JPH0550579A - 自動スクリーン捺染機の運転方法 - Google Patents

自動スクリーン捺染機の運転方法

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JPH0550579A
JPH0550579A JP21536491A JP21536491A JPH0550579A JP H0550579 A JPH0550579 A JP H0550579A JP 21536491 A JP21536491 A JP 21536491A JP 21536491 A JP21536491 A JP 21536491A JP H0550579 A JPH0550579 A JP H0550579A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スクリーンの型合せ調節やスキージの圧力調節
を、捺染機本体とは別個のサンプル捺染装置による設定
値に基づいて常に精度よくしかも再現性を以て行うこと
が可能であると共に、実際の捺染操作における型合わせ
状態や捺染仕上がり状態に対応してスイッチ操作でも行
い得る自動スクリーン捺染機の運転方法を提供する。 【構成】位置決め用調節モータ及び調節量検出機構を備
えたスクリーン装置と、スキージ圧調節モータ及び調節
量検出機構を備えたスキージ装置とから成る捺染ユニッ
トを有する自動スクリーン捺染機に、捺染機本体の捺染
ユニットと同一の捺染ユニットを有するサンプル捺染装
置と、調節量をデータとして設定し、このデータに基づ
いてモータの駆動を制御するコンピュータを含む制御装
置とを配置し、サンプル捺染装置のスクリーン位置決め
で得られた位置決めデータ及びサンプル捺染装置のスキ
ージ圧調節で得られたスキージ圧調節データをコンピュ
ータに設定し、設定されたスクリーン位置決めデータ及
びスキージ圧調節データに基づいて自動スクリーン捺染
機本体の位置決め用調節モータ及びスキージ圧調節モー
タをそれぞれ駆動制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動スクリーン捺染機
の運転方法に関するもので、より詳細には自動スクリー
ン捺染機におけるスクリーンの位置決めの設定調節及び
スキージの圧力調節設定を、短時間の内に、精度よくし
かも再現性を以て行うことが可能な装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動スクリーン捺染機における多色捺染
においては、エンドレスベルトには捺染布を帖付し、こ
の上にスクリーンを備えた捺染ユニット及びスキージ機
構を配置し、被捺染布をワンリピート長だけ間欠送りし
た後、捺染ユニットを下降させ、スキージを走査移動さ
せて、捺染操作を行っている。
【0003】その捺染色数に応じて1柄当り数枚乃至2
0数枚に及ぶスクリーンが使用される。捺染作業の開始
に際し、各スクリーンを捺染機にその間欠送り長(リピ
ート長)に対応して、柄ずれのなきよう正確な位置に設
定する必要がある。この位置決めとは、エンドレスベル
トの所定位置に対して、リピート方向、被捺染布幅方向
及びこれらが複合されたねじれ方向の三方向の位置決め
を言う。
【0004】特公昭53−46952号公報には、スク
リーン支持部材に3点の位置ぎめピンを設け、スクリー
ン枠の一隅にはこのピンに嵌合する丸穴、これとリピー
ト方向に対向する一隅にはリピート方向に長い長ピン
穴、幅方向に対向する一隅には幅方向に長い長ピン穴を
設け、リピート方向に対向する2点のピンを幅方向調節
スクリューを介して幅方向に移動可能に設け、スクリー
ン支持部材をリピート方向調節スクリューを介してリピ
ート方向に移動可能に設け、且つ捺染機の一方の側にこ
れらスクリューを回動させる調節ハンドルを設けたもの
が記載されている。
【0005】また、自動スクリーン捺染機のスキージ装
置においては、通常は2枚のスキージがガイドフレーム
内をストロークするスキージキャリヤーに保持され、被
捺染布の進行方向と直角方向に走行してプリントを行う
ものであり、2枚のスキージはその走行方向に対して前
方のものは上方に持ち上げられてスクリーン面との間の
間隙を保ち、後方のものは押し下げられて規定のスキー
ジ圧が付与される。また、スキージの走行方向は、被捺
染布を間欠搬送するエンドレスベルトの間欠送り毎に交
互に反対方向となり、これに伴って2枚のスキージが上
昇、下降加圧を繰り返す。
【0006】従来このスキージ圧力の調節は、特公昭5
9−38112号公報にあるように、手作業、ネジ操作
によるものがほとんどである。このため最初のスキージ
圧力は経験的に調節、設定され、捺染状態を監視しなが
ら、スキージ圧力の調節を再三に亘り行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする問題点】かように従来の自動
スクリーン捺染機の運転では、すべてが経験的に調節、
設定され、捺染状態を監視しながら再三に亘りスクリー
ンの型合わせ調節、あるいはスキージ圧力の微調節を行
なっている。
【0008】このため、 (1)ほとんどが手作業、ネジ調節であるため、熟練度を
必要とする。 (2)正確な調節データの確認、記録が不可のため、再現
性が不充分である。 (3)柄替え、配色替えごとの調節に長時間を要し、稼働
効率、生産性の低下を来す。 (4)多品種、小ロットの捺染生産に対応できない。 等々の問題点を有している。
【0009】本発明の目的は、従来の自動スクリーン捺
染機運転における上記欠点を解消し、スクリーンの型合
わせ調節及びスキージの圧力調節が自動的にしかも未経
験者であっても短時間に、高精度に可能となる自動スク
リーン捺染機の運転方法を提供するにある。
【0010】本発明の他の目的は、スクリーンの型合せ
調節やスキージの圧力調節を、捺染機本体とは別個のサ
ンプル捺染による設定値に基づいて常に精度よくしかも
再現性を以て行うことが可能な自動スクリーン捺染機の
運転方法を提供するにある。
【0011】本発明の更に他の目的は、スクリーンの型
合せ調節やスキージの圧力調節を、初期設定値に基づい
て自動的に行われるばかりでなく、実際の捺染操作にお
ける型合わせ状態や捺染仕上がり状態に対応してスイッ
チ操作でも行い得る自動スクリーン捺染機の運転方法を
提供するにある。
【0012】
【発明が解決しようとする問題点】本発明によれば、位
置決め用調節モータ及び調節量検出機構を備えたスクリ
ーン装置と、スキージ圧調節モータ及び調節量検出機構
を備えたスキージ装置とから成る捺染ユニットを有する
自動スクリーン捺染機に、捺染機本体の捺染ユニットと
同一の捺染ユニットを有するサンプル捺染装置と、調節
量をデータとして設定し、このデータに基づいてモータ
の駆動を制御するコンピュータを含む制御装置とを配置
し、サンプル捺染装置のスクリーン位置決めで得られた
位置決めデータ及びサンプル捺染装置のスキージ圧調節
で得られたスキージ圧調節データをコンピュータに設定
し、設定されたスクリーン位置決めデータ及びスキージ
圧調節データに基づいて自動スクリーン捺染機本体の位
置決め用調節モータ及びスキージ圧調節モータをそれぞ
れ駆動制御することを特徴とする自動スクリーン捺染機
の運転方法が提供される。
【0013】本発明によればまた、上記自動スクリーン
捺染機に、更にスクリーン位置決めデータ及びスキージ
圧調節データの設定値を表示し且つこれらの表示値に基
づいて各モータを微調節駆動させるための第二の制御装
置を付属させ、この第二の制御装置により微調節された
最終調節データを、コンピュータにフィードバックする
自動スクリーン捺染機の運転方法が提供される。
【0014】
【作用】本発明にに用いる自動スクリーン捺染機の捺染
ユニットはスクリーン装置とスキージ装置とを備えてい
るが、これらの装置自体は公知のものであり、例えば、
スクリーン装置は特公昭53−46952号公報に、ス
キージ装置は特公昭59−38112号公報に夫々記載
されている。
【0015】本発明では、このスクリーン装置に位置決
め用調節モータ及び調節量検出機構を設け、スキージ装
置にスキージ圧調節モータ及び調節量検出機構を設け
る。スクリーン装置には、スクリーンをエンドレスベル
トの所定位置に対して、リピート方向、被捺染布幅方向
及びこれらが複合されたねじれ方向の三方向に位置決め
調節するためのネジ等の調節機構が設けられている。こ
の調節ネジに、調節ネジを駆動させるためのモータと、
調節ネジの回動に伴って生じるスクリーンの前記方向の
変位を検出するための検出機構、例えば調節ネジと同期
したパルス発信器とを設ける。このモータの駆動によ
り、スクリーンを任意の位置に変位させ調節することが
できると共に、この調節量は検出機構により瞬時の内に
正確に検出されることになる。同様に、スキージ装置に
もスキージを高さ方向に変位させ、スキージの加圧力を
調節する調節ネジが設けられ、この調節ネジにも、調節
ネジを駆動させるためのモータと、調節ネジの回動に伴
って生じるスキージの高さ方向の変位、即ちスキージ加
圧力を検出するための検出機構を設ける。
【0016】本発明によれば、この自動スクリーン捺染
機に、捺染機本体の捺染ユニットと同一の捺染ユニット
を有するサンプル捺染装置と、調節量をデータとして設
定し、このデータに基づいてモータの駆動を制御するコ
ンピュータを含む制御装置とを配置する。このサンプル
捺染装置における試験捺染で、スキージの高さ方向の変
位(スキージ圧力)と捺染の仕上がり状態とを予め試験
しておき、最適の捺染状態が得られるスキージの高さ方
向の変位(以下スキージ加圧量とも呼ぶ)を求め、この
高さ方向変位をコンピュータに設定すれば、捺染機本体
ではコンピュータからの指示により常に安定した捺染状
態が再現されることになる。同様に、スクリーンの位置
決め状態と実際の型合わせ状態とを試験し、正確に位置
決めされた調節データをコンピュータに設定しておけ
ば、やはり捺染機本体では、コンピュータからの指示に
より常に正確な位置決め調節が行われることになる。
【0017】調節量の初期設定のための試験捺染を自動
スクリーン捺染機本体で行うことは、試験に要する布の
量、試験に要する人員或いはその他の運転費用の点で実
際的でない。このため、上記各部材を含む捺染ユニット
が捺染機本体のそれと同一構造並びに同一配置のサンプ
ル捺染機を組み合わせ、自動スクリーン捺染機本体とサ
ンプル捺染機とは互いに共通性があり、スキージの高さ
方向変位の調節データも、スクリーンの位置決め調節デ
ータも互いに共通するものとする。これにより、捺染機
とは別途に設けられているサンプル捺染装置と、コンピ
ュータとの連係により、サンプル捺染装置で得られた的
確な調節データが捺染機側に指令され、これにより自動
的にスキージ圧力の設定及びスクリーンの位置決め調節
が行われることになる。このため、各色ごとに短時間で
正確なスクリーン位置決めとスキージ圧力が得られるこ
とになる。
【0018】本発明では、捺染機本体のスクリーン位置
決め及びスキージ圧力調節を自動的に行うために、コン
ピュータを設けるが、サンプル捺染機におけるスクリー
ン調節量及びスキージ調節量をデータとして予め設定
し、このデータ値に基づいてスクリーン位置決め調節用
及びスキージ圧調節用の各モータを駆動し且つ必要によ
り最終のスクリーン及びスキージの調節値をデータとし
て保存するためのものである。即ち、前述した試験捺染
で得られたスクリーン及びスキージの調節値はいずれ
も、例えば基準位置からのパルス数としてコンピュータ
内に記憶される。実際の捺染操作に際してのスクリーン
位置決め及びスキージ圧の設定においては、モータによ
り調節ネジが駆動され、調節ネジの回動に伴って生じた
検出機構からのパルス数がコンピュータに設定されたパ
ルス数と一致したときモータの駆動が停止して、スクリ
ーンが所定の位置に位置決めされ、且つスキージが所定
の高さ(圧力)に設定されるようになる。従って、モー
タとしてはサーボモータは勿論のこと、通常の直流モー
タ等も使用できることになる。
【0019】本発明の好適態様では更に、スクリーン位
置決めデータ及びスキージ圧調節データの設定値を表示
し且つこれらの表示値に基づいて各モータを微調節駆動
させるための第二の制御装置を付属させ、この第二の制
御装置により微調節された最終調節データを、コンピュ
ータにフィードバックするようにする。この第二の制御
装置を設けることにより、コンピュータによる自動調節
とは別個に、スクリーンの位置決め微調節をしたり、或
いはスキージ圧力を調節したり、或いはコンピュータに
よる自動調節後、特定の色柄或いは色糊等に対して要求
される微調節を行うことが可能となる。この第二の制御
装置は、各データの設定値或いは検出値を表示する表示
部を備えているので、これらの表示値を参照しながら、
スイッチ操作で簡単に任意に再設定することができる。
このスイッチ操作で最終的に設定されたスクリーン及び
スキージの調節データは、データとしてコンピュータに
再設定され、このデータは次回以降のスクリーン及びス
キージの設定に有効に利用されることになる。
【0020】本発明によれば、以上により、次の特徴が
得られる。 (1)サンプル捺染装置とコンピュータの連係により、サ
ンプル捺染装置で得られた正確なスクリーン型合わせデ
ータ、及びスキージ圧力のデータが捺染機側に伝送、指
示される。これを受けて捺染機側では各捺染ユニットご
とに、スクリーンの型合わせ調節、及びスキージ圧力の
調節が自動的に、かつ短時間で行える。
【0021】(2)捺染機側において、更に微調節の必要
があれば、型合わせ調節、及びスキージ圧力の調節とも
にワンタッチスイッチ操作で可能である。かつこれらの
微調節の値はデジタル表示器に数値表示されるため、未
経験者であつても容易に正確に調節可能で、調節値も確
認できる。
【0022】(3)捺染作業終了後の型合わせ、及びスキ
ージ圧に関するデータは、各捺染ユニットからコンピュ
ータにアップロードされ、保存されてリピートオーダ時
等に活用される。これにより再現性に優れるとともに、
作業時間の短縮、捺染品質の向上確保が計れる。
【0023】(4)さらに必要あれば、スクリーン枠の洗
浄交換、搬送交換、搬送装置の、捺染作業サイクルに応
じた自動運転も可能であり、これらを含めて自動スクリ
ーン捺染機での主なる調節、作業の自動化を計ることが
できる。
【0024】
【実施例】
(全体の制御系)本発明の制御システムの概要を示す図
1において、スクリーン基準位置測定装置8AにてCC
Dカメラ等にて得られた各スクリーンごとの位置決めデ
ータは、伝送ライン21Aを通じてコンピュータ4A
に、アップロードされ、保管される。また、この場合各
スクリーンごとにバーコードを発行し、スクリーンごと
に位置決めデータを認識さすこともできる(後述するス
クリーン制御系参照)。
【0025】一方、スキージ高さ測定装置9Aにて得ら
れた各スキージごとの高さhが、伝送ライン22Aを通
じてコンピュータ4Aに送られる。コンピュータ4Aで
はこれに基き、スキージ加圧量「0」点に相当する高さ
Hも演算し、スキージごとにそのデータを保存する(後
述するスキージ制御系参照)。
【0026】上記のスクリーンごとの位置決めデータ、
及びスキージの高さデータが、伝送ライン23Aを経て
サンプル捺染装置7Aにダウンロードされる。サンプル
捺染装置7Aにおいてはこれらのデータを基礎として、
サンプル捺染(あるいはテスト捺染)を行い、各色ごと
の正確な型合わせデータ、及びスキージ加圧データを決
定し、伝送ライン24Aによりコンピュータ4Aにアッ
プロードする。
【0027】サンプル捺染装置7Aにおけるサンプル捺
染は、リピートオーダのものは前回の正確な値が指示さ
れて、真に的確な捺染が可能であり、また新柄について
もほぼ近似の情報が提供されるため、従来法のような情
報皆無の場合と異なり調節、設定も容易である。
【0028】上記の通り、捺染に伴う型合わせデータ、
スキージ加圧データはサンプル捺染装置7Aにて決定さ
れ、これらデータを捺染柄単位に、各色ごとにコンピュ
ータ4Aが保管し、必要ごとに自動スクリーン捺染機1
A側にダウンロードする。このためには、サンプル捺染
装置7Aの捺染ユニットと自動スクリーン捺染機1Aの
捺染ユニットとはすべて同一の装置、構造であり、両者
間には完全に共通性を有するように調整されている。
【0029】自動スクリーン捺染機1Aにおける捺染作
業開始に際し、集中操作盤5Aから各スクリーンごとの
型合わせデータ、及びスキージ加圧データのダウンロー
ドをコンピュータ4Aに要求する。コンピュータ4Aは
これに応えて、夫々のデータを集中操作盤5A、モータ
制御装置6Aを経て、伝送ライン25A,26A,27
Aにより自動スクリーン捺染機1Aの各捺染ユニット2
Aに指令する。
【0030】各捺染ユニット2Aにおいては上記指令値
にもとずき、スクリーン型合わせ装置、及びスキージ加
圧調節機構が自動的に作動して、スクリーン、スキージ
とも指令値通りに調節設定される(後述するスキージ制
御系参照)。
【0031】自動スクリーン捺染機1Aにおける捺染作
業中に、スクリーン型合わせ、あるいはスキージ加圧の
微調節が必要であれば、各捺染ユニット2Aごとに付属
した操作ボックス3Aにより、単独にスイッチ操作で微
調節ができる。これらの値は操作ボックス3Aのデジタ
ル表示器に表示される。
【0032】捺染作業中のスクリーン型合わせ状態は、
自動スクリーン捺染機1Aの後部側に設けられたテレビ
カメラ、及び集中操作盤5Aに設けられたモニターテレ
ビにより、遠隔操作で型合わせ調節も可能である。
【0033】自動スクリーン捺染機1Aにおける捺染作
業が終了すると、上記スクリーン型合わせ、及びスキー
ジ加圧の最終データが、各操作ボックス3Aから、伝送
ライン28A、29A、30Aを通じて、コンピュータ
4Aにアップロードされ保管される。これらのデータ
は、リピートオーダ時、サンプル捺染装置7A、及び自
動スクリーン捺染機1Aに指示されるとともに、その他
の捺染条件とともに捺染機運転管理データとして活用さ
れる。
【0034】さらに必要に応じて、コンピュータ4Aか
ら集中操作盤5A、モータ制御装置6Aを経て伝送ライ
ン31Aにより、スクリーン洗浄交換、搬送装置10A
を自動化の一環に加えることも可能である(後述するス
クリーン交換系参照)。
【0035】(スクリーン制御系)以下に述べるスクリ
ーン制御系は、その構造及び動作において、サンプル捺
染機も、捺染機本体も共通であり、従って両者のものを
共通の引照数字で述べることにする。図2において、自
動スクリーン捺染機の機台1上にはその全長に亘りガイ
ドレール6が取り付けられ、その中心部には同じくラッ
ク7が夫々両側に設けられている。機台1上のガイドレ
ール6には複数の捺染ユニット2Aが捺染リピート長P
に応じて配列・設定されており、エンドレスベルト2の
矢印方向への間欠送りごとに、被捺染布3に公知の手段
により捺染を施す。なお、捺染ユニット2Aは図2の下
方、即ちエンドレスベルト2の進行方向に向って左側を
主なる操作側とする。
【0036】捺染ユニット2Aはその四隅部のスキージ
駆動装置8・軸承装置10・及び操作側の軸承装置11
A・11Bの夫々に設けられた、ガイドローラ12でガ
イドレール6上に移動可能に搭載されている。ガイドロ
ーラ12には一体的にピニオン13が結合され、前記ラ
ック7を噛み合い、また対をなす両側のガイドローラ1
2及びピニオン13は連結軸14A及び14Bにて一体
に結ばれている。 これにより捺染ユニット2Aの移動
が容易に正確に、且つ変形することなく行なわれ、さら
に後記する捺染ユニット2Aの移動位置検出機構80に
より、その現在位置が正確に認識・記憶される
【0037】スキージ駆動装置8と操作側の軸承装置1
1B、及び反対側の軸承装置10と操作側軸承装置11
Aの夫々の間には、スキージガイドフレーム15A、及
び15Bが取りつけられている。この内部にはスキージ
駆動のためのローラチェーン16(図6)が張架され、
後述するスキージ装置の駆動を行なう。
【0038】ガイドフレーム15A及び15Bの夫々の
両端には取付ブロック17があり、ガイドフレーム15
Aの操作側の取付ブロック17には、図2におけるX方
向へのスクリーン調節機構(I)30が取りつけられ
る。さらにこの調節機構(I)30にはこれと直角方向
に、即ち図2のY方向へのスクリーン調節機構(II)5
0が直交して載架されている。またガイドフレーム15
Aの反対側の取付ブロック17にも図2のX方向へのス
クリーン調節機構(III)70が取付けられ、さらにこ
の調節機構(III)70にはこれと直角方向に、即ち図
2のY方向に自在にスライド可能なスライドブラケット
20が載架される。この場合、スクリーン調節機構
(I)30とスクリーン調節機構(III)70との調節量
の差が回転方向(θ)の調節となる。
【0039】スクリーン調節機構(I) 30は図3にそ
の断面詳細を示す。図示する通り、調節フレーム31・
調節機構モータ(MI) 32・減速機(GI) 33、調
節歯車34及び35、ボールスクリュー36、ボールナ
ット37・クロススライダ38・スライドガイド39・
スライドベアリング40及びパルスゼネレータ(PGI
)41、パレスゼネレータ用歯車42及び43、ギヤ
ーケース44、配線ボックス45、並びに近接スイッチ
46、カバー47から構成されている。これらによりこ
の上部に設けられたスクリーン調節機構(II) 50の
調節フレーム51を、後記する操作により調節モータ
(MI )32が正・逆転し、図2のX方向にスライド可
能となる構造となっている。
【0040】スクリーン調節機構(II)50は図4に詳
細図示する通り、前記調節機構(I)30と同様に、調
節フレーム51、調節モータ(MII)52、減速機(G
II)53、調節歯車54及び55、ボールスクリュー5
6、ボールナット57、クロススライダ38、スライド
ガイド59、スライドベアリング60、及びパルスゼネ
レータ(PGII)61、パルスゼネレータ用歯車62及
び63、ギヤーケース64、配線ボックス65、並びに
近接スイッチ66、カバー67から構成されている。こ
のうち、クロススライダ38は前記調節機構(I )30
のものと同一品で一体的に十字形に製作されており、調
節機構(I )30に対し調節モータ(MII)52の正・
逆転により、調節フレーム51を図2のY方向にスライ
ド可能な構造となっている。
【0041】スクリーン調節機構(III)70の詳細図
示は省略するが、調節モータ(MIII)71、減速機
(GIII)72、パネルゼネレータ(PGIII)73等と
共に、前記スクリーン調節機構(I)30と同様の構造
を有しており、前記する通りこの上部にはスライドブラ
ケット20が図2のY方向にスライド自由に載架されて
いる。これらの各スクリーン調節機構のうち、同(I)
30及び同(III)70によりスクリーン5は図2のX
方向に、また同(II)50によりスクリーン5はY方向
に、夫々の調節モータ32、52、71の正逆転により
スクリーン5の型合せ調節が行なえる。また調節機構
(I)30あるいは同(III)70の操作により、スクリ
ーン5のθ方向への傾斜調節も可能である。
【0042】各スクリーン調節機構(I)30、(II)
50、(III)70の夫々には、図示する通り、パルス
ゼネレータ(PGI)41、(PGII)61及び(PGI
II)73が設けられ、夫々のボールスクリュー36、5
6等の回転量をパルスゼネレータ用歯車42、43及び
62、63を経て検出し、スクリーン5の型合せ調節量
を後記する操作盤90の盤面にデジタル表示する。
【0043】また各スクリーン調節機構(I)30、(I
I)50、(III)70には何れも近接スイッチ46、6
6が設けられている。これにより図3及び図4に示す通
り、近接スイッチ46と調節フレーム51の間、及び近
接スイッチ66と調節フレーム31の間の距離Sを検出
し、各調節機構の調節原点を維持する。即ち、1柄の捺
染が終了し、新たなスクリーンを設定するに際し、後記
する操作盤90にて各調節機構の原点復帰スイッチを操
作すると、自動的に調節機構が作動し各近接スイッチが
距離Sを確認して原点停止する。この距離Sは実施例に
おいては12.5mmに設定されているが、任意に変更
が可能である。また、この原点復帰は柄替時以外にも必
要に応じて使用できる。
【0044】スクリーン調節機構(II)50の調節フレ
ーム51と、同機構(III)70に載架されたスライド
ブラケット20の一端は、何れも図2及び図4に示す通
り高さ調節ネジ21が設けられている。高さ調節ネジ2
1はスクリーン支持部材18の両端に固定された支持金
具23と螺合し、ノブ22の操作によりスクリーン5の
高さ調節を行なう。また他方のスクリーン支持部材19
にも両側の取付ブロック17に取付けられた支持ブラケ
ット24に、前記同様に設けられた高さ調節ネジ21に
よりスクリーン5の高さが調節される。
【0045】図2左側のスクリーン支持部材18は、図
2及び図5に示す通り、その下部にスクリーン受板18
aが一体的に固着され、これによりスクリーン5を支承
する。支持部材18には2ヶ所に位置決めボルト25が
固定され、スクリーン5をこれに押し当てることにより
X方向の位置が決定される。またスクリーン受板18a
の操作側にはストッパー26が設けられ、この反対側に
はブラケット27を介してエヤーシリンダ28が取りつ
けられ、これらによりスクリーン5のY方向の位置が定
められる。
【0046】スクリーン支持部材18にはさらに2ヶ所
以上にスクリーン固定機構75が設けられる。スクリー
ン固定機構75は、図5に示す通り、スクリーン支持部
材18の内部にエヤーシリンダ76が固定され、このピ
ストンロッド76aにてクランプレバー77をエヤー圧
にて押し上げる。これによりスクリーン5を受板18a
上に押圧し前記の通り位置決めされたスクリーン5を変
動しないように固定する。クランプレバー77はこの両
側の支持金具78及び支点軸79にて回転自由に支承さ
れ、エヤーシリンダ76の消圧とともにクランプレバー
77はその自重により、図5鎖線の通り先端が解放され
る。エヤーシリンダ76及び前記エヤーシリンダ28と
ともに図示されない切替弁あるいはスイッチにより遠隔
操作される。
【0047】他方のスクリーン支持部材19は、図2に
一部断面で示す通り、L形断面を有し、この上面にスク
リーン5を単に乗せるだけである。従ってスクリーン5
は図2左側のスクリーン支持部材18の一方のみですべ
ての方向に位置決め、固定され、反対側は全くのフリー
状態である。このためスクリーン5には変形、歪みが発
生せず、スクリーン図柄製版時の状態が忠実に維持さ
れ、スクリーン全面に亘り精度高い捺染が行なわれる。
また各スクリーン調節機構30、50、70もスクリー
ン支持部材18側に集約されることから操作も容易とな
る。さらに従来型のように両側のスクリーン支持部材を
結合する連結ロッド等が不要であり、構造が簡素化でき
る(注:実願昭57−79115号明細書参照)。
【0048】反操作側の軸承装置10の下部には、図6
に示すように、捺染ユニット2Aの位置検出機構80が
設けられている。この位置検出機構80はパルスゼネレ
ータ(IV)81、パルスゼネレータ用歯車82、83、
ギヤーケース85等から成り、捺染ユニット2Aの移動
用ガイドローラ12、ピニオン13用連結軸14Aと、
位置検出機構80の歯車用軸84がカップリング86に
より結合される。捺染ユニット2Aの移動に従い、ラッ
ク7とピニオン13の噛み合いが図6の構成によりパネ
ルゼネレータ(IV)81に伝達され、捺染ユニット2A
の現在位置を後記する通り操作盤90にデジタル表示す
る。
【0049】操作側の一方の軸承装置11Aには、図2
にあるように、型合せ操作盤90が付属される。これに
より各スクリーンが調節機構(I)30、(II)50、
(III)70の操作が行なわれ、また前記の捺染ユニッ
ト2Aの現在位置が表示される。この操作盤90の正面
操作パネル面は図7に図示されるが、この操作、使用法
は次の通りとする。
【0050】a. 操作パネル上部中央のデジタル表示
器91は、前記する捺染ユニット2Aの現在位置が表示
される。既に指摘した通り、この操作盤90は、捺染機
運転制御用のコンピュータ4Aに接続され、各捺染ユニ
ット2Aの位置決めデータがコンピュータ4Aから規定
リピート長に応じて指示される。これに対してその位置
が正しければデジタル表示器91の表示が0(ゼロ)と
なるように電気回路が構成されている。捺染ユニットの
設定位置が誤っておれば、その誤差分のみがデジタル表
示されるとともに、その方向が左右の表示ランプ92が
点灯して指示される。従って表示ランプ92が点灯した
矢印方向に捺染ユニットを移動さすと表示数値が減少
し、0(ゼロ)となると正しい位置であることを指示す
る。
【0051】b. 次に設けられたデジタル表示器93
は反操作側のX方向の型合せ調節量を表示する。即ちス
クリーン調節機構(III)70の調節モータ(MIII)7
1の回転方向、回転量をパルスゼネレータ(PGIII)
73が検出し、型合せ調節量を原点からその方向に応じ
て+(プラス)または−(マイナス)とともに表示す
る。この操作は左右のタッチスイッチ94にて行なわ
れ、また前記したスクリーン調節機構の原点復帰はタッ
チスイッチ95で行なわれる。
【0052】c. 下方にあるデジタル表示器96は操
作側のX方向の型合せ調節量を上記と同様にスクリーン
調節機構(I )30の動作を表示し、左右のタッチスイ
ッチ97にて上記同様に操作する。
【0053】d. 下部のデジタル表示器98はスクリ
ーン調節機構(II)50によるスクリーンのY方向の型
合せ調節量を上記同様の方法により表示し、左右のタッ
チスイッチ99にて何れかの矢印方向に操作する。ま
た、上記C項とともにタッチスイッチ100の操作によ
り、何れのスクリーン調節機構(I)30、(II)50
とともに原点に復帰する。
【0054】上記の型合せ調節のための各タッチスイッ
チは、何れもその方向を矢印で示し、また本発明実施例
においては型合せ調節のデジタル表示を0.1mm単位
としている。
【0055】好適な自動スクリーン捺染機のスクリーン
型合せ調節装置を示す図8乃至10において、この装置
は更に、上記自動スクリーン捺染機のエンドレスベルト
2の排出側に設けられたテレビカメラ110と、カメラ
からの実際の型合わせ状態を拡大表示するモニターテレ
ビ113と、テレビの映像に基づいて型合わせを微調節
する第二の操作盤114とを更に備えている。
【0056】捺染終了直後の捺染型合せ状態をエンドレ
スベルト2上で、CCDカメラ110でとらえ、これを
集中操作盤112に設けられたモニタカラーテレビ11
3に電送、表示する。作業者はこのモニタ画面を見なが
ら型合せの状態に応じて、集中操作盤112に付属した
第二の型合せ操作盤114により型合せ調節を行う。型
合せ操作盤114は各捺染ユニット2Aに付属の型合せ
操作盤90と同様の制御を行い、型合せ調節が完全に遠
隔操作にて可能となる。
【0057】図8は捺染機後部のCCDカメラ110の
設置状態を示す斜視図、図9は集中操作盤112(図1
の5A)の斜視図、図10は集中操作盤112に付属し
た型合せ操作盤114の正面図、図11は制御の概要を
示すブロック図である。
【0058】図8において、捺染機上で各捺染ユニット
2A(図示省略)により所定色数の捺染が終了した被捺
染布3は、矢印方向にエンドレスベルト2に接着された
まま、間欠送りされ、捺染機の最後部で剥離されて乾燥
等の後工程に送られる。被捺染布3がエンドレスベルト
2より剥離される手前、即ち最終色の捺印終了直後にエ
ンドレスベルト2上にて、捺染型合せ状態を監視、確認
するため4台のCCDカメラ110が設けられている。
4台のCCDカメラ110は図の通り、リピート長Pと
捺染巾Wで成形される一区画の4隅を監視するように、
図示されないがその位置を調節可能に設けられている。
実施例で上記の通り4台のCCDカメラを使用している
が、上記一区画の対角部を監視する2台のCCDカメラ
でも可能である。またCCDカメラ以外にテレビカメ
ラ、ビデオカメラ等も勿論使用できる。
【0059】CCDカメラ110で撮影された捺染型合
い状態は図9の集中操作盤112に設けられたモニタカ
ラーテレビ113に電送されモニタ表示される。通常操
作においては4台のCCDカメラ110のそれぞれの情
報は、テレビ113の画面を4分割して4ケ所同時に像
影される。この場合、本実施例では一辺が2倍、面積は
4倍に拡大される。4ケ所の内、重点的に1ケ所を確認
したい場合、テレビ画面のチャンネル切替により1ケ所
のみが画面全体に写し出される。この場合は一辺が4
倍、面積では16倍に拡大され、目視よりはるかに微細
な型合い状態がモニタ表示される。
【0060】作業者はモニタカラーテレビ113を監視
し、型合わせ調節が必要であれば集中操作盤112に付
属した型合せ操作盤114により調節を行う。この型合
せ操作114は図10に示す機能を備えており、各捺染
ユニット2Aごとに付属した操作盤90と同様の操作が
可能である。ただ操作盤90と異なる点は、型合わせ操
作盤114にはその最上部に、捺染ユニット2Aの配列
に従ったナンバーを示すデジタル表示器115と、これ
の切替えのためのタッチスィッチ116が設けられてい
る点である。
【0061】モニタカラーテレビ113により、どのナ
ンバーの(どの色の)捺染ユニット2Aが型合わせを必
要とするかを作業者が確認し、切替えタッチスイッチ1
16を左右に操作して該当する捺染ユニットナンバーを
デジタル表示器115に呼び出す。次いで各タッチスイ
ッチ94’、97’、99’を型合いの状態に応じてテ
レビ113を見ながら操作する。各タッチスイッチ9
4’、97’、99’は何れも、捺染ユニット2Aに付
属の操作盤90に設けられた各タッチスイッチ94、9
7、99と同機能を有し、各捺染ユニット2Aに設けら
れたス クリーン調節機構(I)30、同(II)50、同
(III)70の制御を行い、調節数値はデジタル表示器
93’、96’、98’に表示される。またタッチスイ
ッチ95’、100’も同様にスクリーン調節機構の原
点復帰を行う。
【0062】図11に実施例の制御系統をブロック図で
示す。CCDカメラ110に撮影された捺染型合せの情
報は、同用コントローラー111を経てモニタカラーテ
レビ113に撮影されて捺先機運転制御用コンピュータ
117(図1の4A)からは、リピート長、色数(捺染
ユニットナンバー)、その配列、その他捺染作業のため
のデータがモニタ制御装置を経て、各捺染ユニット2A
−1〜2A−Nに指示される。
【0063】集中操作盤112の型合わせ操作盤114
あるいは各捺染ユニットに付属した同用操作盤90によ
る型合わせ操作の情報は、夫々捺染ユニット2Aに付属
のパルスゼネレータ41、61、73から、モータ制御
装置118を経て、コンピュータ117にフィードバッ
クさせ型合わせに関する最終データが入力、保管せれ
て、爾後の操作データとなる。尚、モニタカラーテレビ
113による型合わせ状態の確認は、エンドレスベルト
の間欠送り時でも静止画像となって確認される。
【0064】コンピュータ117には、各捺染ユニット
2A−1乃至2A−Nについて、リピート方向(X)、
これに直角方向(Y)及び回転方向(θ)の設定され或
いは更に修正された微調節データが記憶され、これらの
データに基づいて各スクリーンの調節モータ(MI、MI
I、MIII)32、52、71が駆動され、各スクリーン
はリピート方向、これに直角方向及び回転方向に自動的
に微調節されることになる。
【0065】また、コンピュータ117に、各スクリー
ンのリピート長データとスクリーンを載架する捺染ユニ
ットの配列データとを設定し、設定されたリピート長デ
ータ及び配列データと、各捺染ユニットの位置検出機構
80からの信号とに基いて各捺染ユニット2A−1乃至
2A−Nを設定された位置に自動的に移動させ、固定さ
せるように捺染ユニット位置決め調節機構を制御するこ
ともできる。
【0066】各スクリーンについての位置ずれデータ
や、リピート長データ或いは捺染ユニットの配列データ
は、スクリーンに固有のものであって、不変であるか
ら、上記の各データを一度設定(記憶)させておけば、
同一スクリーンでの色替えや、スクリーンを保存後再使
用する際、単にスクリーンを規定できる番号等を入力す
るのみで、位置ずれデータやリピート長データ、さらに
は配列データを読み出して、位置決めと位置の微調節
が、自動的に行われる事になる。
【0067】本発明において、複数のスクリーンについ
て、リピート方向、これに直角方向及び回転方向の位置
ズレデータをパルス数として検出して、設定し且つ前記
スクリーンのリピート長データと捺染ユニットの配列デ
ータとをパルス数として設定しておくことが望ましく、
こうすることにより各捺染ユニットを捺染機上の基準位
置から設定されたパルス数となる位置迄移動させて、固
定させ且つ固定された捺染ユニット上のスクリーンを、
設定パルス数に応じて、リピート方向、これに直角方向
及び回転方向に移動させて微調節することが可能とな
る。
【0068】また、捺染ユニットの位置検出機構80に
はパルスゼネレータ(PGIV)を設け、スクリーン位置
決め調節機構にはスクリーンをリピート方向、これに直
角方向及び回転方向に駆動するサーボ駆動機構(MI、
MII、MIII)とこれらに付属するパルスゼネレータ
(PGI、PGII、PGIII)とを設け、コンピュータと
捺染ユニット位置決め調節機構とを用いて、各スクリー
ンユニットを捺染機上の基準位置から設定されたパルス
数となる位置迄移動させて、固定させ得るように関連さ
せ且つコンピュータとスクリーン位置決め調節機構とを
用いて、固定されたスクリーンユニット上のスクリーン
を、設定パルス数に応じて、リピート方向、これに直角
方向及び回転方向に移動させて微調節するように関連さ
せるのがよく、これにより全位置決め操作が自動化乃至
半自動化される事になる。
【0069】(スキージ制御系)図12において、スキ
ージキャリアー220は、スキージ駆動系、即ちスキー
ジ駆動装置207、連結軸208、スプロケット209
及び210、ローラチェーン211により、捺染ユニッ
ト2Aの両側に設けられた、ガイドフレーム212、並
びにガイドレール213をガイドとして、スクリーン5
の枠内を往復走行し、エンドレスベルト2の間欠送りご
とに、被捺染布3にスキージ206により捺染を施す。
【0070】スキージ206は、図14、図15にある
通り、スキージゴム214、スキージホルダー215、
押さえ板216及びスキージブラケット217から成
り、スキージブラケット217はその止めボルト217
Aにて、スキージホルダー215と一体化される。スキ
ージ206は各捺染ユニットごとに2組が1セットとな
り、後記する通り、スキージキャリアー220のスキー
ジ支持具242により支持される。
【0071】スキージキャリアー220は、図13乃至
図16に示し、また後記する構造を有するとともに、そ
の上部にはスキージ加圧調節機構(以下単に調節機構と
称す)250を有し、この調節機構250はスキージキ
ャリヤー220とともに往復走行する。
【0072】捺染ユニット2Aは後記するスキージ加圧
調節用の操作ボックス270を備え、調節機構250の
操作を行う。また前記の通り、サンプル捺染装置も全く
同様の装置、構造を有している。
【0073】スキージキャリアー220は、図13乃至
図15に示す通り、ガイドフレーム212の上下部に取
り付けられたガイドレール213にガイドされて走行す
るよう、スライドシュー222を有するキャリアーケー
ス221に以下の部品が内蔵されている。
【0074】キャリアーケース221には、図14に示
す通り、その内部を貫通して切替軸223が、ブッシュ
224にて摺動自在に支持され、その両端には軸端具2
25が螺合、固定される。一方、スプロケット209、
210により駆動されるローラチェーン211はチェー
ン継手226に接続され、チェーン継手226に対して
回転自在な調節ネジ227が軸端具225に螺合、接続
される。
【0075】スキージ駆動装置207からの回転力は、
スプロケット209、210を経て、ローラチェーン2
11により、スキージキャリアー220に往復運動を与
える。これに際し、調節ネジ227はローラチェーン2
11の張力調節とともに、捺染ユニット2Aの両側のス
キージキャリア220が、機台1に対して平行移動する
ように調節される。
【0076】スキージ206が、図14矢印方向(図の
左方)に起動するに際し、切替軸223は、図示の通
り、ローラチェーン211によりキャリアーケース22
1に先行して、その中心より間隔lだけ引っ張られて、
切替軸223に挿入されているクッション228が、ブ
ッシュ224に当接する(図14の右方点線部)。クッ
ション228はゴム、又は軟質樹脂製が使用される。
【0077】切替軸223はその中央に溝部223Aを
有し、この部分にローラ229がローラ軸230にて回
転自在に支持されており、ローラチェーン211の往復
動により、切替軸223とともにキャリアケース221
に対して、左右にlだけ変位する。
【0078】一方、キャリアーケース221には、図1
5の通り、ブッシュ231及び232に支持されて回転
自在にピニオン233Aと一体的なピニオン軸233が
装着され、これにキー233Bにてカム234が結合さ
れている。カム234は、図14に示すように、下部両
側に平坦部に234Aと、中央に凹部234Bを有して
いる。
【0079】スキージキャリアー220が起動するに際
し、切替軸223は、前記の通り、図14のlだけ移動
し、この動きによりカム234に、図13の中立状態か
ら、図14の角度θだけ回転を与えるとともに、ローラ
229はカム234の平坦部234Aに係合して、スキ
ージ206の反力を係止する。また、図13のように、
中立状態においては、ローラ229はカム234の凹部
234B部に嵌り込む。これらの機構、動作は特公昭5
9−38112号公報に記載のものと同様のものであ
る。
【0080】またキャリアーケース221には、2ケ所
にブレーキ装置235が設けられている。ブレーキ装置
235は、図16の通り、ブレーキシュー235A、ス
プリング235B、調節ネジ235C、及び受具235
Dよりなり、調節ネジ235Cの調節に応じてスキージ
キャリアー220の静止力の強さ、及び走行抵抗の均等
性の調節を行なう。
【0081】一方キャリアーケース221の中央部に
は、昇降案内、即ちスライドガイド236が固定され、
この上部には後記する調節機構250が取り付けられ
る。このスライドガイド236は、両側に、図16の通
り、T形溝236Aを有し、この夫々に昇降部材、即ち
スライドラック237が上下方向に摺動可能に、且つ前
記ピニオン233Aとラック237Aが中立状態におい
て両側が同一高さとなるように噛み合って装着される。
【0082】上記スライドラック237は、中立時にお
いては、図13の通り、両側同一高さとなり、走行時に
おいては前記の切替軸223、カム234、ピニオン軸
233の動作により、図14の通り、両側が夫々Sだけ
上下する。
【0083】スライドガイド236は、図13の通り、
その下部にピン238が植え込まれ、これに上下摺動可
能なガイドブッシュ239との間に、スプリング240
が挿入されている。一方スライドラック237の下面に
は受板241が取り付けられ、スライドラック237の
上下動に応じて、何れかの受け板241がスプリング2
40を圧縮する。このスプリング240の圧縮反力が中
立動作の補助力として作用する。
【0084】図16において、2個のスライドラック2
37にもT形溝237Bがあり、これにスキージ支持具
242が上下方向に摺動可能に挿入される。また図14
の通り、スライドラック237の上部には調節ブラケッ
ト243が間壁244と共に固着され、スキージ加圧調
節用の調節ネジ245が回転可能に軸承される。
【0085】調節ネジ245の下部の雄ネジ部は、スキ
ージ支持具242の雌ネジ部に螺合し、この回転によ
り、スキージ支持具242を上下に動作させてスキージ
の加圧量調節を行う。また調節ネジ245の上部はスプ
ライン軸となつており、後記する調節機構250内のウ
オーム歯車259に、上下方向に摺動し、回転力伝達可
能に結合される。
【0086】またスキージ支持具242は、図13に示
す通り、その上部に切り込み部242Aを有し、これに
嵌合するように、受具246が、ネジ247により回転
可能に取り付けられる。受具246は下面に凹部246
Aを有し、スキージ支持具242に挿入、支持されるス
キージブラケット217の上面に係合する。
【0087】スキージ支持具242の下部には、図13
の通り、受板248にて支持されるスプリング249を
有し、これによりスキージブラケット217を常に上方
に、受具246の凹部246Aに押し当て、スキージ2
06の走行中であつても、受具246がスキージブラケ
ットから外れないように係止する。スキージ206のス
キージ支持具242からの取り外しは、スキージブラケ
ット217をスプリング249に抗して下方に押し下
げ、図17鎖線のように、受具246を回転することに
より、容易に行える。
【0088】このようにして、2組のスキージ206
は、スキージブラケット217により、スキージ支持具
242にて支持され、スキージ支持具242は、調節ネ
ジ245により、上下に高さ調節可能に、スライドラッ
ク237に嵌合される。スライドラック237はスライ
ドガイド236に支持され、ピニオン233Aの回動に
より上下に切換動作を行い、加圧量調節されたスキージ
206により捺染が施される。
【0089】図15の通り、調節機構250は、そのフ
レーム251がスキージキャリアー220ののスライド
ガイド236の上部に固定、支持され、スキージキャリ
アーと共に走行する。この中央部にはブラケット252
に取り付けられたメタルコネクター253を有してい
る。
【0090】以下に述べるスキージ206の加圧量調節
は、捺染作業開始前のスキージ停止時に、前記したサン
プル捺染装置からの指令値等に基づき行うため、この場
合のみ、後記の操作ボックス270、及び中継ボックス
280から、メタルコネクター253に電線を接続し、
調節が完了すると、スキージキャリアー220の走行の
ため、メタルコネクター253への接続を外す。
【0091】尚、スキージ走行中であつても、随時スキ
ージの加圧調節を行うことが理想的であるが、電線の本
数が多大であり、走行する調節機構250に対する給電
装置が繁雑、膨大になること、作業性、保守が煩鎖なこ
と、及び調節モータの容量、サイズの制約から、本発明
の実施例では上記のような方法を採用しているが、勿論
この例に限定されない。
【0092】図17に示す通り、フレーム251の両側
には支持プレート254が固定され、このそれぞれにス
キージ加圧調節用モータ(以下単に調節モータと称す)
255が取付けられる。調節モータ255の出力軸には
歯車256が固定され、フレーム251内に軸承された
ウオーム258に固定されている歯車257と噛み合
い、調節モータ255の回転力をウオーム258に伝え
る。
【0093】ウオーム258は、図14の通り、フレー
ム251内に軸承されたウオーム歯車259に噛み合
い、その中心のスプライン孔と、前記の調節ネジ245
のスプライン軸とが係合して、調節モータ255の回転
を調節ネジ245に伝達し、スキージ支持具242を介
してスキージ206の加圧調節を行う。
【0094】ウオーム歯車259の上部にはタイミング
プーリ261が固着される。一方、フレーム251にフ
ランジ264により取り付けられたパルス発信器265
を有し、この入力軸に固着されたタイミングプーリ26
2と、タイミングベルト263により接続され、ウオー
ム歯車259の回転量、即ちスキージ206の上下調節
量をパルス数として検出する。
【0095】調節機構250の上記する調節モータ25
5以降の各装置は、フレーム251に2組が組み込ま
れ、スキージキャリヤー220に支持される2組のスキ
ージ206にそれぞれが対応して加圧調節を行い、この
調節量をパルス発信器265が検出し、後記の制御装置
にフィードバックする。
【0096】図12において、捺染ユニット2Aの操作
側には、操作ボックス270、及び中継ボックス280
が設けられる。操作ボックス270には、モータ制御装
置291からの配線281が接続され、また操作ボック
ス270を経由して同配線281Aは、中継ボックス2
80にも延長、接続される。
【0097】操作ボックス270、及び中継ボックス2
80からは、配線282A、282Bが接続、出力され
るようになっており、この先端には図示されないが、そ
れぞれにメタルコネクターが設けられる。このメタルコ
ネクターが、前記する通り、スキージ206の操作側停
止時に限り、調節機構250のメタルコネクター253
に対となつて接続され、操作ボックス270の操作によ
り、調節機構250を作動可能とする。
【0098】捺染作業開始に当たり、各捺染ユニット2
Aのそれぞれのスキージ加圧量S’は、後記のサンプル
捺染装置292での最終値が、コンピュータ290から
捺染ユニット2Aに指令される。これにもとずき各調節
機構250が、指令値S’になるように自動的に作動
し、各スキージ206の加圧調節を自動的に行う。
【0099】操作ボックス270の操作面は図18に示
す機能を備えている。271はデジタル表示器で、スキ
ージ206の加圧量S’をデジタル表示する。表示単位
は実施例では0.1mmとする。272−1〜272−
4は夫々2組のスキージの両側、計4点の何れかを示す
表示ランプで、切り換えスイッチ275の切り換えによ
り点灯する。タッチスイッチ273は加圧量S’を減少
さす方向に、タッチスイッチ274はS’を増加する方
向に、調節モータ255を駆動する。
【0100】前記スキージ加圧量S’の指令値を微調節
する場合、あるいは指令値によらずに単独でS’を設定
する場合に、作業者は上記の切り換えスイッチ275で
4点の何れかを選択の上、タッチスイッチ273、また
は274を操作する。これにより S’は変化し、デジ
タル表示器271の表示も変化する。
【0101】調節機構250内の調節モータ255の回
転量は、前記の構成によりパルス発信器265が検出
し、検出パルス数を距離に変換してデジタル表示器27
1に表示される。このようにして、スキージ206の加
圧量調節はタッチスイッチ273、274にて容易に操
作でき、その調節量はS’としてデジタル表示器271
に明瞭に表示、確認できる。
【0102】制御の概要を示す図19において、前記す
るスキージ高さ測定装置293により、スキージ206
の全高hの測定データが、伝送ライン303を通じて、
コンピュータ290に入力される。コンピュータ290
はこれにもとずき、加圧量S’=0としての中立時のス
キージ支持具242の高さHの演算値あるいはリピート
オーダ時の前回のスキージ加圧量S’を、伝送ライン3
01を通じてサンプル捺染装置292に指示する。
【0103】サンプル捺染装置においては、上記に基づ
き、スキージ圧力を設定し、サンプル又はテスト捺染を
行う。必要によりスキージ加圧量S’を微調節し、最終
スキージ加圧量S’のデータを伝送ライン302を通じ
てコンピュータ290(図1の4A)にフィードバック
し、コンピュータ290はこれを入力、記憶する。
【0104】捺染機における本番捺染作業に際し、コン
ピュータ290からは、伝送ライン304を通じてスキ
ージ加圧量データS’が、モータ制御装置291を介し
て各捺染ユニット2Aに支持される。これにより各捺染
ユニット2Aでは自動的に指示通りのS’に調節され
る。これにおいて各捺染ユニット2Aにおいては、スキ
ージ206の高さhを登録された通りに正しく選択、使
用することが必要となる。
【0105】本番捺染終了後は、最終的にスキージ加圧
量S’が操作ボックス270からモータ制御装置291
を経て、伝送ライン305によりコンピュータ290に
フィードバックされ、リピートオーダ時等に備えてその
データが保存される。
【0106】(スクリーン交換系)図20において、自
動スクリーン捺染機1Aの供給側には、被捺染布3を自
動スクリーン捺染機に導入する被捺染布導入装置15
2、被捺染布をエンドレスベルト2に貼りつける貼付ロ
ーラー153が設けられているが、これらの上に、以下
に説明するスクリーン交換系が設けられている。
【0107】自動スクリーン捺染機1Aのリピート送り
方向に沿って、スクリーン枠供給用搬送機構309、3
10とスクリーン枠排出用搬送機構307、308が設
けられている。スクリーン枠供給用搬送機構は、上部ガ
イドレール309、このガイドレールに沿ってスクリー
ン枠を支持駆動する上部ベルトコンベヤー310から成
っている。同様に、スクリーン枠排出用搬送機構は、下
部ガイドレール307、このガイドレールに沿ってスク
リーン枠を支持駆動する下部ベルトコンベヤー308か
ら成っている。
【0108】スクリーン枠排出用搬送機構307、30
8の排出端部とスクリーン枠供給用搬送機構309、3
10の供給端部との間に、スクリーン枠の洗浄装置33
1及び乾燥装置341が設けられる。洗浄装置331
は、スクリーン枠を保持し搬送するベルトコンベヤー3
32、及びスクリーン枠の上下両側にこれと対向して設
けられた洗浄ユニット333から成っている。各洗浄ユ
ニット333には、上流側に循環水シャワーパイプ33
4、下流側に浄水シャワーパイプ337が設けられ、そ
れらの中間に夫々上部ブラシローラー335及び下部ブ
ラシローラー336が設けられていて、スクリーン面上
に付着している色糊が洗い出されるようになっている。
洗浄装置に続いて乾燥装置341があり、乾燥装置34
1は、スクリーン枠を保持し搬送するベルトコンベヤー
342、及びスクリーン枠の上下両側にこれと対向して
設けられたエヤーノズル343から成っている。エヤー
ノズルは、スクリーンに付着している水滴の水切り乾燥
を行うもので、用いるエヤーは、常温の空気でもホット
エヤーでも良い。
【0109】本発明では、スクリーン枠排出用搬送機構
307、308の排出端部と洗浄及び乾燥装置331、
341との間に、スクリーン枠を移動可能に支持するス
クリーン枠の一次的貯留装置311を設ける。図20に
示す具体例において、スクリーン枠排出用搬送機構30
7、308の排出端部の上方に、スクリーン枠の一次的
貯留装置311、所謂リフテイングストッカーが配置さ
れ、このものは内部にスクリーン枠を支持して、段階的
に上昇するリフテフィングコンベヤー312とこのコン
ベヤーを駆動するコンベヤー駆動装置313とを備えて
いる。リフテイングストッカー311の上部には、最上
部に達したスクリーン枠を外部に押し出す押出装置31
4が設けられている。かくして、スクリーン枠排出用搬
送機構307、308により搬送されたスクリーン枠5
は、リフティングコンベヤー312により所定ステップ
だけ、滞留上昇した後、最上部に達し、押出装置314
により外方に押し出される。
【0110】本発明では、一時的貯留装置311からの
スクリーン枠5を半回転させて洗浄及び乾燥装置33
1、341に供給する回転供給装置321を配置する。
スクリーンにおいて色糊が多量に付着しているのはスク
リーン上面であるので、これをひっくり返して洗浄を行
うことにより、色糊の除去洗浄が有効に行われる。この
具体例では、回転供給装置321は、スクリーン枠を挟
持する一対のベルトコンベヤー323とこのベルトコン
ベヤーを回転可能に支持するロータリーフレーム322
とから成るロータリーユニットである。一対のベルトコ
ンベヤー323が一時的貯留装置311からのスクリー
ン枠5を受取り、半回転した後駆動されて、スクリーン
枠を洗浄及び乾燥装置331、341に供給する。
【0111】洗浄及び乾燥装置331、341とスクリ
ーン枠供給用搬送機構309、310供給端部との間に
は、洗浄済みスクリーン枠を元の状態に反転させるスク
リーン枠反転装置352及びスクリーン枠の移動を切り
替える切り替え供給装置351が配置される。この具体
例においては、スクリーン枠反転装置352は、ロータ
リーフレームとして切り替え供給装置(リフティングロ
ータリーユニット)351の中に組み込まれている。こ
のロータリーフレーム352は、前後動可能な一対のベ
ルトコンベヤー353を備えており、リフティングロー
タリーユニット351の機枠に回転可能に且つローラー
チェーン 355により上昇可能に設けられている。ロ
ーラーチェーン 355を駆動するために駆動装置35
4が設けられている。リフティングロータリーユニット
351は次の3種の動作を行うように、駆動関係が切り
替え設定されてる。(i)一対のベルトコンベヤー35
3が乾燥装置341からのスクリーン枠5を受取り、半
回転した後、ローラーチェーン355により上昇駆動さ
れて、スクリーン枠をスクリーン枠供給用搬送機構30
9、310の供給端部に供給する。(ii)一対のベルト
コンベヤー353が乾燥装置341からのスクリーン枠
5を受取り、半回転した後、ベルトコンベヤー353に
より水平動駆動されて、スクリーン枠を後述するスクリ
ーン枠収納装置361に供給する。(iii)一対のベル
トコンベヤー353がスクリーン枠収納装置361から
スクリーン枠5を受取り、半回転することなく、ローラ
ーチェーン355により上昇駆動されて、スクリーン枠
をスクリーン枠供給用搬送機構309、310の供給端
部に供給する。
【0112】本発明では、上記スクリーン枠の移動を切
り替える切り替え供給装置351に、スクリーンを移動
可能に支持するスクリーン枠の収納装置361を接続さ
せる。この具体例において、収納装置はストッカーユニ
ットからなり、スクリーン枠を支持するリフテイングフ
レーム362は、駆動装置364で駆動されるボールス
クリュー363により上昇可能に設けられている。この
ストッカーユニット361には、柄替えのためのスクリ
ーン枠が、自動スクリーン捺染機への配列順序に従って
収納されており、リフテイングフレームにより最上部に
達したとき押出装置365により、ベルトコンベヤー3
53に移送される。また使用済みのスクリーン枠が捺染
機での配列通りに収納されるようになっている。図に示
す具体例では、ストッカーユニット361は固定されて
いて、積み重ね状態のスクリーン枠が装着及び脱着でき
るようになっているが、ストッカーユニット361を移
動可能に設けることも勿論可能である。
【0113】このスクリーン枠の交換装置は、前記した
各機構を備え、これら各機構の駆動は機械的に或いは油
圧回路や電気回路で行われ、各機構の駆動は、コンピュ
ータ4Aのもとに自動制御され、自動スクリーン捺染機
の運転・稼動サイクルに従って、スクリーン枠の交換、
洗浄、乾燥、収納、取り出しが自動的に行われる。
【0114】自動スクリーン捺染機1AにてA柄、a配
色の捺染中に、B柄のスクリーン枠はストッカーユニッ
ト361から押出装置365にて1枚ごとに押し出さ
れ、リフテイングロータリーユニット351により上部
コンベヤーベルト310上に、捺染順序に従って自動的
に供給、配列されて待機する。A柄、a配色の捺染が終
了すると、作業者は、その使用ずみスクリーン枠を捺染
順序通りに下部ベルトコンベヤー308上に載せる。
【0115】全スクリーンの搭載が終わると、下部コン
ベヤー308は矢印方向に進行し、各スクリーン枠を順
序通りリフテイングストッカー311に送り込む。リフ
ティングストッカー311ではアタッチメント付きのリ
フティングコンベヤー312が1ステップごとに上昇
し、A柄の全スクリーン枠を一時収納する。上記動作が
完了すると、上部コンベヤー310上に待機中のB柄ス
クリーン枠が図示されないスクリーン枠下降装置により
下部ベルトコンベヤー308に移載され、捺染順序に従
い所定位置まで搬送される。
【0116】作業者は搬送されてきたB柄スクリーン枠
を捺染機上の所定位置に設定し、B柄、a配色の捺染作
業を開始する。さきに捺染完了したA柄、a配色のスク
リーン枠は、次項以下に記載する方法ですべて自動的に
洗浄処理されるため、作業者はB柄、a配色の捺染作業
に専念できる。B柄、a配色の捺染作業中に、リフテイ
ングストッカー311に一時的に収納されたA柄スクリ
ーン枠は、押出装置314により順次一枚ごとにロータ
リーユニット321に移送される。ロータリーユニット
321では上、下のベルトコンベヤー323がスクリー
ン枠を引き取る方向に稼働される。
【0117】ロータリーユニット321に引き取られた
A柄スクリーン枠は、次の工程での洗浄、排水が容易な
ように上、下の反転を行う。この反転は、ベルトコンベ
ヤー323、及びその駆動装置(図示省略)等が搭載さ
れたロータリーフレーム322が矢印方向に旋回して行
われる。尚、ロータリーフレーム322にはスクリーン
枠の引き取りに際し、一方にストッパーが設けられてお
り、旋回中にスクリーン枠が落下しないようストッパー
が常に下方になる方向に旋回する。
【0118】スクリーン枠の反転が完了するとロータリ
ーユニット321のベルトコンベヤー323は、スクリ
ーン枠を洗浄装置331の方に押し出す方向に逆転し、
洗浄装置331のベルトコンベヤー332に移載する。
ベルトコンベヤー332はスクリーン枠を受け取り、洗
浄ユニット333に送る。洗浄ユニット333には2本
のブラシローラー335、336と、シャワーパイプ3
34、337が設けられ、シャワーパイプ334からは
排水を再利用する循環ポンプから給水され、一方のシャ
ワーパイプ337には濯ぎ洗いのため浄水が供給され
て、スクリーン枠の洗浄が自動的に行われる。洗浄ユニ
ット333は位置固定でスクリーン枠を通過させてもよ
く、またスクリーン枠を一時固定にして洗浄ユニット3
33を図の左右方向に移動させてもよい。
【0119】洗浄完了したスクリーン枠はベルトコンベ
ヤー332により乾燥装置341に送られる。乾燥装置
341にはスクリーン枠の上下両面から高速エヤーを吹
き付けて水分を飛散さす。エヤーノズル343は図示さ
れないターボフロアーから接続され、風速100m/秒
以上の高速エヤーをスリットから一様に吹き出す構造と
なっている。また、供給エヤーを若干の加熱をすること
も有効である。
【0120】洗浄、乾燥されたA柄のスクリーン枠は次
のリフティングロータリーユニット351に送られ、捺
染時の状態となるように再度上下の反転を行う。この場
合も前記ロータリーユニット321と同様に、ベルトコ
ンベイヤー353等を一体的にロータリーフレーム35
2が旋回して反転を行う。尚、このロータリーフレーム
352にはその両側にエヤーシリンダー等で開閉可能な
ストッパーが設けられ、スクリーン枠の進入方向に応じ
て自動的に何れかがストッパーとして作用する。上記の
場合は図の左方からスクリーン枠が進入するため、右方
のストッパーが閉、左方のストッパーが開となり、ロー
タリーフレーム352は矢印方向に旋回する。後記する
ように新柄スクリーンをストッカーユニット361から
引き取るときには、左方のストッパーを閉、右方のスト
ッパーを開とする。
【0121】上記により洗浄、乾燥、反転の終了したA
柄スクリーン枠は、リフテイングロータリーユニット3
51にて上方に1枚ごとにリフトされ、上部コンベヤー
ベルト310に引き渡される。1枚ごとのA柄スクリー
ン枠は捺染順序に従って上部ベルトコンベヤー310上
に配列され、B柄、a配色の捺染終了まで待機する。
【0122】捺染機1A上においてB柄、a配色の捺染
が終了すると、前記動作に戻り、使用ずみのスクリーン
枠を下部ベルトコンベヤー308に搭載し、以下前記以
降を同一順序で繰り返し、A柄、b配色、B柄b配色、
更にA柄c配色と交互に捺染と、その作業中に使用ずみ
スクリーン枠の洗浄、乾燥、搬送等の準備作業を自動的
に行う。
【0123】A柄の所定配色すべての捺染が終了し、B
柄の捺染が始まると、上部ベルトコンベヤー310上に
はスクリーン枠がなくなる。これをまってストッカーユ
ニット361から次の新柄、C柄スクリーン枠がリフテ
フィングロータリーユニット351のロータリーフレー
ム352に押し出し装置365により1枚ごとに押し込
まれる。この場合は反転せずにそのまま、上部ベルトコ
ンベヤー310の高さまで持ち上げられ、順次捺染順序
に従ってC柄スクリーン枠全数がコンベヤーベルト31
0上に配列、待機する。
【0124】ストッカーユニット361からのC柄スク
リーン枠の移送が完了し、ストッカーユニット361が
空となり次第、リフティングストッカー311に待機中
のA柄最終配色のスクリーン枠は、前記同様の工程によ
り洗浄、乾燥を行い、リフティングロータリーユニット
351にて上、下反転の後1枚ごとにストッカーユニッ
ト361に収納される。この場合、ボールスクリュー3
63の回転によりリフテイングフレーム362はスクリ
ーン枠1枚ごとに順次下降する。A柄スクリーン枠、全
数の収納が終わるとストッカーユニット361のリフテ
イングフレーム362は、ボールスクリュー363によ
り一挙に下部まで下降し、A柄スクリーン枠を取り出
し、替わって次のD柄スクリーン枠がセットされ、再び
上昇して所定位置で待機する。
【0125】続いてB柄の所定配色すべての捺染が終了
すると、上記同様の順序、工程にてC柄a配色、D柄a
配色と交互に捺染作業が進められる。この間作業者は捺
染域へのスクリーン等の設定、取り外しのみで、従来3
名で15分乃至20分を要していたスクリーン枠、洗浄
を含む配色替え作業が、本発明の方法により1名で約1
2分で可能である(ただし、8色捺染において)。
【0126】上記の作動サイクルは定められた捺染工程
に応じて、捺染機操作盤に付属の端末器に柄ナンバー、
配色数、色数(スクリーン枠の数)等のデータを入力し
ておけば、コンピュータの指示に従い、捺染作業サイク
ルに合わせてすべてが自動的に作動する。また、ストッ
カーユニット361の上部には図示されないが、バーコ
ードリーダーが設置され、各スクリーン枠に貼付された
バーコードマークにより、柄ナンバー、柄順序等が確認
された後、ストッカーユニット361から排出される。
【0127】
【発明の効果】サンプル捺染装置とコンピュータの連係
により、サンプル捺染装置で得られた正確なスクリーン
型合わせデータ、及びスキージ圧力のデータが捺染機側
に伝送、指示される。これを受けて捺染機側では各捺染
ユニットごとに、スクリーンの型合わせ調節、及びスキ
ージ圧力の調節が自動的に、かつ短時間で行える。
【0128】捺染機側において、更に微調節の必要があ
れば、型合わせ調節、及びスキージ圧力の調節ともにワ
ンタッチスイッチ操作で可能である。かつこれらの微調
節の値はデジタル表示器に数値表示されるため、未経験
者であつても容易に正確に調節可能で、調節値も確認で
きる。
【0129】捺染作業終了後の型合わせ、及びスキージ
圧に関するデータは、各捺染ユニットからコンピュータ
にアップロードされ、保存されてリピートオーダ時等に
活用される。これにより再現性に優れるとともに、作業
時間の短縮、捺染品質の向上確保が計れる。
【0130】さらに必要あれば、スクリーン枠の洗浄交
換、搬送交換、搬送装置の、捺染作業サイクルに応じた
自動運転も可能であり、これらを含めて自動スクリーン
捺染機での主なる調節、作業の自動化を計ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御システムの概略を示す系統図。
【図2】本発明のスクリーン型合せ装置を含むスクリー
ンユニットの全体平面図。
【図3】図2のA−A断面におけるスクリーン調節機構
(I)の断面詳細図。
【図4】図2のB−B断面におけるスクリーン調節機構
(II)の断面詳細図。
【図5】図2のD−D断面におけるスクリーンの支持、
固定を示す断面図。
【図6】図2のC−C断面におけるスクリーンユニット
位置検出機構の断面詳細図。
【図7】図2のE−E視図の型合せ操作盤の正面図。
【図8】捺染機後部のCCDカメラ110の設置状態を
示す斜視図。
【図9】集中操作盤112の斜視図。
【図10】集中操作盤112に付属した型合せ操作盤1
14の正面図。
【図11】制御の概要を示すブロック図。
【図12】本発明のスキージ加圧調節機構を備えた捺染
ユニットの全体平面図を示す。
【図13】図12のA−A視図における、スキージ、ス
キージキャリアー、及びスキージ加圧調節機構の正面図
で、2枚のスキージが停止時における中立状態にある場
合を示す。
【図14】図13における内部断面図で、左半分は、図
15のB−B断面、右半分は図15のC−C断面を示
し、更に矢印方向にスキージが走行開始のため、中立状
態から、2枚のスキージが、相対的に上下に切り替えら
れた状態を示す。
【図15】図13におけるD−D断面を示す。
【図16】図13におけるE−E断面を示す。
【図17】スキージ加圧調節機構の平面図、及び一部断
面図を示す。
【図18】スキージ加圧調節用操作ボックスの正面図を
示す。
【図19】制御の概要を示すブロック図である。
【図20】本発明の自動スクリーン捺染機のスクリーン
枠洗浄交換装置の側面配置図である。
【記号説明】
1A 自動スクリーン捺染機 2A 捺染ユニット 3A 操作ボックス 4A コンピュータ 5A 集中操作盤 6A モータ制御装置 7A サンプル捺染装置 8A スクリーン基準位置測定装置 9A スキージ高さ測定装置 10A スクリーン洗浄交換、搬送装置 1 機台 2 エンドレスベルト 3 被捺染布 5 スクリーン 6 ガイドレール 7 ラック 8 スキージ駆動装置 9 駆動連結軸 10 軸承装置 11A 軸承装置 11B 軸承装置 12 ガイドローラ 13 ピニオン 14A 連結軸 14B 連結軸 15A スキージガイドフレーム 15B スキージガイドフレーム 16 ローラチェーン 17 取付ブロック 18 スクリーン支持部材 18a スクリーン受板 19 スクリーン支持部材 20 スライドブラケット 21 高さ調節ネジ 22 ノブ 23 支持金具 24 支持ブラケット 25 位置決めボルト 26 ストッパー 27 ブラケット 28 エヤーシリンダ 30 スクリーン調節機構(I) 31 調節フレーム 32 調節モータ(MI) 33 減速機(GI) 34 調節歯車 35 調節歯車 36 ボールスクリュー 37 ボールナット 38 クロススライダ 39 スライドガイド 40 スライドベアリング 41 パルスゼネレータ(PGI) 42 パルスゼネレータ用歯車 43 パルスゼネレータ用歯車 44 ギヤーケース 45 配線ボックス 46 近接スイッチ 47 カバー 50 スクリーン調節機構(II) 51 調節フレーム 52 調節モータ(MII) 53 減速機(GII) 54 調節歯車 55 調節歯車 56 ボールスクリュー 57 ボールナット 59 スライドガイド 60 スライドベアリング 61 パルスゼネレータ(PGII) 62 パルスゼネレータ用歯車 63 パルスゼネレータ用歯車 64 ギヤーケース 65 配線ボックス 66 近接スイッチ 67 カバー 70 スクリーン調節機構(III) 71 調節モータ(MIII) 72 減速機(GIII) 73 パネルゼネレータ(PGIII) 75 スクリーン固定機構 76 エヤーシリンダ 76a ピストンロッド 77 クランプレバー 78 支持金具 79 支持軸 80 位置検出機構 81 パルスゼネレータ(PGIV) 82 パルスゼネレータ用歯車 83 パルスゼネレータ用歯車 84 歯車用軸 85 ギヤーケース 86 カップリング 90 型合せ操作盤 91 デジタル表示器 92 表示ランプ 93 デジタル表示器 94 タッチスイッチ 95 タッチスイッチ 96 デジタル表示器 97 タッチスイッチ 98 デジタル表示器 99 タッチスイッチ 100 タッチスイッチ 110 CCDカメラ 111 CCDカメラ用コントローラ 112 集中操作盤 113 モニタカラーテレビ 114 型合せ操作盤 115 デジタル表示器 116 タッチスイッチ 117 コンピュータ 118 モータ制御装置 93’ デジタル表示器 94’ タッチスィッチ 95’ タッチスィッチ 96’ デジタル表示器 97’ タッチスィッチ 98’ デジタル表示器 99’ タッチスィッチ 100’タッチスィッチ 206 スキージ 207 スキージ駆動装置 208 連結軸 209 スプロケット 210 スプロケット 211 ローラチェーン 212 ガイドフレーム 213 ガイドレール 214 スキージゴム 215 スキージホルダー 216 押え板 217 スキージブラケット 217A 止めボルト 220 スキージキャリアー 221 キャリアーケース 222 スライドシュー 223 切替軸 223A 溝部 224 ブッシュ 225 軸端具 226 チェン継手 227 調節ネジ 228 クッション 229 ローラ 230 ローラ軸 231 ブッシュ 232 ブッシュ 233 ピニオン軸 233A ピニオン 233B キー 234 カム 234A 平坦部 234B 凹部 235 ブレーキ装置 235A ブレーキシュー 235B スプリング 235C 調節ネジ 235D 受具 236 スライドガイド 237 スライドラック 237A ラック 237B T形溝 238 ピン 239 ガイドブッシュ 240 スプリング 241 受板 242 スキージ支持具 242A 切り込み部 243 調節ブラケット 244 間壁 245 調節ネジ 246 受具 246A 凹部 247 ネジ 248 受板 249 スプリング 250 スキージ加圧調節機構 251 フレーム 252 ブラケット 253 メタルコネクター 254 支持プレート 255 スキージ加圧調節モータ 256 歯車 257 歯車 258 ウオーム 259 ウオーム歯車 260 押え板 261 タイミングプーリ 262 タイミングプーリ 263 タイミングベルト 264 フランジ 265 パルス発信器 266 カバー 267 カバー 270 操作ボックス 271 デジタル表示器 272−1 表示ランプ 272−2 表示ランプ 272−3 表示ランプ 272−4 表示ランプ 273 タッチスイッチ 274 タッチスイッチ 275 切替スイッチ 280 中継ボックス 281 配線 281A 配線 282A 配線 282B 配線 290 コンピュータ 291 モータ制御装置 292 サンプル捺染装置 293 スキージ高さ測定装置 301 伝送ライン 302 伝送ライン 303 伝送ライン 304 伝送ライン 305 伝送ライン 152 被捺染布導入装置 153 貼付ローラー 307 下部ガイドレール 308 下部ベルトコンベイヤー 309 上部ガイドレール 310 上部ベルトコンベヤー 311 リフティングストッカー 312 リフティングコンベヤー 313 コンベヤー駆動装置 314 押出装置 321 ロータリユニット 322 ロータリーフレーム 323 ベルトコンベヤー 331 洗浄装置 332 ベルトコンベヤー 333 洗浄ユニット 334 循環水シャワーパイプ 335 上部ブラシローラー 336 下部ブラシローラー 337 浄水シャワーパイプ 341 乾燥装置 342 ベルトコンベヤー 343 エヤーノズル 351 リフテイングロータリーユニット 352 ロータリーフレーム 353 ベルトコンベヤー 354 駆動装置 355 ローラーチェーン 361 ストッカーユニット 362 リフテイングフレーム 363 ボールスクリュー 364 駆動装置 365 押出装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置決め用調節モータ及び調節量検出機
    構を備えたスクリーン装置と、スキージ圧調節モータ及
    び調節量検出機構を備えたスキージ装置とから成る捺染
    ユニットを有する自動スクリーン捺染機に、捺染機本体
    の捺染ユニットと同一の捺染ユニットを有するサンプル
    捺染装置と、調節量をデータとして設定し、このデータ
    に基づいてモータの駆動を制御するコンピュータを含む
    制御装置とを配置し、サンプル捺染装置のスクリーン位
    置決めで得られた位置決めデータ及びサンプル捺染装置
    のスキージ圧調節で得られたスキージ圧調節データをコ
    ンピュータに設定し、設定されたスクリーン位置決めデ
    ータ及びスキージ圧調節データに基づいて自動スクリー
    ン捺染機本体の位置決め用調節モータ及びスキージ圧調
    節モータをそれぞれ駆動制御することを特徴とする自動
    スクリーン捺染機の運転方法。
  2. 【請求項2】 自動スクリーン捺染機に、更にスクリー
    ン位置決めデータ及びスキージ圧調節データの設定値を
    表示し且つこれらの表示値に基づいて各モータを微調節
    駆動させるための第二の制御装置を付属させ、この第二
    の制御装置により微調節された最終調節データを、コン
    ピュータにフィードバックする請求項1記載の運転方
    法。
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Cited By (6)

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