JPH0552251A - 車両用トランスフアの潤滑装置 - Google Patents
車両用トランスフアの潤滑装置Info
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- JPH0552251A JPH0552251A JP3237175A JP23717591A JPH0552251A JP H0552251 A JPH0552251 A JP H0552251A JP 3237175 A JP3237175 A JP 3237175A JP 23717591 A JP23717591 A JP 23717591A JP H0552251 A JPH0552251 A JP H0552251A
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- Japan
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- transfer
- bearings
- input shaft
- lubricating
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/042—Guidance of lubricant
- F16H57/0421—Guidance of lubricant on or within the casing, e.g. shields or baffles for collecting lubricant, tubes, pipes, grooves, channels or the like
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/048—Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0493—Gearings with spur or bevel gears
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 潤滑油をトランスファ用とトランスミッショ
ン用とに分離し、且トランスファ入力軸を出力軸より高
所に配置し、トランスファ入力軸の軸受及び潤滑油分離
用オイルシールの潤滑を確実に行うことができる。 【構成】 エンジン動力の一部が入力のトランスファ入
力軸18及びその動力を後輪側に出力のトランスファ出
力軸20を並列に、且トランスファ入力軸を高所に配置
すると共に、左・右の軸受21,22を介しトランスフ
ァケース17で軸支し、入力軸とトランスファケースの
間に、トランスミッション用とトランスファ用の潤滑油
を分離する左・右オイルシール23,24を配設の車両
用トランスファにおいて、左・右オイルシールを左・右
軸受外側に各軸受と対向して配置すると共に、各軸受の
ボールを挟み各オイルシールと反対側部分のみをシール
した片側レール型とすることにより、各軸受と各オイル
シールとで環状のオイル溜りを形成する。
ン用とに分離し、且トランスファ入力軸を出力軸より高
所に配置し、トランスファ入力軸の軸受及び潤滑油分離
用オイルシールの潤滑を確実に行うことができる。 【構成】 エンジン動力の一部が入力のトランスファ入
力軸18及びその動力を後輪側に出力のトランスファ出
力軸20を並列に、且トランスファ入力軸を高所に配置
すると共に、左・右の軸受21,22を介しトランスフ
ァケース17で軸支し、入力軸とトランスファケースの
間に、トランスミッション用とトランスファ用の潤滑油
を分離する左・右オイルシール23,24を配設の車両
用トランスファにおいて、左・右オイルシールを左・右
軸受外側に各軸受と対向して配置すると共に、各軸受の
ボールを挟み各オイルシールと反対側部分のみをシール
した片側レール型とすることにより、各軸受と各オイル
シールとで環状のオイル溜りを形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用トランスファの
潤滑装置に関し、詳細にはトランスファ入力軸を出力軸
より高所に配置し、かつトランスファ用潤滑油とトラン
スミッション用潤滑油とを分離した場合にも、トランス
ファ入力軸軸受及び潤滑油分離用オイルシールの潤滑を
確実に行うことができるようにした潤滑構造の改善に関
する。
潤滑装置に関し、詳細にはトランスファ入力軸を出力軸
より高所に配置し、かつトランスファ用潤滑油とトラン
スミッション用潤滑油とを分離した場合にも、トランス
ファ入力軸軸受及び潤滑油分離用オイルシールの潤滑を
確実に行うことができるようにした潤滑構造の改善に関
する。
【0002】
【従来の技術】エンジンを車体前部に搭載した4輪駆動
車においてエンジン動力の一部を後輪に分配するトラン
スファとして、従来、例えば特開昭62-163828 号公報に
記載されているものが一般的である。これは、エンジン
動力の一部がトランンスミッションを介して入力される
トランスファ入力軸の左,右両端を軸受で軸支し、該ト
ランスファ入力軸からの動力をピニオン軸に伝達するト
ランスファ出力軸を上記入力軸と平行に配設した構造と
なっている。
車においてエンジン動力の一部を後輪に分配するトラン
スファとして、従来、例えば特開昭62-163828 号公報に
記載されているものが一般的である。これは、エンジン
動力の一部がトランンスミッションを介して入力される
トランスファ入力軸の左,右両端を軸受で軸支し、該ト
ランスファ入力軸からの動力をピニオン軸に伝達するト
ランスファ出力軸を上記入力軸と平行に配設した構造と
なっている。
【0003】この種のトランスファにおいては、上記ト
ランスファ入力軸と出力軸との軸間距離を短くする等の
理由から、トランスファ入力軸をトランスファ出力軸よ
り高所に配置する場合が多い。この場合にトランスファ
とトランスミッションとを共通の潤滑油で潤滑する構造
を採用すると、十分な潤滑性を確保するには、潤滑油の
油面を上記出力軸の出力歯車全体が潤滑油中に浸漬され
る程度のレベルに設定せざるを得なくなり、その結果、
撹拌抵抗が増大する問題が生じる。そこでこの撹拌抵抗
を軽減するために、トランスファとトランスミッション
とを別個の潤滑油で潤滑する構造を採用する場合が多
い。このようにすれば、潤滑油の油面を出力歯車の下部
付近に設定でき、上記撹拌抵抗を軽減できる。
ランスファ入力軸と出力軸との軸間距離を短くする等の
理由から、トランスファ入力軸をトランスファ出力軸よ
り高所に配置する場合が多い。この場合にトランスファ
とトランスミッションとを共通の潤滑油で潤滑する構造
を採用すると、十分な潤滑性を確保するには、潤滑油の
油面を上記出力軸の出力歯車全体が潤滑油中に浸漬され
る程度のレベルに設定せざるを得なくなり、その結果、
撹拌抵抗が増大する問題が生じる。そこでこの撹拌抵抗
を軽減するために、トランスファとトランスミッション
とを別個の潤滑油で潤滑する構造を採用する場合が多
い。このようにすれば、潤滑油の油面を出力歯車の下部
付近に設定でき、上記撹拌抵抗を軽減できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記潤滑
油の油面を低く設定した従来の潤滑装置では、トランス
ファ入力軸の左,右両端を軸支する軸受,及び潤滑油を
分離するためのオイルシールの潤滑が不十分になる懸念
がある。
油の油面を低く設定した従来の潤滑装置では、トランス
ファ入力軸の左,右両端を軸支する軸受,及び潤滑油を
分離するためのオイルシールの潤滑が不十分になる懸念
がある。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、トランスファ用潤滑油とトランスミッショ
ン用潤滑油とを分離する方式を採用し、かつトランスフ
ァ入力軸を高所に配置しながら、トランスファ入力軸の
軸受,及び潤滑油分離用オイルシールの潤滑を確実に行
うことのできる車両用トランスファの潤滑装置を提供す
ることを目的としている。
れたもので、トランスファ用潤滑油とトランスミッショ
ン用潤滑油とを分離する方式を採用し、かつトランスフ
ァ入力軸を高所に配置しながら、トランスファ入力軸の
軸受,及び潤滑油分離用オイルシールの潤滑を確実に行
うことのできる車両用トランスファの潤滑装置を提供す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンジン動力
の一部が入力されるトランスファ入力軸及び上記入力さ
れた動力を後輪側に出力するトランスファ出力軸を互い
に平行に、かつトランスファ入力軸が出力軸より高所に
位置するように配置し、上記トランスファ入力軸を左,
右一対の軸受を介してトランスファケースで軸支し、上
記入力軸と上記トランスファケースとの間に、トランス
ミッション用潤滑油とトランスファ用潤滑油とを分離す
る左,右オイルシールを配設した車両用トランスファに
おいて、上記左,右軸受及びオイルシールを潤滑するた
めの潤滑装置であって、上記左,右オイルシールを上記
左,右軸受の外側に該各軸受と対向するように配置する
とともに、上記各軸受を、これの転動体を挟んで上記各
オイルシールと反対側部分のみをシールした片側シール
型のものとすることにより、該各軸受と各オイルシール
とで環状のオイル溜まりを形成したことを特徴としてい
る。
の一部が入力されるトランスファ入力軸及び上記入力さ
れた動力を後輪側に出力するトランスファ出力軸を互い
に平行に、かつトランスファ入力軸が出力軸より高所に
位置するように配置し、上記トランスファ入力軸を左,
右一対の軸受を介してトランスファケースで軸支し、上
記入力軸と上記トランスファケースとの間に、トランス
ミッション用潤滑油とトランスファ用潤滑油とを分離す
る左,右オイルシールを配設した車両用トランスファに
おいて、上記左,右軸受及びオイルシールを潤滑するた
めの潤滑装置であって、上記左,右オイルシールを上記
左,右軸受の外側に該各軸受と対向するように配置する
とともに、上記各軸受を、これの転動体を挟んで上記各
オイルシールと反対側部分のみをシールした片側シール
型のものとすることにより、該各軸受と各オイルシール
とで環状のオイル溜まりを形成したことを特徴としてい
る。
【0007】
【作用】本発明に係る潤滑装置によれば、オイルシール
を軸受と対向する位置に配置するとともに、該軸受をオ
イルシールと反対側のみをシールした片側シール型のも
のとしたので、軸受とオイルシールとでオイル溜まりを
形成することができる。そのため出力軸側から跳ね上げ
られた潤滑油が上記オイル溜まりに貯溜され易くなり、
この貯溜された潤滑油によって軸受及びオイルシールが
確実に潤滑される。
を軸受と対向する位置に配置するとともに、該軸受をオ
イルシールと反対側のみをシールした片側シール型のも
のとしたので、軸受とオイルシールとでオイル溜まりを
形成することができる。そのため出力軸側から跳ね上げ
られた潤滑油が上記オイル溜まりに貯溜され易くなり、
この貯溜された潤滑油によって軸受及びオイルシールが
確実に潤滑される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図について説明す
る。図1ないし図4は本発明の一実施例による車両用ト
ランスファの潤滑装置を説明するための図であり、図1
は断面平面図、図2,図3はトランスファケースを構成
する左,右ケースの側面図、図4はその全体構成を示す
一部断面平面図である。
る。図1ないし図4は本発明の一実施例による車両用ト
ランスファの潤滑装置を説明するための図であり、図1
は断面平面図、図2,図3はトランスファケースを構成
する左,右ケースの側面図、図4はその全体構成を示す
一部断面平面図である。
【0009】図において、1は車体前部に横置きされた
エンジン、2,3はそれぞれ該エンジン1の左端に順に
接続されたクラッチ機構,トランスミッションである。
4は上記トランスミッション3の右側に接続された前部
差動機構であり、該差動機構4の右端には本実施例の潤
滑装置を備えたトランスファ5が上記エンジン1の後方
に位置するように接続されており、さらに該トランスフ
ァ5の後端には後輪に動力を伝達する伝達機構6が接続
されている。
エンジン、2,3はそれぞれ該エンジン1の左端に順に
接続されたクラッチ機構,トランスミッションである。
4は上記トランスミッション3の右側に接続された前部
差動機構であり、該差動機構4の右端には本実施例の潤
滑装置を備えたトランスファ5が上記エンジン1の後方
に位置するように接続されており、さらに該トランスフ
ァ5の後端には後輪に動力を伝達する伝達機構6が接続
されている。
【0010】上記前部差動機構4は、上記トランスミッ
ション3に固定されたケーシング7内に差動歯車箱7a
を軸受7bを介して回転自在に配置し、該差動歯車箱7
a内に貫通配置された差動軸8の両端に小傘歯車9,9
を回転自在に装着し、該各小傘歯車9,9に大傘歯車1
0a,10bを噛合させ、該各大傘歯車10a,10b
に、車幅方向に延び先端に前輪が装着された左,右の駆
動軸11a,11bを挿入固着した構造となっている。
ション3に固定されたケーシング7内に差動歯車箱7a
を軸受7bを介して回転自在に配置し、該差動歯車箱7
a内に貫通配置された差動軸8の両端に小傘歯車9,9
を回転自在に装着し、該各小傘歯車9,9に大傘歯車1
0a,10bを噛合させ、該各大傘歯車10a,10b
に、車幅方向に延び先端に前輪が装着された左,右の駆
動軸11a,11bを挿入固着した構造となっている。
【0011】上記伝達機構6は、伝達ケース12内に、
先端に傘歯車13aを有し、後端が後部差動機構(図示
せず)に連結されたピニオン軸13を車両前後方向に配
置した構造のものである。また上記ピニオン軸13の
前,後に分離された途中部分にはクラッチ機構14が配
設されている。このクラッチ機構14は、これをオフに
すると前輪のみを駆動し、オンにすると前,後輪とも駆
動するようになっている。
先端に傘歯車13aを有し、後端が後部差動機構(図示
せず)に連結されたピニオン軸13を車両前後方向に配
置した構造のものである。また上記ピニオン軸13の
前,後に分離された途中部分にはクラッチ機構14が配
設されている。このクラッチ機構14は、これをオフに
すると前輪のみを駆動し、オンにすると前,後輪とも駆
動するようになっている。
【0012】上記トランスファ5は、左ケース15,右
ケース16からなる左右2分割式トランスファケース1
7内に、トランスファ入力軸18,中間軸19,及び出
力軸20を互いに平行に、かつ側面から見ると入力軸側
ほど高くなるように段々に配置した構造となっている。
ケース16からなる左右2分割式トランスファケース1
7内に、トランスファ入力軸18,中間軸19,及び出
力軸20を互いに平行に、かつ側面から見ると入力軸側
ほど高くなるように段々に配置した構造となっている。
【0013】上記入力軸18は、上記右駆動軸11bを
囲む筒状のもので、その略中央部には入力歯車18aが
一体形成されており、左端部18b内には上記差動歯車
箱7aの右端部分が挿入され、互いにスプライン嵌合し
ている。
囲む筒状のもので、その略中央部には入力歯車18aが
一体形成されており、左端部18b内には上記差動歯車
箱7aの右端部分が挿入され、互いにスプライン嵌合し
ている。
【0014】上記中間軸19は、その右側寄りに上記入
力歯車18aに噛合する中間歯車19aを一体形成して
なり、その左,右端部19b,19cは上記左,右ケー
ス15,16の中央付近に凹設された軸受凹部15b,
16b内に配置された左,右中間軸受25,25で回転
自在に軸支されている。
力歯車18aに噛合する中間歯車19aを一体形成して
なり、その左,右端部19b,19cは上記左,右ケー
ス15,16の中央付近に凹設された軸受凹部15b,
16b内に配置された左,右中間軸受25,25で回転
自在に軸支されている。
【0015】上記出力軸20は、その右側部分に上記中
間歯車19aに噛合する出力歯車20aを一体形成形成
するとともに、該出力歯車20aの内側にベベル歯車2
6をスプライン嵌合により装着してなるものである。こ
の出力軸20の左,右端部20b,20cは左,右ケー
ス15,16の後端部に形成された左軸受孔15c,右
軸受凹部16c内に配置された左,右軸受27a,27
bで回転自在に支持されている。また上記左軸受27a
部分には軸受カバー29が装着されている。
間歯車19aに噛合する出力歯車20aを一体形成形成
するとともに、該出力歯車20aの内側にベベル歯車2
6をスプライン嵌合により装着してなるものである。こ
の出力軸20の左,右端部20b,20cは左,右ケー
ス15,16の後端部に形成された左軸受孔15c,右
軸受凹部16c内に配置された左,右軸受27a,27
bで回転自在に支持されている。また上記左軸受27a
部分には軸受カバー29が装着されている。
【0016】ここで上記出力歯車18a,中間歯車19
a,出力歯車20aからなる歯車列は、上記トランスフ
ァケース17の右ケース16側に偏位しており、出力歯
車20aより前方に位置する中間歯車19a,入力歯車
18aと右ケース16との隙間は干渉を避け得る最小間
隔に設定されている(図3参照)。これに対して上記ベ
ベル歯車26より前方部分は空間となっている(図2参
照)。また上記ベベル歯車26と上記左軸受27aとの
間には位置決め用のカラー28が配設されており、これ
により上記左軸受27aは上記ピニオン軸13方向に見
て上記傘歯車13aと重なるように位置している。
a,出力歯車20aからなる歯車列は、上記トランスフ
ァケース17の右ケース16側に偏位しており、出力歯
車20aより前方に位置する中間歯車19a,入力歯車
18aと右ケース16との隙間は干渉を避け得る最小間
隔に設定されている(図3参照)。これに対して上記ベ
ベル歯車26より前方部分は空間となっている(図2参
照)。また上記ベベル歯車26と上記左軸受27aとの
間には位置決め用のカラー28が配設されており、これ
により上記左軸受27aは上記ピニオン軸13方向に見
て上記傘歯車13aと重なるように位置している。
【0017】上記入力軸18の左,右端部18b,18
cは、上記左,右ケース15,16の軸受孔15a,1
6a内に配置された左,右入力軸受21,22で回転自
在に軸支されている。この左,右入力軸受21,22は
内,外輪間に多数のボール21b,22bを配置すると
ともに、該内,外輪間のボールより内側のみにシールリ
ング21a,22aを配設してなる片側シール型のもの
である。また上記左,右端部18b,18cの上記両軸
受18a,18bより外方部分と上記左,右ケース1
5,16間には、上記前部差動機構4とトランスファ5
との潤滑油を分離するための左,右オイルシール23,
24が配設されている。これにより左オイルシール23
と左入力軸受21とで、及び右オイルシール24と右入
力軸受22とで、それぞれリング溝状のオイル溜まりが
形成されている。
cは、上記左,右ケース15,16の軸受孔15a,1
6a内に配置された左,右入力軸受21,22で回転自
在に軸支されている。この左,右入力軸受21,22は
内,外輪間に多数のボール21b,22bを配置すると
ともに、該内,外輪間のボールより内側のみにシールリ
ング21a,22aを配設してなる片側シール型のもの
である。また上記左,右端部18b,18cの上記両軸
受18a,18bより外方部分と上記左,右ケース1
5,16間には、上記前部差動機構4とトランスファ5
との潤滑油を分離するための左,右オイルシール23,
24が配設されている。これにより左オイルシール23
と左入力軸受21とで、及び右オイルシール24と右入
力軸受22とで、それぞれリング溝状のオイル溜まりが
形成されている。
【0018】そして上記左入力軸受21,左オイルシー
ル23は、上述のベベル歯車26の前方に位置してお
り、また左ケース15の上記左入力軸受21近傍部分
で、かつ上記ベベル歯車26と対向する部分にはオイル
受棚15dが棚状に形成されている。このオイル受棚1
5dは、上記ベベル歯車26から跳ね上げられた潤滑油
を左入力軸受21と左オイルシール23とで形成された
オイル溜まりに導入するようになっている。
ル23は、上述のベベル歯車26の前方に位置してお
り、また左ケース15の上記左入力軸受21近傍部分
で、かつ上記ベベル歯車26と対向する部分にはオイル
受棚15dが棚状に形成されている。このオイル受棚1
5dは、上記ベベル歯車26から跳ね上げられた潤滑油
を左入力軸受21と左オイルシール23とで形成された
オイル溜まりに導入するようになっている。
【0019】また上記右ケース16の上記オイル受棚1
5dに対向する部分には、オイルガイド溝16dが凹設
されている。このオイルガイド溝16dは上記オイル受
棚15dから入力歯車18a,中間歯車19aの噛合面
付近に導入された潤滑油を右入力軸受22と右オイルシ
ール24とで形成されたオイル溜まりに導入するように
なっている。
5dに対向する部分には、オイルガイド溝16dが凹設
されている。このオイルガイド溝16dは上記オイル受
棚15dから入力歯車18a,中間歯車19aの噛合面
付近に導入された潤滑油を右入力軸受22と右オイルシ
ール24とで形成されたオイル溜まりに導入するように
なっている。
【0020】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例のトランスファ5では、エンジン動力の一
部がトランスミッション3から前部差動機構4の差動歯
車箱7aを介してトランスファ入力軸18に入力され
る。この動力は入力歯車18a,中間歯車19a,出力
歯車20aからなる歯車列を介して、かつこれらの歯数
比に応じた回転速度に減速されながら出力軸20に伝達
され、さらに該出力軸20のベベル歯車26から傘歯車
13aを介してピニオン軸13に出力される。この出力
された動力によって所定の回転速度で後輪が駆動される
こととなる。
る。本実施例のトランスファ5では、エンジン動力の一
部がトランスミッション3から前部差動機構4の差動歯
車箱7aを介してトランスファ入力軸18に入力され
る。この動力は入力歯車18a,中間歯車19a,出力
歯車20aからなる歯車列を介して、かつこれらの歯数
比に応じた回転速度に減速されながら出力軸20に伝達
され、さらに該出力軸20のベベル歯車26から傘歯車
13aを介してピニオン軸13に出力される。この出力
された動力によって所定の回転速度で後輪が駆動される
こととなる。
【0021】そして本実施例装置では、オイルシール2
3,24でトランスファ入力軸18とトランスファケー
ス17との間をシールしたので、潤滑油はトランスミッ
ション3側とトランスファ5側とに分離されており、ト
ランスファ5の潤滑油の油面は出力軸20のベベル歯車
26の下半部のみが潤滑油内に浸漬するレベルに設定さ
れている。従って回転体の潤滑油内浸漬量が少なくて済
み、それだけトランスファ用潤滑油の撹拌抵抗を小さく
できる。
3,24でトランスファ入力軸18とトランスファケー
ス17との間をシールしたので、潤滑油はトランスミッ
ション3側とトランスファ5側とに分離されており、ト
ランスファ5の潤滑油の油面は出力軸20のベベル歯車
26の下半部のみが潤滑油内に浸漬するレベルに設定さ
れている。従って回転体の潤滑油内浸漬量が少なくて済
み、それだけトランスファ用潤滑油の撹拌抵抗を小さく
できる。
【0022】そして上記トランスファ用潤滑油はベベル
歯車26の回転に伴って跳ね上げらることとなり、この
跳ね上げられた油は図に矢印aで示すように中間歯車1
9aの内側を通って前方に跳ばされる。そしてその大部
分はオイル受棚15dで受けとめられ、この受けられた
潤滑油の一部は左オイルシール23と左軸受21とで構
成された左オイル溜まりに導入され、これにより左オイ
ルシール23,左軸受21が確実に潤滑される。また上
記オイル受棚15dで受けられた潤滑油の他の一部は入
力歯車18a,中間歯車19aの噛合面を潤滑しながら
オイルガイド溝16dを通って右軸受22,右オイルシ
ール24で構成されたオイル溜まりに導入され、これに
より上記入力,中間歯車18a,19aの噛合面,及び
右軸受22,右オイルシール24が確実に潤滑される。
歯車26の回転に伴って跳ね上げらることとなり、この
跳ね上げられた油は図に矢印aで示すように中間歯車1
9aの内側を通って前方に跳ばされる。そしてその大部
分はオイル受棚15dで受けとめられ、この受けられた
潤滑油の一部は左オイルシール23と左軸受21とで構
成された左オイル溜まりに導入され、これにより左オイ
ルシール23,左軸受21が確実に潤滑される。また上
記オイル受棚15dで受けられた潤滑油の他の一部は入
力歯車18a,中間歯車19aの噛合面を潤滑しながら
オイルガイド溝16dを通って右軸受22,右オイルシ
ール24で構成されたオイル溜まりに導入され、これに
より上記入力,中間歯車18a,19aの噛合面,及び
右軸受22,右オイルシール24が確実に潤滑される。
【0023】このように本実施例の潤滑装置では、オイ
ルシール23,24と軸受21,22とでオイル溜まり
を形成し、さらにこのオイル溜まりに潤滑油を導入する
オイル受棚15d及びオイルガイド溝16dを形成した
ので、高所に位置するオイルシール23,24、入力軸
受21,22を確実に潤滑できる。
ルシール23,24と軸受21,22とでオイル溜まり
を形成し、さらにこのオイル溜まりに潤滑油を導入する
オイル受棚15d及びオイルガイド溝16dを形成した
ので、高所に位置するオイルシール23,24、入力軸
受21,22を確実に潤滑できる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明に係る車両用トラン
スファの潤滑装置によれば、トランスファ入力軸を支持
する入力軸受に対向するように潤滑油分離用オイルシー
ルを配置するとともに、上記入力軸受を片側シール型の
ものとすることにより、オイルシールと軸受とでオイル
溜まりを形成したので、トランスファ入力軸を高所に位
置させた場合にも軸受,オイルシールを確実に潤滑でき
る効果がある。
スファの潤滑装置によれば、トランスファ入力軸を支持
する入力軸受に対向するように潤滑油分離用オイルシー
ルを配置するとともに、上記入力軸受を片側シール型の
ものとすることにより、オイルシールと軸受とでオイル
溜まりを形成したので、トランスファ入力軸を高所に位
置させた場合にも軸受,オイルシールを確実に潤滑でき
る効果がある。
【図1】本発明の一実施例によるトランスファの潤滑装
置を示す断面平面図である。
置を示す断面平面図である。
【図2】上記実施例トランスファの左ケースの内側から
見た側面図である。
見た側面図である。
【図3】上記実施例トランスファの右ケースの内側から
見た側面図である。
見た側面図である。
【図4】上記実施例トランスファの全体構成を示す一部
断面平面図である。
断面平面図である。
1 エンジン 3 トランスミッション 5 トランスファ 17 トランスファケース 18 トランスファ入力軸 21,22 左,右入力軸受 23,24 左,右オイルシール
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジン動力の一部が入力されるトラン
スファ入力軸及び上記入力された動力を後輪側に出力す
るトランスファ出力軸を互いに平行に、かつトランスフ
ァ入力軸が出力軸より高所に位置するように配置し、上
記トランスファ入力軸を左,右一対の軸受を介してトラ
ンスファケースで軸支し、上記入力軸と上記トランスフ
ァケースとの間に、トランスミッション用潤滑油とトラ
ンスファ用潤滑油とを分離する左,右オイルシールを配
設した車両用トランスファにおいて、上記左,右軸受及
びオイルシールを潤滑するための潤滑装置であって、上
記左,右オイルシールを上記左,右軸受の外側に該各軸
受と対向するように配置するとともに、上記各軸受を、
これの転動体を挟んで上記各オイルシールと反対側部分
のみをシールした片側シール型のものとすることによ
り、該各軸受と各オイルシールとで環状のオイル溜まり
を形成したことを特徴とする車両用トランスファの潤滑
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3237175A JPH0552251A (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 車両用トランスフアの潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3237175A JPH0552251A (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 車両用トランスフアの潤滑装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0552251A true JPH0552251A (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=17011490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3237175A Withdrawn JPH0552251A (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 車両用トランスフアの潤滑装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0552251A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002144904A (ja) * | 2000-11-07 | 2002-05-22 | Fuji Heavy Ind Ltd | 4輪駆動車の動力伝達装置 |
US11247381B2 (en) | 2013-06-28 | 2022-02-15 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Composite container, inner label and plastic member |
-
1991
- 1991-08-23 JP JP3237175A patent/JPH0552251A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002144904A (ja) * | 2000-11-07 | 2002-05-22 | Fuji Heavy Ind Ltd | 4輪駆動車の動力伝達装置 |
US11247381B2 (en) | 2013-06-28 | 2022-02-15 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Composite container, inner label and plastic member |
US11613063B2 (en) | 2013-06-28 | 2023-03-28 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Blow molding method, composite preform, composite container, inner label member, and plastic member |
US11685098B2 (en) | 2013-06-28 | 2023-06-27 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Blow molding method, composite preform, composite container, inner label member, and plastic member |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981112 |