JPH0553405U - トラクタの耕深規制構造 - Google Patents
トラクタの耕深規制構造Info
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- JPH0553405U JPH0553405U JP11381591U JP11381591U JPH0553405U JP H0553405 U JPH0553405 U JP H0553405U JP 11381591 U JP11381591 U JP 11381591U JP 11381591 U JP11381591 U JP 11381591U JP H0553405 U JPH0553405 U JP H0553405U
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- plowing
- pto
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 PTO逆転時において深耕状態となることを
規制して過負荷に伴う各部の破損を確実に防止できるよ
うにする。 【構成】 PTO変速レバー18の逆転変速操作に基づ
き、耕深検知レバー14を上昇側に揺動せしめる耕深規
制ロツド20を設ける。
規制して過負荷に伴う各部の破損を確実に防止できるよ
うにする。 【構成】 PTO変速レバー18の逆転変速操作に基づ
き、耕深検知レバー14を上昇側に揺動せしめる耕深規
制ロツド20を設ける。
Description
【0001】
本考案は、回転方向を正逆切換え可能なPTO軸を備えるトラクタの耕深規制 構造に関するものである。
【0002】
一般に、この種トラクタのなかには、多様な作業に対応するべくPTO軸(動 力取出し軸)の回転方向を正逆切換え可能に構成されるものがある。しかるにこ の様なトラクタにおいては、ロータリ等の耕耘作業部を連結すると共に、PTO 軸を逆転して所謂逆転耕耘作業を行つた場合、耕耘作業部は耕耘負荷を下方に向 けて受けることになるため、正転時に比してどうしても深耕状態になり易く、こ のため耕耘作業部側およびトラクタ側の動力伝動経路に過負荷が作用して各部が 破損する惧れがあり問題となつていた。
【0003】
本考案は、上記の如き実情に鑑みこれらの欠点を一掃することができるトラク タの耕深規制構造を提供することを目的として創案されたものであつて、回転方 向を正逆切換え可能なPTO軸を備える一方、PTO動力で作動する耕耘作業部 の耕深を、耕深検知機構の検知作動に連動する油圧昇降作動に基づいて一定に制 御してなるトラクタであつて、該トラクタには、PTO軸が逆転した場合に、耕 深検知機構の検知作動範囲を規制することに基づいて耕耘作業部の耕深規制を行 う耕深規制機構を設けたことを特徴とするものである。 そして本考案は、この構成によつて、PTO逆転時において深耕状態になるこ とを規制して過負荷に伴う各部の破損を確実に防止することができるようにした ものである。
【0004】
次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図面において、1はロー タリ耕耘式の作業部であつて、該作業部1は、昇降リンク機構(図示せず)を介 してトラクタの走行機体後部に連結されるものであるが、油圧シリンダ2の伸縮 作動に伴うリフトアーム3の上下揺動により昇降し、また走行機体側から伝動さ れるPTO動力に基づいて耕耘作動する等は従来通りの構成である。
【0005】 4は前記作業部1に設けられるリヤカバーであつて、該リヤカバー4は耕深変 化に追随すべく上下揺動自在であるが、このものにはリヤカバー4の揺動に基づ いて耕深検知ワイヤ5を押し引きする耕深検知リンク機構6が連動連結されてい る。
【0006】 一方、7は走行機体側に設けられる油圧ケースであつて、該油圧ケース7の内 部には、前記油圧シリンダ2、該油圧シリンダ2の昇降作動切換えを行うコント ロールバルブ8、該コントロールバルブ8のスプール(図示せず)に一体的に設 けられるバルブプレート9、該バルブプレート9を常時上昇側に向けて付勢する 弾機10、バルブプレート9に天秤状に枢支される第一リンク11および第二リ ンク12、後端部がリフトアーム3に連結され前端部が第一リンク11の左端部 に後方から接当するフイードバツクリンク13等が内装されるが、油圧ケース7 の左側面には、上端部に前記耕深検知ワイヤ5が連結される耕深検知レバー14 が弾機15によつて常時前方に付勢される状態で揺動自在に枢支される一方、油 圧ケース7の右側面には、昇降操作レバー16および耕深設定レバー17の基端 部が枢支されている。そして、昇降操作レバー16を昇降操作した場合には、こ れに連動する昇降操作アーム16aが第一リンク11を揺動せしめることに基づ いてコントロールバルブ8のスプールを押し引きすることになるが、これに伴う 作業部1の昇降は、フイードバツクリンク13がスプールを中立位置まで戻すこ とに基づいてレバー対応位置で停止するようになつている。一方、リヤカバー4 の揺動に伴つて耕深検知レバー14が揺動した場合には、これに連動する耕深検 知アーム14aが第二リンク12を揺動せしめることに基づいてコントロールバ ルブ8のスプールを押し引きすることになり、そしてこれに伴う作業部1の昇降 は、リヤカバー4が設定耕深対応位置に復帰することに基づいて停止するが、こ の様に構成される耕深自動制御機構の耕深設定は、第二リンク12の右端部に接 当する耕深設定アーム17aを揺動せしめる前記耕深設定レバー17によつて行 われるようになつている。
【0007】 また、18は走行機体側に設けられるPTO変速レバーであつて、該PTO変 速レバー18は、トランスミツシヨンケース19に内装されるPTO変速機構に 連動連結されており、そしてH型のレバー操作に基づいて正転3段、逆転1段の PTO変速が可能であるが、トランスミツシヨンケース19を左右方向に貫通す るPTO変速レバー18の基端側は、各変速位置への入り切り操作に伴つて回動 (正転2段位置および逆転位置への入り操作で前方に回動し、正転1段位置およ び3段位置への入り操作で後方に回動)する一方、中立範囲における操作で左右 方向にスライド移動(正転1段位置および2段位置側への操作で右移動し、正転 3段位置および逆転位置側への操作で左移動)するようになつている。
【0008】 さらに、20は耕深規制ロツドであつて、該耕深規制ロツド20は、その中間 部に突設されるピン20aがブラケツト21の長孔21aに嵌入支持されること で前後方向に移動自在であるが、耕深規制ロツド20の後端部は、前記耕深検知 レバー14の下端部に連結される一方、前端部に形成される折曲部20bは、P TO変速レバー18の基端露出部に一体的に設けられる耕深規制プレート22に 近接している。これに基づいて耕深規制ロツド20は、耕深検知レバー14の揺 動に伴つて前後移動することになるが、PTO変速レバー18が逆転位置に操作 された場合には、折曲部20bが耕深規制プレート22と接当すると共に、前方 に向けて押圧されることになる。即ち、PTO変速レバー18を逆転位置に操作 した場合には、耕深規制ロツド20が前方に引かれるのに伴つて耕深検知レバー 14が作業部上昇方向(深耕検知方向)に強制揺動せしめられ、これに基づいて 作業部1が上昇してPTO逆転時の深耕耘が規制されるようになつている。因み に、PTO変速レバー18が正転1段位置および2段位置に操作された状態では 、耕深規制ロツド20と耕深規制プレート22とが左右に位置ずれするため耕深 規制は行われず、また正転3段位置に操作された状態では、耕深規制プレート2 2が耕深規制ロツド20の折曲部20aから離間する方向に回動するため耕深規 制が行われないようになつている。
【0009】 叙述の如く構成された本考案の実施例において、PTO変速レバー18を逆転 位置に変速操作した場合には、耕深規制ロツド20を介して耕深検知レバー14 が作業部上昇方向に強制揺動せしめられ、これに基づいて作業部1は所定の浅耕 高さまで上昇することになる。従つて、PTO逆転時において仮令下方への耕耘 負荷を受けて作業部1が深耕側に変位しようとしても、作業部1は浅耕状態に維 持されることになり、この結果、PTO逆転時において動力伝動機構に過負荷を 作用させる不都合を回避して過負荷に起因する各部の破損を確実に防止すること ができる。
【0010】 しかも本実施例の耕深規制は、耕深検知レバー14とPTO変速レバー18と を耕深規制ロツド20を介して連結する程度の極めて簡単な構成で行い得るため 、構造の複雑化や部品点数の大幅な増加を招くことがなく極めて都合がよい。
【0011】 尚、本考案は、前記実施例に限定されないものであることは勿論であつて、例 えば耕深検知機構の検知作動規制は、必ずしも走行機体側で行う必要はなく、作 業部側で行うようにしてもよいことは言うまでもない。またPTO軸の逆転を、 前記実施例の様にPTO変速レバーの操作に基づいて検知することなく、図6〜 図9に示す第二実施例の如くPTO軸23の回転方向を直接検知するようにして もよいのであり、以下に第二実施例を説明する。図面において、24はPTO軸 23にスプライン嵌合するフランジ付きのボスであつて、該ボス24の外周面は 前後方向3つのエリアX、Y、Zに分割されると共に、中間エリアYには右廻り の螺溝が刻設されている。さらに、25は内周面に螺溝を有するナツト部材であ つて、該ナツト部材25は、前記ボス24に外嵌されると共に、トランスミツシ ヨンケース19内の溝部19aに係合して回止め(連れ回り規制)されており、 またさらには、フランジとの間に介装される前後一対の弾機26によつて常時エ リアYに向けて付勢されている。即ち、PTO軸23が正転(右廻り)している 状態では、エリアYに形成される螺溝の送り作用によつてナツト部材25が後方 に移動する一方、PTO軸23が逆転(左廻り)している状態では、逆方向の送 り作用によつてナツト部材25が前方に移動するべく構成されているが、さらに 前方に移動したナツト部材25は、トランスミツシヨンケース19に枢支される 揺動アーム27を接当押圧すると共に、揺動アーム27に連結されるワイヤ部材 28を介して耕深検知レバー14を作業部上昇方向に強制揺動せしめるべく構成 され、これに基づいて第二実施例における耕深規制が行われるようになつている 。
【0012】
以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたものであるから、回転方向を正 逆切換え可能なPTO軸を備えるものでありながら、PTO軸を逆転した場合に は、耕深自動制御に用いられる耕深検知機構の検知作動範囲を規制することに基 づいて耕耘作業部の耕深を規制することになる。即ち、PTO逆転時の耕深を、 耕深検知機構の検知作動範囲を規制することに基づいて浅耕側に強制的に変位さ せることが可能になるため、PTO逆転時において仮令下方への耕耘負荷を受け て耕耘作業部が深耕側に移行しようとしても、耕耘作業部を浅耕状態に維持させ ることができることになり、この結果、PTO逆転時において耕耘作業部側やト ラクタ側の動力伝動機構に過負荷を作用させる不都合を回避して過負荷に起因す る各部の破損を確実に防止することができる。
【図1】PTO中立状態を示す油圧ケースの側面図であ
る。
る。
【図2】同上正面図である。
【図3】PTO逆転状態を示す油圧ケースの側面図であ
る。
る。
【図4】同上正面図である。
【図5】油圧ケースの内部を示す斜視図である。
【図6】第二実施例におけるPTO正転状態を示す油圧
ケースおよびトランスミツシヨンケースの一部切欠き側
面図である。
ケースおよびトランスミツシヨンケースの一部切欠き側
面図である。
【図7】第二実施例におけるPTO逆転状態を示す油圧
ケースおよびトランスミツシヨンケースの一部切欠き側
面図である。
ケースおよびトランスミツシヨンケースの一部切欠き側
面図である。
【図8】第二実施例における油圧ケースおよびトランス
ミツシヨンケースの縦断面図である。
ミツシヨンケースの縦断面図である。
【図9】図9のA、B、Cはそれぞれ正転時、移動中間
時、逆転時を示す第二実施例の要部断面図である。
時、逆転時を示す第二実施例の要部断面図である。
1 作業部 2 油圧シリンダ 3 リフトアーム 4 リヤカバー 8 コントロールバルブ 14 耕深検知レバー 18 PTO変速レバー 20 耕深規制ロツド 22 耕深規制プレート
Claims (1)
- 【請求項1】 回転方向を正逆切換え可能なPTO軸を
備える一方、PTO動力で作動する耕耘作業部の耕深
を、耕深検知機構の検知作動に連動する油圧昇降作動に
基づいて一定に制御してなるトラクタであつて、該トラ
クタには、PTO軸が逆転した場合に、耕深検知機構の
検知作動範囲を規制することに基づいて耕耘作業部の耕
深規制を行う耕深規制機構を設けたことを特徴とするト
ラクタの耕深規制構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11381591U JPH0553405U (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | トラクタの耕深規制構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11381591U JPH0553405U (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | トラクタの耕深規制構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0553405U true JPH0553405U (ja) | 1993-07-20 |
Family
ID=14621745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11381591U Pending JPH0553405U (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | トラクタの耕深規制構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0553405U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62239901A (ja) * | 1986-04-11 | 1987-10-20 | 三菱農機株式会社 | 耕うん機 |
JPH05153807A (ja) * | 1991-11-29 | 1993-06-22 | Iseki & Co Ltd | 移動農機の逆転式動力取出装置 |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP11381591U patent/JPH0553405U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62239901A (ja) * | 1986-04-11 | 1987-10-20 | 三菱農機株式会社 | 耕うん機 |
JPH05153807A (ja) * | 1991-11-29 | 1993-06-22 | Iseki & Co Ltd | 移動農機の逆転式動力取出装置 |
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