JPH05507735A - 高選択性と著しい低毒性を有する植物由来抗腫瘍化学療法剤ならびにその製造法 - Google Patents

高選択性と著しい低毒性を有する植物由来抗腫瘍化学療法剤ならびにその製造法

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JPH05507735A
JPH05507735A JP93500363A JP50036392A JPH05507735A JP H05507735 A JPH05507735 A JP H05507735A JP 93500363 A JP93500363 A JP 93500363A JP 50036392 A JP50036392 A JP 50036392A JP H05507735 A JPH05507735 A JP H05507735A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はPittosporacea科の植物から抽出された抗腫瘍活性を有す る物質および組成物、前記物質および組成物の少なくとも一つを基本とした医薬 品製剤、抽出法ならびに調製品をその主題として包含するものである。
公知の通り、少なくとも理論的観点からみて腫瘍性疾患の排除を目的とする研究 において容易に適用される最も見込みのある研究の方向の一つは抗腫瘍化学療法 のそれである。現在までに単離された増殖抑制剤はその起源か多種多様であり、 化学的特性も一様でない。これら増殖抑制剤の中には植物から抽出された幾つか の物質、例えばコルチゾンやビンカロイコブラスチン、かあり、そして前者はC olchicum Autumnaleからまた後者はVincaRoseaか ら抽出された。これら増殖抑制物質は多少なりともある特異的な抗腫瘍活性を備 えているか、変性した細胞に対する選択性は一般にかなり低い。このように健常 細胞の代謝を妨害する可能性からもたらされる危険性はこれら物質の法尻な使用 を妨げる重大な障害となっている。
本発明は上記制約の克服を可能ならしめるものであることかここに発見され、そ して高度に選択的な抗腫瘍活性を具えかつ他の抗腫瘍性薬物よりもはるかに毒性 レベルか低い植物由来の活性成分に基づく抗腫瘍性化学療法剤を提供する。
先ず第一に本発明の主題は抗腫瘍活性を有する物質および(または)組成物を得 る方法にあり、その特徴とするところは、その成長段階あるいは熟成度の如何を 問わず、Pittosporacea科から得られる植物の部分および(または )生成物を本質的に下記の操作にかける:(イ)育種溶媒中に浸漬することによ り成分を抽出する、(ロ)抽出物を含む溶液を第一の溶媒と少なくとも部分的に 混和しうるもう一つの溶媒と任意にかきまぜるかあるいは振盪することにより生 じた相間に抽出物の成分を分布させる、 (ハ)各相を互いに独立的に、抽出物中の成分の少なくとも一つに対して溶解性 を有する少なくとも1種の更に他の有機液体で任意に処理し、続いて形成するか もしれない懸濁系を濾過し、固体相を集め、連続的に精製する、 (ニ)各液相中に見出される成分を任意に分離する、そして (ホ)抗腫瘍活性を有する分離された成分および抗腫瘍活性を有しない成分を採 集する、 という点にある。
先の各処理工程の段階の前に抽出物を乾燥し、精製することかてきる。
PittOSpOraCea科の植物はPittosporum属のものかよい 。この意味で植物は、例えばPittosporum ondulatum 。
Pittosporum corjaceum 1Pittosporum v iridicolor 。
Pittosporum rhombipholium S Pittospo rum eugenoideslPittosporum crossifol iumおよびpittosporum Tobiraおよびそのコンビネーショ ンからなる群から選ぶことかできる。
溶媒はアルコールでよく、エチルアルコールの使用により好結果が得られた。
育種溶媒と処理すべき植物部分との間の体積比はなるべくl:Ioから10=1 であるのかよい。
処理時間は5分から3ケ月がよい。処理温度はなるへくは5°Cから100°C まで変化しうる。
抽出物からの成分の分離法はクロマトグラフィー型のものがよい。シリカゲルカ ラムあるいはHPLC分取カ分取カラムロマトグラフィーを用いることにより好 結果が得られた。
抽出はエタノールを用いて行ない、HPLCで次の数値1.157.1.545 .1.883.2.051゜2.273.2.572および2.743付近の保 持時間を有する成分を集める。
この場合にまた下記の場合におけるHPLC時の分析試験はメタノール−H,O (80:20)からなる移動相および波長210nmを用いて125mm・4m mRP 18カラムを具えたPe r k i n−E 1me rシリーズ2 50クロマトグラフを使用することにより実施した。
エタノールによる抽出後、このようにして得られた溶液をクロロホルムと振盪し て2相、即ち強い緑色を呈するアルコール−クロロホルム相および橙黄色を呈す る水相、を形成させる。この場合抗腫瘍活性を有する成分はアルコール−クロロ ホルム相中に見出される。抗腫瘍活性を有する成分の採取は、アルコール−クロ ロホルム相を乾燥し、その溶質をメタノールで再可溶化した後クロマトグラフィ ーで行なう。HPLC技術を用いてこのメタノール溶液についてクロマトグラフ ィーを行ない、保持時間値、1.969.2.296および2.756付近を存 する成分を集める。
アルコール−クロロホルム溶液を蒸発により濃縮し、イソプロピルアルコールを 加えて懸濁系とし、これを濾過し、固体相を熱乾燥し、乳鉢で粉末にした。エタ ノール−水で再可溶化した後、これを活性炭のクロマトグラフカラムで精製する 。エタノール−水またはメタノールに溶かした二つの固体フラクション(不純な ものと純粋なもの)をHPLC技術を用いてクロマトグラフィーにかけ、数値1 .157.1.545および2.264付近の保持時間を有する成分を集める。
本発明は上記の方法を用いて得られる物質および組成物自身にも関するものであ る。
本発明の主題はまた上記の方法を用いて得られる抗腫瘍活性を有する物質および 組成物でもある。
抗腫瘍活性を育する物質および組成物はそれらを水溶性にするため塩、化合物ま たは複合体を生ずるよう処理できる。
更に本発明は上記方法から得られる抗腫瘍活性を有する物質または組成物の群か ら選ばれる物質または組成物、あるいはそのコンビネーションを活性成分の少な くとも一つとして含存する医薬品製剤を包含する。
医薬品製剤は非経口投与用水溶液、経口用カプセル、直腸に使用するための坐薬 、膣に使用するための卵形薬、軟膏、塗剤、クリームおよびゲルからなる群から 選ぶことができる。
水溶液は小びんに入れることができる。各びんは活性成分0.1から2.5g、 なるべくは0.1から1.5g、更に好ましくは0.2から1.0gの活性成分 を含む。
カプセルの形にある医薬品製剤の場合、各カプセルは活性成分0.2〜2、Og 、なるべくは活性成分0. 8〜1.2gを含む。
直腸に使用するための坐薬の形にある医薬品製剤の場合、各坐薬は活性成分0. 2から2.5g、なるへくは03から1.Ogあるいは1.2から1.7gの活 性成分を含有する。
膣内で使用するための卵形薬の形にある医薬品製剤の場合、各卵形薬は活性成分 0.1から2.5gを含むが、なるへくは0.5から2.5g、一層好ましくは 0. 3から17gの活性成分を含むのがよい。
軟膏、塗剤、クリームまたはゲルの形にある医薬品製剤の場合に、その局所付形 削は0.5から12%の活性成分を含むが、なるべくは3から7%の活性成分を 含むのがよい。
更に本発明は前記の抽出、分離および採集法を用いて得られる成分を、単独であ るいはコンビネーションとして、腫瘍性疾患以外の種々な疾病の治療に供される 薬剤の製造に使用する方法に関する。
今まで本発明の目的を一般的な仕方で説明してきた。
ここで本発明の範囲、特徴、利点および操作法を明瞭に説明するために下記の実 施例によって一層詳細な記述をPittosporum Tobiraの未熟果 実1kgを細かく摩砕し、摩砕果実を覆うのに十分な量(体積でおよそl:l) の95°エチルアルコールを用いて室温で浸出した。混合物を少なくとも30日 間浸けておき、次に濾過した。前記のようにして得られたアルコール性抽出液1 000ydを同体積のクロロホルムと共に分液ロートに入れた。何回かのかきま ぜの後分離が起きた(24時間の混合後に終了)。分液ロート下方の強い緑色を 呈するアルコール−クロロホルム溶液を分離した。分液ロート上方の黄−橙色の 水溶液(橙色可溶性フラクション=O3F)は最初果実中に存在していた水から 抽出された水溶性物質により生じた。O3Fはおよそ20容量%の量て存在し、 殆とHPLCにおけるRTl、141(面積345%)、1.440(面積24 .46%)および1.593(面積81.93%)を有する成分だけから形成さ れた。O3F物質は全アルコール抽出物の乾燥物質のおよそ73重量%に等しく 、黄−白色粉末により形成されている。このものは実験腫瘍に対して完全に不活 性であるだけでなく、むしろ実際には腫瘍の発達を助け、一層進行を速めた。そ のためこの物質は取り除いた。残ったアルコール−クロロホルム溶液は回転蒸発 器で30°Cにおいて蒸発させ、乾燥させた。暗緑色を呈する無定形物質が得ら れ、このものは一旦メタノール中に再可溶化しく1mg/rn1) 、HPLC を用いて分析したところ、■。
969(面積7.83%)から2.296(面積40゜12%)〜2.756( 面積1.47%)にわたる保持時間を有する顕著な濃度の活性ピークを示した。
例1で行なった操作から残されていたアルコール−クロロホルム溶液(O8Fを 除いた全アルコール抽出物から構成)を回転蒸発器で約30dの体積(出発の全 アルコール抽出液のおよそ1/35)に濃縮されるまでフラスコ中45℃におい て蒸夾させた。この時点で、最初の全アルコール抽出液の30%に等しい量(3 00mJ)のイノプロピルアルコールをフラスコに加えた。エタノールおよびメ タノールの両方に可溶なO3Fを除いた全アルコール抽出物中に得られた物質の 一部か最早イソプロパツールに溶けないので懸濁系を生じた。
このようにして得られた懸濁系を迅速濾紙で濾過するようセットした。濾紙上に 沈積した沈殿を45°Cの温度て熱乾燥した。乾いたならば、これを磁製乳鉢で 細かくすり砕いた。このようにしておよそ1500■の黄−緑色粉末か得られた 。この粉末(以後はCIDIと呼ぶ)をメタノールで可溶化し、通常のHPLC 法を用いて検査したところ、1.157(面積78.83%)、1゜545(面 積16.25%)および2.264(面積4゜91%)のRTを示した。
別法として、5upelcosil LC−NH2−5μ球状カラム、移動相C H,CN−H,O(3: 1) 、流速1゜5−7分および217nmのUV検 知器を使用したとき次のRT値が得られた: 1.889(濃度53.88);2.640 (20,89);3.145 ( 4,61);3.420 (5,08);3.942 (6,16):4.72 2 (4,53);5.255); (3,253);6.287 (0゜90 )および6,982 (0,66)。
Chromopack−Lichrosorb RP 18〜101を一不規則 状力ラムで同じ溶離剤、流速およびマーカーを用いたときには次のピークが得ら れた。
1.460(濃度65.98)+ 1.965 (20,87);2.535  (1,86);2.704 (2,05);3.097 (1,74);3.3 95 (3,38)+4.324 (0,85);4.609 (0,93); 9.597(0,88);10.017(1,42)。
物質CIDIは力焼すると3.17%の残渣を与えた。
重量%で表わした元素分析値(残渣を考慮せず)は次の通りである:C54,2 5%;H7,58%、038゜17%。最小実験式はCl5HtsO−に近く、 融点(分/100■で測定したIRスペクトル(IR分光光度計Perkin− Elmer Mod、683 )は観測しつる次の吸収帯を示した: 3400an−’会合OH伸縮、2960 an−’CHz逆対称伸縮、292 0 an−’CH2逆対称伸縮、1720cm−’C=O伸縮、l 610an −’Coo−のC=Oの逆対称伸縮、1460 an−’CHs変角、1380  an−’CHa変角(OCOCR,の典型)、1250 an−’OH変角、 1150.1080、および1040an−’C−0伸縮。
UVスペクトル(紫外−可視分光光度計Perkin−E1merMod、 L ambda 5 ) : I)CHz○H−H2O(4: 1)溶液、濃度6・10〜2■/mj:202 nmに極大吸収:260nmまて急速に吸収が減少し、260〜330nmの範 囲で一定に留まり、その後再び減少する。
2)CH= CN HtO(3:l)溶液、濃度6・10−2■/d:200か ら260nmまで吸収は急速に減少し、260〜330nmの範囲で殆と一定に 留まり、その後再び減少する。
CIDI粉末はアセトン、ベンゼン、クロロホルム、エチルエーテル、石油エー テル、エチルアルコール、イソプロピルアルコールに不溶、メタノールおよび水 に可溶。
CIDIの水溶液は6,5のpHを有する。
マウス Cr 1 :CD−1(ICR)BRに対するL D s oは経口で 1274.9■/kg(基準限界1041゜2〜1561.0■/kg)また腹 腔内では25■/ kg(基準限界23.0〜27.2■/kg)である。
例3 活性成分のこれ以上の精製法 例1および例2の方法により得られたCIDI粉末logをエチルアルコールお よび水(4: 1)の溶液10100Oに溶解させ、緑色の1%溶液を得た。多 孔質セパレーターを具えた直径4.5aaのクロマトグラフカラムを用意した。
セパレーター上に綿ウール層を置き、次に高さ約3anの砂の層を置いた。次に エタノール中に35gの活性炭を含む懸濁系を注ぎ入れた。活性炭か固く詰った ならばCIDI粉末の溶液(前述したように溶解)をこのクロマトグラフカラム に通過させた。すべてのCIDI溶液かクロマトグラフカラムを通過したならば 溶媒だけ(エチルアルコール−HtO4:I)1000dを通すことによりカラ ムを洗浄した。
無色透明な溶液を得、これを回転蒸発器で45°Cの温度で最大限に濃縮した。
イソプロピルアルコールの添加後詰晶化か起こった。
再び回転蒸発器で乾燥させた後乳鉢で粉砕して白色粉末を得た。これを以後は純 粋なCIDIと示すことにする。
純粋なCIDIはCIDl60重量%に相当する。
純粋なCIDI粉末をメタノールに可溶化し通常のHPLC法を用いて調へたと ころ、このものはRT値1゜131 (面積87.54%)および1.551( 面積6゜16%)をもつ二つの主要ピークを示した。
これに対し移動相CH,CN−H,O(3: 1) 、流速1.5d1分て21 7nmのUV検出器を具えたHPLCは次のRT(主要ピーク)を示した+1  ) 5upercosil L C−NH2−511−球状力ラムで+1.88 5(濃度19.60);16.259 <濃度67、51) ; 2 ) Chrempack−Lichrosorb RP 18−10 μm 不規則状カラムで+1.617(濃度87.74);1゜985 (3,69) および2,134 (2,20)。
純粋なCIIIは白色水溶性固体で力焼残渣3.05%を有する。
重量%で表わした元素分析(残渣を考慮せず)はC48,82%、87.06% 、044.12%で、Ce H1゜04に近い最小実験式および205〜255 °Cの融点(分解)を有する。
IRスペクトルは生成物(lDrのそれと実際上同じであった。
UVスペクトル(紫外−可視分光光度計Perkin−E1mermod、 L ambda5) :t)CHI 0H−H20(4: I)溶液、濃度6・10 −2■/mA’:203nmに極大吸収;吸収は急速に減少し、260nm以上 では実際上吸収は観察されない; 2)CH3CN−H2O<3 : 1)溶液、濃度6・10−2mg/ml:吸 収は200から260 nmにかけて急速に減少し、その後ゼロに近いレベルで 一定に留まる。
純粋なCIDIの溶解度はCIDIのそれと同じであり、水溶液のpHも同じで ある。
マウス Cr 1 :CD−1(ICR)BRに対する純粋CIDIの腹腔内L Dsoは20.2mg/kg(基準限界17.8〜22.0■/kg)。
CIDIおよび純粋CIDIのNMRスペクトル:NMRスペクトルは200M H2(プロトン)および50MHz(炭素)の装置Bruker AC200で 測定した。試料は内部標準として3−(トリメチルシリル)プロパンスルホン酸 のナトリウム塩(DSS)10■を添加したDMSO−d、0.6−に生成物9 0■を溶かすことにより調製した。
IHスペクトルに対しては30°パルスを用いて1000回積算し、分解能を上 げるためFIDをガウスの乗法に付した。移動性プロトンの交換はD20+CF 、C0OHの添加により行なった。
”Cスペクトルに対しては90°パルスを用いて6200回(CIDI)および 14900回(純粋なCIDI)積算、CPDにおいて異種核デカップリングを 行なった。
】Hスペクトルを調べたところ、3〜5ppmの範囲に幾つかの移動性プロトン が存在することが分かった。
アルキル型プロトンが幾つか存在することか認められ、またアルキル型プロトン は低磁場領域で減少した。若干のビニルプロトンの存在する可能性があり、芳香 族プロトンは存在しなかった。12Cスペクトルは上記データに確証を与えた。
多少なりとも置換された多数のアルキル炭素の存在することか分かった。ビニル 領域に若干のピークか、またカルボニル領域にも若干のピークの存在が認められ 、カルボニル基は酸型かエステル型である。
このスペクトル検査は二つの混合物の間に殆と差かないことを実証した。種々な 成分の百分率における差は可能なように思われた。
活性成分のクロマトグラフィー分離法 例!により得られたアルコール−クロロホルム溶液を回転蒸発器で乾燥させ、少 量のメタノール(100d)中に再可溶化した。この溶液を用いてシリカゲルカ ラム上で、また十分な注意を払ってHPLC分取カ分取カラムロマトグラフィー 分離を行なった。このようにして純粋なフラクションか得られ、このものは前記 の通り、ピーク1.157:l、545.1.883.2.051;2.273 .2.572および2.743に相当した。
例5 容器内および生体内での抗腫瘍活性を強調する試験前記語例に従って得られた物 質および(または)組成物(水に可溶性あるいは界面活性剤(Polisorb oto 80またはGeronol)を用いて可溶化する)は顕著な抗腫瘍活性 を示すと同時に、毒性レベルは容認できる程度でありまた免疫抑制活性は無い。
腫瘍細胞に対する顕著な選択的抗腫瘍活性は容器内および生体内両方の組織学的 レベルにおいて腫瘍細胞の明瞭な変化により実証された。この変化は体積増加、 合着を起こすようであり、細胞膜の外転および摩耗を示し、細胞質は極端に空胞 を形成して泡か多く、核クロマチンの血色素減少を伴ない、核仁はさえない。こ れら物質が有する高選択性の証拠は上に列記したすべての障害が同じ処理を受け た健常細胞には全く見られないという事実により与えられる。
上記物質の抗腫瘍活性を調へるため5w1ssマウスの5a180に対し生体内 試験を行なった。この試験は一般に移植の翌日から開始して2から25■/kg /日(用いた物質による)にわたる用量を8日連続して腹腔内投与するものであ る。対照動物の平均延命率25.8日と比較して、処置動物の90%に腫瘍拒絶 反応か見られ、従って明確な生存動物とみなされる。
治療上の適用に対して本発明に係る物質、およびそれらの塩、化合物または複合 体は筋肉内、静脈内または腔内注射用の水溶液の形で用いるのがよい。
要 約 書 本発明はPit tosporacea科の植物から抽出された抗腫瘍作用を存 する活性成分に関し、また前記抽出物中に見出される物質あるいは組成物の少な くとも一つに基づく医薬品製剤に関する。他の公知の抗腫瘍性薬物と比較してこ れら抗腫瘍化学療法剤は変性細胞に対して大きい選択性を示しまた健常細胞の代 謝に対する妨害の程度は低い。本発明はまた抽出法と抽出物中の成分の分離なら びに抗腫瘍薬剤の製造に対するこれらの使用法あるいは他の疾病の治療に対する 薬物にも拡張される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.抗腫瘍活性を有する組成物および(または)物質を得る方法において、Pi ttosporacea科から得られる植物(その成長段階あるいは成熟度は問 わない)の部分および(または)生成物を本質的に下記の操作にかける:(イ) 有機溶媒中に浸漬することにより成分を抽出する、(ロ)抽出物を含む溶液を第 一の溶媒と少なくとも部分的に混和しうるもう一つの溶媒と任意にかきまぜある いは振盪することにより生じた相の間に抽出物の成分を分布させる、 (ハ)各相を互に独立的に、抽出物中の成分の少なくとも一つに対して溶解性を 有する少なくとも1種の更に別の有機液体で任意に処理し、続いて形成するかも しれない懸濁系を濾過し、固体相を適当な溶媒に溶かす、 (ニ)各液相中に見出される成分を任意に分離する、そして (ホ)分離された抗腫瘍活性を有する成分および抗腫瘍活性を有しない成分を採 集する、また 先の各処理段階の前に前記抽出物を任意に乾燥し、精製することからなる上記方 法。 2.植物はPittosporum属の植物である、請求項1記載の方法。 3.植物はPittosporum ondulatum、Pittospor umcoriaceum、Pittosporum viridicolor、 Pittosporumrhombipholium、Pittosporum  eugenoides、Pittosporum crossifolium およびpittosporum Tobiraおよびそのコンビネーションから なる群から選ばれる、請求項2記載の方法。 4.溶媒はアルコール類の群から選ばれる、前記各項のいずれか1項に記載の方 法。 5.アルコールはエタノールである、請求項4記載の方法。 6.有機溶媒と処理される植物部分との体積比は1:10から10:1である、 前記各項のいずれか1項に記載の方法。 7.処理時間は5分から3ヶ月である、前記各項のいずれか1項に記載の方法。 8.処理温度は5℃から100℃からなる、前記各項のいずれか1項に記載の方 法。 9.抽出物成分の分離法はクロマトグラフィー型である、前記各項のいずれか1 項に記載の方法。 10.抽出物成分の分離をシリカゲルカラムで行なう、請求項9記載の方法。 11.抽出物成分の分離をHPLC分取カラムで行なう、請求項9記載の方法。 12.エタノールを用いて抽出を行ない、次の数値1.157、1.545、1 .883、2.051、2.273、2.572および2.743付近に分布す る保持時間を有する成分をHPLC技術を用いて分離し、採集する、前記各項の いずれか1項に記載の方法。 13.エタノールを用いて抽出を実施し、得られた溶液をクロロホルムと振盪す ることにより強い緑色を呈するアルコール−クロロホルム相(抗腫瘍活性を有す る化合物はこの強い緑色の相中に存在する)と黄−橙色を呈する水相との2相を 形成せしめる、前記各項のいずれか1項に記載の方法。 14.アルコール−クロロホルム相を乾燥し、溶質をメタノール中に再可溶化し た後、抗腫瘍活性を有する成分の分離をクロマトグラフィーを用いて行なう、請 求項13記載の方法。 15.抗腫瘍活性を有する成分の分離をHPLC技術を用いて行ない、1.96 9、2.296および2.756の値付近に分布する保持時間を有する成分を採 集する、請求項14記載の方法。 16.アルコール−クロロホルム溶液をそれが最初のアルコール溶液の体積のお よそ1/35容に濃縮されるまで蒸発させ、イソプロピルアルコールを加えて懸 濁液をつくり、これを濾過し、固体相を熱乾燥し、緑色を帯びた粉末を得る、請 求項13記載の方法。 17.エチルアルコール−水(4:1)に可溶化した固体相を活性炭のクロマト グラフィーカラムに通過させて無色透明な溶液を得、この溶液を濃縮した後イソ プロピルアルコールの添加により結晶化させ、次に乾燥させ、HPLCで保持時 間値1.131(面積87.54%)および1.551(面積6.16%)を有 する二つの主ピークを示す白色粉末を得る、請求項16記載の方法。 18.メタノールに溶かした固体の成分をHPLC技術を用いて分離し、数値1 .157、1.545および2.264付近に分布する保持時間を有する成分を 集める、請求項16および請求項17記載の方法。 19.請求項1から請求項18記載の方法を用いて得られる物質および組成物。 20.請求項1から請求項18記載の方法を用いて得られる、抗腫瘍活性を有す る物質および組成物。 21.水溶性とするため塩、化合物、複合体およびそのコンビネーションからな る群から選ばれる形にある、請求項20記載の抗腫瘍活性を有する物質および組 成物。 22.請求項1から請求項18記載の方法から得られる抗腫瘍活性を有する生成 物の群から選ばれる物質および組成物をその活性成分の少なくとも一つとして含 有してなる医薬品製剤。 23.非経口投与用に供する水溶液の形で調製された、請求項22記載の医薬品 製剤。 24.経口投与用に供するカプセルの形で調製された、請求項22記載の医薬品 製剤。 25.直腸投与用に供する坐薬の形で調製された、請求項22記載の医薬品製剤 。 26.膣内投与用に供される卵形薬の形で調製された、請求項22記載の医薬品 製剤。 27.軟膏、塗剤、クリームあるいはゲルの形で調製された、請求項22記載の 医薬品製剤。 28.各びんが0.1から2.5gの活性成分を含有するびんとして調製された 、請求項23記載の医薬品製剤。 29.各びんは、なるべくは0.1から1.5g、更に好ましくは0.2から1 .0gの活性成分を含有する、請求項28記載の医薬品製剤。 30.各カプセルは0.1から2.0gの活性成分を含有するカプセルの形で調 製された、請求項24記載の医薬品製剤。 31.各カプセルは0.8から1.2gの活性成分を含む、請求項30記載の医 薬品製剤。 32.各坐薬は0.2から2.5gの活性成分を含む直腸投与用坐薬の形で調製 された、請求項25記載の医薬品製剤。 33.各坐薬は0.3から1.0g、あるいは1.2から1.7gの活性成分を 含む、請求項32記載の医薬品製剤。 34.各卵形薬は0.1から2.5gの活性成分を含む膣内投与用の卵形薬の形 で調製された、請求項26記載の医薬品製剤。 35.各卵形薬は、なるべくは0.5から2.5g、更に好ましくは0.3から 1.7gの活性成分を含有する、請求項34記載の医薬品製剤。 36.付形剤と共に0.5から12%の活性成分を含有する局所投与用に供する 軟膏、塗剤、クリームあるいはゲルの形で調製された、請求項27記載の医薬品 製剤。 37.局所投与用付形剤は3から7重量%の活性成分を含有する、請求項36記 載の医薬品製剤。 38.腫瘍以外の疾病の治療用薬剤を調製するための請求項1から請求項18記 載の方法を用いて得られる成分を単独であるいはコンビネーションとしての使用 。
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