JPH0551963B2 - - Google Patents

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JPH0551963B2
JPH0551963B2 JP26699184A JP26699184A JPH0551963B2 JP H0551963 B2 JPH0551963 B2 JP H0551963B2 JP 26699184 A JP26699184 A JP 26699184A JP 26699184 A JP26699184 A JP 26699184A JP H0551963 B2 JPH0551963 B2 JP H0551963B2
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JP
Japan
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magnetic
dithiocarbamate
polymer
vinyl chloride
weight
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JP26699184A
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JPS61144724A (ja
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Yukihiro Shimazaki
Hiroshi Ryonai
Yukinobu Sakaguchi
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は磁性粉をバインダー樹脂に分散して基
体上に塗布し、形成した磁気記録媒体に関するも
のである。 従来技術 従来より、磁気記録媒体のバインダー樹脂には
磁性粉の分散制、磁気記録媒体の耐久性などを考
慮して、ポリウレタン系、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル−ビニルアルコール共重合体、ニトロセルロー
ズ系、部分スルホン化ポリエステル系などが用い
られている。これらは、磁性粉の微粒子化にとも
ない分散制の改良のため水酸基の含有量を増加し
たり、スルホン基等の極性基を導入している。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、微粒子化磁性粉の分散にはまだ
不充分である。また、従来よりこれらのバインダ
ー樹脂は、水酸基とイソシアネート基の反応によ
り硬化されていたが、その反応には数10時間を要
していた。一方、近年小型で低エネルギーの電子
線照射装置の開発により磁気記録媒体の電子線硬
化が注目されている。これによると数秒間の硬化
時間しか要せず生産性の向上等の改良を効果大で
ある。この電子線硬化用のバインダー樹脂には、
アクリル基を導入したポリウレタン系の樹脂とア
クリル系モノマーの組合わせが通常用いられてい
る。ここで、アクリル系モノマーの割合を増加さ
せるほど硬化性は向上し、架橋密度も増加するの
であるが、低分子量のアクリル系モノマーでは耐
久性が悪化し、また硬化収縮が大きくなるため、
基体との密着性も低下する恐れがある。 そこで、上記のバインダー樹脂において、磁気
記録媒体の耐久性を向上させるためには、ポリウ
レタン樹脂、もしくはこれと塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体の混合物を使用するのが好ましいと
いうことが特に磁気テープ関係で知られている。
しかしながら塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体と
ポリウレタンアクリレート系樹脂、及びアクリル
系モノマーの組合わせを使用してもその中の塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体は電子線に感ずる反
応基を持たないため架橋せず、塗膜強度は低下
し、磁性粉分散性及び耐久性の両方に優れた製品
を得ることは困難であつた。 本発明は磁性粉の分散性に優れ、しかも熱ある
いは電子線による硬化が可能なバインダー樹脂を
使用することにより、磁性粉分散性及び耐久性に
優れた磁気記録媒体を提供することを目的とす
る。 問題点を解決するための手段及び作用 この目的を達するために、本発明者らは種々の
検討を行つた結果、バインダー樹脂の一部にジチ
オカーバメート化ポリマーを使用し、熱あるいは
電子線により硬化した磁気記録媒体は、磁性粉の
分散性が良好なため磁気特性も良好で塗膜強度も
高く耐久性に優れていることを見出した。 本発明に使用されるジチオカーバメート化ポリ
マーはポリ塩化ビニルあるいは塩化ビニルと他の
ビニルモノマーからなるビニル共重合体から選ば
れる塩化ビニル系重合体のジチオカーバメート化
物であり、このポリマーは塩化ビニル系重合体と
ナトリウムジエチルジチオカーバメートとの反応
によつて製造できる。この反応はN,N−ジメチ
ルホルムアミド中で定量的に起こり、塩化ビニル
系重合体の塩素基の約30モル%までをジチオカー
バメート基に置換することができる。 なお、本発明で用いる塩化ビニル系ポリマーは
平均重合度200〜600であるのが好ましく、重合度
が低いと塗膜強度に劣り、また高過ぎると溶剤へ
の溶解性に劣るため、磁性塗料の粘度を増加して
取り扱いにくい。本発明で使用する塩化ビニル系
ポリマーの具体例としては、日本ゼオン社製RZ
−55、RZ−60(平均重合度490、530)などのポリ
塩化ビニル、日本ゼオン(株)製400×150P、400×
150PN、400×150P、309M、400×110M(平均重
合度350〜600)などの塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、米国UCC社製のVAGH、VAGD、
VYHH、VMCH、積水化学工業(株)製のエスレツ
クA、エスレツクC、電気化学工業製のデンカビ
ニル#1000A、C、Gタイプ(平均重合度340〜
430)などの分子内に水酸基を有する塩化ビニル
成分を含むビニル系共重合体を挙げることができ
る。 これらの塩化ビニル系ポリマーのジチオカーバ
メート化は塩化ビニル系ポリマーの塩素基の置換
率が0.2〜20モル%の範囲であるのが好ましく、
置換率が低過ぎると、使用時の架橋反応がほとん
ど起こらず、高過ぎると架橋密度が高くなつて磁
気記録媒体をもろくしたり、基体と磁性塗料の密
着性を低下させる。 これらのジチオカーバメート化ポリマーはたと
えば塩化ビニル系ポリマーをN,N−ジチオルホ
ルムアミドに溶解し、希望する塩素基の置換率に
対応する量のナトリウムジエチルジチオカーバメ
ートを添加し、55℃、2.5時間反応させ、その反
応液をメタノール中に注ぎ、減圧乾燥することに
よつて得られる。 ジチオカーバメート化ポリマーは紫外線あるい
は電子線の照射によりジチオカーバメート基が切
断され、そこに反応性ラジカルが発生し、ラジカ
ル重合が開始されやすいこと及びジチオカーバメ
ート基が非常に強力な極性基であるため、ジチオ
カーバメート化ポリマーを含むバインダーには磁
性粉の分散性が良好であることから、本発明では
磁性粉の均一に分散した耐久性ある磁気記録媒体
が得られるものである。 なお、前述のごときジチオカーバメート化ポリ
マーはウレタンポリマー及び架橋剤と併用される
のが好ましい。 ウレタンプレポリマーを併用し、塗膜を熱硬化
する場合の具体例としてはたとえば日本ポリウレ
タン工業(株)製のニツポラン−2301、−2304、−
3113、三洋化成(株)製TU−271、TI−7121、大日
本インキ化学工業(株)製のT−5260S、T−5201、
T−IN−1などのウレタンプレポリマーに日本
ポリウレタン工業(株)製のコロネートL、西ドイツ
国バイエル社製のデイスモジユールL、大日本イ
ンキ化学工業(株)製バーノツクDN−950などの架
橋剤を併用する。 またウレタンポリマーを併用し、塗膜を電子線
硬化する場合の具体例としてはたとえば大阪有機
化学工業(株)製ウレタンアクリレート、ビスコート
#812、#845、#823、日本ユピカ(株)製AC−
5801、AC−5802、AC−5803等のウレタンプレポ
リマーを用い、エチレングリコールジアクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、トリメ
チロールプロパントリメタクリレート、ペンタエ
リスリトールトリアクリレート等の多官能アクリ
レートあるいはメタクリレートモノマー等の架橋
剤を用いるのが好ましい。これらには必要に応じ
て粘度調整のために単官能アクリレートであるテ
トラヒドロフルフリルアクリレート、アクリル酸
エチルカルビトール−2−メトキシエチルアクリ
レートなどを加えることができる。 ジチオカーバメート化ポリマーとウレタンプレ
ポリマーの配合比率は重量比で10:90〜60:40で
あるのが好ましく、ジチオカーバメート化ポリマ
ーが少な過ぎると、磁性粉の分散性が悪く、多過
ぎると製品の耐久性が低下する。また、これらに
組み合わせる架橋剤の配合比率はジチオカーバメ
ート化ポリマーとウレタンプレポリマーの合計量
に対して2〜30重量%であるのが好ましい。架橋
剤の量が少な過ぎると、製品の耐熱性や耐久性が
低下し、多過ぎると塗膜がもろくなり、柔軟性に
乏しいものとなる。 熱硬化の場合はバインダー樹脂が水酸基とイソ
シアネートの反応により硬化し、電子線硬化の場
合はアクリル基の重合により硬化するものと思わ
れる。 本発明の磁気記録媒体は前述のごときバインダ
ー樹脂に磁性粉、必要に応じて潤滑剤、有機溶剤
その地の添加物を添加混練し、磁性塗料を作製
し、それをポリエステルフイルムなどの基体上に
塗布し、乾燥後熱あるいは電子線により硬化さす
ことによつて製造できるが、硬化条件は熱硬化の
場合、60℃10時間以上であるのが好ましく、また
電子線硬化の場合は165KVの加速電子線を用い
れば3〜10Mradの照射量が使用されるのがよ
い。 実施例 以下、本発明の実施例について説明する。 実施例 1 表1に示すごとく塩化ビニル系ポリマー4種を
用いて6種のジチオカーバメート化ポリマーを製
造した。
【表】 これらのジチオカーバメート化ポリマーを含む
下記組成物をボールミル中で60時間混合分散して
6種の磁性塗料を製造した。 磁性粉末γ−Fe2O3 ……100重量部 ジチオカーバメート化ポリマー(表1に示す)
……10重量部 N−2301(日本ポリウレタン工業(株)製ポリウレタ
ン) ……30重量部 コロネートL(日本ポリウレタン工業(株)製イソシ
アネート化合物) ……3重量部 α−アルミナ粉末 ……3重量部 カーボンブラツク ……8重量部 レシチン ……2重量部 ステアリン酸 ……2重量部 ステアリン酸−n−ブチルエステル……3重量部 メチルエチルケトン ……200重量部 シクロヘキサノン ……200重量部 この磁性塗料を厚さ75μmのポリエステルフイ
ルム上に厚さが約2μmとなるように塗布し、乾
燥後カレンダー処理し、60℃、24時間で硬化し、
そして所定の円板寸法に打ち抜いた後、表面処理
研摩して磁気デイスク(試料番号H1〜H6)を得
た。 実施例 2 実施例1の磁性塗料のN−2301とコロネートL
の代わりに日本ユピカ(株)製ウレタンアクリレート
AC−5801 25重量部とトリメチロールプロパント
リアクリレート8重量部を使用したこと及び塗膜
の硬化を加速電圧165KVの電子線を5Mard照射
して行なつた以外は実施例1と同様の方法で磁気
デイスク(試料番号EB1〜EB6)を得た。 実施例 3 実施例2における磁性塗料のジチオカーバメー
ト化ポリマー、AC−5801、トリメチロールプロ
パントリアクリレートを下記の組成に変えた以外
は実施例2の方法で磁気デイスク(試料番号EB7
〜EB12)を得た。 ジチオカーバメート化ポリマー 17重量部 AC−5801 18重量部 トリメチロールプロパントリアクリレート
5重量部 テトラヒドロフルフリルアクリレート 3重量部 比較例 1 実施例1で得られた試料と比較するために、実
施例1で用いたジチオカーバメート化ポリマーの
代わりに、ジチオカーバメート化を行つていない
日本ゼオン(株)製RZ−55、米国UCC社製VAGHを
使用し、その他は実施例1と同様にして磁気デイ
スク(試料番号HC1、HC2)を得た。 比較例 2 実施例2で得られた試料と比較するために、実
施例2で用いたジチオカーバメート化ポリマーの
代わりにジチオカーバメート化を行つていない日
本ゼオン(株)製RZ−55、米国UCC社製VAGHを使
用し、その他は実施例2と同様にして磁気デイス
ク(試料番号EBC1、EBC2)を得た。 実施例1〜3、比較例1、2で得られた磁気デ
イスクの耐久性の評価を行うために、磁気デイス
クをライナーを裏打ちしたジヤケツトに挿入し
て、松下通信工業(株)製のJK−875に装着して、ト
ラツク00に125KHzの信号を記録し、次いで40℃、
80%RHの条件下で200時間走行させた後の再生
出力低下、ドロツプアウトの有無、磁気ヘツドの
汚損状態を観察した。また、磁性粉の分散性に関
係する磁気記録媒体の表面粗さを測定し、磁性粉
の分散状態の良否を判断した。表2はその結果で
ある。
【表】 この表2から明らかなようにジチオカーバメー
ト化ポリマーをバインダー樹脂として使用した磁
気デイスクは、磁性粉の分散状態も良く、再生出
力の低下がほとんどが−10%以内と耐久性も良い
ものであつた。 発明の効果 本発明によれば、磁性粉の分散状態が良好でし
かも耐久性に優れる磁気記録媒体を得ることがで
きる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基体上に磁性粉とバインダー樹脂からなる磁
    性層を有するものであつて、上記バインダー樹脂
    の少なくとも一部に平均重合度200〜600の塩化ビ
    ニル系重合体をジチオカーバメート化したポリマ
    ーを含有することを特徴とする磁気記録媒体。 2 塩化ビニル系ポリマーの塩素基の0.2〜20モ
    ル%がジチオカーバメート化されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒
    体。 3 バインダー樹脂が前記ジチオカーバメート化
    したポリマーとウレタンプレポリマーを重量比率
    で10:90〜60:40の割合で含有することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項または第2項記載の磁
    気記録媒体。
JP26699184A 1984-12-17 1984-12-17 磁気記録媒体 Granted JPS61144724A (ja)

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