JPH0552788B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、被印刷体の搬出部を小型化した印
刷装置に関する。

〔従来の技術〕

例えば電子回路基板の印刷装置としては、特公
昭61−32144号「印刷装置」がある。これは、整
合機と印刷機を離隔して配置し、それらの板状の
整合テーブルと印刷テーブルの一部には溝を形成
し、少なくとも印刷テーブルの残部には固定吸引
盤を形成し、前記両溝間にはガイドレールを挿通
し、ガイドレール上には移動吸引盤を移動自在に
支承し、移動吸引盤は可逆移動源と連結して両テ
ーブル間距離と対応した所定ストローク分往復動
自在とし、高さ切替機構により前記移動吸引盤の
上面と両テーブルの一部の上面とを同一平面、突
出、陥没の３段階に切換自在とした印刷装置にお
いて、前記移動吸引盤はその移動方向長さを両テ
ーブル間を覆う長さに、幅を前記の溝よりわずか
に小に形成したものである。

これおいては、被印刷体は整合テーブル上に供
給されて整合された後、テーブル面と同一平面上
で移動吸引盤に吸着され、次いで突出状態にされ
て印刷テーブル上まで送られ、再び水平状態にさ
れて印刷テーブルに吸着され、印刷が行なわれ
る。その後、被印刷体は印刷テーブルおよび移動
吸引盤の吸着から解放され、移動吸引盤が陥没状
態で整合テーブル側に復動する間、印刷テーブル
上に残置される。次いで次の被印刷体の整合が完
了し、水平状態で移動吸引盤に吸着される際、前
記の印刷テーブル上に残置された印刷済の被印刷
体が印刷テーブル部分に位置している移動吸引盤
に吸着され、移動吸引盤が往動する際、印刷テー
ブル上から外方に移動させられる。

以上のようにこれにおいては、被印刷体の印刷
テーブルへの供給と同時に、印刷済の被印刷体の
印刷テーブルの外方への排出が行なわれるが、排
出のためには印刷テーブルの外方に移動吸引盤の
移動長さに相当するスペースが必要となる。

この排出スペースを小にしたのが、第２図に示
す装置である。

図において、１０は整合テーブルであり、その
中央には広幅の溝４１が形成され、その両側の固
定吸引盤１１，１２は下部において図示されてい
ない整合機構部と結合されている。その整合テー
ブル１０と離隔して配置された印刷テーブル２０
には、前記溝４１の延長上に溝４２が形成され、
両溝４１，４２間にはガイドレール６０が挿通さ
れ、ガイドレール上には移動吸引盤５０が移動自
在に支承され、その移動方向長さは略印刷テーブ
ル２０の長さと同じに、幅は前記溝４１，４２の
幅と同じに形成され、ガイドレール６０は図示さ
れていない３段の高さ切換機構に支承され、その
高さ切換により移動吸引盤５０の上面と整合、印
刷テーブル１０，２０の上面との関係が水平、突
出、陥没の３状態が得られるようにされている。
また、前記移動吸引盤５０は、図示されていない
可逆移動駆動源例えばエアーシリンダと結合さ
れ、前記整合テーブル１０と印刷テーブル間の所
定ストロークを往復動自在にされている。

前記印刷テーブル２０において、溝４１の両側
に位置する固定吸引盤２１，２２の一部には、溝
４１と平行な溝３３，３４がそれぞれ形成され、
その溝には排出ベルト３１，３２が配置されてい
る。そして、この排出ベルト３１，３２を支承す
るローラは前記ガイドレール６０と結合され、そ
の３段の高さ切換に応じて排出ベルト３１，３２
の上面も印刷テーブル２０の上面と水平、突出、
陥没の３状態得られるようになつている。

以上のものにおいて、整合テーブル１０上に供
給された被印刷体は、その固定吸引盤に吸着され
た後、図示されていないテーブル１０の上方に配
置されたセンサによりその所定マークの検出が行
なわれ、マークが基準点に一致するように整合機
構部により固定吸引盤１１，１２の位置調整が行
なわれる。そして整合完了後、移動吸引盤５０に
その整合済被印刷体が吸着され、次いで固定吸引
盤１１，１２の吸着が解除され、続いて移動吸引
盤５０は突出状態にされた後、可逆移動機構によ
り所定ストローク分往動させられ、被印刷体が印
刷テーブル２０上に達し、そこで移動吸引盤５０
は水平状態にされ、被印刷体の固定吸引盤２１，
２２への吸着が行なわれ、その後被印刷体上への
印刷が行なわれる。印刷完了後、移動吸引盤５０
は被印刷体の吸着を解除し、陥没状態で所定スト
ローク分復動させられ、整合テーブル１０上に達
し、そこで前記と同様にして次の被印刷体に対し
ての整合が行なわれる。

そして、整合完了後、整合済被印刷体が移動吸
引盤５０に吸着されて突出状態にされ、往動させ
られる際に、前記排出ベルト３１，３２も同時に
突出状態にされ、その上部に残置された印刷済被
印刷体が乗せられ、印刷テーブル２０の外方に排
出される。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記のものにおいては、印刷テ
ーブル２０上に排出ベルト３１，３２が配置され
ており、その上に被印刷体が載置されることにな
るため、薄い被印刷体の場合は印刷時に排出ベル
ト３１，３２により支持される部分にずれが生じ
てしまう問題点がある。

〔課題を解決するための手段〕

この発明は、印刷時には印刷テーブル上が略剛
体構造となり、しかも排出のための特別なスペー
スが不要な装置を提供するものである。すなわ
ち、この発明は、整合機と印刷機を離隔して配置
し、それらの板状の整合テーブルと印刷テーブル
の一部には溝を形成し、少なくとも印刷テーブル
の残部には固定吸引盤を形成し、前記両溝間には
ガイドレールを挿通し、ガイドレール上には移動
吸引盤を移動自在に支承し、移動吸引盤は可逆移
動源と連結して両テーブル間距離と対応した所定
ストローク分往復動自在とし、高さ切替機構によ
り前記移動吸引盤の上面と両テーブルの一部の上
面とを同一平面、突出、陥没の３段階に切換自在
とした印刷装置において、前記移動吸引盤はその
移動方向長さを略印刷テーブル長と同じに、幅を
前記の溝よりわずかに小に形成し、無端状ベルト
の一部に結合したことを特徴とするものである。

〔作用〕

以上のものにおいて、整合済の被印刷体は移動
吸引盤に吸着後、突出状態で印刷テーブル上に往
動させられ、そこで水平状態にされ、被印刷体は
固定吸引盤にも吸着され、その状態で印刷が行な
われる。しかして、このとき被印刷体の保持は、
固定吸引盤と溝内に達した溝幅よりわずかに幅の
小さい移動吸引盤により行なわれることになり、
結局、被印刷体は略全体が１枚の板状となつたテ
ーブル面で保持される。

次に、印刷テーブルの固定吸引盤上に残置され
た印刷済の被印刷体は、移動吸引盤が次の整合済
被印刷体を突出状態で往動させる際、印刷テーブ
ルの溝内にある移動吸引盤の前部のベルトが突出
状態となる結果、その上に乗せられて印刷テーブ
ルの外方に排出される。

〔実施例〕

第１図において、前記第２図と同番号を付した
整合テーブル１０、その固定吸引盤１１，１２、
整合テーブル１０の一部に形成された溝４１、印
刷テーブル７０の一部に形成された溝４２、溝４
１，４２間に挿通されたガイドレール６０は前記
第２図と同様のものであり、同様に動作する。印
刷テーブル７０において前記溝４２の両側の残部
７１，７２が固定吸引盤となり、幅が溝４１，４
２の幅よりわずかに小に形成されている前記の移
動吸引盤５０が溝４２内に位置し各上面が水平状
態になつた際には、固定吸引盤７１，７２と移動
吸引盤間に微小隙間を有するのみの略１枚の板状
となる。

８０は排出ベルトであり、前記整合テーブル５
０、印刷テーブル７０の各外側に配置され、基部
がガイドレール５０に固着されたローラ８１，８
２および図示されていないその下方のローラを介
してガイドレール６０の下方と溝４１，４２内を
通る無端状になつていて、その一部が切断されて
そこに前記移動吸引盤５０の前後端が固着されて
いる。

これにおいて、整合テーブル１０上で整合され
た被印刷体は移動吸引盤５０に吸着され、突出状
態で印刷テーブル７０上に達した後、水平状態に
され、固定吸引盤７１，７２に吸着される。これ
により被印刷体は移動吸引盤５０およびその両外
側の固定吸引盤７１，７２により形成される板状
体上に載置されたことになり、この状態で印刷が
行なわれる。印刷完了後、印刷済被印刷体を残置
するため移動吸引盤５０は陥没状態で復動し、前
記と同様にして整合テーブル１０上にて整合され
た次の被印刷体を吸着する。吸着後移動吸引盤は
突出状態にされ、同時に排出ベルト８０も突出状
態となる。これにより印刷テーブル７０上に残置
された印刷済の被印刷体は、排出ベルト上に重な
り、移動吸引盤５０の往動に従つて印刷テーブル
７０の外方に排出される。

尚、上記実施例においては、整合、印刷、ガイ
ドレールの高さの切換、移動吸引体の往復動の各
機構については詳述していないが、これらには適
宜公知のものを用いてよい。

また、上記実施例においては、印刷、整合テー
ブルに対してガイドレールの高さを切換える場合
を例示したが、これとは逆に印刷、整合テーブル
自体の高さを切換えるようにしても同様である。

〔発明の効果〕

以上のとおりであり、本発明は移動吸引盤を無
端状ベルトの一部とし、同一の溝内を往復動させ
るようにしているので、印刷時には溝内の移動吸
引盤とその両側の固定吸引盤が板状となり、薄い
被印刷体に対しても正確な印刷を行うことができ
る。また印刷済の被印刷体の排出は溝内を通る排
出ベルトにより行われるので、排出のための特別
のスペースは不要であり、全体に小型化される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す斜視図、第２図
は従来技術を示す斜視図である。 １０：整合テーブル、５０：移動吸引盤、７
０：印刷テーブル、７１，７２：固定吸引盤、８
０：排出ベルト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 整合機と印刷機を離隔して配置し、それらの
   板状の整合テーブルと印刷テーブルの一部には溝
   を形成し、少なくとも印刷テーブルの残部には固
   定吸引盤を形成し、前記両溝間にはガイドレール
   を挿通し、ガイドレール上には移動吸引盤を移動
   自在に支承し、移動吸引盤は可逆移動源と連結し
   て両テーブル間距離と対応した所定ストローク分
   往復動自在とし、高さ切替機構により前記移動吸
   引盤の上面と両テーブルの一部の上面とを同一平
   面、突出、陥没の３段階に切換自在とした印刷装
   置において、前記移動吸引盤はその移動方向長さ
   を略印刷テーブル長と同じに、幅を前記の溝より
   わずかに小に形成し、無端状ベルトの一部に結合
   したことを特徴とする印刷装置。