JPH0551003A - 包装用フイルムの加熱温度制御装置 - Google Patents

包装用フイルムの加熱温度制御装置

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JPH0551003A
JPH0551003A JP3232361A JP23236191A JPH0551003A JP H0551003 A JPH0551003 A JP H0551003A JP 3232361 A JP3232361 A JP 3232361A JP 23236191 A JP23236191 A JP 23236191A JP H0551003 A JPH0551003 A JP H0551003A
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heating
heating temperature
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俊八 生田
Koreji Tanaka
是次 田中
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泰一 河嵜
Shingo Baba
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 包装用フィルムの給送速度に応じて、フィル
ムヘの加熱温度を自動的に制御する。 【構成】 品種/温度設定手段42により所定のフィル
ム給送速度に対する最適加熱温度を登録すると、該登録
ポイントを通過する傾き20°の直線が設定される。フ
ィルム速度制御手段34により算出された速度データに
対する最適加熱温度が、該直線から求められて、シール
ローラ28やシール体32の加熱温度が制御される。登
録ポイントが10点になると、これらポイントの近似値
曲線が設定され、フィルム速度制御手段34により算出
された速度データに対する最適加熱温度が、該曲線から
求められて、シールローラ28やシール体32の加熱温
度が制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、包装用フィルムに所要
の熱加工を施すための例えばシーラ等の加熱手段の温度
を、包装用フィルムの給送速度に応じて自動的に制御し
得る加熱温度制御装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】連続する包装用フィルムを筒状に成形し、
該筒状フィルムに被包装物を順次供給すると共に、この
筒状成形されたフィルムに縦シールおよびエンドシール
を施すことにより、包装を行なう所謂ピロー包装機や四
方または三方シール包装機等の各種包装機や包装用袋を
成形する製袋機械等において、包装用フィルムに良好な
シールを施すには、包装用フィルムにおける給送速度の
変化に応じてシーラ温度を調節する必要がある。しかる
に作業者が、包装機の回転数等が設定変更されたことに
起因してフィルム給送速度が変化する毎に温度調節を行
なうことは極めて煩雑な作業を強要することとなり、製
造能力が不可避的に低下する原因となる。
【0003】そこで、包装用フイルムの給送速度に応じ
て適正加熱温度を自動的に設定するものとして、例えば
本件出願人の提案による特開昭61−115805号公
報記載の発明が存在する。この公開に係る発明は、予め
包装用フィルムの複数の給送速度に対して適正なシール
温度を夫々記憶すると共に、記憶された複数のポイント
を直線で結んだマップを作成する。そして、得られたマ
ップから現在の包装用フィルムの給送速度に応じたシー
ル温度を求めて温度制御を行なうものである。従って、
包装用フィルムの給送速度に適したシール温度に自動的
に制御することが可能となり、実用性の高いものであっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した温度制御装置
においては、不慣れな作業者の操作ミス等により間違っ
たシール温度が設定記憶された場合は、その誤入力デー
タに基づいて所定のフィルム給送速度に対するシール温
度が求められる。この結果として、前述したようにマッ
プを作成した場合に、誤入力ポイントを基準とする前後
ポイントまでの速度範囲において、間違った温度制御デ
ータが与えられてしまい、良好なシール温度制御が行な
われないという事態が往々に生じていた。
【0005】前述したように、誤入力データに基づいて
温度制御されたシーラによりセンターシールまたはエン
ドシールを施すと、必然的に不良包装品を生ずるため、
この場合には既に記憶させた温度データを全てクリアす
ると共に、再度各フィルム給送速度毎に適正シール温度
を登録する、設定作業を行なわなければならず、極めて
煩雑であった。殊に、前記操作ミス等によりフィルム給
送速度が高速になったにも拘らず、設定記憶された温度
が低温であった場合には、登録ポイント間を結ぶ直線が
右下がり(フィルム給送速度に反比例して温度が変化)と
なってしまい、良好なシールを施し得なくなる問題が指
摘される。更にまた、設定登録された各ポイント間を結
ぶ直線から得られるデータに基づき各フィルム給送速度
に応じた温度制御がなされるので、シール温度許容範囲
の狭いフィルム材質のものにおいては、充分に対応し得
ないという問題もあった。
【0006】
【発明の目的】この発明は、前述した温度制御装置に内
在している前記諸種の欠点に鑑み、これを好適に解決す
るべく提案されたものであって、作業者の操作ミス等に
起因する誤入力データに影響されず、フィルム給送速度
に対する加熱手段の温度を設定記憶されたデータを基
に、所定の比例関係に維持されるよう制御可能な加熱温
度制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の課題を克服し、所
期の目的を達成するため本発明は、供給中の包装用フィ
ルムに所要の熱加工を施す加熱手段を備えた機械装置に
配設され、前記包装用フィルムの給送速度に応じて加熱
手段の加熱温度を制御する温度制御装置であって、前記
包装用フィルムの所定給送速度毎に前記加熱手段におけ
る所望加熱温度を設定する温度設定手段と、前記加熱手
段を所要の温度に加熱するためのヒータと、前記加熱手
段の温度を検出する温度検出手段と、前記包装用フィル
ムの所定給送速度において温度設定手段にて設定された
加熱温度を記憶し、該記憶ポイントを通過するフィルム
給送速度と加熱温度とが正比例になる直線の比例関係式
を与え、その関係式から得られるデータにより、前記ヒ
ータの加熱制御を行なって前記加熱手段をフィルム給送
速度に応じた適正加熱温度で温度制御すると共に、各フ
ィルム給送速度毎に設定入力された前記記憶ポイント数
が所定数に達した際に、これら所定数の記憶ポイントを
基にした近似値曲線に関する方程式から得られるデータ
により、前記ヒータの加熱制御を行なって前記加熱手段
を設定されたフィルム給送速度に応じた適正加熱温度で
温度制御する制御手段とからなることを特徴とする。
【0008】
【作用】現在のフィルム給送速度に対して加熱手段によ
るフィルム加熱温度を制御手段に記憶させ、この記憶温
度に関連して、フィルム給送速度と加熱温度とが正比例
となる直線の比例関係式により、所望のフィルム給送速
度に応じた適正加熱温度を求め、加熱手段の加熱温度を
制御する。また、各フィルム給送速度毎に設定記憶され
た温度登録ポイント数が所定数に達すると、これらのデ
ータを基に近似値曲線の方程式から求められるデータに
より、フィルム給送速度に応じた適正加熱温度を求め
て、前記加熱手段の加熱温度を制御する。
【0009】
【実施例】次に、本発明に係る包装用フィルムの加熱温
度制御装置を、好適に実施し得る横型製袋充填包装機に
関しての実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下
説明する。
【0010】(包装機の概略構成について)図1に示す如
く、実施例に係る横型製袋充填包装機10は、被包装物
12を、アタッチメント14により所定間隔毎に下流側
に給送する供給コンベヤ16を備えている。この供給コ
ンベヤ16の下流側には、一対の繰出しローラ18,1
8により供給ロール20から繰出されたフィルム22を
筒状に成形する製袋器24が配置され、供給コンベヤ1
6から供給される被包装物12は筒状成形されたフィル
ム22に充填される。また筒状成形されたフィルム22
の長手方向の重合端縁部を挟む両側に一対の送りローラ
26,26(一方のみ図示)が配設され、該送りローラ2
6,26により筒状フィルム22の給送が行なわれる。
【0011】前記送りローラ26,26の下流側に、一
対のシールローラ(縦シーラ)28,28(一方のみ図示)
が前記重合端縁部を挟んで配設され、各ローラ28には
ヒータ44が内蔵されている。そして該ヒータ44が後
述する温度調節手段30により目標温度(適正加熱温度)
まで加熱された状態で、一対のシールローラ28,28
により重合端縁部を加圧・加熱することによりセンター
シール(縦シール)を施すようになっている。
【0012】またシールローラ28,28の更に下流
に、水平なフィルム給送経路を挟んで対向する一対のシ
ール体(エンドシーラ)32,32が配設され、各シール
体32には、前記温度調節手段30を介して温度調節さ
れるヒータ46が内蔵されている。そしてヒータ46を
目標温度まで加熱した状態で、一対のシール体32,3
2により筒状フィルム22の被包装物12を挟む前後に
エンドシール・切断を施すよう構成されている。
【0013】(制御系について)図3において、処理装置
36は、タッチパネル等からなる品種/温度設定手段4
2を備え、該手段42の表示画面に呼び出したキーを操
作することにより、処理装置36に内蔵のデータ格納部
に、包装品種毎に被包装物の高さ寸法、包装用フィルム
のカットピッチ、包装回転数および、前記シールローラ
28,28やシール体32,32またはその他のフィルム
加熱手段の温度に関するデータ等が入力記憶される。な
お品種/温度設定手段42としては、表示画面とキーボ
ードとが別体のものであってもよい。
【0014】また品種/温度設定手段42の温度設定モ
ードにおける表示画面には、以下の如き画面がある。 前記シールローラ28,28やシール体32,32の他
に、包装仕様に応じて設けられるフィルム予熱等のオプ
ションの加熱手段名を入力設定するヒータ名称入力画
面。 シールローラ28,28やシール体32,32および前
記入力設定されたオプションの加熱手段のヒータ制御に
関するヒータ電源のON/OFF切換え、各加熱手段に
設定された適正温度に対して、運転中に測定された温度
との偏差量が所定範囲を越えた場合に、エラー処理を行
なうための許容温度範囲の入力設定、および各種加熱手
段が前記温度許容範囲を越えた場合に、警報を発するの
みか、または包装機を停止させるかの、切換え選択等の
入力設定、またオプションで設けられた各加熱手段に対
して、後述するフィルム速度追従制御にて与えられる、
直線での比例関係式を任意に設定され、その設定データ
が一覧表示される温度調節条件設定画面。 前記各加熱手段に対する適正加熱温度を設定入力可能
で、入力された設定値を表示すると共に、加熱手段の現
在温度をリアルタイムに表示し、また、後述するフィル
ム速度追従制御について制御される値に関して、各包装
回転数に対応する適正加熱温度がグラフ表示され、現在
の包装回転数がグラフ上に指示されるヒータ温度設定画
面。 包装機の全体概略図が表示され、包装機に設けられて
いる前記シールローラ28,28やシール体32,32ま
たはその他の各種フィルム加熱手段名とその配設場所が
図示されると共に、加熱手段のON/OFF設定状態や
該加熱手段に設けられたヒータへの通電状態、並びに現
在の設定温度がリアルタイムに一覧表示される加熱手段
の現在状況表示画面。そして、これらの画面が選択的に
切換え可能に構成され、各表示画面にて所定のデータ入
力を行なうことにより、該データ設定に応じた処理内容
が処理装置36に記憶されるよう構成されている。
【0015】前記繰出しローラ18は、前記品種/温度
設定手段42にて入力設定された包装回転数、および包
装用フィルムのカットピッチとから、処理装置36にて
フィルム給送速度が算出されることにより、そのデータ
に基づいて、フィルム繰出し速度制御手段34により、
回転制御されるようになっている。なお、フィルム繰出
し速度制御手段としては、サーボモータ等からなるモー
タ駆動手段、およびモータ回転制御手段等から構成さ
れ、サーボモータに設けられたエンコーダによりその回
転がフィードバック制御されるようになっているものが
好適に使用される。
【0016】また、包装機の前後装置との同期運転によ
り、包装機の減速運転または増速運転が行なわれるよう
な運転モードに設定されている場合には、前後装置から
包装機の回転速度制御信号が入力され、前記処理装置3
6が包装機の現在の回転速度と、予め入力記憶されてい
るフィルムのカットピッチから、対応するフィルム給送
速度を算出し、前記フィルム繰出し速度制御手段34に
対して指令を与えると共に、該フィルム繰出し制御手段
により、フィルム繰出しローラ18が所要の回転速度に
て回転制御されるよう、速度指令を発するようになって
いる。
【0017】なお、前記フィルム繰出しローラ18の駆
動制御は、包装機の主モータから機械伝達系を介して差
動歯車等により変速手段を備えたローラ回転手段からな
るフィルム繰出し速度制御手段によりなされるようにし
ても良いことは勿論である。
【0018】また、前記シールローラ28,28および
シール体32,32、または必要に応じてオプション設
定された各加熱手段には、フィルムへの加熱現在温度を
検出する熱電対やサーミスタ等の感温素子からなる温度
検出手段38,40が配設され、各温度検出手段で検出
した温度データは、前記処理装置36に配設した温度調
節手段30に入力される。そして処理装置36では、算
出された前記フィルム給送速度に応じた適正な加熱温度
を、後述する比例関係式により求め、得られた適正加熱
温度と逐次入力される現在温度とを比較し、温度調節手
段30により両温度が一致するように前記ヒータ44,
46への通電ON/OFF制御を行なわせるようになっ
ている。
【0019】(ヒータの温度調節について)前記温度調節
手段30によるヒータ44,46の温度調節は、比例O
N/OFF制御により行なわれる。この制御は、比例周
期1.2秒毎に現在温度を測定し、この入力温度TSと
実制御目標値TB(後述)とを比較し、実制御目標値TB
に対して入力温度TSが低い場合(ヒータの温度を上昇
させる場合)は、図2に示すパターンでヒータ44,46
への通電制御を行なう。例えば実制御目標値TBに対し
て入力温度TSが5℃低い場合は、入力温度TS(現在
温度)を測定する間隔である1.2秒間の内、1.2×
5/6秒間のみ通電する。また、実制御目標値TBに対
して入力温度TSが2℃低い場合は、1.2秒間の内、
1.2×2/6秒間のみ通電して、入力温度TSを実制
御目標値TBに近づける。
【0020】また、実制御目標値TBに対して入力温度
TSが高い場合(ヒータの温度を下降させる場合)は、図
3に示すパターンでヒータ44,46への通電制御を行
なう。例えば実制御目標値TBに対して入力温度TSが
3℃高い場合は、入力温度TSを測定する間隔である
1.2秒間の内、1.2×1/6秒間のみ通電する。ま
た、実制御目標値TBに対して入力温度TSが1℃高い
場合は、1.2秒間の内、1.2×3/6秒間のみ通電
して、入力温度TSを実制御目標値TBに近づける。
【0021】なお、実制御目標値TBは、後述する方程
式により求められた目標温度(適正加熱温度)TAに対し
て、所要の補正を施したものである。例えば、目標温度
TAが高温の場合は、目標温度TAに入力温度TSを短
時間で近づけるために、実際の目標温度TAよりも高い
実制御目標値TBを設定し、該実制御目標値TBに入力
温度TSを近づける。このときは、式1に係る補正演算
式により実制御目標値TBを設定する。
【式1】 TA 目標温度 TB 実制御目標値 TS 入力温度 J 温度高低係数(定数:0.02) K 温度高低補正係数(定数:4℃)
【0022】また、包装機の運転時を基準にしてフィル
ムへの加熱温度が設定入力されることにより、包装機の
停止時には、フィルムの給送が停止される結果として、
加熱手段におけるフィルムとの対向面のフィルムによる
熱吸収が減少すること、およびシールローラ28,28
やシール体32,32の如き回転駆動される加熱手段に
あっては、運転時の空冷効果がなくなること等により、
停止時には、運転時に比して加熱手段におけるフィルム
との対向面の温度が上昇する。従って、加熱手段の過度
の温度上昇を防止するために、実際の目標温度TAより
も低い実制御目標値TBを設定し、該実制御目標値TB
に入力温度TSを近づける制御が行なわれる。このとき
は、式2に係る補正演算式により実制御目標値TBが設
定される。
【式2】 M 機械停止オフセット係数(定数:0.02)
【0023】前記シールローラ28やシール体32等の
回転駆動される加熱手段に配設された温度検出手段3
8,40と、前記温度調節手段30との間の電気信号の
授受は、ブラシリングを介して行なわれている。この場
合において、ブラシリングの接触不良等に起因して正確
な温度が検出されないことがあり、誤った温度データが
前記温度調節手段30に入力されてこれを現在温度と判
断すると、誤ったデータに基づく温度制御がなされるこ
とになってしまう。
【0024】そこで実施例では、所定時間周期毎に複数
回の温度測定を行ない、得られた複数の値の平均値を前
記入力温度TSとして判断するよう設定されている。例
えば1.2秒間隔毎に8回づつの温度測定を行ない、得
られた値が、150℃,153℃,151℃,153
℃,148℃,149℃,152℃,148℃であった
場合は、その平均値である150.5℃を正確な入力温
度TSとして取扱うようになっている。これにより、現
在温度からかけ離れた誤った温度データを基に、加熱温
度が制御されるのを有効に防止し得るものである。
【0025】(フィルム給送速度追従制御について)前記
処理装置36では、先ず作業者が現在設定されている包
装回転数において、希望する加熱温度を前記品種/温度
設定手段42により入力設定すると、処理装置36に
は、その値が現在の包装回転数に対するフィルム給送速
度値にて、仮設定温度として記憶され、図4に示す如
く、フィルム給送速度の変化に関係なく一定の温度制御
がなされるよう設定される。そして、該仮設定温度に基
づいてヒータ温度を制御した状態で包装テストを行な
い、適正加熱温度として判断されたときに、該温度を記
憶(登録)するよう構成されている。適正加熱温度が登録
されると、図5に示す如く、当該のフィルム給送速度に
対する適正加熱温度の座標(登録ポイント)を通過する傾
き20°の右上がり(フィルム給送速度が速くなると、
加熱温度も比例して上昇する)の直線が、109℃/7
5(m/min)の比例関係式から求められて設定され
る。この比例関係式は、過去の経験値から割り出された
ものであって、温度登録後はこの比例関係式から得られ
るデータを基に、加熱温度のフィルム給送速度追従制御
が行なわれる。
【0026】なお、包装機の回転数や包装用フィルム2
2のカットピッチが設定変更され、フィルム給送速度が
変速されて、図5に示す如く、最初に設定したポイント
に関する比例関係式での直線による追従制御では不都合
を生じた場合は、図6に示す如く、現在のフィルム給送
速度に応じた適正加熱温度を設定登録することにより、
新たな登録ポイントが処理装置36に記憶されると共
に、新たな登録ポイントに対して前記の比例関係式から
傾き20°の右上がりの直線が設定されるよう各フィル
ム給送速度に対する温度データが算出され、処理装置3
6に記憶される。また、この比例関係式により求められ
る加熱温度が、予め設定された許容上下限温度を越える
場合は、その許容範囲外の領域において、加熱温度が一
定(グラフでは水平)となる補正が行なわれるよう構成さ
れている。例えば加熱温度が300℃以上となるフィル
ム給送速度の領域では、加熱温度を300℃に保持し、
加熱温度が50℃以下となるフィルム給送速度の領域で
は、加熱温度を50℃に保持する。
【0027】続いて、前述した設定登録作業が各フィル
ム給送速度毎に繰返し行なわれることにより、登録ポイ
ント数の合計が、所定数(例えば10ポイント)に達した
場合は、図7に示す如く、全ての登録ポイントに対する
近似値曲線に関する方程式により、各フィルム給送速度
に対する温度制御データが算出されると共に、得られた
近似値曲線が、最新の登録ポイントを通過するように水
平移動された値にて温度制御されるよう、データの補正
がなされ、処理装置36に記憶されるようになってい
る。以後は、この記憶データに基づきフィルム給送速度
追従の温度制御がなされるようになっている。なお、実
施例では近似値曲線として、
【式3】
【式4】 V 登録点のフィルム速度(ΣVは各点の合計) T 登録点の温度(ΣTの各点の合計) n 登録点の数(例えば10ポイント) v 現在のフィルム速度 t 目標とする温度(式1,式2より算出) e 自然対数の底(2.71828) で求められる2次回帰曲線と、
【式5】
【式6】 で求められる指数回帰曲線とから算出されるよう設定さ
れている。そして、所定数の登録ポイントに対する2次
回帰曲線および指数回帰曲線の方程式から得られるデー
タの、各登録ポイントとの偏差の少ない、何れか一方の
回帰曲線の算出データが選択されるようになっている。
更に、前述した如く、得られた回帰曲線を水平に上下移
動させ、最新の設定登録ポイント(本例では10ポイン
ト目)を通過するようデータ補正が行なわれる。なお、
登録ポイントが予め決められている所定数を越えて新た
なポイントの登録記憶がなされた場合には、図8に示す
如く、最も古い第1番目に登録記憶されたポイントが消
去され、第2番目から第11番目までの10個の登録ポ
イントを基に、新たに前記2つの回帰曲線から選択され
た一方の曲線に基づくデータが算出され、かつ前記した
如く、最新の登録ポイントを曲線が通過する補正データ
が与えられるよう設定されている。
【0028】また、複数の登録ポイントがフィルム給送
速度の低速側に集中して設定された場合や、それとは逆
に、複数の登録ポイントがフィルム給送速度の高速側に
集中して設定された場合等により、得られた回帰曲線に
右下がり(フィルム給送速度に対して加熱温度が反比例
して変化する)となる部分が生じた場合は、図9および
図10に示す如く、反比例して変化する領域において、
その曲線を強制的に水平(フィルム給送速度に応じた温
度制御がなされない)とするデータ補正が行なわれるよ
うになっている。
【0029】(温度異常検出に際しての対処について)こ
こで、実施例に係る包装機では、温度制御異常を検出し
た場合は、以下の制御を行なうことにより、シール不良
に伴なう不良品が大量に発生するのを未然に防止するよ
う設定されている。 ヒータ異常の場合 前記ヒータ44,46への連続通電(ON)状態が2分経
過しても、温度検出手段38,40による入力温度TS
が2.5℃以上上昇しなかった場合は、ヒータ断線と判
断して、包装機を即時停止すると共に、品種/温度設定
手段42の表示画面にエラー表示を行なう。また、異常
が発生したヒータ44,46の制御電源を強制的にOF
Fする。 SSR異常の場合 前記ヒータ44,46への通電OFF状態が連続して3
分経過しても、温度検出手段38,40による入力温度
TSが20℃以上上昇した場合は、ヒータ制御用ソリッ
ドステートリレーの異常と判断して、包装機を即時停止
すると共に、品種/温度設定手段42の表示画面にエラ
ー表示を行なう。また、異常が発生したヒータ44,4
6の制御電源を強制的にOFFする。 温度検出手段異常の場合 前記温度検出手段38,40により入力され、1.2秒
周期で求められる入力温度TSが、4回連続して3℃以
下となった場合は、温度検出手段の断線と判断して、包
装機を即時停止すると共に、品種/温度設定手段42の
表示画面にエラー表示を行なう。また、異常が発生した
ヒータ44,46の制御電源を強制的にOFFする。 設定温度許容範囲オーバーの場合 目標温度TAと1.2秒周期で求められる入力温度TS
との偏差量が、予め設定された温度許容上下限範囲値
(例えば±30℃)を越えた時が4回連続したときは、包
装機の連続運転中であれば、包装機をサイクル停止させ
た後、品種/温度設定手段42の表示画面にエラー表示
を行なう。なお、温度設定後の運転準備完了前での温度
上昇制御中には、品種/温度設定手段42の表示画面に
「温度設定中」の表示がなされる。但し、以下の場合に
は、エラー検出を行なわない。 (1) 運転準備完了前と連続運転中、以外の工程。 (2) 運転準備完了前において前記品種/温度設定手段4
2に「温度設定中」の表示がなされている場合に、「無視」
キー操作で、エラー監視不要を選択した後の連続運転。 (3) 連続運転開始から10秒間。 ブラシリング異常の場合 前記温度検出手段38,40からの入力温度TSが著し
くばらつくときは、ブラシリングの接触不良と判断し、
品種/温度設定手段42の表示画面に警報表示すると共
に、ブザーを鳴らして作業者に知らせる。温度検出手段
38,40による複数(実施例では8個)の測定温度の
内、それらの平均値(入力温度TS)との差が±X℃(各
種条件等により設定する)以上のものが2個以上ある場
合は、品種/温度設定手段42の表示画面に警報表示す
る。
【0030】
【実施例の作用】次に、このように構成した実施例に係
る加熱温度制御装置の作用につき、図11のフローチャ
ートを参照して説明する。
【0031】電源が投入されると、先ずステップ100
(以下「ステップ」を「S」と称する)で処理装置36におけ
る記憶部のクリアといった初期化の処理が行なわれる。
S101にて継続運転を行なうか、または異なる包装品
種による運転を行なうかが決定される。前回に運転が行
なわれたそのままの設定条件で運転が継続される場合に
は、S105に進む。そして設定変更を要する場合に
は、品種/温度設定手段42にて設定変更モードを選択
することにより、S102に移行し、ここで前記品種/
温度設定手段42により包装品種名の新規設定入力また
は、予め設定された包装品種名の選択が行なわれる。続
いてS103にて、前記品種/温度設定手段42により
包装用フィルムのカットピッチおよび包装回転数等の各
種データを設定入力する。次に、S104で前記S10
3で設定入力されたカットピッチ、および包装機の回転
数から包装用フィルムの給送速度が計算されることによ
りS105に移行する。
【0032】S105において、前記品種/温度設定手
段42により加熱手段の温度設定モードが選択される。
このモードが選択されると、S106に移行し、品種/
温度設定手段42により現在の包装回転数に応じた、シ
ールローラ28,28やシール体32,32およびその他
の各加熱手段に対する加熱目標温度TAが数値入力さ
れ、処理装置36に仮設定温度として記憶されて、図4
に示す如く、入力された仮設定温度により、フィルム給
送速度の変化に関係なく、常に一定の温度制御がなされ
るよう設定される。
【0033】また、S105において、従来の設定条件
により現在の包装回転数においても適正温度が得られ、
温度の設定変更を要しない場合には、温度設定・変更モ
ードは選択されず、S107に進み、前回登録記憶され
た傾き20°の比例関係式による直線から得られるデー
タ、または前回までに登録記憶されている複数の登録ポ
イントから求められる、回帰曲線に関する方程式から得
られた記憶データに基づき、S104で算出された現在
のフィルム給送速度から、適正加熱温度を処理装置36
により算出した後、S112に進む。
【0034】次に、S108において、前記S106に
て入力された仮設定温度では好ましくないと判断した場
合や、初期設定のために、テスト運転が必要と判断され
る場合には、登録操作を行なうことなくS112に移行
する。また前記S106にて入力され、処理装置36に
記憶されている仮設定温度データが適正な値と判断され
た場合には、前記品種/温度設定手段42に設けられた
決定キーを押すことにより、現在のフィルム給送速度に
対するフィルムへの適正加熱温度として、処理装置36
に登録記憶される。次いでS109に進み、各フィルム
給送速度に対して温度登録されたポイント数が現在まで
に10点以上あるか否かが判断され、該登録ポイント数
が10点以上であると判断された場合には、S110に
進む。
【0035】また、S109において現在までの登録ポ
イント数が10点に満たない場合は、S111に移行
し、最新の登録ポイントを通過する傾き20°の直線の
比例関係式から得られる現在のフィルム給送速度に応じ
た加熱温度を求めてこれを記憶した後、S112に進
む。
【0036】次いで、S110において、図7に示す如
く、処理装置36に現在までに登録記憶された、最新の
10ポイントからなるデータから、2次回帰曲線と指数
回帰曲線の両方程式により、前記10ポイントの登録デ
ータに対する近似値曲線が算出され、2つの回帰曲線
で、10ポイントの登録データに対して偏差の少ない一
方の回帰曲線が選択される。また、その回帰曲線が最新
の登録ポイントを通過するよう水平に上下移動された補
正データが処理装置36にて演算記憶されると共に、そ
のデータから、現在のフィルム給送速度に応じた適正加
熱温度を求め、その値を処理装置36に記憶した後、S
112に進む。これにより、与えられたフィルム給送速
度に応じて加熱温度が比例制御されるよう設定される。
【0037】S112では、前記シールローラ28,2
8やシール体32,32等の回転駆動される加熱手段に
おける、温度検出手段38,40によって検出される温
度を、所定時間周期毎に複数回づつの測定を行ない、そ
の平均値を現在の入力温度TSと判断する処理が行なわ
れる。そしてS113に移って、前述した比例ON/O
FF制御により、S106で記憶した仮設定温度あるい
は、S110またはS111で記憶した目標温度TAに
近付けるよう、ヒータ44,46の電力制御を行なう。
【0038】続くS114では、現在のヒータ温度が前
記仮設定温度、または目標温度TAに対して許容範囲、
ここでは±30℃以内であるかどうかの判断が行なわれ
る。ヒータ44,46による加熱温度が仮設定温度また
は目標温度TAに対して許容範囲を越えている場合に
は、S117により包装機の運転が停止されるようにな
っている。S117において、包装機の運転中にヒータ
温度がこの許容範囲から逸脱した場合には、ヒータ制御
に異常が発生したと判断して包装機をサイクル停止させ
た後、前記品種/温度設定手段42における表示画面に
温度制御異常が発生したことを表示すると共に、ブザー
により警報を発するようになっている。また、S106
にてヒータ温度が初期設定されてから充分な時間が経過
せず、設定温度に向けてヒータ44,46が上昇中の場
合においても、ヒータ44,46の加熱温度が仮設定温
度に対して許容範囲内となるまで運転をすることはでき
ないようになっている。従って、ヒータ44,46の加
熱温度が不充分のまま、あるいは過熱状態でフィルムへ
の加熱が行なわれるようなことはない。
【0039】なお、このS114においてはヒータ4
4,46による加熱温度が目標温度に対して上昇中で、
許容範囲内に到達していない場合に、包装機のテスト運
転等を行なうことが可能な強制運転モードを選択するこ
とができる。この強制運転モードを品種/温度設定手段
42にて選択することにより、処理をS115に進める
ことができる。
【0040】S115は、包装機の運転を行なうかどう
かを判断するステップで、包装機の本体に備えられた起
動スイッチ(図示せず)をONすることによりS116に
移行して、包装機の運転が開始され、S105に戻って
上述の処理を繰返す。なお既に運転中であった場合に
は、停止スイッチ(図示せず)によりS117に移行し、
包装機の運転が停止された後、処理はS101に戻り、
再び運転モードの選択から上述の処理を繰返すことにな
る。
【0041】以上のように、登録ポイント数が10点に
満たない場合は、最新の登録ポイントを通過する直線の
比例関係式から得られるデータから、フィルム給送速度
に応じた適正加熱温度が自動的に設定されて、シールロ
ーラ28やシール体32および他の加熱手段によるフィ
ルム加熱温度が制御される。このとき比例関係式はフィ
ルム給送速度と加熱温度とが正比例の関係になるよう設
定されているので、良好で確実なシールを施すことがで
きる。
【0042】また登録ポイントが10点以上となった場
合は、記憶された10ポイントの登録点に基づく近似値
曲線の方程式から得られるデータにより、フィルム給送
速度に比例する加熱温度が自動設定されるようにしたの
で、所望のフィルム給送速度において設定品種毎に使用
される各種フィルムの温度特性に応じた適正加熱温度に
て温度制御することが可能となる。また、作業者が誤っ
たデータを設定記憶させても、複数の登録ポイントの近
似値曲線を求めて温度制御を行なうので、誤入力による
温度制御不良を伴なうことがない。
【0043】実施例においては、横型製袋充填包装機に
おいて筒状に成形されたフィルムにセンターシールまた
はエンドシールを施すシーラの温度制御を行なう場合に
つき主に説明したが、本願はこれに限定されるものでは
なく、例えば、包装用フィルムに折目を付け易くするた
めのフィルム加熱手段や、フィルムが高速給送される仕
様に応じて回転ロール式シーラの上流側に近接する位置
に配設され、シール不良を防止するために適宜設けられ
る予熱バーシーラや、四方または三方シール包装機等の
各種包装機や包装用袋を成形する製袋機械等に適宜用い
られる公知のフィルム加熱手段であっても良いことは勿
論である。
【0044】また、本実施例においては、処理装置に記
憶登録された温度設定ポイント数が、10ポイント以上
になった際に、その記憶登録された10ポイントに対す
る近似値曲線が求められ、そのデータにより所望のフィ
ルルム給送速度に対する適正温度データが得られるよう
設定されているが、本発明は、これに限られるものでは
なく、そのポイント数が10ポイント以下または、それ
以上の所定数の記憶登録された値にて実施可能である。
【0045】更にまた、本実施例では、包装用フィルム
の給送速度は、包装機の回転数とフィルムのカットピッ
チとから算出する値としたが、それに限定されるもので
はなく、フィルム繰出しローラまたは、その回転駆動系
に配設されたエンコーダ等のパルス信号等から得られる
速度値とする場合や、包装機の各駆動機構の基準となる
駆動源の回転数が前記エンコーダ等にて測定され、その
計測値とフィルムのカットピッチとから算出した値とす
る場合、または、包装用フィルムに付されたレジマーク
間隔を検出器にて検出することにより得られる値から算
出する場合等、種々の変更が可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る包装用
フィルムの加熱温度制御装置によれば、フィルム給送速
度に対する加熱手段の適正加熱温度を記憶させるだけ
で、以後のフィルム給送速度に対する加熱手段の温度制
御は、前記記憶温度に対して設定された比例関係式から
得られる直線に関するデータに基づいて自動的に行なわ
れる。すなわち、複数の温度データを設定記憶させる操
作や、フィルム給送速度の変更に伴なう加熱温度の設定
変更操作が不要となる。また前記比例関係式は、フィル
ム給送速度と加熱温度とが正比例の関係を保持するよう
設定されているので、フィルム給送速度が速くなるにも
拘らず加熱温度が低下する制御が行なわれることはな
く、包装用フィルムには常に良好な熱加工を施し得る。
【0047】また、各フィルム給送速度毎に設定された
適正加熱温度についての登録ポイント数が所定数に達し
た際には、複数の登録ポイントに対する近似値曲線に関
する方程式から得られるデータによりフィルム給送速度
に対する加熱手段の加熱温度を設定し得るので、包装用
フィルムの特性に応じた理想に近い速度追従温度制御が
可能となる。しかも近似値曲線としては、2次回帰曲線
と指数回帰曲線との何れかで、各登録ポイントに対する
偏差の少ない方が選択されるので、より正確な温度制御
を行ない得る。更に、蓄積記憶される登録ポイントの
内、最新の所定数の登録ポイントを基にした近似値曲線
の方程式から得られるデータにより速度追従温度制御が
なされることにより、近似値曲線の精度をより向上させ
得る、等の利点も有する。
【0048】前記加熱手段の温度測定を所定時間周期毎
に複数回づつ行なうことにより、現在温度の誤入力を防
止し、良好な加熱温度の制御を行なうことができる。ま
た、温度異常検出に際して適正に対処し得るので、シー
ル不良に伴なう不良品が大量に発生するのを防止し得
る。更に、品種/温度設定手段では所定のデータ入力を
行なうと共に、現在状況を表示する各種の表示画面が選
択可能に構成されているので、作業者は現在状況を把握
しながらデータの設定変更を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る加熱温度制御装置が採用される包
装機の概略説明図である。
【図2】ヒータの比例ON/OFF制御のパターンを示
すグラフ図である。
【図3】ヒータの比例ON/OFF制御のパターンを示
すグラフ図である。
【図4】仮設定温度を設定した際のグラフ図である。
【図5】1ポイント目の適正加熱温度を登録した際のグ
ラフ図である。
【図6】2ポイント目の適正加熱温度を登録した際のグ
ラフ図である。
【図7】登録ポイントが10点となったときに、近似値
曲線が設定された際のグラフ図である。
【図8】登録ポイントが11点となったときに、1ポイ
ント目が消去されて、残りの10ポイントに基づいて近
似値曲線が設定された際のグラフ図である。
【図9】近似値曲線に右下がりの部分が生じた際に、該
部分を水平に補正したグラフ図である。
【図10】近似値曲線に右下がりの部分が生じた際に、
該部分を水平に補正したグラフ図である。
【図11】実施例に係る包装機における温度制御フロー
チャート図である。
【符号の説明】
10 横型製袋充填包装機 22 包装用フィルム 34 フィルム速度制御手段 36 処理装置 38,40 温度検出手段 42 品種/温度設定手段
フロントページの続き (72)発明者 馬場 信吾 愛知県名古屋市西区中小田井4丁目380番 地 株式会社フジキカイ名古屋工場内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給中の包装用フィルムに所要の熱加工
    を施す加熱手段を備えた機械装置に配設され、前記包装
    用フィルムの給送速度に応じて加熱手段の加熱温度を制
    御する温度制御装置であって、 前記包装用フィルムの所定給送速度毎に前記加熱手段に
    おける所望加熱温度を設定する温度設定手段と、 前記加熱手段を所要の温度に加熱するためのヒータと、 前記加熱手段の温度を検出する温度検出手段と、 前記包装用フィルムの所定給送速度において温度設定手
    段にて設定された加熱温度を記憶し、該記憶ポイントを
    通過するフィルム給送速度と加熱温度とが正比例になる
    直線の比例関係式を与え、その関係式から得られるデー
    タにより、前記ヒータの加熱制御を行なって前記加熱手
    段をフィルム給送速度に応じた適正加熱温度で温度制御
    すると共に、各フィルム給送速度毎に設定入力された前
    記記憶ポイント数が所定数に達した際に、これら所定数
    の記憶ポイントを基にした近似値曲線に関する方程式か
    ら得られるデータにより、前記ヒータの加熱制御を行な
    って前記加熱手段を設定されたフィルム給送速度に応じ
    た適正加熱温度で温度制御する制御手段とからなること
    を特徴とする包装用フィルムの加熱温度制御装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶ポイント数が所定数に達した際
    に、2次回帰曲線または指数回帰曲線からなる近似値曲
    線の方程式から得られるデータの内、前記所定数の各記
    憶ポイントに対して偏差の少ない何れか一方の方程式か
    ら得られるデータが選択されることを特徴とする請求項
    1記載の包装用フィルムの加熱温度制御装置。
  3. 【請求項3】 前記近似値曲線は、制御手段に記憶され
    た最新の記憶ポイントを通過する補正が行なわれること
    を特徴とする請求項1または2記載の包装用フィルムの
    加熱温度制御装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶ポイントのデータが所定数を越
    えて記憶された場合は、最古のデータを消去した残りの
    所定数のデータを基に近似値曲線の方程式から得られる
    値を求めることを特徴とする請求項1,2または3記載
    の包装用フィルムの加熱温度制御装置。
  5. 【請求項5】 前記温度設定手段により包装用フィルム
    の所定給送速度毎に設定入力される加熱温度は、包装用
    フィルムまたは該フィルムにより包装される被包装物の
    品種毎に設定可能になっていることを特徴とする請求項
    1記載の包装用フィルムの加熱温度制御装置。
  6. 【請求項6】 前記温度検出手段は、所要比例周期毎に
    前記加熱手段の現在温度を測定し、この現在温度と前記
    データから得られる適正加熱温度との偏差に応じて、前
    記比例周期の間の加熱用電源のON/OFF制御を行な
    うと共に、目標とする前記適正加熱温度が高温の場合
    は、実際の目標温度よりも高い実制御目標値を設定し、
    また前記機械装置の運転停止時には、実際の目標温度よ
    りも低い実制御目標値が設定される補正演算を行なうこ
    とを特徴とする請求項1記載の包装用フィルムの加熱温
    度制御装置。
  7. 【請求項7】 前記加熱手段の現在温度測定に関し、前
    記温度検出手段により所定時間周期毎に複数回の温度検
    出を行ない、得られた複数の測定値の平均値を現在温度
    と判定するよう設定したことを特徴とする請求項1記載
    の包装用フィルムの加熱温度制御装置。
  8. 【請求項8】 前記加熱温度制御装置は品種/温度設定
    手段を備え、前記加熱手段への連続通電状態が所定時間
    経過しても、温度検出手段で測定される現在温度が所定
    温度以上上昇しなかった場合は、機械装置を停止して品
    種/温度設定手段の表示画面にエラー表示を行なうと共
    に、加熱手段の制御電源を強制的にOFFすることを特
    徴とする請求項1記載の包装用フィルムの加熱温度制御
    装置。
  9. 【請求項9】 前記加熱温度制御装置は品種/温度設定
    手段を備え、前記加熱手段への通電OFF状態が連続し
    て所定時間経過しても、温度検出手段で測定される現在
    温度が所定温度以上上昇する場合は、機械装置を停止し
    て前記品種/温度設定手段の表示画面にエラー表示を行
    なうと共に、加熱手段の制御電源を強制的にOFFする
    ことを特徴とする請求項1記載の包装用フィルムの加熱
    温度制御装置。
  10. 【請求項10】 前記加熱温度制御装置は品種/温度設
    定手段を備え、前記温度検出手段で測定される現在温度
    が、所定回数連続して所定温度以下となった場合は、機
    械装置を停止して前記品種/温度設定手段の表示画面に
    エラー表示を行なうと共に、加熱手段の制御電源を強制
    的にOFFすることを特徴とする請求項1記載の包装用
    フィルムの加熱温度制御装置。
  11. 【請求項11】 前記加熱温度制御装置は品種/温度設
    定手段を備え、機械装置の連続運転中において目標加熱
    温度と現在温度との偏差量が、予め設定された温度許容
    上下限範囲値を所定回数連続して越えたときは、前記品
    種/温度設定手段の表示画面にエラー表示を行なうと共
    に、前記機械装置を停止することを特徴とする請求項1
    記載の包装用フィルムの加熱温度制御装置。
  12. 【請求項12】 前記加熱温度制御装置は品種/温度設
    定手段を備え、前記温度検出手段で測定される現在温度
    が著しくばらつくときや、温度検出手段での所定時間単
    位で測定される複数の測定温度の内、それらの平均値と
    の差が所定温度以上のものが複数個以上ある場合は、前
    記品種/温度設定手段の表示画面に警報表示することを
    特徴とする請求項7記載の包装用フィルムの加熱温度制
    御装置。
  13. 【請求項13】 前記加熱温度制御装置は品種/温度設
    定手段を備え、該手段は複数の表示画面が選択的に切換
    え可能に構成され、各表示画面にて所定のデータ入力を
    行なうよう構成されることを特徴とする請求項1記載の
    包装用フィルムの加熱温度制御装置。
  14. 【請求項14】 前記品種/温度設定手段は、必要に応
    じてオプション設定される加熱手段の名称を入力設定す
    る名称入力画面を備えていることを特徴とする請求項1
    3記載の包装用フィルムの加熱温度制御装置。
  15. 【請求項15】 前記品種/温度設定手段は、各加熱手
    段名の表示と、その加熱手段毎の制御に関する電源のO
    N/OFF切換え、各加熱手段の適正加熱温度と現在温
    度との偏差量の許容上下限範囲値の入力設定、各加熱手
    段における現在温度が前記許容上下限範囲を越えた場合
    の対処を選択する入力設定、および少なくともオプショ
    ン設定される加熱手段に対する前記直線に関する比例関
    係式のデータ入力設定が可能で、その各種設定データが
    一覧表示される、温度調節条件設定画面を備えているこ
    とを特徴とする請求項13記載の包装用フィルムの加熱
    温度制御装置。
  16. 【請求項16】 前記品種/温度設定手段は、前記加熱
    手段に対する適正加熱温度を設定入力可能で、入力され
    た設定値を表示すると共に、加熱手段の現在温度をリア
    ルタイムに表示し、また各フィルム速度に対応する適正
    加熱温度がグラフ表示されると共に、現在のフィルム速
    度がグラフ上に指示されるヒータ温度設定画面を備えて
    いることを特徴とする請求項13記載の包装用フィルム
    の加熱温度制御装置。
  17. 【請求項17】 前記品種/温度設定手段は、機械装置
    の全体概略図が表示されると共に、該機械装置に配設さ
    れる加熱手段の名称と配設個所が指示され、更に加熱手
    段のON/OFF設定状態や現在の設定温度がリアルタ
    イムに一覧表示される加熱手段の現在状況表示画面を備
    えていることを特徴とする請求項13記載の包装用フィ
    ルムの加熱温度制御装置。
  18. 【請求項18】 前記機械装置およびその加熱手段は、
    横型製袋充填包装機または縦型製袋充填包装機における
    縦シーラおよびエンドシーラであることを特徴とする請
    求項1記載の包装用フィルムの加熱温度制御装置。
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