雰囲気を和やかにするものとして、家庭や事務所にそ の水槽が置かれている。しかし、観賞魚を飼育するためには、水槽以外にさまざ まな周辺設備が必要である。たとえば、観賞魚を美しく照らすための照明が必要 で、通常、水槽の上部に蛍光灯を設置する。観賞魚の呼吸には水中の酸素が用い られるため、曝気装置を用いて溶存酸素を保つことが必要である。観賞魚の種類 によっては適切な水温が決まっているため、水温調節器が必要である。水槽を毎 日管理することができない場合もあるため、自動給餌装置も設置されるようにな ってきた。また、排泄物や、食べ残した餌により水が濁るため、濾過装置が必要 である。この場合、上部濾過がよく用いられ、水槽内の水をポンプで汲み上げ、 不織布等を用いて、濾過している。 また見掛けの汚れとは別に、排泄されたアンモニア性窒素は魚に有毒であり、 これを放置すると観賞魚に病気が発生し、死滅することもある。従来、セラミッ クスなどの吸着剤を用いて除去する方法、また、硝化菌や好気性バクテリアなど の微生物を含む水を投入する方法が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
観賞魚を飼育するための水槽には、照明・曝気装置・濾過装置・水温調節器・ 自動給餌装置などのさまざまな周辺設備が必要であるため、従来これらの装置を 個々に設置してきた。そのため、水槽の周辺が煩雑となり、美観を損ねていた。 また、アンモニア性窒素を除去する方法としてはセラミックスなどの吸着剤を 用いるものがあるが、その吸着能力には限界があり、浄化効果が長続きしない。 また、硝化菌や好気性バクテリアなどの微生物を含む水を投入する方法は、微生 物濃度を高めることができず、効果は不十分であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは、ポリビニルアルコール(以下、PVAと略記する)を主体とす る含水ゲル(以下、PVAゲルと略記する)からなる水浄化装置が上蓋に組み込 まれた観賞魚の水槽用上蓋を見出し、本考案を完成させるに至った。好ましくは 、PVAゲルに、アンモニア性窒素を浄化する微生物を固定化したPVAゲルを 用いることを特徴とする。 本考案の水槽の蓋には、PVAゲルを用いた水浄化装置のほかに、あらゆる周 辺設備を組み込み一体化することができるが一例を挙げると、蛍光灯、エアーポ ンプ、揚水ポンプ、温度調節器、不織布による濾過槽、活性炭による浄化槽、貝 化石・サンゴ石等によるpH調整槽、自動給餌装置などを組み込むことができる 。
【0005】 次に、上蓋に組み込む水浄化装置に用いられるPVAゲルについて説明する。 包括固定によく用いられる高分子素材としては、寒天、アルギン酸塩、カラギー ナン、ポリアクリルアミド、PVA、ポリエチレングリコール、光硬化性樹脂等 が知られているが、このうち、PVAゲルは、含水率が高く、基質透過・酸素透 過性に優れているため、微生物の棲息性に優れており、強度、耐久性が高いため 、本考案の水浄化装置の固定化担体として好ましい。ゲルの形状は球状、サイコ ロ状、繊維状、シート状、管状などあらゆるものが考えられ、それぞれの使用状 態に適した形状のものを使用すればよい。 本考案に使用するPVAは平均重合度が1000以上、好ましくは1700以 上で、ケン化度は98.5モル%以上、好ましくは99.85モル%以上完全ケ ン化PVAがPVAゲルの形成上、好ましい。また本考案のPVAとしては、本 考案の目的を阻害しない範囲において、公知の種々の変性PVAを用いることが できる。含水ゲル形成時のPVA水溶液の濃度はPVAゲル形成能の範囲から、 1〜40wt%まで可能であり、PVA濃度が高いほど、より強固なゲルが生成 するが、必要なゲル強度が得られれば、PVA濃度が低い方が原料コスト面から 有利である。PVAゲルを球状などの形に成形するために、アルギン酸ナトリウ ムのような水溶性高分子多糖類を用いてもよい。また、このPVA水溶液には、 PVAのゲル化を阻害しない範囲で、微生物の培地、固定化担体の強度を上げる ための補強材、生成するPVAゲルの比重を調整する充填材等を添加してもよい 。 このPVA水溶液に微生物を含む液体を混合する。微生物を含む水をそのまま 混合してもよいが、遠心分離などの濃縮操作を施したものを混合したほうが、微 生物濃度を高めることができるために好ましい。本考案におけるPVAゲルに包 括する微生物としては、水の浄化作用を有するものであれば何でもよい。特に、 アンモニア性窒素を除去できる微生物が含まれていることが好ましい。純粋培養 された単一の微生物を固定してもよいが、作業性やコスト面から考えて、排水処 理に用いられるような活性汚泥、硝化菌、脱窒菌等でもよい。
【0006】 PVAのゲル化方法としては、種々の方法が知られているが、以下の2つの方 法が好ましく用いられる。 PVA水溶液を−5℃以下、好ましくは−10℃以下に凍結し、少なくとも1 時間以上、好ましくは10時間以上保持後、凍結する操作を少なくとも1回以上 、好ましくは2回以上繰り返す。 PVA水溶液をPVAの離液作用を有する物質を含む水溶液、たとえば硫酸ナ トリウム水溶液に接触させる。硫酸ナトリウム水溶液の濃度は100ミリグラム /リットル(以下、mg/lと略記する)以上が好ましく、特に飽和水溶液が好 ましい。浸漬時間は10分以上、好ましくは30分以上が好ましい。 また、上記の方法を併用してもよい。
【0007】 以上のようにして得られた微生物固定化PVAゲルを上蓋の水浄化装置に投入 する。系内の微生物量を多くするために、PVAゲルの投入量は多いほうが好ま しい。PVAゲルは、水槽から汲み上げられた水に浸っていればよいが、好まし くは、PVAゲルが流動する状態のほうがよい。この微生物固定化PVAゲルを 用いることにより、アンモニア性窒素の除去が十分に行われるようになった。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明するが、本考案はこれらの実施例 に限定されるものではない。 まず、上蓋に組み込むPVAゲルを製造する。(株)クラレ製のPVA(平均 重合度4000、ケン化度99.85モル%)を40℃の温水で約1時間洗浄後 、PVA濃度16wt%になるようにPVAに水を加え全量を400gにしてp H7に調整した。これをオートクレーブで120℃、30分処理し、PVAを溶 解した後、室温まで放冷した。このPVA水溶液に4wt%アルギン酸ナトリウ ム水溶液200gを加えて混合し、さらに(株)クラレ岡山工場(岡山県岡山市 海岸通り1丁目2番1号)の排水処理槽より採取し、濃縮操作を施して得られた 活性汚泥(MLSS 80000mg/l)を200g加え、充分に攪拌した。 これらの混合液を先端に内径0.8mmφの注射針を取り付けた内径2mmφの ビニル管1本を使用したローラーポンプで1ml/分で送液し、スターラーで攪 拌した0.2モル/リットルの塩化カルシウム(CaCl↓2)水溶液に水表面 15cmの高さより滴下した。滴下した液滴はCaCl↓2水溶液中で直ちに球 状化して沈降した。これらの球状化したPVA混合成形物を全量CaCl↓2水 溶液と分離し、蒸留水で軽く洗浄した後、−20℃±3℃の冷凍庫で凍結した。 20時間凍結後、常温で解凍することによって不透明な褐色の柔軟性に富んだ球 状のゲルが得られた。このゲルの強度を上げるため、以上の凍結−解凍操作をさ らに2回繰り返した。 次に、上蓋について、図面に基づいて説明する。横60cm、高さ36cm、 奥行30cmのガラス製の水槽用の上蓋は、横60cm、奥行30cm、厚さ5 cmでポリエチレン樹脂製とした。先に製造したPVAゲルを上蓋の4に500 g投入した。汲み上げた水が通過することにより、PVAゲルが流動するように した。浮遊物を除くため不織布2を、色・臭いを除去するため活性炭3を、pH 調整のため貝化石5を投入した。さらに、照明としての蛍光灯13、揚水ポンプ 1、エアーポンプ7、温度調節器8、自動給餌装置14を組み込んだ。水槽には 50リットルの人工海水を入れ、コバルトスズメダイを30匹投入した。これに 上蓋をとりつけ、揚水・温度調節・エアレーション・自動給餌を開始した。水槽 の水は蒸発により減少した場合に追加するのみで交換はしなかった。 アンモニア性窒素濃度を1日1回測定した。1か月間、アンモニア性窒素濃度 は0.1ppm以下であり、非常に良好であった。水槽の水は透明なままで、コ バルトスズメダイ30匹とも異常は認められなかった。水槽の外観は、従来のよ うな周辺機器がそれぞれ単独で存在するものに比べ、非常に整然としていた。
【0009】
【考案の効果】
水槽の周辺機器を上蓋として一体化することにより水槽の美観が保て、コンパ クトになり、取り付け操作も非常に容易になった。また、その上蓋にPVAゲル を組み込むことにより、見た目だけでなく、アンモニア除去という点からも完全 な水浄化が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】上蓋を上から見た平面図である。
【図2】上蓋を水槽に乗せ、前方から見た正面図であ
る。
【符号の説明】
1 揚水ポンプ 2 不織布 3 活性炭 4 PVAゲル(含水ゲル) 5 貝化石 6 吐出口 7 エアーポンプ 8 温度調節器 9 温度センサー 10 ヒーター 11 吸い上げ口 12 散気管 13 蛍光灯 14 自動給餌装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 9/00 A 8515−4D

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルアルコールを主体とする含水
    ゲルからなる水浄化装置が上蓋に組み込まれた観賞魚の
    水槽用上蓋。
JP113423U 1991-12-26 1991-12-26 水槽用上蓋 Pending JPH0553464U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP113423U JPH0553464U (ja) 1991-12-26 1991-12-26 水槽用上蓋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP113423U JPH0553464U (ja) 1991-12-26 1991-12-26 水槽用上蓋

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0553464U true JPH0553464U (ja) 1993-07-20

Family

ID=14611866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP113423U Pending JPH0553464U (ja) 1991-12-26 1991-12-26 水槽用上蓋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0553464U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002239573A (ja) * 2001-02-21 2002-08-27 Sanyuu:Kk 水の浄化方法
JP2004089880A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Tokico Ltd 水質浄化装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5920899B2 (ja) * 1976-01-30 1984-05-16 アイシン精機株式会社 変速装置
JPH01281195A (ja) * 1988-04-30 1989-11-13 Akua Runesansu Gijutsu Kenkyu Kumiai Pva高含水ゲル、微生物包埋高含水ゲル及び有機物類含有廃水の浄化方法
JPH024610B2 (ja) * 1981-04-08 1990-01-29 Sumitomo Chemical Co
JPH0234165B2 (ja) * 1987-04-15 1990-08-01 Ushio Electric Inc Handotaianiiruhoho
JPH0372996A (ja) * 1989-08-11 1991-03-28 Kuraray Co Ltd 閉鎖水系用の水質浄化剤および水質浄化方法
JPH03217295A (ja) * 1990-01-23 1991-09-25 Asahi Glass Co Ltd 水の循環浄化装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5920899B2 (ja) * 1976-01-30 1984-05-16 アイシン精機株式会社 変速装置
JPH024610B2 (ja) * 1981-04-08 1990-01-29 Sumitomo Chemical Co
JPH0234165B2 (ja) * 1987-04-15 1990-08-01 Ushio Electric Inc Handotaianiiruhoho
JPH01281195A (ja) * 1988-04-30 1989-11-13 Akua Runesansu Gijutsu Kenkyu Kumiai Pva高含水ゲル、微生物包埋高含水ゲル及び有機物類含有廃水の浄化方法
JPH0372996A (ja) * 1989-08-11 1991-03-28 Kuraray Co Ltd 閉鎖水系用の水質浄化剤および水質浄化方法
JPH03217295A (ja) * 1990-01-23 1991-09-25 Asahi Glass Co Ltd 水の循環浄化装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002239573A (ja) * 2001-02-21 2002-08-27 Sanyuu:Kk 水の浄化方法
JP2004089880A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Tokico Ltd 水質浄化装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7487876B2 (en) Particles with silver carried and producing method thereof
US20130199977A1 (en) Container with biofilm formation-inhibiting microorganisms immobilized therein and membrane water treatment apparatus using the same
AU2004208855A1 (en) Biological purification of water
CN212609822U (zh) 一种结合生态浮岛的生物湖泊净化器以及湖泊净化系统
CN209537233U (zh) 一种工业污水深度处理系统
JPH1085782A (ja) 細菌着床具
JP4853800B1 (ja) 粉末イオン交換樹脂包含吸着体を濾過層とする水の浄化法。
EP0836644A1 (en) Means and process for nitrate removal
CN110240362A (zh) 一种高效的养殖尾水处理方法
JPH0553464U (ja) 水槽用上蓋
CN209436049U (zh) 一种生态水族箱水循环净化系统
CN204930014U (zh) 一种具有微型生态系统的鱼缸
JPH0553465U (ja) 観賞魚用水槽
CN109574238A (zh) 一种微生物强化悬浮填料式人工湿地
CN209685409U (zh) 一种微生物强化悬浮式填料系统
CN203353460U (zh) 一种家庭全自动鱼缸
JPH0372996A (ja) 閉鎖水系用の水質浄化剤および水質浄化方法
CN208648886U (zh) 一种生活污水处理系统
JP4161124B2 (ja) 生物的硝化装置
CN210519833U (zh) 循环式养殖系统
CN109055347A (zh) 固定化微生物及其制备方法和在去除废水中氮磷的应用
CN213771764U (zh) 污水处理系统
CN217487310U (zh) 一种带有净化设备的观赏鱼用鱼缸
CN214571359U (zh) 景观水池除臭净化循环系统
CN218527322U (zh) 一种用于水产养殖过程中水体循环净化装置