JPH0552895A - 多芯ケーブル用芯線識別装置 - Google Patents

多芯ケーブル用芯線識別装置

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JPH0552895A
JPH0552895A JP3237235A JP23723591A JPH0552895A JP H0552895 A JPH0552895 A JP H0552895A JP 3237235 A JP3237235 A JP 3237235A JP 23723591 A JP23723591 A JP 23723591A JP H0552895 A JPH0552895 A JP H0552895A
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core
core wire
signal
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circuit
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Taku Tanaka
卓 田中
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多芯ケーブルの敷設工事等における芯線判別
を迅速且つ確実に行い得る多芯ケーブル用芯線識別装置
を提供すること。 【構成】 多芯ケーブル51の一端部に着脱自在に装備
され,当該多芯ケーブル51の各芯線511 〜51n
に異なった識別信号を送り込む識別信号送信回路部1
と、多芯ケーブル51の他端部に着脱自在に装備され,
各芯線511 〜51n を介して送られてくる識別信号の
うち選択した芯線毎にその識別信号を判別し芯線識別情
報として出力する信号受信判別回路部6と、この信号受
信判別回路部6から出力される芯線識別情報を表示する
芯線情報表示手段7とを有すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多芯ケーブル用芯線識
別装置に係り、とくに通信ケーブルの敷設や電話工事等
において必要とし、多芯ケーブルの各芯線を、その他方
の端部で識別するのに好適な多芯ケーブル用芯線識別装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルや工場の内外で長い多芯ケーブルを
敷設する場合、一方の端の芯線と他の端の芯線とが同一
芯線であるか否かを判別することが、多芯ケーブルを敷
設する者にとって工事の最初の段階で最重要な要素を占
めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、現在行われてい
る多芯ケーブルの判別は、多芯ケーブルの一方と他方の
端に作業員が配置され、相互に電話等で連絡を取りなが
ら芯線に対し一本づつ導通チェックを行い、その後確認
をしながら行うという手間のかかる手法が採られてい
た。このため、ケーブル敷設の大部分の時間が芯線判別
に取られており、この芯線判別に掛かる時間を如何に短
縮するかが、多芯ケーブルの敷設工事における重要な課
題の一つとなっていた。
【0004】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくに多芯ケーブルの敷設工事における芯線
判別を迅速且つ確実に行い得る多芯ケーブル用芯線識別
装置を提供することを、その目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、多芯ケーブ
ルの一端部に着脱自在に装備され,当該各ケーブル毎に
異なった識別信号を送り込む識別信号送信回路部と、前
記多芯ケーブルの他端部に着脱自在に装備され,当該各
ケーブルを介して送られてくる識別信号のうち選択した
ケーブル毎にその識別信号を判別しケーブル識別情報と
して出力する信号受信判別回路部と、この信号受信判別
回路部から出力されるケーブル識別情報を表示する選択
ケーブル表示手段とを有する、等の構成を採っている。
これによって前述した目的を達成しようとするものであ
る。
【0006】
【作用】識別信号送信回路部1の同期駆動制御回路4を
作動させて、多芯ケーブル51の一の芯線に対して、対
応する識別信号を、識別信号発生器3から順次出力させ
る。以下、同様の動作を他の各芯線に対し順次行い、そ
の後再び最初の一の芯線に戻って同様の動作を繰り返
す。この間、例えば60本の芯線511,512 ,51
3 ,・・・を備えた多芯ケーブル51に対しては、約1
秒で一巡するように設定することができる。
【0007】一方、多芯ケーブル51の他端部では、ケ
ーブル芯線判別作業に際し、芯線511 〜51n の内の
任意の一本を選択すると、この選択された芯線固有の識
別信号が信号受信回路8を介して信号判別回路9に送り
込まれ識別される。同時にこの信号判別回路9で判別さ
れた識別信号は、芯線情報表示手段7に送られ、識別用
の芯線ナンバー又は色表示もしくは音声情報等に変換さ
れ出力表示される。
【0008】
【第1実施例】以下、本発明の第1実施例を図1に基づ
いて説明する。この図1に示す実施例は、多芯ケーブル
51の一端部に着脱自在に装備され,当該各芯線5
1 ,512 ,513 ,・・・51n 毎に異なった識別
信号を送り込む識別信号送信回路部1を備えている。こ
の識別信号送信回路部1は、多芯ケーブル51の各芯線
511 〜51n 毎に対応装備された複数の常開スイッチ
回路21 ,22 ,23 ,・・・2n を有する選択導通機
構2と、各常開スイッチ回路21 〜2n を順次切り換え
選択し作動せしめるスイッチ切換え制御回路4と、この
スイッチ切換え制御回路4によって選択された常開スイ
ッチ回路を介して当該常開スイッチ回路が装備されてい
る芯線に他の芯線とは異なる固有の識別信号を出力する
識別信号発生器3とを備えている。ここで、常開スイッ
チ回路21 〜2n については、半導体スイッチでも,或
いはその他の無接点スイッチであってもよい。
【0009】多芯ケーブル51の他端部には、信号受信
判別回路部6と、この信号受信判別回路部6から出力さ
れる芯線識別情報を表示する芯線情報表示手段7とが着
脱自在に装備されている。信号受信判別回路部6は、多
芯ケーブル51の各芯線51 1 〜51n を介して送られ
てくる識別信号の内、選択した芯線毎にその識別信号を
判別し芯線識別情報として出力する機能を備えている。
【0010】ここで、この信号受信判別回路部6は、各
芯線511 〜51n を介して送られて来る識別信号を受
信し且つ判読可能な信号に変換する信号受信回路8と、
この信号受信回路8で受信された識別信号を予め記憶さ
れた識別情報に基づいて何れの芯線511 〜51n に係
る信号かを判別する信号判別回路9とを備えている。ま
た、芯線情報表示手段7は、入力される芯線識別情報を
識別用の芯線ナンバー又は色表示もしくは音声情報等に
変換し出力表示する機能を備えている。
【0011】この信号判別回路9は、更に判別不能の識
別信号に対しては判別不能のエラー信号を出力するエラ
ー信号出力機能を備えている。また、芯線情報表示手段
7は、入力されるエラー信号に基づいてエラー表示する
エラー表示機能をも備えている。
【0012】ここで、符号50はアース線等を利用した
コモンラインを示す。また、符号A1 ,A2 ,A3 ,・
・・An は各芯線511 〜51n の送信端を示し、符号
1 ,B2 ,B3 ,・・・Bn は各芯線511 〜51n
の受信端を示す。また、信号受信判別回路部6の入力端
ととの間には終端抵抗RE が装備され、これによって、
識別信号の高速伝送に際しても、受信端での整合を容易
に且つ有効にとり得るようになっている。更に、信号受
信回路8の信号受信端には、各芯線511 〜51n の受
信端B1 〜Bn の何れか一つを任意に選択しタッチし得
るように接続クリップ8Aが装着されている。
【0013】次に、上記図1における実施例の動作を説
明する。多芯ケーブル51の一端部では、まず、識別信
号送信回路部1のスイッチ切換え制御回路4を作動させ
て、例えば常開スイッチ回路21 をオン(ON)させ
る。同時にこの常開スイッチ回路21 に対応する識別信
号としての識別コードを、識別信号発生器3から出力さ
せる。次に、所定のタイミングで常開スイッチ回路21
をオフ(OFF)させ、その後,常開スイッチ回路22
をオンさせ、続いてこの常開スイッチ回路22 に対応す
る識別信号としての識別コードを識別信号発生器3から
出力させる。以下、同様の動作を常開スイッチ回路2n
まで順次行い、その後再び常開スイッチ回路21 に戻
り、同様の動作を繰り返す。この間、例えば60本の芯
線511 ,512 ,513 ,・・・を備えた多芯ケーブ
ル51に対しては、約1秒で一巡するようになってい
る。
【0014】一方、多芯ケーブル51の他端部では、芯
線判別作業に際し、接続クリップを芯線511 〜51n
の内の任意の一本にタッチすると、コモンライン50を
帰路配線として、当該タッチした芯線固有の識別信号が
信号受信回路8を介して信号判別回路9に送り込まれて
判別される。この信号判別回路9で判別された識別信号
は、芯線情報表示手段としての選択ケーブル表示手段7
に送られ、識別用の芯線ナンバー又は色表示等に変換さ
れ表示されるようになっている。
【0015】このため、この第1実施例においては、予
め多芯ケーブル51の一端部の識別信号送信回路部1に
芯線511 〜51n を接続すると共に稼働状態に設定す
ることにより、一人の作業員により、当該多芯ケーブル
51の他端部側で、当該多芯ケーブル51の各芯線51
1 〜51n の識別を連続して迅速且つ円滑に行うことが
可能となり、従来必要としていた連絡用の電話等が全く
不要となり、従来二人の作業員により行われていた芯線
識別作業を一人の作業員により行い得ることから、複数
箇所での多芯ケーブル51の敷設作業にあっては、芯線
識別作業の能率を少なくとも2倍に高めることが可能、
という利点がある。
【0016】ここで、上記図1における識別信号の伝送
において、各芯線511 〜51n に対応した固有の識別
信号(コード化された信号)については、その数が多い
場合等にあっては、例えば周波数変調もしくは位相変調
を行って送信すると共に、受信側ではこれを復調し再び
コード化するように構成してもよい。識別信号として
は、多芯ケーブル51の芯線511 〜51n の本数によ
って、6ビット,8ビット或いは10ビット等,種々の
ものが使用される。
【0017】
【第2実施例】次に、本発明の第2実施例を図2に基づ
いて説明する。この図2に示す第2実施例では、識別信
号送信回路部1が、各芯線固有の異なった識別信号を出
力する複数の識別信号発生器31 〜3n を、多芯ケーブ
ル51の各芯線511 〜51n 毎に個別的に装備するよ
うにした点に特徴を有している。その他の構成は前述し
た図1の実施例と同一となっている。
【0018】この様にすると、図1の場合と異なり、選
択導通機構2およびスイッチ切換え制御回路4が不要と
なり、また多芯ケーブル51の各芯線511〜51n
は、常に異なった識別信号が送り込まれることから、信
号受信判別回路部6側で当該判別動作を超高速にスピー
ドアップしても、極く容易にこれに対応することができ
るという利点がある。
【0019】
【第3実施例】次に、本発明の第3実施例を図3に基づ
いて説明する。この図3に示す第3実施例では、識別信
号送信回路部1が、各芯線511 〜51n 毎に対応装備
された複数の常開スイッチ回路21 ,22 ,23 ,・・
・2n を備えた選択導通機構2と、各常開スイッチ回路
1 〜2n を順次切り換え選択し作動せしめるスイッチ
切換え制御回路4と、このスイッチ切換え制御回路4に
よって選択された常開スイッチ回路を介して当該常開ス
イッチ回路が装備されている芯線に他の芯線とは異なる
固有の識別信号を出力する識別信号発生器3と、前述し
た多芯ケーブル51の他端部における信号受信判別回路
部6で選択された芯線(例えば芯線514 )を検知する
と共に当該選択された芯線514 にかかる識別信号の出
力を指令する識別信号出力規制回路10とを備えてい
る。
【0020】そして、この図3に示す実施例では、選択
導通機構2が、切換えスイッチ11を介して前述した識
別信号発生器3と識別信号出力規制回路10の何れか一
方を選択接続し得るようになっている。この場合、切換
えスイッチ11は、通常は識別信号出力規制回路10に
接続され、当該識別信号出力規制回路10が識別信号発
生器3に対して所定の出力指令を出力した場合に直ちに
作動し、当該識別信号発生器3を選択接続し得るように
なっている。その他の構成は、前述した図1の実施例と
同一となっている。
【0021】この場合、全体的には、まずスイッチ切換
え制御回路4が作動して所定のタイミングで各常開スイ
ッチ回路21 〜2n を切り換えて順次動作させ、同時に
識別信号出力規制回路10の芯線導通検知機能を作動さ
せて多芯ケーブル51の他端部における信号受信判別回
路部6で選択された芯線(例えば芯線514 )を検知す
る。続いて、当該検知した芯線514 に対応した識別信
号を出力するように前述した識別信号発生器3に指令す
る。これによって識別信号発生器3は、識別信号出力規
制回路10の指令に基づいて特定された識別信号のみを
出力する。そして、この場合の識別信号は、切換えスイ
ッチ11を介して芯線514 に印加されるようになって
いる。以下、信号受信判別回路部6で選択された芯線に
対応して同様のことが繰り返し行われる。
【0022】このようにしても、前述した図1の実施例
と同一の作用効果を有するほか、とくに、この図3の実
施例で、多芯ケーブル51の他端部における信号受信判
別回路部6で選択された芯線(例えば芯線514 )にか
かる識別信号のみを出力するようにしたことから、装置
全体の省エネルギ化を図ることができるという利点があ
る。
【0023】
【第4実施例】次に、本発明の第4実施例を図4に基づ
いて説明する。この図4に示す第4実施例では、識別信
号送信回路部1が、前述した各実施例における多芯ケー
ブル51の各芯線511 〜51n 毎に対応装備された複
数のラインドライバ211 ,212 ,213 ,・・・2
n と、この各ラインドライバ211 〜21n を介して
各芯線511 〜51n 毎に当該各芯線固有の識別信号を
出力する識別信号発生回路23と、この識別信号発生器
23と前述したラインドライバ211 〜21n との間に
装備され所定の識別信号を対応する芯線511 〜51n
に印加する複数のゲート回路221 ,222 ,223
・・・22n とを備えている。
【0024】更に識別信号送信回路部1は、ゲート回路
221 〜22n の出力動作を順次切り換えるゲート切換
器24と、動作可能状態に設定されたゲート回路221
〜22n を介して対応する芯線に当該芯線固有の識別信
号を出力する識別信号発生器23とを備えている。その
他の構成は、前述した図1の実施例と同一となってい
る。
【0025】このようにしても、前述した図1に示す第
1実施例とほぼ同一の効果を備えたものを得ることがで
きる。
【0026】
【第5実施例】次に、本発明の第5実施例を図5に基づ
いて説明する。この図5に示す第5実施例は、多芯ケー
ブルがアース線を備えていない場合のコモンラインの設
定に関するもので、具体的には、多芯ケーブル61の芯
線611 〜61n の内の少なくとも一の芯線をコモンラ
インに設定する場合の、選定の仕方に新規な手法を取り
込んだ点に特徴を有している。
【0027】即ち、図5に示すように、多芯ケーブル6
1の一端部(同図の多芯ケーブル61の左端部)には、
前述した図1に示す実施例とほぼ同様に構成された識別
信号送信回路部31が着脱自在に装備されている。この
識別信号送信回路部31には、コモンライン探索用の短
絡芯線検出回路部41が併設されている。
【0028】識別信号送信回路部31は、前述した図1
の実施例における識別信号送信回路部1と同様に、多芯
ケーブル61の各芯線611 〜61n 毎に対応装備され
た複数の常開スイッチ回路21 ,22 ,23 ,・・・2
n を有する選択導通機構2と、各常開スイッチ回路21
〜2n を順次切り換え選択し作動せしめる識別信号印加
用のスイッチ切換え制御回路4と、この識別信号印加用
のスイッチ切換え制御回路4によって選択された常開ス
イッチ回路を介して当該常開スイッチ回路が装備されて
いる芯線に他の芯線とは異なる固有の識別信号を出力す
る識別信号発生器3とを備えている。
【0029】この識別信号送信回路部31には、コモン
ライン特定するための探索信号を出力する探索信号出力
回路32が装備されている。この探索信号出力回路32
は、例えば6〔V〕の連続した電圧信号を出力し得るよ
うになっている。このコモンライン用の探索信号出力回
路32の出力段と前述した識別信号発生器3の出力段に
は、その何れか一方の出力を前述した選択導通機構2に
印加するためのモード切換えスイッチ31Aが装備され
ている。
【0030】このモード切換えスイッチ31Aは、芯線
識別モード時には識別信号発生器3を選択導通機構2に
接続するように作動し、一方、コモンライン探索モード
時には探索信号出力回路32を選択導通機構2に接続す
るように作動し得るようになっている。符号4aは、コ
モンライン探索モード時にモード切換えスイッチ31A
と連動して作動し、探索信号出力回路32の出力を入力
する探索信号入力スイッチを示す。
【0031】更に、識別信号発生器3には、コモンライ
ン接続用のコモン接続端子3Aが設けられている。この
コモン接続端子3Aは、特定されるであろうコモンライ
ンに対しコモン接続部材31Bを介して接続されるよう
になっている。
【0032】一方、コモンライン特定用の短絡芯線検出
回路部41は、多芯ケーブル61の各芯線611 〜61
n の入力端子A1 〜A n毎に対応装備された複数の常開
スイッチ回路2A1 ,2A2 ,2A3 ,・・・2An
備えた選択導通機構2Aと、各常開スイッチ回路2A1
〜2An を順次切り換え選択し作動せしめる探索信号検
出用のスイッチ切換え制御回路4Aと、この探索信号検
出用のスイッチ切換え制御回路4Aから出力されるスイ
ッチ選択信号を入力して当該選択された常開スイッチ回
路にかかる芯線の特定を行うと共に前述した探索信号出
力回路32から出力され送られてくる探索信号の有無を
検出する探索信号検出回路33と、この探索信号検出回
路33で探索信号が検出された場合にそのタイミングに
合わせて当該探索信号にかかる芯線の識別を行いこれを
コモンラインとして特定し表示する探索信号表示器34
とを備えている。
【0033】この場合、探索信号検出用のスイッチ切換
え制御回路4Aは、各常開スイッチ回路2A1 〜2An
を順次切り換え選択し作動せしめると共に、最後の常開
スイッチ回路2An から常開スイッチ回路2A1 への切
り換え選択時にそのタイミング信号を歩進信号として前
述した識別信号印加用のスイッチ切換え制御回路4に送
り込むようになっている。この識別信号印加用のスイッ
チ切換え制御回路4は、前述した探索信号検出用のスイ
ッチ切換え制御回路4Aからの信号を入力した場合、こ
れを歩進信号として、例えば常開スイッチ回路21 から
常開スイッチ回路22 に切り換え制御するようになって
いる。
【0034】また、芯線識別モード時において、探索信
号検出用のスイッチ切換え制御回路4Aは、前述したス
イッチ切換え制御回路4が常開スイッチ回路21 を選択
している場合には、これに対応することなく一つずれた
常開スイッチ回路2A2 からその導通制御を開始するよ
うになっている。その他の構成は、前述した図1の実施
例とほぼ同一となっている。
【0035】次に、この第5実施例における識別信号送
信回路部31及び短絡芯線検出回路部41の動作につい
て説明する。
【0036】まず、多芯ケーブル61の二次側では、二
本の芯線(例えば芯線614 と61n )を選び、その両
者間にダイオードDを連結する。ここで、芯線61n
コモンラインとして使用したい場合には、ダイオードD
のカソード側に芯線61n を接続する。
【0037】次に、装置全体に電源を投入して作動状態
に設定すると共に、モード切換えスイッチ31Aを探索
信号出力回路32に切り換えて装置全体をコモンライン
探索モードに設定する。これにより、探索信号出力回路
32からは、例えば6〔V〕の連続した電圧信号が常開
スイッチ回路21 〜2n の全体に印加される。同時にス
イッチ切換え制御回路4が作動し、まず常開スイッチ回
路21 を選択してこれを導通状態に設定する。
【0038】スイッチ切換え制御回路4が常開スイッチ
回路21 を選択すると、その選択信号は探索信号検出用
のスイッチ切換え制御回路4Aに送られる。これによっ
てスイッチ切換え制御回路4Aは、常開スイッチ回路2
2 を始点として、その選択導通制御が開始され、所定
のタイミングで常開スイッチ回路2A2 ,2A3 ,2A
4 ,・・・2An ,2A1 を順次切換えて導通制御す
る。この場合、芯線611 に印加された探索信号は、他
方の端部が解放されていることから他の芯線612 〜6
n のいずれにも伝播しない。したがって、探索信号検
出回路33ではこの探索信号を捕捉することができな
い。
【0039】コモンライン探索モードが進行すると、ス
イッチ切換え制御回路4は常開スイッチ回路24 を選択
してこれを導通状態に設定する場合にいたる。この場
合、芯線614 に印加された6〔V〕の探索信号は、ダ
イオードDを介してこれに短絡された芯線61n に伝播
し当該芯線と61n を同じく6〔V〕に設定する。
【0040】この探索信号検出用のスイッチ切換え制御
回路4Aが芯線61n にかかる常開スイッチ回路2An
を選択導通すると、芯線61n に印加されている6
〔V〕の探索信号は、探索信号検出回路33に送り込ま
れる。このため、探索信号検出回路33では、当初他方
の側で不規則に選定した芯線61n を判別することがで
き、これをコモンラインとして特定することができる。
【0041】一方、ダイオードDを使用することなく、
芯線614 ,61n を短絡した場合にも、ほぼ同様にコ
モンラインを特定することができる。この場合、現時点
でスイッチ切換え制御回路4が常開スイッチ回路24
選択しオンしているとすると、その情報(探索信号が印
加されている芯線614 にかかる情報)は、まずスイッ
チ切換え制御回路4Aを介して探索信号検出回路33に
送り込まれる。このため、探索信号検出用のスイッチ切
換え制御回路4Aが芯線61n にかかる常開スイッチ回
路2An を選択しオンすると、芯線61n に印加されて
いる6〔V〕の探索信号は、探索信号検出回路33に送
り込まれる。
【0042】従って、探索信号検出回路33では、当初
他方の側で不規則に選定した芯線614 ,61n を判別
することができ、これをコモンラインとして特定するこ
とができる。この探索信号検出回路33で捕捉され特定
された芯線614 ,61n については、二本ともコモン
ラインとして使用してもよいし、或いは何れか一方をコ
モンラインとして使用してもよい。
【0043】コモンラインが例えば芯線61n に特定さ
れると、次に、モード切換えスイッチ31Aを作動させ
て識別信号発生器3を選択導通機構2に接続し、スイッ
チ切換え制御回路4Aの動作を停止させ、同時に識別信
号発生器3のコモン接続端子3Aを芯線61n の信号入
力端子An に接続する。これによって、装置全体が芯線
識別モードに設定され、図5に示す第5実施例は、図1
の実施例と機能的に全く同一となり、以下の動作は図1
の実施例と同一にとり行われる。
【0044】このように、図5に示す実施例によると、
アース線を有しない(従ってコモンラインを特定出来な
い)多芯ケーブル61であっても、コモンラインを極く
容易に設定することができるという利点がある。
【0045】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、多芯ケーブルの敷設工事等におけ
る各芯線識別に際し、従来技術では二人の作業員を必要
としていたにもかかわらず一人の作業員で充分とり行う
ことが可能となり、多芯ケーブルの一端部から多芯ケー
ブルを介して識別信号送信回路部が各芯線にかかる固有
の識別信号を送り込むようになっていることから、当該
多芯ケーブルの他端部では各芯線を迅速且つ円滑に識別
することができ、従ってこれを使用すると、多芯ケーブ
ルの敷設工事等を短期間に能率よくなし得る、という従
来にない優れた多芯ケーブル用芯線識別装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック図
【図2】本発明の第2実施例を示すブロック図
【図3】本発明の第3実施例を示すブロック図
【図4】本発明の第4実施例を示すブロック図
【図5】本発明の第5実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,31 識別信号送信回路部 2 選択導通機構 21 〜2n 常開スイッチ回路 3,31 〜3n ,23 識別信号発生器 4 スイッチ切換え制御回路 6 信号受信判別回路部 7 芯線情報表示手段 8 信号受信回路 9 信号判別回路 10 識別信号出力規制回路 11 切換えスイッチ 211 〜21n ラインドライバ 221 〜22n ゲート回路 24 ゲート切換器 32 探索信号出力回路 41 短絡芯線検出回路部 50 コモンライン 51,61 多芯ケーブル 511 〜51n ,611 〜61n 芯線

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多芯ケーブルの一端部に着脱自在に装備
    され,当該多芯ケーブルの各芯線毎に異なった識別信号
    を送り込む識別信号送信回路部と、前記多芯ケーブルの
    他端部に着脱自在に装備され,前記各芯線を介して送ら
    れてくる識別信号のうち選択した芯線毎にその識別信号
    を判別し芯線識別情報として出力する信号受信判別回路
    部と、この信号受信判別回路部から出力される芯線識別
    情報を表示する芯線情報表示手段とを有することを特徴
    とした多芯ケーブル用芯線識別装置。
  2. 【請求項2】 前記識別信号送信回路部が、前記多芯ケ
    ーブルの各芯線毎に対応装備された複数の常開スイッチ
    回路を有する選択導通機構と、前記各常開スイッチ回路
    を順次切り換え選択し作動せしめるスイッチ切換え制御
    回路と、このスイッチ切換え制御回路によって選択され
    た常開スイッチ回路を介して当該常開スイッチ回路が装
    備されている芯線に他の芯線とは異なる固有の識別信号
    を出力する識別信号発生器とを備えていることを特徴と
    した請求項1記載の多芯ケーブル用芯線識別装置。
  3. 【請求項3】 前記識別信号送信回路部が、前記多芯ケ
    ーブルの各芯線毎に装備され当該各芯線固有の異なった
    識別信号を出力する複数の識別信号発生器を備えている
    ことを特徴とした請求項1記載の多芯ケーブル用芯線識
    別装置。
  4. 【請求項4】 前記識別信号送信回路部が、前記多芯ケ
    ーブルの各芯線毎に対応装備された複数の常開スイッチ
    回路を有する選択導通機構と、前記各常開スイッチ回路
    を順次切換え選択し作動せしめるスイッチ切換え制御回
    路と、このスイッチ切換え制御回路によって選択された
    常開スイッチ回路を介して当該常開スイッチ回路が装備
    されている芯線に他の芯線とは異なる固有の識別信号を
    出力する識別信号発生器と、前記信号受信判別回路部で
    選択された芯線を検知すると共に当該選択された芯線に
    かかる識別信号の出力を指令する識別信号出力規制回路
    とを備えていることを特徴とした請求項1記載の多芯ケ
    ーブル用芯線識別装置。
  5. 【請求項5】 前記識別信号送信回路部が、前記多芯ケ
    ーブルの各芯線毎に対応装備された複数のラインドライ
    バと、この各ラインドライバを介して前記各芯線毎に当
    該各芯線固有の識別信号を出力する識別信号発生器と、
    この識別信号発生器と前記ラインドライバとの間に装備
    され所定の識別信号を対応する芯線に印加する複数のゲ
    ート回路とを備えていることを特徴とした請求項1記載
    の多芯ケーブル用芯線識別装置。
  6. 【請求項6】 前記信号受信判別回路部が、前記各芯線
    を介して送られて来る識別信号を受信する信号受信回路
    と、この信号受信回路で受信された識別信号を予め記憶
    された識別情報に基づいて何れの芯線に係る信号かを判
    別する信号判別回路とを備えていることを特徴とした請
    求項1,2,3,4又は5記載の多芯ケーブル用芯線識
    別装置。
  7. 【請求項7】 前記信号判別回路が、判別不能の識別信
    号に対して判別不能のエラー信号を出力するエラー信号
    出力機能を備え、前記芯線情報表示手段が、入力される
    エラー信号に基づいてエラー表示するエラー表示機能を
    備えていることを特徴とした請求項6記載の多芯ケーブ
    ル用芯線識別装置。
  8. 【請求項8】 前記識別信号発生器が、前記多芯ケーブ
    ルのアース線をコモンラインとして使用していることを
    特徴とした請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の
    多芯ケーブル用芯線識別装置。
  9. 【請求項9】 前記識別信号送信回路部に、他方の端部
    でコモンライン用として任意に設定する芯線を探索する
    ための探索信号を出力する探索信号出力回路と,この探
    索信号出力回路から出力される探索信号を捕捉すると共
    に他方の端部で設定される芯線にかかる情報を特定する
    短絡芯線検出回路部とを併設したことを特徴とする請求
    項1記載の多芯ケーブル用芯線識別装置。
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