JP3491006B2 - 歯周ポケット測定装置 - Google Patents

歯周ポケット測定装置

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JP3491006B2
JP3491006B2 JP35268096A JP35268096A JP3491006B2 JP 3491006 B2 JP3491006 B2 JP 3491006B2 JP 35268096 A JP35268096 A JP 35268096A JP 35268096 A JP35268096 A JP 35268096A JP 3491006 B2 JP3491006 B2 JP 3491006B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、歯科診療の分野で使
用される歯周ポケット測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】歯周疾患によって発生する歯周ポケット
の深さを測定することは、歯科の診療において重要な診
療行為の一つである。このための装置としては、ハンド
ピースの先端に探針とこれを覆うスリーブを設けると共
に探針とスリーブを相対的にスライド可能に構成し、探
針の先端を歯周ポケットの底部に、スリーブの先端を歯
肉の上縁にそれぞれ当てた際の両先端の位置のずれか
ら、歯周ポケットの深さを検出するものが知られている
(例えば、実公昭53−14069号公報、特公昭62
−24098号公報、実公昭62−32018号公報等
参照)。
【0003】しかしながらこれらの従来の装置において
は、ハンドピースの本体に対して探針の向きが固定され
ているため操作しにくく、患者の口腔に挿入される部分
に対するオートクレーブ滅菌の実施が困難であり、また
一般に機構が複雑で大型になりやすくコスト的にも高価
である等の問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明はこれらの点
に着目し、上記の問題点を解消して操作性がよく滅菌処
理などが容易で衛生的な装置を得ることを課題としてな
されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、この発明の歯周ポケット測定装置は、前端部分を
覆うカバー部材を備えたハンドピース本体と、カバー部
材の前端に装着されてカバー部材の長手方向に摺動可能
とされた操作部材と、この操作部材に取り付けられてカ
バー部材の前端から突出したフレキシブルなスリーブ
と、カバー部材に装着されてスリーブ内を貫通し、先端
を上記スリーブの先端から露出可能とされた探針、とを
備えており、且つ、上記操作部材及びスリーブを含む可
動部を前端方向に押圧する付勢手段をハンドピース本体
に設けている。上記のフレキシブルなスリーブとして
は、例えば細い金属線を密着卷きしたものが用いられ
る。
【0006】上記の付勢手段は押圧部材を備えており、
例えば圧縮されたコイルばねによってこの押圧部材を上
記可動部に当接させて可動部を前端方向に付勢してい
る。また、スリーブ先端と探針先端とが一致あるいはほ
ぼ一致する位置で上記可動部の移動を停止させる規制手
段が設けられており、この規制手段としては、例えば押
圧部材の前端方向への移動を所定位置で規制するような
構成が採用可能である。
【0007】また、ハンドピース本体に設けられた固定
部と、付勢手段の押圧部材に連結されて押圧部材と一体
に動く移動部とでセンサが構成されており、このセンサ
によって固定部に対する移動部の変位が検出され、スリ
ーブの移動距離に対応する検出信号が出力される。
【0008】上記のカバー部材はスリーブ及び探針と共
にハンドピース本体に対してその長手方向を軸として回
転可能に構成されており、また探針自体をカバー部材に
対してその長手方向を軸として回転可能とすることがで
きる。このカバー部材は、スリーブ及び探針と共にハン
ドピース本体に対して着脱可能に構成されており、少な
くともこれらのカバー部材、探針及び操作部材は耐熱性
の材料で構成されている。更にスリーブを操作部材に対
して着脱可能としてあり、また先端が細くなっている探
針の形状に応じてスリーブの先端は卷き径を小さくして
ある。
【0009】また、操作部材にはカバー部材の周囲を囲
むリング状操作部が設けられ、このリング状操作部は必
要に応じて着脱できるようになっている。
【0010】歯周ポケットの深さはセンサの検出出力か
ら算出される。このための測定回路は、センサの出力に
応じて、スリーブ先端と探針先端とが一致する位置を含
む任意の位置を原点に設定できる機能と、原点からのス
リーブ先端の移動距離を算出できる機能とを少なくとも
有するものであり、ハンドピース本体に設けられ、ある
いはハンドピース本体に対して別置される制御装置に設
けられる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を図
示の例について説明する。図1はハンドピースの前端部
分の拡大断面図、図2及び図3は全体の断面図、図4は
ハンドピースの後端部分の拡大断面図、図5は図1のA
−A線断面図、図6はハンドピースの前端部分の平面
図、図7は図2のB−B線断面図、図8は測定回路の構
成を示すブロック図である。なお、この明細書において
は、図1乃至図4の左側を前、右側を後として前端、後
端等の語句を使用してある。
【0012】図において、1はハンドピース本体1Aと
その前端部分を覆うカバー部材1Bで構成されるペンシ
ル型のハンドピースである。2は付勢手段、3はセンサ
であり、これらはハンドピース本体1Aに内蔵されてお
り、ハンドピース本体1Aの後端には図外の制御装置に
接続するためのコード4が取り付けられている。また5
は探針、6はスリーブ、7は操作部材であり、これらは
カバー部材1Bに取り付けられている。ハンドピース本
体1Aは、コード4が取り付けられているベース部11
の前端に筒状体12を固定した構造であって、筒状体1
2はベース部11の前端側の全周を覆うと共に更に前方
に突出する形状となっている。
【0013】なお、図示の例ではカバー部材1Bは内面
外面共に断面が円形であるが、断面形状は一部が欠けた
C字状やU字状のような非円形のものであってもよく、
また外面が多角形や楕円形などの非円形であってもよ
い。
【0014】11aはベース部11に筒状体12を螺合
して一体化するためのねじ部であり、このねじ部11a
より前方では筒状体12は細径になっていて、この細径
部分にはピストン状のスライダー13がスライド自在に
挿入されている。スライダー13にはセンサ3の移動部
3aが連結棒14を介して連結され、ベース部11の前
端面とスライダー13の後端面の間にコイルばね15が
圧縮された状態で配置され、これらの各部材の組み合わ
せによってスライダー13を前端方向に付勢する付勢手
段2が構成されている。また、センサ3の移動部3aの
前縁3bはベース部11の内面に形成されている段部1
2bに当接するようになっており、これによって移動部
3a、すなわちスライダー13の前端方向へのこれ以上
の移動を止める規制手段2aが構成されている。
【0015】センサ3は上記の移動部3aと、ベース部
11に固定された固定部3cで構成されている。移動部
3aは内部に透光性の窓3dを備えた細長い枠状のもの
で、窓3dには遮光性の目盛り(図示せず)を長手方向
に沿って一定間隔で設けた構造である。また、固定部3
cにはLED3eとフォトトランジスタ3fで構成され
るフォトカプラが使用されており、移動部3aはLED
3eとフォトトランジスタ3fの間に配置されている
(図7参照)。従って、固定部3cに対して移動部3a
が移動すると、LED3eからフォトトランジスタ3f
に入射する照射光が目盛りで遮られて断続するので、こ
の断続回数をカウントすることにより、移動部3aの移
動距離を光学的に非接触で検出できるのである。このた
めの測定回路については後述する。なお、センサ3と図
外の制御装置とはコード4を経て電気的に接続されてい
るが、ベース部11の内部のリード線は図示してない。
【0016】筒状体12の後端の外面にはCリング21
aとCリングキャッチ21が取り付けられており(図4
参照)、Cリングキャッチ21の前端側にはねじ部21
bによってカバー部材1Bが固定されている。Cリング
キャッチ21とカバー部材1Bの内面は前述したハンド
ピース本体1Aの筒状体12の外面に対応した形状を有
する筒状であって、筒状体12はこのCリングキャッチ
21及びカバー部材1Bによって完全に覆われている。
なお、Cリングキャッチ21はCリング21aを介して
ベース部11に係止しているだけであるので、カバー部
材1BはこのCリングキャッチ21と共にベース部11
に対して回転可能であり、またワンタッチでベース部1
1から取り外すことができる。
【0017】25はその前面を囲む形状の枠25aを有
するキャップ、26はプッシュバー、27はスリーブキ
ャッチ、28は探針受け、29はリング状操作部であ
る。操作部材7は前板7aを一体に形成したほぼL型の
部材であり、上記の枠25aの内側はこの前板7aが挿
入されて移動できる空間となっている。操作部材7は前
板7aを枠25aの内部に配置し、プッシュバー26を
キャップ25に設けられた穴25bに後方から挿通し、
更に枠25aの内部空間に配置された前板7aのねじ部
7bにねじ込むことによってキャップ25と一体化さ
れ、次いでキャップ25をそのねじ部25cによってカ
バー部材1Bの前端にねじ込むことにより、操作部材7
はキャップ25と共にカバー部材1Bに取り付けられ
る。
【0018】探針5は先端が細くなると共に中間で図の
ように湾曲した形状であり、スリーブキャッチ27はこ
の探針5を挿通できるパイプ状のもので操作部材7の前
板7aに取り付けられており、探針5はその基部をスリ
ーブキャッチ27に前から挿入し、更にキャップ25に
設けられた探針受け28に挿入することによってカバー
部材1Bの前端に取り付けられる。スリーブ6はステン
レスなどの細い金属線を密着卷きしたフレキシブルなも
のであって、探針5の形状に応じて先端の卷き径を小さ
くした形状となっており、探針5にかぶせた状態で基部
をスリーブキャッチ27の受け口に挿着することによっ
て操作部材7に取り付けられる。
【0019】また、リング状操作部29はカバー部材1
Bの先端部分とキャップ25の周囲を囲むリング状であ
って、弾力性に富む材料で形成されており、その両端と
操作部材7の側縁との間に形成された凹凸部29aによ
って操作部材7に対して着脱できる構造になっている
(図5参照)。
【0020】なお後述するように、カバー部材1Bと操
作部材7、キャップ25及びリング状操作部29は、探
針5やスリーブ6と共にベース部11から取り外してオ
ートクレーブ滅菌の処理を行うために、処理対象となる
これらの部材は耐熱性の材料で構成されている。
【0021】図2はこのようにして各部材が組み付けら
れた後の待機状態を示したものである。すなわち、スラ
イダー13は付勢手段2の押圧部材であって、コイルば
ね15の付勢力でプッシュバー26に当接してこれを前
方に押圧しており、キャップ25の枠25a内を前後方
向に移動できる操作部材7は、この押圧によってそれ以
上の移動を規制している枠25aに前板7aが当たる位
置まで前方に移動している。探針5とスリーブ6の長さ
はこの状態でその先端5a及び6aの位置がほぼ一致す
るように選定されている。
【0022】図3は使用者が操作部材7あるいはリング
状操作部29を操作し、前板7aがキャップ25の前面
に当たる位置まで操作部材7を後方に移動させた状態で
あり、この操作によってスリーブ6は探針5に対して相
対的に移動し、その先端6aは先端5aよりも移動分だ
け後退している。コイルばね15の付勢力は操作に支障
のない程度の弱いものであり、またスリーブ6はフレキ
シブルであるので、この移動はスムーズに行われる。こ
の移動に伴ってスライダー13はプッシュバー26に押
されて後退し、連結棒14を介して連結されたセンサ3
の移動部3aも固定部3cに対して相対的に移動し、移
動量に応じた断続信号が固定部3cのフォトトランジス
タ3fから出力されることになる。
【0023】歯周ポケットの測定は、例えば次のような
手順で行われる。まず、図2において操作部材7を操作
して探針5の先端5aとスリーブ6の先端6aの位置を
一致させ、その時の移動部3aと固定部3cの相対的な
位置関係を記憶してこれを原点とする。そして、操作部
材7を大きく後退させた図3の状態で探針5の先端5a
を患者の歯周ポケットの底部まで挿入した後、先端6a
が歯肉の上縁に当たる位置までスリーブ6を戻せば、そ
の時の先端5aと先端6aの位置の差、すなわち原点か
ら先端6aまでの距離が歯周ポケット深さに対応したも
のとなるので、これを検出することによって歯周ポケッ
トの深さが測定されるのである。
【0024】以下、このような操作によって移動部3a
の移動距離を検出するための測定回路について、図8の
ブロック図により説明する。図8において35は測定回
路であり、36は波形成形回路、37はカウント増減検
出回路、38はカウンター回路、39は複数個のスイッ
チを備えた操作スイッチ部、40はCPUを備えた制御
回路である。上述した原点の設定は、先端5aと先端6
aを一致させた状態で操作スイッチ部39の所定のスイ
ッチを操作することによって行われる。
【0025】センサ3からは移動部3aの移動方向を示
す信号も出力されるようになっており、スリーブ6を後
退させることによってセンサ3から断続信号が送られる
とこれを波形成形回路36で成形し、カウント増減検出
回路37で移動方向に応じてカウントの増減を算出し、
カウンター回路38でカウントの積算値を求めて制御回
路40に入力する。次いで探針5の先端5aを歯周ポケ
ットの底部まで挿入し、スリーブ6の先端6aを歯肉の
上縁に当たる位置まで戻した時の断続信号によるカウン
ト増減から、カウントの積算値を求めて制御回路40に
入力するのであり、これらの値からスリーブ6の先端6
aの現在位置、すなわち原点からの移動距離を算出する
ことにより歯周ポケットの深さが求められるのである。
【0026】なお、上記のように先端5aと先端6aの
位置を一致させた状態を原点としないで任意の位置を原
点とし、測定時にずれを補正するような処理を行うこと
も可能である。例えば交換した新しいスリーブ6の長さ
がそれまでのものと若干異なる場合には、原点を再設定
しないでその差分を演算時に補正するのである。
【0027】41は表示部、42は記憶装置、43はプ
リンタ、44は他の機器への通信回路であり、上記の測
定結果は操作スイッチ部39の操作に応じて表示され、
あるいは記憶され、あるいはプリントアウトされ、また
他のコンピュータなどに送られて診断資料として利用さ
れることになる。
【0028】図8において35aは制御装置であり、例
えば鎖線で囲まれるような回路や機器がハンドピース本
体1Aに対して別置されるハウジングに収納されてい
る。この場合は、センサ3を動作させるための電源やセ
ンサ3からの出力信号は、ハンドピース1と制御装置3
5aの間を接続しているコード4を介して供給され、ま
た送信されることになる。なお、制御装置35aは専用
の歯周ポケット測定装置であってもよいが、測定回路3
5の大部分は歯周ポケットの測定以外にも用いることが
できるものであるから、他の機能をも備えた医療用の診
断装置にカウンター回路38などの歯周ポケット測定用
の回路を付加した構成としてもよい。
【0029】このように、ハンドピース本体1Aと制御
装置35aとをコード4で接続する方式では、ハンドピ
ース1を軽量化できる反面、コード4のために操作性が
低下する。従って、例えば少なくとも原点を設定する機
能、及びスリーブ6の先端6aがこの原点に対して移動
した距離を算出して歯周ポケットの深さを測定する機能
に必要な回路を備えた制御基板と、小型の電源バッテリ
などをハンドピース1に搭載してコードレス式とすれ
ば、操作性を向上することができる。この場合には、例
えば得られた測定結果を一時記憶しておき、測定を終了
してハンドピース1を置き台を兼ねる充電器に載置した
時に据置式の制御装置にデータを送るようにするなど、
適宜の手段を採用することができる。
【0030】なお上述したセンサ3の構造は一例に過ぎ
ず、例示した以外のデジタルタイプや、差動トランス式
のようなアナログタイプなど、適宜の構成のものを使用
することができる。この場合には、測定回路35として
センサのタイプに応じた回路のものを採用すればよい。
【0031】さて、図示のハンドピース1は上述のよう
な構成であるから、実際の使用に際して種々の機能が発
揮される。まず、スリーブ6が細い金属線を密着卷きし
たものであるので非常に柔軟性に富んでおり、探針5が
曲がっていても操作部材7の操作時に探針5に沿ってス
ムーズに移動し、測定の妨げになることがない。なお、
柔軟性のあるスリーブ6としては、例えばフッ素樹脂系
の肉厚の薄いパイプ材などを用いることもできる。
【0032】また、カバー部材1Bはベース部11に対
して回転可能であるため、コード4が接続されていて向
きを変えにくいハンドピース本体1Aに対してスリーブ
6及び探針5と共にカバー部材1Bを適宜回転させるこ
とができ、またカバー部材1Bごと回転させないで探針
5のみをキャップ25に対して回転させることもできる
ので、探針5を所望の方向に向けることができて歯周ポ
ケットの測定が容易となる。この場合、着脱自在のリン
グ状操作部29を操作部材7に取り付けておけば、操作
部材7の実際の向きに関係なくカバー部材1Bの全周に
操作部材7が設けられた状態となって操作性が向上する
一方、必要のない時には取り外しておくことができて邪
魔になることがない。
【0033】またカバー部材1Bの先端にはキャップ2
5が取り付けられ、これらによってハンドピース本体1
Aの筒状体12やその先端部に位置するスライダー13
が完全に覆われているので、測定時に筒状体12やスラ
イダー13は患者の口腔に接触することがなく、患者の
唾液や血液などが侵入することもない。そして接触する
可能性のあるカバー部材1Bと操作部材7及びキャップ
25は、探針5やスリーブ6と共にベース部11から取
り外すことができるので、オートクレーブ滅菌の処理を
容易に行うことができる。なお、スリーブ6はスリーブ
キャッチ27に挿着しただけであるから簡単に交換で
き、患者ごとの使い捨てが容易である。
【0034】スライダー13は単にプッシュバー26を
押圧しているだけで結合されていないので、上記のよう
にカバー部材1Bなどをベース部11から取り外すこと
の妨げにはならない。また、センサ3の移動部3aの前
縁3bとベース部11の段部12bで規制手段2aが構
成されており、カバー部材1Bなどを取り外してもスラ
イダー13が筒状体12から前端方向に飛び出すなどの
不具合は生じない。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明の歯周ポケット測定装置は、前端部分を覆うカバー部
材を備えたハンドピース本体と、カバー部材の前端に装
着されてカバー部材の長手方向に摺動可能とされた操作
部材と、この操作部材に取り付けられてカバー部材の前
端から突出したフレキシブルなスリーブと、カバー部材
に装着されてスリーブ内を貫通し、先端を上記スリーブ
の先端から露出可能とされた探針、とを備えており、且
つ、上記操作部材及びスリーブを含む可動部を前端方向
に押圧する付勢手段をハンドピース本体に設けている。
【0036】従って、探針の先端を患者の歯周ポケット
の底部まで挿入すると共に、スリーブの先端を歯肉の上
縁に当てた時のそれぞれの先端の位置の差から歯周ポケ
ットの深さを検出するという操作を容易に行うことがで
き、またハンドピース全体をコンパクトにまとめること
ができると共に機構が比較的簡単となり、コストの低減
も可能となる。また、細い金属線を密着卷きしたスリー
ブを用いることにより柔軟性に富んだスリーブが得られ
るので、測定時に探針の曲がりに沿ってスリーブはスム
ーズに移動し、測定を支障なく行うことができる。
【0037】また、付勢手段の押圧部材を可動部に当接
させた構成とすることにより、患者の口腔に挿入される
部分であるカバー部材やスリーブ、探針などをハンドピ
ース本体に対して回転させたり、着脱したりすることが
できる。従って、歯牙の向きに応じて探針を所望の方向
に向けることができるので歯周ポケットの測定が容易と
なり、またハンドピース本体の先端部分を覆っているカ
バー部材などを取り外して滅菌処理を行うことができ
る。特にカバー部材や探針及び操作部材などを耐熱性材
料で構成したものでは、高温のオートクレーブ滅菌処理
を実施することが可能であり、安全性が高く衛生的な装
置を得ることに大きな効果がある。
【0038】また、センサの出力に応じて、スリーブ先
端と探針先端とが一致する位置を含む任意の位置を原点
に設定できる機能と、この原点からのスリーブ先端の移
動距離を算出できる機能とを少なくとも有する測定回路
をハンドピース本体に設けたものでは、コードレス式の
ハンドピースとして操作性を向上することができ、測定
回路をハンドピース本体に対して別置される制御装置に
設けたものでは、ハンドピースの軽量化が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態の歯周ポケット測定装
置におけるハンドピースの前端部分の拡大断面図であ
る。
【図2】同装置におけるハンドピースの全体の断面図で
ある。
【図3】同じく同装置におけるハンドピースの全体の断
面図である。
【図4】同装置におけるハンドピースの後端部分の拡大
断面図である。
【図5】図1のA−A線断面図である。
【図6】同装置におけるハンドピースの前端部分の平面
図である。
【図7】図2のB−B線断面図である。
【図8】同装置における測定回路のブロック図である。
【符号の説明】
1 ハンドピース 1A ハンドピース本体 1B カバー部材 2 付勢手段 2a 規制手段 3 センサ 3a 移動部 3c 固定部 5 探針 5a 先端 6 スリーブ 6a 先端 7 操作部材 13 スライダー(押圧部材) 29 リング状操作部 35 測定回路 35a 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭56−26107(JP,U) 特公 昭60−24098(JP,B2) 実公 昭53−14069(JP,Y2) 実公 昭62−32018(JP,Y2) 米国特許3943914(US,A) 米国特許4665621(US,A) 米国特許4764114(US,A) 西独国実用新案公開9419769(DE, A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61C 19/04

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端部分を覆うカバー部材を備えたハン
    ドピース本体と、カバー部材の前端に装着されてカバー
    部材の長手方向に摺動可能とされた操作部材と、この操
    作部材に取り付けられてカバー部材の前端から突出した
    フレキシブルなスリーブと、カバー部材に装着されてス
    リーブ内を貫通し、先端を上記スリーブの先端から露出
    可能とされた探針、とを備えており、且つ、上記操作部
    材及びスリーブを含む可動部を前端方向に押圧する付勢
    手段をハンドピース本体に設けたことを特徴とする歯周
    ポケット測定装置。
  2. 【請求項2】 スリーブが細い金属線を密着卷きしたも
    のである請求項1記載の歯周ポケット測定装置。
  3. 【請求項3】 付勢手段が押圧部材を備えており、この
    押圧部材を上記可動部に当接させて可動部を前端方向に
    付勢するものである請求項1又は2記載の歯周ポケット
    測定装置。
  4. 【請求項4】 スリーブ先端と探針先端とが一致あるい
    はほぼ一致する位置で上記可動部の移動を停止させる規
    制手段が設けられている請求項3記載の歯周ポケット測
    定装置。
  5. 【請求項5】 規制手段がハンドピース本体に設けられ
    たもので、押圧部材の前端方向への移動を所定位置で規
    制するように構成されている請求項3又は4記載の歯周
    ポケット測定装置。
  6. 【請求項6】 付勢手段の付勢力が圧縮されたコイルば
    ねによって発生するものである請求項2乃至5のいずれ
    かに記載の歯周ポケット測定装置。
  7. 【請求項7】 ハンドピース本体に設けられた固定部
    と、付勢手段の押圧部材に連結されて押圧部材と一体に
    動く移動部とを備え、固定部に対する移動部の変位を検
    出してスリーブの移動距離に対応する検出信号を出力す
    るセンサが設けられている請求項3乃至6のいずれかに
    記載の歯周ポケット測定装置。
  8. 【請求項8】 カバー部材がスリーブ及び探針と共にハ
    ンドピース本体に対してその長手方向を軸として回転可
    能に構成されている請求項1乃至7のいずれかに記載の
    歯周ポケット測定装置。
  9. 【請求項9】 カバー部材がスリーブ及び探針と共にハ
    ンドピース本体に対して着脱可能に構成されている請求
    項1乃至8のいずれかに記載の歯周ポケット測定装置。
  10. 【請求項10】 探針がカバー部材に対してその長手方
    向を軸として回転可能に構成されている請求項1乃至9
    のいずれかに記載の歯周ポケット測定装置。
  11. 【請求項11】 スリーブが操作部材に対して着脱可能
    に構成されている請求項7乃至10のいずれかに記載の
    歯周ポケット測定装置。
  12. 【請求項12】 スリーブが探針の形状に応じて先端の
    卷き径を小さくした形状である請求項1乃至11のいず
    れかに記載の歯周ポケット測定装置。
  13. 【請求項13】 少なくともカバー部材、探針及び操作
    部材が耐熱性材料で構成されている請求項1乃至12の
    いずれかに記載の歯周ポケット測定装置。
  14. 【請求項14】 操作部材がカバー部材の周囲を囲むリ
    ング状操作部を備えている請求項1乃至13のいずれか
    に記載の歯周ポケット測定装置。
  15. 【請求項15】 リング状操作部が着脱自在である請求
    項14記載の歯周ポケット測定装置。
  16. 【請求項16】 センサの出力に応じて、スリーブ先端
    と探針先端とが一致する位置を含む任意の位置を原点に
    設定できる機能と、この原点からのスリーブ先端の移動
    距離を算出できる機能とを少なくとも有する測定回路を
    ハンドピース本体に設けた請求項1乃至15のいずれか
    に記載の歯周ポケット測定装置。
  17. 【請求項17】 センサの出力に応じて、スリーブ先端
    と探針先端とが一致する位置を含む任意の位置を原点に
    設定できる機能と、この原点からのスリーブ先端の移動
    距離を算出できる機能とを少なくとも有する測定回路を
    ハンドピース本体に対して別置される制御装置に設けた
    請求項1乃至15のいずれかに記載の歯周ポケット測定
    装置。
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