JPH055319Y2 - - Google Patents

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JPH055319Y2
JPH055319Y2 JP1986177512U JP17751286U JPH055319Y2 JP H055319 Y2 JPH055319 Y2 JP H055319Y2 JP 1986177512 U JP1986177512 U JP 1986177512U JP 17751286 U JP17751286 U JP 17751286U JP H055319 Y2 JPH055319 Y2 JP H055319Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車輌の終減速装置のデフキヤリヤ内の
オイルを強制的に冷却する終減速装置のオイル冷
却装置に関する。
(従来の技術) 車輌の終減速装置は第4図に示すように、当該
終減速装置1を構成する減速歯車箱(以下デフキ
ヤリヤという)2とカバー3とにより形成される
ハウジング内に、一体的に構成された減速歯車装
置4と差動装置を内蔵せるデフケース5とを収納
し、当該デフキヤリヤ2内に充填されたオイル
(デフオイル)は減速小歯車6(以下ドライブピ
ニオンという)により減速回転される減速大歯車
(以下リングギヤという)7の攪拌により矢印の
ような経路で循環されて、これらのドライブピニ
オンと6とリングギヤ7との噛合部、及びこれら
の各ギヤ6,7の回転軸を軸支する各軸受9,
9′(ドライブピニオン6の軸8の軸受のみを図
示)を潤滑する。
一方、デフキヤリヤ2はリングギヤ7がより多
くのオイルを跳ね上げ、当該跳ね上げられたオイ
ルが前記各ギヤの噛合部及び各軸受等を十分に潤
滑し、且つこれらの各ギヤの噛合部及び各軸受部
分で発生する熱を奪い当該デフキヤリヤ2の表面
から外気へ良く放熱するようになされている。
ところで、車輌の高性能化に伴い高速運転をす
る場合が多くなり、このような高速運転を長時間
連続すると前記リングギヤ7によるオイルの攪拌
抵抗がオイルの温度上昇の要因となつて当該オイ
ルの温度上昇が甚だしくなり、前述したようにデ
フキヤリヤ2の表面からの放熱だけでは不十分と
なる。
そこで、従来は、第4図に示すようにデフキヤ
リヤ2にパイプ15〜17を介してオイルポンプ
18と冷却器19とにより構成したオイル冷却装
置20を接続し、オイルポンプ18により冷却器
19を介してデフキヤリヤ2内のオイルを循環さ
せて強制冷却し、当該オイルの温度上昇を防止す
るようにしている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、デフキヤリヤ2内のオイルは攪
拌時にリングギヤ7の外周面に張り付いて当該リ
ングギヤ7とドライブピニオン6との噛合部及び
各軸受9,9′等へと供給されるためにロスが大
きくこれらの各部を十分に潤滑することが困難で
あるという問題がある。
更に上記従来のオイル冷却装置20は単にオイ
ルを循環冷却させるのみであり、前記各ギヤ6,
7の噛合部や各軸受9,9′等に積極的にオイル
を供給するものではなく、従つて、上記の問題を
解消することが出来ない。しかも、オイルポンプ
18として電動オイルポンプ等の他駆動式のオイ
ルポンプを別個に使用しているために当該オイル
ポンプ18の設置場所を必要とすると共にオイル
の循環系のパイプ15〜17の配管経路が長く、
且つ複雑となり、冷却器19の配置と相俟つてレ
イアウト上極めて困難であり、更に高価なオイル
ポンプ18の使用により冷却装置20のコストア
ツプを来す等の問題がある。
本考案は上述の問題点を解決するためになされ
たもので、デフキヤリヤにオイルポンプを内蔵
し、且つデフケースの回転を利用して当該オイル
ポンプを駆動させると共に、潤滑を必要とする箇
所にオイルを積極的に供給し、冷却装置の低廉化
及びリングギヤの回転に伴うオイルの攪拌ロスの
低減を図るようにした終減速装置のオイル冷却装
置を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために本考案によれば、車
輌のデフキヤリヤに収納されたデフケースに設け
られ当該デフケースと共に回転するカムと、前記
デフキヤリヤ内底面に前記カムのカム面と対向し
て配設され当該カムの回転により駆動されて当該
デフキヤリヤ内のオイルを吸入して外部に吐出す
るオイルポンプと、前記デフキヤリヤ内底面に長
手方向に沿つて突設され前記ポンプ側と前記デフ
ケースが装着されるリングギヤ側とを画成して前
記ポンプ側にオイルを溜める堰と、前記デフキヤ
リヤの外部に配置され一端を前記オイルポンプの
吐出口に接続され、他端を当該デフキヤリヤの上
部且つ該デフキヤリヤに収納される減速装置の所
定箇所に臨んで穿設された孔に嵌挿されその先端
を複数に分岐されて夫々所定のオイル供給箇所に
臨んで開口され前記オイルを循環させるパイプ
と、該パイプに設けられて当該パイプ内を循環す
るオイルを冷却する冷却手段とを備えた構成とし
たものである。
(作用) オイルポンプは車輌の走行時にデフケースと共
に回転するカムにより駆動され、デフキヤリヤ内
のオイルを当該デフキヤリヤの外部に配置したパ
イプを介して循環させ、減速装置の各ギヤの噛合
部、及び各軸受にオイルを吐出させる。これによ
り、前記各部にオイルが十分に供給される。更
に、前記パイプ内を循環するオイルは冷却手段に
より強制的に冷却され、この結果、前記デフキヤ
リヤ内のオイルは温度上昇を抑制される。
(実施例) 以下本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳
述する。
尚、第4図に示す終減速装置1と同一部材は同
一符号を付してある。
第1図及び第2図において終減速装置1はデフ
キヤリヤ2内に一体的に構成された減速装置4と
差動装置を内臓するデフケース5とを収納し、減
速装置4はドライブピニオン6と当該ドライブピ
ニオン6と噛合するリングギヤ7とにより構成さ
れ、デフケース5はリングギヤ7の一端面に固設
されている。ドライブピニオン6の回転軸8は両
端を軸受9,9′を介してデフキヤリヤ2の支持
部2aに支持され、リングギヤ7とデフケース5
に形成された各軸10,10は夫々軸受11,1
1を介して当該デフキヤリヤ2の内側面に形成さ
れた支持部2c,2cに支持されている。
カム21はデフケース5の一端面5aに回転軸
10と同心的に固定され、当該デフケース5と一
体に回転可能とされる。このカム21は後述する
オイルポンプを駆動するためのものである。
オイルポンプ22はカム21の下方位置に配設
され、このオイルポンプ22のポンプ室を形成す
るボス23は第3図に示すようにデフキヤリヤ2
の底面2bのカム21の下方位置に突設されてい
る。このボス23は、上面23aがデフキヤリヤ
2内のオイルの油面Hよりも常に低くなるように
設定され、当該ボス23の上面23aの略中央に
は上下方向に孔24を穿設され、この孔24の上
方開口端24aはカム21のカム面21aに臨ん
で開口され、下方開口端24bはデフキヤリヤ2
の底面2bの下方に臨んで拡開して開口され、且
つねじ孔とされている。
更に、この孔24は内面に軸方向に沿つて断面
略U字状の溝24cを刻設され、該溝24cは上
方端をボス23の上面23aに開口され、下方端
は孔24の略中央位置で閉塞されている。この溝
24cの上方開口端はオイルの吸入口とされ、孔
24の下方開口端24bは前記オイルの吐出口と
され、孔24はポンプ室とされる。
ピストン25は一端を孔24に開口端24aか
ら摺動可能に嵌挿され、上端面は略半球状に形成
されて前記カム21のカム面21aに当接され
る。孔24の下方開口端24bにはニツプル27
を螺着され、前記ピストン25の下端面と当該ニ
ツプル27の対向する端面との間には復帰スプリ
ング26を縮設されている。このスプリング26
はピストン25に上方への偏倚力を付与してその
上端面をカム21のカム面21aに圧接し、当該
ピストン25をカム21に従動させる。
ピストン25はカム21により第3図に実線で
示す最大下方位置まで押し下げられた状態におい
てその下端面を前記吸入口の溝24cの下端より
も下方に位置し、同図に2点鎖線で示す最大上方
位置まで押し上げられた状態においてその下端面
を前記溝24cの下端よりも上方に位置し、当該
孔24内即ち、ポンプ室内にオイルを吸入可能と
する。
デフキヤリヤ2の内底面2b略中央には当該デ
フキヤリヤ2の長手方向に沿つて、リングギヤ7
側とポンプ22側とを画成する堰2dを当該底面
2bに垂直に立設され、該堰2dの一端は前記支
持部2aの端面に連設されて当該支持部2aの下
方に形成されたオイル通路2gにポンプ側を連通
させてオイル溜2hを形成する。この堰2dはポ
ンプ22のボス23の上面23aよりも高く設定
され、オイル溜に貯溜せるオイルの油面Hをボス
23の上面23aよりも高い位置に保持し得るよ
うになつている。
デフキヤリヤ2の開口端に装着されて当該デフ
キヤリヤ2を密閉するカバー3の内面にはその中
央位置よりも僅かに下方位置に、略水平に且つリ
ングギヤ7の幅程度の長さのリブ3aを当該リン
グギヤ7の一側と対向する一側から略中央に至り
突設されており、更に当該リブ3aの直ぐ下には
樋状のオイル通路3bが当該リブ3aに沿つて且
つ中央部に向かつて僅かに下方に傾斜し、その下
端を前記オイル溜2hに臨んで開口するように形
成されている。これらのリブ3a及びオイル通路
3bはカバー3と一体に形成されている。
更に、このカバー3の内面且つ下方位置にはデ
フキヤリヤ2の堰2dと対応する位置に堰3dを
形成され、前記堰2dと協働して1つの堰を形成
するようになつている。また、これらの2つの堰
2dと3dとの間には僅かなギヤツプGが設けら
れており、前記オイル溜2hからリングギヤ7側
にオイルを漏出可能とし、リングギヤ7により僅
かに攪拌を行わせて当該リングギヤ7の軸受への
オイルの供給を行わせるようになつている。
尚、前記ギヤツプGに代えて堰2dの適宜箇所
に連通用のスリツトを設けてもよい。
孔24の開口端24b即ち、ポンプ室の吐出口
に装着されたニツプル27にはオイル通路を形成
するパイプ28の一端が接続され、他端は第1図
に示すようにデフキヤリヤ2の下方から一側を巻
くようにして当該デフキヤリヤ2の上方に至り2
8a〜28cの3つに分岐され、先端28a,2
8bは当該デフキヤリヤ2の上部に、且つドライ
ブピニオン6とリングギヤ7との噛合部及び軸8
のリヤ軸受9′との間の略上方位置に穿設された
孔2eに、先端28cはデフキヤリヤ2のフロン
ト軸受9の一側上方位置に穿設された孔2e′に嵌
挿される。
第1の開口端28aはドライブピニオン6とリ
ングギヤ7との噛合部の直ぐ上方位置に開口し、
第2、第3の各開口端28b,28cは夫々リヤ
軸受9′、フロント軸受9の各一側に上方から近
接して開口して配置されている。これにより、前
記噛合部及び各軸受9,9′に極めて有効にオイ
ルを供給することが可能とされる。
パイプ28内を流れるオイルを冷却する冷却手
段は、パイプ28の表面に放熱のフイン31を多
数設けて形成され、当該パイプ28内を流れるオ
イルを冷却する。この放熱用フイン31は当該パ
イプ28に適宜の長さに亘り設けても良く、或い
はその全長に亘り設けてもよい。
以下に作用を説明する。
車輌が停止しているときにはオイル溜2h内の
オイルは堰2dと3dと間のギヤツプGからリン
グギヤ7側に漏出して当該オイル溜2h側とリン
グ側との油面が等しくなつており、オイル溜2h
内のオイルの油面Hはボス23の上面23aより
も僅かに低くなつている。
エンジンの回転が第1図に示す終減速装置1の
ドライブピニオン6に伝達されると、当該ドライ
ブピニオン6がリングギヤ7を減速回転させ、デ
フケース5を介して駆動軸(図示せず)を回転さ
せて車輌を走行させる。リングギヤ7は回転に伴
い当該リングギヤ7側のオイルを攪拌して跳ね上
げ、当該跳ね上げられたオイルは従来と同様にデ
フキヤリヤ2内を循環してドライブピニオン6と
リングギヤ7との噛合部及びこれらの各ギヤ6,
7の各軸受9,9′,11,11等に供給され、
これらを潤滑する。
ドライブピニオン6とリングギヤ7との噛合部
を潤滑したオイル及び軸8のリヤ軸受9′を潤滑
したオイルは上方からオイル溜2hに流入し、フ
ロンと軸受9を潤滑したオイルは支持部2aの下
方のオイル通路2gを経てオイル溜2hに流入す
るして当該オイル溜2hに貯溜される。これによ
り当該オイル溜2h内には多量のオイルが貯溜さ
れその油面Hはオイルポンプ22の上面即ち、ボ
ス23の上面23aよりも高い位置に保持され
る。この結果、オイルポンプ22へのオイルの吸
入が可能となる。オイル溜2h内のオイルの油面
Hがボス23の上面23aよりも高くなるまでの
時間は当該車輌の走行後短時間で達成される。
一方、デフケース5の回転と共にカム21が第
3図の矢印C方向に回転してオイルポンプ22の
ピストン25を矢印A,Bで示すように上、下方
向に往復動させる。オイルポンプ22はピストン
25が矢印A方向に上動しその下端面が溝24c
の下端面を超えた位置から図中2点鎖線で示す最
大上方位置まで上動し更に下動して前記溝24c
の下端面に達する間に当該溝24cから孔24即
ち、ポンプ室内にオイルを吸入し、当該下端面が
溝24cの下端面を超えた位置から実線で示す最
大下方位置まで下動する間当該ポンプ室内のオイ
ルを吐出しパイプ28圧送する。
パイプ28をながれるオイルは放熱フイン31
により効率よく放熱されて冷却され、第1図に示
すように各開口端28a〜28cから吐出され
る。開口端28aから吐出される冷却されたオイ
ルはドライブピニオン6とリングギヤ7との噛合
部に、開口端28b,28cから吐出される冷却
されたオイルは夫々リヤ軸受9′、フロント軸受
9に供給される。
ドライブピニオン6とリングギヤ7との噛合部
を潤滑したオイル及びリヤ軸受9′潤滑したオイ
ルは上方からオイル溜2hに流入し、フロント軸
受9を潤滑したオイルは支持部2aの下方のオイ
ル通路2gを経てオイル溜2hに流入して当該オ
イル溜2hに貯溜される。これにより当該オイル
溜2h内には多量のオイルが貯溜されその油面H
はオイルポンプ22の上面即ち、ボス23の上面
23aよりも高い位置に保持される。この結果、
オイルが連続して循環される。
また、堰2dと3dとの間のギヤツプGからリ
ングギヤ7側に漏出したオイルは当該リングギヤ
7の回転により攪拌、且つ跳ね上げられ主として
当該リングギヤ7の軸受11に供給される。リン
グギヤ7により跳ね上げられ、ガバー3の内面に
沿つて上方に飛散されるオイルは当該カバー3に
突設された前記リブ3aにより上方への飛散を阻
止されてオイル通路3b内に取り込まれ、当該オ
イル通路3bを経てオイル溜2hに流入する。
かかるオイルの冷却はデフケース5の回転して
いる間即ち、車輌の走行中行われてオイルを冷却
する。勿論、デフキヤリヤ2内のオイルは当該デ
フキヤリヤ2の表面からの放熱によつても冷却さ
れる。この結果、オイルは良好に冷却され、温度
上昇を防止される。
尚、本実施例においてはオイルの冷却手段とし
て放熱フインを使用した場合について記述した
が、これに限るものではなく、他の例えば、オイ
ルを循環させるパイプに冷却器を接続して当該パ
イプ内を流れるオイルをより積極的に冷却するよ
うにしてもよい。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、車輌のデ
フキヤリヤに収納されたデフケースに設けられ当
該デフケースと共に回転するカムと、前記デフキ
ヤリヤ内底面に前記カムのカム面と対向して配設
され当該カムの回転により駆動されて当該デフキ
ヤリヤ内のオイルを吸入して外部に吐出するオイ
ルポンプと、前記デフキヤリヤ内底面に長手方向
に沿つて突設され前記ポンプ側と前記デフケース
が装着されるリングギヤ側とを画成して前記ポン
プ側にオイルを溜める堰と、前記デフキヤリヤの
外部に配置され一端を前記オイルポンプの吐出口
に接続され、他端を当該デフキヤリヤの上部且つ
該デフキヤリヤに収納される減速装置の所定箇所
に臨んで穿設された孔に嵌挿されその先端を複数
に分岐されて夫々所定のオイル供給箇所に臨んで
開口され前記オイルを循環させるパイプと、該パ
イプに設けられて当該パイプ内を循環するオイル
を冷却する冷却手段とを備えた構成としたので、
前記オイルポンプを前記デフケースの回転を利用
して駆動することができ、当該オイルポンプの低
廉化を図ることが可能となり、しかも、前記デフ
ケース内に前記オイルポンプを内蔵することによ
りデフケースと別個にオイルポンプを配置するこ
とが不要となり、この結果、前記オイルの冷却系
のレイアウトを容易にすることが可能となる。更
に、前記オイルポンプ側にオイルを貯溜させ前記
オイルポンプにより循環させ、且つ冷却したオイ
ルを潤滑を必要とする箇所に積極的に供給するこ
とにより、これらの各箇所を極めて良好に潤滑す
ることが可能となると共に、前記リングギヤの回
転に伴うオイルの攪拌ロスを大幅に減少させるこ
とができる等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る終減速装置のオイル冷却
装置を適用したデフキヤリヤの一実施例を示す断
面図、第2図は第1図の矢線−端面図、第3
図は第2図の矢線−断面図、第4図は従来の
オイル冷却装置を備えた終減速装置のデフキヤリ
ヤの断面図である。 1……終減速装置、2……デフキヤリヤ、3…
…カバー、4……減速装置、5……デフケース、
6……ドライブピニオン、7……リングギヤ、
9,9′,11……軸受、21……カム、22…
…オイルポンプ、23……ボス、25……ピスト
ン、28……パイプ、31……放熱フイン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 車輌のデフキヤリヤに収納されたデフケース
    に設けられ当該デフケースと共に回転するカム
    と、前記デフキヤリヤ内底面に前記カムのカム
    面と対向して配設され当該カムの回転により駆
    動されて当該デフキヤリヤ内のオイルを吸入し
    て外部に吐出するオイルポンプと、前記デフキ
    ヤリヤ内底面に長手方向に沿つて突設され前記
    ポンプ側と前記デフケースが装着されるリング
    ギヤ側とを画成して前記ポンプ側にオイルを溜
    める堰と、前記デフキヤリヤの外部に配置され
    一端を前記オイルポンプの吐出口に接続され、
    他端を当該デフキヤリヤの上部且つ該デフキヤ
    リヤに収納される減速装置の所定箇所に臨んで
    穿設された孔に嵌挿されその先端を複数に分岐
    されて夫々所定のオイル供給箇所に臨んで開口
    され前記オイルを循環させるパイプと、該パイ
    プに設けられて当該パイプ内を循環するオイル
    を冷却する冷却手段とを備えたことを特徴とす
    る終減速装置のオイル冷却装置。 (2) 前記オイルポンプは、前記デフキヤリヤ内底
    面に前記カム面と対向して設けられたボスの上
    面に前記カム面と対向して開口穿設され、且つ
    吸入口を当該ボスの上面に、吐出口を前記デフ
    キヤリヤの底面に夫々開口されたポンプ室と、
    該ポンプ室に摺動可能に嵌挿され一端面を前記
    カム面に当接されて当該カムの回転により往復
    動されるピストンと、該ピストンの他端面と前
    記ポンプ室の底面との間に介在され当該ピスト
    ンに前記カム方向への偏倚力を付与するスプリ
    ングとを備えたことを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の終減速装置のオイル冷
    却装置。 (3) 前記堰は、所定箇所に前記ポンプ側と前記リ
    ングギヤ側とを連通するスリツトを形成された
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の終減速装置のオイル冷却装置。 (4) 前記所定のオイル供給箇所は、前記減速装置
    のドライブピニオンとリングギヤとの噛合部、
    前記ドライブピニオンの軸を軸支するフロント
    軸受及びリヤ軸受であることを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の終減速装置の
    オイル冷却装置。 (5) 前記冷却手段は、前記パイプの表面に多数設
    けた放熱フインであることを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の終減速装置のオ
    イル冷却装置。 (6) 前記冷却手段は、前記パイプに接続された冷
    却器であることを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の終減速装置のオイル冷却装
    置。
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