JPH055318B2 - - Google Patents

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JPH055318B2
JPH055318B2 JP60084790A JP8479085A JPH055318B2 JP H055318 B2 JPH055318 B2 JP H055318B2 JP 60084790 A JP60084790 A JP 60084790A JP 8479085 A JP8479085 A JP 8479085A JP H055318 B2 JPH055318 B2 JP H055318B2
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reactor
core
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pressure
cooling
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Shozo Yamanari
Tetsuo Horiuchi
Kenji Tominaga
Toshio Yasujima
Yukio Hatakeyama
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Hitachi Ltd
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の利用分野] 本発明は、軽水型原子炉の冷却材喪失事故(以
下LOCAと称す)時における原子炉の安全性を確
保するための原子炉非常用炉心冷却装置に関する
ものである。
[発明の背景] 第5図はBWR(沸騰水型原子炉)の非常用炉
心冷却系(以下ECCSと称す)系統構成概略図で
ある。ECCSは、想定される配管破断による
LOCAに対して燃料及び燃料被覆の重大な損傷を
防止でき、かつ、燃料被覆の金属と水との反応を
十分小さな量に制限できる構造として設けられて
いる。ECCSは、高圧炉心スプレイ系(以下
HPCSと称す)17、自動減圧系(以下ADSと
称す)18、低圧炉心スプレイ系(以下LPCSと
称す)19、低圧注水系(以下LPCIと称す)2
0,21,22の各系統からなつている。
第6図に第5図のECCS系統の、、の区
分別の駆動源を示す。ECCS系の電動機、ポンプ
等の機器は火災等の場合を考慮してスペース的に
区分して設けられている。尚、図中における弁信
号で は通常運転中閉、 は通常運転中開を
示すものである。23はECCSの非常用所内電源
である。ECCSは、非常用所内電源23のみの運
転下で例えば系統の最重要機器1個の単一故障を
仮定しても装置の安全機能が達成できるように、
独立性を有する設計とされている。区分Iの
LPCSポンプ24とLPCIポンプ25とは、専用
の所内電源母線26及びデイーゼル発電機27に
接続されている。区分のLPCIポンプ28,2
9は専用の所内電源母線30及びデイーゼル発電
機31に接続されている。区分のHPCSポンプ
32は、専用の所内電源母線33及びデイーゼル
発電機34に接続されており、また、自動減圧系
(ADS)18は蓄電池にそれぞれ接続されてい
る。尚、第5図、第6図において、36はサプレ
ツシヨン・チエンバ、37はドライウエル、38
はベント管、39は熱交換器、41は復水貯蔵タ
ンクである。
第7図にLPCS系統概要図を示す。LPCS19
は、電動機駆動のLPCSポンプ24、炉心上部の
スパージヤ35、配管、弁類及び計測装置からな
つている。LPCS19は、原子炉水位が「低」ま
たは格納容器圧力「高」の信号で作動を開始し、
LOCA時にサプレツシヨン・チエンバ36のプー
ル水を、炉心上部に取り付けられたスプレイヘツ
ダ35に設けたノズルから炉心内の燃料集合体上
にスプレイすることによつて炉心を冷却するよう
になつている。その際、再循環系配管の破断口か
ら流出した水は、ドライウエル37の底部に溜ま
りベント管38を通つてサプレツシヨン・チエン
バ36プール水に戻り、再びスプレイ水として循
環する。
第8図に、LPCI20,21,22の系統概要
を示す。LPCIは、電動機駆動のLPCIポンプ2
5,28,29、配管、弁類及び計測装置から構
成されている。本系統は、LPCIポンプ25が区
分IとLPCIポンプ28,29が区分と別々の
ループになつており、原子炉水位「低」または格
納容器圧力「高」の信号で作動を開始し、LOCA
時にサプレツシヨン・チエンバ36のプール水を
直接炉心シユラウド内に注入し、冠水することに
より炉心を冷却する。
その他の運転モードとして、第9図に示すよう
に、格納容器冷却モードがあり、完全な独立2系
統で構成されている。本系統により、LOCA後サ
プレツシヨン・チエンバ36のプール水は、ドラ
イウエル37内及びサプレツシヨン・チエンバ3
6の空間部にスプレイされる。ドライウエル37
内にスプレイされた水は、ベント管38を通つて
サプレツシヨン・チエンバ36内に戻り、サプレ
ツシヨン・チエンバ36の空間部にスプレイされ
た水と共に残留熱除去系(RHR)の熱交換器3
9で冷却された後、再びスプレイされるようにな
つている。
第10図はHPCS系統概要図を示す。
HPCS17は、電動駆動のHPCSポンプ32、
スパージヤ40、配管、弁類及び計測制御装置か
らなつてちる。HPCS17は、原子炉水位「低」
または、格納容器圧力「高」の信号で作動を開始
し、復水貯蔵タンク41の水またはサプレツシヨ
ン・チエンバ36のプール水を、炉心上部に取り
付けられたスプレイヘツダ35のノズルから燃料
集合体上にスプレイすることによつて炉心を冷却
する。また、原子炉水位「高」信号でスプレイを
自動的に停止する。水源は、第1水源として復水
貯蔵タンク41の水を使用するが、復水貯蔵タン
ク41の水位が設定値より下がるか、サプレツシ
ヨン・チエンバ36のプール水の水位が設定値よ
り上がると第2水源のサプレツシヨン・チエンバ
36のプール水に自動的に切り換わるようになつ
ている。
ADS18は、逃がし安全弁に弁を共用してお
り、低圧注水系または低圧炉心スプレイ系と連携
して炉心を冷却する機能を有している。ADS1
8は、原子炉水位が「低」及び格納容器圧力
「高」の両信号をうけてから120秒の時間遅れをも
つて作動し、原子炉圧力を速やかに低下させて
LPCIまたLPCSと連携して十分炉心を冷却する
ことができる。
さらに、安全設備とは別に、原子炉隔離時冷却
系(図示せず)がある。これは、原子炉停止後何
らかの原因で復水、給水が停止した場合に、原子
炉水位を維持するため、原子炉蒸気の一部を用い
たタービン駆動ポンプにより、復水貯蔵タンク4
1またはサプレツシヨン・チエンバ36のプール
水を炉心に注入することを目的としている。
上記のようにBWRのECCS系統構成は、高圧
系としてHPCS17が1系統、低圧系として
LPCS19が1系統及びLPCIがLPCI20,21,
22の3系統の合計4系統である。
3系統のLPCIのうち2系統が残留熱除去系
(PHR系)及び格納容器スプレイ冷却系を共用し
て熱交換器、格納容器スプレイヘツダ、配管、弁
などを有しており、複雑な系統構成になつてい
る。
[発明の目的] 本発明の目的は、系統構成が単純で冷却効果の
高い原子炉非常用炉心冷却装置を提供することに
ある。
[発明の概要] 本発明の構成要件は、原子炉容器内に冷却材を
供給する高圧系統及び低圧系統を有する原子炉非
常用炉心冷却装置において、前記低圧系統が、冷
却手段と、容器内に充填されている冷却材を前記
冷却手段に供給する第1のポンプと、前記原子炉
容器の炉心を取囲むシユラウド内で前記炉心の上
方に設置され、しかも前記冷却手段にて冷却され
た冷却材を前記炉心にスプレイするスプレイヘツ
ダとを有し、前記高圧系統が、容器内に充填され
ている冷却材を昇圧する第2のポンプと、前記第
2のポンプから吐出された冷却材を前記原子炉容
器内であつてしかも前記シユラウドの外側に供給
する管路とを有することを特徴とする原子炉非常
用炉心冷却装置であつて、本発明はこのような構
成要件を備えることにより、格納容器スプレイ系
が不要になり、原子炉非常用炉心冷却装置の系統
構成が単純化出来、さらに原子炉非常用炉心冷却
装置の容量を低減できるとともに原子炉の高温待
機時の炉心冷却性能を向上できる。
[発明の実施例] BWRに適用した本発明の好適な一実施例であ
る非常用炉心冷却装置を第1図、第2図により説
明する。本実施例は、第1図に示すように高圧注
水系(以下HPFLと称す)1及び2、隔離時冷却
系の機能及び非常時炉心冷却の機能を有した
ECCS高圧系(以下RCICと称す)3、LPCS4及
び5、ADS18から構成されている。尚、
HPFL1及び2の系統構成は第10図に示した
HPCS17と基本的には変らない。しかし、
HPFL1及び2は第1図に示すように炉心シユラ
ウド50外に注水する構造としている。LOCA時
のHPFL1及び2から原子炉圧力容器10内に流
入した冷却水は、原子炉圧力容器10と炉心シユ
ラウド50との間の環状間隙54を下降し、ジエ
ツトポンプ51を通つて原子炉圧力容器10内の
下部プレナム53にに達する。
HPFL1及び2にて冷却材を供給し続けると、
その冷却水によつて下部プレナム53及び炉心シ
ユラウド50内にある炉心52が冠水される。
また、HPFL1及び2はRCIC3のバツクアツ
プとして機能する。すなわち、HPFL1及び2
は、原子炉スクラム後のまだ炉心が熱い原子炉の
高温待機に作動する。この高温待機時において炉
心52は、冷却水の自然循環(炉心52、気水分
離器55、環状間隙54、ジエツトポンプ51、
下部プレナム53及び炉心52からなる閉ループ
における冷却水の循環流)により冷却される。原
子炉の高温待機時におけるHPFL1及び2の作動
によつて環状間隙54に冷水を注入する事によ
り、前述の冷却水の自然循環流量が増加する。従
つて、高温待機時におけるHPFL1及び2の作動
により、炉心冷却性能が著しく向上する。
本実施例の非常用炉心冷却装置は、単一故障を
仮定しても装置の安全機能が達成できるように独
立性を有する構造であり、動力源、ポンプ、ポン
プ制御部材その他すべての機器が第2図に示すよ
うに区分、区分、区分の3つの区分にそれ
ぞれ設けられ、各区分にそれぞれ高圧系のECCS
が設置されている。この高圧系のうち、RCIC3
は、全電源喪失時の原子炉停止状態に対応できる
ように蒸気タービンによつて駆動される。一方、
HPFL1,2は、LOCA時の外部電源喪失時に電
源が所内常用系から非常用デイーゼル発電機に変
つても稼働可能な電動機駆動となつている。ま
た、2系統のHPFLを設置することにより、単一
故障を仮定しても必らず高圧注水冷却機能が保持
できるようにし、さらにまた低圧系のLPCSポン
プ13及び14はRHR(残留熱除去系)ポンプと
しても用いられる。このため、LPCS4及び5
は、LOCA時に、ECCSのLPCSに要求される炉
心冷却機能と従来の原子炉格納容器スプレイ系に
要求されていた燃料破損部からの放出よう素など
の核分裂生成物(以下EPという)のスプレイに
よる除去(たたき落とし)機能を発揮すると共に
原子炉停止時の崩壊熱の除去を行なう。
LOCA時に炉心が露出し、燃料棒が破損して燃
料棒内のEPが放出された場合、従来は格納容器
スプレイ系から放出された冷却水によつて、原子
炉圧力容器10から格納容器のドライウエル37
に放出されたEPをドライウエル37内で除去し
ていた。しかし、本実施例は、LOCA直後の原子
炉圧力容器10内の圧力が高い状態下ではまだ燃
料棒からのEPの放出がないこと、及びその後の
原子炉圧力容器10内の圧力が十分低下した減圧
状態での長期にわたる炉心冷却時ではECCSの作
動及び長期の冷却に格納容器スプレイ冷却系の作
動が必要であつたことに着目し、LPCS4及び5
に熱交換器(冷却器として機能する)15及び1
6を設け、LPCS4及び5により炉心シユラウド
50内に熱交換器15及び16で冷却された冷却
水スプレイするこによつてそのスプレイ水による
EP除去を原子炉圧力容器10内で行なえると共
に、かつ原子炉圧力容器10の減圧状態下での長
期にわたる炉心冷却がLPCS4及び5によつて実
施できる構成とした。これにより、事故後の事象
の適格な判断とこれに基づく運転員による切換操
作が不要となつて運転員の負担が軽減され、しか
も従来の格納容器スプレイ系が不要になるので非
常用炉心冷却装置の系統構成が著しく単純化され
る。
さらに、炉心シユラウド50内で炉心52の上
方に配置されたLPCS4及び5のスプレイ・ヘツ
ダ35への冷い冷却水の供給は、LOCA時に原子
炉圧力容器10内の圧力及び温度が十分低下した
後に行われる。従つて、原子炉隔離事象時におけ
る高温・高圧下でLPCS4及び5が作動しなくな
つたので、LPCS4及び5のスプレイ・ヘツダ3
5の熱疲労を回避できる。
第2図は本実施例の系統構成を示している。
HPFL1,2は、LOCA時及び原子炉の高温待
機時とも、原子炉水位「低」または格納容器(ド
ライウエル37)圧力「高」の信号で作動を開始
する。HPFL1及び2は、第6図のHPCSポンプ
32と同じ駆動源で駆動されるHPFLポンプ7,
8によつて復水貯蔵タンク9内の水またはサプレ
ツシヨン・チエンバ36のプール水を昇圧した後
に冷却水として原子炉圧力容器10内に供給す
る。この冷却水は、前述したように環状間隙54
及びジエツトポンプ51を介して下部プレナム5
3に達し、炉心を冠水する。このようにして炉心
52が冷却される。HPFL1及び2は、原子炉水
位「高」の信号で停止する。RCIC3は、高圧時
での非常用炉心冷却機能と隔離時での炉心冷却機
能の両機能を有している。RCIC3は、原子炉圧
力容器10内の蒸気の一部を用いて回転するター
ビン11によつて駆動されるRCICポンプ12に
より、復水貯蔵タンク9内の水またはサプレツシ
ヨン・チエンバ36のプール水を冷却水として環
状間隙54及び下部プレナム53を介して炉心5
2に供給する。これにより炉心52が冷却され
る。RCIC3は、LOCA時及び原子炉の隔離時と
も、HPFL1,2の作動開始、停止の場合と同じ
信号で駆動される。RCICポンプ12の駆動は、
全電源喪失時でも駆動可能な蒸気タービン11を
用いているが、これは原子炉施設の安全性を確保
し得るように駆動源に助長性を持たせているため
である。
LPCS4及び5は、原子炉水位「低」または格
納容器(ドライウエル37)圧力「高」の信号で
作動を開始される。LPCS4及び5は、 HPFL1及び2の作動開始及び停止の場合と同じ
信号によつて駆動されるLPCSポンプ13及び1
4により、サプレツシヨン・チエンバ36のプー
ル水を炉心シユラウド50内で炉心52の上方に
設けられたLPCS4及び5のスプレイ・ヘツダ3
5のノズルから炉心52内の燃料集合体上にスプ
レイする。これにより、炉心52が冷却される。
その後、炉心52内にスプレイされた水は、再び
サプレツシヨン・チエンバ36内に戻り、熱交換
器15及び16によつて冷却された後、再び炉心
52内にスプレイされる。
第3図に従来例における原子炉圧力容器の縦断
面と本実施例における原子炉圧力容器の縦断面を
比較して示す。
第3図の左半分が、従来例における原子炉圧力
容器の例である。40が主蒸気(MS)配管、4
1が給水(FDW)配管、42が炉心スプレイ
(HPCS、LPCS)配管、43がLPCI配管、44
が再循環ループ(PLR)の吸込み配管である。
第3図の右半分が、本実施例の非常用炉心冷却装
置を適用した原子炉圧力容器10の例である。こ
の原子炉圧力容器10は、第1図の場合と異な
り、インターナルポンプ47を用いた場合の例を
示している。45がHPFL配管、46がLPCS配
管である。本実施例の特徴は、高圧系のHPFL配
管45のノズルの位置が従来例におけるHPCS配
管42のノズル(原子炉圧力容器内での開口部)
の位置より大巾に上(炉心シユラウド50より上
方)に配置され、給水配管41のノズルに近づい
ている点である。
従来例では、高圧系のECCSは炉心シユラウド
内側に冷却水を注入(スプレイ)していたので、
原子炉圧力容器内でその高圧系のECCS配管の冷
却水放出口の炉心シユラウドより上方に設けるこ
とができず、高圧系のECCS配管の破断を想定し
た場合に破断口位置が低くなることをECCSの大
容量化によつてカバーせざるを得なかつた。
原子炉圧力容器またはそれに接続された配管の
破断口位置が下になる程、原子炉圧力容器内の冷
却水の放出量が多くなるので事故として厳しい条
件となり、また高圧系の非常用炉心冷却系配管の
破断程、原子炉圧力容器内水位の回復が遅れるの
で厳しい条件となる。しかし、高圧系の非常用炉
心冷却系配管の破断時での破断口位置が高い本実
施例では、固有の安全性が増しており、ECCS容
量の低減(ECCSにより原子炉圧力容器10内に
供給可能な冷却水流量の低減)を可能ならしめて
いる。これにより、ECCSのポンプ及びモータ容
量及び配管径の減少が図れ、原子炉非常用炉心冷
却装置がコンパクトになる。
第4図に高圧系のECCS配管の破断時(破線)
と低圧系のECCS配管の破断時(実線)の解析例
を参考として示す。これによつても、高圧系の破
断程、原子炉圧力容器内水位の回復が遅れて厳し
い条件になる事がわかる。
このように本実施例の原子炉非常用炉心冷却装
置は、高圧のECCSが3系統(HPFLが2系統、
RCICが1系統)でそれぞれ独立して注水可能に
形成されると共に、そのうちの2系統には低圧注
水系統(LPCS)が付加されている。また、本実
施例の原子炉非常用炉心冷却装置の特徴的点は、
LPCS4及び5に冷却器である熱交換器15及び
16を設け、高圧系のECCSを全て原子炉圧力容
器10内であつてしかも炉心シユラウド50の外
側に注水する様にした事である。このような本実
施例は、BWRプラントの信頼性ならばに安全性
を低下することなく炉心冷却能力を大幅に向上で
き、前述したようにECCS容量を大幅に低減する
ことができる。また、格納容器スプレイ系が不要
になると共に、格納容器スプレイ系への切換え操
作も不要になる。さらに、ADSに関しては高圧
系のECCSの早期作動により減圧効果が促進され
るため、現行のADS容量をさらに低減でき、ま
たは、ADS機能を削除することも可能である。
[発明の効果] 本発明の原子炉非常用炉心冷却装置によれば、
冷却手段にて冷却された冷却材を原子炉容器内で
しかも炉心上方でスプレイすることによつて格納
容器スプレイ系の機能を発揮できるので、格納容
器スプレイ系が不要に成り、さらには、高圧系統
からの冷却材をシユラウドの外側に供給して炉心
への自然循環流量を増加して炉心冷却性能を向上
することが出来るから、原子炉非常用炉心冷却装
置の系統構成が単純化出来てしかも冷却性能が高
い原子炉非常用炉心冷却装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原子炉非常用炉心冷却装置の
実施例のECCS系統図、第2図は第1図の系統の
区分説明図、第3図は本発明における原子炉圧力
容器配管ノズル位置の説明図、第4図は破断条件
による原子炉水位変化の比較説明図、第5図は
BWRの従来のECCS系統図、第6図は第5図の
系統の区分説明図、第7図は第5図のLPCSの系
統図、第8図、第9図はそれぞれ第5図のLPCI
の系統図、第10図は第5図のHPCSの系統図で
ある。 1,2……高圧注水系、3……ECCS高圧系、
4,5……低圧炉心スプレイ系、7,8……
HPFLポンプ、9……復水貯蔵タンク、10……
原子炉圧力容器、11……タービン、12……
RCICポンプ、13,14……LPCSポンプ、1
5,16……熱交換器、36……サプレツシヨ
ン・チエンバ、37……ドライウエル、50……
炉心シユラウド、52……炉心。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 原子炉容器内に冷却材を供給する高圧系統及
    び低圧系統を有する原子炉非常用炉心冷却装置に
    おいて、前記低圧系統が、冷却手段と、容器内に
    充填されている冷却材を前記冷却手段に供給する
    第1のポンプと、前記原子炉容器の炉心を取囲む
    シユラウド内で前記炉心の上方に設置され、しか
    も前記冷却手段にて冷却された冷却材を前記炉心
    にスプレイするスプレイヘツダとを有し、前記高
    圧系統が、容器内に充填されている冷却材を昇圧
    する第2のポンプと、前記第2のポンプから吐出
    された冷却材を前記原子炉容器内であつてしかも
    前記シユラウドの外側に供給する管路とを有する
    ことを特徴とする原子炉非常用炉心冷却装置。
JP60084790A 1985-04-19 1985-04-19 原子炉非常用炉心冷却装置 Granted JPS61243397A (ja)

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CN106409352B (zh) * 2016-10-31 2018-05-08 中国核动力研究设计院 一种优化后的核动力装置设备冷却水系统

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