JPH08201561A - 原子炉格納容器の安全系 - Google Patents

原子炉格納容器の安全系

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JPH08201561A
JPH08201561A JP7012548A JP1254895A JPH08201561A JP H08201561 A JPH08201561 A JP H08201561A JP 7012548 A JP7012548 A JP 7012548A JP 1254895 A JP1254895 A JP 1254895A JP H08201561 A JPH08201561 A JP H08201561A
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JP
Japan
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pressure
reactor
containment vessel
well
vessel
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JP7012548A
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English (en)
Inventor
Kenji Hosomi
憲治 細見
Shigeru Yukinori
茂 行則
Koichiro Oshima
浩一郎 大嶋
Yuka Tozaki
由佳 戸崎
Yoshihiro Kojima
良洋 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH08201561A publication Critical patent/JPH08201561A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】異常事態が発生した場合、運転員がいなくて
も、原子炉を安全に停止でき、また、運転員の対応に十
分な余裕が与えられるように安全設計する。 【構成】検出器等を設けて異常事態を検知し、安全系を
自動起動させる。すなわち、原子炉格納容器2内のドラ
イウェル3に圧力温度計測制御装置16a,16bを設置
し、この圧力温度計測制御装置16a,16bにECCS作
動信号29と原子炉水位低信号30を入力し、圧力温度計測
制御装置16a,16bの出力信号を原子炉残留熱除去系
(RHR)ポンプ15a,15bに入力する。これによりポ
ンプ15a,15bが自動起動しドライウェルスプレイヘッ
ダ6a,6bおよびウェットウェルスプレイヘッダ8
a,8bからドライウェル3およびウェットウェル5に
給水して原子炉格納容器2内を冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、とくに沸騰水型原子力
発電プラントにおける原子炉格納容器の安全系に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7において、炉心を内蔵する原子炉圧
力容器1は原子炉格納容器2内に設置されている。原子
炉格納容器2内は原子炉圧力容器1の上部およびその周
囲にドライウェル3を形成し、下方に圧力抑制室4を設
けて圧力抑制プールとウェットウェル5を形成してい
る。
【0003】ドライウェル3内には二系統のドライウェ
ルスプレイノズル6a,6bが配管7a,7bにより原
子炉残留熱除去系(RHR)ポンプ15a,15bに接続し
ている。RHRポンプ15a,15bは熱交換器22a,22b
に接続している。ウェットウェル5内にはウェットウェ
ルスプレイヘッダ8a,8bが設けられている。
【0004】このウェットウェルスプレイヘッダ8a,
8bは切換弁19a,19bを介して配管9a,9bにより
熱交換器22a,22bに接続している。圧力抑制室4内の
プール水中にストレーナ11a,11bが浸漬し、ストレー
ナ11a,11bは弁を介して熱交換器22a,22bに接続し
ている。
【0005】また、原子炉圧力容器1内には高圧炉心ス
プレイノズルと低圧炉心スプレイノズルとが設けられ
て、これらのノズルはECCS系配管13a,13b,14
a,14bによりHRHポンプ15a,15bに接続してい
る。
【0006】従来、原子炉格納容器の安全系としては、
図7に示したように原子炉残留熱除去系(RHR)の1
つの機能として、ドライウェルスプレイ6a,6bおよ
びウェットウェルスプレイ8a,8bが備えられてい
る。
【0007】原子炉冷却材喪失事故時のような一次冷却
材の原子炉格納容器内部への流出時に原子炉格納容器内
部の圧力・温度の上昇を抑制するために、運転員の手動
操作により、非常用炉心冷却系の一部を原子炉格納容器
スプレイ系に切り替えて、原子炉格納容器内部(ドライ
ウェルおよびウェットウェル)にスプレイ水を起動する
ことが可能となるように設計している。このスプレイ系
のスプレイ水は図7に示すように圧力抑制室プール4の
プール水を水源としている。
【0008】さらに、このようにして作動された原子炉
格納容器スプレイはドライウェル空間部に作用する時、
炉心から発生する崩壊熱を除去し、これらの熱量を圧力
抑制室プールへと輸送する。また、これ以外にも、原子
炉隔離事象発生後、炉心から発生する崩壊熱による圧力
抑制室プール水温度の上昇を抑制するために、運転員の
手動操作により、非常用炉心冷却系の一部を圧力抑制室
冷却機能として利用することにより、圧力抑制室プール
水温度を低下することが可能となるような設計としてい
る。
【0009】一方、原子炉格納容器は事故時に発生する
ことが想定される水素・酸素による燃焼に対して、健全
性を維持するために、図7に示されるとおり、原子炉格
納容器には可燃性ガス濃度制御系が備えられており、原
子炉冷却材事故発生後運転員が手動にて起動することに
より、原子炉格納容器内部の水素・酸素濃度を可燃限界
以下とするよう設計されている。
【0010】設計基準事象の範囲を超えて原子炉格納容
器内部の圧力・温度が上昇した場合には、1つの圧力・
温度抑制手段として格納容器雰囲気の一部を大気中へ放
出する、いわゆる「格納容器ベント」が原子炉発電設備
のアクシデントマネージメントの一つの候補として考え
られている。
【0011】この場合には、図8に示したように原子炉
格納容器2に接続する格納容器調気系配管および非常用
ガス処理系配管を利用して、運転員の判断と手動操作に
より原子炉格納容器2内部の雰囲気の一部を大気中へ放
出することにより原子炉格納容器2内の圧力を抑制する
ことが可能となる。
【0012】すなわち、図8は図7に示した原子炉格納
容器2のドライウェル3の空調系配管からドライウェル
ベントライン27aが弁を介して接続し、ドライウェルベ
ントライン27aは弁を介して主排気筒28に接続し、ウエ
ットウェル5の非常用ガス処理系配管からウエットウェ
ルベントライン27bが弁を介して接続し、ウエットウェ
ルベントライン27bはドライウェルベントライン27aの
出口側と合流し弁を介して主排気筒28に接続した状態を
示している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のような、原子炉
格納容器に関連する安全系のうち一部の設備について
は、運転員の判断と手動操作を必要とする操作が残され
た課題がある。したがって、異常状態が発生した場合運
転員が介在することなく原子炉を安全に停止することが
できるか、または、運転員の対応に十分な余裕が与えら
れるような安全装置を設けることが、次世代の原子炉プ
ラントとして望まれることである。
【0014】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、異常状態が発生した場合にも、運転員の介在
することなく原子炉を安全に停止することができるか、
または、運転員の対応に十分な余裕が与えられるような
安全装置を備える原子炉格納容器安全系を提供すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、炉心を内
蔵する原子炉圧力容器を収納すると共に、ドライウェル
とウェットウェルの空間部および圧力抑制室を備えた原
子炉格納容器内の安全系において、前記ドライウェルに
圧力温度計測制御装置を設けると共に前記原子炉圧力容
器から導出する非常用炉心冷却系配管からの作動信号を
前記圧力温度計測制御装置に入力し、この圧力温度計測
制御装置からの出力信号をスプレイ装置に入力する信号
系を設けてなることを特徴とする。
【0016】第2の発明は、炉心を内蔵する原子炉圧力
容器を収納すると共に、ドライウェルとウェットウェル
の空間部および圧力抑制室を備えた原子炉格納容器の安
全系において、前記ウェットウェルに圧力温度計測制御
装置を設けると共に前記原子炉圧力容器から導出する非
常用炉心冷却系配管からの作動信号を前記圧力温度計測
制御装置に入力し、この圧力温度計測制御装置からの出
力信号をスプレイ装置に入力する信号系を設けてなるこ
とを特徴とする。
【0017】第3の発明は、炉心を内蔵する原子炉圧力
容器を収納すると共に、ドライウェルとウェットウェル
の空間部および圧力抑制室を備えた原子炉格納容器の安
全系において、前記圧力抑制室内のプール水中にプール
水温度計測制御装置と圧力抑制プール水を自動的に冷却
する装置を設けてなることを特徴とする。
【0018】第4の発明は、炉心を内蔵する原子炉圧力
容器を収納すると共に、ドライウェルとウェットウェル
の空間部および圧力抑制室を備えた原子炉格納容器の安
全系において、前記圧力抑制室のプール水中および前記
ウェットウェルに圧力温度計測制御装置を設け、この圧
力温度計測制御装置からの信号により原子炉スクラム信
号を発生させて前記炉心の運転を停止し、蒸気発生量を
崩壊熱による蒸気のみとするように構成したことを特徴
とする。
【0019】第5の発明は、炉心を内蔵する原子炉圧力
容器を収納すると共に、ドライウェルとウェットウエル
の空間部および圧力抑制室を備えた原子炉格納容器の安
全系において、前記ドライウェル内の雰囲気を測定する
格納容器雰囲気モニタを設けると共に別系統のブロアを
設け、このブロアと前記ウェットウェルとの間に再結合
器および冷却器を直列接続し、前記格納容器雰囲気モニ
タの出力信号を前記再結合器に入力する信号系を設けて
なることを特徴とする。
【0020】第6の発明は、炉心を内蔵する原子炉圧力
容器を収納すると共に、ドライウェルとウェットウェル
の空間部および圧力抑制室を備えた原子炉格納容器の安
全系において、前記ドライウェルおよびウェットウェル
にそれぞれ圧力温度計測制御装置とベントラインを設
け、このベントラインを弁を介して主蒸気筒に接続し、
前記圧力温度計測制御装置の出力信号を前記ベントライ
ンに設けた弁と前記主蒸気筒の入口弁に入力する信号系
を設けてなることを特徴とする。
【0021】
【作用】第1の発明は原子炉冷却材喪失事故時に、原子
炉格納容器内の圧力と温度上昇を抑制するためにスプレ
イ化を自動的にドライウェルに起動させると共に炉心の
冷却維持を確認する。つまり、ドライウェルスプレイを
起動する必要がある場合に、ドライウェルに設けた圧力
温度計測制御装置により、ドライウエル内部の圧力,温
度,原子炉水位,他のECCS系の起動状態および異常
状態の継続時間により、スプレイ起動の必要性を判断
し、必要な場合には自動的にドライウェルスプレイが起
動し原子炉格納容器内の圧力と温度を低減できる。
【0022】第2の発明は原子炉冷却材喪失事故時に、
圧力抑制室スプレイを起動する必要がある場合に、ウェ
ットウェルに設けた圧力温度計測制御装置により、ウェ
ットウェル内部の圧力,温度および原子炉水位,他のE
CCS系の起動状態および異常状態の継続時間により、
スプレイ起動の必要性を判断し、必要な場合には自動的
にウェットウェル空間部スプレイが起動し原子炉格納容
器内の圧力と温度を低減できる。
【0023】第3の発明は異常事態発生時に、圧力抑制
室のプール水温度計測制御装置により継続的に測定され
ている圧力抑制室のプール水温度が運転上許容される温
度を上回った場合には、プラントの残留熱除去系により
自動的に圧力抑制プール水を冷却する装置を作動される
ことにより、圧力抑制室内のプール水温度を低減でき
る。
【0024】第4の発明は原子炉格納容器の圧力抑制室
内のプール水量をあらかじめ増量すると共に、異常事態
を検知した後、原子炉スクラム信号を発生し確実に原子
炉を停止し、発生蒸気量を崩壊熱による蒸気のみとす
る。これにより、炉心から発生する熱を凝縮する復水器
が利用できないような場合(原子炉隔離時)において
も、異常事態を検知後、原子炉スクラムおよび炉心から
発生する崩壊熱を吸収できる。
【0025】第5の発明は原子炉冷却材喪失時に、原子
炉格納容器内部の水素・酸素濃度の上昇を抑制するため
に、水素・酸素の濃度を測定する。これらの濃度の上昇
を検知した場合、水素・酸素の再結合器を自動的に起動
するための計測制御装置を有する可燃性ガス濃度制御系
を自動的に起動し、原子炉格納容器内部の水素・酸素濃
度を自動的に低減することができる。
【0026】第6の発明は設計基準事故を超えたシビア
アクシデント発生時、原子炉格納容器内の圧力を制御す
るための圧力抑制系と、これを自動的に起動する計測制
御装置を有し、格納容器圧力高信号によりウェットウェ
ル空間部から格納容器調気系配管および非常用ガス処理
系配管を通してウェットウェル空間部雰囲気を大気中へ
放出する。これにより、格納容器破損を自動的に防止す
ることができる。
【0027】
【実施例】図1を参照しながら本発明に係る原子炉格納
容器の安全系の第1の実施例を説明する。図1中、図7
に示した部分と同一部分には同一符号を付している。す
なわち炉心を内蔵する原子炉圧力容器1は原子炉格納容
器2内に設置される。この原子炉格納容器2は、原子炉
圧力容器1の上部にドライウェル3を形成し、下方に圧
力抑制室4を設けて圧力抑制室プールとウェットウェル
5を形成している。
【0028】このドライウェル3には、弁17a,17bを
設置した配管7a,7bを通してドライウェルスプレイ
ヘッダ6a,6bが設置されている。ドライウェルスプ
レイヘッダ6a,6bは配管7a,7bにより原子炉残
留熱除去系(RHR)ポンプ15a,15bに接続し、この
ポンプ15a,15bは熱交換器22a,22bに接続してい
る。
【0029】また、ドライウェル3内部には圧力温度計
測制御装置16a,16bが設置されており、この計測装置
16a,16bでは、圧力・温度の他に異常状態継続時間を
計測する設計となっている。圧力抑制室4のプール水中
にはストレーナ11a,11bが投入し、ストレーナ11a,
11bは弁および配管12a,12bにより熱交換器22a,22
bに接続している。
【0030】ウェットウェル5にはウェットウェルスプ
レイヘッダ8a,8bが設けられ、これらのヘッダ8
a、8bは配管9a,9b、切換弁19a,19bを介して
熱交換器22a,22bに接続している。
【0031】さらに、前記計測制御装置16a,16bに
は、非常用炉心冷却系配管13a,13b,14a,14bの作
動状態を示す信号系および前記原子炉圧力容器1内部の
炉心における原子炉水位信号をも同時に入力する信号系
と接続している。なお、図中破線は信号系を示してい
る。
【0032】ここで、原子炉冷却材喪失時のような一次
冷却材の原子炉格納容器2内部への流出時には、原子炉
格納容器2内部の圧力と温度が継続的に増加するため、
前記ドライウェルスプレイを作動する必要が生じた場
合、以下のインターロックが作動してドライウェルスプ
レイが自動的に起動する。
【0033】すなわち、ドライウェル内圧力温度計測制
御装置16a,16bによりドライウェル3内部の圧力と温
度を計測する。最新のABWRの格納容器スプレイ起動
条件によれば、原子炉格納容器2内の圧力2.5kg/cm2
上、またはドライウェル3の温度が 171℃以上となる場
合に、ドライウェルスプレイヘッダ6a,6bを起動す
ることが必要となっている。
【0034】本実施例においては、ドライウェル内圧力
温度計測制御装置16a,16bにより異常状態の継続時間
を測定し、異常状態がスプレイを起動する必要があると
考えられる程度に継続していると判断した場合、具体的
には格納容器圧力2.5kg/cm2以上、またはドライウェル
温度 171℃のいずれか一方を超えた場合にスプレイ起動
のインターロックが働くように設計する。
【0035】なお、原子炉格納容器内のスプレイを起動
する場合には、非常用炉心冷却系として作動している残
留熱除去系のLPFLモードを格納容器スプレイモード
に切り替える必要がある。
【0036】そこで、本実施例によるドライウェルスプ
レイの自動化においては、原子炉水位および他の非常用
炉心冷却系の作動状態を前記計測制御装置に入力して、
原子炉格納容器スプレイを自動起動するよう残留熱除去
系を切り替えることが可能であることを自動的に確認で
きるよう構成されている。これにより事故後早期にドラ
イウェル内の圧力・温度を低減することが可能となる。
【0037】つぎに、図2により本発明に係る原子炉格
納容器の安全系の第2の実施例を説明する。図2は、本
実施例に係る沸騰水型原子炉の原子炉格納容器の安全系
を示す概略構成図で、炉心を内蔵する原子炉圧力容器1
を収納する原子炉格納容器2は、原子炉圧力容器1の上
部にドライウェル3を形成し、下部に圧力抑制室4を設
けて圧力抑制室プールとウエットウェル5を形成してい
る。
【0038】このウエットウェル5には、弁19a,19b
を設置した配管9a,9bを通してウエットウェルスプ
レイヘッダ8a,8bが設置されている。また、ウエッ
トウェル5内部にはウェットウエル内圧力温度計測制御
装置18a,18bが設置されている。この計測制御装置18
a,18bでは、圧力と温度の他の異常状態継続時間を計
測する設計となっている。
【0039】さらに、前記計測制御装置18a,18bに
は、非常用炉心冷却系13a,13b,14a,14bの作動状
態を示す信号、および前記原子炉圧力容器1内部の炉心
における原子炉水位信号をも同時に入力する設計となっ
ている。なお、その他の部分については第1の実施例と
同様なため重複する部分の説明は省略する。
【0040】ここで、原子炉冷却材喪失時のような一次
冷却材の原子炉格納容器内部への流出時には、原子炉格
納容器内部の圧力と温度が継続的に増加し、さらに、ウ
ェットウェル圧力・温度も上昇する可能性がある。した
がって、前記ウェットウェルスプレイを作動する必要が
生じた場合、以下のインターロックが作動してウェット
ウェルスプレイが自動的に起動する。
【0041】すなわち、ウェットウェル内の圧力温度計
測制御装置18a,18bによりウェットウェル5内部の圧
力・温度を計測する。最新のABWRの原子炉格納容器
スプレイ起動条件によれば、ウェットウェル圧力2.5kg/
cm2 以上または、ウェットウェル温度 171℃以上となる
場合に、ウェットウェルスプレイを起動することが必要
となっている。
【0042】本実施例においては、ウェットウェル内圧
力温度計測制御装置18a,18bにより異常状態の継続時
間を測定し、異常状態がスプレイを起動する必要がある
と考えられる程度に継続していると判断した場合に、具
体的には格納容器圧力2.5kg/cm2 以上、またはウェット
ウェル温度 171℃のいずれか一方を超えた場合にスプレ
イ起動のインターロックが働くよう設計する。
【0043】なお、原子炉格納容器スプレイを起動する
場合には、非常用炉心冷却系として作動している残留熱
除去系のLPFLモードを格納容器スプレイモードに切
り替える必要がある。
【0044】そこで、本実施例によるウェットウェルス
プレイの自動化においては原子炉水位および他の非常用
炉心冷却系の作動状態をウェットウェル内計測制御装置
18a,18bに入力して、原子炉格納容器スプレイを自動
起動するよう残留熱除去系を切り替えることが可能であ
ることを自動的に確認できるように構成されている。こ
れにより、事故後早期にウェットウェル内の圧力と温度
を低減することができる。
【0045】つぎに図3により本発明に係る原子炉格納
容器の安全系の第3の実施例を説明する。図3は本実施
例に係る沸騰水型原子炉格納容器の安全性を示す概略構
成図で、炉心を内蔵する原子炉圧力容器1を収納する原
子炉格納容器2は、原子炉圧力容器1の上部にドライウ
ェル3を形成し、下部に圧力抑制室4を設けて圧力抑制
室プールとウェットウェル5を形成している。
【0046】このウェットウェル5には、圧力抑制室4
内のプール水を循環させる配管10a,10bが設置されて
おり、この配管10a,10bは弁21a,21bを介して熱交
換器22a,22bに接続している。また、圧力抑制室4の
プール水中には、プール水温度計測制御装置20a,20b
が設置されている。
【0047】このプール水温度計測制御装置20a,20b
は、温度の他に異常状態継続時間を計測する構成となっ
ている。また、プール水温度計測制御装置20a,20bに
は、ECCS系配管13a,13b,14a,14bの作動状態
を示す信号系、および前記原子炉圧力容器1内部の炉心
における原子炉水位信号をも同時に入力する信号系と接
続している。なお、図中の破線は信号系を示している。
【0048】ここで、原子炉冷却材喪失時および原子炉
隔離時のような一次冷却材の流出および原子炉圧力容器
1内蒸気の圧力抑制室4のプール水への移行によりプー
ル水温度が継続的に増加するため、圧力抑制室4のプー
ル水冷却モードを作動する必要が生じた場合、以下のイ
ンターロックが作動して圧力抑制室4のプール水冷却モ
ードが自動的に起動する。
【0049】すなわち、前記プール水温度計測制御装置
20a,20bにより、圧力抑制室4のプール水温度を計測
する。改良型ABWRの圧力抑制室プール水冷却モード
の起動条件によれば、プール水の温度が49℃以上となる
可能性がある場合には必要に応じて起動する必要があ
る。
【0050】そこで、本実施例では前記プール水温度計
測制御装置20a,20bにより異常状態の継続時間を測定
し、異常状態が起動する必要があると考えられる程度に
継続していると判断した場合に圧力抑制室4のプール水
冷却モードの起動インターロックが働くことになる。
【0051】なお、圧力抑制室4のプール水冷却モード
を起動する場合には、ECCS(非常用炉心冷却)系と
して作動している残留熱除去系のLPCFモードを圧力
抑制室プール水冷却モードに切り替える必要がある。
【0052】そのため、原子炉水位および他の非常用炉
心冷却系の作動状態を前記プール水温度計測装置20a,
20bに入力して、ウェットウェルプール水冷却モードを
自動起動するよう残留熱除去系を切り替えることが可能
であることを確認する。これにより、事故後早期に圧力
抑制室プール水温度を低減することが可能となる。
【0053】つぎに図4により本発明に係る原子炉格納
容器の安全系の第4の実施例を説明する。図4は、本実
施例に係る沸騰水型原子炉格納容器の安全系を示す概略
構成図で、炉心を内蔵する原子炉圧力容器1を収納する
原子炉格納容器2は、原子炉圧力容器1の上部にドライ
ウェル3を形成し、下部に圧力抑制室4を設けて圧力抑
制室プールとウェットウェル5を形成している。また、
圧力抑制室4のプール水中およびウェットウェル5にウ
ェットウェル内圧力温度計測制御装置18a,18bが設置
されている。
【0054】改良型ABWRの圧力抑制室4のプール水
は、原子炉隔離時に運転員が全く操作しないとしても、
約30分間は、運転制限値である49℃を上回らない。しか
しながら、現在の圧力抑制室4のプール水体積において
も十分安全性を確保できるものである。
【0055】本実施例ではさらに安全性を高めるため
に、圧力抑制室4のプール水体積を増加することにより
ヒートシンク効果を高める(熱吸収量増加)と共に、前
記圧力温度計測制御装置18a,18bにより圧力抑制室4
のプール水温(プール水温度上昇率)およびウェットウ
ェル5の空間部温度と圧力を計測し、原子炉が異常状態
であると判断された場合、原子炉スクラム信号を発生さ
せ原子炉を確実に停止し発生蒸気量を崩壊熱による蒸気
のみとする。
【0056】これにより、通常運転時に炉心から発生す
る熱を凝縮する復水器が利用できないような場合におい
ても、原子炉スクラムを確実に発生させ、炉心からの発
生熱を崩壊熱のみとし、炉心の熱除去を確実に行うこと
が可能とさせる。なお、その他の部分については図1に
示した第1の実施例と同様なため、重複する部分の説明
は省略する。
【0057】つぎに図5により本発明に係る原子炉格納
容器の安全系の第5の実施例を説明する。図5は、本実
施例に係る沸騰水型原子炉格納容器の安全系を示す概略
構成図で、炉心を内蔵する原子炉圧力容器1を収納する
原子炉格納容器2は、原子炉圧力容器1上部にドライウ
ェル3を形成し、下部に圧力抑制室4を設けて圧力抑制
室プールとウェットウェル5を形成している。
【0058】ドライウェル3内の雰囲気を測定するため
に格納容器内雰囲気モニタ23を接続する一方、ブロア24
を別系統に設け、このブロア24を再結合器25に接続す
る。再結合器25は冷却器26を介してウェットウェル5に
接続している。
【0059】再結合器25には格納容器内雰囲気モニタ23
からの水素酸素濃度信号31と、ドライウェル圧力高と原
子炉圧力容器1内の水位L−3信号32が入力するように
なっている。再結合器25は原子炉格納容器2内の水素と
酸素濃度の上昇を抑制するための水素と酸素を結合させ
るものである。
【0060】ここで、原子炉が隔離された場合、前記ド
ライウェル3空間部に蓄積される水素と酸素濃度が可燃
限界濃度(酸素濃度:5vol%,水素濃度:4vol
%)越えた場合、酸素および水素との爆発反応により原
子炉格納容器2を破損させる可能性がある。
【0061】そのため、従来のBWRプラントにおいて
は、可燃性ガス濃度制御系を設け、原子炉格納容器内の
酸素および水素のモニタリングを行い、必要に応じて可
燃性ガス濃度制御系(ドライウェルのガスをブロウによ
って吸気し、再結合器でガス中の水素と酸素を再結合さ
せた後、圧力抑制室に戻す)を作動させることによっ
て、原子炉格納容器内の酸素濃度を5%未満および水素
濃度を4%未満に維持することを可能としている。
【0062】改良型ABWRの可燃性ガス濃度制御系
は、再結合器が可搬式であるため所定の位置に搬入・据
付を行い再結合器の暖気運転を行った後必要に応じて作
動させる。
【0063】従来例の状態でも、十分安全性を確保した
設計となっており、可燃性ガス限界の濃度に達すること
はないと考えられるが、さらに運転員に操作上において
余裕を持たせる必要がある。
【0064】そこで、本実施例では原子炉格納容器2内
の水素と酸素濃度の上昇を抑制するために再結合器25を
自動的に起動するための計測制御装置を有する可燃性ガ
ス濃度制御装置を設けている。つまり、以下の設備およ
びインターロックが作動して可燃性ガス濃度制御系が自
動起動するものとする。
【0065】再結合器25を可搬式から常設式に変更し、
冷却材喪失事故(LOCA)と判断された場合、すなわ
ち、ドライウェル圧力高または原子炉水位低(L−3)
信号が出た場合、または、原子炉格納容器2内水素およ
び酸素濃度をモニタリングしている格納容器内雰囲気モ
ニタ(CAMS)から可燃性ガス濃度制御装置を作動さ
せる必要があると考えられる濃度に達した場合に、可燃
性ガス濃度制御装置を自動的に起動させる。これによ
り、原子炉格納容器内の水素酸素濃度を自動的に低減す
ることができる。
【0066】つぎに図6により本発明に係る原子炉格納
容器の安全系の第6の実施例を説明する。図6は、本実
施例に係る沸騰水型原子炉格納容器の安全系を示す概略
構成図で、炉心を内蔵する原子炉圧力容器1を収納する
原子炉格納容器2は、原子炉圧力容器1を内包するドラ
イウェル3を形成し、下部に圧力抑制室4を設けて圧力
抑制室プールとウェットウェル5を形成している。
【0067】また、ドライウェル3およびウェットウェ
ル5内部にはそれぞれ圧力温度計測制御装置16,18が設
置されている。ドライウェル3には弁33aを介してドラ
イウェルベントライン27aが接続し、ウェットウェル5
には弁33bを介してウェットウェルベントライン27bが
接続し、これらのベントライン27a,27bは合流して弁
34を介して主排気筒28に接続している。
【0068】ここで、極めて発生確率は小さいが、設計
上想定される事象を越えて、何等かの原因が重なり原子
炉格納容器内圧力が異常に上昇し、設計圧力を越えた場
合、原子炉格納容器破損を防ぐため、以下のインターロ
ックおよび系統によって原子炉格納容器2内の蒸気を自
動的に原子炉格納容器2外に移行させ、原子炉格納容器
2内圧力を低下させるPCVベントを具備する。
【0069】すなわち、前記圧力計測装置によりドライ
ウェル3内部の圧力を計測し、原子炉格納容器2内圧力
が上昇し、PCVベントを起動する必要があると判断し
た場合にPCVベント起動のインターロックが働くこと
になる。また、原子炉格納容器内蒸気を、格納容器外へ
移行させる手順としては、ドライウェル3,ウェットウ
ェル5の空間部から格納容器調気系配管および非常用ガ
ス処理系配管を通して原子炉格納容器内雰囲気を大気中
へ移行させる。
【0070】これにより、原子炉格納容器破損を自動的
に防止し、原子炉格納容器内から格納容器外に移行させ
た蒸気による周辺の公衆に与える放射線被曝のリスクを
十分小さいものとすることができる。
【0071】
【発明の効果】第1の発明によれば、原子炉冷却材喪失
等により原子炉格納容器内の圧力と温度の異常な上昇に
際し、この圧力の上昇傾向を十分に把握した上で、炉心
に注水する非常用炉心冷却系が他に存在し、ドライウェ
ルスプレイを自動的に起動する。これにより、早期にド
ライウェル内部の圧力と温度を低減することが可能とな
り、ひいては事故に際し運転員の負担を軽減する沸騰水
型原子力発電施設を提供することができる。
【0072】第2の発明によれば、原子炉冷却材喪失等
により原子炉格納容器内の圧力・温度の異常な上昇に際
し、この圧力・温度の上昇傾向を十分に把握した上で、
炉心に注水する非常用炉心冷却系が存在し、ウェットウ
ェルスプレイを自動的に起動する。これにより、早期に
ウェットウエル内部の圧力・温度を低減することが可能
となり、ひいては事故に際し運転員の負担を軽減する沸
騰水型原子力発電施設を提供することができる。
【0073】第3の発明によれば、原子炉冷却材喪失時
および原子炉隔離時等により圧力抑制室プール水の温度
の異常な上昇に際し、この温度の上昇傾向を十分に把握
した上で、炉心に注水する非常用炉心冷却系が他に存在
し、圧力抑制室プール水冷却モードを自動的に起動す
る。これにより、早期に圧力抑制室プール水の温度を低
減することが可能となり、ひいては事故に際し運転員の
負担を軽減する沸騰水型原子力発電施設を提供すること
ができる。
【0074】第4の発明によれば、原子炉冷却材喪失時
および原子炉隔離時等に復水器が利用できないような場
合に際し、現在の圧力抑制室プール水体積より増加させ
たプール水体積を持たせると共に、圧力抑制室プール水
およびウェットウェル空間部温度・圧力の上昇傾向を十
分に把握した上で、原子炉スクラム信号を自動的に発生
させる。これにより、炉心からの発熱を崩壊熱のみと
し、炉心の熱除去を確実に行うことが可能となり、ひい
ては事故に際し運転員の負担を軽減する沸騰水型原子力
発電施設を提供することができる。
【0075】第5の発明によれば、原子炉冷却材喪失時
および原子炉格納容器内の可燃性ガスである水素および
酸素濃度の異常な上昇に際し、可燃性ガス濃度制御系を
自動的に起動する。これにより、早期の原子炉格納容器
内の水素および酸素濃度を低減することが可能となり、
ひいては事故に際し運転員の負担を軽減する沸騰水型原
子力発電施設を提供することができる。
【0076】第6の発明によれば、設計上想定される事
象を越えて、何等かの原因が重なり原子炉格納容器内圧
力の異常な上昇に際し、この圧力上昇傾向を十分に把握
した上で、原子炉格納容器内圧力の異常な上昇に際し、
この圧力上昇傾向を十分に把握した上で、原子炉格納容
器内の蒸気を原子炉建屋内において核分裂生成物を可能
な限り除去した後に格納容器外に移行させるPCVベン
トを自動的に起動する。これにより、原子炉格納容器破
損を自動的に防止すると共に周辺公衆に与える放射線リ
スクを十分小さいものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原子炉格納容器の安全系の第1の
実施例を示す系統図。
【図2】本発明に係る原子炉格納容器の安全系の第2の
実施例を示す系統図。
【図3】本発明に係る原子炉格納容器の安全系の第3の
実施例を示す系統図。
【図4】本発明に係る原子炉格納容器の安全系の第4の
実施例を示す系統図。
【図5】本発明に係る原子炉格納容器の安全系の第5の
実施例を示す系統図。
【図6】本発明に係る原子炉格納容器の安全系の第6の
実施例を示す系統図。
【図7】従来の原子炉格納容器の安全系の第1の例を示
す系統図。
【図8】従来の原子炉格納容器の安全系の第2の例を示
す系統図。
【符号の説明】
1…原子炉圧力容器、2…原子炉格納容器、3…ドライ
ウェル、4…圧力抑制室、5…ウェットウェル、6…ド
ライウェルスプレイヘッダ、7…配管、8…ウェットウ
ェルスプレイヘッダ、9…配管、10…配管、11…ストレ
ーナ、12…配管、13,14…非常用炉心冷却(ECCS)
系配管、15…原子炉残留熱除去系(RHR)ポンプ、16
…ドライウェル内圧力温度計測制御装置、17…弁、18…
ウェットウェル内圧力温度計測制御装置、19…切換弁、
20…プール水温度計測制御装置、21…弁、22…熱交換
器、23…格納容器内雰囲気モニタ、24…ブロア、25…再
結合器、26…冷却器、27a…ドライウェルヘッドライ
ン、27b…ウェットウェルベントライン、28…主排気
筒、29…ECCS作動信号、30…原子炉水位低信号、31
…水素・酸素濃度信号、32…ドライウェル圧力高・L−
3信号、33,34…弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸崎 由佳 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 小島 良洋 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉心を内蔵する原子炉圧力容器を収納す
    ると共に、ドライウェルとウェットウェルの空間部およ
    び圧力抑制室を備えた原子炉格納容器内の安全系におい
    て、前記ドライウェルに圧力温度計測制御装置を設ける
    と共に前記原子炉圧力容器から導出する非常用炉心冷却
    系配管からの作動信号を前記圧力温度計測制御装置に入
    力し、この圧力温度計測制御装置からの出力信号をスプ
    レイ装置に入力する信号系を設けてなることを特徴とす
    る原子炉格納容器の安全系。
  2. 【請求項2】 炉心を内蔵する原子炉圧力容器を収納す
    ると共に、ドライウェルとウェットウェルの空間部およ
    び圧力抑制室を備えた原子炉格納容器の安全系におい
    て、前記ウェットウェルに圧力温度計測制御装置を設け
    ると共に前記原子炉圧力容器から導出する非常用炉心冷
    却系配管からの作動信号を前記圧力温度計測制御装置に
    入力し、この圧力温度計測制御装置からの出力信号をス
    プレイ装置に入力する信号系を設けてなることを特徴と
    する原子炉格納容器の安全系。
  3. 【請求項3】 炉心を内蔵する原子炉圧力容器を収納す
    ると共に、ドライウェルとウェットウェルの空間部およ
    び圧力抑制室を備えた原子炉格納容器の安全系におい
    て、前記圧力抑制室内のプール水中にプール水温度計測
    制御装置と圧力抑制プール水を自動的に冷却する装置を
    設けてなることを特徴とする原子炉格納容器の安全系。
  4. 【請求項4】 炉心を内蔵する原子炉圧力容器を収納す
    ると共に、ドライウェルとウェットウェルの空間部およ
    び圧力抑制室を備えた原子炉格納容器の安全系におい
    て、前記圧力抑制室のプール水中および前記ウェットウ
    ェルに圧力温度計測制御装置を設け、この圧力温度計測
    制御装置からの信号により原子炉スクラム信号を発生さ
    せて前記炉心の運転を停止し、蒸気発生量を崩壊熱によ
    る蒸気のみとするように構成したことを特徴とする原子
    炉格納容器の安全系。
  5. 【請求項5】 炉心を内蔵する原子炉圧力容器を収納す
    ると共に、ドライウェルとウェットウェルの空間部およ
    び圧力抑制室を備えた原子炉格納容器の安全系におい
    て、前記ドライウェル内の雰囲気を測定する格納容器雰
    囲気モニタを設けると共に別系統のブロアを設け、この
    ブロアと前記ウェットウェルとの間に再結合器および冷
    却器を直列接続し、前記格納容器雰囲気モニタの出力信
    号を前記再結合器に入力する信号系を設けてなることを
    特徴とする原子炉格納容器の安全系。
  6. 【請求項6】 炉心を内蔵する原子炉圧力容器を収納す
    ると共に、ドライウェルとウェットウェルの空間部およ
    び圧力抑制室を備えた原子炉格納容器の安全系におい
    て、前記ドライウェルおよびウェットウェルにそれぞれ
    圧力温度計測制御装置とベントラインを設け、このベン
    トラインを弁を介して主蒸気筒に接続し、前記圧力温度
    計測制御装置の出力信号を前記ベントラインに設けた弁
    と前記主蒸気筒の入口弁に入力する信号系を設けてなる
    ことを特徴とする原子炉格納容器の安全系。
JP7012548A 1995-01-30 1995-01-30 原子炉格納容器の安全系 Pending JPH08201561A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012096165A1 (ja) * 2011-01-11 2012-07-19 株式会社 東芝 水位計測システムおよびその非凝縮性ガス排出装置
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JP2014081219A (ja) * 2012-10-12 2014-05-08 Toshiba Corp 原子力プラントおよび静的格納容器冷却系
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