JPH05506780A - 植物特異的な共生シグナルとして作用し得るリポ―オリゴサッカライド構造を有する物質、それらの製造方法及び適用 - Google Patents

植物特異的な共生シグナルとして作用し得るリポ―オリゴサッカライド構造を有する物質、それらの製造方法及び適用

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JPH05506780A JP91508190A JP50819091A JPH05506780A JP H05506780 A JPH05506780 A JP H05506780A JP 91508190 A JP91508190 A JP 91508190A JP 50819091 A JP50819091 A JP 50819091A JP H05506780 A JPH05506780 A JP H05506780A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 植物特異的な共生シグナルとして作用し得るリポ−オリゴサツカライド構造を有 する物質、それらの製造方法及び適用 本発明は、植物に特異的な(plant−specific )共生シグナル( symbiotic signals )の形成が可能であるリボ−オリゴサツ カライド構造を有する物質、該物質の製造方法及びその適用に関する。
すでに公知のように、植物はその生長のためにアンモニア又は硝酸塩のような結 合した窒素源を必要とする。大気中の窒素(N ’)からアンモニア(NH3) への化学的又は生物学的還元による窒素の固定は、それゆえ農業生産上重要な役 割を演じている。
またすでに知られているように、共生微生物は、窒素の生物学的固定により植物 の生長及び発生を促進することが可能である。
リゾビウム科(Rh1zobiaceae )は、一般的に植物と共生的な結合 をすることにより窒素を固定することができる、グラム陰性の土壌細菌である: 窒素固定細菌とのこのような共生が成立することにより、同化可能な窒素量が少 ない土壌中においても、非常に多くの植物が成育可能となる。
光合成により、パートナ−である植物は、窒素分子をアンモニアに還元するため に必要なエネルギーを細菌に提供しティる。その代わりに、共生微生物(mic ros)rmbiont)により固定されたアンモニアは宿主植物に提供され、 植物の窒素代謝に取り込まれている。リゾビウム科のような窒素固定細菌とマメ 科(Leguminoseae family )の植物との間に成立する共生 的結合は、生態学的及び農業経済学的観点から最も重要である。該結合により、 主に宿主植物の根土に多節(nodosities )又は根粒(nodule s )が形成される。
これら多節の内部では、細菌はニトロゲナーゼ酵素複合体(nitrogena se enzymatic complex )により大気中の窒素をアンモニ アに還元している。
リゾビウム科の窒素固定化細菌(リゾビウム(Rbizobium)、ブラディ リゾビウム(Bradyrhizobium ) 、ジノリゾビウム(Sino rhizobium )及びアゾリゾビウム(Azorhizobium )属 )とマメ科の植物との共生は、それゆえ、温帯性(tempora、te)及び 熱帯性農業において非常に重要な役目を担っているのである。大豆(5oybe an)やグラウンドナツツ(ground nuts )のように油及びタンパ ク質に富んだ植物、アルファルファ(Iucerne)やクローバ−(clov er)のような飼料用植物、エントウ(peas )やフィールドビーン(fi eld bean )のようにタンパク質に富んだ植物、豆(beans) 、 エントウ(peas ) 、ヒラマメ(1entils)やヒョコマメ(chi ckpeas)のような食用植物、セスバニア(5esbania )のような 緑肥。これらの共生のおかげで、マメ科を窒素肥料中で栽培すると、他の科(f amily )に属する植物の栽培に比べてより経済的である。この点において 、窒素肥料の大量使用が相当の不利益を被ることに注意しなければならない。第 1に、肥料の製造、輸送及び施用は化石エネルギーを浪費し、その結果種々の結 果を招く:農業レベルにおいては農業家の製造コストを増大させ、環境レベルに おいてはCO2量を増大させて温室効果に寄与することになる。さらに、窒素肥 料を無分別に施用したり大量に施用すると、地表水を富栄養化して淡水(fre sh waters )の汚染を引き起こし、地下水層の硝酸量を増大させるこ とになる。これら様々な理由により、窒素の生物学的固定の利用の増加が好まし いものとされている。
窒素肥料の大量施用による多大な損害を考慮すると、植物、特にヒト及び動物の 栄養に重要な役割を持つ栽培種による生物学的窒素固定の寄与を増大させること が、それゆえ必要である。生態学的見地及び経済的見地の双方から最も満足され る解決策は、リゾビウム科−マメ科の共生(Rhizobiaceae−Leg uminoseae symbiosis )を改善することである。
この改善を、種子へのコーディングにより、又は種子と混合された粒剤により又 は液体培地中で培養することによって、リゾビウム科(特にリゾビウム又はブラ ディリゾビウム)を、播種時に供給することにより行うことが提案された。これ ら細菌の供給は、しかしながら、適切な共生細菌が自生していないか土壌中に非 常に豊富に存在していないという比較的まれな場合にしか効果的ではない。その 反対の場合、即ち、土壌中にすでにこれらの細菌を含んでいる場合、窒素固定に は必ずしも効果的ではないにも拘らず、選抜された細菌の導入を制限する要素と なり得る、土壌中に存在する自生細菌との競合のために、意図的に導入した菌株 を生育させることは実際上不可能である。
また、植物をリゾビウム(Rhizobium)属の細菌に由来するエキソポリ サッカライド(exopolysaccharide )で、又は1個以上のこ の様なエキソポリサッカライド(EPS)のユニットを含むオリゴサツカライド で処理することにより、リゾビウム属−マメ科の共生を向上させる方法も提案さ れた[−WO87106796なる番号で公開されたPCT国際出願(ザ オー ストラリアン ナショナル ユニバージティー(TIIIE AUSTRALI AN NATIONAL UNIVER3ITY)により出願され、発明者とし てB、 G、 ROLFE、 S、 P、 DJORDJEVIC,J、 W、  REDMOND 及ヒM、 BATLEYヲ記載) ヲ参照]。
しかし、該EPSは非共生遺伝子(non−symbiotic genes  )によりコードされた生成物である。実際、これらエキソポリサッカライドの生 合成は、感染と根粒着性(nodulation )を制御するnod遺伝子に よる直接的な制御を受けてはいない。これらエキソポリサッカライドは、そのプ ラスミドpSymが除かれた( cured)リゾビウム(Rhizobium  )菌株によって合成され、そのプラスミドは共生遺伝子のほとんどを特にno d遺伝子を含んでいる。
根粒形成過程に関係している遺伝子の位置は確認されており、幾つかの共通及び 特異的な根粒着性遺伝子(nod遺伝子)が同定され、特性付けられている(ロ ング、ニス。
アール、 (Long、 S、 R,) 、セル(Cell)、1989. 5 6゜203−214を参照) 。nodA、B、C遺伝子が様々な種の共生リゾ ビウム科に共通である根粒着性遺伝子であるのに対して、特異的なnod遺伝子 は宿主スペクトラムを決定し且つそれゆえ様々な種において異なって存在してお り、nodD型の調節遺伝子はnod遺伝子全体の発現を制御している。
共通遺伝子nodA、B、Cは、マメ科植物との窒素固定共生の確立が可能であ る4つの細菌属において同定された:リゾビウム(Rhizobium )、ブ ラディリゾビウム(Bradyrhizobium )、ジノリゾビウム(Si norhizobium )及びアゾリゾビウム(Azorhizobium  )。リゾビウム(Rhizobium )属については、これら遺伝子のヌクレ オチド配列はアール、メリロティ(R,meliloti XTOr 6 k  et al、、 Nucleic Ac1ds Res、、1984. 12.  9509−9522 ;Jacobsetal、、 J、 Bacterio l、、1985. 162.469−476 ; Egelhoff et a l、、 DNA、1985.4. 241−242)。アール、レグミノサルム (R,leguminosarum )(Rossen et al、、 Nu cl、 Ac1ds Res、、1984゜12.9497−9508) 、ア ール、トリフオリゴ(R。
trifolii )(5chofield et al。、 Nucl、Ac 1ds Res、、1986.14.2891−2903)において得られてい る。
ブラディリゾビウム(Bradyrhizobium )種(5cott、 N ucl、 Ac1dsRes、、1986. 14. 2905−2919)。
アゾリゾビウム 力ウリノダンス(Azorhizobium caulino dans ) (Goethals et al、、 Mo1. Gen、、  Genet、、1989.219,289−298)。
本発明者の投入かを含む研究者チームは、リゾビウムメリロティ(Rhizob ium meliloti )中で、これら細菌の培養上清中に存在する宿主特 異的な細胞外Nodシグナルの生産を、共通遺伝子nodA、BSCが、特異的 遺伝子nodH及びnodQと共に、誘導することを証明した(特に、’7t− シャーら(FAUCHERet al、 )、 J、 BACTERIOL(1 988)、172.5489−5429及びフォーシャーら(FAUCHERe t al、 )、 Mo1ec、 Plant−Microbe Intera ct、(1989)、2.291−300を参照)。さらに、これら2つの文献 学後者の文献は、該無菌上清を限外濾過して分画することにより、5,000D a未満の分子量(apparent molecular mass)を有する 2つのNodファクターの存在を明らかにできることを記載している。
感染と根粒着性の特異性は、アール、メリロティ(R,meliloti )に より2つのレベルにおいて決定される、すなわちニーnodD遺伝子は、植物が 生産する特異的なシグナルの存在に依存して他のnodオペロンの発現を活性化 する(ジョージパルら(Gyorgypal et al、)、 Mo1ec、  Gen。
Genet、、1988,212.85−92) 、及び−nodH及びnod Qのような特異的な遺伝子は、活性化されると、アルファルファのような宿主マ メ科植物を認識して刺激できるようにする細菌性細胞外シグナル(Nodファク ター)の生産を決定する(フォーシャーら(Faucher et al、)、  J、 Bacteriol、1988. 172. 5489−5499;フ ォーシャーら(Faucher et al、)、 Mo1ec、 Plant −Microbe Interact、、1989. 2. 291−300)  o しかしながら、該細胞性シグナルの化学的構造は未知である。
本発明の目的はそれゆえ、共生Nodシグナル(Nod signals)の化 学的構造を決定すること、そのような化学的構造を有する物質を提供すること、 そのような共生Nodシグナル(Nod signals )として作用するこ とが可能な物質の製造方法を提供すること、及び両種物界及び動物界(ヒトを含 む)に属する生物をこれら物質を用いて行う処置方法を提供するものである。
本発明の目的は、Nodファクター又はそのアナログの一つの構造を有する実質 的に純粋な物質にあり、該Nodファクターの特徴は、その生合成が、リゾビウ ム科(Rh1zobiaceae ) 、特にリゾビウム(Rhizobium  )属、ブラディリゾビウム(Bradyrhizobium )属、ジノリゾ ビウム(Sinorhizobium )属及びアゾリゾビウム(Azorhi zobium )属に共通している、少なくとも一つの根粒着性遺伝子(nod A、B、C)の制御下にあるという事実であり、上記物質はエキソポリサッカラ イドに由来しないリポオリゴサツカライドからなることを特徴としている。
本発明との関連においては、″Nodファクター”は、nod遺伝子の直接的な 制御下で生産されるシグナル分子を意味するものと解釈され、該シグナルにより 共生細菌は植物に感染して多節(nodosities )の形成を促すことが 可能となるのである。
該実質的に純粋な物質の有利な実施態様によれば、該物質がその構造を含有して いるNodファクターの特徴は、植物に特異的な共生シグナルであり且つ該No dファクターが関連する宿主植物への細菌の感染能力を高めることが可能であり 、及び/又は該Nodファクターが関連する宿主植物上での根粒形成を促進する ことができ、及び/又はマメ科の共生遺伝子の転写を誘導することができること である。
本発明の上記実質的に純粋な物質の他の有利な実施態様によれば、該物質がその 構造を含有しているNodファクターはレクチンリガンドの構造的特性(5tr uctura] properties)を有している。
本発明の主題はまた、下記一般式Iで表されることを特徴とするリポ−オリゴサ ツカライド物質でもある:式■ [式中、 −Gは、種々置換された、例えば、窒素原子上にアセチル基が、酸素原子上にス ルフェート基、アセチル基及び/又はエーテル基が置換したヘキソサミンを示し 、−R1、R2、R3、R5、R6及びR7は同−又は異なッテ、Hl CH3 co−1cXH,Co−(xはo〜17の整数を、yは1〜35の整数を示す) 、又は例えばカルバミル基のような他の任意のアシル基を示し、〜R4は、少な くとも12個の炭素原子を含むモノ−、ジー又はトリ不飽和脂肪族鎖を示し、 −nは1〜4の整数を示す。]。
本発明のより好ましい実施態様によれば、Gは:・アール、メリロティ(R,m eliloti )中ではN−アセチル−D−グルコサミン 6−スルフェート を示し、・アール、レグミノサルム ビー、ブイ、ビシアエ(R,1egu++ +inosarum b、 v、 viciae )中では、N−アセチル−D −グルコサミンを示す。
本発明の有利な実施態様によれば、本発明によるリポ−オリゴサツカライドは下 記式(I I)で示されることを特徴とするものである: [式中、Rは、H又はCH3CO−を示し、nは2又は3である。コ RがHである一般式(I I)のアール、メリロティ(R。
meliloti )リポ−オリゴサツカライドは、以下、−船名NodRmと 称し:n=2の場合、対応するリポ−オリゴサツカライドはNodRm−1と称 し;n=3の場合、対応するリポ−オリゴサツカライドはNodRm−3と称す る。
RがCH3CO−である一般式(I I)のリポ−オリゴサツカライドは、以下 、−船名Ac−NodRmと称し;n=2の場合、対応するリポ−オリゴサツカ ライドはAc−NodRm−1と称し;n=3の場合、対応するリポ−オリゴサ ツカライドはAc−NodRm−3と称する。
本発明の目的は本発明による実質的に純粋である物質を製造する方法を提供する ことでもあり、該方法は出発物質としてリゾビウム科(Rh1zobiacea e )の培養上清を使用する精製プロセス、オサイド合成(oside 5yn theses )における連続的又は収束性の合成を利用するルーティンプロセ ス、リゾビウム科(Rh1zobiaceae family)又はその他に属 する微生物中にクローン化されたnod遺伝子を出発物質として使用し、必要に 応じて、適当なプロモーターの制御下及び/又は適当な突然変異を受けた調節遺 伝子の存在下で、遺伝子工学により該物質を製造するプロセスを含んでいる。
本発明による実質的に純粋である物質を製造する方法の有利な実施態様によれば 、第1段階において、(1)共通及び特異的nod遺伝子及び与えられたりゾビ ウム科細菌の調節遺伝子を含む断片、もしくは(2)nod遺伝子の発現のため の調節遺伝子のいずれかを、リゾビウム科細菌(Rh1zobiaceae b acterium )又は他の任意の適当な細菌中で複製可能なプラスミド中に クローニングすることにより、組換プラスミドが得られる。次いで、リゾビウム 科細菌又は他の任意の適当な細菌は、Nodファクターを高度に過剰生産する突 然変異菌株を得るべく、該組換プラスミドを導入して修飾され、該突然変異菌株 は適当な培養培地中にて培養され;第2段階においては、培養上清を回収し、適 当な低級アルコールで抽出して精製するか、又は抽出残有を同一液抽出に続いて 逆相HPLCクロマトグラフィー、ゲル浸透りovトゲラフ イー (gel  permeation chromat。
graphy) 、イオン交換クロマトグラフィー及び逆相分析HPLCクロマ トグラフィーを行う。
該工程の有利な態様によれば、Nodファクター−過剰生産性プラスミドが、非 エキソポリサッカライド生産性変異体すゾビウム科細菌中に導入される。
本発明による実質的に純粋である物質を製造する方法の他の有利な実施態様によ れば、Nodファクターを高度に生産するりゾビウム科細菌の野生株を出発物質 として使用し、該株を適当な培養培地中にて培養した後、培養上清を回収し、上 記の方法に従って処理する。
本発明の主題は、その唯一の又は一つの活性成分が上述の実質的に純粋である物 質である植物処理剤(plant−treatment agent) 、特に ニー植物を病原体に対して防御する機構を刺激する薬剤(agent)、 −特に窒素固定に関して、マメ科の共生特性を刺激する薬剤(agent)であ る。
本発明による植物処理剤の有利な実施態様によれば、該処理剤は、上記物質が単 独でもしくは他の活性成分と共に存在する、種子をコーティングするための組成 物の形態又は噴霧用の水性溶液もしくは懸濁液の形態に製剤化されている。
本発明による植物処理剤の他の有利な実施態様によれば、該植物処理剤が前記防 御機構又は共生特性を刺激するための薬剤として使用される場合、前記コーティ ング組成物又は水性溶液もしくは懸濁液中において、上記物質が10−6M〜1 0”Mの濃度で存在することである。
さらに本発明の主題は、その唯一の又は一つの活性成分が上述した実質的に純粋 な物質である治療剤である。
該治療剤の有利な実施態様によれば、上記物質は該治療剤中に10 M〜10” Mの濃度で存在する。
上述の内容に加え、本発明は以下の記載から明らかになる内容をも包含するもの である。
本発明は以下の実施例に関連した記載からさらに明瞭に理解されるものである。
これら実施例及び添付の図面が本発明の目的を単に例証したものに過ぎず、本発 明がこれらに限定されないのはいうまでもない。
実施例 obium meliloti )の培養培地を使用して精製する本発明化合物 の調製。
A、化合物の製造 リゾビウム(Rhizobium )による細胞外Nodファクターの製造は、 一方では、共通遺伝子n、odA、B、Cの制御下にあり(van Bruss el et al、、 J、 Bacteriol、、198499)、そして 一方では、宿主特異的なnod遺伝子、例えばアール、メリロティ(R,mel iloti ) 、n o dH及びnodQの制御下にある( Fauche r et al、、 J、 Bacter291−300)。
共通遺伝子nodA、B、Cの転写の調節は、nodDl、nodD2、nod D3及びsyrM遺伝子によりコードされている調節タンパクの制御下にある(  Mulliganet al、、 PNAS、1985. 82. 6609 −6613 ; Gyorgypal et al、、 Mo1. Gen、  Genet、、 1988. 212゜85−92)。タンパクNodD1は、 マメ科の根の浸出液中に存在する成る種の誘導性フラボノイド、例えばルテオリ ン(Iuteolin )の存在下においてのみ活性を有する( Mullig an et al、、 PNAS、1985. 82. 6609−6613  ; Peters et al、、 5cience、1986. 233゜9 77−980)。マルチコピープラスミド(multicopyplasmid )中にnodD3及びsyrM遺伝子が存在することにより、誘導性フラボノイ ドが存在しない場合においてさえもNodA、B、、C遺伝子の構成的な活性化 をもたらす(Mulligan et al、、Genetics、1989.  122゜7−18)。
他のnod遺伝子の調節を決定するために、宿主特異性のためのnodE、no dG及びnodH遺伝子と、β−ガラクトシダーゼをコードしている大腸菌由来 の1acZ遺伝子との融合物を構築した。これらの融合物により、アール、メリ ロティ(R,meliloti )においては、宿主特異性のためのnod遺伝 子が、一般の遺伝子nodA、B。
Cと同じように調節されていることを証明することができた:(i)、:れらの 転写が、nodDl、nodD3及びsyrMにより活性化されること、(ii )nodDlによる活性化にルテオリンが要求されること、(iii)調節遺伝 子及び構造遺伝子が不和合群(imcompatibility group) Inc−PL (1細胞中5−10コピー存在)のプラスミド中に存在している 場合、転写の活性化はさらに高いものであること。
該情報に基づき発明者らは、アール、メリロティ(R,meliloti )の メガプラスミド(megaplasmid ) p S y mのnod領域の 3O−kb断片がクローン化されているpRK2由来のプラスミドpRK290 を選択するに至った。
この組換プラスミドpGMr149は全ての共通及び特異的nod遺伝子と共に 調節遺伝子nodD1、nodD3及びsyrMを含んでいる(Debelle  et al、、J、Bactriol。
。プラスミドpGM1149を含むアール、メリロティ(R,meliloti  )菌株がNodファクターを過剰生産することを示した:確かにそれらの生産 は野生型のアール、メリロティ(R,meliloti )菌株に比べて少なく とも100倍は多い。
Nodファクターの大量生産、例えば発酵槽培養(fermenter cul ture )においては、エキソポロサツカライドが多く生産されると培養液の 濾過及びシグナル分子の精製において不都合が生じ得る。それゆえ発明者らは、 過剰生産されるプラスミドpGM1149を、エキソポリサッカライドを生産し ないアール、メリロティ(R,meliloti ) 突然変異株EJ355に 導入することが好ましいと考えた。
菌株EJ355 (pGMI 149)は、Nodファクターを大量に生産する がエキソポリサッカライドは全く生産しない。
nod遺伝子の発現レベルを測定するためにアール、ツリロティ(R,meli loti )のnod遺伝子とエシェリヒアコリ(Escherichia c oli )由来の1acZ遺伝子との遺伝子融合を使用して(nod::lac 融合物)、本発明者らはn、 o d遺伝子の良好な発現とNodファクターの 高生産を可能とする培地を開発した。満足し得る培地は、炭素源としてコハク酸 そして窒素及び炭素源としてグルタメートを含む無機培地である。事実、タンパ ク溶解物及び酵母抽出物を含む富培地(rich medium)中てはnod 遺伝子の転写の活性化はより低く;さらには、単純な培地から調製した培養液上 清を使用するとNodファクターの精製は容易である。該培地の組成は、例えば 以下のようなものである・ 一無機塩: 14−7 mM K HP O; 11−5 m M K 2 HP04;1m M Mg5O;0.46mM CaCl2;37μM FeCl3、 一有機化合物: 5.3mML−グルタミン酸ナトリウム;7.4mMコハク酸ナトナトリウム; 2μビオチン;10μM ルテオリン。
B、1.化合物の精製 B、1.1.化合物はブタノールを用いてリゾビウム ツリロティ(Rhizo bium meliloti )の培養培地(151)から抽出する(3リツト ルのBuOHを用いて2回抽出)。
ブタノール相を水(1リツトル)で洗った後、減圧下にて濃縮した。得られた残 渣を水(500ml)に溶解し、酢酸エチルで2回抽出する(2回300m1) 。水相を最後に濃縮して凍結乾燥する。
B、1.2.逆相HPLCクロマトグラフィーブタノール抽出により得られた残 渣を、7.5X250mmの10μm μmボンダバク(μm Bondapa k) C18カラム−ウォーター アソシエイツ(Water As5ocia tes ) −上で、流速2 ml/minにて、80−20 水−エタノール 混合物Aから純粋エタノールBまでの直線状勾配を用いて逆相HPLCクロマト グラフィーに供する(Fig、1.1);検出は220 nmで実施する。生物 学的活性を示すエリアを更に精製するために回収する。
B、1.3.ゲル浸透クロマトグラフィー該分画を、セファデックス(5eph adex ) L H20カラム(IX20cmカラム、LH20フェーズ(p hase)、ファルマシア(Pharmacia) )上でエタノールのような 溶媒中、流速4 ml/hourにてゲル浸透により精製する。検出は220  nmで実施する。カラムはあらかじめポリエチレングリコール(P E G)標 準液を用いてキャリブレーションを行なった(Fig、1.2参照)。活性な陰 を施した分画を回収する。
B、1,4.イオン交換クロマトグラフィー活性化合物(陰を施したエリア)を 、イオン交換カラム(1x2cmDEAE−トリスアクリルカラム(DEAE− Trisacryl column) ; I B F)上で、5xlO’N) リス−塩酸緩衝液、pH=8.2中Oと0.INの直線状NaC1勾配を用いて 溶出する(Fig、1.3)。
B、1. 5.逆相分析HPLCクロマトグラフィー最終精製段階は、分析カラ ム(4,5x250mm;5μmスフェリソルブ(5pherisorb )  / C18フェーズ)上で、溶媒として80−20 水−アセトニトリル混合物 を流速l ml/minで用いる逆相HPLCクロマトグラフィーである;30 0μgを注入する(F i g、1. 4 a) 。こうして、220 nmで 吸収する2つのピークが検出され、これらは生物学的活性を示す。構造的な研究 によると、実際には、平衡した2つの型(フリーのα及びβアノマー型(ano meric form) )として出現する同一の化合物であることが判るであ ろう。
B、2.成分の分析 B、2.1.モノサッカライド類の分析化合物を完全に加水分解(3N HCl 、3 h;100℃)した後、過アセチル化(peracetylated)メ チルグリコシドに誘導化した後、2−デオキシ−2−アセトアミドグルコース又 はアセチルグルコサミン(NAcGlc)と同定された単一のモノサッカライド が蒸気相クロマトグラフィーで検出される。該糖はキラルなアルコールと共にグ ルコシドパーアセテート(glucoside peracetate )を調 製、D及びL型シリーズの(−)−2−ブタノール−N−アセチルグルコサミン 標準とvPCを使用して比較した後に、Dシリーズであることが判明した。
化合物を四重水素化ホウ酸ナトリウム(sodium borodeuteri de ) (IN NaBD4/H20; 18h ; 20℃)を用いて還元 し、制御されたメタツリシス(INMeOH/HCI;80°C,1h)を実施 した後、水−ジクロロメタン分配を行う。水相にはvPCで同定された1−〇− Me−NacGlnと2−デオキシ−2−アセトアミドグルコ−スが含まれる( Fig、2.1);vPCによる同定は、ヘリウム及びFID検出器を使用して 0.32mmX30m OV1カラム上で実施する。有機相には、C16:2脂 肪酸によりN−アセチル化されているグルコサミンのメチルグルコシドが含まれ 、これは、パートリメチルシリル化された誘導体(pertrimethyls ilylated derivative )について文献のデータを用いた電 子衝撃マススペクトルにより同定される( Demary、 M、 et al 、、 Nouv、 J、 Chimie、1977.2.373−378);脂 肪酸により窒素原子がアミド化され、パートリメチルシリル化された1−OMe グルコサミンの電子衝撃マススペクトル(EI−MS)をFig、2.3に示す 。側鎖を接触水素化し、メタツリシス(MeOH,3N HCI;2h;100 ℃)そしてアセチル化を行なった後、バーアセチル化誘導体のvpc分析−0, 32mmx30m OV1カラム上ヘリウム及びFID検出器を用いて実施−に より、1−OMe−GlcNAc及びパルミン酸メチル(少量のステアリン酸メ チルを伴う)を可視化することによって、該N−アシルー糖の構造を確認するこ とが可能となる(Fig、2゜2)。
該分析により、添付のFig、3に要約した分析手順を用いて、3タイプのグル コサミン:NAcGlc、還元性NacG1c及びN−アシルGlcの存在を確 認することが可能である。
B、2,2.脂肪酸組成 化合物中に存在する脂肪酸をけん化(5% KOH,18h;80℃)後に単離 し、メチルエステルの形態でvpc分析−0,32mm、X30m0V1カラム 上でヘリウム及びFID検出器を使用−に供した(Fig、2゜4)。該試験に より、主要なC16:2脂肪酸に加えて、他の少量物:C16:O” 16:1 、C18:0及びC18:1の同定が可能となった。
016:2脂肪酸の2つの二重結合の位置を、パーフルオロベンジルエステルか ら形成されたカルボキシレートのMS−MSマススペクトルから特定することは 可能であり(J。
C,Prome et al、、Rapid Comm、 Mass Spec trom、、1987゜1.8O−82)、鎖の2及び9位に位置していた。
B、2.3.スルフェート官能基の検出35S−ラベルされた硫酸ナトリウムの 存在下で細菌を培養した後肢化合物を精製し、UV−吸収プロフィールと358 −取り込みとの間で観察された関係から、該化合物中にスルフェート官能基が存 在することを証明することができる。
Fig、l、4bは、35Sの取り込みで得られた上記関係を示すものであり、 これは、(35S)−Na So 中で培養後、Fig、1.4aで示されたプ ロフィールに基き分画化して液体シンチレーションにより放射活性を測定して得 たものである。
B、2. 4.グリコシド間結合形式の決定種々のグルコサミン間の結合形式は 、NaBD4で還元した化合物のパーメチル化、加水分解及び既述の方法に従っ てアルジトールアセテートの調製(K、 5tellner et al、。
Arch、 Biophys、 、 1973.155−.464−472)後 、VPC−MS分析により決定された;還元された化合物をパーメチル化して得 られたアルジトールアセテートの電子衝撃マススペクトルをFig、2.5に示 す。該試験により、4位と6位において置換された還元性グルコサミン、末端グ ルコサミン及び1位と4位において結合されたグルコサミンにそれぞれ由来する 、1. 2. 3及び5位(スペクトルa)及び2,3.4及び6位(スペクト ルb)においてテトラメチル化され、並びに2,3及びと6位(スペクトルC) においてトリー〇−メチル化されたアルジトールアセテートを同定することが可 能となる。
B、3.マススペクトル B、3.1.ポジティブモード(positive mode) F A Bマ ススペクトロメトリー 該化合物のポジティブモードFABマススペクトロメトリー(Fig、4.1、 m/z 4,000がらm/z100までスキャンニング(ノミナルマス))は 、m/z−1125に対応するナトリウム−含有イオンをともなった擬分子イオ ン(pseudomolecular 1on) (M+H) +、m/ z  = 1103を示す。m / z = 1023および802において、それぞ れスルフェートとNAcグルコサミンスルフx −ト(NAcGIucosam ine 5ulfate )の喪失(1oss )に基づくフラグメントイオン も観察された。m/z=802のイオンの分解が、MS−MSスペクトロメトリ ーで観察され(Fig、4−2;B/Eスキャン)、種々のモノサッカライド間 の切断の後、m/z=599及び396における2つのグリコシリルフラグメン トとなる。これら2つのスペクトルより、還元糖がスルフェート官能基で置換さ れ、末端糖がC16:2脂肪酸で置換された直線上のテトラサツカライド構造を 確認することができる。
B、3. 2.ネガティブモード(negative mode) F A B マススペクトロメトリー m、/z=1101における擬分子イオン(M−H)−とは別に、ネガティブモ ードFABマススペクトロメトリーはグリコサイドキャビティー (glyco side cavities )に起因し得るフラグメントを示す。これらイオ ンの分析から、上述したのと同様な構造上の結論に至る:マトリックスとしてチ オグリセロールを使用したネガティブFABイオン化マススペクトルを示すFi g、4.3を参照。
B、4.NMR B、4.1. ’HNMR及びプロトン等核(hon+onuclear)2D −NMR(CoSY) IHNMR及びCoSY−NMRスペクトルに関するデータから、以下の構造的 要素を確認することができる:a)側鎖は、IHNMRにおいて2つの二重結合 に対応する2タイプのビニルプロトンを示す。低磁場の2つのシグナル(δ=5 .95ppm;IH及びδ=6.80ppm;IH)は、カルボニル官能基に共 役している二重結合によるものであり、E立体配置に特徴的な大きなカップリン グコンスタント(J=15Hz)を有している; F i g。
5.1は上述の’HNMRスペクトルを示す;溶媒にはCD30Dを、周波数は 300MHzが用いられる(”Bruker″装置)。鎖中の磁気的に等価な2 つのプロトンは単独のシグナルとして現れる(δ=5.35ppm)。これら2 つの二重結合のプロトンは、2D−CoSYにおいては、直鎖に特徴的である他 の脂肪族性プロトンとの一連の相関(correlation)を示す;Fig 、5.2は、溶媒2D−NMRスペクトルを示す。
b)アノメリック(anomeric )プロトン:サツカライド領域のC03 Y’H等核2D−NMRスペクトルをF i g。
5.3に示す:溶媒としてCD30Dを用い、周波数30Q M Hzを用いて 得られた(”Bruker”装置)該スペクトルは、3.4〜5.2ppmのサ ツカライドプロトン領域にアノメリックプロトンに由来するただ一つの相関しか 持たない5つのシグナルを示す。さらに、該スペクトルのこの領域において相関 がないことから示されるように、水の分解されていないコンプレックス(unr esolved complex for water )によりどのシグナル もマスク(mask )されていない。これらアノメリックシグナルは、β結合 の3つのダブレット(δ=4.40から4.551)I)m;3H;J=8.5 Hz)及びα及びβ型のアノメリックプロトンに由来する2つのダブレット(δ (α)=5.O5ppm;J=3.4Hz及びδ(β)=4.60ppm;J= 8゜5Hz)に対応する。
C)環のプロトン:サツカライド環は、フリーのα及びβ型のオリゴサツカライ ドが共存することによりスプリット(5plit)するアセトアミド基のメチル シグナルにより特徴付けられる(δ=2.0から2.15ppm;6s;9H) 。該環の他のプロトンは3.2から3.9ppmの間で共鳴している。よりマス クされていない3つのシグナルのみがスルフェート基に近く位置している水素に 由来している。2D−CoSY (F i g、5.3)で観察されたこれら3 つのシグナル間の相関モードは、プロトン5及び6(H5/H6b、H5/H6 a及びH6a/H6b相関)に特徴的なものである。この結果から、スルフェー ト官能基を6位に位置付けることが可能となる。
B、 4.2.13CNMR プロトン−デカップルされた13CNMRスペクトル(Fig、5. 4)の種 々のシグナルの由来に基き、以下の要因から二不飽和(di−unsatura ted )脂肪酸鎖、グルコサミン間のβ1→4結合様式及び6におけるスルフ ェートの位置を確認することが可能となった:Fig、5.4は、50.4MH z (″bruker″装置)にて溶媒としテD20を使用して得られた13C NMRスペクトルを示す:a)脂肪酸鎖:側鎖(C2−から016−)の炭素の ケミカルシフトは、共役二重結合(C2,とC3弓δ−125及び155ppm )及び内部二重結合(C+とC;δ=139 1(1,− 3ppm)を有する脂肪酸に特徴的なものである。
b)アノメリック炭素:非還元性モノサッカライドのアノメリック炭素に由来す る主要(preponderant )なシグナル(δ=103.7ppm、) は、NAcGlcのメチルグルコピラノシドの01と同様なケミカルシフトを示 す。より弱い強度の2つのシグナルは還元性グルコサミンの01に由来し、これ ら2つのフリーなアノメリック型として現れる(δCa=93.lppm及びδ C1β=97. 8ppm)a C)環二文献データによると、種々のシグナルの帰属(attribution )により、テトラサツカライド中のβ1→4結合が確認される。この帰属は、還 元性グルコサミンの炭素が2つのグループのシグナルに分離するため複雑である 。
6位にスルフェート官能基が存在することは、該官能基を有している炭素6がマ スクされていないことから支持される(δC6−1=68.7ppm)。
実施例2−NodRm−1フアクターの生物学的活性の検出 (i)ザートら(Zaat et al )により記載されたヴエツチ(vet ch)の根毛変形の特異的活性試験(Had)(J。
Bacteriol、、1987,169.3388−3391)、及び(i  i)フォーシャーら(Faucher et al)により記載されたアルファ ルファ(1ucerne)根毛の変形及び分枝(ramification ) 試験(J、Bacteriol、 1988.エユ物学的活性から、本発明の物 質が、その生産がnod遺伝子の制御下にある植物特異的な共生シグナルである ことが判明した。
確かに: 1)種々の物理化学的性質に基づいた3タイプの精製、即ち、イオン交換、ゲル 濾過及び逆相クロマトグラフィーの後に、全ての場合において、該分子の存在− そのHPLCプロフィール、マススペクトロメトリー及び’HNMRスペクトル によって特徴付けられる−とアルファルファに対するその特異的Had活性との 間に絶対的な相関関係が観察された。
2)nod遺伝子の活性の増大(転写の誘導もしくはこれら遺伝子のコピー数( number of copies )の増加による)は、分子の生産の増大と 関連している一方で、nodA又はn、 o d C遺伝子中のTn5 hラン スボゾンによる突然変異は該生産を抑制する効果を有している。
3)根毛分枝バイオアッセイにより検出された化合物NodRm−1の生物学的 活性は、非常に高く且つ特異的である。
NodRm−1溶液は、10−”−10−10Mのオーダーの濃度において、同 種宿主(homologous host)であるアルファルファにおけるHa d反応を引き起こすが、異種宿主(heterologous host)であ るヴエッチでは引き起こさない。NodRm−1化合物(化学式II参照)は1 0”Mの濃度でもアルファルファに対して尚活性を示す。
NodRm、−1化合物に関するIHNMRスペクトルは、95%以上の純度を 示す(Fig、5.1参照)。
オーキシンやサイトカイニンのような植物ホルモンに特徴的である芳香族核を含 む分子は、活性フラクションからは検出されなかった。それゆえ、外部経路(e xogeneousroute )から添加した場合これら植物ホルモンが作用 する限界濃度(10’M)よりも約1000.000倍低い濃度である10−1 2M未満の濃度において、ホルモン性夾雑物混入が存在する可能性があるので、 観察された効果がこのような夾雑物に由来しないことを示すものである。
宿主特異的な遺伝子において影響を受けたアール、メリロティ(Fl、 mel iloti )突然変異株の研究から、生存しているリゾビウム細胞の共生行動 の特異性とそれらの無菌上清のHadバイオアッセイの特異性との間の絶対的な 相関関係が明らかにされたので、上記Nodシグナルが特異的感染及び根粒着性 (nodulation )の誘導に係わっていることを示すものである。
NodRm−1化合物は非常に高い生物学的活性とともに非常に高い特異性を有 している。事実、10”Mのオーダーの非常に低い濃度で宿主植物において検出 される反応を引き起こすが、オーキシンやサイトカイニンのような公知の植物ホ ルモンは、かなり高い濃度(10”−10−8M)で作用する。一方、先行文献 に記載され且つ低い濃度(10’M)において作用する“エリジター(elic itor )”型オリゴサツカライド類は、特異的ではなく、これに対して、本 発明によるNodRm−1シグナル分子は活性の非常に高い特異性を有している :即ち、10”’Mの濃度において同種植物であるアルファルファには作用する が、ヴエッチのような非宿主植物に対しては10”’Mの濃度でも不活性のまま である。該分子はそれゆえ、植物に対する活性に関しては新規でかつ重要な特性 を示すものである。
細菌の不存在下及び低濃度(10−7−10’M)において、シグナル分子No dRm−1は、アルファルファの根における多節形成(nodosity fo rmation )の誘導を惹起し、該多節(1odosities )は、共 生細菌によって引き起こされるアルファルファの多節の存在論的(ontolo gical)、形態学的及び構造上の(anatomical )特徴を示す。
NodRm−1はそれゆえ、アルファルファの根に対して器官形成効果(org anogenetic effect )を有するものである。
細菌の不存在下及び非常に低い濃度(10−9M−10−12M)において、化 合物Nod、Rm−1はアルファルファの根毛の変形及びマメ科(Legumi noseae )の共生遺伝子の転写誘導を引き起こす。アール、メリロティ( R。
meliloti)存在下にて同じ薬量でNodRm、−1化合物を添加すると 、感染及び根の多節形成を促進させる。例えば、該化合物を、播種時に種子にコ ーティングすることによりマメ科(Leguminoseae )に添加するこ とによって、多節形成及び窒素固定の確立を促進できるものである。
スルフェート化された( 5ulfated、 )へキソサミンのオリゴマーが 細菌から単離されたのは初めてであることを強調することは重要である。事実、 スルフェート化された糖は動物からは単離されたことがあるものの、今までに植 物もしくは細菌から検出されたこともなければ、まして単離されたこともない。
さらには、本発明によるスルフェート化されアシル化されたヘキソサミンオリゴ マーは、微小用量においても活性を有する点において、顕著な生物学的活性を示 すものである;事実、それらは植物ホルモンに比べて少なくとも1.Oo、oo o倍活性が高い。このような低い用量でこのような活性を有する天然物質の使用 は、植物分野において今までに提案されたことがない。この顕著な活性は、本発 明の物質が特定のレセプターに対して親和性−植物ホルモン類を含めて、今まで に知られている生成物より実質的に高い親和性−を有していることを示唆するも のである。糖に対して親和性を有するレセプターは、一般的に糖タンパク質及び 特にレクチンの構造を有している;しかしこのようなレセプターは動物界にも存 在する:本発明による物質はそれゆえ重要な治療学的活性を有する可能性がある に違いないと考えられている。特に、本発明による治療剤は、とりわけ、ヒト及 び動物における病原体に対する防御機構の刺激に適している。
実施例3−リゾビウム メリロティ(Rhizobiummeliloti)の 培養液からの精製によるAc−NodRm−1及びAc−NodRM−3物質の 調製A、 化合物の製造 “過剰生産性(overproducing)”のプラスミドpGM1149を アール、メリロティ(R,me 1i 1oti)2011菌株に導入する代り に、調節遺伝子対s y r M / N o d D 3だけを含むプラスミ ドpMH582を導入すると、共通及び特異的なnod遺伝子の転写の顕著な増 大並びにNodファクターの生産の増大もまた生ずる。このような菌株の上清か らのブタノールによる抽出物(butanol ic extracts)は、 これらをHPLCクロマトグラフィーによって分画した場合、アール、メリロテ イ (R,meliloti)2011菌株(pGM1149)の抽出物のそれ とは異なるプロフィール(profile)を示し、これは新規化合物が製造さ れていることを意味する。
得られた化合物を実施例1に記載された手順に従って精製する。最後の逆相分析 (reversed phaseanalytical)HPLCクロマトグラ フィーのステップによってAc−NodRMm−1化合物をAc−NodRm− 3化合物から分離できる。
2、構造の検討 2.1.AC−NodRm−1化合物の構造化合物Ac−NodRm−1は、ナ トリウムメタル−トによる処理によって、実施例1において構造が決定されたN  o d Rm −1に転換される。
2.1.2.質量分析 化合物Ac−NodRm−1のポジティブモード(p。
s i t ive mode)FAB質量スペクトル(F i g。
6A)は、mlz 1167の(M+、Na)+イオン及び十 m/z=1189の(M+ 2 N a−H) だけでなく、m/ z = 1 145にプロトン化された分子イオン(p r o tonated mo!e cular 1on)を示す。MS/MSS/側定法(Fig、 6B: B/ E スキャン(scan))による上記プロトン化分子イオンの分解により、m lz 1065、mlz 844、m/z641及びm、/z 438のフラグ メントイオン(fragment 1on)が生じる。mlz 1065及びm lz 884のフラグメントイオンはそれぞれS O3及びN−アセチル−D− グルコサミンスルフェートの喪失に由来する。mlz 641及びmlz 43 8のフラグメントは、グリコシド間結合(interglycosidebon ds)の分解によって得られるグリコシリウムイオン(glycosylium  1on)に対応する。これら二つのスペクトルは、化合物Ac−NodRm− 1が非還元性末端グルコサミン(nonreducing terminal  glucosamine)上のアセテート基(acetate group)の 存在によってのみ化合物NodRm−1と異なることを示す。
化合物Ac−NodRm−1のIHNMRスペクトルによって、化合物NodR m−1について実施例1(B。
4.11項)に記載された構造上のエレメントを確証することができる。
(i)共役(結合)したものを含む二つのE配置にある二重結合 (11)β結合に特有なアノメリックシグナル(anomeric signa ls) (iii ) 6位のスルフェート基に特徴的なシグナル。
更に、化合物NodRm−1のスペクトルにはなく、O−脱アセチル化(0−d eacetylat 1on)すると消失してしまうδ=4.16ppm及びδ =4.46ppmの二つのシグナルによって、非還元性末端糖の6位のアセテー ト基の位置を特定(localize)できる。
2.2.化合物Ac−NodRm−3の構造ポジティブモードFAB質量スペク トル(F i g、 )によって化合物Ac−NodRm−3の構造を確立した 。m/ z = 1370のナトリウム含有イオン(M+Na)+及びm、/z =1392の(M+ 2 N a−H)+だけでなく、m/z=1348にプロ トン化された分子イオンが観察される。m/z=1268及びrn / z =  1047のイオンはそれぞれ(M+H)+からのSO及びN−アセチルグルコ サミンスルフェートの喪失に由来する。m / z = 844、m/z=64 1及びm / z = 438のイオンはグリコシド間開裂(intergly coside cleavage)によって得られるグルコシリウムイオン(g lyc。
sy l ium i on)に由来する。このスペクトルは以下のことを示す 。すなわち、Ac−NodRm’−3は=(i)五つのD−グルコサミン誘導体 の直鎖(linear chain)から成る: (ii)非還元性末端グルコサミン残基上に炭素数16の二不飽和(diuns aturated)のN−アシル鎖及び0−アセテート基を有する; (iii )還元性N−アセチル−D−グルコサミン残基上にスルフェート官能 基(sulfate functional group)を有する。
エンドキチナーゼ(exochi t 1nase)(ストレプトコッカス グ リセウス(St reptococcus griseus)から抽出、ジグ7  (S i gma) )の存在下てAc−NodRm−3化合物をインキュベ ートすると、特にN−アセチル−D−グルコサミン、及びN−アシル−O−アセ チル−D−グルコサミン残基間を放出する。これは、最初の三つのN−アセチル −D−グルコサミン残基間の結合かβ−1,4型のものであることを示す。
エンドキチナーゼ(endochi t 1nase)(これもまたストレプト コッカス グリセウス(Strept。
coccus griseus)からの抽出による、ボエリンガー(Boe r  inge r))によりAc−Nod、Rm−3を消化(digestion )すると、N−アシル−〇−アセチルーD−グルコサミンを生成し、このことは 、非還元性末端残基との結合がまたβ−1,4型のものであることを示す。
実施例4−リゾビウム レグミノサルム ビオヴアーヴイシアエ(Rhizob ium leguminosarum biovar viciae)培養液か らのNOdファクターの調製 A、Nodファクターの製造 欧州諸国では、この10年間にエントウ及びフィールドビーン(field b ean)のようなタンパク質に富んだ植物の栽培がかなり発達した。そのため、 本発明者らは、これらのタンパク質に富んだ植物の共生細菌であるリゾビウム  レグミノサルム ビー、ヴイ、ヴイシアエ(Rhizobium legumi nosarum b。
v、 viciae)によってNodファクターを製造する研究を始めた。
本発明者らは、これらシグナルの生産を増大させることを目的として、アール、 レグミノサルム(R,leguminosarum)248菌体にプラスミドp lJ1089を導入した。pLAFR1ベクターから誘導されたこのプラスミド は、アール、レグミノサルム(R,leguminosarum)の全Nod領 域、即ち、オペロンn。
dD、 nod、へ BCIJ、 nodFEL S nodMNT。
nodOを含む(ダウニーら(Downie et al。
)、ENiBOJ、、1983. 2. 947−952)。
nod遺伝子の転写を誘導させるために、ルテオリン(luteoline)の 代りにフラバノン、ナリンゲニンを使用し、アール、メリロティ(R,me 1  i lot i)と同一の培地で248菌株(plJ1089)を培養する。
nod遺伝子を誘導した後、培養上清は安定なヴエツチ種(vetch 5pe cies)(ビシアサティヴア亜種ニグラ(Vicia 5ativa 5ub sp、 nigra))の根毛の変形(de f o rma t 1on)の 高い活性を示す。この活性は、共通遺伝子nodABCにおいて突然変異された アール、レグミノサルム(R,1eguminosarum)248菌株の培養 上清では検出さ実施例1 (B、1. 1. )に記載された手順に従って培養 培地からNod化合物を抽出する。抽出物を凍結乾燥し、次に、実施例1 (B 、1. 2. )に記載された手順に従って逆相HPLCによってクロマトグラ フィーを行う(chromatographed)。Nod化合物を、次に、5 ep−pak QMAカートリッジ(つt−タースミ’、1ポア(Waters  Millipore))上でアセテートの形で精製する。化合物を5mlの無 水エタノールで溶出させる。
C0構造決定 ポジティブモードFAB質量スペクトルは支配的に三つのプロトン化された分子 イオンを、それぞれm / z = 1089、m/z=1091及びm/z  1117のそれらのナトリウム含有イオン(M+Na) に付随して、m/z= 1067、m/z=1069及びm/z=1095に示す。M S /M S分 光測定法によるm、/z=1089 (m、/z=1091及びm/z=111 7それぞれ)のイオンの分解によって、m/z=868(それぞれm/z=87 0及びm/z=896) 、m/z=665 (それぞれm/z=667及びm 、 / z = 693 )並びにm/z=462(それぞれm/z=464及 びm / z = 490 )のフラグメントイオンが生成される。これらのイ オンは、N−アセチルグルコサミン残基に対応する質量が203のフラグメント の喪失を引続きともなうグリコシド間(interglycoside)の分裂 によって得られる。
これらのスペクトルはNodR1化合物が線状のN−アセチルへキソサミン鎖か ら成ることを示す。m/z=462.464及び490のイオンは、種々N−ア シル化された0−アセチルへキソサミンに対応する。
非還元性末端残基に結合(carried by)した脂肪酸を、B、2.2. 項に記載された手順に従ってけん化した後、GC/MSによって分析した。この 研究によっC、及びC。
て次の主たる脂肪酸二C16:O’15.1 18゜1を同定できた。
上記より明らかなように、本発明は、ここに、より明快に記載されたこの実行( implementations)、具体的表現(embodiment)及び 適用(appl 1cat 1ons)に限定されるものではない;それどころ か、本発明の枠組又は目的(scope)からはずれることなく当業者が思い付 く全ての変形を包含する。
NOdRm NAcGlc + C16:O脂肪酸 F工G、6−A mHz F工G−6−B F工G、7 要約書 実質的に純粋な物質は、NOdファクター又はそのアナログの一つの構造を有す る。Nodファクターは、その生合成がリゾビウム科(Rh1zobiacea e ) 、特にリゾビウム(Rhizobium )属、ブラディリゾビウム( BradyrhizobiuIl+)属、ジノリゾビウム(Sinorhizo bium )属及びアゾリゾビウム(Azorhizobium )属に共通し ている、少なくとも一つの根粒着性遺伝子(nodASB、C)の制御下にある ことを特徴としている。上記物質は、エキソポリサッカライド類に由来しないリ ボ−オリゴサツカライドからなり、一般式(I)で示される。一般式(I)中、 その構造を有しているNodファクターは、植物に特異的な共生シグナルであり 、且つ該Nodファクターが関連する宿主植物への細菌の感染能力を高めること が可能であり、及び/又は該Nodファクターが関連する宿主植物上での根粒形 成を促進することができ、及び/又はマメ科の共生遺伝子の転写を誘導すること ができる。植物処理への適用並びにヒト及び動物において活性のある治療剤。G は、種々置換された、例えば、窒素原子上にアセチル基が、酸素原子上にスルフ ェート基、アセチル基及び/又はエーテル基が置換したヘキソサミンを示し、R 1、R2、R3、R5、R6及びR7は同−又は異なって、H1CH3CO−1 CxH9C○−(XはO〜17の整数を、yは1〜35の整数を示す)、又は例 えばカルバミル基のような他の任意のアシル基を示し、R4は、少なくとも12 個の炭素原子を含むモノ−、ジー又はトリ不飽和脂肪族鎖を示し、nは1〜4の 整数を示す。
(I)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.Nodファクター又はそのアナログの一つの構造を有する実質的に純粋な物 質であり、Nodファクターの生合成がリゾビウム科(Rhizobiacea e)、特にリゾビウム(Rhizobium)属、ブラディリゾビウム(Bra dyrhizobium)属、シソリゾビウム(Sinorhizobium) 属及びアゾリゾビウム(Azorhizobium)属に共通している、少なく とも一つの根粒着性遺伝子(nodulation gene)(nodA、B 、C)の制御下にあることを特徴とし、上記物質がエキソポリサッカライド類に 由来しないリポーオリゴサッカライドからなることを特徴とする物質。
  2. 2.実質的に純粋な物質がその構造を有しているNodファクターが、植物に特 異的な共生シグナルであり、且つ、関連する宿主植物への細菌の感染能力を高め ることが可能であり、及び/又は関連する宿主植物上での根粒形成を促進するこ とができ、及び/又はマメ科(Leguminoseae)の共生遺伝子の転写 を誘導することができる請求項1に記載の実質的に純粋な物質。
  3. 3.実質的に純粋な物質がその構造を有しているNodファクターが、レクチン リガンドの構造的特性(structuralproperties)を有して いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の実質的に純粋な物質。
  4. 4.下記一般式Iで表されることを特徴とするリポーオリゴサッカライド物質: ▲数式、化学式、表等があります▼式I[式中、 −Gは、種々置換された、例えば、窒素原子上にアセチル基が、酸素原子上にス ルフェート基、アセチル基及び/又はエーテル基が置換したヘキソサミンを示し 、−R1、R2、R3、R5、R6及びR7は同一又は異なって、H、CH3C O−、CxHyCO−(xは0〜17の整数を、yは1〜35の整数を示す)、 又は例えばカルバミル基のような他の任意のアシル基を示し、−R4は、少なく とも12個の炭素原子を含むモノ−、ジ−又はトリ不飽和脂肪族鎖を示し、 −nは1〜4の整数を示す。]。
  5. 5.Gが: ・アール.メリロティ(R.meliloti)中ではN−アセチル−D−グル コサミン6−スルフェートを示し、・アール.レグミノサルムビー.プイ.ビシ アエ(R.leguminosarumb.v.viciae)中では、N−ア セチル−D−グルコサミンを示すことを特徴とする請求項4に記載のオリゴサッ カライド。
  6. 6.下記式(II): ▲数式、化学式、表等があります▼式II[式中、Rは、H又はCH3CO−を 示し、nは2又は3である。]で示されることを特徴とする請求項4及び5のい ずれかに記載のオリゴサッカライド。
  7. 7.出発物質としてリゾビウム科(Rhizobiaceae)の培養上清を使 用する精製プロセス、オサイド合成(osidesyntheses)における 連続的又は収束性の合成を利用するルーティンプロセス、及びリゾビウム科(R hizobiaceae family)又はその他に属する微生物中にクロー ン化されたnod遺伝子を出発物質として使用し、必要に応じて、適当なプロモ ーターの制御下及び/又は適当な突然変異を受けた調節遺伝子の存在下で、遺伝 子工学により該物質を製造するプロセスを含んでいる群から選ばれることを特徴 とする請求項1〜6のいずれかに記載の物質の製造方法。
  8. 8.第1段階において、(1)共通及び特異的nod遺伝子及び与えられたリゾ ビウム科細菌(Rhizobiaceae bacterium)の調節遺伝子 を含む断片、もしくは(2)nod遺伝子の発現のための調節遺伝子のいずれか を、リゾビウム科細菌(Rhizobiaceae bacterium)又は 他の任意の適当な細菌中で複製可能なプラスミド中にクローニングすることによ り、組換プラスミドが得られる。次いで、リゾビウム科細菌(Rhizobia ceaebacterium)又は他の任意の適当な細菌は、Nodファクター を高度に過剰生産する突然変異菌株を得るべく、該組換プラスミドを導入して修 飾され、該突然変異菌株は適当な培養培地中にて培養され;第2段階においては 、培養上清を回収し、適当な低級アルコールで抽出して精製するか、又は抽出残 査を固−液抽出に続いて逆相HPLCクロマトグラフィー、ゲル浸透クロマトグ ラフィー(gelpermeationchromatography)、イオ ン交換クロマトグラフィー及び逆相分析HPLCクロマトグラフィーを行うこと により精製することを特徴とする、精製により、請求項1〜6のいずれかに記載 の物質を製造する方法。
  9. 9.Nodファクター−過剰生産性プラスミドが、非エキソポリサッカライド生 産性変異体リゾビウム科細菌中に導入される請求項8に記載の物質の製造方法。
  10. 10.Nodファクターを高度に生産するリゾビウム科細菌の野生株を出発物質 として使用し、該株を適当な培養培地中にて培養した後、培養上清を回収し、請 求項8に記載の第2段階の方法に従って精製することを特徴とする請求項1〜6 のいずれかに記載の物質の製造方法。
  11. 11.その唯一の又は一つの活性成分が請求項1〜6のいずれかに記載の物質で あることを特徴とする植物処理剤。
  12. 12.その唯一の又は一つの活性成分が10−6M〜10−14Mの濃度で存在 することを特徴とする請求項11に記載の植物処理剤。
  13. 13.その唯一の又は一つの活性成分が請求項1〜6のいずれかに記載の物質で あることを特徴とするヒト及び動物において活性のある治療剤。
  14. 14.組成物中に10−5M〜10−8Mの濃度で存在することを特徴とする請 求項13に記載の治療剤。
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