JPH05507524A - 固有の帯電防止特性を有する難燃性ｐｂｔ／ｔｐｅブレンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 固有の帯電防止特性を有する難燃性ＰＢＴ／ＴＰＥブレンド 本発明は、 Ａ）ポリエステル、および Ｂ）エチレンオキサイド含量が１５〜３５重量％、数平均分子量が１．５００〜 ３，０００でありエチレンオキサイドでキャッピングされたポリ−（プロピレン オキサイド）グリコールから誘導されたポリエーテルブロックを有するコポリエ ーテルエステルブロックコポリマーを含むポリマー混合物に係る。

また本発明は、本発明のポリマー混合物から成形された物品にも係る。

米国特許第４．６３９．４８６号には、ポリエーテルイミドエステルとハロゲン 含有難燃剤をベースとするポリマー混合物が開示されている。そこに記載されて いるポリマー混合物はポリエステル、たとえばポリブチレンチレフタし一トを含 んでいてもよい。その実施例では、ブタンジオール、テレフタル酸ジメチル、ポ リ（プロピレンエーテル）ジアミンおよびトリメリド酸無水物から得られたポリ エーテルイミドエステルが使われている。各種難燃剤が実施例で使われている。

米国特許第４．６３９．４８６号の広い教示によると、ポリエーテルイミドエス テルを製造する際、ポリ（プロピレンエーテル）ジアミンの代わりに、「エチレ ンオキサイドで末端がキャッピングされたポリ（プロピレンエーテル）グリコー ル」から誘導されたジアミンを始めとして数多くの異なるジアミンを使用するこ とができる。

しかし、米国特許第４，６３９，４８６号によると、他のジアミン、たとえばポ リ（プロピレンエーテル）グリコールから誘導されたものが好ましい。米国特許 第４，６３９゜４８６号によると、いろいろな数多くの試薬を難燃剤として使用 できる。

エチレンオキサイドでキャッピングされたポリ（プロピレンオキサイド）グリコ ールから誘導されたポリエーテルブロックを有するポリエーテルエステルブロッ クコポリマーを使用すると、表面抵抗が低くなり、したがって静電荷が少なくな ったポリマー混合物が得られ、かつ本発明のポリマー混合物から形成された物品 の表面の吸塵性が低下することが判明した。加えて、そのようなポリエーテルエ ステルブロックコポリマーを使用すると層剥離が起こらず、また特別に選定され た難燃剤を添加したときにも層剥離が起こらないことが判明した。

本発明のポリマー混合物は、成分ＡとＢを合わせた合計量に対して計算して、１ ０〜９０重量％のブロックコポリマーＢを含むのが好ましく、１０〜５０重量％ であるとさらに好ましい。

さらに本発明のポリマー混合物は、通常側われる添加剤、たとえば難燃剤も含ん でいることがある。ある種の難燃剤、すなわちアルキレン−ビス−ブロモフタル イミドは、表面抵抗をさらに低下させることが判明し、かつ、当然ではあるが、 難燃特性も付与し、しかも層剥離を生じない。

したがって、本発明のポリマー混合物はさらに難燃剤、好ましくはアルキレン− ビス−ブロモフタルイミドも含んでいることができる。

本発明のポリマー混合物は、 Ａ）ポリエステルと、 Ｂ）以下でさらに詳しく定義するポリエーテルエステルブロックコポリマーと を任意の割合で含む。

Ａ）ポリエステル 本発明は、アルカンジオールと芳香族ジカルボン酸とから誘導された単位を有す るポリエステルを含むポリマー混合物に係る。このポリエステルは１種以上のア ルカンジオール化合物から誘導された単位を含むことができる。またこのポリエ ステルは１種以上の芳香族ジカルボン酸から誘導された単位を含むこともできる 。さらにこのポリエステルは、アルカンジオールに加えて、１種以上の他のジオ ール化合物またはポリオール化合物から誘導された単位を含んでいてもよい。

一般にポリエステルは、アルカンジオールから誘導された単位を、場合によって 存在する他のジオール化合物またはポリオール化合物から誘導された単位に対し て過剰に含む。適切なアルカンジオール化合物の例はエタンジオールまたはブタ ン−１，４−ジオールである。またこのポリエステルは、芳香族ジカルボン酸か ら誘導された単位に加えて、他のジカルボン酸またはポリカルボン酸から誘導さ れた単位も含んでいることができる。しかし、この酸から誘導された単位の大部 分が芳香族ジカルボン酸から誘導されているのが好ましい。適切な芳香族ジカル ボン酸はテレフタル酸およびイソフタル酸である。

ポリエステルとして、テレフタル酸とブタン−１，４−ジオールから誘導された 単位を７０モル％より多く有するポリエステルを使用するのが好ましい。また１ 種以上の異なるポリエステルを使用することも可能である。

Ｂ）ポリエーテルエステルブロックコポリマ一本発明のポリマー混合物は、エチ レンオキサイド含量が１５〜３５重量％、数平均分子量が１．５００〜３．００ ０でありエチレンオキサイドでキャッピングされたポリ−（プロピレンオキサイ ド）グリコールから誘導されたポリエーテルブロックを有するコボリエーチルエ ステルブロックコポリマーを含んでいる。

そのようなブロックコポリマー自体は公知である。適したブロックコポリマーと その製法は、たとえば欧州特許出願公開第０２０３６３４号および米国特許第４ ，２０５゜１５８号に開示されている。欧州特許出願公開第０２０３６３４号に 記載されているブロックコポリマーが好ましい。

すでに上で述べたように、本発明のポリマー混合物は、難燃剤、たとえばアルキ レン−ビスブロモフタルイミドを含んでいてもよい。特に適切な難燃剤は（エチ レン−ビス−テトラブロモフタルイミド）である。難燃剤は、ＡとＢの合計１０ ０重量部当たり約１０〜３０重量部の量で使用するのが好ましい。アルキレン− ビス−ブロモフタルイミドを使用すると層剥離が起こらない。

ここで、以下の特定実施例を参照して本発明をより詳細に説明する。

実施例Ａ−Ｃ，Ｉおよび■ 実施例では以下の成分を使用した。

ＰＢＴニブタンジオールとテレフタル酸から誘導されており、フェノール６０部 とテトラクロロエタン４０部の混合物中２５℃で測定した固有粘度が１．２ｄｌ ／ｇのポリエステル。

ＢＣ−１：本発明のポリマー混合物中に使用するのに適したブロックコポリマー 。このブロックコポリマーはエチレンオキサイドでキャッピングされたポリ（プ ロピレンオキサイド）グリコールから誘導されたポリエーテルブロックを含んで おり、エチレンオキサイドグリコール含量は約２０重量％である。このブロック コポリマーはさらにブタンジオールとテレフタル酸から誘導された単位も含んで いる。

ポリエーテルブロックの含有量は約４１重量％である。２３０℃／２．１６ｋｇ で測定したｌ５Ｏ１１３３によるメルトフローレートは１０分当たり６グラムで ある。

ＢＣ−２ニブタンジオール、テレフタル酸ジメチル、ポリ（プロピレンオキサイ ドグリコール）ジアミン（数平均分子量２．０００）、およびトリメリド酸無水 物から得られたポリエーテルエステルブロックコポリマー。テレフタル酸ジメチ ルとジアミン＋酸無水物の合計との重量比は５０：５０゜これは米国特許第４， ６３９．４８６号の実施例で使用されたブロックコポリマーである。

ＦＲＹ（エチレン−ビス−テトラブロモフタルイミド）。

５ｂ２０３＋約８５重量％の５ｂ２０３と１５重量％のポリマー性担体の混合物 。

５ｔａｂ；常用安定剤の混合物。

ＰＴＦＥ　：ポリマー性担体（６０重量％）と混合したポリテトラフルオロエチ レン（４０重量％）。

以上述べた成分を後記表に示す量で、エクストルーダー内でコンパウンディング した。平均コンパウンディング温度は２６０℃であった。得られた押出し物をペ レット化した。このペレットから、適当な金型内での射出成形によって直径１０ ｃｍのテストプレートを製造した。このテストプレートの表面抵抗をドイツ規格 ＤＩＮ５０，０１４に従って測定した。表面抵抗は、射出成形直後と、テストプ レートを一定条件（相対湿度５０％、室温で１８時間）で貯蔵した後の二回測定 した。これらの２つの値の平均を後記表に示す。

さらに、実施例■の組成物の標準的な機械的性質およびＵＬ−９４に従う難燃特 性を測定した。機械的性質はすべて優れており、１．６ミリメードル厚の試験棒 のＵＬ−９４等級はｖ−０であった。また、実施例■のポリマー混合物の抗トラ ッキング性も（ＩＥＣ−１１２に従って）測定したところ、６００ボルトを上回 っていた。本発明のポリマー混合物は層剥離を示さなかった。逆に、ＢＣ−２と 別の難燃剤（すなわち、臭素化されたポリスチレン）を含むポリマー混合物では 剥離が生じた。

表面抵抗に関して得られた値をポリマー混合物の組成と共に下記表に掲げる。

表 実施例　Ａ　Ｂ　ＣＩｎ 組成（重量部） ○ＰＢＴ　１００　７４．７　５１．７　７４．７　５１．７０ＢＣ−１−−− −−−２５２５ ０８Ｃ〜２　−２５　２５　−−　−−○ＦＲ−−−−１５−＋５ ０Ｓｂ２０３　−−　−−　７−７ Ｏ３ｔａｂ　−−Ｏｊ５　０．３５　Ｇ、３５　０．３５０ＰＴＦＥ　−−−− １−１ 性質 傘 Ｏ上記表面抵抗　１４　１３　１３　１１　９（オーム／平方） １１０を底とするベキ指数で表わしである。

表の結果から分かるように、本発明、すなわち実施例■および■のポリマー混合 物から成形した物品は、実施例Ａ１ＢおよびＣの比較ポリマー混合物から成形し た物品より低い表面抵抗をもっている。

難燃剤（Ｆ　Ｒ）を添加してもそれ自体では表面抵抗は低くならない（比較例Ｃ と比較例Ｂとの比較）。本発明のポリマー混合物中に使用するコポリエーテルエ ステルブロックコポリマーと組み合わせて難燃剤を添加すると表面抵抗かさらに 低下する（実施例■と実施例Ｉ）。

以上で挙げた特許刊行物はすべて、引用により本明細書中に組み込まれているも のと考えられたい。

要　約　書 本発明は、（Ａ）ポリエステル、ならびに、（Ｂ）エチレンオキサイド含量が１ ５〜３５重量％で数平均分子量が１．５００〜３，０００でありエチレンオキサ イドでキャッピングされたポリ（プロピレンオキサイド）グリコールから誘導さ れたポリエーテルブロックを有するコポリエーテルエステルブロックコポリマー を含むポリマー混合物に係る。本発明のポリマー混合物から成形された物品は表 面抵抗が低下している。難燃剤を添加すると表面抵抗がさらに低下する。

、、、、、、＝、、、、、　ＰＣＴ／ＩＩｓ　９２１０１１５２１

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）（Ａ）ポリエステル、および （Ｂ）エチレンオキサイド含量が１５〜３５重量％で数平壇分子量が１，５００ 〜３，０００でありエチレンオキサイドでキャッピングされたポリ（プロピレン オキサイド）グリコールから誘導されたポリエーテルブロックを脅するコポリエ ーテルエステルブロックコポリマーを含むポリマー混合物。
2. （２）成分ＡとＢを合わせた合計量に対して計算して１０〜９０重量％のブロッ クコポリマーＢを含むことを特徴とする請求の範囲１に記載のポリマー混合物。
3. （３）ポリエステルがアルカンジオールと芳香族ジカルボン酸から誘導された単 位を含んでいることを特徴とする請求の範囲１に記載のポリマー混合物。
4. （４）さらに難燃剤も含んでいることを特徴とする請求の範囲１に記載のポリマ ー混合物。
5. （５）難燃剤としてアルキレン−ビス−ブロモフタルイミドを含んでいることを 特徴とする請求の範囲４に記載のポリマー混合物。
6. （６）請求の範囲１に記載のポリマー混合物から成形された物品。