JPH05505531A - 多投与注射器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 多投与注射器 この発明は予め薬が満たされた多投与注射器に係り、例えば、薬または他の調剤 による生成物の注射のための多投与注射器に関する。多投与注射器は種々の形状 を有し、例えば、この注射器は一般的に万年筆の形、または通常の注射器の形状 をしている。

本発明は特に比較的安く作られ、それ故、満たされた生成物が消費された時に捨 てられることを意味する。

通常のディスポーザブル（使い捨て）注射器は関係する薬の１回分の投薬のみが 入れられ、しかし、患者がとうしても、１日に１回以上の頻度での時間の周期で 、繰り返して自分自身で、薬の投与をしなければならない特別の場合には、多投 与注射器は便利である。

このような場合には、必要とされる段階で投与されるべき１日の全投薬、または １日以上の全投薬でさえ１つのディスポーザブル注射器に入れられ得る。

ある多投与注射器がＷＯ３８１０７８７４に記載されている。多投与注射器は注 射されるべき液体の薬瓶を収容するハウジングを有し、当該ハウジングは薬瓶か ら針を通して注射可能となるように液体に圧力を加えるための棒ピストンの動き （ストローク）を制限するための止め部が設けられた投薬用の調節手段を有する ものである。その止め部の位置はその調節手段の回転により変化する。その調節 手段は一方向のみに回転することができ、かつピストン棒が一方向のみ移動する ことができることを保証するためにラチェットが備えられている。針保護用キャ ップが用意され、この保護用キャップは外すことができ、注射器の反対側の端部 に適合するように設けられている。そのため、そのキャップ上の表示線は０目盛 りにある投薬で、前記調節手段に付された目盛りの測定を手伝う案内として使わ れることかできる。注射は針の反対側にある注射器の端に取り付けた時に、その キャップ上に圧力を加えることにより行われる。

この注射器はいくつかの点で不便さを免れない。

第一に、その保護用キャップは投与が行われる前に針から外されなければならな い。注射針はこの時に損傷を受けやすく、できれば、キャップがまだ針に取り付 けられたままで、針を保護する状態で投与することができる方が好ましい。また 、注射に先立ってキャップを外しておくという試みなしにキャップが針と反対側 の端に取り付けられたままで注射を実行することは難しく、針を通して希望しな い早すぎる液体の放出を引き起こさせやすい。

さらに、ＷＯ３８１０７８７４で使われているラチェット機構は製造に高度の精 密さを要求し、実際上、不正確な投与の原因となり易い。

本発明の多投与注射器は構造上、比較的簡単で、潜在的に信頼性のないラチェッ ト機構を含まない。本発明に係る多投与注射器は注射されるべき投薬の測定を助 けるための内蔵された投薬リングを包含し、注射針の保護用キャップの早すぎる 除去を要求しない。

本発明によると、予め満たされた注射器は、注射する生成物の測定された量を入 れた薬瓶と、注射針を受けとめるための薬瓶の一方の端にある固定壁と、薬瓶の 他方の端にあり、薬瓶から注射針を通して生成物を発射するためにピストン棒に より薬瓶方向への移動可能な可動壁と、噛み合う螺子筋で互いに連結され、一方 のハウジング上には、薬瓶に対するピストン棒の移動を制限するためのピストン 棒上の対応面と共動する停止面をもち、両者の相対的回転により薬瓶に対する上 記停止面の位置が変化して、ピストン棒５が薬瓶内に移動する長さを制御し得る 、薬瓶及びピストン棒を収容する２つの部分からなるハウジングとを有する予め 満たされた注射器において、両ハウジング部分に相対的い回転可能であって、両 ハウジング部分に隣接し、両ハウジング部分と同軸に嵌めこまれた投薬リングを 有することを特徴とするものである。

好ましくは、第一のハウジング部分は薬瓶を保持するとともに、第二のハウジン グ部分は上述の停止面を設けてなり、従って、２つのハウジング部分の相対的な 回転は停止面の位置が第一のハウジング部分に相対的に変化することを可能にす るのが良い。

しかしながら、好ましくは、注射器は薬の２以上の測定された投薬を射出するよ うに準備されているのが良い。このような場合には、２つのハウジング部分は好 ましくは爪停止機構が備えられ、この爪停止機構は２つのハウジング部分が一方 向一定角度にわたっての自由回転が可能であって、さらなる回転を行うには抵抗 が感じられるように止め金を通過することによってのみ達成されるような方法で 、相互に相対的な回転が許される。そのような間隔を置いたたくさんの止め金（ 例えば１０個）がハウジング部分の周囲に設けられるのが良く、その結果、ハウ ジング部分の各々の完全に相対的な回転のため、同数の独立の投薬の分配が可能 である。

正しい投薬の分配を容易にするために、ハウジング部分に相対的に回転可能であ って、ハウジング部分と同軸で、周囲に投薬単位毎に目盛りがつけられた回転可 能な投薬用リングが一方のハウジング部分に備えられている。使用前に、他方の ハウジング部分にある表示マークと投薬リングにある零マークとを揃えるために 投薬リングか回転される。

この他方のハウジング部分は、−またはそれ以上の止め金を通過して、該ハウジ ング部分にある表示マークが投薬リング上にある希望する投薬を示すマークに徹 えられるまで時計廻りに回転される。

この結果、可能な限りのピストン棒の押下げが指示された投薬の分配に帰着する ような長さにわたって、２つのハウジング部分の相互の嵌め込みが生ずる。

次の投薬を分配するために、投薬リングは他のハウジング部分上にある表示マー クと零マークとを揃えるために最初回転され、それから、前段落に記載されたよ うに残りの処置が繰り返される。

間隔を置いて設置されたたくさんの止め金を横切って一方向に２つのハウジング 部分の相対的な回転を許す手段は、一方のハウジング部分上の爪機構であるのが 良い。このハウジング部分は好ましくは、第一の（即ち外側の）ハウジング部分 であって、その内側に他方の（即ち内側の）ハウジング部分が設けられ、第一の ハウジング部分の外側の周りに投薬リングが適合するように設けられている。

この場合には、その爪機構は、第二のハウジング部分に相対的な投薬リング及び 第一のハウジング部分の両方の独立なりリック回転を許すために、投薬リング及 び第二のハウジング部分の両方上にある一連の間隔を置いた縦に走る細溝または リブと共に共動し、該爪機構は、第二のハウジング部分が第一のハウジング部分 に螺子込みを許す方向にのみ回転することを許すように形成され、しかし、好ま しくは、どちらの方向にも投薬リングが回転することを許されるべきである。

特に、もし注射器が薬または他の生成物の一日以上の投薬を含む予定であるなら ば、薬または他の生成物は調剤上受入れ可能な防腐剤を入れるのが良い。好まし くは皮下注射針は各々の注射の後播てられ、次の注射に先立って新しい針と交換 されるだろう。別な方法では、交換可能なキャップが針を保護するために供給さ れ、使用されない場合には針を無菌状態にする方か良い。その時、患者にとって 針が鈍いと感じ始めるまで使用され、従って、針のそれ以上の使用か不快になる 。

薬瓶は好ましくは透明（例えばガラスからなる）が良く、ユーザか視覚的に薬瓶 に残っている投薬の数を検査することができるように隙間または透明窓が針があ る方の端に近いハウジング壁に設けられるのが良い。窓または隙間は残っている 投薬単位の数を示すための目盛りが付けられたマークを伴う方が良い。

薬瓶は好ましくはガラスで製造されるけれとも、注射器の他の部分、そして特に 、２つのハウジング部分と棒ピストンは好ましくは、値段を最小に減少させるた めに、例えば、射出成形により、プラスティックスで形成されるのが良い。

注射薬の２回の等量の投与に対する発明を具体化するあるディスポーザブル注射 器が添付した図面を参考にして以下に記述される。

ここで、第１図は注射器の断面図、第２図は第１図に示された注射器の分解部品 配列図である。　− 注射器は、第一の、外側の円筒状のハウジング部分１と、第二の、内側のハウジ ング部分２とから構成される。第一のハウジング部分１は端壁９をもつとともに 、その全長の一部にわたって内部に螺子筋３をもち、第二のハウジング部分２は 外側に第一のハウジング部分上にある筋３と噛み合う外側に螺子筋の刻まれた端 部４を持つ。内側ハウジング部分２は端壁８をもつ。その内側ハウジング部分２ は一方端に操作用把手６をもつピストン棒５用を収容するハウジングとして働く 。そのピストン棒５は前記操作用把手６と間隔を置いて位置した必要な止め部７ をもち、止め部７と前記把手６の内側面との両方はピストン棒５の移動を制限す るために端壁（８）と協力する。外側のハウジング部分の他の端壁９は、外部に 螺子筋か刻まれ、かつ皮下用注射針１０を備えた内部的に螺子筋の刻まれた対応 する針保持部１６を受ける為の縮小された断面形状をもつ。ガラスの薬瓶１１は 外側及び内側のハウジング部分１．２の内部に収容されている。この薬瓶は針を 通し、封を形成する刺し通された弾性的な栓１３により塞がれくびれた第一端１ ２をもつ。薬瓶１１の他端２２は開いており、ピストン棒５を収容する。ピスト ン棒５は薬瓶１１内を滑動可能な弾性物質のピストン部品１４と共動するととも に、それについて内壁に対し液体を通さない封を形成している。

ピストン部品１４と栓１３との間の薬瓶内の空間はヘパリンのような薬１５の溶 液で満たされている。

外側ハウジング部分ｌには、ユーザが薬瓶ｌｌ内に薬溶液の存在及び空気の泡の ないことを検査することを可能にするため２つの向かい合った窓の隙間２３か設 けられている。

外部の螺子込み川筋４か設けられていない内側ハウジング部分２の領域は一連の 縦に走る内周的に間隔を置いた細溝１７を有し、その内の１つが特に図示されて いる。これらは、外側のハウジング部分１の壁から一部切り取られた弾力性のあ る舌２１で支えられた爪１８の内側の表面と共動する。内側の爪の表面は模型に 形成されているため、内側の主要部２が外側ハウジング部分ｌに相対的に時計方 向に回転される時、爪１８か細溝１７を乗り越え、その時、各溝が横断される時 、聞き取り可能なカチリという音を発する。しかしながら、反時計方向の回転は 爪により妨害される。

投薬リング１９は外側ハウジング部分１の外周に適合して設けられ、また、細溝 １７と同じ角度間隔をもつ縦に走る細溝２０か内側の表面に設けられている。こ れらの細溝２０は、爪１８の外側の表面と共動し、その爪１８の表面はいずれか の方向で、リング１９が爪で停止するような回転を許すように形成されている。

リングは零表示マークと、その円周の周りに間隔を置いて位置する異なった投薬 を表示する複数のマークをもつ。

除去可能な保護用の端キャップ（第２図）は針１０の露出された端部を覆って適 合するように設けられている。

注射器は薬溶液で満たされた薬瓶と薬瓶の開放端２２付近にあるピストン１４が 設けられている。内側ハウジング部分２は外側主要部分から最大程度に突き出さ れ、ピストン棒５は内側ハウジング部分２内にある。そのピストン棒５はピスト ン１４と接触し、そして今度は、ピストン１４が薬瓶１１の内部で薬溶液と接触 する。

最初の投与の実行前に、注射器は零に合わせられ、外側／’％ウジング位置９に 向かって針ｌＯとともに針保持部１６を螺子込むことにより空気が除去され、空 気が駆逐されるまで、注射器を上方に維持して操作用把手６が端壁８に向かって 、できるだけの圧力が加えられる。

希望する薬溶液の投与を実行するために、投薬リングの零マークか内側ハウジン グ部分２上にある表示線に揃えられるように投薬リング１９が回転される。それ から、内側／Ｓウジング部分２は表示線か希望する投薬に相当する投薬リング上 のマークに揃えられるまで、時計方向に回転される。内側ハウジング部分２のこ の回転はある一定の距離の間内側ハウジング部分２への螺子込みを引き起こし、 内側ハウジング部分２から等距離になるまでピストン棒５の把手端か突き出され る。保護用端キャップはその時外され、針が露出され、針はその時、薬溶液が注 射されるべき肉体に挿入される。ピストン棒５はその時、測定された溶液の量が 肉体に注射されるようにできるだけ遠くまで押し動かされる。投薬リング上のマ ーキングは、射出された投薬が内側主要部品上の表示線に揃えられた投薬リング マーキングで示された投薬であるようなンマーキングである。

次の投薬を投与するために、上記の手順が繰り返される。

ｌｌ１ｌＩ 嬉　２１Ｉ 国際調査報告 国際調査報告

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．注射する生成物の測られた量が入れられた薬瓶（１１）と、針を受け止める ための薬瓶の一方の端にある固定壁（１２）と、薬瓶の他方の端にあり、針を通 じて薬瓶から生成物を発射するためにピストン棒（５）により薬瓶方向に移動可 能な可動壁（１４）と、 噛み合う螺子筋（３，４）により互いに連結され、一方のハウジングには、薬瓶 （１１）に対するピストン棒（５）の移動を制限するためのピストン棒上の対応 面（７）と共動する停止面をもち、両者の相対的回転により薬瓶に対する上記停 止面の位置が変化して、ピストン棒５が薬瓶（１１）内に移動する長さを制御し 得る、薬瓶及びピストン棒を収容する２つの部分からなるハウジング（１，２） と、 を有する予め満たされた注射器において、両ハウジング部分（１，２）に相対的 に回転可能であって、両ハウジング部分に隣接し、両ハウジング部分と同軸に嵌 め込まれた投薬リング（１９）を有することを特徴とする注射器。 ２．第一のハウジング部分（１）は薬瓶を保持すると共に、第二のハウジング部 分（２）には停止面（８）を設けてなり、二つのハウジング部分（１，２）の相 対的な回転により、前記停止面の位置が第一のハウジング部分に対して相対的に 変化することを特徴とする請求項１記載の注射器。 ３．２つのハウジング部分（１，２）に対して一方向かつ一定角度にわたっての 相対回転を許し、それ以上の回転は止め金を通過することによってのみ可能にす る爪停止機構を設けたことを特徴とする請求項２記載の注射器。 ４，投薬リング（１９）には、そのクリック回転を許すための前記爪停止機構と 共動する手段が設けられていることを特徴とする請求項３記載の注射器。 ５．一方向のみ２つのハウジング部分のクリック回転を許す前記手段は一方のハ ウジング部分上にある爪機構（１８）からなることを特徴とする請求項３及び４ 記載の注射器。 ６．前記爪機構（１８）と共動する他方のハウジング部分の周囲に、間隔を置い た多数の止め金（１７）が設けられていることを特徴とする請求項５記載の注射 器。 ７．１０個の止め金（１７）が設けられていることを特徴とする請求項４記載の 注射器。 ８．爪機構（１８）が第一のハウジング部分（１）にあり、その第一のハウジン グ部分は外側ハウジング部分であって、第一のハウジング部分の中には、第二の ハウジング部分が適合して設けられており、その第一のハウジング部分の周りに は投薬リング（１９）があり、第二のハウジング部分（２）はその外側の周囲に 一連の間隔を置いて縦方向に走るリブまたは細溝（１７）をもち、投薬リング（ １９）は対応する一連の間隔を置いた縦方向に走る細溝またはリブをその内側の 周囲にもち、第二のハウシング部分（２）と投薬リング（１９）の両方の上にあ る細溝またはリブは、第一のハウジング部分（１）に対し投薬リング（１９）と 第二のハウジング部分（２）との両方の独立したクリック回転を許すための爪機 構と共動し、爪機構（１８）は、第二のハウジング部分（２）が第一のハウジン グ部分（１）の螺子込みを引き起こす方向にのみ回転することを許すように形成 されていることを特徴とする請求項５記載の注射器。 ９．前記投薬リング（１９）は第一のハウジング部分（１）に相対的にどちらか の方向に回転することができることを特徴とする請求項８記載の注射器。 １０．注射する生成物は調剤上受入れ可能な防腐剤を含むことを特徴とする請求 項１乃至９記載の注射器。 １１．薬瓶（１１）が透明であって、隙間また透明な窓が、ユーザが視覚的に薬 瓶（１１）に残っている投薬の数を検査することができるように針に近いハウジ ング（１）の壁に、設けられることを特徴とする請求項１乃至１０記載の注射器 。