JPH055169Y2 - - Google Patents
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- JPH055169Y2 JPH055169Y2 JP5079986U JP5079986U JPH055169Y2 JP H055169 Y2 JPH055169 Y2 JP H055169Y2 JP 5079986 U JP5079986 U JP 5079986U JP 5079986 U JP5079986 U JP 5079986U JP H055169 Y2 JPH055169 Y2 JP H055169Y2
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Description
(産業上の利用分野)
本考案はスコア線を破断することによつて開封
するイージーオープン容器に関する。 (従来の技術) 従来、この種の容器にあつては、パネル部の全
周縁に垂下状に連設せる周壁部の下縁部に開封用
のタブを設け、このタブに連なる周壁部にスコア
線を設けた肉厚の金属製容器蓋の周壁部を容器胴
の開口端部に外嵌して接着した容器が知られてい
る。このような構成によるときは容器全体が重く
なるばかりではなく、容器蓋は焼却出来ず廃棄処
理の問題が生じる。 そこで肉厚の容器蓋の代りに、容器蓋を肉薄の
金属箔と、この金属箔の外面に被覆した合成樹脂
層とで形成し、この容器蓋の周壁部の内面を容器
胴の開口端部に外嵌し接着し、この接着部分の周
壁部の合成樹脂層にのみスコア線を設けた容器蓋
を提供し焼却出来るようにした。 しかしながら容器の容器蓋と容器胴との嵌合部
分の耐圧強度を保持するため容器蓋の周壁部と容
器胴の開口端部とを接着強度を高めて接着してあ
るため、開封すべくタブを引張つたときスコア線
の初期破断が行なわれずにタブのみが引きちぎれ
たり、或いは初期破断が行われた直後の開封操作
中に破断がスコア線より脱線して周壁部の一部が
タブと共に引きちぎれるということが生じること
があり、安定した開封性が得られない不都合があ
る。また容器蓋の周壁部の下縁に連なつて開封用
のタブが突出状態に設けられているため容器を複
数隣接させた場合、或いは段ボールケース等に複
数包装した場合にタブが邪魔になるという不都合
がある。そこで容器蓋の周壁部にタブを設けずに
スコア線のみで周壁部を開封することが考えられ
るが、前記のように容器蓋の周壁部と容器胴の開
口端部とを接着強度を高めて接着してあるためス
コア線の破断は容易に行うことが出来ず容器蓋を
完全に開封するには他の手段を必要とする。 (解決しようとする問題点) 本考案はかかる従来の問題を解消し、安定した
開封性を備え、かつスコア線の初期破断とこれに
続く破断開封をスコア線より脱線することなく行
うことが出来るイージーオープン容器を提供しよ
うとするものである。 (問題点を解決するための手段) 本考案は前記問題を解決するためになされたも
のであつて、パネル部の全周縁に垂下状に連設せ
る周壁部の下縁部に開封用のスコア線の破断始点
を設け、この破断始点に連なり周壁部をその周方
向に沿つて破断開封するスコア線を設けた容器蓋
の周壁部を容器胴の開口端部に外嵌して接着した
容器において、前記容器蓋を金属箔と、この金属
箔の外面に被覆した熱可塑性樹脂層とを以つて形
成し、この熱可塑性樹脂層のみを排除して前記ス
コア線を形成し、少なくとも容器蓋のスコア線破
断始点近傍の周壁部と容器胴との間に弱接着部分
を形成したことを特徴とする。 (実施例) 以下本考案を図面によつて説明する。 第1図および第2図は本考案実施の1例を示す
ものである。 図面で、1は容器蓋を示し、容器蓋1は第2図
示のようにテイン・フリー・スチール、アルミニ
ウム等から成る金属箔2の外面に例えばポリプロ
ピレン系、ポリエチレン系等の熱可塑性樹脂層3
が被覆され、また金属箔2の内面にアイオノマー
型等の合成樹脂層4が被覆されたものであつて、
容器蓋1のパネル部5の全周縁に筒状の周壁部6
を垂下状に形成した。そして容器蓋1の周壁部6
には第1図に示す如く周壁部6の下縁部7に開封
用のスコア線9の破断始点8を設けると共に、こ
の破断始点8から斜め方向に延びる斜めスコア線
9aと、この斜めスコア線9aに連なり周壁部6
の周方向に沿つて周壁部6を囲繞する水平スコア
線9bを設けた。この両スコア線9a,9bは第
2図示のように金属箔2の外面に被覆した前記熱
可塑性樹脂層3のみに例えば加熱した刃を当接さ
せて該樹脂層3のみを排除して形成したスコア線
9で構成した。 また、10は容器胴を示し、容器胴10は第1
図および第2図示のように開口端部11を備える
アルミニウム、ブリキから成る所謂ツーピース缶
の胴部12の内外面に塗膜13が施されたもので
ある。尚図示例では所謂ツーピース缶について示
したが、ブリキ、テイン・フリー・スチールから
成る筒状の所謂スリーピース缶としてもよいし、
或いは紙を主体とした筒状の胴部の内外面に熱接
着性樹脂被覆を被覆した所謂コンポジツト缶用の
容器胴としてもよい。 図示する実施例では、容器胴10の開口端部1
1に容器胴10の胴部12より小径のネツクイン
部14を設けると共に、この開口端部11に熱接
着性樹脂材から成り断面略逆U形状の開口端部1
1全周に亘る筒状体の補強部材15を被覆接着せ
しめ、容器胴10の開口端部11の外面16に前
記構成の容器蓋1の周壁部6の内面17を前記補
強部材15を介して嵌合した。 そして容器蓋1の周壁部6と容器胴10の開口
端部11とに高周波誘導加熱装置、電熱装置等加
熱装置を用いて熱処理を施して両者6,11を接
着すると共に、少なくともスコア線9の破断始点
8近傍(第1図A部分)を局部的に異なつた処理
条件(低温度或いは時間短縮等)下で熱処理を施
して第2図示のように周壁部6の内面17と開口
端部11の外面16との間に後記する実施品のよ
うに他の部分より小さな接着強度(ピール強度50
ないし100g/5mm幅)とした弱接着部分18を
形成した。 尚図面で、19は容器蓋1のスコア線9破断始
点8に隣接して周壁部6の下縁部7に連なつて設
けた小型のタブ、また20は該スコア線9破断始
点8近傍の周壁部6の下縁部7を切欠して設けた
切欠部である。 前記のように本考案の容器は、少なくともスコ
ア線9の破断始点8近傍の容器蓋1の周壁部6と
容器蓋10の開口端部11との間に弱接着部分1
8を設けたので、スコア線9を破断すべく周壁部
6の破断始点8近傍の下縁部7を爪で起すことが
出来るから弱接着部分18の一部を引き剥して開
封し、剥離された周壁部6を指で把持しこれをタ
ブとして引張ることが出来る。その結果周壁部6
を破損することなくスコア線9の初期破断を容易
にかつ確実に行うことが出来ると共に、初期破断
に続くスコア線9に沿つて周壁部6を構成する金
属箔2の破断を途中で金属箔2が引きちぎれるこ
となく行われて安定した開封性が得られる。また
スコア線9の破断始点8近傍の周壁部6と開口端
部11との間に形成された弱接着部分18の接着
強度(ピール強度)を後記実施品のように50ない
し100g/5mm幅であつても充分な耐圧強度が得
られるので、周壁部6と開口端部11との接着部
分全体に亘つて接着強度(ピール強度)を50ない
し100g/5mm幅で弱接着してもよい。尚図示例
のように、スコア線9の破断始点8近傍に小型の
タブ19および切欠部20を設けることにより周
壁部6の下縁部7の爪による初期剥離を容易にか
つ確実に行うことが出来る。 なお、本考案は、容器蓋1の周壁部6にスコア
線9の開封用タブが設けられていないのでタブが
邪魔することなく本容器を複数隣接配置或いは複
数包装を行うことが出来る。 次に本考案容器の容器蓋1と容器胴10の接着
強度と容器蓋1の開封性との関係について調べた
結果は表の通りである。
するイージーオープン容器に関する。 (従来の技術) 従来、この種の容器にあつては、パネル部の全
周縁に垂下状に連設せる周壁部の下縁部に開封用
のタブを設け、このタブに連なる周壁部にスコア
線を設けた肉厚の金属製容器蓋の周壁部を容器胴
の開口端部に外嵌して接着した容器が知られてい
る。このような構成によるときは容器全体が重く
なるばかりではなく、容器蓋は焼却出来ず廃棄処
理の問題が生じる。 そこで肉厚の容器蓋の代りに、容器蓋を肉薄の
金属箔と、この金属箔の外面に被覆した合成樹脂
層とで形成し、この容器蓋の周壁部の内面を容器
胴の開口端部に外嵌し接着し、この接着部分の周
壁部の合成樹脂層にのみスコア線を設けた容器蓋
を提供し焼却出来るようにした。 しかしながら容器の容器蓋と容器胴との嵌合部
分の耐圧強度を保持するため容器蓋の周壁部と容
器胴の開口端部とを接着強度を高めて接着してあ
るため、開封すべくタブを引張つたときスコア線
の初期破断が行なわれずにタブのみが引きちぎれ
たり、或いは初期破断が行われた直後の開封操作
中に破断がスコア線より脱線して周壁部の一部が
タブと共に引きちぎれるということが生じること
があり、安定した開封性が得られない不都合があ
る。また容器蓋の周壁部の下縁に連なつて開封用
のタブが突出状態に設けられているため容器を複
数隣接させた場合、或いは段ボールケース等に複
数包装した場合にタブが邪魔になるという不都合
がある。そこで容器蓋の周壁部にタブを設けずに
スコア線のみで周壁部を開封することが考えられ
るが、前記のように容器蓋の周壁部と容器胴の開
口端部とを接着強度を高めて接着してあるためス
コア線の破断は容易に行うことが出来ず容器蓋を
完全に開封するには他の手段を必要とする。 (解決しようとする問題点) 本考案はかかる従来の問題を解消し、安定した
開封性を備え、かつスコア線の初期破断とこれに
続く破断開封をスコア線より脱線することなく行
うことが出来るイージーオープン容器を提供しよ
うとするものである。 (問題点を解決するための手段) 本考案は前記問題を解決するためになされたも
のであつて、パネル部の全周縁に垂下状に連設せ
る周壁部の下縁部に開封用のスコア線の破断始点
を設け、この破断始点に連なり周壁部をその周方
向に沿つて破断開封するスコア線を設けた容器蓋
の周壁部を容器胴の開口端部に外嵌して接着した
容器において、前記容器蓋を金属箔と、この金属
箔の外面に被覆した熱可塑性樹脂層とを以つて形
成し、この熱可塑性樹脂層のみを排除して前記ス
コア線を形成し、少なくとも容器蓋のスコア線破
断始点近傍の周壁部と容器胴との間に弱接着部分
を形成したことを特徴とする。 (実施例) 以下本考案を図面によつて説明する。 第1図および第2図は本考案実施の1例を示す
ものである。 図面で、1は容器蓋を示し、容器蓋1は第2図
示のようにテイン・フリー・スチール、アルミニ
ウム等から成る金属箔2の外面に例えばポリプロ
ピレン系、ポリエチレン系等の熱可塑性樹脂層3
が被覆され、また金属箔2の内面にアイオノマー
型等の合成樹脂層4が被覆されたものであつて、
容器蓋1のパネル部5の全周縁に筒状の周壁部6
を垂下状に形成した。そして容器蓋1の周壁部6
には第1図に示す如く周壁部6の下縁部7に開封
用のスコア線9の破断始点8を設けると共に、こ
の破断始点8から斜め方向に延びる斜めスコア線
9aと、この斜めスコア線9aに連なり周壁部6
の周方向に沿つて周壁部6を囲繞する水平スコア
線9bを設けた。この両スコア線9a,9bは第
2図示のように金属箔2の外面に被覆した前記熱
可塑性樹脂層3のみに例えば加熱した刃を当接さ
せて該樹脂層3のみを排除して形成したスコア線
9で構成した。 また、10は容器胴を示し、容器胴10は第1
図および第2図示のように開口端部11を備える
アルミニウム、ブリキから成る所謂ツーピース缶
の胴部12の内外面に塗膜13が施されたもので
ある。尚図示例では所謂ツーピース缶について示
したが、ブリキ、テイン・フリー・スチールから
成る筒状の所謂スリーピース缶としてもよいし、
或いは紙を主体とした筒状の胴部の内外面に熱接
着性樹脂被覆を被覆した所謂コンポジツト缶用の
容器胴としてもよい。 図示する実施例では、容器胴10の開口端部1
1に容器胴10の胴部12より小径のネツクイン
部14を設けると共に、この開口端部11に熱接
着性樹脂材から成り断面略逆U形状の開口端部1
1全周に亘る筒状体の補強部材15を被覆接着せ
しめ、容器胴10の開口端部11の外面16に前
記構成の容器蓋1の周壁部6の内面17を前記補
強部材15を介して嵌合した。 そして容器蓋1の周壁部6と容器胴10の開口
端部11とに高周波誘導加熱装置、電熱装置等加
熱装置を用いて熱処理を施して両者6,11を接
着すると共に、少なくともスコア線9の破断始点
8近傍(第1図A部分)を局部的に異なつた処理
条件(低温度或いは時間短縮等)下で熱処理を施
して第2図示のように周壁部6の内面17と開口
端部11の外面16との間に後記する実施品のよ
うに他の部分より小さな接着強度(ピール強度50
ないし100g/5mm幅)とした弱接着部分18を
形成した。 尚図面で、19は容器蓋1のスコア線9破断始
点8に隣接して周壁部6の下縁部7に連なつて設
けた小型のタブ、また20は該スコア線9破断始
点8近傍の周壁部6の下縁部7を切欠して設けた
切欠部である。 前記のように本考案の容器は、少なくともスコ
ア線9の破断始点8近傍の容器蓋1の周壁部6と
容器蓋10の開口端部11との間に弱接着部分1
8を設けたので、スコア線9を破断すべく周壁部
6の破断始点8近傍の下縁部7を爪で起すことが
出来るから弱接着部分18の一部を引き剥して開
封し、剥離された周壁部6を指で把持しこれをタ
ブとして引張ることが出来る。その結果周壁部6
を破損することなくスコア線9の初期破断を容易
にかつ確実に行うことが出来ると共に、初期破断
に続くスコア線9に沿つて周壁部6を構成する金
属箔2の破断を途中で金属箔2が引きちぎれるこ
となく行われて安定した開封性が得られる。また
スコア線9の破断始点8近傍の周壁部6と開口端
部11との間に形成された弱接着部分18の接着
強度(ピール強度)を後記実施品のように50ない
し100g/5mm幅であつても充分な耐圧強度が得
られるので、周壁部6と開口端部11との接着部
分全体に亘つて接着強度(ピール強度)を50ない
し100g/5mm幅で弱接着してもよい。尚図示例
のように、スコア線9の破断始点8近傍に小型の
タブ19および切欠部20を設けることにより周
壁部6の下縁部7の爪による初期剥離を容易にか
つ確実に行うことが出来る。 なお、本考案は、容器蓋1の周壁部6にスコア
線9の開封用タブが設けられていないのでタブが
邪魔することなく本容器を複数隣接配置或いは複
数包装を行うことが出来る。 次に本考案容器の容器蓋1と容器胴10の接着
強度と容器蓋1の開封性との関係について調べた
結果は表の通りである。
【表】
試験条件
1 接着強度…容器蓋の接着部分を5mm幅で引張
つたときに要した試料9缶のピール強度(g/
5mm幅)の平均値を示す。 尚試験結果接着強度すなわちピール強度が50
g/5mm幅以下で接着部分から内容物が漏洩す
ることが生じ易い問題があることが判明した。 2 タブ付容器におけるタブの破損数…開封時の
スコア線初期破断における試料20缶中タブが引
きちぎれた缶数を示す。 3 タブ付容器におけるスコア線の脱線数…開封
中における試料20缶中破断がスコア線より脱線
して開封が中断された缶数を示す。 4 初期破断における開封性…○印試料100缶を
全て開封することが出来た場合、×印試料100缶
中1缶でも開封することが出来なかつた場合。 5 持続耐圧…試料100缶をGV2.5(内容積に対し
て2.5倍の内容物を充填)で温度40℃で1ケ月
間保存した後容器蓋と容器胴との嵌合接着部か
ら内容物の漏洩状態を観察した。 ◎印は漏洩なし。 表に示すように本考案実施の容器における容器蓋
1の周壁部6と容器胴10の開口端部11との間
に弱接着部分(18ピール強度が50ないし100
g/5mm幅の範囲)を形成しても容器としての耐
圧性を充分持続することが出来、かつ周壁部6に
タブを設けなくともスコア線9の初期破断を確実
に行うことが出来ることが確認された。 (考案の効果) このように本考案によるときは、容器蓋を金属
箔と、この金属箔の外面に被覆した熱可塑性樹脂
層とを以つて形成し、この熱可塑性樹脂層のみを
排除して前記スコア線を形成し、少なくとも容器
蓋のスコア線破断始点近傍の周壁部と容器胴との
間に弱接着部分を形成した。従つて少なくともス
コア線の破断始点近傍の容器蓋の周壁部と容器胴
の開口端部との間に弱接着部分を設けたので、ス
コア線の初期破断および初期破断に続くスコア線
に沿つて金属箔の破断をスコア線より脱線するこ
となく容易にかつ確実に行うことが出来るため安
定した開封性を有するイージーオープン容器を提
供する。特に容器蓋の周壁部に開封用の大型のタ
ブを設けなくともスコア線の初期破断を容易にか
つ確実に行うことが出来て、かつタブが邪魔する
ことなく容器を複数隣接配置或いは複数包装を行
うことが出来るイージーオープン容器を提供する
の効果がある。
つたときに要した試料9缶のピール強度(g/
5mm幅)の平均値を示す。 尚試験結果接着強度すなわちピール強度が50
g/5mm幅以下で接着部分から内容物が漏洩す
ることが生じ易い問題があることが判明した。 2 タブ付容器におけるタブの破損数…開封時の
スコア線初期破断における試料20缶中タブが引
きちぎれた缶数を示す。 3 タブ付容器におけるスコア線の脱線数…開封
中における試料20缶中破断がスコア線より脱線
して開封が中断された缶数を示す。 4 初期破断における開封性…○印試料100缶を
全て開封することが出来た場合、×印試料100缶
中1缶でも開封することが出来なかつた場合。 5 持続耐圧…試料100缶をGV2.5(内容積に対し
て2.5倍の内容物を充填)で温度40℃で1ケ月
間保存した後容器蓋と容器胴との嵌合接着部か
ら内容物の漏洩状態を観察した。 ◎印は漏洩なし。 表に示すように本考案実施の容器における容器蓋
1の周壁部6と容器胴10の開口端部11との間
に弱接着部分(18ピール強度が50ないし100
g/5mm幅の範囲)を形成しても容器としての耐
圧性を充分持続することが出来、かつ周壁部6に
タブを設けなくともスコア線9の初期破断を確実
に行うことが出来ることが確認された。 (考案の効果) このように本考案によるときは、容器蓋を金属
箔と、この金属箔の外面に被覆した熱可塑性樹脂
層とを以つて形成し、この熱可塑性樹脂層のみを
排除して前記スコア線を形成し、少なくとも容器
蓋のスコア線破断始点近傍の周壁部と容器胴との
間に弱接着部分を形成した。従つて少なくともス
コア線の破断始点近傍の容器蓋の周壁部と容器胴
の開口端部との間に弱接着部分を設けたので、ス
コア線の初期破断および初期破断に続くスコア線
に沿つて金属箔の破断をスコア線より脱線するこ
となく容易にかつ確実に行うことが出来るため安
定した開封性を有するイージーオープン容器を提
供する。特に容器蓋の周壁部に開封用の大型のタ
ブを設けなくともスコア線の初期破断を容易にか
つ確実に行うことが出来て、かつタブが邪魔する
ことなく容器を複数隣接配置或いは複数包装を行
うことが出来るイージーオープン容器を提供する
の効果がある。
第1図は本考案の実施の1例を示す正面図、第
2図は第1図の−線拡大截断面図である。 1……容器胴、2……金属箔、3……熱可塑性
樹脂層、5……パネル部、6……周壁部、7……
下縁部、8……破断始点、9……スコア線、10
……容器胴、11……開口端部、18……弱接着
部分。
2図は第1図の−線拡大截断面図である。 1……容器胴、2……金属箔、3……熱可塑性
樹脂層、5……パネル部、6……周壁部、7……
下縁部、8……破断始点、9……スコア線、10
……容器胴、11……開口端部、18……弱接着
部分。
Claims (1)
- パネル部の全周縁に垂下状に連設せる周壁部の
下縁部に開封用のスコア線の破断始点を設け、こ
の破断始点に連なり周壁部をその周方向に沿つて
破断開封するスコア線を設けた容器蓋の周壁部を
容器胴の開口端部に外嵌して接着した容器におい
て、前記容器蓋を金属箔と、この金属箔の外面に
被覆した熱可塑性樹脂層とを以つて形成し、この
熱可塑性樹脂層のみを排除して前記スコア線を形
成し、少なくとも容器蓋のスコア線破断始点近傍
の周壁部と容器胴との間に弱接着部分を形成した
ことを特徴とするイージーオープン容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5079986U JPH055169Y2 (ja) | 1986-04-07 | 1986-04-07 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5079986U JPH055169Y2 (ja) | 1986-04-07 | 1986-04-07 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62165268U JPS62165268U (ja) | 1987-10-20 |
JPH055169Y2 true JPH055169Y2 (ja) | 1993-02-10 |
Family
ID=30874483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5079986U Expired - Lifetime JPH055169Y2 (ja) | 1986-04-07 | 1986-04-07 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH055169Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-04-07 JP JP5079986U patent/JPH055169Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62165268U (ja) | 1987-10-20 |
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