JPH05506894A - 抄紙機の脱水漉網として使用するための、プラスチック単一フィラメントから成る織物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 抄紙機の脱水漉網として使用するための、プラスチック単一フィラメントから成 る織物 本発明は、抄紙機の脱水漉網として使用するための、プラスチック単一フィラメ ントから成る織物であって、−団の経糸と、この経糸と交錯する３層の緯糸とで 構成されている形式のものに関する。

漉網の走行側の摩耗容量を大きくするため、漉網はより多（のベルドフレーム数 で組織されており、これによって、低側支持部の幾何学的形状の外形がほぼ同じ である場合には、走行側の緯糸の比較的長いフローティング部を形成することが できる。つまりこのことによって走行側緯糸長さの比較的大部分を摩耗のために 使用することができるようになる。

この構造の場合の問題点は、長い距離に亘ってフローティングしている緯糸が、 とりわけ迅速に走行する機械にあっては、フォイル１、湿式吸込器又は吸込器の ような突起した脱水部材上を漉網が運動するさいの乱流作用により明瞭な紙筋目 を発生せしめるようになるという点である。

冒頭で述べた形式に相当する３眉状の織物は、ドイツ国特許第２４５５１８５号 明細書で公知である。固有の経糸によって交錯された夫々２つの隣接する層は、 これとは別の交錯糸によって交錯されており、その際経糸として形成された交錯 糸は、漉網完成時にその上方層の表面層が絶対的に平面状に組織されないように しか両層を互いにインタレースすることができず、その結果、支持部の種々のレ ベルの相違により漉網の筋目が著しく発生するようになる。

本発明の課題は、このような筋目を阻止し、かつ走行側に比較的長くフロートし ている緯糸を備えた漉網を、４００　＊／　ｓｉｎを超える速度を備えた高速走 行機械でも使用されつるようにすることにある。このことは、グループに纏めら れた緯糸が上方の２層を貫走する経糸と、３層全部を貫走する経糸とによって交 錯されることにより実現可能である。

このように交錯された中間緯糸層は、不織繊維表面と抄紙機の突起した支持部材 との間に大きな間隔を発生せしめ、その結果、長くフロートしている下方緯糸に 発生する乱流作用がもはや不織繊維上に影響しないようになる。要するに中間の 緯糸層は乱流運動を妨げ、不織繊維へのその作用を、漉網構造の狭くなった自由 空間を通して垂直方向で上方に向って減衰せしめる。筋目は事実上もはや発生し なくなる。

本発明の別の目的は、下方の緯糸層の湾曲部を走行側へ向って著しく突出せしめ 、それによつて、走行側の経糸交錯点がこすれるようになるまでに、下方の緯糸 のより多くの容積が摩耗せしめられるようにすることにある。このため本発明の 織物にあっては、下方の層の各緯糸が、有利には互いに隣接して位置していない ２本の経糸によって下方から捉えられ、かつ中間の層の緯糸とそれ自体との間に 位置している経糸に対して支持部として上方に引き上げられており、その結果、 漉網外側へ向けられた湾曲を最大にすることができる。

本発明の有利な実施例にあっては、上方層の夫々４本の緯糸が、中間層の２本の 緯糸と下方層の１本の緯糸と共に１つのグループを形成し、その際相前後して位 置している２本の経糸の内の１本の経糸は、上方層の緯糸の内の２本と浮交錯し 、１本と沈交錯し、さらに２本と浮交錯し、次いで中間層を通過しかつ第３グル ープの下方層の緯糸の下方を通過し、その後再び同錯し、その後中間層を通過し て第７グループの下方緯糸と交錯する。一方策２の経糸は、パターンの進行に関 してずらされて上方層と交錯し、その後中間層の緯糸の下方を延び、かつパター ンの第２半部内を同じ様な形式で延びている。

個々の緯糸層の糸の間の自由空間の狭少化の程度は、値Ａ”（１０−ｃｍ当り緯 糸数×緯糸直径虐ｌｌ）によって表わすことができ、この値Ａは、１０薗厘の漉 網長さでみた各緯糸の間の自由面を表わしている。この値は、上方層においては ３．２と４．５との間、中間層においては５．１と５．２との間、下方層におい ては６．２と７との間、にある。

有利には中間層の緯糸は、３０％よりも小さな破断延びと、０，９より大きなポ リマ粘度指数とを備えた高分子ポリエステル材料から成つている。

ベルトフレーム数は、有利には１４又は１６である次に本発明を、図面に図示の 実施例に基いて詳細に説明する。その際、第１図は経糸に平行な断面図を、第２ 図は緯糸に平行な断面図を、第３図は１４ベルトフレーム織物の交錯パターンを 、夫々図示している。

第１図によれば、上方層１．３．４．７，８．１０・・・等の内の夫々２本が中 間層２，６．９．１３・・・等の１本の緯糸に配設されている。中間層の各２本 の緯糸には下方層５．１２．１９・・・等の内の１本の緯糸が位置している。上 方層の４本の緯糸と、中間層の２本の緯糸と、下方層の１本の緯糸とが、１つの 緯糸グループを形成している。

経糸２’　、４’　、６’　、８’　・・・等は、これらが上方層の緯糸と２／ １／２の周期で交錯するように配置されており、次いで中間層を通過して下方層 の緯糸と交錯し、その後経糸は上方に向って延びている。この経過は、交錯パタ ーン内でもう１度繰返される。第２径糸団１’、３’、５’、７’・・・等は、 上方層内を２′、４’　、６′・・・等と同じ様に案内されており、続いて下方 グループの糸と交錯することなく、中間グループの緯糸の下方だけを通過してい る。第１グループの次の経糸４’　（２’の後方）は、これが下方層内でそれ自 体の緯糸１９と交錯するように案内されている。

しかしこの経糸４′は、下方層内における第２の緯糸として下方層内の緯糸４０ と交錯している。下方層の各緯糸は、このような形式で２本の経糸と交錯してい る。交錯状態の横断面図（第２図）に図示されているように、下方層の緯糸５と 中間層の緯糸６との間に経糸１’、３’、６’、８’及び１３′が位置しており 、これらの経糸は、紡織の際走行側へ向けて緯糸５の湾曲部を変形せしめ、更に 漉網の熱固定の際にも外方に向って変形せしめている。

それに対応して、中間及び下方緯糸層の間を延びている経糸（第２図の１’、３ ’、６’、８’、１３’）によって、下方緯糸のために支持点が形成されており 、該支持点は、下方緯糸のより強力な湾曲部を形成するため走行側へ向って案内 されており、これによってまた、漉網の摩耗容積が高められる。その理由は、経 糸が走行側で摩耗せしめられるようになる前に、下方緯糸のより大きな容積が摩 耗せしめられるからである。中間及び下方緯糸層の間の空間内を通過している経 糸１′。３’、６’、８’、１３’　は、下方緯糸１０’、１２’　との交錯個 所の間で可能な限り均等に分配されている。更に中間緯糸の材料は、これが紡織 及び熱固定プロセス中の変形を可能な限り小さくしかつ剛性的に挙動できるよう に選択されている。

表１には、３つの緯糸層の糸数及び直径に対する径糸数と経糸直径との配置を纏 めたものが示されており、この配置によって、各緯糸間の自由空間が走行側から 低側に向って常に減少せしめられるようになり、これによって個々の緯糸層の緩 衝作用が惹き起こされる表　１ 径糸数（Ｃｗ−１）　緯糸数　緯糸直径　特性値ＡＩＬ【１恒畦−坦りニー」江 上−」とｈ」二一一−７０／　ｃｒｎ　４４／　ｃｍ　０．１５　３．４０　上 方層０、１５　２２／　ａｍ　０．２０　５．１６　中間層１１／　ｃｍ　０． ３５　６．１５　下方層６０／　ｃ＋＊　３８／　ｃｍ　Ｏ，１７３，５４上方 層０、１７　１９／　ａｍ　Ｏ，２２５，８２中間層９、５／　ｃｒａ　０．４ ０　６．２０　下方層５６／　ｃｍ　３４／　ｃ＋＊　０．２０　３．２０　上 方層０、２０　１７／　ｃｒｓ　Ｏ，２５５，７５中間層８、５／　ｃｒｓ　０ ．４５　６．１８　下方層４４／　ｃｖｚ　２８／　ｃｍ　０１２３　３．５６ 　上方層０．２３　１４／　ｃｔｓ　Ｏ，３２５，５２中間層７／　ｃｍ　０． ５０　６．５０　下方層３６／　ｃｔａ　２２／　ｃｍ　０．２５　４．５０　 上方層０、２５　１１／　ｃｒａ　Ｏ，４５５，０５中間層５、５／　ｃｍ　Ｏ ，５５６，９８下方層要　約　書 国際調査報告 抄紙機の脱水漉網として使用するための、プラスチック単一フィラメントから成 る織物であって、該織物は、−団の経糸と３層の緯糸とを有して、夫々上方層の ４本の緯糸（例えば１５．Ｉ７．１８．２１）と、中間層の２本の緯糸（例えば １６．２０）と、下方層の１本の緯糸（例えば１９）とが１つのグループを形成 している。グループに纏められた緯糸は、上方の２層を貫通する経糸（例えば１ ’　、３’　）と、３層総てを貫通する経糸（例えば２’　、４’　）と交錯し ているこの手段により、紙の筋目が実用上もはや発生しないようになる。（図１ ） −１．−ｈ−一、＆ｌ＋　ＤＩ”〒ｔｈ〒ｑｔｚｎｎｎｇｎ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. １．抄紙機の脱水漉網として使用するための、プラスチック単一フィラメントか ら成る織物であって、−団の径糸と、この経糸と交錯する３層の緯糸とで構成さ れている形式のものにおいて、グループに纏められた緯糸（例えば１５，１７， １８，２１；１６２０；１９）が、上方の２層を通過ずる径糸（１′，３′）と 、３層総てを通過する経糸（２′４′）とに交錯していることを特徴とする、抄 紙機の脱水漉網として使用するための、プラスチック単一フィラメントから成る 織物。
2. ２．下方層の各緯糸（例えば５）が、有利には相前後して位置していない２本の 径糸（１０′，１２′）によって下方から捉えられ、かつ中間層の緯糸（６）と それ自体との間に位置している経糸（１′，３′）に対し支持部として引き上げ られており、その結果、漉網外側に向って配向された湾曲部が最大に形成されて いることを特徴とする、請求項１記載の織物。
3. ３．上方層の各４本の緯糸（例えば１，３，４，７）が、中間層の２本の緯糸（ 例えば２，６）と下方層の１本の緯糸（５）と共に１つのグループを形成し、そ の際相前後して位置している２本の径糸（１′２′）の内の１本の径糸（２′） は、上方層の緯糸の内の２本（３及び４）と浮交錯しており、１本（７）と沈交 錯しており、かつさらに２本（８，１０）と浮交錯しており、次いで中間層を通 過しかつ第３グループの下方層の緯糸（１９）の下方を通過し、その後再び同一 パターンの半分長に沿って上方層（２８，２９，３１，３２，３５）と前と同じ 様に交錯しており、その後中間層を通過して第７グループの下方緯糸（４７）と 交錯しており、他面において、各第２径糸（例えば１′）は、パターンに関して ずらされて上方層（１７，１８，２１，２２）と交錯しており、その後中間層の 緯糸（３０，３４）の下方を延び、かつ同一パターンの第２半部内を同じ様な形 式で延びていることを特徴とする、請求項１又は２記載の織物。
4. ４．Ａ＝１０−１ｃｍ当り緯糸数×緯糸直径ｍｍの値が、上方層においては３． ２と４．５の間、中間層においては５．１と５．２との間、下方層においては６ ．２と７との間、にあることを特徴とする、請求項１から３までのいずれか１項 記載の織物。
5. ５．中間層の緯糸は、３０％よりも小さな破断延びと０．９０より大きなポリマ 粘度指数とを備えた高分子ポリエステル材料から成っていることを特徴とする、 請求項１から４までのいずれか１項記載の織物。
6. ６．ヘルドフレーム数が１４又は１６であることを特徴とする、請求項１から５ までのいずれか１項記載の織物。