JPH05501723A - 生合成殺虫剤を含有する組成物の製造方法および得られた組成物の使用 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 生合成殺虫剤を含有する組成物の製造 方法および得られた組成物の使用 本発明は、ハシラエセ科の微生物から得られる生合成殺虫剤を含有する組成物の 製造方法および得られた組成物の使用に関する。

微生物から生合成殺虫剤を得る方法は、一般に次の主な工程を含んでなる： 培養物を得るために微生物を発酵する工程、該培養物を採取する工程およびペー スト、粉末、顆粒又はクリームの形態の製品に製剤化する工程。

培養物の採取は、この方法においてデリケートな工程である；実際この工程（こ の工程は主にバイオマスおよび培養液体の形態で培養物を分離する）は、製品の 損失の一原因であり、従って一般に得られる収率が悪い。

加えて、殺虫剤製品の活性物質は、その生物学的構造によって感受性を有する化 合物であるが、この構造はもしも一定の条件、例えば、特に温度、ｐＨ１溶剤お よび添加剤が重要視されない場合、容易に変性する。

採取中に認められる低収率は、多かれ少なかれ粘性である不足をもたらすような 分離における機械的作用に帰因し、更に組成物の安定性および／又はその外理的 外観、例えばペーストの流動性に影響する補助剤の添加、保存中のベースＩ・も しくはクリームの分離および組成物を水中に分散することに起因する。

加えて、生物学的活性の明確な不足が、特に該組成物をペーストの形態に製剤化 した場合、同様に観察される。この製剤化は、ある場合には有利である。何故な ら、該製剤化では、製品を多かれ少なかれ分解し更に経費がかかるが、長期保存 に対しては必要である乾燥工程を避けることができるからである。

実際、生物学的活性の程度を計算する過程において、培養物の生物学的活性とペ ーストの該活性間には３０〜５０％の不足が認められ、一方このペーストを乾燥 して得られる粉末の生物学的活性と培養物の該活性との間ではより少ない不足が 認められる。従って、ペーストの生物学的活性は明らかに完全には有効でないか 又は利用し難い。

本発明は、これらの欠点をもはや有しない組成物を得ることを目的としている。

特に、本発明は可能な限り高い生物学的活性を有する組成物を得ることを目的と しており、更に経済的方法で、すなわち、量、品質および生物学的活性の観点か ら、全てのレヘルで収率の損失を避けつつ、一方では安定でかつ満足できる物理 的外観を有しつつ、該組成物を得ることを目的とする。加えて、本発明に係る組 成物は特に筒い生物的活性を有する。

この目的に対し、本発明はハシラエセ科の微生物から得られる生合成殺虫剤製品 および少なくとも１種のタンニンもしくはタンニン誘導体を含有する組成物の製 造方法に関Ｌ７、この方法は次の工程を含んでなる： ■）第１の工程において、微生物を培地中で培養し、該微生物の多量の培養物を 得、 ２）第２の工程において、得られた培養物に多量のタンニンもしくはタンニン誘 導体を添加し、 ３）第３の工程において、タンニンもしくはタンニン誘導体を含有する培養物か ら水を分離しペーストを得、次いで、４）第４の工程において、得られたペース トの製剤化を行う。

本発明に係る好ましい方法は、第二の工程中に、タンニン酸を培養物に添加する 方法である。

ハシラエセ科から得られる生合成殺虫剤は、極めて異なる形態のｆＡ縮組成物中 に見出すことができる。従って、それらはそれらが現在あるが如（、それらの培 地に関し可能な増殖形を含む、それらの任意の発育段階における菌それ自体の形 態で、完全もしくは部分溶解形で、完全もしくは部分スポロゾイト形成体で、種 々の手段、例えば細菌の自己融解により部分的もしくは完全に解放された胞子を 有する形態、又は菌、例えば外毒素により自発的に分Ｗされる生成物の形態で、 これらの菌、例えば内毒素から関係する菌の溶解を含むか又は含まない、自体公 知の方法により抽出される生成物の形態で、菌の発育段階の幾つかの工程の過程 において菌によって放出され得る生成物（胞子に関連した又は関連していない結 晶又は内毒素）の形態で、又は別に同時にこれらの形態の幾つかの形態で存在す ることができる。

これらの異なる形態は、培地からの残留分に関連しているようである。胞子、結 晶、もしくは関連した内毒素および、可能ならばスポロゾイト形成の末期で細菌 の自己融解中に自発的に生じた外毒素を含有する混合物を用いて良好な結果が得 られた。このような混合物は、胞子以外に、胞子に関連したもしくは関連してい ない結晶および可能な外毒素、細胞もしくは細胞砕片並びに培養中に用いられる 栄養培地の残留固体生成物を含有することができる。

生合成殺虫剤の起源としての一般に極めて適当なバシラエセ科の微生物として、 バシラス属の微生物、例えばバシラスッリンジエンシス（Ｂａｃｉｌｌｕｓ　ｔ ｈｕｒｉｎｇｉｅｎｓｉｓ）　、バシラススファエリカス（Ｂａｃｉｌｌｕｓ　 ５ｐｈａｅｒｉｃｕｓ）、ハシラス　ポブリエ（Ｂａｃｉｌｌｕｓ　ｐｏｐｉｌ ｌｉａｅ）　、、ハシラス　セレウス（Ｂａｃｉｌｌｕｓ　ｃｅｒｅｕｓ）、ハ シラス　ラーへ（Ｂａｃｉｌｌｕｓ　１ａｒｕａｅ）、ハシラス　レンチモルブ ス（Ｂａｃｉｌｌｕｓ　ｌｅｎｔｉｍｏｒｂｕｓ）　、バシラスフリボウルゲン シス（Ｂａｃｉｌｌｕｓ　ｆｉｂｏｕｒｇｅｎｓｉｓ）およびハシラス　ペ不ト ランス（Ｂａｃｉｌｌｕｓ　ｐｅｎｅｔｒａｎｓ）（パスッリア（Ｐａｓｔｅｕ ｒｉａ）が用いられる。

全ての血清型のハシラス　スファエリカスおよびバシラスツリンジェンシス、遺 伝的形質転換から得られるこれらを得られる細菌、更に特に血清型１ａ、２ａ２ ｂ、２ａ２ｃ。

５ａ５ｂ、６．２５．２６ａ２６ｂ、２６ａ２６ｃのハシラス　スファエリカス および血清型１．３ａ、３ａ３ｂ、４゜６．７．８．８ａｒｂ、９．１０および １４のハシラス　スファエリカスを用いて良好な結果が得られた。血清型５ａ５ ｂおよび２５のハシラス　スファエリカスおよび血清型１（ツリンジェンシス変 種）、３ａ３ｂ　（クルスタキ変種）、６（ズブトキカスおよびエントモシダス 変種）、７（アイザワイ変種）、８ａ８ｂ　（モリソニー変種）および１４（イ スラエレンシス変種）のハシラス　ッリンジエンシスを用いて最高の結果が得ら れた。種々の型のハシラス　ッリンジェンシスおよびハシラス　スファエリカス が本発明に係る組成物中で微生物それ自身の形態で、それようなものとして又は 溶解して、又はそれらの胞子の形態で、又は内毒素もしくはそれらの胞子と関係 したもしくは関係していない結晶の形態で又はこれらの幾つかの形態で用いられ る。良好な結果が、スポロゾイトの終りに細菌の自己融解中に自発的に形成され た関連する結晶および胞子を含有する混合物を用いて得られた。

このような混合物は、胞子および胞子に関係したもしくは関係していない結晶と は別に、細胞もしくは細胞破片並びに培養中に用いた栄養培地の残留固体生産物 を含有できる。

本発明に従って得られる組成物は、液体中に生合成殺虫剤製品を懸濁させた固体 粒子の懸？ＷＪ液の形態で、又は粉末もしくは粒質物の如き固体の形態で存在す ることができる。

本発明に係る組成物は、更に種々の他の添加剤を含有することができ、この添加 剤の性質および機能はそれらの組成の使用に依存しており更に当業者に公知であ る。

本発明に従って得られる組成物は、同様に生合成殺虫剤の生産からの残留物を含 有することができる。

本発明に従って得られる組成物が、液体懸濁液の形態で存在する場合、これらの 懸濁液は、一般に生合成殺虫剤製品の１０〜４５重量％、最もしばしば１５〜４ ０重量％を含有する。液体は、生合成殺虫剤製品に関し不活性でなければならず 、更に該液体は特に該製品を失活させてはならず、あるいは又それらの凝集又は 他の物理的変性を生じさせてはならない。液体は、単一溶剤もしくは溶剤混合物 によって形成され得る。

溶剤が、少なくとも８０重量％の水、しばしば最も好ましくは少なくとも９５重 量％の水を含有する場合に良好な結果が得られる。一般に、本発明に係る組成物 中に存在する液体は、本質的に水で形成される。

一般に、第二の工程中、タンニンもしくはタンニン誘導体の必要量は培養物の０ ．０５〜４重量％、通常Ｑ、１〜３％、好ましくは０．２５〜２％である。

培養物から水を分離することから成る、第三の工程は通常の水分離方法、例えば 遠心分離、限外濾過、アセトンの如き非溶剤の添加による分離、濾過又はペース トを得るための凝集により行なわれる。好ましくは、遠心分離および／又は限外 ａ、過により行なわれる。

次いで、他の可能な添加剤を製剤化中に該ペーストに添加する。

ハシラス　ツリンジェンシスおよびハシラス　スファエリカスの場合には、培地 を例えば胞子形成段階の終りにおいて取出す。

他の方法は、胞子形成段階の終りに、生合成殺虫剤生産物を産出する微生物の培 地から、内毒素もしくは胞子又はこれらの二種の生産物を同時に豊富に有する分 画を分離することから成る。次いでこれらの分画をペーストの処理に対して用い た技術と同じ技術に従って処理する。

乾燥粉末の形態の組成物を得るためには、このようにして得られたペーストを、 常法、例えばスプレー乾燥、凍結乾燥又はドラム乾燥により乾燥し、−ｉに１２ ％未満、好ましくは７％未満の水を含有する固体粒子を得る。

他の技術は、乾燥前に他の可能な添加剤をペーストに添加し、次いで上記の技術 の内の一つもしくは他の方法に従って該混合物を乾燥せしめることから成る。

懸濁液の形態で本発明に係る組成物を得るため、固体殺虫剤粒子を液体相に分散 させることができ、この液体相は好ましくは水を含有し、更にこれは付加的にタ ンニンもしくはタンニン誘導体並びに他の可能な添加剤を含有し、クリームを形 成することができる。

本発明は、また該組成物の使用方法にも関する。

本発明に係る組成物は、殺虫剤として使用することができ、更に特に昆虫の発育 の任意の工程で昆虫を除去するための薬剤として使用できる。これを行うため、 該組成物を汚染表面、植物、川、小川および水の広がり上に、自体公知の全ての 方法、例えば手動散布、機械的散布更に特に空中散布により散布する。該組成物 は、昆虫により、特に鱗翅類、双翅類、甲虫類、隠翅類、直翅類、シロアリ類お よび同翅類により汚染された表面上に適用することができる。

使用すべき用量は、使用される生合成殺虫剤および除去されるべき対象に依存す る。

ハシラス　ツリンジェンシスおよびハシラス　スファエリカスの場合には、ヘク タール当り５０〜５０００ｇの固体粒子を一般に散布する。本発明ムこ係る組成 物は、それらが懸濁液の形態で存在する場合、そのまま散布できる。それらは、 同様に水もしくは有機希釈剤の如き希釈剤中に分散、希釈もしくは乳化できる。

この場合、それらは１〜３００倍、通常２〜１２０倍、好ましくは４〜６０倍の 希釈剤のそれらの容量に希釈される。

以下に、本発明を実施例により説明する。

例１ 約５２％の棗白質を含む４５０ｇの大豆粉、２５０ｇの加水分解デンプン、２０ ｇのＫＨ，ＰＯイ、２０ｇのに２ＨＰ　０４．３．２ｇのＭｇ５Ｏ，・７Ｈ２０ ，０，１２ｇのＭｎＳＯ４・Ｈｚ　Ｏｌｏ、１４ｇのＺ　ｎ　Ｓ　Ｏａ　・７　 ＨｚＯ，０，２ｇのＦｅｚ（ＳＯ４）３．１．５ｇのＣａＣ１ｔ−ＨｚＯおよび １０１の水を、撹拌器、ｐＨ針、酸素針および通気システムを備えた殺菌可能な １５１のＢ　ｌ０ＬＡＦＦ　ｒＴＥ発酵槽に導入する。

この培地を均質になるまで混合する；この培地のｐＨを７にする。

この培地を１２０°Ｃで３０分間殺菌する。

培地を３０℃の温度に冷却し次いで増殖段階のバシラスツリンジエンシス血清型 １４（イ°ソラエレンシス変種）を無菌状態で発酵槽に導入する。

発酵槽を毎分４５０回転で撹拌し、０　、　４　ｖｖｍ（毎分培地ｌ容量当たり の空気の量）で通気する。

３２時間後、ハシラス　ツリンジェンシスは部分的に溶解した胞子形成細菌の形 態で存在する。この培地は、１ｍｌ当たり１．ｌＸｌ０９個の胞子を含有し、そ のＩ）Ｈは７．５であり、その乾燥物質は１１当たり３ｇである。

この培養物の殺菌活性を、Ｈ，ｄｅ　Ｂａｒｊａｃおよび１、Ｌａｒｇｅｔ　（ ＷＨＯ−ＶＢＣ−７９，７４４）の生合成滴定法に従って、アエデス　アエジプ ティ（Ａｅｄｅｓ　ａｅｇｙｐｔｉ）を用いて測定する。３００　Ｕ／ｍｌ＋／ 　−２０％である。

粉末クエン酸の２／１０００部を得られた生成物に添加する。

この生成物のｐｉを、リン酸を添加して４に調節する。

９９％のタンニン酸を含有する、５ｇのタンニン（ＰＨＡＲＭＡＣＨＥＭＩＣ社 製の商標ＴＡＮＩＮＰＢ５）を、得られた生成物５００ｇに導入する。

得られた生成物の殺菌活性は、測定誤差の例外を除き、培養物の殺菌活性に等し く、更に添加される酸およびタンニンは、従って目標昆虫に対し有害でない。

次いで生成物を遠心分離により濃縮して約１２％の乾物を含有するペーストを得 る。

このペーストは、２８００　Ｕ／ｍｇ＋／　−２０％の殺虫作用を有する。

例２Ｒ（比較） ハシラス　ツリンジェンシス血型１４の培養物を例１におけると同様に生産する 。例１のペーストと同様のペーストをタンニンの添加を除いて調製する。

得られたペーストは、１５００　Ｕ／ｌａｇ＋／　−２０％の殺菌作用を有する 。

本発明に係る例１と比較例２Ｒ間で比較した結果は、遠心分離前に培養物にタン ニン酸を導入することは回収が促進され、遠心分離の効率が改善され更に生成物 の活性材料が入手できることを実証する。

例３Ｒ（比較） ハシラス　ツリンジェンシス血清型１４の培養物を例１におけると同様に生産す る。例１のペーストと同様のペーストを、０．１％のシリカ（ＤＥＧＵＳＳＡ社 製の商標ＡＥＲＯ３ＩＬＲ９７２シワ力）の添加によって取り替えられるタンニ ンの添加を除いて、調製する。

得られたペーストの殺虫作用は、１３００　Ｕ／ｍｇ＋／−２０％である。ペー ストは密であり、水中に分散しない。

要　約　書 本発明は、パシラエセ科の微生物から得られる生合成殺虫剤および少なくともタ ンニン酸を含有する組成物の製造方法１　に関する。得られた組成物は昆虫に対 し有効である。

国際ｖ４査報告

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. １．バシラエセ科の微生物から得られる生合成殺虫剤製品および少なくとも１種 のタンニンもしくはタンニン誘導体を含有する組成物の製造方法であって、 １）第１の工程において、微生物を培地中で培養し、該微生物の多量の培養物を 得、 ２）第２の工程において、得られた培養物に多量のタンニンもしくはタンニン誘 導体を添加し、 ３）第３の工程において、タンニンもしくはタンニン誘導体を含有する培養物か ら水を分離しペーストを得、次いで、４）第４の工程において、得られたペース トの製剤化を行う工程を含んでなる、前記方法。
2. ２．第２の工程において、タンニン酸を添加する、請求の範囲第１項記載の方法 。
3. ３．培養される微生物が、バシラス　ツリンジェンシス（Ｂａｃｉｌｌｕｓ　ｔ ｈｕｒｉｎｇｉｅｎｓｉｓ）又はバシラス　スファエリカス（Ｂａｃｉｌｌｕｓ 　ｓｐｈａｅｒｉｃｕｓ）タイプの微生物である、請求の範囲第１項又は第２項 記載の方法。
4. ４．第２の工程において、培養物の０．０５〜４重量％のタンニン又はタンニン 誘導体の量を培養物に添加する、請求の範囲第１項から第３項までのいずれか１ 項に記載の方法。
5. ５．昆虫の除去方法であって、請求の範囲第１項から第４項までのいずれか１項 に記載の方法に従って得られる組成物を汚染表面上に散布する、前記方法。