JPH05519U - インナーサツシユタイプウエザーストリツプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗装等の外観向上策に比べ、安価に外観を向
上することが出来る他、耐油性・耐候性にも優れたイン
ナーサッシュタイプウェザーストリップを提供する。 【構成】 それぞれサッシュ２に取付けたところのボデ
ィ開口縁１・サッシュ２間を二重にシールするメインシ
ール４、サブシール５、及びサッシュ２・ドアガラス３
間をシールするグラスラン６の組合わせよりなるインナ
ーサッシュタイプウェザーストリップであって、ＥＰＤ
ＭやＥＰＤＭに他のゴムをブレンドしたゴムよりなり、
サブシール５及びグラスラン６のうち車外に露出する面
にポリエチレン樹脂の薄層７，８をそれぞれラミネート
してなるものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車のドア周縁にウェザーストリップを装着するタイプのインナ ーサッシュタイプウェザーストリップに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年フラッシュサーフェス化の要求から、ドア外側にウェザーストリップを装 着するタイプのインナーサッシュタイプウェザーストリップを装着した自動車が 増大している。このインナーサッシュタイプウェザーストリップとして、例えば 、車内側Ｑに設けたサッシュに、図４に示すように、メインシール４・サブシー ル５を一体に結合したしたもの及びその結合体とは別体のグラスラン６の組合わ せよりなるもの、図５に示すように、メインシール１４及びそのメインシール１ ４とは別体のサブシール１５・グラスラン１６を一体に結合した結合体の組合わ せよりなるものをそれぞれ装着したものがある。いずれも、従来のサッシュタイ プのウェザーストリップに比べ、外部への露出度が大きいことが特徴的である。

【０００３】 しかしながら、このインナーサッシュタイプウェザーストリップの成分が一般 にＥＰＤＭやＥＰＤＭに他のゴムをブレンドしたゴムよりなるため、外板やＰＶ Ｃ等の樹脂モールに比べて、外観が著しく劣っていると言う問題点がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする問題点は、従来のインナーサッシュタイプウェザーストリッ プは外板やＰＶＣ等の樹脂モールに比べて、外観が著しく劣っていることである 。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、それぞれサッシュ２に取付けたところのボディ開口縁１・サッシュ ２間を二重にシールするメインシール４，１４、サブシール５，１５、及びサッ シュ２・ドアガラス３間をシールするグラスラン６，１６の組合わせよりなるイ ンナーサッシュタイプウェザーストリップであって、ＥＰＤＭやＥＰＤＭに他の ゴムをブレンドしたゴムよりなり、サブシール５，１５及びグラスラン６，１６ のうち車外に露出する面にポリエチレン樹脂の薄層７，８をそれぞれラミネート してなるものである。

【０００６】

【実施例】

実施例について図１〜図３によって説明すると、１は自動車のボディ開口縁、 ２はドアのサッシュ、３はドアガラス、Ｐは車外側、Ｑは車内側である。

【０００７】 本考案のインナーサッシュタイプウェザーストリップはＥＰＤＭやＥＰＤＭに 他のゴムをブレンドしたゴムよりなり、図１に示すその１つはボディ開口縁１・ サッシュ２間を二重にシールするメインシール４，サブシール５、及びサッシュ ２・ドアガラス３間をシールするグラスラン６の組合わせよりなり、それぞれサ ッシュ２に取付けてあり、次のように構成される。すなわち、メインシール４と サブシール５とは一体に結合してあるが、グラスラン６はその結合体とは別体に してあり、メインシール４は、中空状に形成し、リテーナー２ｂによってサッシ ュ２の外周に取付けてあり、サブシール５は、サッシュ上部の水平フランジ部２ ａに上側から嵌込んで取付けてあり、グラスラン６は、上部中空シール部６ａ及 び下部リップ６ｂよりなり、サッシュ２の外面にリテーナー２ｃを介して取付け てある。さらに、サブシール５及びグラスラン６のうち車外に露出する面にポリ エチレン樹脂の薄層７，８をそれぞれラミネートしてある。

【０００８】 図２に示す本考案の他の１つは、メインシール１４、サブシール１５及びグラ スラン１６が別体になっており、メインシール１４は、中空状に形成し、リテー ナー２ｂによってサッシュ２の外周に取付けてあり、グラスラン１６は上部中空 シール部６ａ及び下部リップ６ｂよりなり、サッシュ２の外面にリテーナー２ｃ によって取付けてある。また、サブシール１５は、サッシュ上部の水平フランジ 部２ａに上側から嵌込んで取付けてあり、外側下端にグラスラン１６の中空シー ル部１６ａの車外側の面に沿って下向きリップ１５ａを延設すると共に、その下 向きリップ１５ａから前記中空シール部１６ａのフランジ２ａ側の面に沿って内 向きリップ５ｂを分岐させてある。なお、１６ｂは下部リップである。その他、 第１の例と同様、サブシール１５のうち車外側Ｐに露出する面にポリエチレン樹 脂の薄層７をラミネートしてある。ポリエチレン樹脂には低密度・中密度・高密 度・高分子量・超高分子量等各種ポリエチレンがあるが、そのいずれも適用可能 である。

【０００９】 作用について説明すると、外観に劣るＥＰＤＭやＥＰＤＭに他のゴムをブレン ドしたゴムよりなるサブシール５，１５及びグラスラン６のうち車外に露出する 面に外観に優れたポリエチレン樹脂の薄層７，８をそれぞれラミネートしてあり 、自動車のドア回わりの外観が著しく向上する。その他、ポリエチレン樹脂は安 価であり、ＥＰＤＭやＥＰＤＭに他のゴムをブレンドしたゴムに接着剤を使用せ ずに、熱融着することが出来るため、塗装等の外観向上策に比べ、安く外観を向 上させることが出来る。さらにポリエチレン樹脂は耐油性・耐候性に優れており 、この点についても他の外観向上策に比べて優れている。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成されるため、従来のＥＰＤＭやＥＰＤＭに他のゴム をブレンドしたゴムよりなる露出面を、塗装等の外観向上策に比べ、安価に外観 を向上することが出来る他、耐油性・耐候性にも優れており、極めて有用である 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１の実施例を示す第３図Ｙ−Ｙ切断
面図である。

【図２】本考案の第２の実施例を示す第３図Ｙ−Ｙ切断
面図である。

【図３】自動車の側面図である。

【図４】一従来例を示す第３図Ｙ−Ｙ切断面図である。

【図５】他の従来例を示す第３図Ｙ−Ｙ切断面図であ
る。

【符号の説明】 １ ボディ開口縁 ２ サッシュ ２ａ 水平フランジ ２ｂ リテーナー ２ｃ リテーナー ３ ドアガラス ４ メインシール ５ サブシール ６ グラスラン ６ａ 中空シール部 ６ｂ 下部リップ ７ 薄層 ８ 薄層 １４ メインシール １５ サブシール １５ａ 下向きリップ １５ｂ 内向きリップ １６ グラスラン １６ａ 中空シール部 １６ｂ 下部リップ Ｐ 車外側 Ｑ 車内側

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 それぞれサッシュ（２）に取付けたとこ
   ろのボディ開口縁（１）・サッシュ（２）間を二重にシ
   ールするメインシール（４，１４）、サブシール（５，
   １５）、及びサッシュ（２）・ドアガラス（３）間をシ
   ールするグラスラン（６，１６）の組合わせよりなるイ
   ンナーサッシュタイプウェザーストリップにおいて、Ｅ
   ＰＤＭやＥＰＤＭに他のゴムをブレンドしたゴムよりな
   り、サブシール（５，１５）及びグラスラン（６，１
   ６）のうち車外に露出する面にポリエチレン樹脂の薄層
   （７，８）をラミネートしてなるインナーサッシュタイ
   プウェザーストリップ。