JP3180458B2 - 視線検出手段を有するカメラ - Google Patents

視線検出手段を有するカメラ

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JP3180458B2
JP3180458B2 JP22234192A JP22234192A JP3180458B2 JP 3180458 B2 JP3180458 B2 JP 3180458B2 JP 22234192 A JP22234192 A JP 22234192A JP 22234192 A JP22234192 A JP 22234192A JP 3180458 B2 JP3180458 B2 JP 3180458B2
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宏之 岩崎
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2213/00Viewfinders; Focusing aids for cameras; Means for focusing for cameras; Autofocus systems for cameras
    • G03B2213/02Viewfinders
    • G03B2213/025Sightline detection

Landscapes

  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、視線検出手段を有する
カメラに関し、特に、撮影者の眼球の向きから得られる
視線位置を被写界における被写体位置として、焦点制御
および露出制御を行う視線検出手段を有するカメラに関
する。通常のカメラにおいては、カメラに備えられた撮
影レンズの被写界の中央部に被写体があることを前提と
して、被写界の中央部の情報に基づいて、焦点制御およ
び露出制御を行っている。
【0002】一方、被写体を中央からはずした位置に配
置した構図で撮影を行う場合も多く、このような場合に
対応して、中央部からはずれた位置にある被写体部分の
情報に基づいて、焦点制御および露出制御を行いたいと
いう要望がある。これに応じて、撮影者が被写体を注視
していることを利用して、撮影者の眼球の向きから撮影
者の視線の方向を求め、この視線が被写界と交差する視
線位置を被写体位置として、焦点制御および露出制御を
行う技法が提案されている。
【0003】
【従来の技術】撮影者の視線位置を被写体位置として検
出し、焦点制御および露出制御を行う技法としては、特
開昭63−94232号公報『カメラ制御装置』で開示
された技法がある。図21に、上述したカメラ制御装置
の構成を示す。
【0004】図21において、撮像回路614は2次元
CCD素子(以下、単にCCDと称する)615を備え
ており、このCCD615上に、撮影レンズ610およ
び絞り612からなる撮像光学系による像が結像する構
成となっている。また、図において、眼球運動検出器6
30は、黒目の位置から眼球の向きを判別して、ゲート
制御回路634に送出する構成となっている(テレビジ
ョン学会誌Vol. No.2,1986, p41以降を参照)。
【0005】ゲート制御回路634は、この判別結果と
クロック回路628からの水平同期信号および垂直同期
信号とに基づいて、ゲート616の開閉を制御するゲー
ト制御信号を生成する構成となっており、上述した判別
結果で示される撮影者の注視部分に相当するCCD61
5の出力に応じて、ゲート616の開放を指示する構成
となっている。これにより、撮像回路614の出力から
撮影者が注視している部分が抽出され、自動焦点(A
F)制御回路620および自動露出(AE)制御回路6
22に送出されて、それぞれレンズ駆動装置624と絞
り駆動装置626の制御処理に供される。
【0006】このように、ファインダーを覗いている撮
影者の視線位置の情報に基づいて焦点制御および露出制
御を行うことを可能とし、被写体が被写界において占め
る位置にかかわらず、被写体部分の情報に基づいて、カ
メラの制御を行うカメラ制御装置が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来方式においては、眼球の向きから得た撮影者の視線位
置を被写体位置としている。しかしながら、撮影者は、
常に被写体を注視しているとは限らず、構図のバランス
をみるために被写体以外のものを見たり、画面の外側に
表示された露出制御などに関する情報を見たりしてい
る。
【0008】特に、撮影者が瞬きをしたり、画面の外側
に表示された情報などを見たりしているときには、上述
した眼球運動検出器630によって、被写体位置を判別
することができなくなり、焦点制御および露出制御がで
きなくなる可能性がある。本発明は、視線位置の検出の
可不可にかかわらず、常に、被写体位置を判別可能とす
る視線検出手段を有するカメラを提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1および
請求項2の発明の構成を示す図である。請求項1の発明
は、結像光学系101で捉えられる被写界内における撮
影者の視線位置を被写体位置として検出する視線検出手
段102を有するカメラにおいて、被写界における光の
強度分布を測定する測光手段111と、測光手段111
によって得られた光の強度分布とそれまでに得られた視
線位置とに基づいて、被写界内における被写体位置を求
めて、この被写体位置を追尾する追尾手段112と、視
線検出手段102による視線位置の検出が可能であるか
否かを判定する判定手段113と、判定手段113によ
る判定結果に応じて、視線検出手段102と追尾手段1
12とによってそれぞれ得られた被写体位置のいずれか
を選択する選択手段114とを備えたことを特徴とす
る。
【0010】請求項2の発明は、請求項1に記載の視線
検出手段を有するカメラにおいて、測光手段111が、
被写界における光の強度分布を複数の色成分ごとに測定
する構成であり、追尾手段112が、各色成分の強度分
布から得られる色情報に基づいて、被写体位置を追尾す
る構成であることを特徴とする。図2は、請求項3の発
明の要部を示す図である。
【0011】請求項3の発明は、請求項1に記載の視線
検出手段を有するカメラにおいて、選択手段114によ
って選択された被写体位置に応じて、測光手段111の
出力から被写界の少なくとも一部の領域に対応する測光
結果を抽出して露出制御に供する第1抽出手段121
と、入力される測光結果から被写体に適合する露出値を
求め、この露出値に応じた露出調整を行う露出制御手段
122とを備えたことを特徴とする。
【0012】図3は、請求項4の発明の要部を示す図で
ある。請求項4の発明は、請求項1に記載の視線検出手
段を有するカメラにおいて、選択手段114から得られ
る被写体位置で示される被写体に対応する光像の合焦状
態を判別する合焦判別手段131を有し、この判別結果
に応じて、結像光学系101の焦点位置を調整する焦点
制御手段132を備えたことを特徴とする。
【0013】図4は、請求項5の発明の要部を示す図で
ある。請求項5の発明は、請求項1に記載の視線検出手
段を有するカメラにおいて、追尾手段112が、被写界
内の各位置が被写体位置である旨の命題の適合度を求め
て、被写体の追尾処理に供する第1ファジー演算手段1
41を有することを特徴とする。
【0014】図5は、請求項6の発明の要部を示す図で
ある。請求項6の発明は、請求項1に記載の視線検出手
段を有するカメラにおいて、選択手段114から得られ
る被写体位置と測光手段111による測光結果とに基づ
いて、被写界内の各位置が被写体に含まれる旨の命題の
適合度を求める第2ファジー演算手段151と、適合度
に基づいて、被写体部分に対応する測光結果を抽出して
露出制御に供する第2抽出手段152と、入力される測
光結果から被写体に適合する露出値を求め、この露出値
に応じた露出調整を行う露出制御手段122とを備えた
ことを特徴とする。
【0015】図6は、請求項7の発明の要部を示す図で
ある。請求項7の発明は、請求項1に記載の視線検出手
段を有するカメラにおいて、選択手段114から得られ
る被写体位置と測光手段111による測光結果とに基づ
いて、被写界内の各位置が被写体に含まれる旨の命題の
適合度を求める第2ファジー演算手段151と、適合度
を用いて、対応する測光結果に重み付けを行い、得られ
た測光結果を露出制御に供する加重手段161と、入力
される測光結果から被写体に適合する露出値を求め、こ
の露出値に応じた露出調整を行う露出制御手段122と
を備えたことを特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1の発明は、測光手段111と追尾手段
112とによって、視線検出手段102とは独立に被写
体位置が求められているので、視線検出手段102によ
る視線検出が不可能となった場合に、判定手段113の
判定結果に応じて、選択手段114が追尾手段112に
よる被写体位置を選択することにより、常に最新の被写
体位置を得ることが可能である。
【0017】また、請求項2の発明は、測光手段111
により、複数の色成分ごとの強度分布が得られるので、
追尾手段112において、被写体の色に着目した追尾処
理を行うことが可能である。これにより、被写体位置を
より確実に求めて追尾することができる。また、請求項
3の発明は、第1抽出手段121により、選択手段11
4で選択された被写体位置を含む被写界の領域に対応す
る測光結果を抽出することが可能であるので、露出制御
手段122において、被写体に適合する露出値を得るこ
とができる。
【0018】請求項4の発明は、合焦判別手段131に
より、選択手段114で選択された被写体位置で示され
る被写体の光像の合焦状態が判別されるので、焦点制御
手段132により、被写体に適合した焦点制御を行うこ
とが可能となる。請求項5の発明は、第1ファジー演算
手段141によって得られる適合度に基づいて、追尾手
段112が追尾処理を行うことにより、常時移動する被
写体のその瞬間の位置が有する曖昧さを考慮しながら、
定量的な指標で評価して追尾することが可能となる。
【0019】請求項6の発明は、第2抽出手段152
が、上述した適合度に基づいて被写体部分に対応する測
光結果を抽出するので、露出制御手段122において、
被写体部分の輝度値に基づいた露出値を求めることが可
能となり、被写体に適合した露出制御を行うことができ
る。請求項7の発明は、加重手段161により、上述し
た適合度を用いた重みが測光結果に付けられ、得られた
測光結果に基づいて、露出制御手段122が露出値を求
めるので、各測光結果が被写体部分の測光結果である度
合いの違いを考慮して、露出値を求めることが可能とな
る。これにより、より被写体に適合した露出制御を行う
ことができる。
【0020】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図7は、請求項1の発明を適用した
一眼レフカメラの実施例構成図である。図7において、
撮影レンズ210は結像光学系101に相当するもので
ある。露光時以外は、この撮影レンズ210を介してカ
メラに入射する光束の一部は、ハーフミラー201では
ねあげられ、ペンタプリズム202の入射面に設けられ
たピント板203上に結像する構成となっており、撮影
者が、接眼レンズ204を介して、このピント板203
上の像を観察できる構成となっている。
【0021】また、上述した接眼レンズ204の内部に
は、ビームスプリッタ205が設けられており、視線検
出手段102は、この接眼レンズ204を介して、撮影
者の眼球を観察し、視線位置を検出する構成となってい
る。図8に、視線検出手段102の詳細構成を示す。図
8において、視線検出手段102は、発光素子221か
ら放射される光をハーフミラー222と接眼レンズ20
4のビームスプリッタ205とによって眼球に入射さ
せ、網膜からの反射光をレンズ223によって、2次元
CCDイメージセンサ(以下、単にCCDろ称する)2
24上に結像する構成となっている。このCCD224
は、図9に示すようにn×m個の素子から形成されてお
り、レンズ223により像の強度分布を測定する構成と
なっている。また、不図示の検出処理回路は、CCD2
24の出力に基づいて、撮影者の視線位置を検出する構
成となっている。
【0022】ここで、網膜からの反射光は、人間の眼が
注視している方向への強度が最も強くなる。つまり、上
述したCCD224によって得られた強度分布の極大値
に対応する素子の位置により、撮影者の視線方向を判別
することができる。例えば、撮影レンズ210の被写界
をn×m個の要素領域に分割しておき、各要素領域と上
述したCCD224の各素子とが対応するように、上述
したレンズ223の倍率などを決めておけば、極大値に
対応する素子の座標として、視線位置を検出することが
できる。
【0023】この場合は、検出処理回路225をCCD
224の出力を順次に比較して極大値をみつける構成と
し、該当する素子があるか否かを示す検出情報と該当す
る素子の座標とを検出結果として出力すればよい。ま
た、図7において、レンズ206と2次元CCDイメー
ジセンサ(以下、単にCCDと称する)231とは、測
光手段111を形成しており、上述したピント板203
上の像の強度分布を測定する構成となっている。
【0024】上述したレンズ206は、接眼レンズ20
4の光軸からわずかにずれた別の光軸に配置されてお
り、この光軸に交差する位置に配置されたCCD231
上にピント板203上の像を結像する構成となってい
る。このCCD231は、上述したCCD224と同様
にn×m個の素子から形成されており、各素子は更に3
つに分割され、それぞれに赤色(R)成分,緑色(G)
成分,青色(B)成分を選択的に透過させるフィルタが
付けられている。図10に、これらの各色成分のフィル
タの分光特性を示す。つまり、このCCD231の各素
子が、上述したピント板203上の像のそれぞれ対応す
る微小領域における光量を各色成分ごとに測定して、各
色成分の強度を出力する構成となっている。
【0025】ここで、ピント板203上の像は、撮影レ
ンズ210の被写界に対応しているので、上述したよう
にして、ピント板203上の像の強度分布を測定するこ
とにより、撮影レンズ210の被写界における各色成分
の光の強度分布を測定することができる。次に、上述し
た測光手段111による強度分布の測定結果に基づい
て、被写体位置を判別する方法について説明する。
【0026】上述した視線検出手段102によって撮影
者の視線位置から被写体位置が、被写界における座標
(Xa, Ya) として与えられている場合に、視線位置が検
出されてから時間Δtが経過したときの被写体位置は、
時間Δtが短い場合には上述した座標に近い位置にある
と考えられる。また、被写体の色を示す分光特性は、ほ
ぼ一定であると考えられる。
【0027】従って、追尾手段112は、視線検出手段
102で得られた被写体位置に近く、しかも、分光特性
が近似している場所を被写体位置として追尾すればよ
い。図11に、追尾手段112の詳細構成を示す。ま
た、図12に、追尾処理を表す流れ図を示す。図11に
おいて、追尾手段112は、座標保持部241と、分光
情報保持部242と、距離算出部243と、差分算出部
244と、適合度算出部245と、合成部246と、被
写体検出部247とから形成されている。
【0028】この座標保持部241は、被写体位置を示
す座標として、被写体位置に対応するCCD231の素
子の座標を保持しており、分光情報保持部242は、被
写体位置の色を示す分光情報として、上述した被写体位
置に対応する素子の各色成分の出力をこれらの出力の総
和を用いて規格化した値R(Xa, Ya),G(Xa, Ya),B(X
a, Ya)を保持している。この分光情報R(Xa, Ya),G(X
a,Ya),B(Xa, Ya)は、上述した素子からのR,G,B各
成分に対応する出力r(Xa,Ya),g(Xa, Ya),b(Xa, Ya)
を用いて、 R(Xa, Ya)=r(Xa,Ya) /(r(Xa,Ya) +g(Xa, Ya)+b(Xa, Ya)) G(Xa, Ya)=g(Xa,Ya) /(r(Xa,Ya) +g(Xa, Ya)+b(Xa, Ya)) B(Xa, Ya)=b(Xa,Ya) /(r(Xa,Ya) +g(Xa, Ya)+b(Xa, Ya)) のように表される。従って、上述した分光情報R(Xa,Y
a),G(Xa,Ya),B(Xa, Ya)それぞれ値の範囲は0ないし
1となっている。
【0029】また、これらの座標および分光情報は、そ
れぞれ距離算出部243および差分算出部244に送出
される構成となっている。まず、ステップ301におい
て、距離算出部243は、上述した被写体位置を示す座
標に基づいて、被写界の各要素領域と被写体位置との距
離を算出し、また、差分算出部244は、被写体位置の
分光情報とCCD231の各素子の出力とから、被写界
の各要素領域の色を示す分光情報と被写体位置の色を示
す分光情報との差分dR,dG,dBを求める。
【0030】ここで、上述したように、CCD231の
各素子は、被写界の要素領域にそれぞれ対応しているの
で、距離算出部243は、このCCD231上での距離
dIを求めることにより、被写界における距離を求める
構成とすればよい。この距離dIは、図13(a) に示す
ように最大値が1に規格化している。そこで、被写体位
置(Xa, Ya) と各素子の座標(X,Y)とImax とを用
いて、 dI(X, Y)=((Xa−X)2+(Ya−Y)2)1/2/Imax のようにして求めることができる。但し、 Imax =[(Xn−X1)2 +(Ym−Y1)2]1/2 である。 得られた距離dIは、適合度算出部245に送出され
る。
【0031】また、差分算出部244は、CCD231
の各素子のRGB成分の出力R(X,Y),G(X, Y),B(X,
Y)から被写体位置の分光情報R(Xa, Ya),G(Xa, Y
a),B(Xa, Ya)をそれぞれ差し引くことにより、分光情
報の差分dR,dG,dBを求める構成となっている。
従って、分光情報の差分dR,dG,dBは、各素子の
出力R(X,Y),G(X,Y),B(X, Y)と被写体位置の分光情報
R(Xa, Ya),G(Xa, Ya),B(Xa, Ya)とを用いて、 dR(X, Y)=R(Xa, Ya)−R(X, Y) dG(X, Y)=G(Xa, Ya)−G(X, Y) dB(X, Y)=B(Xa, Ya)−B(X, Y) のように表され、得られた差分dR,dG,dBは、上
述した距離dIと同様に、適合度算出部245に送出さ
れる。
【0032】この適合度算出部245と合成部246と
被写体検出部247とは、第1ファジー演算手段141
に相当するものであり、上述したステップ301におい
て得られた距離dIと分光情報の差分dR,dG,dB
とをパラメータとして、後述するファジー演算処理を行
って新しい被写体位置を求める構成となっている。以下
に説明するファジー演算処理は、 if dR(X,Y)=small and dG(X,Y)=small and dB(X,Y)=sma
ll and dI(X,Y)=nearthen S(X,Y)=big で表されるファジールールを用いて、座標(X,Y) で示さ
れる被写界の各要素領域が被写体位置である旨の命題に
対する適合度S(X,Y) を求める処理である。上述したフ
ァジールールにおいて、各式はそれぞれのパラメータに
ついての命題を示しており、全体として、分光情報の各
色成分の差分dR,dG,dBそれぞれが小さい(smal
l) 旨の命題および距離dIが近い(near)旨の命題が全
て“真”であるときに、上述したS(X,Y) が大きい(bi
g) 旨の命題が“真”であることを示している。
【0033】まず、適合度算出部245により、距離d
Iが近い(near)旨の命題および分光情報の差分dR,
dG,dBそれぞれが小さい(small)旨の命題について
の適合度が算出される(ステップ302)。この適合度
算出部245は、各パラメータについて、図13(a),
(b),(c),(d) にそれぞれ示すようなメンバーシップ関数
を保持しており、各メンバーシップ関数の該当する命題
のヘッジと該当するパラメータの値との交点の値をその
パラメータの適合度として出力する構成とすればよい。
【0034】このようにして得られた各パラメータの適
合度に基づいて、合成部246は、max−min合成
法を用いて、座標(X, Y)で示される被写界の各要素領域
が被写体位置である旨の命題に対する適合度S(X, Y)を
求める(ステップ303)。ここで、max−min合
成法においては、ファジールール全体の適合度の最少値
をとることになっているので、合成部246は、ステッ
プ302で得られた各パラメータの適合度から最少値を
選択し、図13(e) に示した適合度Sに対するメンバー
シップ関数の該当するヘッジとの交点を求め、上述した
命題の最終的な適合度S(X, Y)として出力する構成とす
ればよい。
【0035】このように、CCD231の各素子に対応
してステップ301〜ステップ303の処理を行うこと
により、被写界の要素領域それぞれが被写体位置である
旨の命題の適合度を求めることができる。従って、被写
体検出部247は、ステップ304において、得られた
適合度を順次に比較して最大値を検出し、この最大値に
対応するCCD231の素子の座標を被写体位置として
検出して(ステップ304)、該当する座標を出力すれ
ばよい。
【0036】このようにして、測光手段111によって
得られた被写界の分光強度分布に基づいて、被写体位置
を追尾することが可能となる。これにより、被写体が日
陰から日向に移動した場合のように、被写体の輝度が大
きく変化した場合においても、被写体の色を示す分光情
報の変化が比較的少ないことを利用して、確実に被写体
位置を追尾することができる。
【0037】なお、追尾手段112は、上述したような
ファジー演算を行う構成に限らず、被写界の各要素領域
について、ステップ301で得られる各パラメータの総
和をそれぞれ求め、この総和の最少値を与える被写界の
要素領域を被写体位置とする構成としてもよい。この場
合は、上述したような複雑な演算処理を行う必要がない
ので、追尾手段112の構成を簡易とすることができ
る。但し、1つのパラメータのみが以前の被写体位置に
対応するパラメータと大幅に異なっている場合でも、他
のパラメータの値が近似していれば被写体位置とされる
可能性があり、第1ファジー演算手段141を備えた場
合に比べて誤差が大きい。
【0038】また、図7において、一眼レフカメラは、
マイクロプロセッサ251を備えている。このマイクロ
プロセッサ251は、ROM252に格納されたプログ
ラムに従って動作する構成であり、上述したようにして
得られた視線検出手段102による視線位置と追尾手段
112による被写体位置との入力に応じて、視線検出手
段102,追尾手段112,焦点制御機構260,露出
制御機構270に対する指示をそれぞれ送出し、各部の
制御を行う構成となっている。
【0039】上述した、焦点制御機構260は、焦点制
御手段132に相当するものであり、合焦判別手段13
1とレンズ駆動機構261とハーフミラー207とから
構成されており、ハーフミラー207が、上述したハー
フミラー201を透過した光の一部を折り曲げて、合焦
判別手段131に入射させる構成となっている。この合
焦判別手段131は、図14に示すように、2つのセパ
レータレンズ263a,263bによって、被写界に対
応する像を2つの2次元CCDイメージセンサ(以下、
単にCCDと称する)264a,264b上にそれぞれ
結像する構成となっており、不図示の相関演算回路は
これらのCCD264a,264bの任意の部分につい
て、出力の相関を求める構成となっている。上述した2
つのCCD264a,264bとしては、上述したCC
D224と同様に、n×m個の素子からなるものを用い
ればよい。
【0040】また、露出制御機構270は、読出回路2
71と、露出値演算部272およびメカ制御部273か
らなる露出制御手段122とから構成されており、読出
回路271が、マイクロプロセッサ251の指示に応じ
て、CCD231の指定された素子の出力を読み出し
て、露出値演算部272による露出演算処理に供する構
成となっている。この露出値演算部272は、入力され
るCCD231の出力R(X,Y),G(X,Y),B(X,Y)と所
定の定数K1,K2,K3とを用いて、 BV=K1×B(X, Y)+K2×G(X, Y)+K3×R(X, Y) で表される輝度値BVを求め、この輝度値BVに基づいて、
被写体に適合する露出値を求める構成となっている。ま
た、この露出値演算部272で得られた露出値に基づい
て、メカ制御部273は、従来のカメラと同様にして、
撮影レンズ210に設けられた絞り211および図示し
ないシャッターの動作を制御する構成となっている。
【0041】以下、図7に示した一眼レフカメラの全体
動作について説明する。図15に、一眼レフカメラの全
体動作を表す流れ図を示す。マイクロプロセッサ251
は、レリーズスイッチ(図示せず)が半押しされた旨の
信号に応じて、上述したROM252のプログラムに従
って動作を開始し、まず、視線検出手段102に対して
視線検出処理の開始を指示するとともに、測光手段11
1に対してCCD231の出力の転送を指示する。これ
に応じて、上述した視線検出処理が行われ、また、測光
手段111によって得られた測光データが、追尾手段1
12に転送される(ステップ401,402)。
【0042】次に、マイクロプロセッサ251は、視線
検出手段102からの検出情報に基づいて、視線検出が
可能であったか否かを判定し(ステップ403)、この
ステップ403における否定判定の場合は、更に、上述
した追尾手段112の座標保持部241に既に被写体位
置を示す座標が設定されているか否かを判定する(ステ
ップ404)。
【0043】ステップ404における肯定判定の場合
は、マイクロプロセッサ251は、追尾手段112を起
動し、これに応じて、追尾手段112により、上述した
被写体位置を示す座標に基づいた被写体追尾処理が行わ
れる(ステップ405,ステップ301〜ステップ30
4参照)。一方、ステップ404における否定判定の場
合は、被写体位置のリセット処理を行う(ステップ40
6)。例えば、被写体位置をリセットする旨の警告をフ
ァインダー内の被写界に対応する画面の外側に表示し、
撮影者に、被写体を画面の中央部に入れた状態でリセッ
トスイッチ(図示せず)を押すように促し、リセットス
イッチの押下に応じて、画面の中央に対応する座標を被
写体位置として設定すればよい。
【0044】このようにして、視線検出の可不可および
被写体位置情報の有無に応じて、それぞれ被写体位置が
求められ、得られた被写体位置が新しい被写体位置とし
て保持される(ステップ407)。この場合は、マイク
ロプロセッサ251により、判定手段113と選択手段
114との機能が実現され、上述したステップ403〜
ステップ407により、適切な被写体位置が選択されて
いる。また、このときに、追尾手段112の座標保持部
241と分光情報保持部242とに、被写体位置を示す
座標および被写体位置の分光情報を設定すればよい。
【0045】このようにして得られた新しい被写体位置
は、マイクロプロセッサ251によって、焦点制御機構
260の合焦判別手段131と露出制御機構270の読
出回路271とに送出される。このとき、マイクロプロ
セッサ251は、合焦判別手段131に対して、上述し
た被写体位置およびその周辺部分を相関を求める領域と
して指示し、また、読出回路271に対して、被写体位
置に対応するCCD231の素子の出力の読出動作を指
示すればよい。
【0046】これに応じて、合焦判別手段131の相関
演算回路は、被写体位置を含むp×q個の素子からなる
領域に対応するCCD264a,264bの出力の相関
を求め、得られた相関を合焦状態の判別結果としてレン
ズ駆動機構261に送出する(ステップ408)。ま
た、この判別結果に応じて、レンズ駆動機構261は撮
影レンズ210を合焦位置まで駆動する(ステップ40
9)。
【0047】また、上述したマイクロプロセッサ251
の指示に応じて、読出回路271が動作することによ
り、マイクロプロセッサ251と読出回路271とによ
って、第1抽出手段121の機能が実現され、CCD2
31の被写体位置に対応する素子の出力が抽出されて露
出値演算部272に送出される。これに応じて、露出値
演算部272により、入力された測光結果から露出値を
求める処理が行われ(ステップ410)、被写体位置に
適合した露出値が求められ、メカ制御部273に送出さ
れる。
【0048】次に、マイクロプロセッサ251は、レリ
ーズスイッチが全押しされたか否かを判定し(ステップ
411)、肯定判定の場合は、メカ制御部273に対し
て、ステップ410で得られた露出値に対応する露出制
御動作を指示する。これに応じて、メカ制御部273
より、絞り(図示せず)およびシャッター(図示せず)
の制御動作が実行される(ステップ412)。
【0049】一方、ステップ411における否定判定の
場合は、ステップ401に戻って、被写体の追尾動作と
焦点制御動作と露出値の算出動作とが繰り返し行われ
る。この場合は、上述したステップ407を最初に実行
したときに、確実に被写体位置が設定されるので、以降
は、視線位置の検出が可能であるか否かにかかわらず、
追尾手段112の動作により、被写体位置を追尾するこ
とが可能となる。
【0050】これにより、撮影者が画面の外側に表示さ
れた情報を見ていたり、瞬きしたりしている間も、最新
の被写体位置に基づいて露出制御や焦点制御を行うこと
ができるので、視線位置を検出できないときにカメラが
制御不能となることを防ぐことができる。なお、抽出手
段121が被写体位置を含む所定の領域に対応するCC
D231の素子の出力を抽出し、これらの素子の出力か
ら得られる輝度値から露出値を求める構成としてもよ
い。
【0051】例えば、マイクロプロセッサ251が、被
写体位置に対応するCCD231の素子を含むr×s個
の素子分の出力の読出動作を読出回路271に指示すれ
ばよい。また、露出値演算部272は、読出回路271
から入力される各素子の出力から得られる輝度値の平均
値を被写体の輝度値として露出値を求めればよい。これ
により、被写体位置だけでなく、その周辺部分の輝度を
も考慮して、露出値を求めることができる。
【0052】更に、上述した測光手段111による測光
結果から、被写体部分についての測光結果をもれなく抽
出することができれば、露出値演算部272により、よ
り被写体に適合した露出値を得ることができる。以下、
測光手段111による測光結果から被写体部分について
の測光結果を抽出する方法について説明する。
【0053】図16に、請求項6の発明を適用した露出
制御機構の実施例構成を示す。図16において、露出制
御機構は、読出回路271に代えて、第2抽出手段15
2に相当する抽出回路274を備えて構成されている。
また、上述した追尾手段112の合成部246から、C
CD231の各素子に対応して得られた適合度S(X, Y)
が、この抽出回路274に順次に入力されている。
【0054】この抽出回路274は、上述した適合度S
(X, Y)の入力に同期して、読出回路275が対応するC
CD231の素子の出力を順次に読み出してゲート27
6に入力し、比較器277によって、上述した各素子に
対応する適合度S(X, Y)が所定の閾値よりも大きいとさ
れたときに、ゲート276が入力データを出力すること
により、所定の閾値よりも大きい適合度S(X, Y)に対応
する測光結果を抽出する構成となっている。
【0055】ここで、上述したステップ303で得られ
た適合度S(X, Y)は、座標(X, Y)で示されるCCD23
1の素子に対応する被写界の要素領域が、以前に検出さ
れた被写体位置が移動した位置である度合いを示してお
り、これは、その要素領域が被写界内の被写体部分の内
部にある度合いを示す指標でもある。即ち、この場合
は、上述した第1ファジー演算手段141により、第2
ファジー演算手段151の機能が同時に実現されてい
る。但し、この場合は、上述したステップ403の判定
結果にかかわらず、第1ファジー演算手段141による
演算処理が実行される必要があるので、例えば、上述し
たマイクロプロセッサ251が、ステップ403の判定
結果にかかわらず、追尾手段112に対して追尾処理の
実行を指示するように、ROM252のプログラムを変
更する必要がある。
【0056】図17に、被写体部分の抽出処理の説明図
を示す。例えば、図17(a) に示すような被写体(猫)
が捉えられ、被写体位置として被写体となった猫の額の
部分を示す座標が得られた場合は、上述した第1ファジ
ー演算手段141によって、図17(b) にハッチングの
種類を変えて示すような適合度S(X, Y)の値の分布が得
られる。但し、図17(b) においてハッチングが施され
ていない部分は、適合度S(X, Y)の値が0.3以下であ
ることを示す。
【0057】この場合に、比較器277に閾値0.3を
設定すると、図17(a) において、実線で囲んで示す部
分に対応するCCD231の各素子の出力が、上述した
ゲート276を通過して、露出値演算部272に送出さ
れる。このように、閾値よりも大きい適合度S(X, Y)に
対応するCCD231の素子の出力を抽出することによ
り、被写体部分に対応する測光結果をほぼもれなく抽出
することが可能となる。
【0058】従って、この抽出回路274によって抽出
された測光結果に基づいて、露出値演算部272が上述
した実施例と同様にして露出値を求めることにより、よ
り被写体部分の輝度に適合した露出値を得ることができ
る。ところで、上述した適合度S(X, Y)の値が0.8以
上であれば、その要素領域はほとんど間違いなく被写体
内部にあると考えられるが、一方、適合度S(X, Y)の値
が0.3程度であれば、その要素領域が被写体内部にあ
るかどうかは疑わしい。従って、このように適合値S
(X, Y)の値が異なる要素領域に対応する測光結果を区別
することなく同等に扱ったのでは、真に被写体に適合し
た露出値が得られない可能性がある。
【0059】以下、このような適合度S(X, Y)の値の違
いを考慮して、露出値を求める方法について説明する。
図18に、請求項7の発明を適用した露出制御機構の実
施例構成を示す。また、図19に露出演算処理を表す流
れ図を示す。図18において、測光手段111による測
光結果と、第1ファジー演算手段141において得られ
た適合度S(X, Y)とは、直接に露出値演算部272に入
力されている。この場合においても、図16に示した実
施例と同様に、第1ファジー演算手段141により、第
2ファジー演算手段151の機能が同時に実現されてい
る。
【0060】この場合は、露出値演算部272は、ま
ず、測光手段111のCCD231の各素子の出力か
ら、各素子に対応する要素領域における輝度値BV(X, Y)
を求め(ステップ501)、ステップ502において、
得られた輝度値BV(X, Y)と対応する適合度S(X, Y)とか
【0061】
【数1】
【0062】で表される露出値BVa を算出すればよい。
このように、適合度S(X, Y)を重みとして、各要素領域
の輝度値BV(X, Y)を重み付け平均することにより、被写
界の各要素領域が被写体である度合いの違いを考慮した
露出値BVa を求めることが可能となり、被写体により適
合した露出制御を行うことができる。
【0063】上述した実施例においては、露出値演算部
272がステップ502の処理を行うことにより、請求
項7の加重手段161の機能を実現しているが、加重手
段161を露出値演算部272とは別に設けてもよい。
例えば、図20に示すように、CCD231の各素子の
出力R(X,Y),G(X,Y),B(X,Y) と対応する適合度S(X,
Y)とを乗算器278を用いて乗算し、この乗算結果を測
光結果として露出値演算部272に入力する構成とすれ
ばよい。
【0064】この場合は、露出値演算部272は、入力
される測光結果から各要素領域の輝度値を求め、得られ
た輝度値に基づいて露出値を求めればよい。このような
構成とした場合においても、被写界の各要素領域が被写
体である度合いの違いを考慮した露出値BVa を求めるこ
とが可能であり、被写体に適合した露出制御を行うこと
ができる。
【0065】なお、上述した実施例においては、本発明
を一眼レフカメラに適用した場合について説明したが、
一眼レフカメラに限らず、コンパクトカメラやムービー
カメラなどに適用してもよく、要は、被写界における強
度分布を測光する測光手段による測光結果に基づいて、
追尾手段が上述した追尾処理を行って、被写体位置を求
めて追尾する構成であれば適用できる。
【0066】また、ファインダー系に測光手段を設ける
構成に限らず、例えば、ムービーカメラや電子スチルカ
メラにおいては、撮像媒体であるCCDイメージセンサ
を測光手段として用いる構成としてもよい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、測光手段
と追尾手段とによって、視線検出手段とは独立に被写体
位置の追尾が行われるので、視線検出手段による視線検
出が不可能となったときに、上述した追尾手段によって
得られる被写体位置を選択することにより、常に最新の
被写体位置を露出制御および焦点制御に供することがで
きる。
【0068】特に、追尾処理にファジー演算を取り入れ
ることにより、常時移動する被写体のその瞬間の位置が
有する曖昧さを考慮しながら、定量的な指標で評価して
追尾することが可能となり、被写体位置を確実に追尾す
ることができる。更に、露出値の算出処理にファジー演
算を取り入れ、被写体部分に対応する測光結果を抽出す
る(あるいは適合度に応じた重みをかける)ことによ
り、被写体により適合した露出値を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および請求項2の発明の構成を示す図
である。
【図2】請求項3の発明の要部を示す図である。
【図3】請求項4の発明の要部を示す図である。
【図4】請求項5の発明の要部を示す図である。
【図5】請求項6の発明の要部を示す図である。
【図6】請求項7の発明の要部を示す図である。
【図7】請求項1の発明を適用した一眼レフカメラの実
施例構成図である。
【図8】視線検出手段の詳細構成を示す図である。
【図9】2次元CCDイメージセンサーの構成図であ
る。
【図10】フィルタの分光特性を示す図である。
【図11】追尾手段の詳細構成を示す図である。
【図12】追尾処理を表す流れ図である。
【図13】メンバーシップ関数を示す図である。
【図14】合焦判別手段の詳細構成を示す図である。
【図15】一眼レフカメラの全体動作を表す流れ図であ
る。
【図16】請求項6の発明を適用した露出制御機構の実
施例構成図である。
【図17】被写体部分の抽出処理の説明図である。
【図18】請求項7の発明を適用した露出制御機構の実
施例構成図である。
【図19】露出演算処理を表す流れ図である。
【図20】請求項7の発明を適用した露出制御機構の別
実施例構成図である。
【図21】従来の視線検出手段を有するカメラの構成を
示す図である。
【符号の説明】
101 結像光学系 102 視線検出手段 111 測光手段 112 追尾手段 113 判定手段 114 選択手段 121 第1抽出手段 122 露出制御手段 131 合焦判別手段 132 焦点制御手段 141 第1ファジー演算手段 151 第2ファジー演算手段 152 第2抽出手段 161 加重手段 201,207,222 ハーフミラー 202 ペンタプリズム 203 ピント板 204 接眼レンズ 205 ビームスプリッタ 206,223 レンズ 210,610 撮影レンズ 211,612 絞り 221 発光素子 224,231,264,615 2次元CCDイメー
ジセンサ(CCD) 241 座標保持部 242 分光情報保持部 243 距離算出部 244 差分算出部 245 適合度算出部 246 合成部 247 被写体検出部 251 マイクロプロセッサ 252 ROM 260 焦点制御機構 261 レンズ駆動機構 263 セパレータレンズ 270 露出制御機構 271,275 読出回路 272 露出値演算部 273 メカ制御部 274 抽出回路 276,616 ゲート 277 比較器 278 乗算器 614 撮像回路 620 自動焦点(AF)制御回路 622 自動露出(AE)制御回路 624 レンズ駆動装置 626 絞り駆動装置 628 クロック回路 630 眼球運動検出器 634 ゲート制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−138434(JP,A) 特開 昭62−163475(JP,A) 特開 昭60−253887(JP,A) 特開 昭63−94232(JP,A) 特開 平3−107934(JP,A) 特開 平2−287310(JP,A) 特開 平3−24872(JP,A) 特開 平5−304631(JP,A) 特開 平5−33259(JP,A) 特開 平5−264888(JP,A) 特開 平6−18772(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/28 - 7/40 G03B 7/00 - 7/28 H04N 5/222 - 5/257

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結像光学系で捉えられる被写界内におけ
    る撮影者の視線位置を被写体位置として検出する視線検
    出手段を有するカメラにおいて、 前記被写界における光の強度分布を測定する測光手段
    と、 前記測光手段によって得られた光の強度分布とそれまで
    に得られた視線位置とに基づいて、被写界内における被
    写体位置を求めて、この被写体位置を追尾する追尾手段
    と、 前記視線検出手段による視線位置の検出が可能であるか
    否かを判定する判定手段と、 前記判定手段による判定結果に応じて、前記視線検出手
    段と前記追尾手段とによってそれぞれ得られた被写体位
    置のいずれかを選択する選択手段とを備えたことを特徴
    とする視線検出手段を有するカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の視線検出手段を有する
    カメラにおいて、 前記測光手段が、被写界における光の強度分布を複数の
    色成分ごとに測定する構成であり、 前記追尾手段が、各色成分の強度分布から得られる色情
    報に基づいて、被写体位置を追尾する構成であることを
    特徴とする視線検出手段を有するカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の視線検出手段を有する
    カメラにおいて、 前記選択手段によって選択された被写体位置に応じて、
    前記測光手段の出力から被写界の少なくとも一部の領域
    に対応する測光結果を抽出して露出制御に供する第1抽
    出手段と、 入力される測光結果から被写体に適合する露出値を求
    め、この露出値に応じた露出調整を行う露出制御手段と
    を備えたことを特徴とする視線検出手段を有するカメ
    ラ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の視線検出手段を有する
    カメラにおいて、 前記選択手段から得られる被写体位置で示される被写体
    に対応する光像の合焦状態を判別する合焦判別手段を有
    し、この判別結果に応じて、前記結像光学系の焦点位置
    を調整する焦点制御手段を備えたことを特徴とする視線
    検出手段を有するカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の視線検出手段を有する
    カメラにおいて、 前記追尾手段が、被写界内の各位置が被写体位置である
    旨の命題の適合度を求めて、被写体の追尾処理に供する
    第1ファジー演算手段を有することを特徴とする視線検
    出手段を有するカメラ。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の視線検出手段を有する
    カメラにおいて、 前記選択手段から得られる被写体位置と前記測光手段に
    よる測光結果とに基づいて、被写界内の各位置が被写体
    に含まれる旨の命題の適合度を求める第2ファジー演算
    手段と、 前記適合度に基づいて、被写体部分に対応する測光結果
    を抽出して露出制御に供する第2抽出手段と、 入力される測光結果から被写体に適合する露出値を求
    め、この露出値に応じた露出調整を行う露出制御手段と
    を備えたことを特徴とする視線検出手段を有するカメ
    ラ。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の視線検出手段を有する
    カメラにおいて、 前記選択手段から得られる被写体位置と前記測光手段に
    よる測光結果とに基づいて、被写界内の各位置が被写体
    に含まれる旨の命題の適合度を求める第2ファジー演算
    手段と、 前記適合度を用いて、対応する測光結果に重み付けを行
    い、得られた測光結果を露出制御に供する加重手段と、 入力される測光結果から被写体に適合する露出値を求
    め、この露出値に応じた露出調整を行う露出制御手段と
    を備えたことを特徴とする視線検出手段を有するカメ
    ラ。
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