JPH05506481A - 酸塩素酸塩溶液の電気化学的製造法 - Google Patents

酸塩素酸塩溶液の電気化学的製造法

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 量jしと丘廊 ゛ の  上の 本発明は、多方面の適用が考えられ、特に二酸化塩素の製造に利用できる酸性媒 体を製造するための水溶液の電気化学的加工に関するものである。
i尻旦11 パルプの漂白に使用されている二酸化塩素は、次式にしたがって酸性塩素酸塩溶 液を還元することにより、化学的に製造されている。
ClO3−+ 2H+ + e−→ C1o2+ R20 ここで、電子e−は、例えば、メタノール、塩素イオンおよび過酸化水素等の各 種還元剤により供給される。
この反応を効果的に行うための営業生産工程では、一般に工程を酸性とするため に硫酸を用い、一方塩素酸イオンは塩素酸ナトリウムから供給されている。これ らの物質が存在するために、副産物として硫酸ナトリウムが生成する。
営業生産で使用されている工程の1例は、本発明の出願人による、いわゆるR8 法であり、本出願人に譲渡された米国特許番号4,081,520に記載され、 その内容は本出願に比較例、とじて示した。その工程の改良および修正は、本発 明者による米国特許番号4゜465,658.4.473.540および4,6 27.969で開示されているが、本出願で比較例として示した。
その二酸化塩素発生工程では、反応媒体は硫酸で強酸性とし、気圧以下の圧力を 加えてその沸点に保たれている。塩素酸イオンの還元剤としてメタノールが使用 されているため、かなり純度の高い二酸化塩素が生成する。反応媒体が沸騰状態 に保たれているため、ガス状の二酸化塩素を希釈する流れが生成し、二酸化塩素 の分解を防止している。
運転開始後溶液が硫酸ナトリウムで飽和に達するするまで、副産物の硫酸ナトリ ウムが反応媒体中に蓄積し、ついで反応媒体から硫酸ナトリウムが沈澱する。
反応容器から硫酸ナトリウムのスラリーを除去し、硫酸ナトリウムの結晶を濾過 し、母液に所定の濃度となるように塩素酸ナトリウム、硫酸およびメタノールを 添加した後、この母液をリサイクルする。
この反応工程は、きわめて効率が高く、商業レベルの二酸化塩素を短時間で製造 することができる。上記の式からも明らかなように、1モルの二酸化塩素に対し て1モルの塩素酸イオンが生成し、従ってナトリウムイオンを反応媒体に添加す る。ナトリウムイオンは硫酸として添加した硫酸イーオンと結合し、溶液の酸性 度に応じて、硫酸水素ナトリウムまたは、通常R−8法の場合、二基であるセス キ硫酸ナトリウム、すなわちN a3H(S 04) 2 (またはNaH3O 4・Na25O4)を生成する。
本出願人による米国特許番号3,864.456に記載され、その内容を本出願 で比較例として示した、硫酸を用いた別の二酸化塩素発生工程、低酸性R3法で は、副産物として中性の硫酸ナトリウムが生成する。
このような副産物の硫酸ナトリウムおよびセスキ硫酸ナトリウム(塩ケーキとも 呼ばれる)は、パルプ中の硫黄損失を補充するために使用される。
しかし、漂白工場の塩素化段階で二酸化塩素による塩素置換が過剰となると、硫 黄損失の補充に必要な量よりも過剰な塩ケーキ副産物が二酸化塩素発生工程で生 成する。
したがって、例えばR8法の属性を有し、同時に硫酸ナトリウム副産物の生成量 が少なく、かつ同じレベルの二酸化塩素の生成が得られるような二酸化塩素発生 工程が望まれる。塩ケーキの生成が少ない上に、ClO2と同時に苛性ソーダ液 も生成し、現在のパルプ工場でみられるようなN a OH/ C12の不均衡 を最小限に保つことができれば、さらに大きな利点がある。
二酸化塩素発生工程から排出される廃液を電解処理することにより、もとの液に 比較して酸濃度の高い画分を形成させ、二酸化塩素発生装置にリサイクルできる ことが米国特許番号4,129,484に記載されている。
副産物の塩ケーキを利用するため、陰極膜と陽極膜に対面するように陽イオン交 換膜を設けるか、または陽極に対面するように隔膜を設けた3コンパートメント から成る電解槽を用い、塩ケーキ溶液を中央のコンパートメントに導入すること により、電気化学的に硫酸ナトリウムを硫酸と苛性ソーダに変換する方法が従来 使用されている。電界において、ナトリウムと硫酸塩または硫酸水素イオンをそ れぞれ陰極および陽極コンパートメントに導入し、そこで電解により発生したヒ ドロキシルイオンおよび水素イオンに会合させ、それぞれ苛性ソーダおよび硫酸 を生成させる。
同様に、簡単な工程として、陽イオン交換膜を設けた2コンパートメント電解槽 を用い、陰極コンパートメントで苛性ソーダ液を生成させ、陽極コンパートメン トで硫酸塩と硫酸の混合物を生成させる方法が提案されている。
これらの従来法の主要な欠点は、生成した硫酸溶液の酸度が低く(H2SO4と して10重量%以下)、二酸化塩素発生装置に過剰な蒸散負荷を課し、そのため 工程が非経済的で、非実用的となっている。
従来知られているような方法で塩ケーキを電気化学的に分割することにより、硫 酸濃度を高めることは可能であるが、イオン交換膜を通してH+イオンが漏れる ため、そのような工程の電流効率はきわめて低い。このような水素イオンの陰極 側への移動は、Na+イオンに比較してこのイオンの移動性がきわめて高いこと に関連している。
例えば、前記の米国特許番号4,129,484では、電流効率がきわめて低く 、約1規定の苛性ソーダを製造する場合9%であり、約2Mの硫酸を製造する場 合39%であると報告されている。
米国特許番号4,115,217に記載されている同様な工程でも、硫酸ナトリ ウムの当該電気化学的処理は、二酸化塩素の電気的還元により、陰極コンパート メント中で塩素酸ナトリウムを電気化学的に製造する方法と組み合わせる必要が あると考えられる。
i匪二皇1 望ましくない水素イオンの陰極側への移動を防止し、それにより酸性化工程の電 流効率を改善するためには、本発明による電解工程が効果的であり、かつ陽極液 中のN a ”/ H十濃度比を高く保つことができる。
本発明の1実施例は、硫酸ナトリウム/塩素酸ナトリウム混合溶液を処理し、そ れを酸性とし、二酸化塩素発生工程に酸を供給し、かつ水酸化ナトリウム水溶液 を同時に製造するための電気化学的工程を提供するものである。バルブ工業では 水酸化ナトリウムの同時製造が最も望まれているが、そのほかの適当な陰極反応 、例えば酸素の過酸化水素、水酸化ナトリウムおよびそのほか以下に述べる化合 物への電気的還元も、陽極における塩混合液の酸性化と組み合わせて行うことが できる。
本発明の工程は、当該混合液の処理以外にも広く適用することができる。むしろ 本発明は、酸性媒体溶液を得るため、ある種のアルカリ金属塩およびその混合液 の多目的処理を目的としたものである。
本発明の一つの側面は、広く二酸化塩素発生工程またはそのほか酸性媒体溶液中 で塩素酸イオンを二酸化塩素に還元するための工程で、供給流として有用な酸性 塩素酸イオン溶液の製造法を目的としたものである。
アルカリ金属塩素酸塩、アルカリ金属硫酸塩およびこれらの混合物から選んだ少 なくとも1種類のアルカリ金属塩の水溶液を電気化学的に酸性化する。
アルカリ金属塩としてアルカリ金属塩素酸塩またはアルカリ金属塩素酸塩とアル カリ金属硫酸塩の混合液を使用した場合には、アルカリ金属イオンを水溶液から 電気化学的に除去することにより、酸性塩素酸イオン溶液から成る酸性アルカリ 金属塩溶液を製造する。
アルカリ金属塩としてアルカリ金属硫酸塩を用いた場合には、アルカリ金属塩素 酸塩を添加することにより、アルカリ金属塩溶液を酸性とし、酸性塩素酸イオン 溶液を得る。
本手順を効果的に行うための1方法として、陽イオン交換膜で陽極コンパートメ ントと陰極コンパートメントに分割した電解槽を用いる。少なくとも1種類のア ルカリ金属塩水溶液を陽極コンパートメントに供給し、陽極コンパートメント中 で電気化学的に水素イオンを製造し、アルカリ金属イオンを陽イオン交換膜を通 して陽極コンパートメントから陰極コンパートメントに移行させる。酸性アルカ リ金属塩溶液を陽極コンパートメントから除去する。
別の方法として、水素イオンを生成するような酸化反応、例えば水素ガスの水素 イオンへの酸化を陽極反応として使用することもできる。陽極における当該水素 ガス酸化を陰極における酸素ガスの還元反応と組合せることにより、陽極液の酸 性化ならびに陰極液における水酸化アルカリ金属溶液の製造のみならず、電気エ ネルギーが発生するので、燃料電池として作動させることもできる。
陽極における水素ガスの水素イオンへの酸化と陰極における水のヒドロキシルイ オンおよび水素ガスへの還元を組み合わせることにより、発生した水素ガスを陽 極に導入することができ、同時に電気化学的反応性の差により、かなりのエネル ギーを節約することもできる。同様に、陽極における水の水素イオンおよび酸素 への酸化と陰極における酸素ガス流の還元を組み合わせることにより、同程度の エネルギーおよび材料の節約が可能である。
本発明の1実施例は、多くの段階から成る、アルカリ金属塩混合溶液の電気化学 的処理工程を提供するものである。水溶液は、陽イオン交換膜で仕切った陽極コ ンパートメントと陰極コンパートメントを有する電解槽の陽極コンパートメント に導入する。
電解により、陽極コンパートメントで水素イオンを生成させ、陰極コンパートメ ントでヒドロキシルイオンを生成させる。同時に、アルカリ金属イオンを陽イオ ン交換膜を通して陽極コンパートメントから陰極コンパートメントに移行させる 。
このようなアルカリ金属イオンの移行および水素イオンならびにヒドロキシルイ オンを生成する電気化学的反応は、陰極コンパートメントにおける水酸化アルカ リ金属溶液の生成および陽極コンパートメントにおけるアルカリ金属塩の陽イオ ンの酸の生成によるものである。電解槽の各コンパートメントから、それぞれ水 溶液を除去する。
約70%以上、望ましくは80%以上の高い電流効果を達成し、それにより経済 的な工程を提供するためには、一般に陽極液における[Na+] : [H+1 のモル比を電解反応巾約1000:1から1:5、望ましくは約1000:1か ら約1.2の範囲内とする。本発明の望ましい側面として、陽イオン交換膜を通 してヒドロキシルイオンの陰極コンパートメントから陽極コンパートメントへの 逆流を制御することにより、電流効率の向上が達成できる。
本発明の別の側面では、硫酸およびアルカリ金属イオンを含む酸性二酸化塩素溶 液発生反応媒体を反応域に設け、酸性二酸化塩素発生反応媒体に塩素酸イオンお よび水素イオン反応源を供給するため、反応域に酸性塩素酸イオン溶液を供給し 、反応域からアルカリ金属硫酸塩を回収することにより、酸性塩素酸イオン水溶 液の製造法を二酸化塩素発生工程に統合することが図1は、本発明の1実施例に 従って提供される二酸化塩素発生工程のフローチャートである。
図2は、図1に示した二酸化塩素発生装置に使用することのできる双極膜種の模 式図である。
図3は、アルカリ金属塩の濃度を変えた場合の酸規定度と電流効率の関係を示す 実験データを図示したものである。
図4は、陰極液を変えた場合の酸性度と電流効率の関係を示す実験データを図示 したものである。
の−口 すでに述べたごとく、一般的に本発明はアルカリ金属塩およびその混合溶液を電 気化学的に処理することにより、酸性媒体を生成させることを目的としたもので ある。本発明は二酸化塩素と同時に生成する副産物のアルカリ金属硫酸塩の生成 量を減らし、または完全に除去するとともに、二酸化塩素の生成を同一レベルに 保つことができるので、本発明の手順は硫酸を眉いた二酸化塩素の発生工程に特 に有用である。
本発明の1実施例では、アルカリ金属塩素酸塩、アルカリ金属硫酸塩または、望 ましくはそれらの混合物である少なくとも1種類のアルカリ金属塩の水溶液を陽 イオン交換膜で仕切った陽極コンパートメントに導入し、アルカリ金属イオンを 陽極コンパートメントから陰極コンパートメントに移行させる。本発明では、こ の手順を別の方法で使用し、二酸化塩素発生工程におけるアルカリ金属硫酸塩の 生成量を低減させることもできる。二酸化塩素発生工程にはナトリウム塩を使用 してもよく、したがって本発明の特殊な実施例の比較としてこれらのナトリウム 塩を用いた例を記載する。
しかし、本発明の原理は、その他のアルカリ金属にも適用することができること は言うまでもない。
本発明の好ましい実施例では、塩素酸ナトリウムと硫酸ナトリウム、特にセスキ 硫酸ナトリウムの混合物を電解槽の陽極コンパートメントに導入した。なぜなら 、両方の塩が存在することにより、陽極コンパートメントにおける[Na+]/ [H+]のモル比が最高となり、高い電流効率が得られ、そのため電力の消費を 低減することが可能となるからである。さらに、全体的な電流効率が高くなると 、電解槽の数を減らしても同じ生産速度が得られるので、設備投資を減らすこと が可能となる。
電極の抵抗を抑制し、同時に陽極コンパートメントニオける[Na+]/ [H ナコ比を高く保つためには、飽和溶液またはスラリーを導入することが望ましい 。
スラリーを導入する場合、通常陽極の侵食および摩滅を防止するため、導入流と 陽極の間にイオン交換膜または隔膜等の隔壁を設けることが望ましい。
このような隔壁は、スラリーを導入しない場合にも、必要に応じて使用すること ができる。DSA−陽極電極を用い、陽極コンパートメントに硫酸を還流させる 場合でもこのような配列を使用すると、硫酸゛および硫酸塩に直接接触する場合 に比較して、当該陽極電極の寿命が長くなる。
陽極コンパートメントに導入した塩素酸ナトリウムと硫酸ナトリウムの混合物お よび陰極コンパートメントに導入した水酸化ナトリウム溶液から酸性溶液が生成 する。ついで、酸性溶液を酸および塩素酸塩源として、酸性溶液を二酸化塩素発 生工程に導入する。
特定のパルプ工場で塩ケーキの必要がない場合、電解槽は塩素酸ナトリウムとし て導入するナトリウムイオンに相当する量のナトリウムイオンを、導入する塩素 酸ナトリウム/硫酸ナトリウム混合物から除去するような方法で使用することが 望ましい。そうすることにより二酸化塩素発生装置の酸および塩素酸に対する要 求を完全に満足し、硫酸ナトリウム副産物の新たな生成もない。したがって、固 定荷重した硫酸ナトリウムは二酸化塩素発生装置と電解槽の間で循環させること ができる。
塩素酸ナトリウムと硫酸ナトリウム混合物を用いて本発明の工程を実行する場合 には、塩素酸ナトリウムを硫酸ナトリウム溶液に溶解させることが望ましい。
別の方法としては、スラリーまたは結晶状の硫酸ナトリウムを塩素酸ナトリウム の水溶液に添加してもよく、また必要であれば、硫酸ナトリウムの水溶液と塩素 酸ナトリウムの水溶液を必要な割合で混合してもよい。
陽極液の組成は、各成分、すなわち硫酸ナトリウムと塩素酸ナトリウムを一度に 混合して調製してもよく、電解の課程で一成分の添加が終了した時点で別の成分 を添加してもよい。例えば、塩素酸ナトリウムの添加に先だって、電解槽中で硫 酸ナトリウムの酸性化を行うこともできる。実際に、中性の硫酸ナトリウムまた はセスキ硫酸ナトリウムを酸性化することにより硫酸水素ナトリウム、N a  HS Oaとし、ついで硫酸水素ナトリウムの溶解性が他の硫酸塩と比較して高 い利点を利用して、この溶液に塩素酸ナトリウムを溶解するような方法で工程を 実施することもできる。この混合物を発生装置に転送することもできるし、電解 槽中でさらに酸性化することもできる。
上記のことから、特定のパルプ工場における要求を満足させるため、硫酸ナトリ ウムおよび塩素酸ナトリウムのあらゆる組合せを選択できることは明らかである 。パルプ工場で要求されるあらゆる濃度の硫酸ナトリウムを副産物として生成さ せることもできる。
陽極液中に硫酸ナトリウム(セスキ硫酸塩)が存在することは、ナトリウムイオ ン濃度のみならず、水素イオンと結合して硫酸水素塩を生成する傾向がある硫酸 イオンの緩衝作用により、[Na+]/[H+]比が向上し、その結果遊離の水 素イオンが減少する。さらに、酸性塩素酸/硫酸混合物を導入することにより、 水の”分担”効果として二酸化塩素発生装置に導入される水の量を効果的に低減 させることができる。
塩素酸ナトリウム/硫酸ナトリウム混合物を用いて工程を実施することにより、 硫酸塩のリサイクル率0−1oO%に応じた塩ケーキ副産物の生成量を自由に選 ぶことができるるが、同時に純粋な、すなわち硫酸塩を全く添加することなく、 塩素酸ナトリウム溶液を電解により酸性化することにより塩ケーキの生成量をあ る程度低減させることも可能である。当該工程の全体的反応を示すと、以下の通 りである。
xNac103+38;20 → (x−2)NaC103+ 2HC1○3  + 2NaOH+1/202 + H2 このような塩素酸ナトリウムの部分的な酸性化によって、塩素酸ナトリウムと塩 酸の混合物が生成し、塩酸の量は二酸化塩素発生装置に対する硫酸の添加量を減 らすことによって決まり、その結果硫酸ナトリウム副産物の生成量も決まる。別 の方法としては、酸性塩素酸ナトリウム溶液は、電解槽中の塩素酸塩のpHを調 節するためにも使用することができる。
[Na−] / [H+]比は酸性化工程の電流効率を決定する要因を構成する ため、この場合塩素酸ナトリウムの一部を塩酸にかえることも可能である。通常 、実用電流効率で純粋な塩素酸ナトリウムを酸性化することにより、塩ケーキ副 産物の生成量を約20%まで減らすことができる。
本発明の1実施例で同時に生成する水酸化ナトリウム水溶液は、パルプ漂白工場 で漂白パルプの精製にそのまま使用される。パルプ工場に水酸化ナトリウムの製 造工程(通常塩化ナトリウムがら)が併設されている場合には、当該工程で同時 に塩素が生成する。しかし、このように同時に生成した塩素の用途は限られてい る場合が多く、そのためパルプ工場ではナトリウム/塩素バランスが悪い。本発 明に係わる実施例の工程を用いると、二酸化塩素発生工程における過剰量の硫酸 ナトリウムの生成問題を解決できるのみならず、水酸化ナトリウム製造時に塩素 がco−productionする問題も解決することができる。陰極コンパー トメントで生成する水酸化ナトリウム溶液の濃度は、流速および製品溶液のリサ イクルを調節することにより、適切なレベルに調整することができる。
すでに述べたように、工程の電流効率は、陽極コンパートメントにおける[Na +] / [H”l比に大きく依存しており、通常電解槽と二酸化塩素発生装置 の間をリサイクルさせるナトリウムイオンを固定荷重する必要がある。その場合 、上記の実施例では硫酸ナトリウムを固定荷重することもできる。しかし、その ほかのナトリウム塩も、二酸化塩素の製造に支障がないかぎり、使用することが できる。
陽イオン交換膜で仕切られた電解槽であって、その陰極コンパートメントで水酸 化ナトリウムが生成する場合、達成できる電流効率は一般に約80−85%以下 であることが認められている。本発明の好ましい実施例によると、陽イオン交換 膜を通してヒドロキシルイオンが陰極コンパートメントから酸性溶液に逆移行す るのを最小限にとどめることにより、この電流効率は約85%以上に上げること ができる。
このような結果は、いろいろな手法によって達成することができる。その1方法 として、2コンパートメント電解槽において、アルカリ性の弱い陰極液を供給す る。例えば、二酸化塩素発生装置の作動によって生成される酸硫酸ナトリウム、 通常セスキ硫酸ナトリウムを電解槽の陰極コンパートメント中で中和する。一般 に、このように中和された酸硫酸ナトリウムは、パルプ工場における硫黄損失量 を補うためか、廃棄を目的とし、二酸化塩素発生装置から除去される酸硫酸ナト リウム副産物の部分である。そのほか陰極コンパートメントに酸硫酸ナトリウム を使用する場合に考えられる利点は、電位のpH依存性によって、低い槽内電圧 を使用できることである。
ヒドロキシルイオンの逆流を最小限とするために使用する弱アルカリ性陰極液の 別の例は、低濃度の水酸化ナトリウム溶液を使用することである。
弱アルカリ性陰極液を使用すると、電流効率の向上のみならず、硬化効果による 膜の寿命に対する影響を低減することができる。硬化効果は、陰極コンパートメ ントに炭酸ナトリウム等の炭酸塩を添加することによっても低減することができ る。炭酸カルシウムまたは炭酸マグネシウムは相当する水酸化物に比較して溶解 性が低く、これらの化合物が陰極液に存在すると、硬化効果の主要な要因である カルシウムおよびマグネシウムイオンの濃度が低下し、膜中における不溶性水酸 化物の生成を最φ限とすることができる。
弱アルカリ性陰極液は、水酸化ナトリウムの製造以外の電気化学的反応を用いる ことによっても提供される。そのような反応の一つは、陰極コンパートメントで 硫酸水素塩を電気的に還元することによって亜ニチオン酸塩を電気合成すること である。当該反応の別の例は、陰極コンパートメントで二酸化塩素を電気還元し て塩素酸ナトリウムを電気合成することである。
ヒドロキシルイオンの逆流を最小限とするための別の手順は、3コンパートメン ト電解槽において、中央のコンパートメントに緩衝電解液を供給することである 。例えば、二酸化塩素発生装置の作動により生成する酸硫酸ナトリウム、通常セ スキ硫酸ナトリウムを中央コンパートメントの電解液として供給する。酸硫酸ナ トリウムは、陽イオン交換膜を通して陰極コンパートメントから移行する全ての ヒドロキシルイオンを中和し、陽極コンパートメントに到達するのを防ぐ。この ように使用する酸硫酸ナトリウムは、パルプ工場における硫黄損失量を補うため か、廃棄を目的とし、二酸化塩素発生装置から除去される酸硫酸ナトリウム副産 物の部分である。
中央コンパートメントにおける緩衝電解液として使用される電解液は、塩素酸ナ トリウムと硫酸ナトリウムの混合物でもよいが、通常はセスキ硫酸ナトリウム等 の酸硫酸ナトリウムである。この電解液は、その後中央コンパートメントから陽 極コンパートメントに移行し、二酸化塩素発生装置に到達する前に、前記のよう に酸性化される。1実験例で、IMのセスキ硫酸ナトリウムと2Mの塩素酸ナト リウムの溶液を陽極コンパートメントおよび中央コンパートメント中で循環させ ることにより、電流効率が89%の酸性溶液が得られることが明かとなった。
本発明の別の実施例では、酸性化工程と、イオン交換膜を通過する供給担体とし て水素イオンを発生する有用な陽極反応と組み合わせることもできる。その結果 、2枚の陽イオン交換膜を設けた3コンパートメント電解槽で中央コンパートメ ントに転送される水溶液媒体を酸性化することができる。
陽極に隣接するコンパートメントで効果的に行われる手順の例として、プラチナ 電極を用いた硫酸の過酸化硫酸への酸化、過酢酸等の過酸化化合物の生成、およ び硫酸等の酸性媒体中でのアルデヒドから酸への酸化等の有機化合物の酸化をあ げることができる。
電解槽で使用する陽極は、必要に応じてあらゆる型の電極を使用することができ るが、望ましくは酸素発生反応に対して過電圧の低いもの、例えばDSA−02 電極を使用する。同様に、陰極を構成する材料もあらゆる便利な材料、例えばニ ッケルを使用することができる。
陽イオン交換膜は、陰イオンに対して陽イオンを選択的に透過させるものであれ ば、あらゆる便利な材料で構成されているものでよいが、NAF ION (D uFont)またはFLEMION (旭硝子)の商品名で市販されているパー フルオロカーボン ポリマー製のペンダント型陽イオン交換機能を有するものが 望ましい。
陽極コンパートメントで別のイオン交換膜を使用する場合には、あらゆる便利な イオン交換材料製の膜でよい。
双極性の膜を用いて電気透析を行う別の実施例では、多槽が双極性の膜で仕切ら れた多槽式の電解槽を用い、アルカリ金属塩混合物の水溶液を処理する。双極性 の膜は、1個の槽の塩基性コンパートメントに陰イオン性の面を有し、隣接する 槽の酸性コンパートメントには陽イオン性の面を有する。多槽は、陽イオン交換 膜で仕切られている。
双極性の膜で仕切られた多槽式電解槽では、酸性および塩基性コンパートメント でガスが発生せず、全体的な反応は次式で表すことができる。
(x+y)NaCIO3+ YH20→xNac103 + yHc103 + NaOH 多槽式電解槽の両端は、陽イオン性の膜で終っている。
硫酸ナトリウム溶液または硫酸溶液等の電極洗浄液が独立して、それぞれ陰極お よび陽極に隣接した陰極コンパートメントおよび陽極コンパートメントの間を循 環する。したがって、1g所に電流を供給して、多数の単位セルで酸性化を平行 して行うため、ガスの発生は末端の陽極および陰極コンパートメントでのみ起る 。
双極性の膜およびその操作はすでによく知られており、例えば米国特許番号4, 024,043.4,180.815.4,057,481.4.355,11 6.4,116,889.4,253,900.4゜584.246、および4 ,673,454に記載され、詳細な比較も当該特許に記載されている。
必要であれば、1991年4月22日出願(E439)、本出願人に譲渡され、 その開示内容を比較例とりで本特許に含めた米国特許出願シリーズ番号688゜ 438にしたがって、最初にセスキ硫酸ナトリウムを複分解によって中性の無水 硫酸ナトリウムに変換する。
ついで、電解槽に供給して酸性化を行う硫酸ナトリウムとして、中性無水硫酸ナ トリウムを使用する。
また当該複分解は、酸性化工程で使用する塩ケーキ中の硬度を低減する効果も有 する。硬度の低減は電解槽の効率(すなわち電流効率)に有用な影響を及ぼし、 さらに酸性化工程に使用する膜(陽イオン交換膜および双極性膜)の寿命が長く なる効果も有する。セスキ硫酸塩または酸硫酸塩から硬度を除く工程は、典型的 に塩ケーキを苛性ソーダで中和する必要があり、複雑で、経費がかかる。
前記の特許出願に記載されているように複分解を使用することにより、塩ケーキ から酸価を回収し、酸性化工程のための硫酸ナトリウムの供給源とすることがで きるのみならず、硬度の原因となるイオン(Ca2+、Mg2+、Fe2+、F e3+等)を沈澱させるためにセスキ硫酸塩に添加する水酸化ナトリウムに関連 する経費を節約することができる。
電解槽の操作パラメーターは、本発明の工程に重要な要因ではなく、広く変更す ることができる。例えば、電解工程は必要とする電解条件下で、一般的には膜の 電流密度的0.01から約10KA/m2、望ましくは約1から約5KA/m2 で効果的に行うことができる。
同様に、本工程は広い温度範囲、一般的には約00Cから約1500C,望まし くは約15oCから約900Cで行うことができる。一般に、アルカリ金属塩の 溶解度は高温で高く、[Na+] / [HR”l比が向上するので、高温で行 うのが望ましい。特に塩素酸ナトリウムは高温で溶解度が高く、当該塩を電解槽 に導入する場合には、約600C以上の高温で行うのが望ましい。
酸性の電解生成物は高濃度の塩素酸ナトリウムを含み、当該生成物流を二酸化塩 素発生装置に通す前に冷却することにより、塩素酸ナトリウムを沈澱させ、それ を除去し、電解槽供給系にリサイクルする。
すでに述べたように、電流効率に影響する重要な要因の一つは陽極コンパートメ ントにおける[Na+]/[H+]モル比である。一般にこのモル比は約100 0.1から約1:5の範囲内にあればよく、望ましくは約1000:1から約1 ゛2である。当該比は陽極コンパートメントに供給する溶液の濃度および陽極コ ンパートメントから陰極コンパートメントに移行するナトリウムイオンの濃度に 依存する。したがって、ナトリウムイオン濃度が約01から約15Mの供給溶液 を使用し、約0.1から約12Mのナトリウムイオンを含む酸性溶液は陽極コン パートメントから二酸化塩素発生装置に導入しないことが望ましい。
電解工程は、アルカリ金属塩溶液の総酸規定度を増加させる。供給材料の初期総 酸規定度およびその電解程度によっては、二酸化塩素発生装置に供給するに先だ って、製品流の総酸規定度を上げるため、製品流を蒸留等によって濃縮する必要 がある。一般に供給溶液の総酸規定度は約中性から約12規定の範囲にあればよ く、望ましくは約0.1から約IO規定であり、また陽極コンパートメントから の製品流が一般に総酸規定度が約02から約15規定、望ましくは約0. 5か ら約6規定を有する程度に電解を行う。
ま い の晋 図面を参照し、図1は本発明の原理を二酸化塩素の製造に適用する実施例を説明 するものである。
この図に示した二酸化塩素発生装置10は二酸化塩素発生工程12から成り、こ こで塩素酸ナトリウム、硫酸ナトリウムおよびメタノールは気圧以下の圧力下で 反応媒体の沸点に達し、パイプ14中にガス状の二酸化塩素を発生させる(例え ばR8法)。
運転開始後反応媒体が飽和状態に達すると、発生装置12における二酸化塩素発 生工程で、副産物の硫酸ナトリウムが沈澱する。反応媒体の総酸規定度は約2か ら約11規定の範囲で変えることができ、それによって生成する副産物の硫酸ナ トリウムの形態が異なり1、中性硫酸ナトリウム、セスキ硫酸ナトリウム、硫酸 水素ナトリウムまたはこれらの混合物等が生成する。
使用後の反応媒体中にスラリー状で存在する結晶状の硫酸ナトリウム(「塩ケー キ」とも言う)をパイプ16によって反応媒体から除去し、濾過器18に通して 使用済みの反応媒体から分離する。
パイプ2o中の分離した使用済み反応媒体は、反応体すなわち塩素酸ナトリウム 、硫酸およびメタノールをそれぞれパイプ22.24および26から補充した後 、発生装置12にリサイクルする。
濾過器18で分離した結晶状の硫酸ナトリウムはパイプ28を通して除去し、要 求されるスラリー中の硫酸ナトリウムの割合(0を含む)に応じてパルプ工業等 に使用する。
パイプ28で除去しなかった硫酸ナトリウムの残りはパイプ30を通して溶解タ ンク32に送り、そこでパイプ34から供給した水に溶解させ水溶液、望ましく は飽和水溶液とする。この水溶液をパイプ36および38によって膜で仕切りを した電解槽40に送る。
硫酸ナトリウムは水に完全に溶解させる必要はなく、スラリーとして供給しても よい。当該スラリーを用いる場合には、一般に摩擦による電極の過剰な摩耗を避 けるため、電解槽40中の陽極とスラリーを分離することが望ましい。
電解槽40には陽イオン交換膜42を設け、槽40の内部を陽極コンパートメン ト44と陰極コンパートメント46に分け、それぞれに陽極48および陰極50 が設けである。 パイプ52を通して塩素酸ナトリウムをパイプ36に添加し、 パイプ38中で電解槽4oの陽極コンパートメント44に供給する溶液を形成す る。電解液はパイプ54を通して陰極コンパートメント46に供給する。陽極4 8と陰極50の間に電流を流す。塩素酸ナトリウムは、水溶液または固体の塩素 酸ナトリウムとしてパイプ52を通して供給する。 電解槽40中で、いくつか の反応が同時に起きる。陽極48では、下記のように水が酸素イオンと水素イオ ンに解離する。
H,20→ 1/202 + 2H+ + 2e−一方、陰極50では、下記の ように水が水素イオンとヒドロキシルイオンに解離する。
e−+ H2O→ 1/2H2+ OH−同時に、硫酸ナトリウムと塩素酸ナト リウムの混合溶液またはスラリー中のナトリウムイオンが、流した電流の影響下 で、陽イオン交換膜42を通って陽極コンパートメント44から陰極コンパート メント46に移行する。その結果、電解によって生成した水素mイオンが陽極コ ンパートメント44のナトリウムイオンと置換し、移行したナトリウムイオンは 陰極コンパートメント46で電解により生成したヒドロキシルイオンと会合する 。
パイプ38を通して電解槽40に供給した溶液中に含まれる硫酸ナトリウムは、 発生装置12を介して閉鎖ループ中を循環する固定荷重であると考えられ、した がって電解槽40における全体的反応は以下の通りであると考えられる。
xNac l○3 + 3H20→ (x−2)NaC103+ 2HC103 + 2NaOH+1/202 + R2 ココで、Xは処理される塩素酸ナトリウムのモル量である。
ついで、得られた塩酸溶液をパイプ54を通してリサイクルパイプ20にリサイ クルし、二酸化塩素発生装置12に酸および塩素酸イオンを供給する。パイプ2 8によって系から除去する硫酸ナトリウムの割合は、外部の供給源(すなわちパ イプ24から硫酸、パイプ24およびパイプ22から未変換の塩素酸ナトリウム )から二酸化塩素発生装置に供給する硫酸および塩素酸ナトリウムの割合に対応 する。セスキ硫酸ナトリウムの沈澱がみられ、また硫酸を必要としないような定 常状態下で、電解槽40中でセスキ硫酸ナトリウムと塩素酸ナトリウム混合溶液 を処理すると、反応を継続するために必要な水素イオンおよび塩素酸イオンの全 てが得られ、硫酸および塩素酸ナトリウムを追加する必要がない。
その結果、電解槽40に供給した塩素酸ナトリウムの少なくとも一部が塩酸に変 換され、供給した溶液38の硫酸ナトリウム成分は固定荷重として電解槽40と 二酸化塩素発生装置12の間を循環する。
酸素はパイプ56を通して陽極コンパートメント44から排出する。別の方法と して、パイプ58によって製品流をリサイクルし、バイブロ2によって酸素をガ ス−液体分離器60から排出することもできるが、この場合望ましい酸規定度の 酸性溶液54を得るために、陽極液をリサイクルする必要がある。
陰極コンパートメント46で生成する水酸化ナトリウムは、水酸化ナトリウム溶 液が望ましい濃度に達するまで、バイブロ4を通してガス−液体分離器66にリ サイクルし、分離した水素はバイブロ8を通して排出する。得られた水酸化ナト リウム溶液は、液体製品流としてパイプ70に排出する。この溶液はパルプ工業 用として大きな用途があり、特にパルプ漂白工場で精製および漂白に使用される 化学薬品として有効である。ガス副産物、すなわち水素および酸素もパルプ工業 用として使用することができる。
前述のように、電解槽40中で行う電解工程の電流効率が高いため、陽極コンパ ートメント44で高い[Na+] / [H+]モル比が得られるとともに、ま た水素イオンに対する5042−イオンの緩衝効果が得られ、陽極コンパートメ ントにおける遊離の水素イオンを低く保ち、それによって[Na+] / [H +]モル比を高く保つ作用が得られる。
上記から明らかなように、図1の工程には、R8法による二酸化塩素を製造する ことができる利点がある。
さらに重要なことは、本工程は、廃棄が必要となる過剰な硫酸ナトリウムを副成 しない。硫酸ナトリウムの生成量はパルプ工場の要求に合わすか、または完全除 去することができる。その結果、パルプ工場で塩ケーキを必要としない場合、硫 酸ナトリウムを工程内の閉鎖ループ内に保持し、塩素酸ナトリウムとして二酸化 塩素発生装置に導入したナトリウムイオンを水酸化ナトリウム溶液として工程か ら取り出す。二酸化塩素発生工程用の酸は水を電気分解することにより製造し、 同時にナトリウムイオンと会合して水酸化ナトリウムを形成させるためのヒドロ キシルイオンを生成させる。
図2には、パイプ106から供給したセスキ硫酸ナトリウムと塩素酸ナトリウム の混合物を用い、パイプ104を通して図1に示した二酸化塩素発生装置に供給 する酸性混合物を製造する各セル102を有する単位セルのタンク100の利用 を示す。電解槽の単位セル102の数は、希望する製造量のよって広く変えるこ とができるが、典型的には約20から約500である。
各単位セル100は、双極性の膜108および110で隣接するセルと分けられ ている。双極性膜108は、酸コンバートメン)112にその陽イオン性の面を 有しているため、セル1ooの槽内に流す電流の影響により水素イオンを生成し 、それによって供給した混合溶液を酸性とし、同時にナトリウムイオンが陽イオ ン交換膜114を通して酸性コンパートメント112から塩基性コンパートメン ト116に移行する。
双極性膜110は、塩基性コンバートメン)116にその陰イオン性の面を有し ているため、セル100の槽内に流す電流の影響により供給した水溶液からパイ プ118内にヒドロキシルイオンを生成する。このようにして、塩基性コンパー トメント116内で水酸化ナトリウムを生成させ、パイプ120を通して除去す る。
単位セル102の槽100は、1本の陽極122と1本の陰極124を必要とす るに過ぎない。酸素および水素がそれぞれの電極面で生成し、それを最終単位セ ルから除去する。
夾羞嘔 電気化学的実験は、酸素発生式陽極(DSA−02)およびニッケル陰極を装着 し、陽イオン交換膜(NAFION 427)で仕切って陽極コンパートメント と陰極コンパートメントを設けたスウェーデンのElectroceL1社製2 コンバート、メントMP電解槽を用いて行った。陽極、陰極および膜の面積は、 それぞれ100平方センチメートルであった。
実験では、主として3kA/m2の電流密度を用い(場合によって2kA/m2 )、陽極液はNaClO3またはNaCl 03/Na25Oa/H2SO4混 合溶液とし、陰極液はINの水酸化ナトリウム溶液を用い、温度は400−50 0Cとした。
ス」1例」2 最初の1連の試験では、陽極液として濃度の異なる塩素酸ナトリウム水溶液を用 いた。電解の過程で塩素酸ナトリウムが塩酸に急速に変換されるので、陽極液の 水素イオン濃度が増加した。電流効率は、生成した塩酸濃度が異なる時期に塩素 酸ナトリウム濃度の初期値を測定してめ、図示した。その結果を図3に示す。
この図に示したデータから明らかなように、電解液中のNa+に対するH÷のモ ル比が増加するに伴って電流効率が低下した。
炎上1」 塩素酸ナトリウムとNa2SO4/H2SO4の各種の混合液を調製し、電解を 行った。
(a)Na2S04とH2SO4を3:1のモル比で混合し、約2MのN a  3H(S Oa) 2水溶液ILを調製した。酸の規定度はNaOHで滴定して 測定し、溶液の初期値は1.94Nであった。陰極液として、INのNaOHを 0.5L用いた。
電流は、3kA/m2の電流密度で電極間に流し、総量で2Mの水溶液となるよ うに塩素酸ナトリウムを陽極液に徐々に添加した。塩素酸ナトリウムの急速な溶 解が認められた。陽極液中の酸規定度の増加を滴定により測定し、陽極液の酸規 定度が4.12Nに達したとき、電解を終了した。陰極液のアルカリ規定度は、 NaOHとして4.54Nであった。電解総時間は8583秒で、総荷電は25 7,490A、秒であった。
水をNa+イオンとともに陽極液に添加し、電解中にも水の消費があったので、 電流効率を計算するにあたって、陽極液および陰極液の負荷量を考慮した。陽極 液の酸規定度の増加に基づいてめた電流効率は79%であり、陰極液のアルカリ 規定度の増加に基づいてめた電流効率は80%であった。
陽極液における全体的な変換反応は、以下のように表示することができる。
2M Na5H(S ○4)2 + 2M NaClO3−〉 2M Na5H (SO2)2 + 2M HCl03 陰極コンパートメントでは、相当する量の苛性ソーダが生成した。ガス状の副産 物として水素(陰極)および酸素(陽極)が副産物として生成した。上記の式に 示した反応体および生成物の大部分は、Na+、H+、H3Oa−1S042− およびClO3−のイオンとして溶液中で解離していた。しかし−1二酸化塩素 発生装置中で生成するセスキ硫酸ナトリウムが沈澱の形成を阻害するので、セス キ硫酸ナトリウムが沈澱するとともに当該混合物から塩@(HCl03 = H ” + Cl03−)が遊離した。
(b)実験(a)と同様に、塩素酸ナトリウムとセスキ硫酸ナトリウムの混合物 を処理した。ただし、塩素酸ナトリウムの塩酸への変換は、定量的(実験1−4 )または部分的(実験5)に行った。得られた結果は表Iに示す。
表I (以下余白) 表Iおよび上記(a)のデータから明らかなように、硫酸塩が存在することによ り、実験1で得られた結果に比較して[Na十] / [H+]比が高くなり、 電流効率も向上した。例えば、1.5M HCl03は純粋な塩素酸ナトリウム 溶液中では約60%C,E、で得られ、セスキ硫酸ナトリウムと塩素酸ナトリウ ムの混合溶液では約80%C,E、で得られた。
炎凰勇」 (a)実験lおよび2で用いたニッケル陰極の代わりにグラファイト陰極を用い 、陽イオン交換膜としてNAFION 417を用いて別の実験を実施した。用 いた陽極液はIMのセスキ硫酸ナトリウムと2Mの塩素酸ナトリウムの水溶液で あり、陰極液は0.5から1.5Mの濃度範囲のセスキ硫酸ナトリウム溶液を用 いた。
(以下余白) 表IIの結果から明らかなように、この場合には陰極液としてセスキ硫酸ナトリ ウムを用いることにより、ヒドロキシイオンの移行を最小限に抑制すると、高い 電流効率が得られた。
(b)陽極液として6Mの塩素酸ナトリウム溶液を用い、陰極液として1.5M のセスキ硫酸ナトリウム溶液を用い、(a)に記載した電解槽でさらに1連の実 験を実施した。製品中の塩酸濃度の異なる時間で電流効率を測定し、図に示した 。その結果を図4に示す。
図4には、図3に示した6Mの塩素酸ナトリウムのデータも示し、比較した。図 4から明らかなように、いずれのデータでも電解液中のNa十に対するH十のモ ル比が増加すると、電流効率が低下したが、陰極液にセスキ硫酸ナトリウムが存 在すると高い電流効率が得られた。
支息旦」 実験1−3で用いた2コンパートメント型電解槽を改良して、第2の陽イオン交 換膜(両方ともNAFION 417)を設け、3コンパートメント電解槽を用 意した。陽極コンパートメントにはIMのセスキ硫酸ナトリウムと2Mの塩素酸 ナトリウムの水溶液を供給し、中央のコンパートメントには約05から1.5M の濃度のセスキ硫酸ナトリウム溶液を、陰極コンパ得られた峙果を表IIに示す 。
(以下余白) 表IIの結果から明らかなように、この場合には陰極液としてセスキ硫酸ナトリ ウムを用いることにより、ヒドロキシイオンの移行を最小限に抑制すると、高い 電流効率が得られた。
(b)陽極液として6Mの塩素酸ナトリウム溶液を用い、陰極液として1.5M のセスキ硫酸ナトリウム溶液を用い、(a)に記載した電解槽でさらにI連の実 験を実施した。製品中の塩酸濃度の異なる時間で電流効率を測定し、図に示した 。その結果を図4に示す。
図4には、図3に示した6Mの塩素酸ナトリウムのデータも示し、比較した。図 4から明らかなように、いずれのデータでも電解液中のNa+に対するH十のモ ル比が増加すると、電流効率が低下したが、陰極液にセスキ硫酸ナトリウムが存 在すると高い電流効率が得失差遣」 実験1−3で用いた2コンパートメント型電解槽を改良して、第2の陽イオン交 換膜(rtiJ方ともNAFION 417)を設け、3コンパートメント電解 檜を用意した。陽極コンパートメントにはIMのセスキ硫酸ナトリウムと2Mの 塩素酸ナトリウムの水溶液を供給し、中央のコンパートメントには約0,5から 1.5Mの濃度のセスキ硫酸ナトリウム溶液を、陰極コンパートメントには5重 量%の木部化ナトリウム水溶液を供給した。結果を表IIIに示す。
前記の表IIIに示した結果からも明かなように、この例のように陽極コンパー トメントおよび陰極コンパートメントを分ける中央コンパートメントに酸を供給 することにより、ヒドロキシイオンの移行を最小限に抑制すると、高い電流効率 が得られた。
1丞丘崖m 本開示内容を要約すると、本発明は二酸化塩素発生工程で生成する副産物の硫酸 ナトリウムの生成量を減らすことができる新規な電気化学的工程を提供するもの である。本発明の範囲内で改良が可能である。
(以下余白) 図1 図2 図3 電流効率(%) 電流効率(%) ■書 発生器に供給するナトリウムイオン含有原料を電気化学的に処理することにより 、ナトリウムイオンを除去し、水素イオンを添加することにより、硫酸を原料・ とじた二酸化塩素発生工程における副産物の硫酸ナトリウムの生成を減し、望ま しくは完全に除去する。この場合、水酸化ナトリウムが副産物として生成するこ ともある。一般に、本工程はアルカリ金属塩素酸塩、アルカリ金属硫酸塩、また これらの混合物の電気化学的処理に適用することができ、それにより当該二酸化 塩素発生工程に供給する塩素酸イオンを含有する酸性溶液、あるいはその他の目 的に有用な酸性溶液を製造することができる。
補正書の翻訳文提出書(特許法第184条の8)平成4年12月7日

Claims (78)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.アルカリ金属塩素酸塩、アルカリ金属硫酸塩、およびこれらの固体混合物か ら成る群から選んだ少なくとも1種類のアルカリ金属塩の水溶液を電気化学的に 酸性とし、 前記のアルカリ金属塩がアルカリ金属塩素酸塩またはアルカリ金属塩素酸塩とア ルカリ金属硫酸塩の混合物のいずれかである場合、前記の水溶液からアルカリ金 属イオンを電気化学的に除去することにより、酸性の塩素酸イオン溶液として酸 性のアルカリ金属塩溶液を製造し、 また、前記のアルカリ金属塩がアルカリ金属硫酸塩である場合、前記の酸性アル カリ金属塩溶液にアルカリ金属塩素酸塩を添加することにより前記の酸性塩素酸 イオン溶液を製造することから成り、塩素酸塩イオンを酸性水溶液中で還元して 二酸化塩素とすることを特徴とする、酸性塩素酸イオン溶液の製造法。
  2. 2.陽イオン交換膜から成る電解槽に陽極と陰極のコンパートメントを設け、 少なくとも1種類のアルカリ金属塩溶液を前記の陽極コンパートメントに供給し 、 前記の陽極コンパートメントで電気化学的に水素イオンを発生させ、同時に前記 の陽イオン交換膜を通してアルカリ金属イオンを前記の陽極側から前記の陰極コ ンパートメントに移行させ、 前記の陽極コンパートメントから前記の酸性のアルカリ金属塩溶液を除去するこ とにより、前記の少なくとも1種類のアルカリ金属塩水溶液を電気化学的に酸性 とすると同時にアルカリ金属イオンを電気化学的に除去することを特徴とする、 請求項1に記載の方法。
  3. 3.前記のアルカリ金属硫酸塩は中性アルカリ金属硫酸塩、アルカリ金属セスキ 硫酸塩、アルカリ金属硫酸水素塩、およびこれらの混合物から成ることを特徴と する、請求項2に記載の方法。
  4. 4.前記のアルカリ金属がナトリウムであることを特徴とする、請求項3に記載 の方法。
  5. 5.前記の少なくとも1種類のアルカリ金属塩溶液が硫酸ナトリウムまたは塩素 酸ナトリウムで構成されていることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  6. 6.前記の硫酸ナトリウムが硫酸を原料として二酸化塩素発生工程から得られる 硫酸ナトリウムであることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 7.二酸化塩素発生工程の副産物として、前記の硫酸ナトリウムを少なくとも供 給流の一部として工程に供給したナトリウムイオンおよび硫酸イオンから製造す ることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 8.前記の硫酸ナトリウムがセスキ硫酸ナトリウムから成ることを特徴とする、 請求項7に記載の方法。
  9. 9.前記の硫酸ナトリウムおよび塩素酸ナトリウムの水溶液が、前記の電気化学 的水素イオンの製造に、前記の陽極コンパートメント内の[Na+]:[H+] モル比が少なくとも約1000:1から約1:5となるために必要かつ十分な量 のナトリウムイオンを含有することを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  10. 10.前記の[Na+]:[H+]モル比を約1000:1から約1:2とする ことを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. 11.前記の陽極コンパートメントが、前記の電気化学的水素イオンの製造過程 で、少なくとも電流効率が約70%となるために必要かつ十分なアルカリ金属イ オンを含有することを特徴とする、請求項2に記載の工程。
  12. 12.前記の電流効率が少なくとも約80%であることを特徴とする、請求項1 1に記載の方法。
  13. 13.前記の硫酸ナトリウムおよび塩素酸ナトリウム水溶液が飽和溶液であるこ とを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  14. 14.前記の飽和水溶液が、少なくとも硫酸ナトリウムの結晶を含有するスラリ ーであることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
  15. 15.前記の陽極コンパートメントの、陽極と供給流の間に隔壁を備えることを 特徴とする、請求項14に記載の方法。
  16. 16.前記の電解槽が、双極性の膜により分離された多数の単位セルから成り、 多数の単位セルの両端部に位置した末端コンパートメントに陽極および陰極を設 け、前記の硫酸ナトリウムおよび塩素酸ナトリウム水溶液を平行流として各単位 セルの酸性コンパートメントに供給した、前記の酸性溶液を各単位セルの酸性コ ンパートメントから平行流として除去することを特徴とする、請求項5に記載の 方法。
  17. 17.各単位セルの塩基性コンパートメントでヒドロキシルイオンを電気化学的 に発生させると同時に、各単位セルの酸性コンパートメントで水素イオンを電気 化学的に発生させ、各単位セルの各塩基性コンパートメントから水酸化ナトリウ ム水溶液を除去することを特徴とする、請求項16に記載の方法。
  18. 18.前記の電気化学的水素イオンの製造を電流密度約0.01から約10kA /m2の膜で発生させることを特徴とする、請求項2の方法。
  19. 19.前記の電流密度が約1〜5kA/m2であることを特徴とする、請求項1 8に記載の方法。
  20. 20.所定の酸性度に達するまで、前記の酸性アルカリ金属塩溶液を陽極コンパ ートメント内を循環させることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  21. 21.前記の陰極コンパートメントでヒドロキシルイオンを発生させると同時に 、前記の陽極コンパートメントで水素イオンを発生させることを特徴とする、請 求項2に記載の方法。
  22. 22.前記の陰極コンパートメントから水酸化アルカリ金属溶液を除去すること を特徴とする、請求項21に記載の方法。
  23. 23.前記のアルカリ金属がナトリウムであることを特徴とする、請求項22に 記載の方法。
  24. 24.所定濃度の水酸化ナトリウム水溶液が発生するまで、前記の水酸化ナトリ ウム溶液を陰極コンパートメント内を循環させることを特徴とする、請求項23 に記載の方法。
  25. 25.前記の陰極コンパートメントで生成したヒドロキシルイオンが前記の陽イ オン交換膜を通って逆移行するのを最小限にすることを特徴とする、請求項21 に記載の方法。
  26. 26.前記の陰極コンパートメントで生成したヒドロキシルイオンにより少なく とも部分的に中和するため、前記の陰極コンパートメントに前記の酸性硫酸ナト リウムを供給することを特徴とする、請求項25に記載の方法。
  27. 27.前記の酸性硫酸ナトリウムが、少なくとも二酸化塩素発生工程の副産物の 一部から成ることを特徴とする、請求項26に記載の方法。
  28. 28.陰極液の硬度を減ずるため、前記の陰極コンパートメントに炭酸ナトリウ ムを添加することを特徴とする、請求項21に記載の方法。
  29. 29.前記の陰極コンパートメントで亜硫酸水素塩を電気的に還元することによ り、亜二チオン酸ナトリウムを電気合成することを特徴とする、請求項25に記 載の方法。
  30. 30.前記の陰極コンパートメントで二酸化塩素を電気的に還元することにより 、亜塩素酸ナトリウムを電気合成することを特徴とする、請求項25に記載の方 法。
  31. 31.前記の電解槽に、さらに陽イオン交換膜を設けることにより、前記の陽極 コンパートメントと前記の陰極コンパートメントの間に中央コンパートメントを 設け、ヒドロキシルイオンに対して緩衝作用を有する電解質を前記の中央コンパ ートメントに供給することを特徴とする、請求項25に記載の方法。
  32. 32.前記の緩衝電解質として、前記の中央コンパートメントに酸性硫酸ナトリ ウム水溶液を供給することを特徴とする、請求項31に記載の方法。
  33. 33.前記の酸性硫酸ナトリウムが二酸化塩素発生工程の副産物の少なくとも一 部から成ることを特徴とする、請求項32に記載の方法。
  34. 34.前記の緩衝電解質として、前記の中央ロンパートメントに塩素酸ナトリウ ムおよび酸性硫酸ナトリウムの水溶液を供給し、ついで前記の陽極コンパートメ ントに移行させることを特徴とする、請求項31に記載の方法。
  35. 35.陽極で水素ガスを水素イオンに酸化し、前記の水素イオンを前記の溶液に 添加することにより前記の少なくとも1種類のアルカリ金属塩から成る水溶液の 電気化学的酸性化を行い、前記の水溶液から陽イオン交換イオンを通してアルカ リ金属イオンを受容媒質に移行させることにより、アルカリ金属イオンを電気化 学的に除去することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  36. 36.酸素ガスを陰極で電気還元することにより、前記の陽極および陰極反応で 電気エネルギーを発生させる燃料電池を構成することを特徴とする、請求項35 に記載の方法。
  37. 37.前記の受容媒質で水の陰極還元を行い、水素およびヒドロキシルイオンを 発生させ、受容媒質に移行させた前記のアルカリ金属イオンと結合させて水酸化 アルカリ金属水溶液を生成させ、前記の水素ガス陽極酸化に前記の水素を供給す ることを特徴とする、請求項35に記載の方法。
  38. 38.前記の水溶液中で水を水素イオンおよび酸素に陽極酸化することにより前 記の少なくとも1種類のアルカリ金属塩から成る水溶液を、電気化学的に酸性化 し、前記の水溶液から陽イオン交換イオンを通してアルカリ金属イオンを受容媒 質へ移行させて、アルカリ金属イオンを電気化学的に除去することを特徴とする 、請求項1に記載の方法。
  39. 39.前記の酸素を陰極で電気的に還元することを特徴とする、請求項38に記 載の方法。
  40. 40.第1および第2の陽イオン交換膜を設けることにより電解槽に陽極コンパ ートメント、中央コンパートメントおよび陰極コンパートメントを設け、前記の 少なくとも1種類のアルカリ金属塩水溶液を前記の中央コンパートメントに供給 し、前記の陽極コンパートメントで電気化学的に水素イオンを発生させ、一方の 陽イオン交換膜を通して前記の水素イオンを前記の中央コンパートメントに移行 させ、同時にもう一方の陽イオン交換膜を通してアルカリ金属イオンを前記の中 央コンパートメントから陰極コンパートメントに移行させ、 前記の中央コンパートメントから前記の酸性アルカリ金属塩溶液を除去すること により、前記の少なくとも1種類のアルカリ金属塩水溶液を電気化学的に酸性と すると同時にアルカリ金属イオンを電気化学的に除去することを特徴とする、請 求項1に記載の方法。
  41. 41.前記の陽極コンパートメントに硫酸水溶液を供給することを特徴とする、 請求項40に記載の方法。
  42. 42.前記の陽極コンパートメントで硫酸を過酸化硫酸に酸化させることを特徴 とする、請求項40に記載の方法。
  43. 43.陽イオン交換膜で仕切ることにより陽極コンパートメントと陰極のコンパ ートメントを設けた電解槽に前記の水溶液を添加し、 アルカリ金属イオン対水素イオンのモル比を約1000:1から約1:5とした 前記の陽極コンパートメントで水素イオンを電気化学的に発生させ、前記の陰極 コンパートメントでヒドロキシルイオンを電気化学的に発生させ、同時に前記の 陽イオン交換膜を通してアルカリ金属イオンを前記の陽極側から前記の陽極陰極 コンパートメントに移行させ、 前記の陽極コンパートメントからアルカリ金属水溶液を除去し、前記の陰極コン パートメントから前記の酸性水溶液を除去することにより、アルカリ金属塩混合 物の水溶液を少なくとも約70%の電流効率で処理する電気化学的処理工程。
  44. 44.前記のモル比が約1000:1から約1:2である、請求項43に記載の 工程。
  45. 45.前記のアルカリ金属硫酸塩を中性アルカリ金属硫酸塩、アルカリ金属セス キ硫酸塩、アルカリ金属重硫酸塩、およびこれらの混合物から成る群から選ぶこ とを特徴とする、請求項43に記載の工程。
  46. 46.前記の陰極コンパートメントから水酸化アルカリ金属水溶液を除去するこ とを特徴とする、請求項45に記載の工程。
  47. 47.前記の陰極コンパートメントに酸性硫酸ナトリウム水溶液を供給すること を特徴とする、請求項45に記載の工程。
  48. 48.前記のアルカリ金属がナトリウムであることを特徴とする、請求項46に 記載の工程。
  49. 49.電流効率を少なくとも約80%とする、請求項43に記載の工程。
  50. 50.前記の陰極コンパートメントで生成したヒドロキシルイオンが前記の陽イ オン交換膜を通して逆行することを最小限に止め、少なくとも約85%の電流効 率で前記の工程を実施することを特徴とする、請求項43に記載の工程。
  51. 51.反応域に硫酸およびアルカリ金属イオンを含む酸性二酸化塩素発生用反応 媒体を供給し、反応域に大気圧以下の圧力を加えることにより、前記の酸性の反 応媒体を沸騰状態に保ちアルカリ金属塩素酸塩、アルカリ金属硫酸塩、またはこ れらの混合物から成る群から選んだ少なくとも1種類を水溶液としたものを電気 化学的に酸性とし、 前記の水溶液からアルカリ金属イオンを除去して酸性のアルカリ金属塩溶液を製 造し、前記のアルカリ金属塩がアルカリ金属塩素酸塩、またはアルカリ金属塩素 酸塩とアルカリ金属硫酸塩の混合物のいずれかである場合、酸性塩素酸イオン溶 液として前記の酸性のアルカリ金属塩溶液を前記の反応域に転送することにより 、前記の二酸化塩素発生用酸性反応媒体に塩素酸イオンおよび水素イオン反応体 を供給し、また、前記のアルカリ金属塩がアルカリ金属硫酸塩である場合、前記 の酸性アルカリ金属塩溶液にアルカリ金属塩素酸塩を添加し、ついで生成した酸 性塩素酸イオン溶液を前記の反応域に転送することにより、前記の二酸化塩素発 生用酸性反応媒体に塩素酸イオンおよび水素イオン反応体を供給し、 前記の反応域からアルカリ金属硫酸塩を回収することから成る二酸化塩素の製造 法。
  52. 52.陽イオン交換膜を設けることにより電解槽に陽極コンパートメントと陰極 のコンパートメントを設け、前記の陽極コンパートメントに前記の水溶液を供給 し、 前記の陽極コンパートメントで電気化学的に水素イオンを発生させ、同時に前記 の陽イオン交換膜を通してアルカリ金属イオンを前記の陽極側から陰極コンパー トメントに移行させ、 前記の陽極コンパートメントから前記の酸性アルカリ金属塩溶液を除去すること により、前記の少なくとも1種類のアルカリ金属塩溶液を電気化学的に酸性とす ると同時にアルカリ金属イオンを電気化学的に除去することを特徴とする、請求 項50に記載の方法。
  53. 53.反応域を大気圧以下として、前記の酸性反応液を沸騰状態に保持すること を特徴とする請求項52に記載の方法。
  54. 54.前記反応域中で前記アルカリ金属硫酸塩を結晶化し、当該反応域から結晶 の形で取り出すことを特徴とする、請求項53に記載の方法。
  55. 55.前記のアルカリ金属がナトリウムであり、前記の酸性反応液中で塩素酸イ オンを還元することにより、二酸化塩素を製造することを特徴とする、請求項5 4に記載の方法。
  56. 56.前記の反応域にメタノールを供給することにより前記の還元を行うことを 特徴とする、請求項52に記載の方法。
  57. 57.前記の反応媒体の総酸規定度が約2〜約11であることを特徴とする、請 求項56に記載の方法。
  58. 58.前記の反応媒体が、前記の硫酸ナトリウム結晶がセスキ硫酸ナトリウムか ら成る程度の総酸規定度を有することを特徴とする、請求項57に記載の方法。
  59. 59.前記の回収したセスキ硫酸ナトリウム結晶の少なくとも一部を水溶液媒体 に溶解してその溶液を形成し、前記のセスキ硫酸ナトリウム水溶液を、前記の陽 極コンパートメントに供給する前記のアルカリ金属塩水溶液の少なくとも一部と することを特徴とする、請求項58に記載の方法。
  60. 60.前記の陽極コンパートメントに添加する前の前記のセスキ硫酸ナトリウム 水溶液に、塩素酸ナトリウムを溶解することを特徴とする、請求項59に記載の 方法。
  61. 61.前記のセスキ硫酸ナトリウム水溶液が前記のセスキ硫酸ナトリウムのスラ リーから成ることを特徴とする、請求項60に記載の方法。
  62. 62.前記の酸性アルカリ金属塩溶液が酸性セスキ硫酸ナトリウム水溶液から成 り、この溶液中に塩素酸ナトリウムを溶解し、前記の反応域に供給することを特 徴とする、請求項59に記載の方法。
  63. 63.塩素酸ナトリウムを添加して得られた水溶液を竜気化学的に酸性化し、前 記の反応域に供給することを特徴とする、請求項62に記載の方法。
  64. 64.前記の結晶状セスキ硫酸ナトリウムを複分解することにより少なくとも部 分的に結晶状無水硫酸ナトリウムに変換し、前記の結晶状無水硫酸ナトリウムを 水溶液媒体に溶解してその溶液を形成し、前記の無水硫酸ナトリウム水溶液を、 前記の陽極コンパートメントに供給する前記のアルカリ金属塩水溶液の少なくと も一部とすることを特徴とする、請求項58に記載の方法。
  65. 65.前記の無水硫酸ナトリウム水溶液に塩素酸ナトリウムを溶解し、前記の陽 極コンパートメントに供給することを特徴とする、請求項64に記載の方法。
  66. 66.前記の無水硫酸ナトリウム水溶液が前記の中性無水硫酸ナトリウムのスラ リーから成ることを特徴とする、請求項65に記載の方法。
  67. 67.前記の酸性アルカリ金属塩溶液が酸性とした中性無水硫酸ナトリウム水溶 液から成り、この溶液中に塩素酸ナトリウムを溶解し、前記の反応域に供給する ことを特徴とする、請求項64に記載の方法。
  68. 68.塩素酸ナトリウムを添加して得られた水溶液を、さらに電気化学的に酸性 化し、前記の反応域に供給することを特徴とする、請求項67に記載の方法。
  69. 69.陽極において水素ガスを酸化して水素イオンとし、前記の水素イオンを前 記の溶液に添加することにより、前記の少なくとも1種類のアルカリ金属塩から 成る水溶液の電気化学的酸性化を行い、前記の水溶液から陽イオン交換イオンを 通して受容媒体へ移行させることにより、アルカリ金属イオンを電気化学的に除 去することを特徴とする、請求項51に記載の方法。
  70. 70.陰極において酸素ガスを電気的に還元することにより、前記の陽極および 陰極反応で電気エネルギーを発生させる燃料電池を構成することを特徴とする、 請求項69に記載の方法。
  71. 71.前記の受容媒体で水の陰極還元を行うことにより、水素およびヒドロキシ イオンを発生させ、前記の移行させたアルカリ金属イオンと結合させて水酸化ア ルカリ金属水溶液を生成させ、前記の水素を前記の水素ガス陽極酸化に供給する ことを特徴とする、請求項69に記載の方法。
  72. 72.前記の水溶液中で水を水素イオンおよび酸素に陽極酸化することにより、 前記の少なくとも1種類のアルカリ金属塩から成る水溶液を電気化学的に酸性化 し、前記の水溶液から陽イオン交換イオンを通してアルカリ金属イオンを受容媒 体へ移行することにより、アルカリ金属イオンを電気化学的に除去することを特 徴とする、請求項51に記載の方法。
  73. 73.前記の酸素を陰極で電気的に還元することを特徴とする、請求項72に記 載の方法。
  74. 74.前記の陰極コンパートメントに酸性硫酸ナトリウム水溶液を供給すること を特徴とする、請求項72に記載の方法。
  75. 75.前記の酸性硫酸ナトリウムの少なくともその一部が、前記の回収したセス キ硫酸ナトリウムの一部で供給されることを特徴とする、請求項74に記載の方 法。
  76. 76.第1および第2の陽イオン交換膜で仕切りをして、陽極コンパートメント 、中央コンパートメントおよび陰極のコンパートメントを設けた電解槽で、前記 の少なくとも1種類のアルカリ金属塩水溶液を電気化学的に酸性化すると同時に アルカリ金属イオンを電気化学的に除去することを特徴とする、請求項51に記 載の方法。
  77. 77.前記の陽極コンパートメントに前記の水溶液を供給し、 前記の陽極コンパートメントで電気化学的に水素イオンを発生させると同時に、 第1の陽イオン交換膜を通してアルカリ金属イオンを前記の陽極コンパートメン トから前記の中央コンパートメントに移行させ、前記の陽極コンパートメントか ら前記の酸性アルカリ金属塩溶液を除去し、 また、前記の中央コンパートメントに酸性硫酸ナトリウム水溶液を供給し、同時 に前記の第2の陽イオン交換膜を通してアルカリ金属イオンを前記の中央コンパ ートメントから陰極コンパートメントに移行させることを特徴とする、請求項7 6に記載の方法。
  78. 78.前記の中央コンパートメントに前記の水溶液を供給し、 前記の陽極コンパートメントで電気化学的に水素イオンを発生させると同時に、 第1の陽イオン交換膜を通して水素イオンを前記の陽極コンパートメントから中 央コンパートメントに移行させ、また同時に前記の第2の陽イオン交換膜を通し てアルカリ金属イオンを前記の中央コンパートメントから陰極コンパートメント に移行させ、 前記の中央コンパートメントから前記の酸性アルカリ金属塩溶液を除去しするこ とを特徴とする、請求項76に記載の方法。
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