JPH0550208U - Vリブドベルト - Google Patents

Vリブドベルト

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JPH0550208U
JPH0550208U JP11003391U JP11003391U JPH0550208U JP H0550208 U JPH0550208 U JP H0550208U JP 11003391 U JP11003391 U JP 11003391U JP 11003391 U JP11003391 U JP 11003391U JP H0550208 U JPH0550208 U JP H0550208U
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JP
Japan
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belt
rib
ribbed
ribbed belt
truncated
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JP11003391U
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昌久 藤田
博夫 長田
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 VリブドベルトのVリブ形状を改変する事に
より騒音防止と共にベルトの剛性を小さくしプーリ径が
小さくても充分な伝達能力を有するVリブドベルトを提
供する。 【構成】ベルト本体2に抗張体ロープ3をスパイラル状
に埋設し、ベルト本体2下面にベルト周方向に延びる複
数本のトランケート状Vリブ4を、ベルト本体と一体に
形成したVリブドベルトにおいて、Vリブ4のリブ角度
(θ)は40°〜60°、Vリブピッチ(P)は0.5
〜1.5mmの極小範囲に設定されているVリブドベル
ト。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はトランケート状Vリブを有するVリブドベルトに関し、特にコンパ クトディスクプレーヤーのテーブルローディングに採用されて、その実効性を発 揮するVリブドベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、市販されているコンパクトディスクプレーヤーにあっては、テーブルロ ーディング部とテーブルローディング用に用いられる歯車等がその主要構成部で あり、該テーブルローディング部には、ベルト歯の単一ピッチが1.0〜2.0 mmと極小のベルト歯を有するタイミングベルトと、このタイミングベルトが噛 合するタイミングプーリからなる駆動機構、またはベルト横断面形状が正方形の 無芯体のゴム製角ベルトと、この角ベルトの角部が嵌合するV溝を有するVプー リからなる駆動機構等が多用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
コンパクトディスクプレーヤー等の音響機器には、不快感を伴う雑音等は極端 に嫌われる。駆動機構中のベルトがタイミングベルトの場合、ベルトとタイミン グプーリとの歯同志の噛み合いにより騒音が大きくなり音響用機器にては、この タイミングベルトの使用は多々問題が残されている。 一方、使用ベルトがゴム製角ベルトの場合は、該ベルトは無芯体である為動力 伝達能力が不安定であり、またベルトの寿命面でも問題があった。更に、ベルト が従来のVリブドベルトの場合、ベルトのリブ高さが大きく剛性が大きい為小プ ーリにおける伝達力が小さくなりスリップの発生が見られた。
【0004】 この考案は前記した従来のベルトが有する問題点に鑑みてなされたものであり 、Vリブドベルトのリブ形状を一部改変することにより、騒音防止と、プーリ径 が小さくても十分な伝達能力を有するVリブドベルトを提供することを目的とす るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成させる為に、この考案は次の様な構成としている。 即ち、ベルト本体内に抗張体ロープをスパイラル状に埋設し、ベルト本体下面 にベルト周方向に延びる複数本のトランケート状Vリブを、ベルト本体と一体に 形成したVリブドベルトにおいて、Vリブのリブ角度(θ)は40°〜60°、 Vリブピッチ(P)は0.5〜1.5mmの極小範囲に設定されている事を特徴 とするVリブドベルトである。 そして、ベルト本体とトランケート状Vリブ部は共にウレタンエラストマーに て形成され、特にVリブ部はショアーA硬度が50°〜90°の範囲に設定され ている。また、ある程度の伝達力を保ちながら、剛性を小さくする為にVリブ部 の高さは0.3〜0.6mmの範囲に設定されている。
【0006】
【作用】
本考案によるVリブドベルトはコンパクトディスクテーブルの出し入れ時に、 従来のタイミングベルトの様にベルト歯とプーリ歯の干渉が全くない為に、極め て静粛にテーブルの出し入れを行うことが出来る。また、トランケート状Vリブ のリブピッチを非常に小さくしリブ高さをある範囲に設定する事によりプーリと の接触面積が大きくなりベルトがスリップすることなく耐久性に関しても十分ク リアーする。
【0007】
【実施例】
次に、この考案に係るVリブドベルトの具体的実施例を図面を用いて詳細に説 明する。 図1はこの考案を実施したVリブドベルトの一部斜視図、図2は同ベルトをV リブドプーリに掛装した折の横断面図、図4はこの考案のVリブドベルトの一使 用状態を示すコンパクトディスクテーブル駆動装置の機能を示す平面図、図5は コンパクトディスクテーブル駆動装置の側面図である。
【0008】 この種のVリブドベルト1は、コンパクトディスクテーブル駆動装置等に使用 されることにより、その実効性が発揮される。即ち、図4および図5に示すコン パクトディスクテーブル駆動装置14において、モータ12にはVリブドプーリ 6Aが固着されており、この駆動Vリブドプーリ6Aと対応する位置に従動Vリ ブドプーリ6Bが配設され、両プーリ間に本考案によるVリブドベルト1が掛架 され両プーリ間を往復運動する。一方、コンパクトディスクテーブル駆動装置1 4の駆動板11の上側には従動Vリブドプーリ6Bと同軸上にギヤー8が固着さ れこのギヤー8はギヤー9と噛み合い、またギヤー9の同軸上にはギヤー10が 固着されており、ギヤー10に動力が伝わりギヤー10と噛み合い状態にあるラ ック13を移動させ、これによりラツクと一体となつたテーブル15の出し入れ を行う。
【0009】 図1は本考案に依るVリブドベルトであつて、Vリブドベルト1の本体はウレ タン樹脂にて構成され、平ベルト状のベルト本体2内にはベルト周方向に沿って ポリエステル、アラミド(商品名:ケブラー)、ナイロン、グラスファイバー等 をもって構成される低伸度高強力の抗張体ロープ3がスパイラル状に埋設され、 またベルト本体2の内周面にはベルト本体と同材質でその硬さがショアーAで5 0〜90°の範囲にありベルト周方向に延びる複数本のトランケート状Vリブ4 が平行状態を保ってベルト本体2と一体に形成されている。
【0010】 この考案の特徴は、実にこのトランケート状Vリブ4にあり、このトランケー ト状Vリブ4の角度(θ)は40°〜60°の範囲に設定されており、更にVリ ブ4のピッチ(P)は、0.5〜1.5mmの極小ピッチに設定されている。ま たこれらのVリブ4の高さ(t)は0.3〜0.6mmの範囲に設定されている 。これに対応してVリブドベルト1が掛装されるVリブドプーリ6には前記ベル ト1のトランケート状Vリブ4が嵌合する複数本のV溝7が小ピッチにて形成さ れている。(図2)
【0011】 尚、前記したVリブドベルトのリブ角度(θ)が61°以上ではくさび効果が 小さくなり、ベルトの伝達力が低下する。また、40°未満では剛性が大きくな り、小プーリ径では屈曲性が悪くなり伝達力が小さくなる。 次にVリブドベルトのリブピツチ(P)が1.6mm以上では、2リブ以上に 必要な場合にベルト幅が広くなり過ぎコンパクト化をねらうコンパクトディスク テーブル駆動装置14には不適当なベルトとなる。一方、リブピッチ(P)が0 .5mm未満ではベルトとして機能上の問題はないが製造の工程能力が問題とな る。 また、トランケートVリブ4の高さ(h)が0.7mm以上では、ベルト 厚みが大きくなりすぎて剛性が大きくなり、屈曲性が低下する。一方、Vリブ4 の高さが0.3mm未満では接触面積が少なくなりベルトがプーリから外れやす い等の不具合が顕著となる。
【0012】 図3は駆動プーリ6Aが8Φの小プーリ径にて本考案によるVリブドベルトの Vリブ高さ(t)を0.4mm、0.5mmと変化せしめたものと、従来のVリ ブドベルト(Vリブ高さ0.8mm)を走行させてベルトにかかる負荷とスリッ プ率の関係を試験した結果をグラフに示したものである。尚、前記各ベルトのリ ブ角度は60°、リブピッチは1.0mmおよびVリブの硬度は80°であつた 。 この試験結果より明らかなようにリブ高さを小さくするとそれにつれてスリップ 率は小さくなることが判る。 ちなみに、従来のVリブドベルトの最小リブピッチは、H型で1.60mm、 リブ高さは1.0mm、リブ角度は40°に設定されている。
【0013】
【考案の効果】
この考案に係るVリブドベルトを、コンパクトディスクテーブル駆動装置に、 より具体的にはコンパクトディスクテーブル駆動部に使用した場合、円滑なテー ブルのローディングには何ら支障なく、従来多用されているタイミングベルトの 代替に十分堪え得るものであり、またコンパクトディスクテーブル駆動分野に多 用されていたタイミングベルト駆動部における騒音は43dBであったが、この 考案を実施したVリブドベルト駆動部にあっては、36dBと16%程度その騒 音は低減し、音響的要素が最重要となる聴覚機器の騒音機構として望ましい効果 を発揮し合わせて従来のベルトに比較して本考案のベルトは小プーリ径であつて もスリップ率が小さく充分な伝達能力を有する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案を実施したVリブドベルトの一部斜視
図。
【図2】VリブドベルトをVリブドプーリに掛装した折
の一部横断面図。
【図3】Vリブドベルトのトランケート状Vリブ高さ
(t)を変化せしめた折のベルトに係る負荷とスリップ
率の関係を示すグラフ。
【図4】Vリブドベルトの一使用状態を示すコンパクト
ディスクテーブル駆動装置の機能を示す平面図。
【図5】コンパクトディスクテーブル駆動装置の側面図
である。
【符号の説明】
1 Vリブドベルト 2 ベルト本体 3 抗張体ロープ 4 トランケート状Vリブ 6A、6B Vリブドプーリ 7 V溝 13 テーブル駆動用ラック 14 コンパクトディスクテーブル駆動装置

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト本体内に抗張体ロープをスパイラ
    ル状に埋設し、ベルト本体下面にベルト周方向に延びる
    複数本のトランケート状Vリブを、ベルト本体と一体に
    形成したVリブドベルトにおいて、Vリブのリブ角度
    (θ)は40°〜60°、Vリブピッチ(P)は0.5
    〜1.5mmの極小範囲に設定されていることを特徴と
    するVリブドベルト。
  2. 【請求項2】 ベルト本体とトランケート状Vリブはウ
    レタンエラストマーにて形成され、特にVリブ部はその
    ショアーA硬度は50°〜90°の範囲に設定されてい
    る請求項1記載のVリブドベルト。
  3. 【請求項3】 トランケート状Vリブの高さは0.3〜
    0.6mmの範囲に設定されている請求項1記載のVリ
    ブドベルト。
JP1991110033U 1991-12-12 1991-12-12 Vリブドベルト Expired - Lifetime JP2518588Y2 (ja)

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JPH0550208U true JPH0550208U (ja) 1993-07-02
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08184347A (ja) * 1994-12-28 1996-07-16 Mitsuboshi Belting Ltd Vリブドベルトおよびこれを用いた駆動装置
WO2013115321A1 (ja) * 2012-01-31 2013-08-08 三ツ星ベルト株式会社 Vリブドベルト

Citations (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61146646U (ja) * 1985-03-04 1986-09-10
JPH0231248U (ja) * 1988-08-23 1990-02-27
JPH02117455U (ja) * 1989-03-07 1990-09-20

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JP2518588Y2 (ja) 1996-11-27

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