JPH05504114A

JPH05504114A - インク受容性層を含有する透明画像記録要素

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Publication number: JPH05504114A
Application number: JP4502340A
Authority: JP
Inventors: ライト，ウイリアム　アンドレス
Original assignee: イーストマンコダックカンパニー
Priority date: 1990-12-03
Filing date: 1991-11-22
Publication date: 1993-07-01
Anticipated expiration: 2014-08-30
Also published as: DE69108542T2; EP0513326A1; US5084338A; JP2944213B2; DE69108542D1; WO1992009440A1; EP0513326B1

Abstract

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Description

【発明の詳細な説明】インク受容性層を含有する透明画像記録要素発明の分野本発明は、液状インクドツトの適用によって画像形成できるインク受容性層を含有する透明画像記録要素に関する。より詳細には、本発明は、平滑性を高めたインク受容性層を有する液状インクドツトの適用によって画像形成できる透明画像記録要素に関する。

背景透明画像記録要素は、透過光によって見ること、例えばオーバーヘッドプロジェクタ−からの映像を見ること、を主に意図されている。典型的な用途では、単色または多色記録のいずれかを含むインクジエントフ゛リンターのような装置を用いてン夜状インクドツトをインク受容性層に適用することによって、可視画像が得られる。

透明画像記録要素中のインク受容性層は、容易に濡れることができ、「パドリング」すなわち不均一な濃度をもたらす隣接するインクドツトの凝集がないこと；先に配置された網点が、オーバーラツプしている後に配置された網点中に「にしみ出し」することなく、層中の正しい位置に保持されるべきであること；適用したインクが流れない、すなわち「インク流出」がないように、層が高濃度のインクを吸収できる能力を示すべきであること；インク乾燥時間が短いこと；及びヘイズが最小限であること、を含む厳しい要件に応しる必要がある。これらの要件を満たすために、従来技術のインク受容性層は様々な種類の材料から製造されてきた。透明画像記録要素のインク受容性層における用途のために記述されてきた材料の種類の一つは、ビニルピロリドンポリマーの種類である。代表的な特許を以下に記す：米国特許第４，７４Ｌ９６９号明細書（１９８８年５月３日発行）は、光重合性の二重結合アニオン系合成樹脂と、Ｎ−ビニルピロリドンのホモ−またはコポリマーのような別のポリマーとの混合物から形成されたインク受容性層を有する透明画像記録要素について記載している。混合物が硬化してインク受容性層を提供する。

米国特許第４，５０３，１１１号明細書（１９８５年３月５日発行）は、ゼラチンまたはポリビニルアルコールのような相溶性マトリックス形成性の親水性ポリマーとポリビニルピロリドンとの混合物を含んで成るインク受容性層を有する、インクジェット記録に用いるための透明画像記録要素について記載している。

残念ながら、インク受容性層中にビニルピロリドンポリマーを使用する従来技術に記載されてきた透明画像記録要素では、高品質画像を提供するのに必要な厳しい要件を満たすことが一般にできないので、それらの用途は著しく制限されている。

既に述べた要件の他に、可視映像の重要な特徴は、それを形成するインクドツトの寸法や性質である。一般に、（特定のシステムに必要な画像解像度と一敗する）より大きな網点寸法は、より高い画像濃度及びより飽和したカラー画像を提供し、且つ映写品質を改善する。網点寸法を増加する周知の方法には、インクジェットプリンターを用いて、透明画像受容性ソート、例えばＩＩＰ　Ｐ＋１ｉｎｔｊｅｔ　Ｆｉｌｍｔ（Ｃａｌｉｆｏｒｎｉａ州、Ｐａ１ｏ　ＡｌｔｏのＨｅｗｌｅｔｔ　Ｐａｃｋａｒｄ社より市販されている）に、液状インクドツトを通用する方法が含まれる。シートを短時間、例えば５分間乾燥し、そしてシートを保護し且つ網点の展開（ｄｅｖｅ　ｌ　ｏｐｍｅｎ　Ｌ）を制御する透明プラスチック製スリーブに挿入する。スリーブが網点を圧縮し、そしてそれらの寸法が増加して、画像の映写時により高い画像濃度とカラー飽和度を提供する。この方法は有効ではあるが、不便な別のスリーブを取り扱うことなく適当な網点寸法を達成することが望ましいであろう。

最近発行された米国特許第４．９０３，０４１号明細書（１９９０年２月２０日発行）には、インクドア）寸法を制御し且つ高品質の可？Ｊｌ映像を提供するため、ビニルピロリドンポリマーと、そのビニルピロリドン中に分散させたポリエステル、ポリ（シクロへキシレンジメチレンーコーキジリレンテレフタレートーコーマロネートーコーソジオイミノビス（スルホニルヘンシェード））、の粒子とを含有するインク受容性層に液状インクドツトを適用するインクシエンド記録法のような、液状インクドツトをインク受容性層に適用する印刷方法における使用に適合した透明画像記録要素が開示されている。それに記載されているように、層中のポリエステル濃度を変化させることによる簡便な方法で結果が達成されている。このような要素は、インクドツト寸法を容易に制御することができるインク受容性層に液状インクドツトを通用する印刷方法における使用に適合した透明画像記録要素を提供することによって、当該技術分野における著しい進歩を構成する。しかしながら、これらの要素に関しては、液状インクドツトが適用されたインク受容性層の表面が、乾燥後、非常に細かい研磨紙表面のように粗い表面＆ｇ織を示し、その結果その表面の舷窓が滑らかではないという欠点が存在する。このことは第一印象では非常に大きな間顕を構成するようには見えないかもしれなし）が、透明画像記録要素を購入し、及び／またはそれを用いて仕事をする人々の多くは、インク受容面の触恣が滑らかである透明画像記録要素を、要求はしないまでも、好むという点で、潜在的な消費者の承認に関してかなり主要な問題を構成する。

こうして、インクドツト寸法を制ｆＩ［ｌＬ且つ高品質の可視映像を提供するインク受容性層の能力を含む前記米国特許第４，９０３，０４１号明細書に記載及び開示されている透明画像記録要素のすべての利益や長所を有するのみならず、加えてインク受容性層が向上したまたは改善された平滑性を示す、液状インクドツトをインク受容性層に適用する印刷方法、例えばインクジェット記録法、における用途に適合した透明画像記録要素を提供することができれば非常に望ましい。

本発明は、このような透明画像記録要素を提供する。本発明はまた、前記要素のインク受容性層に液状インクドツトを適用する印刷方法も提供する。

発明の概要本発明によると、インク受容性層がインクドツト寸法を制御することができしかもその表面が改善または向上した平滑性を示すインク受容性層に液状インクドツトを適用する印刷方法における使用に適合した、支持体とインク受容性層とを含んで成る透明画像記録要素が提供される。

好ましい実施態様の説明本発明の新規透明画像記録要素中のインク受容性層は、好ましくは、（ｉ）ビニルピロリドンポリマー約１５〜５０重量％、（ｉ　ｉ）ポリエステル、すなわちポリ（ンクロヘキシレンジメチレンーコーキシリレンテレフタレートーコーマロ不一トーコーソジオイミノビス（スルホニルヘンシェード））約５０〜約８５重量％、（ｉｉｉ）炭素原子２〜６個を含有する酸化アルキレンのホモポリマーまたはコポリマー約１〜約４重量％、（］Ｖ）ポリビニルアルコール約１〜約４重量％、（ｖ）ノニルフェノキンポリグリンドール約０．２〜約２．４重量％、及び（ν１）不活性粒子約０．５〜約１．　５重量％（重量はすべて成分（ｉ）、　（ｉｉ）、　（ｉｉｉ）、　（ｉｖ）　、　（ｖ）　、及び（ｖｉ）の総乾燥重量を基礎とする）を含んで成る。特に好ましいインク受容性層は、ビニルピロリドンポリマーと、ポリエステルと、炭素原子２〜６個を含有する酸化アルキレンのホモポリマーまたはコポリマーと、ポリビニルアルコールと、ノニルフェノキンポリグリシドールと、及び不活性粒状物を、重量比率約１．Ｑ：　（１，５〜３．５）＋（０，０３〜０．１４）：　（０，０３〜０．１４）：　（０，００５〜０．１０）：　（０，００５〜０．０５）で含んで成る。最も好ましいインク受容性層は、ビニルピロリドンポリマーと、ポリエステルと、炭素原子２〜６個を含有する酸化アルキレンのホモポリマーまたはコポリマーと、ポリビニルアルコールと、ノニルフェノキシポリグリシドールと、及び不活性粒子を、重量比率１：２．１０、ｏ７：ｏ、ｏ７：ｏ、０４３：０．０１７で含んで成る。

このようにして、インク受容性層がインクピント寸法を制御することができるだけでなく、加えて平滑性の高いインク受容面を有するインク受容性層に液状インクドツトを適用する印刷方法に使用するのに適合した透明画像記録要素が利用できるようになる。

本発明は、高親水性の高水溶性ポリマー、例えばポリビニルピロリドンと、インクドツト寸法を制御するために使用されるポリエステル、特にポリ　〔ンクロヘキシレンジメチレンーコーキシリレンテレフタレートーコーマロネートーコーソジオイミノビス（スルホニルヘンシェード））とを含有する液状インクドツトの適用によって画像形成可能なインク受容性層に、別の親水性の、しかし水溶性のより低いポリマー、例えばポリビニルアルコール、アルキレン炭化水素基中に炭素原子２〜６個を含有する酸化アルキレンのホモポリマーまたはコポリマー、ノニルフェノキシポリグリシドール、及び特定の不活性粒子、を添加することによって、インクドツト寸法を容易に制御できる能力を示すだけでなく、加えて、改善された表面平滑性のインク受容性層を有する透明画像記録要素を提供する、インク受容性層に液状インクドツトを適用する印刷方法に使用するのに適合した透明画像記録要素が製造される、という発見に基づくものである。

本発明のポリビニルアルコール、重合した酸化アルキレンモノマー、ノニルフェノキシポリグリシトール、及び粒状材料を、ポリビニルピコリドン及びポリエステル成分を含有するコーティングまたはインク受容性層に混入して、インク受容性層中に別のポリビニルアルコール、重合した酸化アルキレンモノマー、ノニルフェノキシポリグリシドール、及び不活性粒状成分を包含させたことによる妨害または破壊もなくインクドツト寸法をなおも制御できるだけでなく、インク受容面が、消費者の承認にとって非常に重要な滑らかな光沢のある表面Ｍｉ織を示す、インク受容性層に液状インクドツトを適用する印刷方法における使用に適合させることができる透明画像記録要素を製造できるであろうことは予見できなかった。

さらに、本発明の新規透明画像記録要素のインク受容面によって示された向上した平滑性は、本発明のインク受容性層が、改善されたスリップ性、改善された不粘着性（特に高温多湿条件下での）、印刷における改善された耐粘着性、及びインク受容面上に形成された画像の改善された付着性または摩擦落ち抵抗性、を有するという表示でもあると考えられる。

本発明の新規透明画像記録要素中のインク受容性層は、ビニルピロリドンポリマーを含有する。本明細書で開示する種類のインク受容性層におけるこのようなポリマー及びそれらの使用は、当業者にはよく知られており、そしてビニルピロリドンのホモポリマー、並びにそれらと他の重合性七ツマ−とのコポリマーを含む。有用な材料には、ポリビニルピロリドン、並びにビニルピロリドンと、共重合性モノマー、例えば酢酸ビニル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、メチルアクリルアミド、メチルメタクリルアミド、及び塩化ビニル、とのコポリマーが含まれる。典型的には、ポリマーの粘度平均分子量（Ｍｖ）は約ｉｏ、ｏｏｏ〜ｉ、ｏｏｏ、ｏｏ。

の範囲、通常は約３００　、０００〜８５０，０００の範囲にある。このようなポリマーは５、典型的には水性媒体に可溶性であり、そしてこのような媒体から都合よ（塗布されることができる。様々な種類のビニルピロリドンポリマーが市販され、且つ／または（米国特許第４，７４１゜９６９号、同第４，５０３，１１１号、同第４，５５５．４３７号、及び同第４．５７８，２８５号を含む）いくつかの米国特許に開示されている。インク受容性として約１５〜約５０重量％の範囲にあるが、約５０重量％をいくらか上回る４度及び約１５重量％をいくらか下回る濃度を、本発明の実施に使用することは可能である。

本発明の要素におけるポリエステルは、ポリ（シクロへキシレンジメチレンーコーキシリレンテレフタレートーコーマロネートーコーソジオイミノビス（スルホニルヘンシュート））である。本発明の実施に有用な特別なポリエステルは、ポリ　（１，４−シクロヘキサンジメチレンーコーｐ−キンリレン（４０／６０）テレフタレートーコーマロネートーコ−３，３′−ソジオイミノビス（スルホニルベンシュー））　）　（４５／４０／１５）である。モノマーのすく後の数字は、それぞれのジオール及び酸成分のモル比率を意味する。有用なポリエステルは従来技術において周知であり、そしてそれらの調製手順が、例えば米国特許第３．５４６，１８０号明細書（１９７０年１２月８日発行）に記載されており、その開示を本明細書に参照として取り入れる。

そのポリエステルは、二種類のジオール、すなわちシクロヘキサンジメタノール及びキシリレングリコール、並びに三種類の二酸、すなわちテレフタル酸、マロン酸、及びソジオイミノビス（スルホニル安息香酸）及び／またはそれらのエステル生成等個物、から生成した線状縮合物である。このようなポリエステルは、水性媒体中で分散性であり、そしてこのような媒体から容易に塗布することができる。一般に、このようなポリエステルの固有粘度は、フェノール／クロロベンゼンの５０１５０重量部の溶液中、溶剤１デシリツトル中ポリマー約０．２５ｇの濃度で２５゛Ｃで測定して、すくなくとも０、Ｉ、通常は約０．１〜０．７である。

以下に詳細に説明する本発明の不活性粒子と共に、ポリエステルは、本発明のビニルピロリドンポリマー、ポリビニルアルコール、重合した酸化アルキレンモノマー、及びノニルフェノキシポリグリシドール成分の混合物中で、分散粒子の形態をとっている。ポリエステル粒子の直径は、一般に約１マイクロメートル以下、通常は約０．００１〜０．１、そして典型的には０．０１〜０．０８マイクロメートルである。層中のポリエステル粒子の寸法は、もちろん、特定の状況に対する透明性の要件と一致する。インク受容性層中のポリエステル′濃度は変更されることもある。有用な濃度は、一般に、層の総乾燥重量を基準として約５０〜約８５重量％の範囲にある。一般に、約８５重量％を有意に上回るポリエステル４度は、あいにくインク乾燥時間を増加し、しかも隣接するインク液滴が一緒に流動しやすいために画像解像度が低下する傾向があるので回避すべきである。

一方、約５０重量％を有意に下回るポリエステル濃度もまた、非常に小さい寸法のインクＬ′ノドを生しるので画像濃度が低くなり、よって映像品質に悪影響を及ぼす傾向があるので回避すべきである。

本発明のインク受容外層組成物の親水性ポリビニルアルコール成分は、高温で水溶性であり、しかも室温で水不溶性ではあるがしかし膨潤性であることが必要である。「室温」は、人が生活したり働いたりする環境における通常の温度範囲であり、そして一般に約１５°Ｃ〜３５°Ｃの間であると考える。

ポリビニルアルコールの組成は、明かに重要であるように見える。

木質的に完全に加水分解された種類を使用した場合、透明なコーティングを得るためには、ポリビニルアルコールは約６０，０００未満の数平均分子量を有すべきである。本発明のインク受容外層組成物には、数平均分子量約４０，０００を示す完全に加水分解されたポリビニルアルコールが特に有用である。完全には加水分解されておらず、このためより大きなアセテート置換度を示すポリビニルアルコールは、より高い分子量のものであることができる。例えば、公称数平均分子量６０，０００の加水分鮮度９８％のポリビニルアルコールを用いることで、優れたインク受容性、乾燥時間、及び透明性が得られる。

ポリビニルアルコールの性質に対する明かな限定の理由は、それらが作製し得るフィルムの性質にある。完全加水分解ポリビニルアルコールについては、数平均分子量が６０，０００を超える範囲に増加すると、フィルムは透明性を急速に失う。

インク受容性層におけるポリビニルアルコールの有用な濃度は、層の総乾燥重量を基準として一般に約１〜約４重量％である。本発明の実施において、約４重量％をいくらか上回るポリビニルアルコール濃度、及び約１重量％をいくらか下回るポリビニルアルコール濃度を使用することはできるが、約４重量％を有意に上回る濃度は、層またはフィルムの透明性を失わせてそれを曇らせる傾向があるので回避すべきであり、一方、約１重量％を有意に下回る濃度は、本発明の目的にもちろん反するインク受容性層のインク受容面の粗さを増大させる傾向があるので回避すべきである。

本発明のインク受容外層組成物の重合酸化アルキレン成分は、酸化アルキレン（アルキレンとは、炭素原子２〜６個を有する二価炭化水素基、例えばエチレン、プロピレン、ブチレンなど、を指す）のホモポリマーやコポリマーを含む非イオン性界面活性ポリマーを構成する。一般に、市販形の酸化アルキレンが使用される。例えば、市販形の酸化プロピレンは、酸化１．２−プロピレンであって、１．３−形ではない。米国特許第３，３７５，２０７号明細書（１９６８年３月２６日発行）に教示されているように、適当な触媒、例えば水素化アルミニウムと金属アセチルアセトンの混合物、の存在において加熱する方法のような周知の方法によって、上記酸化アルキレンを重合するか、またはそれらの混合物を共重合するかして、重量平均分子量約１００，０００〜５，０００，０００という高分子量を特徴とする特許鎖化合物を生成させることができる。本発明のポリビニルアルコール、ノニルフェノキンポリグリシドール、及び不活性粒子成分と組み合わされた本発明のインク受容性層の重合酸化アルキレン成分は、本発明の記録要素のインク受容性層のインク受容面に、高められた平滑性を付与する役割を担うものと考えられる。すなわち、三つの成分すべてが、平滑性を高めたインク受容性層を達成するのに寄与していると考えられる。本発明の実施では、重量平均分子量が５、０００，０００を上回る重合酸化アルキレン及び１００．０００を下回る重合酸化アルキレンのどちらも使用可能ではあるが、重合酸化アルキレンまたは重合酸化アルキレン混合物の選定に当たっては、その分子量が１００，０００をはるかに下回るとインク乾燥時間があいにく長期化合物してしまうので注意が必要である。

インク受容性層における重合した酸化アルキレン成分の有用な濃度は、層の総乾燥重量を基準として一般に約１〜約４重量％であるが、約４重吋％をいくらか上回る濃度及び約１重量％をいくらか下回る濃度は、インク受容性層の平滑性に悪影響を及ぼすことなく本発明の実施に使用することができる。

本発明のインク受容性層徂成物のノニルフェノキシポリグリシドール成分は、界面活性剤として層に取り込まれ、インク受容性層の分散性を改善し、支持体上に層を適用または塗布することを促進し、しかも先述のようＣこ、インク受容性層の表面の平滑性に寄与する。

インク受容性層におけるノニルフェノキシポリグリシドール成分の濃度は、層の総乾燥重量を基準として、典型的には約０．２〜約２、４重量％の範囲にある。

ノニルフェノキンポリグリシドールは市販されており、例えばＯｌｉｎ　Ｍａｔｈｉｅｓｏｎ社からＳｕｒｆａｃｔａｎｔ　ＩＯＧとして利用できる。

インク受容性層はまた不活性粒状材料も含む。このような材料もまた、要素の透明特性に悪影響を与えることなく、特に印刷された後に、本発明の画像記録要素のインク受容面の平滑特性を高めることを補助すると考えられる。適当な粒状材料には、不活性無機粒子、例えばチョーク、重炭酸カルシウム、炭酸カルシウム微粉、塩基性炭酸マグネシウム、ドロマイト、カオリン、力焼粘土、ピロフィライト、ヘントナイト、スクリサイト、ゼオライト、タルク、合成アルミニウムノリケート、合成力ルシウｌ、シリケート、珪藻土、無水珪酸微粉、水酸化アルミニウム、ハライト、沈降硫酸ハリラム、天然せつこう、せつこう、亜硫酸カルシウム、並びに不活性有機粒子、例えばポリメチルメタクリレートビーズ、コポリ　（メチルメタクリレートジビニルヘンゼン）ビーズ、ポリスチレンビーズ、及びコポリ（ビニルトルエンーＬープチルースチレ〉′ーメタクリル酸）ビーズ、を含むポリマービーズ、が含まれる。不活性粒状材料の組成や粒子寸法は、画像受容要素の透明性を撰なわないように選定される。

本発明の実施においては、典型的には、平均粒子寸法が約２５ミクロンを超えない不活性材料、好ましくは１２ミクロン未満、例えば３〜１２ミクロンの不活性材料が用いられる。粒子寸法が約２５ミクロン以上であると、得られるインク受容性層の表面が示す粗さは、粒子の粗い突起によって増大する。しかるに、粒子寸法が約３．０ミクロン未満であると、インク受容性層表面の所望の平滑性を達成することを助けるには、大量の不活性粒子を使用する必要がある。

一般に、インク受容性層は、層の総乾燥重量を基準として約０．５〜１．５重量％、好ましくは約０．８〜１．　２重量％の不活性粒状材料を含有する。本発明の実施において、約１．５重量％を超過する量及び約０．５重量％未溝の量を使用することは可能であるが、しかし、要素の光学特性をｔ員なわずに残ししかも要素を曇らせないために、約１．５重量％を有意に上回る濃度は使用しないように注意すべきである。要素のプロノキングまたは粘着が互いに他の材料に起こらないように、約０．５重量％を有意に下回る粒状材料濃度を使用することに注意することも賢明である。本発明の使用については、ＳｉＯｚ及びコポリ（メチルメタクリレート−ジビニルベンゼン）が好ましい不活性粒子である。

本発明の画像記録要素はインク受容性層のための支持体を含んで成る。様々な種類の支持体が知られており、当該技術分野で共通に使用されている。それらには、例えば、セルローストリアセテート、酢酸プロピオン酸セルロース、または酢酪酸セルロースのようなセルロース系エステル、ポリ（エチレンテレフタレート）のようなポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリオレフィン、ポリ（ビニルアセクール）、ポリエーテル、及びポリスルホンアミドを含む写真フィルムの製造に用いられている支持体が含まれる。ポリエステル系のフィルム支持体、特にポリ（エチレンテレフタレート）が、優れた寸法安定性故に好ましい。このようなポリエステルを支持体材料として使用する場合には、下塗層を使用してインク受容性層の支持体との結合を改善することが有利である。

この目的に有用な下塗用組成物は写真技術分野ではよく知られており、そして例えば、塩化ビニリデン／アクリロニトリル／アクリル酸クーポリマーまたは塩化ビニリデン／メチルアクリレート／イタコン酸ターポリマーのような塩化ビニリデンのポリマーを含む。

分散された不活性粒状材料及びポリエステルの固体粒子を含有する水性媒体中に、ビニルピロリドンポリマーと、ポリビニルアルコールと、重合した酸化アルキレンモノマーと、及びノニルフェノキシポリグリシドール界面活性剤とを？８液で含んで成る水性分散液から、インク受容性層をコーティングする。例えば、分散液の調製は、ノニルフェノキシポリグリシドール界面活性剤を含有する水性媒体中でポリエステルと不活性粒状材料を混合し、こうして形成した水性分散液を約８８°Ｃに約２〜６時間、好ましくは約４時間加熱し、次いで、水性ポリエステル含有分散液が熱いままの状態で、あるいは室温に冷却した後に、ビニルピロリドンポリマーの水溶液及びポリ酸化アルキレンの水？８液を水性ポリエステル含有分散液に加えることによって行うことができる。続いて、水性媒体中に適当な固体ポリビニルアルコールを、典型的には約１００°Ｃの温度で、水性媒体に固体ポリビニルアルコールを熔解するのに十分な時間、典型的には３０〜９０分間、加熱及び攪はんしながら溶解することによって生成したポリビニルアルコール成分の水溶液を、ポリビニルアルコールの水溶液が熱いままの状態で、あるいは室温に冷却した後に、ポリエステル含有分子ｔｔ　？ｅｚに加える。代わりの調製様式として、ノニルフェノキシポリグリシドール界面活性剤を含有する水性媒体中でポリエステルを混合し、こうして形成した水性媒体を約８８°Ｃに約２〜６時間、好ましくは約４時間加熱し、次いで、水性ポリエステル含有分散液を室温に冷却した後に固体ビニルピロリドンポリマー及び固体ポリ酸化アルキレンを水性ポリエステル含有分散液に加え、続いて、ポリビニルアルコールの水溶液及び不活性粒状材料を加えることによって、分散液を調製することができる。このような分散液を薄層として支持体上に塗布し、そして乾燥する。分散液は、浸漬または漬は塗、ロール塗、リバースロール塗、エアナイフ塗、ドクターブレード塗、及びビーズ塗を含むいくつかの適当な手順のいずれかによって、支持体上に塗布することができる。インク受容性層の厚みは、幅広く変化させることができる。インクジェット記録法において液体インクドツトで画像形成されるインク受容性層の厚みは、典型的には約４．０〜約２５ミクロン、そしてしばしば約８．０〜約１６ミクロンの範囲の乾燥厚である。

本発明の透明画像記録要素は、液体インクドツトが要素のインク受容性層に適用される印刷方法に用いられる。典型的な方法は、１個以上のノズルからの印刷ヘッドからインク液滴を噴出することによって紙上に活字文字を形成させる方法を含むインクジェット記録法である。いくつかの機構を利用することで、画像記録要素上のインク液滴の堆積を制御して、所望のインクドツトパターンを形成させる。例えば、一つの方法は、荷電インク液滴を静電手段で曲げることを含んで成る。別の方法は、圧電素子の制御下で単一の液滴を噴出することを含んで成る。

このような方法はよく知られており、そして例えば米国特許第４，６３６，８０５号及び同第４，５７８，２８５号明細書を含むいくつかの特許に記載されている。

本発明の透明画像記録要素に画像を形成するのに用いられるインクは、この目的についてよく知られている。インクジェット記録のような印刷方法に用いられるインク組成物は、典型的には、溶剤またはキャリヤー液、色素または顔料、保湿剤、有機溶剤、洗剤、増粘剤、防腐剤などを含んで成る液状組成物である。溶剤またはキャリヤー液は主として水であることができるが、多価アルコールのような有機材料が主なキャリヤーまたは溶剤液であるインクもまた使用される。このような組成物に用いられる色素は、典型的には、水溶性直接染料または酸性染料である。このような液状インク組成物は、例えば、米国特許第４，３８１．９４６号（１９８３年５月３日発行）；同第４，３８６，９６１号（１９８３年６月７日発行）：同第４，２３９，５４３号（１９８０年１２月１６日発行）；同第４，１７６．３６１号（１９７９年１１月２７日発行）；同第４，６２０，８７６号（１９８６年１１月４日発行）；及び同第４，７８１．７５８号（１９８８年１１月１日発行）を含む従来技術に広く記載されている。

以下の実施例は本発明をさらに説明するために示される。

叉搭開上透凱１１記録Ｉ栗■袈遣アクリロニトリルと、塩化ビニリデンと、及びアクリル酸とのターポリマーを含んで成る下塗層を塗布した厚み１０１．６マイクロメードルのポリ（エチレンテレフタレート）フィルムを、透明画像記録要素用の支持体として使用した。

水８１２グラムと、（ＢＡＳＦ社より商標Ｋｏｌｌｉｄｏｎ　９０で供給された）粘度平均分子〒６３０．０００のポリ　（ビニルピロリドン）３０グラムと、（Ｔｅｎｎｅｓｓｅｅ　Ｅａｓｔｍａｎ社よりＡＱ３８Ｓとして利用可能な）ポリ（１，４−シクロヘキンレンジメチレンーコ−ｐ−キシリレン（４０／６０　）テレフクレートーコーマロネートーコ−３，３′−ソジオイミノビス（スルホニルヘンシェード）　）　（４５／４０／１５）　７０グラムと、（八１ｔｌｒｉｃｈ　Ｃｈｅｎｉｃａ１社、Ｍｉ１ｗａｔ＋ｋｅｅ　Ｗｉｓｃｏｎｓｉｎ　より供給された）重量平均分子量１００，０００のポリ（酸化エチレン）４．４グラムと、（Ｏｌｉｎ　Ｍａｔｈｅｓｏｎ社より５ｕｒｆａｃｔａｎｔ１０　Ｇとして利用可能な）ノニルレフエノキノボ電ノグリシト′−ル１．３グラムと、（Ａｉｒ　Ｉ’ｒｏｄｕｃｔｓ　＆Ｃｈｅｍｉｃａｌｓ社、八ｌｌｅｎｔｏｗｎ　、　Ｐｅｎｎ、より商標ＡＩＲνＯＬ　３２５で市販されている）公称数平均分子量６０，０００の加水分鮮度９８％のポリビニルアルコールの２．５重量％水溶？＆　１７４．８グラムと、及び（Ｆｕｊ　１−Ｄａｖｉｓｏｎ　Ｃｈｅｍｉｃａ１社より商標５ｙｌｏｉｄ　２２１で供給された）平均粒子寸法６．５ミクロンの５ｉＯｚＯ，５グラムとを含んで成る水性コーティング組成物を使用して、前記支持体上にインク受容性層を形成させた。

組成物は、ノニルフェノキシポリグリシドール界面活性剤を含有する水８１２グラムにポリエステルを分散させ、その分散液を約８８°Ｃにゆっくりと加熱し、分散液を約８８゛Ｃで約２時間維持し、次いで室温（約２０°Ｃ）に冷却することによって調製した。続いて、固体ポリ（ビニルピロリドン）ポリマー３０グラムと固体ポリ（酸化エチレン）ポリマー４．４グラムをポリエステル含有分散液に加えて、分散液を撹はんした。最後に、ポリビニルアルコール（２，５重量％水溶液１７４．８グラム）と５ｙｌｏｉｄ　２２１をポリエステル含有分散Ｃ夜にカロえた。

得られた分散液は、水溶液中に直径約０．０２〜０．０５マイクロメートルのポリエステル粒子を含有した。分散液を厚み１５０ミクロンの層に塗布し、そして１０４°Ｃで乾燥して厚み約１５ミクロンとした。

実施例１を繰り返したが、但し、水９０３．３グラムと、同しポリ　（ビニルピロリドン）３０グラムと、同しポリエステル７０グラムと、同し’５ｙｌｏｉｄ　２２１Ｊ　Ｏ，５グラムと、ノニルフエノキシポリプリンドール１．２グラムとを含んで成り、ポリ（酸化エチレン）またはポリビニルアルコール成分を含まない水性コーティング組成物を使用して、支持体上にインク受容性層を形成させた。

１廉ガニ百　ｉ　、のＬ゛告実施例１を繰り返したが、但し、水９４７．２グラムと、同じポリ（ビニルピロリドン）３０グラムと、同じポリエステル７０グラムと、同じノニルフェノキシポリグリシドール１．　３グラムと、同じポリ（酸化エチレン）ポリマー４．４グラムと、同しｒｓｙｌｏｉｄ２２１　Ｊ　０．　５グラムとを含んで成り、ポリビニルアルコールを含まない水性コーティング組成物を使用して、支持体上にインク受容性層を形成させたヶ夫施拠土百　；　、のｉ′翫実施例１を繰り返したが、但し、水７７２．４グラムと、同しポリ（ビニルピロリドン）３０グラムと、同じポリエステル７０グラムと、同じｒｓｙｌｏｉｄ　２２ｂ　Ｏ，５グラムと、ノニルフェノキシポリグリシドール１．　３グラムと、同じポリビニルアルコールの２．５重量％水溶／１ｉ１７４，８グラムとを含んで成り、ポリ（酸化エチレン）ポリマーを含まない水性コーティング組成物を使用して、支持体上にインク受容性層を形成させた。

インクドツトを適用するＤＯＤ型イフィンクジエンドブリンター用して、上記実施例１〜４に記載したように製造した透明画像記録要素の上に画像を形成させた。使用したプリンターは０ｉｃｏｎｉｘ　１５０（商標）で、インクは黒色インクのＤ：ｃｏｎｒｘ　Ｐｌａｉｎ　Ｐａｐｅｒ　ＩｎｋｊｅｔＣａｒｔｒｉｄｇｅ　［］Ｉａｃｋ　Ｉｎｋ　（商標）とした、インクは１．３マイクロリットル／ｃｍ２の使用量で適用した。画像の検査は視覚的に且つ手で行い、そして実施例１〜４に記載したように製造したインク受容性層の表面組織の比較は、その表面を軽度から中度の圧力で指でこすることによって行った。実施例１に記載したように製造した本発明の要素のインク受容性層表面は、舷窓が滑らかで且つ光沢を示した。

対照的に、層中にポリ（酸化エチレン）及びポリビニルアルコール成分が欠けている実施例２に記載したように製造した要素のインク受容性層表面：層中にポリビニルアルコール成分が欠けている実施例３に記載したように製造した要素のインク受容性層表面；及び層中にポリ（酸化エチレン）成分が欠けている実施例４に記載したように製造した要素のインク受容性層表面、はすべて粗い表面を示した。

要約書液状インクドツトの適用によって画像形成可能なインク受容性層を含有する透明画像記録要素。インク受容性層は、（ｉ）ビニルピロリドン；（ｉｉ）ポリエステル、すなわちポリ（シクロへキシレンジメチレンーコーキシリレンテレフタレートーコーマロネートーコーソジオイミノビス（スルホニルベンゾエート））の粒子；（ｉｉｉ）　炭素原子２〜６個を含有する酸化アルキレンのホモポリマーまたはコポリマー；（ｉｖ）ポリビニルアルコール：（Ｖ）ノニルフェノキシポリグリシドール；及び（ｖｉ）不活性粒子、の組合せを含有する。透明画像記録要素を使用する印刷方法も開示する。

国際調査報告　ＯｒＴハ盲ＣＱｌ／ｎ朋止

Claims

【特許請求の範囲】

１．液状インクドットをインク受容性層に適用する印刷方法における使用に適合させた、支持体とインク受容性層とを含んで成る透明画像記録要素において、インク受容性層がインクドット寸法を制御することができ且つその表面が改善されたまたは向上した平滑性を示し、前記インク受容性層が、（ｉ）ビニルピロリドン；（ｉｉ）ポリエステル、すなわちポリ（シクロヘキシレンジメチレン−コーキシリレンテレフタレートーコーマロネートーコーソジオイミノビス（スルホニルベンゾエート））の粒子；（ｉｉｉ）炭素原子２〜６個を含有する酸化アルキレンのホモポリマーまたはコポリマー；（ｉｖ）ポリビニルアルコール；（ｖ）ノニルフェノキシポリグリシドール；及び（ｖｉ）不活性粒子、を含んで成る透明画像記録要素。
２．前記ポリエステルと前記不活性粒子が、（ｉ），（ｉｉｉ），　（ｉｖ），及び（ｖ）の混合物中に分散している、請求の範囲１記載の透明画像記録要素。
３．前記インク受容性層が、前記ビニルピロリドンポリマー約１５〜約５０重量％、前記ポリエステル約５０〜８５重量％、前記酸化アルキレンのホモポリマーまたはコポリマー約１〜４重量％、前記ポリビニルアルコール約１〜約４重量％、前記ノニルフェノキシポリグリシドール０．２〜約２．４重量％、及び前記不活性粒子約０．５〜約１．５重量％（重量はすべて成分（ｉ），（ｉｉ），（ｉｉｉ），（ｉｖ），（ｖ），及び（ｖｉ）の総乾燥重量を基準とする）を含んで成る、請求の範囲１記載の要素。
４．前記インク受容性層が、前記ビニルピロリドンポリマーと、前記ポリエステルと、前記酸化アルキレンのホモポリマーまたはコポリマーと、前記ポリビニルアルコールと、前記ノニルフェノキシポリグリシドールと、及び前記不活性粒子とを、重量比率約１．０：（１．５〜３．５）：（０．０３〜０．１４）：（０．０３〜０．１４）：（０．００５〜０．１０）：（０．００５〜０．０５）で含んで成る、請求の範囲１記載の要素。
５．前記ポリエステルがポリ（１，４−シクロヘキシレンジメチレン−コーｐ− キシリレン（４０／６０）テレフタレートーコーマロネートーコー３，３′−ソジオイミノビス（スルホニルベンゾエート））（４５／４０／１５）である、請求の範囲１記載の要素。
６．前記不活性粒子がＳｉＯ２の粒子である、請求の範囲１記載の要素。
７．前記不活性粒子がコポリ（メチルメタクリレートージビニルベンゼン）の粒子である、請求の範囲１記載の要素。
８．インク受容性層がポリエステルフィルム支持体上にある、請求の範囲１記載の要素。
９．要素が請求の範囲１記載の要素である透明画像記録要素のインク受容性層に液状インクドットを適用する印刷方法。