JPH0550798U - 磁気遮蔽室開口部用磁気フィルタ - Google Patents

磁気遮蔽室開口部用磁気フィルタ

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JPH0550798U
JPH0550798U JP10841691U JP10841691U JPH0550798U JP H0550798 U JPH0550798 U JP H0550798U JP 10841691 U JP10841691 U JP 10841691U JP 10841691 U JP10841691 U JP 10841691U JP H0550798 U JPH0550798 U JP H0550798U
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JP
Japan
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magnetic
breathable
magnetically shielded
soft magnetic
shielded room
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Application number
JP10841691U
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English (en)
Inventor
善行 益子
美佐夫 金子
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Riken Corp
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Riken Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 磁気遮蔽室の空調用あるいは換気用開口部の
通気性を確保しながら、所要の磁気遮蔽性能を有し、磁
気遮蔽室全体の性能向上に寄与する磁気遮蔽通気性フィ
ルタを提供することを目的とする。 【構成】 樹脂フィルム間に厚さ5〜100μm、アス
ペクト比10〜15,000のフレーク状軟磁性非晶質合
金片を100〜500g/m2分散し、微弱なプラズマビ
ーム又はレーザビームを照射して形成された通気孔を有
する磁気遮蔽フィルム4を剛性を有する多孔シート3で
挾んで軟磁性金属製フィルタ枠1に取付け、フィルタ枠
1を磁気遮蔽室の通気用開口に、磁気遮蔽室の壁等6の
軟磁性シート2に接続させて取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、磁気遮蔽室の構造面(天井、壁、床面)に設けられた、空調用や換 気用開口部に装着され、磁気を遮蔽するが空気の流通は可能な磁気フィルタに関 する。
【0002】
【従来の技術】
最近、電子応用機器の普及や高性能化に伴い、磁気遮蔽室の需要が高まり、そ の高品質化が望まれている。磁気遮蔽室でも一般の部屋と同様、空調装置や換気 装置を設ける必要がある。その場合、空調用、換気用のため磁気遮蔽室の構造面 に開設された開口部から磁気が漏洩すれば磁気遮蔽室の性能は低下するので、開 口部に磁気は遮断するが空気は流通する磁気フィルタを設けることが必要になる 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記の要請に応えて、磁気遮蔽室の空調用あるいは換気用開口部の 通気性を確保しながら優れた磁気遮蔽性能を有し、結果として磁気遮蔽室全体の 性能を向上させるのに役立つ磁気フィルタを提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する本考案による磁気フィルタは、樹脂フィルム間に、厚さ 5〜100μm、アスペクト比10〜15,000のフレーク状軟磁性非晶質合金 片を単位面積当りの重量で100〜500g/m2分散し、微弱なプラズマビーム 又はレーザビームを照射して形成された多数の微細通気孔を有する通気性磁気遮 蔽フィルムを、剛性を有する通気性シートで挾み、軟磁性金属材料より成り、上 記通風用開口部に磁気遮蔽室の構造面の軟磁性材料に磁気的に接触する如く取付 けられる磁気フィルタ枠に装着して成ることを特徴とする。
【0005】
【作用】
本考案の磁気フィルタの主要部を構成する磁気遮蔽フィルムは、上記の方法で 作られるので、樹脂製フィルム間に分散されたフレーク状軟磁性非晶質合金片は フィルムの面上に隙間なく分散されることなく、合金片の存在しない空間部分が できる。そこで、微弱なプラズマビーム又はレーザビームを照射すると、上記の 合金片が存在しない空間部分の熱容量がその他の部分に較べて小さいために、空 間部分のみの樹脂製フィルムが溶落し、消失するとともに、合金片どうしは溶け た樹脂製フィルムがバインダとなって互いに結合し、その結果、多数の微細な通 気孔を有する網状の複合フィルムが製作される。
【0006】 この複合フィルムの通気孔は微細であり、所要の通風量の空気を通した場合、 流体抵抗を受けるが、フィルムは両面を剛性を有する通気性シートで挾んでフィ ルタ枠に取付けられるので、複合フィルムが変形したり破損したりすることはな い。又合金片は軟磁性を有するので磁気遮蔽効果が高く、かつ、フィルタ枠は軟 磁性材料で作られ、磁気遮蔽室の構造面の軟磁性材料に磁気的に接触する如く取 付けられるので、この部分からの磁気の漏洩は防止される。
【0007】
【実施例】
以下に本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図1は本考案の磁気フィルタの断面図である。磁気フィルタ全体を保持する磁 気フィルタ枠1は、電磁軟鉄や軟鋼等の軟磁性金属材料で作られ、磁気遮蔽室の 躯体6に固定された磁気遮蔽用金属シート2に磁気的に接触するように取付けら れる。
【0008】 磁気フィルタ枠1には、後述する磁気遮蔽フィルム4とその両面のカバーとし てのステンレス鋼等より成るメッシュ板又はパンチングメタルあるいは樹脂製網 状物等の剛性を有するシート3とが保持されている。
【0009】 磁気遮蔽フィルム4は、ポリエステルなどの樹脂製フィルムの間に厚さ5〜1 00μm、アスペクト比10〜15,000のフレーク状軟磁性非晶質合金片を単 位面積当りの重量で100〜500g/m2分散し、積層・接合した複合フィルム を製作した後、微弱なプラズマビーム又はレーザビームを照射して製作される。 上記の複合フィルムの中にランダムに存在するフレーク状軟磁性非晶質合金片は 、磁気遮蔽材料として充分な磁気特性(例えば透磁率)を確保するために、厚さ 5〜100μm、アスペクト比10〜15,000のフレーク状態であることが必 要である。又、フレーク状軟磁性非晶質合金片を樹脂製フィルム間に分散させた 時、単位面積当りの重量で100g/m2より少なくすると充分な磁気遮蔽効果が 期待できなくなり、500g/m2よりも多くすると、フレーク状軟磁性非晶質合 金片どうしの重り部分が多くなり過ぎ、その結果、複合フィルムを面に直角方向 に見た場合、フレーク状軟磁性非晶質合金片が存在しない空間部分が少なくなっ てしまう。
【0010】 複合フィルムに微弱なプラズマビーム又はレーザビームを照射すると、前述の 作用の項で説明した理由により、通気性を有する網状の複合フィルムが出来る。 この通気性を持たせるための微細な孔の量は分散させるフレーク状軟磁性非晶質 合金片の量に関係するので、使用される磁気遮蔽室開口部の通気性条件等を考慮 して分散量を決定する。
【0011】 ところで、最近の技術革新の目覚ましい進歩から非常に厳しい磁気遮蔽が要求 される磁気遮蔽室開口部であって、しかも空調条件や換気条件などから通気性に 関しても厳しい条件が必要になる場合がある。図2は、このような要請に応える ことのできる磁気遮蔽室開口部の磁気フィルタの構成の一実施例を示す図である 。この実施例では、磁気遮蔽フィルム4は複数層重ねて使用される。このように したことにより、通風量を大きく減少させることなく、磁気遮蔽性能を向上させ ることができる。
【0012】 このように磁気遮蔽フィルム4を複数層にした場合、開口部面積が広い場合は 、磁気遮蔽フィルムの寸法も大きくなり、通気抵抗により、磁気遮蔽フィルムに 撓みや変形が発生し易くなる。この場合、図3に示す如く、複数層設けられた磁 気遮蔽フィルム4の相互間に補強材としてメッシュ板、パンチングメタルあるい は樹脂製網状物等の剛性のあるシート5を介在させることにより、通気性、磁気 遮蔽性を損なうことなく、磁気遮蔽フィルム4の撓みや変形を防止することがで きる。
【0013】 磁気遮蔽フィルム4の層数を増すことによりフィルタ全体のフレーク状軟磁性 非晶質合金片の充填量を2.3kg/m2と1.0kg/m2とに変化させた場合の、500 mm×5mmの通気口に対する通気特性の変化と、磁気シールド効果の変化を、夫々 図4、図5に示す。これらの図中にAで示す曲線は充填量が2.3kg/m2の場合を 示し、Bで示す曲線は充填量が1kg/m2の場合を示す。なお図5中のCで示す曲 線は開口にフィルタを設けない場合を示す。なお、通気口を設ける壁は5Gシー ルド壁である。
【0014】 図4の通気特性は、風量に対する圧力降下で示されており、充填量が変化して も圧力降下はあまり変化しないことが判る。図5は、開口部からの磁束漏洩量分 布を定性的に示す曲線図として示されており、充填量の変化により磁気シールド 効果が顕著に変ることが判る。
【0015】
【考案の効果】
以上の如く、本考案によれば、磁気遮蔽室の空調用、換気用の開口部の通気性 を確保しながら優れた磁気遮蔽性を有する磁気フィルタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す断面図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図3】本考案の更に他の実施例を示す断面図である。
【図4】本考案による磁気フィルタのフレーク状軟磁性
非晶質合金片の充填量の変化による通気特性の変化を示
すグラフである。
【図5】上記充填量の変化による磁気シールド効果の変
化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 磁気フィルタ枠 2 磁気遮蔽用金属 3 表、裏カバー(剛性を有する通気性シート) 4 磁気遮蔽フィルム 5 剛性を有する通気性シート(通気性補強シート) 6 躯体

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気遮蔽室の構造面に形成された通風用
    開口部に装着され磁気を遮蔽し空気の通気可能な磁気フ
    ィルタにおいて、 樹脂フィルム間に、厚さ5〜100μm、アスペクト比
    10〜15,000のフレーク状軟磁性非晶質合金片を単
    位面積当りの重量で100〜500g/m2分散し、微弱
    なプラズマビーム又はレーザビームを照射して形成され
    た多数の微細通気孔を有する通気性磁気遮蔽フィルム
    を、剛性を有する通気性シートで挾み、軟磁性金属材料
    より成り、上記通風用開口部に磁気遮蔽室の構造面の軟
    磁性材料に磁気的に接触する如く取付けられる磁気フィ
    ルタ枠に装着して成ることを特徴とする磁気フィルタ。
  2. 【請求項2】 上記の通気性磁気遮蔽フィルムが複数層
    に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の磁
    気フィルタ。
  3. 【請求項3】 上記の複数層の通気性遮蔽フィルムの相
    互間に通気性補強シートを介在させたことを特徴とする
    請求項2に記載の磁気フィルタ。
JP10841691U 1991-12-05 1991-12-05 磁気遮蔽室開口部用磁気フィルタ Pending JPH0550798U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101663533B1 (ko) * 2015-05-11 2016-10-10 주식회사 비에스피 자기장 차폐시트의 제조방법과 이를 위한 플레이크장치
KR101675146B1 (ko) * 2015-05-11 2016-11-11 주식회사 비에스피 자기장 차폐시트의 제조방법과 이를 위한 플레이크장치
JP2020038913A (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 株式会社トーキン 電波抑制体、電源装置、電波抑制体の製造方法及び電源装置の製造方法

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