JPH0553169A - 露出演算装置 - Google Patents

露出演算装置

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JPH0553169A
JPH0553169A JP3215180A JP21518091A JPH0553169A JP H0553169 A JPH0553169 A JP H0553169A JP 3215180 A JP3215180 A JP 3215180A JP 21518091 A JP21518091 A JP 21518091A JP H0553169 A JPH0553169 A JP H0553169A
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Hiroyuki Iwasaki
宏之 岩崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、カメラの露出演算装置に関し、被
写体位置を重視するとともに被写界全体のバランスを考
慮して、適正な露出値を得ることを目的とする。 【構成】 結像光学系101の被写界を分割して得られ
る各要素領域にそれぞれ対応する複数の測光素子111
から形成され、被写界における光の強度分布を測定する
測光手段112と、被写界における被写体位置が入力さ
れ、被写体位置に対応して変化する分割パターンに従っ
て、測光手段112の各測光素子111を複数のグルー
プに分類する分類手段113と、複数の測光素子111
の出力に対して、それぞれが属するグループに対応する
重みをつけて露出値を求め、露出制御に供する第1演算
手段114とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラの露出演算装置
に関する。カメラにおいては、適切な露光条件でフィル
ムなどの撮像媒体の露光を行うために、被写体やその周
囲の光量に合わせて、撮影レンズに備えられた絞りや露
光時間を制御する必要があり、この制御処理は、カメラ
に備えられた露出演算装置によって行われている。
【0002】
【従来の技術】従来の露出制御方法としては、被写体が
撮影レンズの被写界の中央部にあることを前提として、
被写界の中央部分からの光量に応じて露出値を決定する
方法がある。この場合は、被写界の光量を測定する測光
素子として、被写界の中央部に対応する部分の感度が極
大であり、周辺に近づくに従って感度が単調減少するよ
うな特性を有する測光素子を用いて露出演算装置を構成
し、この測光素子の出力に応じて、露出値を決定する構
成となっている。
【0003】このような構成は中央重点測光方式と呼ば
れており、この方式を採用した場合は、露出演算装置の
構成を簡易とすることができる。しかし、上述した中央
重点測光方式の場合は、強い逆光状態での撮影のよう
に、中央部分と周辺部分とで輝度値が大幅に異なってい
た場合などには、適正な露光が得られない場合がある。
【0004】このような場合に対応して、図27に示す
ように被写界を複数の測光領域に分割し、各測光領域の
光量のバランスを考慮して露出値を決定する方法もあ
り、分割測光方式と呼ばれている。この場合は、各測光
領域に対応する測光素子をそれぞれ設けて露出演算装置
を構成し、各測光領域を独立に測光して得られた測光結
果から各測光領域の輝度値を求め、これらの輝度値から
露出値を求める構成となっている。
【0005】但し、上述した分割測光方式においても、
被写体は被写界の中央部にあることを前提としているの
で、露出値を求める際には、図27に示した5つの測光
領域の中央の円形の測光領域による測光結果に大きい重
みが付けられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来方式においては、いずれも被写体が中央部にあること
を前提としているため、被写体を被写界の周辺部に捉え
た状態で撮影を行う場合には、上述した露出演算装置に
よっては適正な露出値が得られなかった。このような場
合にも適正な露出値を得るための方法として、いくつか
の測光パターンから被写体位置に対応する測光パターン
を選択し、被写体に適合した露出値を求める技法が、特
開平2−32312号公報『視線入力カメラ』で開示さ
れている。
【0007】図28に、上述した視線入力カメラの露出
演算装置の概略構成を示す。図28において、露出演算
装置は、結像レンズ511と、複数の領域に分割された
測光素子512と、この測光素子512による測光結果
に基づいて露出演算処理を行うマイクロプロセッサ51
3とを備えて構成されている。また、撮影レンズ210
の予定結像面に設けられたピント板203に結ばれた像
は、上述した結像レンズ511により、ペンタプリズム
202を介して測光素子512上に結ばれる構成となっ
ている。
【0008】この測光素子512は、例えば、図29に
示すように分割されており、各領域ごとに独立に測光可
能な構成となっている。また、マイクロプロセッサ51
3は、上述した各領域による測光結果に与える重みを変
更することにより、測光素子512の測光感度分布の極
大値の位置を様々に変化させた場合に対応する測光結果
を得て、露出値を算出する構成となっている。
【0009】また、視線検出回路520は、接眼レンズ
204を介して撮影者の眼球を観察することにより、撮
影者の視線の方向を判別し、撮影者の視線が被写界と交
差する視線位置を求める構成となっており、この視線位
置が、マイクロプロセッサ513に被写体位置として入
力されている。従って、マイクロプロセッサ513が、
入力される被写体位置に応じて、各領域による測光結果
に与える重みを変更することにより、被写体位置におい
て感度が極大となる測光感度分布を有する測光素子で被
写界の測光を行った場合と同等な測光結果が得られる。
【0010】このようにして、被写体位置を中央重点測
光の中心位置として露出制御を行うことが可能とされ、
被写界の周辺にある被写体の輝度に対応して、被写体に
適合する露出制御を行うことができる。しかしながら、
この技法は、あくまで中央重点測光方式において測光感
度分布の中心位置を可変としたものである。従って、被
写界全体のバランスは考慮されていないので、逆光での
撮影で被写体の周囲が白くとんでしまったり、被写体よ
りも暗い部分が全く写らなかったりする可能性がある。
【0011】本発明は、被写体位置を重視するとともに
被写界全体のバランスを考慮して、適正な露出値を得る
ことが可能な露出演算装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1の露出
演算装置の構成を示す図である。請求項1の発明は、結
像光学系101の被写界を分割して得られる各要素領域
にそれぞれ対応する複数の測光素子111から形成さ
れ、被写界における光の強度分布を測定する測光手段1
12と、被写界における被写体位置が入力され、被写体
位置に対応して変化する分割パターンに従って、測光手
段112の各測光素子111を複数のグループに分類す
る分類手段113と、複数の測光素子111の出力に対
して、それぞれが属するグループに対応する重みをつけ
て露出値を求め、露出制御に供する第1演算手段114
とを備えたことを特徴とする。
【0013】図2は、請求項2の分類手段の構成を示す
図である。請求項2の発明は、請求項1に記載の露出演
算装置において、分類手段113が、被写体位置を中心
とする同心円状の分割パターンを生成して分類処理に供
する第1パターン生成手段121を有することを特徴と
する。図3は、請求項3ないし請求項5の分類手段の構
成を示す図である。
【0014】請求項3の発明は、請求項1に記載の露出
演算装置において、分類手段113が、被写界をそれぞ
れ所定の形状を有する複数の測光領域に分割する境界線
位置を保持する保持手段131と、被写界内の基準位置
から被写体位置への変位を求める変位算出手段132
と、変位算出手段132で得られた変位に応じて、保持
手段131に保持された境界線位置から複数の測光領域
の境界線を移動させて、被写体位置に対応する分割パタ
ーンを生成する第2パターン生成手段133とを有する
構成であることを特徴とする。
【0015】請求項4の発明は、請求項3に記載の露出
演算装置において、分類手段113が、複数の測光領域
それぞれの面積に応じて、第2パターン生成手段133
による境界線の移動量を制御する移動制御手段134を
有する構成であることを特徴とする。請求項5の発明
は、請求項3に記載の露出演算装置において、分類手段
113が、第2パターン生成手段133による境界線の
移動範囲を所定の範囲に制限する移動制限手段135を
有する構成であることを特徴とする。
【0016】図4は、請求項6の露出演算装置の構成を
示す図である。請求項6の発明は、結像光学系101の
被写界をそれぞれ所定の形状を用いて分割して得られる
複数の測光領域にそれぞれ対応し、各測光領域における
光量の測定を行う複数の領域測光手段141と、被写界
における被写体位置の入力に応じて、被写体位置を含む
要素領域における光量を測定する被写体測光手段142
と、複数の測光手段141と被写体測光手段142との
出力に基づいて露出値を算出して、結像光学系101の
露出制御に供する第2演算手段143とを備えたことを
特徴とする。
【0017】図5は、請求項7の発明の要部を示す図で
ある。請求項7の発明は、請求項6に記載の露出演算装
置において、結像光学系101と被写体との距離を判別
する距離判別手段151と、得られた距離に基づいて、
被写体測光手段142が測光する要素領域の大きさを変
更する第1変更手段152とを備えたことを特徴とす
る。
【0018】図6は、請求項8の発明の要部を示す図で
ある。請求項8の発明は、請求項6に記載の露出演算装
置において、結像光学系101と被写体との距離を判別
する距離判別手段151と、結像光学系101の焦点距
離を判別する焦点距離判別手段153と、被写体までの
距離と焦点距離とに基づいて、被写体測光手段142が
測光する要素領域の大きさを変更する第2変更手段15
4とを備えたことを特徴とする。
【0019】図7に、請求項9の発明を適用した請求項
1の露出演算装置の要部を示す図である。請求項9の発
明は、請求項1または請求項6に記載の露出演算装置に
おいて、撮影者の眼球103の向きから撮影者の被写界
における視線位置を検出して被写体位置として出力し、
露出演算処理に供する視線検出手段161を備えたこと
を特徴とする。
【0020】
【作用】請求項1の発明は、分類手段113が、複数の
測光手段111を複数のグループに分類することによ
り、測光手段112をこれらの複数のグループに対応す
る複数の測光領域に分割することができる。ここで、こ
れらの測光領域の境界は、被写体位置に応じて変化する
ので、様々な被写体位置に柔軟に対応した分割測光を実
現することができ、第1演算手段114により、被写体
位置とともに、全体のバランスを考慮した露出値を得る
ことが可能となる。
【0021】請求項2の発明は、第1パターン生成手段
121が、被写体位置を中心とする同心円状の分割パタ
ーンを生成するので、分類手段113は、各測光手段1
11が対応する要素領域と被写体位置に対応する要素領
域との距離に基づいて、各測光手段111を簡単に分類
することができる。請求項3の発明は、第2パターン生
成手段133が、変位算出手段132の出力に応じて、
保持手段131に保持された測光領域の境界線位置を移
動させるので、測光領域それぞれの相対位置を保ちなが
ら各測光領域を変形して、被写体位置に対応した分割パ
ターンを得ることができる。
【0022】また、移動制御手段134によって、各測
光領域の境界線の移動量を制御して、例えば、同心円状
の測光領域のうち、外側の測光領域の移動量を抑えるこ
とにより、被写界の周辺部分に被写体位置がある場合に
おいても、被写界の中央部分の測光情報が、露出値に適
切に寄与するようにすることができる。また、移動制限
手段135によって、境界線の移動範囲を制限すること
により、被写体位置に応じて境界線を移動させたことに
より、測光領域のいずれかが欠けてしまうことを防ぐこ
とができる。
【0023】請求項6の発明は、複数の領域測光手段1
41と被写体測光手段142とが独立にそれぞれ対応す
る被写界の領域を測光するので、第2露出演算手段14
3により、分割測光方式の特徴を活かしながら被写体に
適合した露出値を求めることができる。これにより、全
体のバランスを重視しつつ、被写体位置の情報をも考慮
した露出値を得ることが可能となる。
【0024】また、距離判別手段151と第1変更手段
152とによって、被写体までの距離に基づいて、被写
界において捉えられた被写体の大きさを評価して、被写
体測光手段142が対応する要素領域の大きさを変更す
ることができる。これにより、被写体部分の輝度を示す
測光情報を過不足なく反映した露出値を得ることが可能
となる。
【0025】更に、距離判別手段151と焦点距離判別
手段153と第2変更手段154とによって、被写体ま
での距離と結像光学系101の焦点距離とに基づいて、
被写体の大きさを評価した場合は、より正確に被写体の
大きさを評価することができる。請求項9の発明は、視
線検出手段161により、正確な被写体位置を得ること
ができるので、分類手段113あるいは被写体測光手段
142に正確な被写体位置を入力することができる。
【0026】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図8に、請求項1の露出演算装置を
適用した一眼レフカメラの実施例構成を示す。図8にお
いて、撮影レンズ210は結像光学系101に相当する
ものである。露光時以外は、この撮影レンズ210を介
してカメラに入射する光束の一部は、メインミラー20
1ではねあげられ、ペンタプリズム(プリズム)202
の入射面に設けられたピント板203上に結像する構成
となっており、撮影者が、接眼レンズ204を介して、
このピント板203上の像を観察できる構成となってい
る。
【0027】また、レンズ206と2次元CCDイメー
ジセンサ(以下、単にCCDと称する)231とは、測
光手段112を形成しており、上述したピント板203
上の像の強度分布を測定する構成となっている。上述し
たレンズ206は、接眼レンズ204の光軸からわずか
にずれた別の光軸に配置されており、この光軸に交差す
る位置に配置されたCCD231上にピント板203上
の像を結像する構成となっている。また、このCCD2
31は、n×m個の測光素子111から形成されてお
り、これら測光素子111が、上述したピント板203
上の像のそれぞれ対応する微小領域における光量を測定
する構成となっている。
【0028】ここで、ピント板203上の像は、撮影レ
ンズ210の被写界に対応しているので、上述したCC
D231の各測光素子111により、撮影レンズ210
の被写界をn×m個に分割して得られる各要素領域それ
ぞれからの光量の測定が行われ、全体として、被写界に
おける光の強度分布を測定する構成となっている。ま
た、上述した接眼レンズ204の内部には、ビームスプ
リッタ(BS)205が設けられており、視線検出手段
161は、この接眼レンズ204を介して、撮影者の眼
球を観察し、視線位置を検出する構成となっている。
【0029】図9に、視線検出手段161の詳細構成を
示す。図9において、視線検出手段161は、発光素子
221から放射される光をハーフミラー222と接眼レ
ンズ204のビームスプリッタ205とによって眼球に
入射させ、網膜からの反射光をレンズ223によって、
2次元CCDイメージセンサ(以下、単にCCDと称す
る)224上に結像する構成となっている。このCCD
224は、上述したCCD231と同様にn×m個の素
子から形成されており、レンズ223による像の強度分
布を測定する構成となっている。また、検出処理部22
5は、CCD224の出力に基づいて、撮影者の視線位
置を検出する構成となっている。
【0030】ここで、網膜からの反射光は、人間の眼が
注視している方向への強度が最も強くなる。つまり、上
述したCCD224によって得られた強度分布の極大値
に対応する素子の位置により、撮影者の視線方向を判別
することができる。例えば、上述した被写界の各要素領
域と上述したCCD224の各素子とが対応するよう
に、上述したレンズ223の倍率などを決めておけば、
極大値に対応する素子の座標として、視線位置を検出す
ることができる。
【0031】この場合は、検出処理部225をCCD2
24の出力を順次に比較して極大値をみつける構成と
し、該当する素子の座標(Xa, Ya)を被写体位置として、
分類手段113に送出する構成とすればよい。この視線
検出手段161は、被写体位置を正確に評価することが
可能であるので、分類手段113に正確な被写体位置を
入力することができる。
【0032】図10に、分類手段113の詳細構成を示
す。また、図11に、分類手段113による分類処理を
表す流れ図を示す。図10において、分類手段113
は、距離算出部241と距離判別部242とからなる第
1パターン生成手段121と、分類保持部243とから
形成されており、距離判別部242による判別結果が、
上述したCCD231の各測光素子111の座標に対応
して、分類保持部243に保持される構成となってい
る。
【0033】まず、距離算出部241は、上述した被写
体位置の入力に応じて、CCD231の各測光素子11
1と被写体位置に対応する測光素子111との距離Dを
算出する(ステップ301)。ここで、上述したCCD
224とCCD231とは、ともに撮影レンズ210の
被写界に対応しており、各CCD224,231におい
て、同一の座標で示される素子は、被写界の同一の要素
領域に対応している。従って、この距離算出部241
は、CCD231の各測光素子111の座標(X,Y)と、
被写体位置(Xa, Ya)とを用いて、 D={(Xa−X)2 +(Ya−Y)2 1/2 のように表される距離Dを求めて、距離判別部242に
送出すればよい。
【0034】これに応じて、距離判別部242は、ま
ず、ステップ301で得られた距離Dと閾値d1 とを比
較する(ステップ302)。このステップ302におい
て、閾値d1 よりも小さいとされたときに、距離判別部
242は、ステップ302における肯定判定とし、座標
(X, Y)で示されるCCD231の測光素子111に対応
する判別結果としてコード『A1』を分類保持部243
に送出する(ステップ303)。これに応じて、分類保
持部243は、座標(X, Y)に対応して上述したコード
『A1』を該当するCCD231の測光素子111の分
類結果として保持する。
【0035】一方、ステップ302における否定判定の
場合に、距離判別部242は、上述した距離Dと別の閾
値d2 (閾値d2 >閾値d1 )とを比較し(ステップ3
04)、距離Dが閾値d2 よりも小さいとされた(ステ
ップ304の肯定判定)ときに、判別結果としてコード
『A2』を分類保持部243に送出する(ステップ30
5)。これに応じて、分類保持部243は、座標(X, Y)
に対応して上述したコード『A2』を該当するCCD2
31の測光素子111の分類結果として保持する。
【0036】また、ステップ304における否定判定の
場合に、距離判別部242は、同様にして、距離Dと別
の閾値d3 (閾値d3 >閾値d2 )とを比較し(ステッ
プ306)、比較結果に応じて、距離Dが閾値d3 より
小さい場合(ステップ306の肯定判定)はコード『A
3』を判別結果とし、否定判定の場合はコード『A4』
を判別結果として、それぞれ分類保持部243に送出す
る(ステップ307,ステップ308)。これに応じ
て、分類保持部243は、座標(X, Y)に対応して上述し
たコード『A3』(あるいはコード『A4』)を該当す
るCCD231の測光素子111の分類結果として保持
する。
【0037】次に、上述したステップ301〜ステップ
308の処理をCCD231の全ての測光素子111に
ついて行ったか否かを判定し(ステップ309)、否定
判定の場合は、ステップ309における肯定判定となる
まで、ステップ301〜ステップ308の処理を繰り返
す。このようにして、各測光素子111と被写体位置に
対応する測光素子111との距離Dと3つの閾値d1,
2,3 とをそれぞれ比較して距離Dの大きさを判別し、
この判別結果に応じて、コード『A1』〜コード『A
4』に対応する4つのグループに分類することがきる。
【0038】これにより、図12に示すように、被写体
位置を中心とする同心円状の分割パターンを用いて、C
CD231の各測光素子111をグループ分けすること
ができる。但し、図12において、同心円状の分割パタ
ーンの各領域に付した符号は、上述した分類結果を示す
コード(コード『A1』〜コード『A4』)を示してお
り、以下、各領域を測光領域A1〜測光領域A4と称す
る。また、上述した閾値d1,2,3 は、それぞれ測光
領域A1,A2,A3の半径に相当する値である。
【0039】なお、例えば、3つの比較器を用いて距離
判別部242を形成し、各比較器によって距離Dと各閾
値d1,2,3 とを比較した結果を判別結果として分類
保持部243に送出する構成としてもよい。ここで、n
×m個の測光素子111からなるCCD231を用いて
測光手段111を構成し、これらの測光素子111を上
述したようにして複数のグループに分類して、各グルー
プに対応する測光領域を形成することにより、被写体位
置に柔軟に対応して分割パターンを変化させて、分割測
光を行うことができる。
【0040】次に、上述した分類結果を用いて、露出値
を求める方法について説明する。図8において、第1演
算手段114は、上述した測光手段112および分類手
段113に例えばバスなどを介して接続されており、C
CD231および分類保持部243に対するデータのア
クセスが可能な構成となっている。また、この第1演算
手段114によって得られた露出値は、メカ制御部26
1に送出されており、このメカ制御部261が、露出値
に応じて絞り211およびシャッター(図示せず)の動
作を制御して、露出制御を行う構成となっている。
【0041】図13に、第1演算手段114の詳細構成
を示す。また、図14に、露出演算処理を表す流れ図を
示す。図13において、第1演算手段114は、輝度算
出部251と、輝度差判別部252と、露出値算出部2
53とから形成されている。まず、輝度算出部251に
より、上述した各測光領域A1〜A4の輝度値B1〜B
4をそれぞれ求める(ステップ401)。この輝度算出
部251は、上述した分類保持部243に保持された分
類結果に基づいて、各測光領域A1〜A4に属するCC
D231の各測光素子111の出力の平均値を求め、こ
の平均値から輝度値B1〜B4をそれぞれ求めればよ
い。
【0042】ここで、輝度算出部251において、測光
素子111による光電流値をそのまま平均し、平均値を
数値2を底とした対数を用いて圧縮して輝度値を求めた
場合は、各測光領域がそれぞれ1つの測光素子で構成さ
れている場合と同等な輝度値が得られる。一方、各測光
領域に属する測光素子111の光電流値を対数圧縮し、
得られた輝度値を平均して該当する測光領域の輝度値と
してもよい。この場合は、対数圧縮した後に平均してい
るので、光電流値をそのまま平均した場合に比べて、測
光領域内の低輝度部分を重視して平均した輝度値が得ら
れるので、これらの方法を用途に応じて使い分ければよ
い。
【0043】次に、輝度差判別部252は、隣接する測
光領域間の輝度値の差が所定の閾値(例えば輝度値2)
よりも小さいか否かを判定し(ステップ402,40
3,404)、大きな輝度差がある測光領域の境界を判
別する。この判別結果に応じて、露出算出部253は、
大きな輝度差が検出された2つの測光領域間の境界付近
に被写体と周囲との境界があると判断して、それぞれの
場合に対応した重みを各測光領域に与えて、輝度値の重
み付け平均を行って露出値を求める(ステップ405,
406,407,408)。
【0044】例えば、図15(a) に示すように、被写体
が測光領域A1に対応する被写界の領域にほぼ収まって
いる場合は、測光領域A1と測光領域A2との輝度値差
が輝度値2よりも大きくなり、ステップ402における
否定判定となる。この場合に、露出算出部253は、ス
テップ405において、測光領域A1の輝度値B1に大
きな重みを付けた重み付け平均処理を行い、 Ba=(6×B1+B2+B3+B4)/9 で表される露出値Baを求める。
【0045】また、図15(b) に示すように、被写体が
測光領域A2に対応する被写界の領域まで拡がっている
場合は、ステップ402において肯定判定とされた後
に、ステップ403における否定判定となる。この場合
は、露出算出部253は、ステップ406において、測
光領域A1,A2の輝度値B1,B2に同等の重みを付
けた重み付け平均処理を行い、 Ba=(3×B1+3×B2+B3+B4)/8 で表される露出値Baを求める。
【0046】また、図15(c) に示すように、被写体が
測光領域A3に対応する被写界の領域まで拡がっている
場合は、ステップ403において肯定判定とされた後
に、ステップ404における否定判定となる。この場合
は、露出算出部253は、ステップ407において、測
光領域A1,A2,A2の輝度値B1,B2,B3に同
等の重みを付けた重み付け平均処理を行い、 Ba=(2×B1+2×B2+2×B3+B4)/7 で表される露出値Baを求める。
【0047】一方、被写体とその周囲とで大きな輝度差
がない場合は、上述したステップ404における肯定判
定となり、この場合は、露出算出部253は、ステップ
408において、各測光領域A1〜A4の輝度値B1〜
B4を単純に平均して、 Ba=(B1+B2+B3+B4)/4 で表される露出値Baを求める。
【0048】このように、大きな輝度差がある測光領域
の境界の位置に応じて、各測光領域の輝度値に与える重
みを変えることにより、被写体と被写体の周囲との輝度
差を考慮して露出値を求めることが可能となり、被写体
位置の輝度とともに、被写界全体のバランスを考慮して
露出値を得ることができる。従って、この露出値Baに
応じて、メカ制御部261が、絞り211およびシャッ
ター(図示せず)の制御を行うことにより、被写体に適
合した露出制御を行うことが可能となり、良好な露光状
態を得ることができる。
【0049】なお、被写体位置を分類手段113に入力
する方法としては、上述した視線検出手段161を用い
る方法に限らず、例えば、撮影者がマニュアルで被写体
位置を指定する構成としてもよいし、また、自動合焦制
御部(図示せず)で捉えられた最も近距離にある物体の
位置を被写体位置として入力する構成としてもよい。ま
た、分類手段113において、図27に示したような5
分割パターンを変形して、被写体位置に対応する分割パ
ターンを得る構成としてもよい。
【0050】図16に、請求項3の分類手段の実施例構
成を示す。図16において、分類手段113は、図10
に示した第1パターン生成手段121に代えて、ROM
244と減算器245と加算器246と距離判別部24
7と比較回路248とを備えて構成されている。上述し
たROM244は、保持手段131に相当するものであ
り、例えば、5分割パターンの境界線に関する情報とし
て、円形の測光領域a1の中心位置に対応する座標(X0,
Y0)を格納している。また、減算器245は、変位算出
手段132に相当するものであり、被写体位置の座標(X
a, Ya)から上述した測光領域a1の中心位置の座標(X0,
Y0)を差し引いて変位ΔX,ΔYを求める構成となって
いる。また、加算器246には、上述した座標(X0, Y0)
が基準位置として入力されており、この加算器246
が、基準位置と変位ΔX,ΔYとを加算して、被写体位
置に対応する分割パターンにおける測光領域a1の中心
位置(Xc, Yc)を求める構成となっている。
【0051】ここで、上述した5分割パターンにおいて
は、測光領域a1の中心位置が他の4つの測光領域a2
〜a5を分割する境界線の交点位置となっている。従っ
て、上述したようにして、測光領域a1の新しい中心位
置(Xc, Yc)を求めることにより、被写体位置に対応した
分割パターンを得ることができる。つまり、加算器24
6により、第2パターン生成手段133の機能が実現さ
れている。
【0052】また、この新しい中心位置(Xc, Yc)は、距
離判別部247と比較回路248とに送出され、測光素
子111の分類処理に供される。まず、距離判別部24
7は、各測光素子111と上述した中心位置との距離
が、測光領域a1の半径に相当する閾値r以下である測
光素子111を判別し、該当する測光素子111につい
ての分類結果として、測光領域a1に対応するコード
『a1』を分類保持部243に送出する。一方、中心位
置との距離が閾値rを超えるとされた測光素子111の
座標(X, Y)は、比較回路248に送出され、この比較回
路248による分類処理に供される。
【0053】これに応じて、比較回路248は、入力さ
れる測光素子111の座標(X, Y)と中心位置(Xc, Yc)と
を各座標成分ごとに比較し、得られた比較結果に応じ
て、各測光素子111を他の4つの測光領域a2〜a5
に分類すればよい。例えば、測光素子111の座標(X,
Y)が、X>XcかつY>Ycなる条件を満たしていれ
ば、この測光素子111は、測光領域a1の右上の測光
領域a3に属すると判断され、この測光領域a3を示す
コード『a3』が分類保持部243に送出される。同様
にして、X≦XcかつY>Ycなる条件を満たす測光素
子111は測光領域a2に分類され、X≦XcかつY≦
Ycなる条件を満たす測光素子111は測光領域a4に
分類され、X>XcかつY≦Ycなる条件を満たす測光
素子111は測光領域a5に分類される。
【0054】このようにして、CCD231の各測光素
子111を分類して、図17に示すような5つの測光領
域を形成することができる。また、図16において、第
1演算手段114は、輝度算出部251と露出値算出部
254とを備えて形成されており、輝度算出部251
が、上述したステップ401と同様にして、各測光領域
a1〜a5に対応する輝度値B1〜B5を求め、露出値
算出部254が、測光領域a1に対応する輝度値B1に
重みを付けた重み付け平均処理を行って露出値を求める
構成とすればよい。
【0055】例えば、露出値算出部254は、 Ba=(4×B1+B2+B3+B4+B5)/8 で表される露出値Baを求めればよい。これにより、上
述した同心円状の分割パターンを用いた実施例と同様
に、被写体位置を重視しながら、画面全体のバランスを
も考慮した露出値を求めることが可能となり、被写体に
適合した露出制御を行うことができる。
【0056】この場合は、上述した同心円状の分割パタ
ーンを採用した場合に比べて、被写界全体のバランスを
重視した露出値を得ることができる。なお、上述した5
分割パターンにおいては、測光領域a1の中心位置が基
準位置となっており、また、新しい分割パターンにおい
て、この測光領域a1の中心位置と被写体位置とが一致
させられているので、基準位置からの変位を求めてから
新しい中心位置を求める必要はなく、被写体位置をその
まま測光領域a1の新しい中心位置としてもよい。この
場合は、被写体位置を直接に距離判別部247に入力す
る構成とすればよい。これに応じて、ROM244,減
算器245,加算器246が不要となるので、分類手段
113の回路構成を簡単とすることができる。
【0057】また、被写界を分割する分割パターンとし
ては、上述した5分割パターンに限らず、様々なパター
ンを用いることが可能である。但し、各測光領域の境界
線が複数の交点を持つ場合や被写界を斜めに横切る境界
線を有する分割パターンを用いる場合は、ROM244
に各領域の境界線を特定するための情報を保持しておく
必要があり、また、被写体位置に対応した分割パターン
の境界線位置を求める処理およびCCD231の測光素
子111を各測光領域に分類する処理は、上述した実施
例よりも複雑な処理となる。
【0058】ところで、上述した視線検出手段161に
よって被写界の端の方に被写体位置が検出された場合
に、図12に示した同心円状の分割パターンの中心位置
を被写体位置に移動させると、被写界の中央部分に対応
する測光情報が露出値に寄与する重みが極端に小さくな
ってしまう。しかしながら、被写界の中央部分の測光情
報は、画面全体のバランスを考慮する上で重要な情報で
あるため、中央部分の測光情報に対応する重みが極端に
小さくなることを防ぐ必要がある。
【0059】図18に、請求項4の発明を適用した分類
手段113の実施例構成を示す。この場合は、ROM2
44に被写界の中央を示す座標を保持されており、この
座標を基準位置として、減算器245による変位の算出
が行われ、得られた変位が移動制御手段134に送出さ
れている。また、図18において、移動制御手段134
は、測光領域A1〜A3それぞれの面積S1〜S3に対
応する重みW1〜W3を保持する重み保持部271と、
減算器245で得られた基準位置からの変位に、測光領
域A1〜A3それぞれに対応する重みを乗じる乗算器2
72とから構成されている。
【0060】この重み保持部271は、例えば、各測光
領域の面積S1,S2,S3と所定の定数kとを用い
て、 W1=k/S11/2 W2=k/(S2/S1)1/2 W3=k/(S3/S1)1/2 で表される重みW1,W2,W3を保持しており、乗算
器272に順次に送出する構成とすればよい。また、面
積S1および面積S1と各測光領域の面積との比に逆比
例する重みを保持しておいてもよい。
【0061】このような重みを上述した変位に乗じて移
動量を求めることにより、大きな面積を有する測光領域
の移動量を抑える制御を行うことが可能となる。従っ
て、上述した乗算器272の出力を各測光領域の移動量
として、第2パターン生成手段133に入力すればよ
い。この場合は、測光領域A1,A2,A3に対応して
3つの加算器2731,2732,2733 を用いて、第2
パターン生成手段133を形成し、各測光領域に対応す
る移動量と基準位置の座標とを加算して、各測光領域の
境界線を示す円の新しい中心位置を求める構成とすれば
よい。
【0062】このようにして、測光領域A1,A2,A
3が被写体位置に応じて移動する移動量を制御すること
が可能となり、被写体位置が周辺部にある場合において
も、図19に示すように、被写界の中央部分が測光領域
A2あるいは測光領域A3に含まれるようにして、被写
界中央部分の測光情報に適度な重みを与えて露出値を求
めることができる。
【0063】一方、図16に示した分類手段113を採
用した場合に、被写界の端の方に被写体位置が検出され
ると、測光領域a1の一部が欠けてしまったり、周囲の
4つの測光領域a2〜a5のいずれかがなくなってしま
う可能性がある。このような場合には、上述した露出値
算出部254による重み付け平均処理によって、被写体
を重視しながら全体のバランスを考慮した露出値Baを
得ることができなくなってしまう。
【0064】図20に、請求項5の分類手段の実施例構
成を示す。図20において、分類手段113は、図16
に示した分類手段113に、比較回路275とセレクタ
回路276とを付加して構成されている。この比較回路
275とセレクタ回路276とは、移動制限手段135
に相当するものであり、比較回路275が、加算器24
6によって得られた中心位置の各座標成分と、各座標成
分の上限および下限とを比較し、この比較結果に応じて
セレクタ回路276が、中心位置の各座標成分と該当す
る上限(あるいは下限)とのいずれかを選択して、距離
判別部247に新しい中心位置として入力する構成とな
っている。
【0065】上述した比較回路275には、例えば、測
光領域a1の半径に相当する値rを用いて、X座標およ
びY座標の下限rと、X座標の上限m−rおよびY座標
の上限n−rとを設定すればよい。これにより、5分割
パターンの測光領域a1の中心位置(Xc, Yc)の移動範囲
は、図21に斜線を付して示した範囲に制限される。従
って、図21に点線で示した位置まで、各測光領域の境
界線が移動してしまうことはないから、5つの測光領域
a1〜a5のいずれかが欠けてしまうことはなく、露出
値算出部254によって、常に、全体のバランスを考慮
した露出値を得ることができる。
【0066】さて、図27に示した従来の5分割パター
ンは、被写界全体のバランスを考慮した露出値を得るた
めのものであるから、全体のバランスを重視したい場合
には、この基本となる5分割パターンが大幅に変形しな
いことが望ましい。次に、このような分割測光方式の特
徴を活かしながら、被写体位置の測光情報をも重視して
露出値を決定する方法について説明する。
【0067】図22に、請求項6の露出演算装置を適用
した一眼レフカメラの実施例構成図を示す。
【0068】図22において、撮影レンズ210,メイ
ンミラー201,ペンタプリズム202,ピント板20
3,接眼レンズ204,ビームスプリッタ205,レン
ズ206などの光学系は、図8に示した一眼レフカメラ
と同様に配置されており、n×m個の測光素子111か
らなるCCD231上に、被写界に対応した像が結ばれ
ている。
【0069】このCCD231の各測光素子111は、
予め、図27に示した5分割パターンに従ってグループ
分けされており、各測光領域a1〜a5に属する測光素
子111の出力が、測光領域に対応する輝度算出部23
1 〜2325 にそれぞれ入力され、これらの輝度算出
部2321 〜2325 が、各測光領域a1〜a5の輝度
値B1〜B5をそれぞれ求めて、第2演算手段143に
送出する構成となっている。
【0070】つまり、この場合は、上述したレンズ20
6とCCD231と輝度算出部2321 〜2325 とに
よって、上述した5分割パターンの各測光領域の測光が
行われており、複数の領域測光手段141の機能が実現
されている。また、視線検出手段161によって、撮影
者の視線位置が検出されており、この検出結果が被写体
位置として、抽出回路233に入力されている。
【0071】この抽出回路233は、上述したCCD2
31の各測光素子111の中から、被写体位置から距離
u以内の範囲に含まれるものを抽出して、該当する測光
素子111の出力を被写体輝度算出部234に送出する
構成となっている。この被写体輝度算出部234は、入
力された測光素子111の出力から、上述した範囲で示
される領域の輝度値B6を求めて、第2演算手段143
に送出する構成となっている。
【0072】すなわち、レンズ206とCCD231と
抽出回路233と被写体輝度算出部234とによって、
被写体位置を含む要素領域の測光処理が行われており、
被写体測光手段142の機能が実現されている。この場
合は、抽出回路233によって抽出される測光素子11
1の範囲(被写体位置から距離u以内の範囲)が、上述
した被写体位置を含む要素領域(以下、測光領域a6と
称する)となる。
【0073】これにより、図23に点線で示す固定され
た5つの測光領域a1〜a5とは独立に、被写体位置(X
a, Ya)に対応して被写界内を移動する測光領域a6が得
られる。また、このようにして得られた測光領域a1〜
a5に対応する輝度値B1〜B5と、上述した測光領域
a6に対応する輝度値B6とに基づいて、第2演算手段
143は、測光領域a6の輝度値B6を重視した重み付
け平均処理を行って、 Ba=(B1+B2+B3+B4+B5+3×B6)/
8 で表される露出値Baを求めて、メカ制御部261に送
出すればよい。
【0074】このようにして、分割測光方式の特徴を活
かしながら、被写体の輝度情報に対応した露出値を得る
ことが可能となるので、全体のバランスに配慮した露出
制御を行うことができる。なお、上述したCCD231
とは別に、5分割パターンの各測光領域a1〜a5に対
応する分割測光素子を設けた構成としてもよい。この場
合は、各分割測光素子の出力から直接に各測光領域a1
〜a5における輝度値を求めることができるので、CC
D231の測光素子111の出力に基づいて、測光領域
a1〜a5の輝度値を求める場合に比べて、露出演算処
理に要する時間を短縮することができる。しかし、これ
らの分割測光素子とCCD231との両方に光束を分割
する必要があるので、光学系が複雑となり、また、光量
不足によって測光精度が低下する可能性もある。
【0075】また、被写界に捉えられた被写体の大きさ
に応じて、被写体測光手段142が測光する要素領域の
大きさを変える構成としてもよい。図24に、請求項7
の露出演算装置の実施例構成を示す。図24において、
距離判別手段151は、撮影レンズ210に設けられた
距離環212と、この距離環212の回転位置を検出す
るエンコーダ213と、このエンコーダ213の出力を
距離を表す数値に変換する変換回路214とから構成さ
れており、この数値をROM281にアドレス入力する
構成となっている。
【0076】このROM281は、第1変更手段152
に相当するものであり、距離を表す数値に対応するアド
レスに、それぞれ距離に対応する標準的な被写体(例え
ば人物)の大きさを示す値を保持している。また、この
ROM281は、距離判別手段151による判別結果と
して得られる数値の入力に応じて、対応する値を出力し
て、抽出回路272による抽出範囲を示す距離uとして
設定する構成となっている。上述した被写体の大きさを
示す値は、予め、様々な距離において人物などが被写界
で占める面積を評価する実験を行って求めておけばよ
い。
【0077】これにより、図25に示すように、被写体
が被写界において占める大きさに応じて、上述した測光
領域a6の大きさを変更することができ、被写体部分の
測光情報を過不足なく取り入れて、露出値に反映するこ
とが可能となるので、より、被写体に適合した露出値を
得ることができる。また、図26に示すように、レンズ
駆動部282に備えられたレンズ位置検出部283と、
撮影レンズ210の位置に関する情報から撮影レンズ2
10の焦点距離を算出する焦点距離算出部284とを備
えて、焦点距離判別手段153を形成し、この焦点距離
判別手段153で得られた焦点距離と、距離判別手段1
51からの被写体までの距離とを第2変更手段154に
入力する構成としてもよい。
【0078】この第2変更手段154は、入力される焦
点距離と被写体までの距離とから撮影レンズ210の倍
率を求める倍率算出部285と、撮影レンズ210の倍
率に対応する測光領域a6の大きさを保持するROM2
86とから形成されており、倍率算出部285の出力に
対応する測光領域a6の大きさを上述した抽出回路27
2に送出する構成となっている。
【0079】この場合は、撮影レンズ210の倍率に基
づいて、被写界における被写体の大きさを正確に評価す
ることができるので、被写体までの距離のみに基づい
て、測光領域a6の大きさを変更した場合に比べて、被
写体の大きさによりよく対応した測光領域a6を得るこ
とができる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、各要素領
域に対応する測光素子を分類することにより、被写体位
置に柔軟に対応して変化する測光領域を得ることがで
き、これらの測光領域に対応する測光結果から被写体位
置と被写界全体のバランスとの双方を考慮した露出値を
求めることができる。
【0081】また、領域測光手段と被写体測光手段とが
独立に対応する測光領域の測光を行うことにより、分割
測光方式の特徴を活かして、全体のバランスを重視しな
がら被写体に適合した露出値を求めることができる。更
に、被写体測光手段に対応する測光領域の大きさを変更
可能とすることにより、被写体部分の測光情報を過不足
なく反映した露出値を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の露出演算装置の構成を示す図であ
る。
【図2】請求項2の分類手段の構成を示す図である。
【図3】請求項3ないし請求項5の分類手段の構成を示
す図である。
【図4】請求項6の露出演算装置の構成を示す図であ
る。
【図5】請求項7の発明の要部を示す図である。
【図6】請求項8の発明の要部を示す図である。
【図7】請求項9の発明を適用した請求項1の露出演算
装置の要部を示す図である。
【図8】請求項1の露出演算装置を適用した一眼レフカ
メラの実施例構成図である。
【図9】視線検出手段の詳細構成を示す図である。
【図10】分類手段の詳細構成を示す図である。
【図11】分類処理を表す流れ図である。
【図12】測光領域の分割例を示す図である。
【図13】第1演算手段の詳細構成を示す図である。
【図14】露出演算処理を表す流れ図である。
【図15】被写体と測光領域との関係を示す図である。
【図16】請求項3の分類手段の実施例構成図である。
【図17】測光領域の分割例を示す図である。
【図18】請求項4の発明を適用した分類手段の実施例
構成図である。
【図19】測光領域の分割例を示す図である。
【図20】請求項5を適用した分類手段の実施例構成図
である。
【図21】測光領域の分割例を示す図である。
【図22】請求項6の露出演算装置を適用した一眼レフ
カメラの実施例構成図である。
【図23】測光領域の分割例を示す図である。
【図24】請求項7の露出演算装置の実施例構成図であ
る。
【図25】測光領域の分割例を示す図である。
【図26】請求項8の露出演算装置の実施例構成図であ
る。
【図27】分割測光方式の説明図である。
【図28】視線入力カメラの露出演算装置の概略構成図
である。
【図29】測光素子の構成を示す図である。
【符号の説明】
101 結像光学系 111 測光素子 112 測光手段 113 分類手段 114 第1演算手段 121 第1パターン生成手段 131 保持手段 132 変位算出手段 133 第2パターン生成手段 134 移動制御手段 135 移動制限手段 141 領域測光手段 142 被写体測光手段 143 第2演算手段 151 距離判別手段 152 第1変更手段 153 焦点距離判別手段 154 第2変更手段 161 視線検出手段 201 メインミラー 202 ペンタプリズム(プリズム) 203 ピント板 204 接眼レンズ 205 ビームスプリッタ(BS) 206,223 レンズ 210 撮影レンズ 211 絞り 212 距離環 213 エンコーダ 214 変換回路 221 発光素子 222 ハーフミラー 224,231 2次元CCDイメージセンサ(CC
D) 225 検出処理部 232,251 輝度算出部 233 抽出回路 234 被写体輝度算出部 241 距離算出部 242,247 距離判別部 243 分類保持部 244,281,286 ROM 245 減算器 246,273 加算器 248,275 比較回路 252 輝度差判別部 253,254 露出値算出部 261 メカ制御部 271 重み保持部 272 乗算器 276 セレクタ回路 282 レンズ駆動部 283 レンズ位置検出部 284 焦点位置検出部 285 倍率算出部 511 結像レンズ 512 測光素子 513 マイクロプロセッサ 520 視線検出回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結像光学系の被写界を分割して得られる
    各要素領域にそれぞれ対応する複数の測光素子から形成
    され、前記被写界における光の強度分布を測定する測光
    手段と、 前記被写界における被写体位置が入力され、前記被写体
    位置に対応して変化する分割パターンに従って、前記測
    光手段の各測光素子を複数のグループに分類する分類手
    段と、 前記複数の測光素子の出力に対して、それぞれが属する
    グループに対応する重みをつけて露出値を求め、露出制
    御に供する第1演算手段とを備えたことを特徴とする露
    出演算装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の露出演算装置におい
    て、 前記分類手段が、被写体位置を中心とする同心円状の分
    割パターンを生成して分類処理に供する第1パターン生
    成手段を有することを特徴とする露出演算装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の露出演算装置におい
    て、 前記分類手段が、 被写界をそれぞれ所定の形状を有する複数の測光領域に
    分割する境界線位置を保持する保持手段と、 前記被写界内の基準位置から被写体位置への変位を求め
    る変位算出手段と、 変位算出手段で得られた変位に応じて、前記保持手段に
    保持された境界線位置から前記複数の測光領域の境界線
    を移動させて、被写体位置に対応する分割パターンを生
    成する第2パターン生成手段とを有する構成であること
    を特徴とする露出演算装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の露出演算装置におい
    て、 前記分類手段が、複数の測光領域それぞれの面積に応じ
    て、前記第2パターン生成手段による境界線の移動量を
    制御する移動制御手段を有する構成であることを特徴と
    する露出演算装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の露出演算装置におい
    て、 前記分類手段が、前記第2パターン生成手段による境界
    線の移動範囲を所定の範囲に制限する移動制限手段を有
    する構成であることを特徴とする露出演算装置。
  6. 【請求項6】 結像光学系の被写界をそれぞれ所定の形
    状を用いて分割して得られる複数の測光領域にそれぞれ
    対応し、各測光領域における光量の測定を行う複数の領
    域測光手段と、 前記被写界における被写体位置の入力に応じて、前記被
    写体位置を含む要素領域における光量を測定する被写体
    測光手段と、 前記複数の測光手段と前記被写体測光手段との出力に基
    づいて露出値を算出して、結像光学系の露出制御に供す
    る第2演算手段とを備えたことを特徴とする露出演算装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の露出演算装置におい
    て、 前記結像光学系と被写体との距離を判別する距離判別手
    段と、 得られた距離に基づいて、前記被写体測光手段が測光す
    る要素領域の大きさを変更する第1変更手段とを備えた
    ことを特徴とする露出演算装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の露出演算装置におい
    て、 前記結像光学系と被写体との距離を判別する距離判別手
    段と、 前記結像光学系の焦点距離を判別する焦点距離判別手段
    と、 被写体までの距離と焦点距離とに基づいて、前記被写体
    測光手段が測光する要素領域の大きさを変更する第2変
    更手段とを備えたことを特徴とする露出演算装置。
  9. 【請求項9】 請求項1または請求項6に記載の露出演
    算装置において、 撮影者の眼球の向きから前記撮影者の被写界における視
    線位置を検出して被写体位置として出力し、露出演算処
    理に供する視線検出手段を備えたことを特徴とする露出
    演算装置。
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