JPH05503440A - 赤外線体温計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 口 １　赤外線体温計 り う　発明の背景 本発明は、一般的には体温計に関し、より具体的には、患者の耳管内へ差込むよ うにされた先細のプローブを存する赤外線体温計に関するものである。

この特殊な種類の赤外線体温計は、体温測定が高い精度で、しかも極めて迅速に 可能なため、臨床分野で次第に広く用いられるようになってきた。従来のガラス 製の体温計では数分かかるのに対して、精確な体温が数秒で１　測定できる。加 えて、体温計のプローブを患者の外耳管に差込むだけなので、患者の不快感も最 小限に抑えられこの種の赤外線体温計は、通例、先細のプローブを有する手持ユ ニットを含んでいる。プローブ内又はプローブの基底部には赤外線センサが内蔵 されている。このような手持ちユニットは、一般に、各測定の終了後には、対応 するベース・ユニット内に置かれ、それによってプローブが、特定温度を有する 較正用標準面に隣接する位置に置かれるようになっている。患者の体温は、プロ ーブがベース・ユニット内の標準面から取出され、患者の耳管に差込れたさいに 、赤外線センサにより生じる信号の変化を検知することにより測定される。

以上に略述した赤外線体温計が、患者の体温の精確な別個のベース・ユニットか 必要であるため、過度にかさばって、扱いか厄介である。加えて、自由に持ち運 ぶこともてきない。更に、別の欠点は、手持ユニットから常時突出している先細 のプローブが、取扱い中に、とりわけこのユニットをベース・ユニットに収納す る場合に、損傷を受けやすい点である。それゆえ、別個のベース・ユニットを必 要をせず、しかもプローブの損傷のおそれのない改良赤外線体温計がめられてい る。本発明は、このめに応じたものである。

この種の赤外線体温計は、一般に、複数の患者に用いるためのものであるから、 各患者に用いる前にプローブには、使い捨ての衛生保護カバーをかぶせるのが望 ましい。この種のカバーを用いることは、しかし、時間を喰うことでもあれば面 倒なことでもある。したかって、この種のカバーを用いる場合には、使用前には 自動的に保護カバーを装着でき、使用後には自動的にカバーが除去され、処分さ れるような体温計がめられている。理想的には、カバーの着脱が自動式に行なわ れ、プローブにカバーを手で取付ける必要のない体温計か望ましい。

発明の概要 本発明は、別個の較正用ユニットが不要な、プローブに保護カバーを自動的に着 脱可能の改良赤外線体温計に具体化されている。この体温計は、使用者の手で保 持するようにされたハウジングと、赤外線放射を受取り患者の体温を示す信号を 発するため、患者の耳管内へそう人するようにされた先細のプローブとを有して いる。本発明によれば、この体温計は、更に、患者の体温を測るさいには、先細 のプローブをハウジング外部の使用位置へ前進させ、測定終了後には、ハウジン グ内の非使用位置へ後退させることを、選択的に行なうための前進／後退機構を 育している。こうすることにより、プローブは、各体温測定後の取扱い時に損傷 することが防止される。

更に詳しく述べれば、この体温計は、自己較正式で、別個の較正用ユニットを必 要としない。これは、較正用標準器が、ハウジング内に配置され、プローブが完 全にハウジング内へ引込められた場合には、先細のプローブの直ぐ前の操作位置 に、またプローブがハウジング外部へ前進させられた場合には、プローブと並ぶ 非操作位置に来、これら再位置間を可動にされているからである。

この前進／後退機構には、標準器を操作位置と非操作位置との間で選択的に移動 させる機構を備えている。この標準器は、選択的に、先細のプローブの直ぐ前に 位置させることのできるプレートと、このプレートに固定されたアームと、この アーム及びハウジングにより保持されたビン及びビンと協働するスロットとを育 するようにするのが好ましい。このビンとスロットとは、プレートとアームとを 標準器の操作位置と非操作位置との間で案内するためのものである。この案内動 作は、先細のブローブの各前進・後退動作と同時に行なわれるのが好ましし本発 明の別の特徴は、プローブがハウジング内に引だめられている間に、保護カバー がプローブと整列位置に来るようにするために、プローブ・カバー機構を備えて おき、これによって、前進／後退機構か、選択的にプローブを使用位置へ前進さ せると、自動的に保護カバーがプローブにかぶせられるようにした点である。加 えて、選択的なアクチュエータが実質的に同時に次の３つの機能を発揮するため に備えられている。すなわち、１）標準器をその非操作位置へ移動させるよう調 節する機能、２）プローブ・カバー機構が、先細のプローブに保護カバーを整列 させるように調節する機能、３）前進／後退機構が先細のプローブをその使用位 置へ前進させると同時に保護カバーをプローブにかぶせるように調節する機能で ある。この選択的なアクチュエータは、また、実質的に同時に次の機能を行なう ようにするのが好ましい。すなわち、ｌ）プローブをその非使用位置に引込める ように前進／後退機構を調節すると同時に、プローブがら使用済みの保護カバー を外す機能、２）プローブ・カバー機構が次の保護カバーと係合するよう調節す る機能、３）標準器が、引込められたプローブの直ぐ前の操作位置に移動するよ うに調節する機能である。

本発明の更に細部の別の特徴は、縦１列に接続され細長いチェーン形状をなす複 数の実質的に等しい保護カバーを収容する容器か備えられ、かつまた、爪が、先 頭の保護カバーに係合して、これをプローブと整列させる機Δ　能を育している 点にある。各隣接保護カバ一対は、カバ二　−中心線と整線せしめられた細いス トリップにより互いＣに結合されている。前記の爪はＵ字形の端部を存し、こ７ 　の端部を介して先頭の保護カバーの後縁、それも前記網ｌ＜　いストリップの 両側に係合するようにされている。こうすることによって、先頭のカバーをプロ ーブと強制的に艷　整列させることができる。

５　本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面に示した）　本発明の好適実施 例の説明により明らかとなろう。添付図面には、実例により本発明の諸原理が示 されている。

図面の簡単な説明 第１図は、本発明の赤外線体温計の斜視図で、その先細のプローブが、前方の使 用位置にあるところを示した図。

第２図は、第１図の体温計の前端を示した部分図で、プローブがその後方の非使 用位置から、前方の使用位置へ前進するさいに、保護カバーが、プローブの縦軸 線と整線された位置に置かれている状態を示した図。

第３図は、体温計の側断面図で、プローブが完全に引込められ、非使用位置にあ り、較正用標準器がプローブの直ぐ前方の位置に置かれ、爪が先頭の保護カバー と保合位置にある状態を示した図。

第４図は、第３図同様の側断面図で、プローブが、非使用位置から使用位置へ半 ば前進し、較正用標準器がプローブ前方から移動し、先頭の保護カバーか、前進 するプローブの直ぐ前に来ている状態を示した図。

′Ｍ５図は、第３図及び第４図同様の側面断面図で、プローブが完全に伸ばされ た使用位置にあり、保護カバーかプローブから突出している状態を示した図。

第６図は、先細のプローブとプローブ体を示した部分平面図で、プローブの直ぐ 前方に較正用標準器が位置している状態を示した図。

第７図は、第１図の体温計の握り部分内に収納される種類の多数の保護カバー用 の容器を示した斜視図。

第８図は、先頭の保護カバーに係合する爪の拡大詳細図で、爪が保護カバーをプ ローブの前方位置へ前進させている状態を示した図。

第９図は、ｔＪＥ３図の９−９線に沿った部分断面図で、プローブを前進・後退 させるための歯車機構を示した図。

好適実施例の説明 図面、特に第１図〜第５図には、手持用の赤外線体温計が示されている。この体 温計は、大体においてピストル形状のハウジング１１と、表示部１３と、患者の 体温測定のため外耳管に差込むようにされた先細のプローブ１５とを有している 。プローブ内に配置された赤外線センサは、外耳管から伝えられる赤外線放射を 受け取り、これに相応する電気信号を発生させる。この電気信号が適宜に処理さ れ、患者の体温が決定される。この処理は、体温計ハウジング内に配置されたプ リント回路盤（図示せず）に設けられた適当な電子回路により行なわれる。

コンピュータにより計算された体温は、ディスプレーに表示される。体温計用の 電力は、ハウジングの握り部分１９内に配置されたバッテリ１８により供給され る。

患者の体温は、患者の耳管からの赤外線放射をセンサが検知する闇に発生する赤 外線センサ信号と、既知の温度を育する較正用標準面から赤外線放射を受取った 場合に生じる信号とを比較することによって決定される。従来、較正用標準器は 、別個の較正用ユニットによって得られていた。この別個の較正用ユニット内へ 、手持ユニットを、各患者の体温測定の前に装着したのである。較正用ユニット 内の較正用標準器の温度は測定され、ある場合には調整され選択値にされる。

本発明によれば、較正用標準器は別個の較正用ユニットによってではなく、手持 体温計内に配置された内蔵較正用プレート２１により得られるようにされている 。特に、先細のプローブ１５は、プローブ縦軸１１１２３に沿ってハウジングＩ Ｉ内へ選択的に引込められるようにされである。引込められた位ｌｔ（［Ｎ３） に達すると、較正用プレート２Ｉはプローブの直ぐ前に移動するので、プローブ 内の赤外線センサが、実質的に較正用プレートだけからの赤外線放射を検知する 。患者の体温を測定するさいは、較正用プレートが、プローブの前から旋回して 遠ざかり、プローブが、ハウジング外へ送出されて、図１及び図５に示した位置 に来、患者の耳管にそう人される。

先細のプローブを前進・後退させる機構を、連続する第３図〜第５図と第６図と を参考にして、以下に説明する。はじめに特に第３図について見ると、プローブ １５は、ハウジング開口内に往復動可能に組付けられているセンサ体２７の前端 部のところに位置している。ハウジングの頂面に取付けられている指示取手２９ か、センサ体２７と作用接続されている。この指示取手２９は、体温計前端部と 表示部後方の位置との間を往復運動可能である。その前方位置は、図５に、後方 位置は図３に示されている。符号３０を付しである凹状のフィンガーノブが指示 取手の露出表面に形成され、指で操作しやすくされている。

較正用プレート２１は、２個の一体の保持脚３１　ａ。

３１ｂと結合されている。これらの脚は、プレート２１の向い合った側から等方 向に突出している。プレート２１と脚３１ａ、３１ｂの組合せは、大体において Ｕ字形をなし、このことは第６図から最もよく見ることができる。

先細のプローブＩ５が、ハウジング開口内に完全に引込められ、第３図及び第６ 図に示した位置に来ると、較正用プレート２１は、プローブの直ぐ前方の位置へ 旋回し、２個の脚かプローブ及び滑動可能のセンサ体２７を挟むかたちになる。

手動で指示取手２９を第４図の中間位置へ前進させると、ばね（図示せず）の作 用により較正用プレートは、プローブ軸線２３から下方へ旋回され、プローブが 前進する余地が生じる。

較正用プレート２１及び脚３１ａ、３１ｂの旋回運動は、脚から横方向に突出し ているビン３３ａ、３３ｂ及び３５ａ、３５ｂと、これらのビンにそれぞれ対応 するスロット３７ａ、３７ｂ及び３９ａ、３９ｂとにより制御される。ビン３３ ａ、３３ｂは、較正用プレートと向い合っている対応脚３１ａ、３１ｂの端部か ら横に両方向に突出している。これらのビン３３ａ、３３ｂの、外方へ突出する 端部は、ハウジング壁に形成されたスロット３７ａ、３７ｂに受容され、内方へ 突出する端部は、センサ体２７の側面に形成されたスロット４１ａ、４１ｂに受 容される。ビン３５ａ、３５ｂは、対応する脚３１ａ、３１ｂの中間位置から外 方へ突出しており、ハウジング壁に形成された対応スロット３９ａ、３９ｂに受 容されている。スロット３７ａ、３７ｂは、大体において水平に（すなわち、プ ローブの縦軸線２３と平行に）設けられ、スロット３９ａ、３９ｂは、大体にお いて斜めに形成されている。

指示取手２９が手で戻されると、センサ体のスロット４１ａ、４１ｂの前端か、 ビン３３ａ、３３ｂの内方へ突出する端部に係合し、これらのビンを強制的に後 退させる。これによってビン３５ａ、３５ｂが、斜めのスロット３９ａ、３９ｂ 内を上方へ滑動し、較正用プレート２１が上方旋回し、プローブの縦軸線２３と 整線せしめられる。最後に、ビン３３ａ、３３ｂが水平スロット３７ａ、３７ｂ の端部に達し、ビン３５ａ、３５ｂが、斜めのスロット３９ａ、３９ｂの上端部 に達する。これによって較正用プレートの旋回が終了する。

較正用プレート２１を下方へ旋回させ、プローブの縦軸線２３から外す操作は、 以上の経過とは逆の経過をとる。特に、指示取手２９とセンサ体２７の前進運動 により、ばね３０が較正用プレートを下方へ強制旋回させられると、ビン３３ａ 、３３ｂ及び３５ａ、３５ｂと、それぞれスロット３７ａ、３７ｂ及び３９ａ、 ３９ｂとが、その旋回運動を案内する。較正用プレートは、その非操作位置では 、第４図及び第５図に見られるように、プローブ１５とは整列されていない。

滑動可能のセンサ体２７の上側に取付けられたばねラッチ１０１と、このラッチ と協働しハウジング１１の頂壁下側に配置された戻り止１０３とは、患者の体温 を読取るさい、センサ体とプローブ１５とを前方位置に解放可能に留置する。同 じように、センサ体の上側に取付けられた第２のはねラッチ１０５と、これに対 応しハウジング頂壁下側に設けられた第２の戻り止１０７とは、センサ体とプロ ーブとをその完全に後退した位置に留めておく。第２のばねラッチに隣接し、セ ンサ体上側に取付けられた電気式リミットスイッチ１０９は、第２のはねラッチ が第２の戻り止と係合すると、自動的に閉じられ、体温計の電子装置に対し、較 正用プレート２１かプローブの直ぐ前に位置し、体温計の較正が行なわれる旨の 信号を送る。

この赤外線体温計は、多数の患者の体温測定に用いる目的のものである。それゆ え、各患者に使用する前に、プローブＩ５に衛生的な保護カバー４３をかぶせる ことが大切である。本発明の一特徴によれば、プローブがその不使用位置（第３ 図）から開口２５を通過してその使用位置（第５図）へ前進するたびに、自動的 に保護カバーがプローブにかぶせられるようにされている。加えて、使用後、プ ローブが使用位置から不使用位置へ引込められるさい、カバーが自動的に体温計 から除去され、廃棄されるようにされている。

複数の保護カバー４３が、細長いチェーンの形状に縦に並べられて、扇をたたん だような形状にハウジング１１に握り部分Ｉ９内に配置された容器４５内にたた み込まれているのが分かる。先頭のカバーは、通常、ハウジングの前端の開口２ ５の直ぐ下方の、容器前端に位置している。爪４７が、この先頭のカバーと選択 的に係合して、カバーをプローブ１５と整列する位置へ前進させる。この結果、 プローブは、その軸線２３に沿って不使用位置（第３図）から使用位置（第５図 ）へ前進すると、保護カバーに突入して、カバーのプラスチック薄膜４８が伸長 し完全にプローブを被覆することになる。

プローブ１５が貫通するハウジング開口２５は、その内周がカバー４３の内周よ り僅かに小さく、実質的に等しい形状を存している。したがって、カバーのプラ スチツク製ベース層は、プローブの前進により開口を通るよう強制されるさい、 僅かにたわみを生じる。

カバーは、開口を通って前進するさい、容器４５内に収納されているカバー列か ら自動的に分離される。使用後、プローブがハウジング１１内へ引込められるさ い、開口内周部が、僅かに大きいカバーをプローブから外す働きをし、カバーは その時点で容易に廃棄することかできる。

加えて、プローブの先端は、ハウジングＩＩの十分に奥まで引込められるので、 たとえカバーのプラスチ、り薄膜４８かプローブにへばり着いていても、プロー ブから完全に剥ぎ取ることかできる。

爪４７の運動を制御する機構は、センサ体２７の下側に固定され、指示取手２９ と一緒に可動のラック４９と、ラック４９と噛合っている遊び歯車５Ｉと、従動 歯車５９を含んでいる。従動歯車５９は、ベルクランク６３と共通の軸を中心と して回転する。指示取手か、第３図の完全引込み位置から第４図の中間位置へ前 進すると、ラック４９が前進し、遊び歯車を逆時計回り方向に回転させる。これ によって、従動歯車５９とこの歯車の、内方へ突出した鼻状部６５とが時計回り 方向に駆動される。

鼻状部６５は、ベルクランクに組付けられた可どう的なアーム６７と係合し、ベ ルクランクを時計回り方向に回転させ、爪４７を前進させる。爪４７は、ベルク ランクの端部に結合されている。

ベルクランク６３が、第４図の中間位置へ前進すると、先頭の保護カバー４３が 、前進するプローブ１５の直ぐ前方の位置に達する。爪４７とカバーとのそれ以 上の前進は、ベルクランクをロックする位置に配置されたストッパ６９により阻 止される。従動歯車５９か更に時計回り方向に回転すると、アーム６７は内方へ たわみ、内方へ突出している鼻状部６５か、アームを超えてスライドし、第５図 に示した位置へ進み続ける。この運動が続く間、爪４７は同じ位置にとどまって いる。

患者の体温の測定か終り、体温計を再び初期化しようと思えば、指示取手２９を 後方へ戻す。この運動によりラック４９とセンサ体２７か後退し、遊び歯車５１ が、時計回り方向に回転し、従動歯車５９と内方へ突出した鼻状部６５とを逆時 計回り方向へ回転させる。鼻状部６５が、可どう的なアーム６７のところに達す ると、アームとベルクランク６３は、鼻状部６５と一緒に逆時計回り方向に駆動 される。ベルクランクが更に逆時計回りに回転すると、ストッパ７１により機械 式に回転を阻止され、アーム６７か内方へたわみ、鼻状部６５がアームを超えて 第３図の位置へ戻る。これにより、制圓機構は、次の保護カバーをプローブＩ５ にかぶせる位置へ移動させつる状態となる。

爪４７か先頭のカバー４３と係合する様子は、第８図から最もよくうかがうこと ができる。特に、カバーの後縁７３が大体において直線状で、角が丸くされ、後 続のカバーと結合するために中心線のところに薄いストリップ７５が設けられて いるのが分かる。爪４７は、はぼＵ字形で、カバー後縁の中央ストリップの両側 に係合する２個の脚７７ａ、７７ｂを有している。この確実係合により、爪の前 進運動がカバーをプローブ前方の所望位置へ押出す一方、次の保護カバーを、次 のサイクルの間に爪と係合する所定位置へ引出すのである。コイルばね（図示せ ず）により与えられる軽度の予圧によって爪の作用端部は保護カバーのほうへ強 制的に動かされ、カバーの後縁に完全に係合せしめられる。

以上の説明から、本発明によって、完全自給式の改良手持赤外線体温計が得られ ることが分かるであろう。先細のプローブは、完全に体温計のハウジング内に設 けられた後退位置と、ハウジングの外の前進位置との間を往復動可能である。前 進位置で、プローブは患者の外耳管にはめ込むようにされている。プローブがハ ウジング内へ引込められると、較正用標準プレートがプローブの前方へ旋回せし められ、較正が容易にされる。プローブが前進位置、すなわち使用位置へ進むと 、自動的に漂準プレートはプローブから離れるだけでなく、使い捨ての保護カバ ーか、多数のカバーの収納されている容器から自動的に所定位置へ前進せしめら れ、前進して来るプローブにかぶせられ、衛生的な保護がなされる。

以上、本発明を好適実施例についてのみ説明したが、当業者には、本発明の枠を 逸脱することなしに池の種々の変化形が可能であることが分かるであろう。した かって、本発明は、請求の範囲の各請求項の記載によってのみ限定されるもので ある。

国際調査報告

Claims (19)

【特許請求の範囲】
1. １．赤外線体温計において、使用者の手で持つようにされたハウジングと、患者 の耳管内に差込んで赤外線放射を受取り、患者の体温を表わす信号を発するよう にされた先細のプローブと、先細のプローブを、患者の体温測定時にはハウジン グ外部の使用位置へ前進させ、体温測定完了時には完全にハウジング内部の後退 位置へ引込める作業を選択的に行なう前進／後退機構とを有することを特徴とす る赤外線体温計。
2. ２．更に、プローブがハウジング内に引込められている間に保護カバーを先細の プローブと整列位置につけるためのプローブ・カバー機構を有しており、それに より、前進／後退機構が選択的にプローブを使用位置へ前進させるさいに、保護 カバーが自動的にプローブにかぶせられることを特徴とする、請求項１記載の赤 外線体温計。
3. ３．保護カバーが、中央口を有する実質的に平らなベースを有し、更にこの中央 口に張り渡されている伸張可能のプラスチック薄膜を有しており、更に、前記前 進／後退機構が、先細のプローブを使用位置へ前進させる間に、プローブを保護 カバーの中央口を通過させて、プラスチック薄膜をプローブにかぶせるように操 作可能であり、 更にまた、前記前進／後退機構が、先細のプローブをその不使用位置へ後退させ る間に、プローブから保護カバーを自動的に除去するように操作可能であること を特徴とする、請求項２記載の赤外線体温計。
4. ４．互いに縦一列につなげられた実質的に等しい複数保護カバーを収納する容器 を有し、 更に、最先端の保護カバーと係合し、プローブがハウジング内に引込められてい る間に先細のプローブと整列する位置へ保護カバーを前進させる爪を、前記プロ ーブカバー機構が有していることを特徴とする、請求項２記載の赤外線体温計。
5. ５．保護カバーの各隣接対が、保護カバーの中心と整列せしめられた細いストリ ップにより互いに結合され、先頭の保護カバーを次の保護カバーと結合する狭幅 のストリップの両側で先頭のカバーの後縁に係合するようにされ、それによって 先頭のカバーを先細のプローブと強制的に整列させるようにされたＵ字形端部を 、前記爪が有していることを特徴とする、請求項４記載の赤外線体温計。
6. ６．ハウジング内に配置され、プローブがハウジング内の不使用位置に完全に引 込められているさいに、先細のプローブの直ぐ前に位置せしめられる較正用標準 器を有することを特徴とする、請求項１記載の赤外線体温計。
7. ７．先細のプローブが縦軸線を有し、前進／後退機構が先細のプローブをその縦 軸線に沿って前進、後退させ、 更に、ハウジング内に配置され、プローブがハウジング内の不使用位置に完全に 引込められると、先細プローブの直ぐ前の操作位置に来、プローブがハウジング の外の使用位置へ前進せしめられると、先細プローブと並んだ非操作位置へ移る ことが可能な較正用標準器を有しており、 前記前進／後退機構に、較正用標準器を選択的にその操作位置と非操作位置との 間を移動させる機構が備えられていることを特徴とする、請求項１記載の赤外線 体温計。
8. ８．較正用標準器が、先細プローブの直ぐ前に選択的に位置するようにされたプ レートと、このプレートに固定されたアームと、較正用標準器の操作位置と非操 作位置との間で前記プレートとアームとを案内するために、アームとハウジング とに設けられたピン及びスロットとを有することを特徴とする、請求項７記載の 赤外線体温計。
9. ９．プローブがハウジング内に引込められている間に、保護カバーを先細プロー ブと整列位置へもたらすプローブ・カバー機構が備えられており、それによって 、前進／後退機構がプローブを選択的に使用位置へ前進させると、自動的に保護 カバーがプローブにかぶせられるようにされ、 較正用標準器をその非操作位置へ移動させる調節と、プローブ・カバー機構が保 護カバーを先細プローブと整列させる調節と、前進／後退機構が先細プローブを その使用位置へ前進させる調節とを、実質的に同時に実施する選択的なアクチュ エータが備えられていることを特徴とする、請求項７記載の赤外線体温計。
10. １０．更に、前進／後退機構が先細プローブを不使用位置へ引込める調節と、プ ローブ・カバー機構が更に別の保護カバーと係合する調節と、較正用標準器を先 細プローブの直ぐ前方の操作位置へ移動させる調節とを、実質的に同時に行なう 機構を、選択可能なアクチュエータが有することを特徴とする、請求項９記載の 赤外線体温計。
11. １１．赤外線体温計において、使用者の手に持つようにされたハウジングと、患 者の耳管内に差込み赤外線放射を受取り、患者の体温を示す信号を発するように された先細のプローブと、 先細のプローブを、患者の体温の測定時には、ハウジング外部の使用位置へ選択 的に前進させ、体温測定終了時には、ハウジング内部の不使用位置へ選択的に完 全に後退させる前進／後退機構と、 ハウジング内に配置され、プローブがハウジング内の不使用位置へ完全に引込め られている間には、プローブの直ぐ前方の操作位置へ移動し、かつまたプローブ がハウジング外部の使用位置へ前進している間には、プローブと並ぶ非操作位置 へ移動し、これら両位置間を可動な較正用標準器とを有することを特徴とする赤 外線体温計。
12. １２．更に、プローブがハウジング内に引込められている間に、保護カバーを先 細のプローブと整列位置につけるためのプローブ・カバー機構を有しており、そ れによって、前進／後退機構がプローブを使用位置へ選択的に前進させた場合に 、保護カバーが自動的にプローブにかぶせられることを特徴とする、請求項１１ 記載の赤外線体温計。
13. １３．保護カバーが、中央口を有する実質的に平らなベースを有し、更にこの中 央口に張られた伸張可能なプラスチック薄膜を有しており、 前進／後退機構が、先細のプローブをその使用位置へ前進させる間に、プローブ を保護カバーの中央口内へ突入させ、プラスチック薄膜をプローブにかぶせるよ うに操作可能であり、 吏に、前進／後退機構が、先細のプローブを不使用位置へ後退させる間に、プロ ーブから保護カバーを除去するよう操作可能であることを特徴とする、請求項１ ２記載の赤外線体温計。
14. １４．更に、縦１列に結合された実質的に等しい複数保護カバーを収納する容器 を有し、 プローブ・カバー機構が、先頭の保護カバーと係合し、このカバーを、プローブ がハウジング内に引込められている間に、プローブを整列する位置へ移動させる ことを特徴とする、請求項１２記載の赤外線体温計。
15. １５．縦１列の保護カバー・チェーン内の各隣接カバー対が、カバー中心線と整 線された細いストリップにより互いに結合されており、 先頭の保護カバーの後縁、それも先頭のカバーと次のカバーとを結合する細いス トリップの両側に係合し、それによって先頭のカバーを先細のプローブと強制的 に整列させるようにされたＵ字形端部を、爪が有していることを特徴とする、請 求項１４記載の赤外線体温計。
16. １６．先細のプローブが縦軸線を有し、前進／後退機構が、プローブをその縦軸 線に沿って前進、後退させ、更に、前進／後退機構が、較正用標準器をその操作 位置と非操作位置との間を選択的に移動させる機構を有することを特徴とする、 請求項１１記載の赤外線体温計。
17. １７．較正用標準器が、先細のプローブの直ぐ前方の位置を選択的に占めるよう にされたプレートと、このプレートに取付けられたアームと、較正用標準器の操 作位置と非操作位置との間でプレートとアームを案内するための、アームとハウ ジングとに備えられたピン及びスロットとを有することを特徴とする、請求項１ ６記載の赤外線体温計。
18. １８．プローブがハウジング内に引込められている間に、保護カバーをプローブ と整列する位置につげるためのプローブ・カバー機構を有しており、それによっ て、前進／後退機構が、プローブを使用位置へ選択的に前進させると、保護カバ ーがプローブに自動的にかぶせられ、更に、 較正用標準器を非操作位置へ移動させる調節と、プローブ・カバー機構が先細の プローブに保護カバーを整列させる調節と、前進／後退機構が先細のプローブを その使用位置へ前進させる調節とを、実質的に同時に行なう選択的なアクチュエ ータが備えられていることを特徴とする、請求項１６記載の赤外線体温計。
19. １９．前記前進／後退機構が先細のプローブをその不使用位置へ後退させる調節 と、プローブ・カバー機構を次の保護カバーに係合させる調節と、較正用標準器 を先細のプローブの直ぐ前方の操作位置へ移動させる調節とを、実質的に同時に 行なう機構を、前記選択可能のアクチュエータが更に備えていることを特徴とす る、請求項１８記載の赤外線体温計。