JPH0550280B2 - - Google Patents

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JPH0550280B2
JPH0550280B2 JP17455186A JP17455186A JPH0550280B2 JP H0550280 B2 JPH0550280 B2 JP H0550280B2 JP 17455186 A JP17455186 A JP 17455186A JP 17455186 A JP17455186 A JP 17455186A JP H0550280 B2 JPH0550280 B2 JP H0550280B2
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water
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reagent
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Kazuya Kawasaki
Yoshikazu Amano
Shunkai Katsuyama
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は液体中の酵素活性、特にアスパラギン
酸アミノトランスフエラーゼ活性測定用の乾式液
体分析要素の製造方法に関する。 [従来技術] 少なくとも一つの水浸透性層にα−ケトグルタ
ール酸とアスパラギン酸(またはそれらの塩)と
を含み、生成するオキサロ酢酸を検出する乾式液
体分析要素は、液体中のアスパラギン酸アミノト
ランスフエラーゼ(以下、ASTと略記する)活
性測定に適する。このような乾式液体分析要素の
使用中に、背景濃度が上昇し、予め設定された検
量線が利用できなくなることがしばしば経験され
たが、その原因はなかなか分からなかつた。 [発明の目的] 本発明者らは、上記の現象の原因を鋭意追及し
た結果、水浸透性層に酸化チタン粒子を含む
AST活性分析要素を蛍光灯下に長い時間置くと、
背景濃度が増加することを見出した。 乾式分析要素の検出層、試薬層等に生じた検出
可能な変化(色変化、発色等)を光透過性を有す
る支持体側から反射測光する際に、展開層に点着
供給された被検液の色、特に試料が全血である場
合のヘモグロビンの赤色等を遮蔽するとともに背
景として機能させるために、例えば、酸化チタン
を含む光反射層を液体展開層の下に設けることが
しばしば行なわれる。あるいは酸化チタンを含む
光反射層を多孔性液体展開層の下に設ける代わり
に、多孔性液体展開層、試薬層、検出層等のいず
れかに酸化チタンを含むようにすることもある。
このように、AST活性分析要素の水浸透性層に
酸化チタンを含む場合に、分析要素を蛍光灯下に
長い時間置くと、背景濃度が増加することが判明
した。 本発明の目的は、少なくとも一つの水浸透性層
を有し、水浸透性層の少なくとも一つは多孔性液
体展開層であり、水浸透性層の少なくとも一つに
α−ケトグルタール酸とアスパラギン酸(または
それらの塩)を含み、水浸透性層の少なくとも一
つに酸化チタン粒子を含み、液体中のAST活性
測定用の乾式液体分析要素において、分析要素中
に含まれる酸化チタンに起因する蛍光灯下におけ
る背景濃度の増大を防止し、精度の高い乾式液体
分析要素を提供することである。 [発明の構成] 本発明の上記目的は、前記乾式液体分析要素に
おいて、温度40℃で常圧付近の酸素雰囲気中でテ
トラリンに混合して波長300nm以上の紫外線を照
射したとき一定の(例えば20mmHg)酸素分圧の
減少を得るのに要する時間が、同一条件でテトラ
リンのみに紫外線を照射した場合のそれに比べ少
なくとも4倍であるような酸化チタン粒子を用い
ることによつて、達成された。 本発明に用いられる酸化チタンを選択するに
は、40℃に保つた恒温槽中に置かれたセル中にテ
トラリン10mlと酸化チタン0.20gを入れ、常圧の
酸素を封入した後、マノメータに接続する。セル
中の液を撹拌しながら、上方から市販の紫外線ラ
ンプ(例えば東芝SHL−100UV)を用いて紫外
線を照射し、10分から3時間の間マノメータによ
りセル中の圧力の変化を測定する。そして、同様
にしてテトラリンのみに紫外線照射したときの圧
力変化と比較する。このような方法により選択さ
れた本発明に適合する酸化チタンは、例えば石原
産業(株)製のタイペークR−850である。本発明に
適合しない酸化チタンの例は、石原産業(株)製のタ
イペークA−100,A−220,R−615,R−550,
R−780等である。 液体中のAST活性測定用の乾式液体分析要素
において、広く利用される反応は、アスパラギン
酸およびα−ケトグルタール酸を基質として生成
するオキザロ酢酸を、オキザロ酢酸脱炭酸酵素に
よつてピルピン酸に変換し、ピルピン酸を生成さ
せ、生成したピルピン酸とピルビン酸オキシダー
ゼの作用により過酸化水素を発生させ、過酸化水
素に感応(通常ペルオキシダーゼの存在下で)す
る呈色指示薬の発色を測定するものである。 これらの反応成分、基質あるいは酵素は、多孔
性展開層に含んでも良く、また他の水浸透性層に
含んでもよい。しかし、、アスパラギン酸、α−
ケトグルタール酸(またはそれらの塩。以下同
様)およびオキザロ酢酸脱炭酸酵素は多孔性展開
層に含み、ペルオキシダーゼ、および過酸化水素
に感応する呈色指示薬は多孔性展開層以外の層に
含むのが好ましい。α−ケトグルタール酸、アス
パラギン酸およびオキザロ酢酸脱炭酸酵素は展開
層以外の層(例えば、試薬層、接着層)にも、含
ませることができる。 前記呈色指示薬としては、例えば、特開昭49−
53888号、同51−40191号、同53−131089号、同55
−124499号に記載されたものを適用することがで
きる。特開昭53−26188号、同59−193352号、特
願昭59−124412号に記載されたロイコ色素は有用
である。その他特公昭58−28277号に引用されて
いるトラインダー試薬、特開昭59−54962号に記
載された指示薬組成物も用いることができる。 ペルオキシダーゼは、例えば特開昭50−137192
号等に記載されたものを用いることができる。 本発明に用いられるピルビン酸オキシダーゼ
(以下、POPと略記する)はピルビン酸、無機リ
ン酸および酵素からアセチルリン酸、二酸化炭素
および過酸化水素を生じる反応を触媒する酵素で
あれば何でもよいが、ペデイオコツクス属、スト
レプトコツクス属、アエロコツクス属にそれぞれ
属する菌を培養して得られるものが好ましい。例
えば、特開昭55−13068号、特開昭59−162877号
に記載されたPOPが有用である。 リン酸源としてはリン酸イオンPO4…、酸性リ
ン酸イオン(HPO4…,H2PO4…)を、酸または
塩の形で、用いることができる。加水分解してそ
れらを生成し得るリン酸エステルまたは錯体も用
いることができる。リン酸塩緩衝液をリン酸源と
してもよい。リン酸源は、多孔性展開層に含んで
も良く、また他の層に含んでもよい。POPの1U
に対して0.1μmoleから10μmoleの範囲で用いるこ
とができる。 本発明の分析要素には補酵素、例えばチアミン
ピロリン酸(TPP)やフラビンアデニンジヌク
レオチド(FAD)を、POPと共存させることが
好ましい。TPPはチアミン二リン酸が好ましく、
POPの1Uに対して5n moleから500n mole、好
ましくは10n moleから300n mole含む。 本発明の分析要素には、2価または3価の金属
イオン(例えば、Ca++,Mg++,Co++,Mn++
Al3+)をPOPと共存させることが好ましい。例
えば、塩化マンガン、リン酸マンガン、リン酸水
素マンガン、塩化マグネシウム、リン酸水素マグ
ネシウム。共存させる金属イオンはPOPの1Uに
対し、5n moleから200μ mole、好ましくは、
10n moleから100μ moleである。 オキザロ酢酸脱炭酸酵素の活性に適するPHは起
源によつて異なり、タラ肉中の酵素の場合6.5〜
7.0、ラツト肝臓ミトコンドリア中の酵素の場合
約7.5、Micrococcus lysodeiktieus起源の場合4.8
付近、Azotobacter vinelandii起源の場合6.5〜
7.5、Pseudomonus ovalis起源の場合8.0で、本
発明の分析要素のオキザロ酢酸脱炭酸酵素を含む
水浸透性層には、これらのPHを実現する緩衝剤を
含むことができる。例えばリン酸緩衝液、トリス
−塩酸緩衝液、Goodの緩衝液等に相当する組成
物を用いることができる。 ピルビン酸オキシダーゼの活性に適するPHは
6.5〜8.0で、本発明の分析要素のピルビン酸オキ
シダーゼを含む水浸透性層には、このPHを実現す
る緩衝剤を含むことができる。例えば、リン酸緩
衝液、トリス−塩酸緩衝液、Goodの緩衝液等に
相当する組成物を用いることができる。 本発明の分析要素の多孔性展開層には、親水性
ポリマー(例えば、ポリビニルピロリドン、ポリ
アクリルアミド)や、界面活性剤(非イオン、例
えばポリオキシエチレン系、アニオン、例えばア
ルキルスルホン酸、カチオン、例えば第四級アン
モニウム塩)を含むことができる。 本発明の分析要素は多孔性展開層以外の水浸透
性層にも、親水性ポリマーや、界面活性剤(非イ
オン、例えばポリオキシエチレン系、アニオン、
例えばアルキルスルホン酸、カチオン、例えば第
四級アンモニウム塩)を含むことができる。 本発明は公知の多種の乾式分析要素に適用する
ことが出来る。要素は支持体、検出層、光遮へい
層のほかに反応試薬層、多孔性液体展開層、接着
層、ろ過層、吸水層、下塗り層および公知のその
値の層を含む多重層であつてもよい。かような分
析要素として、米国特許第3992158号、同4042335
号および特開昭55−164356号各明細書に開示され
たものがある。 支持体を用いる場合、本発明で製造される乾式
分析要素の実用的に採りうる構成は (1) 支持体上に試薬層を兼ねる液体展開層を有す
るもの。支持体と展開層との間に吸水層を設け
てもよい。 (2) 支持体上に検出層、その上に試薬層を兼ねる
液体展開層を有するもの。 (3) 支持体上に試薬層、その上に液体展開層を有
するもの。試薬層または液体展開層、あるいは
その両方に酸化チタンを含む。 (4) 支持体上に検出層、試薬層、液体展開層をこ
の順に有するもの。この場合、検出層、試薬
層、または液体展開層、あるいはこれらの中二
層または三層に酸化チタンを含む。 (5) 支持体上に試薬層、光遮へい層、液体展開層
をこの順に有するもの。少なくとも光遮へい層
に酸化チタンを含む。試薬層にも酸化チタンを
含んでもよい。 (6) 支持体上に検出層、光遮へい層、試薬層を兼
ねる液体展開層をこの順に有するもの。少なく
とも光遮へい層に酸化チタンを含む。検出層に
も酸化チタンを含んでもよい。 (7) 支持体上に検出層、試薬層、光遮へい層、液
体展開層をこの順に有するもの。少なくとも光
遮へい層に酸化チタンを含む。検出層、試薬層
にも酸化チタンを含んでもよい。 (8) 支持体上に検出層、光遮へい層、試薬層、液
体展開層をこの順に有するもの。少なくとも光
遮へい層に酸化チタンを含む。検出層にも酸化
チタンを含んでもよい。 (9) 支持体上に検出層、第二試薬層、光遮へい
層、第一試薬層、液体展開層をこの順に有する
もの。少なくとも光遮へい層に酸化チタンを含
む。検出層、第二試薬層にも酸化チタンを含ん
でもよい。 検出層は一般に、被検成分の存在下で生成した
色素等が拡散し、光透過性支持体を通して光学的
に検出され得る層で、親水性ポリマーにより構成
することができる。媒染剤、例えばアニオン性色
素に対してカチオン性ポリマーを、含んでもよ
い。吸水層は一般に、被検成分の存在下で生成す
る色素が実質的に拡散しないような層を言い、膨
潤しやすい親水性ポリマーにより構成することが
できる。 本発明で好ましいのは上記(1),(3)または(5)の層
構成である。上記(2)ないし(9)において、支持体と
試薬層または検出層との間に、吸水層を設けても
よい。上記(3)ないし(4)において試薬層と検出層ま
たは液体展開層との間、または複数の試薬層の間
に、ろ過層を設けてもよい。上記(5)ないし(9)にお
いて光遮蔽層と検出層、試薬層または液体展開層
との間、試薬層と検出層との間、試薬層と液体展
開層の間、または第二試薬層と第一試薬層の間
に、さらにろ過層を設けてもよい。 本発明の乾式分析要素において基質は二つ以上
の層(例えば試薬層と液体展開層、検出層と試薬
層、あるいは第二試薬層と第一試薬層、第一試薬
層と液体展開層)にそれぞれ、または共に、含有
されてもよい。この場合に、基質のそれぞれ一方
を支持体から遠い層か支持体に近い層のいずれか
に、より多く分布させることもできる。本発明に
おいてオキザロ酢酸脱炭酸酵素やピルビン酸オキ
シダーゼも二つ以上の層に含有されてもよく(例
えば試薬層と液体展開層、検出層と試薬層、ある
いは第二試薬層と第一試薬層、第一試薬層と液体
展開層)、この場合支持体から遠い層か支持体に
近い層のいずれかにより多く分布させることもで
きる。 本発明の乾式分析要素に用いることができる光
透過性、水不透過性支持体の例としては、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリカルボネート、ポリ
スチレン、セルロースエステル(例、セルロース
トリアセテート、セルロースアセテートプロピオ
ネート等)等のポリマーからなる厚さ約50μmか
ら約1mm、好ましくは約80μmから約300μmの範
囲のフイルムもしくはシート状の透明支持体を挙
げることができる。これら支持体の表面には必要
により下塗層を設けて、支持体の上に設けられる
検出層あるいはその他の層と支持体との接着を強
固なものにすることができる。また、下塗層の代
りにに、支持体の表面に物理的(たとえばグロー
放電、コロナ放電)あるいは化学的な活性化処理
を施して接着力の向上を図つてもよい。 本発明の一体型多層分析要素には、光透過性・
水不透過性支持体の上に(下塗層等の他の層を介
してもよい)検出層または吸水層を設けてもよ
い。 本発明の乾式分析要素に備えられる検出層また
は吸水層は親水性結合剤、すなわち水を吸収して
膨潤する親水性ポリマーを層形成成分とする層で
あることが好ましい。検出層は呈色指示薬から生
じた色体が拡散し得る層を言い、吸水層は色体が
実質上拡散しえない層である。 検出層または吸水層に用いることができる親水
性ポリマーは、一般には水吸収時の潤膨率が30℃
で約1.5から10の範囲の天然または合成親水性ポ
リマーである。そのような親水性ポリマーの例と
しては、ゼラチン(例、アルカリ処理ゼラチン、
酸処理ゼラチン、脱イオンゼラチン等)、ゼラチ
ン誘導体(例、フタル化ゼラチン等)、アガロー
ス、プルラン、プルラン誘導体、ポリアクリルア
ミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドン等をあげることができる。 検出層または吸水層の乾燥時の厚さは約2μmか
ら約30μmの範囲であることが好ましい。さらに
検出層または検出層には、必要に応じて界面活性
(カチオン性、両性、又は、非イオン性)や緩衝
剤を含有させることもできる。 吸水層、検出層、光遮へい層、過層、試薬層
等の層の上には、展開層を接着し積層するための
接着層を設けてもよい。接着層は水で湿潤または
水を含んで膨潤したときに展開層を接着すること
ができるような親水性ポリマーからなることが好
ましい。接着層に用いることができる親水性ポリ
マーの例としては、検出層に用いられると同様な
親水性ポリマーがあげられる。これらのうちでは
セラテン、ゼラチン誘導体、ポリアクリルアミド
等が好ましい。接着層の乾燥膜厚は一般に約
0.5μmから約20μm、好ましくは約1μmから約
10μmの範囲である。なお、接着層は検出層上以
外にも、他の層間の接着力を向上させるため所望
の層上に設けてもよい。接着層は親水性ポリマー
と、必要によつて加えられる界面活性剤等を含む
水溶液を公知の方法で、検出層や試薬層等の上に
塗布する方法などにより設けることができる。 本発明の乾式分析要素の試薬層には、親水性ポ
リマー、緩衝剤等を必要に応じて含有させること
ができる。 本発明の乾式分析要素の試薬層に含有させるこ
とができる親水性ポリマーの例としては、澱粉、
セルロース、アガロース、ゼラチンおよびこれら
の誘導体(例えばヒドロキシプロピルメチル化セ
ルロース、ヒドロキシプロピル化セルロース等)、
アクリルアミド重合体、アクリルアミドと各種ビ
ニル性モノマーとの共重合体、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン
と各種ビニル性モノマーとの共重合体、アクリル
酸重合体およびアクリル酸と各種ビニル性モノマ
ーとの共重合体等を挙げることができる。上記親
水性ポリマーのうちではポリビニルアルコール、
ビニルピロリドン重合体、アクリルアミド重合体
またはセルロース誘導体が好ましい。 本発明の乾式分析要素の試薬層に含有させるこ
とができる緩衝剤の例としては、炭酸塩、ホウ酸
塩、燐酸塩やグツド(Good)の緩衝剤などを挙
げることができる。これらの緩衝剤は『蛋白質・
酵素の基礎実験法』(堀尾式一、他著、南江堂、
1981)等の公知文献を参考にして選択し、使用す
ることができる。 光遮蔽層は、検出層、試薬層等に生じた検出可
能な変化(色変化、発色等)を光透過性を有する
支持体側から反射測光する際に、展開層に点着供
給された被検液の色、特に試料が全血である場合
のヘモグロビンの赤色等を遮蔽するとともに光反
射層または背景層として機能する。光遮蔽層は、
親水性ポリマーをバインダーとして、酸化チタン
微粒子が分散された水浸透性の層であることが好
ましい。 上記の親水性ポリマーバインダーの例として
は、前述の検出層に用いられる親水性ポリマーの
ほか、弱親水性の再生セルロース、セルロースア
セテート等を挙げることができ、これらのうちで
はゼラチン、ゼラチン誘導体、ポリアクリルアミ
ド等が好ましい。ゼラチン、あるいはゼラチン誘
導体には公知の硬膜剤を添加することができる。 光遮蔽層は、酸化チタンと親水性ポリマーとの
水性分散液を公知の方法により検出層、試薬層等
の上に塗布し乾燥することにより設けることがで
きる。 分析要素には、必要に応じ展開層、試薬層、検
出層等に酸化チタン粒子を含有させてもよい。 展開層は、液体計量作用を有する展開層である
ことが好ましい。液体計量作用を有するとは、そ
の表面に点着供給された液体試料、その中に含有
している部分を実質的に偏在させることなく、横
(水平)方向に単位面積当りほぼ一定量の割合で
広げる作用を有することである。 展開層のマトリツクスを構成する材料として
は、紙、不織布、織物生地(例、ブロード、ポ
プリン等の平織等)、編物生地(例、トリコツト
編、ダブルトリコツト編、ミラニーズ編等)、ガ
ラス繊維紙、ブラツシユポリマーより形成され
るメンブランフイルター、あるいはポリマーミク
ロビーズ等からなる三次元格子状構造物等を用い
ることができる。これらのうちでは、織物生地お
よび編物生地等の繊維質層を用いることが好まし
い。これらの詳細については特開昭55−164356
号、同57−66359号および同60−222769号を参照
すればよい。 本発明で製造される乾式分析要素に用いること
ができる織物生地または編物生地は水洗等の脱脂
処理により少なくとも糸、織物あるいは編物の製
造時に付着した油脂類が実質的に除去されている
ことが好ましい。 本発明で製造される一体型多層分析要素は、一
辺約15mmから約30mmの正方形またはほぼ同サイズ
円形等の小片に裁断し、特開昭57−63452号、特
開昭54−156079号、実開昭56−125424号、実開昭
58−32350号および特表昭58−501144号各公報等
に開示のスライド枠等に納めて分析スライドとし
て用いるのが製造、包装、輸送、保存および測定
操作等の全ての観点で好ましい。 本発明で製造される乾式分析要素は、約5μ
から約30μ、好ましくは約8μから約15μの
水性液体試料を展開層に点着供給し、必要に応じ
て約20℃から約45℃の範囲の実質的に一定の温度
でインキユベーシヨンする。その後、光透過性支
持体側から乾式分析要素内の色変化、発色等の検
出可能な変化を反射測光し比色法の原理により液
体試料中の測定対象成分を分析する。 [発明の効果] 本発明の分析要素は、蛍光灯下に比較的長い時
間置かれたときにも背景濃度の増加が極めて僅か
で、背景濃度の変動に基づく検量線の変化が無視
できるので、分析結果の誤差を生じない。 以下に実施例により本発明をさらに具体的に説
明する。 [実施例 1] ゼラチン下塗りされている厚さ180μmのポリエ
チレンテレフタレート無色透明平滑フイルム上に
下記の組成(a)の水溶液を乾燥後の厚さが15μmに
なるように塗布(156c.c./m2)し、乾燥する(試
薬層)。 (a) ゼラチン 190g 界面活性剤 15g (オリン社製Surfactant 10G) ペルオキシダーゼ 15万IU FAD 220mg TPP 930mg ピルビン酸オキシダーゼ 13万IU 色素(下記構造) 2.8g 水 1360g (希NaOH溶液でPHを7.5に調整する) 色素: 2−(3,5−dimethoxy−4−
hydroxyphenyl)−4−phenethyl−5−(4
−dimethyaminophenyl)imidazole 次に上記試薬層上に下記の組成(b)の水溶液を乾
燥後の厚さが3μmになるように塗布し(63c.c./
m2)、乾燥する。(接着層) (b) ゼラチン 30g 界面活性剤 3.2g (オリン社製Surfactant 10G) L−アスパラギン酸ナトリウム 1.9g 水 600g 次に上記ゼラチン層上に約30g/m2の割合で
水を全面に供給して湿潤させた後、ポリエステル
製のブロード織物(空げき体積9.8μl/m2)を軽
く圧力をかけてラミネートし、乾燥させた。 次にこの布に下記の組成(c)の水溶液を100c.c./
m2の割合でほぼ均一に塗布し、乾燥させ、AST
活性測定用一体型多層分析要素を作製した。 (c) トリスヒドロキシメチルアミノメタン 3.7g リン酸1カリウム 4.4g α−ケトグルタール酸 4.0g ヒドロキシプロピルメチルセルロース* 8.7g 界面活性剤** 27g 酸化チタン 73g (石原産業(株)製タイペークR−850) 塩化マグネシウム 2.3g オキザロ酢酸デカルボキシラーゼ 20万IU アスコルビン酸オキシダーゼ 18万IU 水 880g (希NaOH溶液でPHを7.5に調整する) *信越化学(株)製メトローズ90SH100 **ポリオキシエチレンオクチルフエニルエー
テル 比較のために、組成(c)において上記の酸化チタ
ンの代わりに石原産業(株)製タイペークR−780を
用いた分析要素(比較例1)および酸化チタンを
省いたもの(比較例2)を作製した。 本発明および比較用の分析要素を暗所に置いた
場合及び蛍光灯下に800luxの照度で8,16,32,
48および60分間置いた場合について、分析要素に
7%HSA液を点着直後の支持体側からの反射光
学濃度をそれぞれ測定した。その結果は第1表の
通りである。
【表】 第1表から明らかなごとく、本発明の分析要素
は比較例1の場合に比べて、ブランク濃度に対し
蛍光灯による影響を受けにくい。 実施例1、比較例1及び比較例2の各分析要素
に市販管理用血清MoniTrol IX(31U/)およ
びこれに豚心臓GOTを添加してGOT活性を
800U/としたものを点着し、点着2.5分後と4
分後の発色濃度差を測定した。その結果を第2表
に示す。
【表】 第2表から判るように、GOT活性に対し、本
発明の実施例1の分析要素は比較例1と同様な発
色を与える。酸化チタンを省いた比較例2は、発
色濃度がやや低い。 各分析要素に点着前に800luxの蛍光灯照明下に
置いた場合も、発色性能は上記とほとんど差がな
かつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも一つの水浸透性層を有し、水浸透
    性層の少なくとも一つは多孔性液体展開層であ
    り、水浸透性層の少なくとも一つにアスパラギン
    酸またはその塩およびα−ケトグルタール酸また
    はその塩を含み、水浸透性層の少なくとも一つに
    酸化チタン粒子を含み、液体中のアスパラギン酸
    アミノトランスフエラーゼ活性測定用の乾式液体
    分析要素であつて、前記酸化チタン粒子は温度40
    ℃で常圧の酸素雰囲気中でテトラリン中に重量比
    約2%混合して波長300nm以上の紫外線を照射し
    たとき、同じ酸素分圧の減少を得るのに要する時
    間が同一条件でテトラリンのみに紫外線を照射し
    た場合のそれに比べて少なくとも4倍であること
    を特徴とする乾式液体分析要素。 2 水浸透性層の少なくとも一つに、オキサロ酢
    酸脱炭酸酵素、ピルビン酸オキシダーゼ、および
    過酸化水素に感応する呈色指示薬を含むものであ
    る特許請求の範囲1の乾式液体分析要素。
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