JPH05500831A - 改良されたAl基Si―Cu―Ni―Mn―Zr過共晶合金の鋳造 - Google Patents
改良されたAl基Si―Cu―Ni―Mn―Zr過共晶合金の鋳造Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はAl−Si合金および鋳造性の改善された該合金の鋳造方法に関するも
のである。
我々は、最近の広範な研究に基づいて、通常使用される、Tiと組合されたもの
に比較して異常に高い水準のSrが添加された高強度、耐摩耗性のAl−Si過
共晶鋳造合金(以下、M3HA合金と称する)を開発した。
の全説明が本明細書中に本説明の一部分として参考に組込まれている。未だ商業
的には売り出されていないものの、広範囲の宵月性の潜在力をM3HA合金は有
している。我々はまた、M3HA合金の使用を基礎にして鋳造物の改良された製
造方法を提案した。その広範な詳細事項については、良好な機械加工性、改善さ
れた疲労強度、および環境温度および昇温度特性の良好な水準をも示すM3HA
合金はo、oos%を超えるTiと共に12〜15%のSiおよび0,10%を
超えるSrを含み、さらに、
Cu 1.5〜5.5% Pb O〜0.2%Mg 0.1〜1.0 % Na
O〜0.1 %Fe O,1〜1.0% B(元素)最大0.05%Mn 0
.1〜0.8% Ca 最大0.003%Zr O,01〜0.1% P 最大
0.003%Zn O〜3.0% その他各最大0.05%Sn O〜0.2
%
を含んでいて、残部か不可避不純物を除いてA1である。
前記および以下において、全ての%は重量%である。
0.10%を超える水準のSrおよび0.005%を超える水準のTiでは、存
在する何れの初晶Siも実質的に均一に拡散されて、実質的に偏析がなく、また
実質的に均一に拡散されたSr金属間粒子が存在するものの、小板形状の該粒子
が実質的に存在しないようなマイクロ組織をM3HA合金が育する。M3HA合
金のマイクロ組織は、主として共晶マトリックスを含んでいる。
本発明は、この文節の直前の文節で詳細に説明した特性に関し、M3HA合金に
ついて行われた研究から出発している。我々はまた、M3HA合金に基づくもの
の、通常水準のSrおよび(または)Tit−fする合金の特性を研究した。こ
の研究は、Tiと組合された上述の異常に高い水準のSrを使用することによっ
て得られる予期されない有利な結果の理解を得るように行われた。しかし、この
ような理解を付与することに加えて、我々の行なった研究は、Tiと組合せて通
常よりも高い水準のSrの使用を必要とすることな(、若干重要な点でM3HA
合金と比較できるようなさらに他の合金の発見を導き出したのである。
M3HA合金においては、Srの水準は、複雑な鋳造物内における初晶Siの存
在を排除はしないが、実質的に形成されるこれらの初晶Si粒子か浮上するのを
実質的に阻止するような水準である。このような予期されない結果は、高水準の
Siの存在下で初晶Si粒子の形成を驚異的に抑制するTiの存在によって増幅
される。その結果M3HA合金では、事実上初晶Si粒子の存在を免れることが
でき、しかも形成される初晶Si粒子の浮上が事実上抑制されて、Si粒子が事
実上均一に拡散され、事実上偏析のないマイクロ組織が得られるのである。
さらにTiは、不具合な小板形状のSrの金属間粒子の形成を阻止する第2の有
利な効果を有するのであるが、このような粒子は存在するものの、事実上等軸形
状の塊状体として存在する。
ここで我々は、初晶Si粒子の抑制に関連して、M3HA合金の凝固か多くの相
互関連する作用によって進行するように思われることを発見した。このような作
用は以下に説明され、現在までの試験結果と一致するか、該作用は必然的な制限
を意図するものではなく、解説目的のためであることを理解しなければならない
。この作用は以下に説明される。
作用の背景
M3H’A合金と全体的に同じ組成であるが、0.1%よりも少ない水準の通常
のSrを存する合金をもって溶湯か注入される時に、初晶Si粒子かモールド壁
面上またはその近傍に形成される。引続き注入される溶湯は初晶S1粒子を溶湯
本体内に取り込む。もしも溶湯の冷却か十分緩やかである場合には、初晶Si粒
子か成長して寸法が大きくなり得る。他方、もしも溶湯の凝固か比較的迅速であ
る場合には、粒子の成長は実質的に回避される。いずれの場合にも、比較的密度
の低い初晶Si粒子か浮上する傾向を育し、偏析を生じて、粒子が大きくなるに
つれて、これの不具合な結果かさらに著しくなる。
M3HA合金の場合には、溶湯内でSrがAIおよびSiと結合してAl−3i
−3r相の金属間粒子を形成する。溶湯の注入を開始する時にモールド壁面上ま
たはその近傍に形成され、次いで溶湯本体の内部に取り込まれるのは初晶Siで
はなく、Al−3i−Sr粒子である。このAl−3i−Sr相の形成はモール
ド壁の状態を変え、初晶Siの形成温度に達する前にモールドが加熱されること
を許す。その結果、モールド壁におけるSiの形成が抑制されるのである。M3
HA合金中にTiか含まれない場合には、主として望ましくない小板状体として
Sr金属間粒子か形成される。しかし、Tiが存在する場合には、粒子が小板状
体として形成されるような凝固速度が甚だ大きい場合を除いて、Al−5i−S
r金属間粒子か等軸状粒子として形成される。
この表題の下で、我々は一連の作用を一括する。何故ならば実質的にこれらの作
用は相互関連し、順序作用的だからである。この一連の作用は実質的に順次段階
1〜5として以下に詳細に説明される。
段階1:M3HA合金の溶湯か約700〜750°Cのような比較的高温である
間に、通常約1μmまたはそれ以下の小さい粒子が存在する。これらの粒子は溶
解されたAI内への溶解度か比較的小さく、添加された核生成粒子である。M3
HA合金内中のこれらの添加核生成粒子は、合金が凝固する間に形成される相を
凝集させる、(AI、T i ) B 2 、T i B z 、T i A
1 s 、T i CおよびTiNのうちの少なくとも1つの粒子であってよい
。
段階2:この段階は、約600°Cのような段階1の温度よりも低い温度までの
M3HA合金の初期冷却を含む。
この初期冷却の間に、通常Alz Six SrであるAl−5i −S r相
が段階lで存在する粒子またはモールド壁面上に凝集される。
段階3:この段階は、約560°Cの共晶凝固温度まで、溶湯をさらに冷却する
ことによって起こる。この段階の間、Al−3i−3r相の結晶上に形成される
初晶Sjによって複合粒子が形成される。段階lにおいて溶湯内に豊富な核生成
粒子を育することによって、大きな核生成速度が生じ、Al−5i−3r相に対
する初晶Siの容積比が最小になる。
共晶からなる異種類の核生成が、段階3で形成された複合粒子または該粒子の集
団上およびモールド壁のような他の面上に生じる。公知のように、このような異
種類の核生成は、亀裂、段部またはその他の欠陥部上および凝固する相によって
容易に濡らされる面上に対してエネルギー的に有利である。複合粒子はAl−3
i共晶のための好適な核生成体として働くか、この役目を最良になすために、複
合粒子は5〜20μmの粒子寸法、最も望ましくは10〜20μmの粒子寸法を
有することが望ましい。
段階5:溶湯温度がさらに低下すると、多数の共晶胞(セル)が形成され、M3
HA合金の凝固鋳造物の最終的セル寸法が生じるAl−3i共晶セルの数によっ
て制御される。セルの数が増えると、これらの寸法がさらに微細になる。
作用■
作用Iにおいて示したように、M3HA合金の含有Srは、初晶Si形成温度以
上の温度においてAl−3i−Sr金属間相の粒子を生じさせる。このようなA
l−3i−Sr粒子が初晶Siに先立って形成されるため、該粒子は初晶Siの
核として働き得る。必要水準よりも少ない量のTiを使用することによって、圧
倒的に小板状体としてAl−5i−Sr粒子が形成され得る場合には、比較的少
量の初晶Si粒子が引続いて形成される間に、このSi粒子が比較的大きい寸法
になる傾向を有する。他方において、M3HA合金における必要水準のT1は、
より小さい等軸状のAl−3i−Sr粒子および微細な初晶Si粒子を生じさせ
る。上述のように、Al−3i−Sr粒子によって初晶Siの核が形成される。
M3HA合金中のTiは、Al−3i−Sr粒子か小板状というよりはむしろ等
軸状で存在するようになし、さらに多くの金属間粒子か存在するようにし、もっ
て初晶Siに対する潜在的核生成場所の潜在数を増加させる。
また、等軸状および小板状Al−3i−Sr粒子の両者によって、初晶Siの集
合が粒子の集団上に生じるが、小板状粒子によるよりも等軸状粒子によってさら
に適当な集団化が形成されるように見える。したがって、等軸状粒子は小板状粒
子によって可能であるよりもさらに多くの初晶Si粒子の核生成を生じさせ、核
生成速度が大きいために、初晶S1の成長が必然的に低くなり、初晶S1は比較
的少量に留まる。
作用■
作用I、■によって生じた多くの微細な初晶Si粒子は、鋳造溶湯の凝固前線よ
りも前に微細な共晶セルとしての共晶物の核生成を促進する。したかって、作用
■。
■の結果は凝固前線よりも前の領域が粥状て、可能なかぎり広くなるようになす
ことである。その結果、共晶セルの運動か制限され、いずれの遊離初晶Si粒子
も凝固前線に関連した領域内に物理的に捕捉されるとともに、その成長の潜在力
かその直近にあるSiの消耗によって迅速に制限される。作用I、IIの影響が
なければ、凝固前線に関連する領域は粥状になることが少なく、さらに狭くなり
、(より多くの)初晶S1粒子がより容易に運動でき、したがって浮上成長でき
るようになる。
作用Iに関連して説明された段階の中心をなすものは段階lにおいて存在する適
当な核生成粒子に対する段階2におけるAl−3i−3r相の核生成である。ま
た重要なことは、このように核生成されたこのAl−3i−3r相が初晶Siの
凝固温度よりも十分高い凝固温度を存し、SiプラスAl−3i−3rである段
階3における複合粒子の形成を可能になすことである。また、段階3の複合粒子
は、これらの粒子が段階4におけるAl−5i共晶の核生成を可能になすような
形状、寸法であることを必要とする。
我々は、Ttに基づくもの以外の他の簡単な(または複雑な)化合物がAl−5
i−Srの形成を促進できるものでなければならないことを見出した。我々はま
た、Sr以外の一般的な形態のAl−5i−Z相またはAI−Z相を形成できる
ような元素Zが同じ<Al−3i −3rに対して作用できることをも見出した
。したがって、若干の元素XがTiの代替物として使用可能であり、また若干の
元素ZがSrの代替物として使用可能である。
また、これらの代替物の使用か作用I、I[と整合することを見出した。
本発明の一側面によれば、12%〜15%のSiを有する過共晶Al−Si合金
の鋳造物を製造する方法か提供されるか、この方法は、
(a) この合金を形成するのに適した組成の溶湯を用意し、
(b) この溶湯をモールド内で鋳造してこの合金の鋳造物を形成することを含
む。
適当な溶湯の組成は、12%〜15%のSiに加えて、予め定められた核水準を
超える水準の少なくとも1つの元素Xおよび少なくとも1つの元素Zをそれぞれ
存するような組成であって、この溶湯はさらに次のような元素Aを含む。すなわ
ち、
Cu 15〜5.5% Pb O〜0.2%Ni 1.0〜3.0% Cr O
〜0.1%Fe O,1〜1.0% B(元素)最大0.05%Mn O,1〜
0.8% Ca 最大0903%Z r O,01〜0.1% P 最大0.0
5%Zn O〜3.0% その他各最大0.05%Sn O〜0.2%、そして
残部は不可避不純物を除きA1である。元素Xは、溶湯内に安定した核形成粒子
を与える何れの元素でもあり得るが、これらの粒子は少なくとも1つの元素Zに
よって形成される金属面相の凝固温度を超える凝固温度を存する。元素Zは、初
晶Siの生成温度を超える温度で金属面相を形成する何れの元素にもなすことが
できる。このような金属面相は、モールド壁面上の場所によって、または元素X
に基づく化合物の粒子によって核生成されて金属面相の結晶を形成し得るものか
望ましい。さらに元素Zは、金属面相の結晶がその上に初晶Siの核形成を可能
にして、複合粒子を形成するように選ばれる。これにより初晶Siの核生成によ
って形成されたこれらの複合粒子が共晶凝固温度以下の溶湯の冷却によってAl
−3i共晶の核生成を促進する。それぞれの元素XおよびZに対する予め定めら
れた各水準を超える元素XおよびZの水準は、溶湯の凝固によって、存在する何
れの初晶Siも実質的に均一に拡散され、主として共晶マトリックスを含むよう
なマイクロ組織を、鋳造物か育するようになす水準になされる。
本発明はまた、12%〜15%Siを有する鋳造された過共晶Al−Si合金を
提供するものであり、該合金は前掲の文節で特定されたような元素A、Xおよび
Zを含む。この合金は、各元素XおよびZに対する予め定められた各水準を超え
る元素XおよびZを有し、該合金は、存在する何れの初晶Siも実質的に均一に
拡散され、主として共晶マトリックスを含むようなマイクロ組織を有するように
なされる。
金属面相は、Al−3i−Z’なる一般的形態のものであることが望ましく、こ
の場合Z′は元素Zの少なくとも1つである。しかしなから、この金属面相はS
iを含むものでなく、さらに一般的なA I−Z’の形態になすことができる。
Al−3i−Z’の場合には、このAl−3i−Z’相は三成分相になすことが
できるが、1つより多くの元素Zが存在できる場合には、この相は画成分相また
はそれよりも多い成分相になすことができる。同様に、A I−Z’相は二成分
、四成分またはそれよりも多い成分相になすことかできる。しかしなから何れの
場合でも、金属同相は初晶Siに対する核形成体として働き、また共晶Siの改
良に適合するものでなければならない。実際、共晶Siの改良と適合する点につ
いては、本発明による初晶Siの核形成と他の過共晶合金におけるSiの微細化
との間に若干の同一性があるけれども、本発明による重要な利点は、引続く共晶
s1の改良を提供することである。
作用Iの文脈において、T1と組合された、通常水準よりも高い水準のSrを含
むM3HA合金に関連して、もしもAl−3i−3r相が溶湯の密度よりも十分
大きな密度を有する場合には、AI−’5i−3r相の結晶が浮上しないと言う
利点をさらに有する。同様に、もしもAl−3i−3r相の結晶上に形成された
初晶Siによって作られた複合粒子の密度が、複合粒子が浮上しないようなもの
である場合にも、利点を有し得る。Al−3i−Z’またはAl−Z’相のよう
な金属同相のさらに一般的な文脈において、金属同相の密度は、浮上または沈下
による偏析の傾向か実質的に回避されるようなものであることも望ましい。しか
しながら、作用■に関連して上述されたように、選択された元素XおよびZがA
l−3i共晶セルの微細化を容易にし、これにより金属同相および得られる複合
粒子および何れかの遊離初晶Si粒子の結晶か捕捉されてその密度の如何にかか
わらず、これらのものの浮上または沈下が実質的に阻止されるような粥状の溶湯
を生じるようになされなければならない。
本発明による方法および合金においては、元素Xは既述のようにAl−3i−Z
’相のような金属同相の形成温度を超える溶融点を有する核生成粒子を形成する
。この溶融点は、実質的に約650°Cを超えるように(例えば、約700°C
を超過するように)することができる。
このような核形成粒子の凝固点に対する低い水準は選択された元素Zに関係し、
また形成される結果として生じるAl−5i−Z’相の結晶の凝固点に関係する
。少なくとも約20°Cの超過か一般に望ましい。
元素Zが専らSrで、元素Xが専らTiではない場合、元素Xは、Cr、Mo、
Nb、Ta、Ti、Zr、V、AIおよびこれらの混合物の少なくとも1つを含
み得る。
元素Xは、それぞれ炭化物、硼化物、窒化物、アルミ化物、燐化物またはこれら
の混合物からなる安定した核形成粒子を生じるような、母合金組成物におけるが
ごとき化合物として添加され得る。しかし、硼化物については、硼化アルミニウ
ム(A I B)は溶湯内のSrと反応する傾向を存し、共晶の改良に対して不
具合な結果を与えるため、望ましくない。
燐化物として使用される元素Xの場合には、AIとしてでなく燐化物の添加は一
般にAI燐化化合物が形成されるようになす。したがって、単体形態の元素Xの
水準が、この形態に対する全限界と整合する限りにおいてのみ、AI以外の元素
Xが添加されることか望ましい。また、単体形態における元素AまたはZに対す
る全限界と整合する限りにおいて、元素Aの燐化物の添加により、または元素Z
の添加によっても、AI燐化物が形成され得ることが認められる。本発明による
鋳造物製造方法においては、元素Xの、硼化物、アルミ化物、炭化物、窒化物、
燐化物またはこれらの混合物のような核形成粒子を形成する点で、元素Xは重要
な役割を有する。この役割は、元素XとしてのTiを引用して、作用Iに関連し
て詳細に説明されている。
上述のように、元素Zは初晶Siの形成温度以上の温度で形成されるA I −
3i−Z’またはAI−Z’のような形の金属同相を形成するために必要である
。また、約560°Cまでの溶湯の冷却によって、Al−3i−Z′またはAI
−Z’相は、初晶Siを集合させ、複合粒子を形成するようなものでなければな
らないが、このような複合粒子は約560°C以下に冷却することによってAl
−3i共晶により濡れるようになされ、これの集合を可能になすようなものであ
ることが望ましい。全ての元素がこの目的に適しているわけてはない。元素Zの
最も多く望まれる例は、元素Xが専らTiであって、元素Zか専らSrではない
場合にCa、Co、Cr、Fe、MnおよびSrおよびこれらの混合物を含んで
いる。他のそれ程望ましいわけではない元素Zの例は、Cs、K、L i、Na
、Rb、Sbおよびランタニドおよびアクチニド系列からの元素およびこれらの
混合物およびさらに多くの望ましい例との混合物を含んでいる。しかし、ランタ
ニドおよびアクチニド系列の元素は費用および稀少性の点で、また若干の場合に
は放射能の点で一般に除外される。また、Liの使用は真空状態における作動に
対する信頼性の点で通常の問題を与える。
元素Zの上述の例は、元素Aとして存在するCa。
Cr、FeおよびMn、またはSiかSrの代りに改良剤として存在し得るNa
を含んでいる。また元素Zの例は、Na0代りにシリコン改良剤として存在する
元素Aになし得るSrを含んでいる。Ca、Cr、Fe、MnまたはNaが元素
Zとして存在する場合には、これらのものの予め定められる水準は、元素Aとし
てのそれぞれの上限、すなわちCaについては0.003%、Crについては0
.1%、Feの場合には1.0%、Mnの場合には0.8%で、Naについては
0.01%を超える。
また、元素ZとしてのSrに関しては、元素人の1つとして含まれるSi改良剤
が例えばNaを含むことができるが、最も普通には最大0.1%水準のSrを含
む。
Srがシリコン改良剤として存在し、また元素Zとして存在する場合には、Sr
の予め定められる水準は0.1%を超える。
Crは元素Xおよび元素Zの両者として使用できる金属の例であって、このよう
な両方の役割は同時に与えられる。このことは、他の元素Xについてと同様に、
Crか比較的低い水準で存在する時に核形成粒子を形成し、高い水準を超えると
、元素Zとしての機能を要求されるために可能なのである。元素Xとして、Cr
は炭化物、硼化物、窒化物、アルミ化物またはこれらの混合物として存在するこ
とが最も望ましく、このような化合物の形態は、Crか元素の形態でZの機能を
行うことによって、X機能と2機能がさらに区別されるのである。
元素へとして存在するZrは、元素Xとして存在することもできる。Zrが元素
Xとして存在する場合には、元素Aとして機能するために0,1%の上限水準を
超える水準になされるのである。また、元素Xとして存在する時には、Zrは元
素人として元素の形態で存在するが、しかし化合物としては、炭化物、硼化物、
窒化物、アルミ化物またはこれらの混合物として存在することが望ましい。
表Iは元素Zの代表例についての詳細を示している。
表I
試験がCrを元素Zとして使用して鋳造物の凝固および組織を制御する手段とし
て、このような元素としてSrを使用することに基づいて確定される作用Iの影
響を証明するために試験が行われた。これらの試験のための合金を準備する際に
、中間合金が準備されて溶解され、引続きピット電気炉内で保持された。次いで
Crが(A I −10%Crとして)添加され、0.1〜0.7%Cr (0
,2%増分量にて)に変化する濃度を与えた。
Crか完全に溶解した時に、それぞれの溶湯の一部分か砂型モールド(40mm
x 80mm直径)内に750°Cで鋳造された。これに引続いて、残余の溶湯
に対してT1(A15TilBとして)の添加が行われ、主としてT i B
zとしての0.2%水準のTiが得られ、さらに鋳造作業が750°Cて行われ
た。全ての鋳造物か薄片に切断され、初晶Siの浮上および初晶Siの寸法試験
が行われた。
溶湯の組成は次の通りであった。
5i13.7% ZrO,04%
Cu 1.8% Zn0.02%
Ni 1.7% Sr0.05%(Si改良剤)Mg O,48% T i <
0.005%、または0.02%Fe O,25% B 0.05%未満Mn
O,35% Cr O,1%、0.3%、0.5%、0.7%不可避不純物以外
の残部はA1であった。これらの組成のうち、0.05%のSrはSiの改良に
寄与したが、Srが元素Zとして作用するには不十分であった。また・o、oo
s%以下の水準のTiはこれか元素Xとして作用するには不十分であった。
これらの結果は表■に集約されていて、この表において3HAは組成(a)〜(
b)内のCr含有量以外に0.005%未満のTiを有する合金含有量を示して
いるとともに、一方では3HAは、組成(e)〜(h)内のVrおよびTi含存
量以外の合金を示している。表■は初晶S1浮上の水準がCr含含量量増加およ
び初晶Si粒子寸法に対するTiの影響の増加とともに減少することを示した。
予言された通り、Cry、5%を超える水準においては初晶Siの浮上は排除さ
れた。0.5%を超えるCr含含量量おいて、Cr(最もCra S 14 A
113らしいと思われる)に富んだ金属間物か断面全体に明らかに認められた。
表■
組成 初晶Siの浮上 初晶Siの集中(a) 3HA+0.1%Cr 高 多
数の小粒子(50〜100μm)
(b) 3HA+0.3%Cr 中 多数の小粒子(50〜100 μm)
(c) 3HA+0.5%Cr 低 少数の大粒子(300〜400μm)
(d) 3HA+0.7%Cr 無視可能 少数の大粒子(300〜400μm
)
(e) 3HA+0.1%Cr 高 多数の小粒子子〇、02%Ti (50〜
too μm)(f) 3HA+0.3%Cr 中 多数の小粒子+0.02%
Ti(50〜100μm)(g) 3HA+0.5%Cr 低 少数の大粒子子
〇、02%Ti (100〜200 μm)(’h) 3HA+0.7%Cr
無視可能 少数の大粒子+0.02%Ti (50〜too μm)Cr添加の
作用は、Srが0.1%を超える水準で存在する場合のSrの作用と、初晶Si
の浮上またはその200μmから500μmに増大するが、このような後者の作
用は0.02%Tiの添加によって最小になされ、初晶Siの寸法が200μm
以下に減少して、単位体積当りの数が増加する。
さらに他の試験が元素ZとしてMnまたはMnおよびCrの組合せを利用して行
われた。元素ZとしてのMnの場合には、我々は次の組成の合金を鋳造した。す
なわち、
fM 1.75% Zn0.02%
Ni 1.68% SrO,04%(Si改良剤)Mg O,52% T i
<0.005%、または0.02%Fe O,23% B 0.05%未満Mn
1.7% Cr<0.02%
不可避不純物を除き残部はA1である。表III(3HAが表■と同様のそれぞ
れ同じ関連を有する)に集約されているその結果は、元素ZとしてのMnのみが
SrおよびCrの両者と非常に類似した挙動を示した。
表■
元素Zとして組合されたMnおよびCrの場合には、合金の組成が次の通りであ
ったことを除き、手順は同じであった。
3i13.8% ZrO,04%
Cu 2. 0% Zn <0. 01%Ni 1.8% SrO,04%(S
i改良剤)Mg O,53% T i <0.0005%、または0.02%F
e O,15% B 0.05%未満Mn O,57% CrO,20%
不可避不純物以外の残部はA1であった。MnおよびCrを組合ぜて使用したこ
とに基づくこれらの合金の組成による結果はMnだけを使用した表■に詳細に示
したものと実質的に同じであった。
さらに他の試験か作用■、■を示す。これらの3つの試料の溶湯はそれぞれ異な
る5つの合金A−Eから準備された。それぞれの合金は、
5i13.6% FeO,20%
Cu 1.8% Mn0.30%
Ni 1.9% Zr0.04%
MgO,6% ZnO,05%
を育していたが、次のように異なるものであった。
合金 Sr Ti Cr Mn
CO,3% 0.02% −−
D 0.04% 0.2% 0.6%
E O,04% 0.02% 0.2% 0.6%不可避不純物以外のそれぞれ
の合金の残部はA1であって、合金CおよびEにおけるTiの添加はA15Tf
lBであった。それぞれの合金に対して、試料は粘土坩堝炉で加熱されて750
℃の溶解温度を得た。
この温度で平衡状態に達した後で、各合金のそれぞれの試料は、
(i)炉から慎重に取出され、試料の加熱を行なった坩堝内で静止状態で凝固を
可能になされ、(ii)炉から取出されて、約750°Cで加熱を行なった坩堝
から環境温度にある同様の坩堝内に注入され、凝固を可能になされ、
(ii)前記同様の坩堝が450°Cに予熱されたこと以外は(ii)における
ようにして凝固された。
それぞれの凝固された試料は分断され、そのマイクロ組織か検査された。その結
果は表■に集約されている。
”rFSiJは、浮上を示した平均寸法の初晶Si粒子を意味し、同様にrNF
SiJは浮上が無視可能であることか明らかな粒子を意味する。
勿論、条件(i)は実際的な工場の作業でなく、理想的な状態を示している。し
かし、条件(ii)および(ii)と比較した場合、合金の溶湯の注入により生
じる凝固前線の撹乱の不可避的な影響を明瞭になす。条件(i)における合金A
によって、初晶Si粒子は実質的になく、形成される僅かなものもモールド壁の
核形成場所に組合うようになされる。条件(i)における合金B〜Eにおいては
、浄化の浮上する粒子が作用Iから期待されるように存在する。何故なら、Sr
またはCr+MnがSiに対する核生成体を与える金属間粒子を形成するからで
ある。すなわち、条件(i)の非常に緩やかな凝固状態にて、若干のSi粒子が
浮上によって偏析可能であった。
条件(ii)および(ii)においては、合金Aはモールド壁に生じる初晶Si
の核形成に寄与する初晶Siの浮上を示し、これによってSi粒子が凝固前に溶
湯内に進入するようになる。しかし本発明による元素Zの少なくとも1つを有す
るそれぞれの合金B、C,DおよびEに対して、初晶Siの浮上は実質的に阻止
されるのである。
また、合金CおよびE(Tiによって代表される本発明による元素Xを有する)
は、合金BおよびD(残留水準を超える元素Xを有しない)と比較する時に、初
晶Si粒子の平均寸法の減少を示したのである。
上述した作用工〜■は、Sr/Tiのような元素の添加か浮上による初晶Siの
偏析水準を減少させ、M3HA合金の鋳造物内の初晶Siおよび粒子の寸法を制
御する機構を説明するものと考えられる。Srの代替物のうちの2つであるCr
およびMnが試験され、その結果はCrおよびMnがそれぞれ初晶Siの偏析お
よび成長を制御するのにSrと同様に効果的であることを示した。Tiの添加は
初晶Si粒子の寸法を約200μm未満に減少させ、単位体積当りの数を増加さ
せるようになす。元素Z、または元素Zとの組合せが存在する場合には、良好な
マイクロ組織を示す3HA鋳造物を製造することがさらに容易になると考えられ
る。上述のように、Cr、MnおよびSrの代替物はCa5Co、Cs、Fe、
に、Li、Na5Rb、Sb、YlCeおよびランタニドおよびアクチニド系列
元素を含んでいて、一方Tiの代替物はCr、Mo、Nb、Ta、ZrおよびV
を含む。
本発明の方法は、主として共晶マトリックスを含むマイクロ組織を有する鋳造物
に最良の特性を当てるのを可能になす。特に、このような合金は卓越した耐摩耗
性および機械加工性およびまた良好な疲労抵抗および環境温度および上昇温度の
引張り特性を育する。しかし、この方法はまた改良された鋳造性を有するこのよ
うな合金を提供する。すなわち、これらの鋳造物は砂型、セラミック型およびパ
ーマネントモールドおよび複雑な形状の変化する壁厚を有するかかるモールドを
含むこれらの組合せによって作られ得る。これらのモールドの充填作業の性質お
よび方法は一般に重要ではなく、本発明か特定のモールドを使用することに制限
されるものでないことは理解されねばならない。鋳造物は、中圧および高圧供給
式ダイカストモールドおよびスクイズ鋳造のためのモールド配置は勿論のこと、
重力供給式パーマネントモールドで形成可能である。
本発明の指向する合金は、過共晶Al−5iマイクロ組織を育する。したかって
、そのSi含有量の下限は、12重量%Si未満の合金組成が過共晶であるから
、12%である。また、Siの上限は約15%を超えてはならない。何故なら、
初晶Siの形成に対する制御が約15%Siを超えると、化学的手段のみでは達
成できないからである。すなわち、約15%を超えるSiでは、初晶Siの形成
を制御するために、方向性凝固のような密接に制御される凝固技術に依存する必
要がある。
元素Aについては、Cu、Ni、Mg、Fe、MnおよびZrの添加物が加えら
れて強化および硬化金属間化合物を形成するようになされるのである。一般に、
これらの元素がそれぞれ上述されたそれぞれの下限にて、またはこれを超過して
存在して強化および硬化を行う点で実際的な利点を与える水準でこのような化合
物の形成を可能になすことが必要である。しかし、元素AとしてCu、Ni、M
g5Fe、MnおよびZrか前述の上限を超えて存在する時には、このような金
属間粒子を形成する遊離な作用も達成できないか、またはこのような合金の特性
に対して不具合な結果を与えるようになる。
元素Aとして、本発明の合金はZn、Sn、PbおよびCrを含むことができる
。これらの元素は一般に著しく有利な作用を与えるものではない。これらのもの
はまた上述で特定されたそれぞれの上限にて、またはそれ以下で使用される時に
不具合な結果を与えるものでもない。
しかし、もし存在する場合には、不具合な結果を回避するためにこれらの限界を
超過してはならない。元素AとしてのZn、Sn、PbおよびCrは著しく有利
な作用を与えるものではないか、これらのものを考慮に入れることは必要である
。このことの主な理由は、これらの元素か本発明に使用される合金がスクラップ
材料から、またはスクラップ材料を含む材料から製造される二次合金である場合
に、存在することができ、通常これらのものの1つまたはそれ以上が存在するこ
とかできる。
他の元素も元素Aとして存在し得るか、それぞれ0.05%を超過しない水準で
存在できる。冒頭に述べたようlこM3HA合金においては、0.003%の上
限かそれぞれのCaおよびPについて示されている。しかし、Sr、Tiの代替
物またはそれぞれのSrおよびT1では、この限界はCaについては003%に
、またPについては0.05%に増加されることかてきる。
元素A内にはNaまたはSrになすことのできるS1改良剤か含まれている。こ
の改良剤かNaである場合には、この水準は0.001%〜0.O1%である。
o、ooi%未満のNaは共晶改良剤の十分な水準を得ることかできない。また
0、01%を超えると、Naは過改良作用の不具合な結果を存すると考えられて
いたが、我々は、Naが元素Zとして0.2%を超える水準で存在する場合には
、このことか当嵌まらないことを見出した。したがって、Naかこのような水準
を超えて存在する場合に、微細な共晶マトリックスか得られ、前述の傾向を相殺
することにより上述の作用I〜■によって作動することか見出されたのである。
改良剤がSrである場合には、共晶の改良のための対応する[ノベルは有効な共
晶の改良を行うために0.01%〜0.1%である。
0.1%を超えると共晶S1の改良に関してさらに有利な効果は得られない。し
かし、0゜1%を超える水準においては、Srは上述および以下において説明さ
れるように元素Zとして使用され得る。
上述のように、元素XはCr、Mo、Nb、Ta。
Zr、VおよびAIから選ばれた可能な元素の1つまたはその組合せを含み得る
。これらの元素はそれぞれ共通に例えば硼化物、炭化物、窒化物、アルミ化物、
燐化物またはこれらの混合物としてこれらのものが内部に存在するような核形成
体を形成する能力を有する。
Tiのみか元素Xとして使用される場合には、このTiは0.005%を超える
水準で存在する。何故なら、0.005%未満では、Tiは前記第1の役割にお
いて何ら有利な作用を行わないからである。TiがAI−Ti−B母合金として
添加される場合、元素XとしてのTiの水準は0.1%を超過しないことが望ま
しい。何故なら、この水準以上ては、不具合な結果を存し、初晶S1の形状を増
大させるように見えるからである。元素XとしてTiかAI−Ti−B母合金以
外の形態で添加される場合には、最良の水準は異なり得るが、一般に、Al−T
i母合金としての例えばT i A 1 sについてはTi水準は0.25%を
超過しないことが望ましい。元素Xとして要求されるTi水準は一部分元素Zの
下限を超過する水準によって指示され、一般にこの水準とともに増加する。元素
XとしてのTiは、0.O1%〜0.06%、最も望ましくは、0.03〜0.
05%のような0.02%〜0.06%の水準で与えられる。
別個に考慮される元素Xに対する他の代替物はそれぞれTiに対すると同様に若
干変化する。従って、有利な作用を得るための下限はo、oos%である。しか
し、Cr、Mo、Nb5Ta、Zr、VおよびAIの場合には、0.25%を超
過すれば、得られる作用は僅かであり、最も望ましい水準は0.2%を超過しな
い。上限が0.1%であることが望ましいような硼化物として添加が行われる場
合を除いて、元素Xとしてそれぞれの望ましい範囲は0.O1〜0.2%であっ
て、最も望ましく1範囲は、
Cr 0.02〜0.10% Z r O,05〜0.10%Mo O’、02
〜0.1Q% V O,05〜0.15%Nb 0.02〜0.15% A10
.01 〜0.15%Ta O,02〜0.10% である。
元素XおよびまたTiのこれらの代替物は2つまたはそれ以上の組合せで使用可
能であり、それぞれが一般に実質的に同じ重量%を基礎にして他のものに交換さ
れることができる。最も望ましいのは、元素Xがそれぞれ炭化物、硼化物、窒化
物、アルミ化物、燐化物またはこれらの混合物を含むこれらの粒子を形成するよ
うな形態で添加されることである。しかし、上述で特定された重量%は、単体形
態の元素Xとして計算されたものである。
元素ZはCa、Co5Cr、Cs、Fe、KSLi、Mn5NaSSa、Rb、
Sr、Y、Ceおよびその他の希土類金属の少なくとも1つを含むことができる
。
Srが単独で使用される場合には、これが0.11〜0.4%のような0.10
%を超える水準で存在することが必要である。最も望ましいのは、Srが0.2
5%〜0.35%のような0.18%〜0.4%で存在することである。0.1
0%未満では、Srは共晶Siの改良以外の利点を得ることができないが、0.
4%Srを超えると、さらに他の利点を得ることができず、過剰の金属間粒子を
生じるのである。一般に、元素ZとしてのCs、に、LiおよびRbは実質的な
添加レベルを必要とするのである。元素Zの他の代替物の下限および上限は選ば
れる特定の元素によって若干変化する。しかし、有利な作用を得るための下限お
よび上限は、Ca0.9 %〜2.0 % Na O,1%〜0.4 %Co
0.5 %〜3.O% Sb 0.5 %〜2.o %CrO,5%〜1.0
% Y 0.5 %〜3.0 %Fe 1.5 %〜2.0 % Ce O,5
%〜3.0 %Mn 1.0%〜2.0% その他0.5%〜3.0%である。
存利な作用はこれらの上限以上では得られない。これらの元素の望ましい範囲は
、
CaO,9%〜1.2% Na O,2%〜0.4%Co 0.5%〜2.5%
Sb O,5%〜1.5%Cr O,5%〜0.8% Y 0.5%〜2.5
%Fe 1.5%〜1.75% CeO,5%〜2.5%Mn 1.0%〜1.
25% その他0.5%〜2.5%である。
先に、Caについて0.03%の上限が示されているか、このことはCaが元素
Aとして存在する場合に当嵌まる。この限界は高いレベルのCaが溶湯の流動性
に対して存し得る悪影響を回避するためである。しかし、上述のように、Caは
0.9〜2.0%、望ましくは0.9〜1.2%で元素Zとして存在することが
でき、このことは上述の悪影響が、段階3において初晶SiがAl−3i−Z相
の粒子上に形成されるようにして、段階2にてAl−3i−Z相(典型的にはA
lzSi□C)の金属間粒子を形成するCaによって相殺されるために、可能で
あることか見出されている。
本発明をさらに詳しく示すために、添付図面が参照されるか、これらの図面の内
第1図および第2図は作用Iの段階lおよび2における本発明方法の概略的な説
明図であり、第3図は作用工の段階2を示すマイクロ組織を示す図面であり、
第4図は作用Iの段階3における方法の概略的な説明図であり、
第5図は作用工の段階4における方法の概略的な説明図であり、
第6図はこの方法の作用■の段階3および4を示すマイクロ組織を示す図面であ
り、
第7図は作用工の段階4の後の方法における凝固の概略的な説明図であり、
第8図は本発明による代替的な合金にて製造された鋳造物の組織を示すさらに他
のマイクロ組織図である。
第1図に示されるように、元素Xの安定した核形成粒子が約700〜750℃の
高温で溶湯内に存在する。典型的には約1μmの寸法のこれらの粒子は炭化物、
硼化物、窒化物、アルミ化物、燐化物またはこれらの組合せを含んでいて、少な
くとも1つの元素Xのこれらの化合物は溶解されたAIに対する低い溶解度を有
する。第1図は溶湯内に洗体を形成する典型的なT i B 2の粒子を示して
いる。
段階2は約600°Cまで溶湯を冷却することによって生じるのである。この段
階の間、相Al−3i−Z’か第2図に示されるように元素Xを含む核形成粒子
上に核形成を行うのである。
XかT1でZがSrであるような本発明によって製造された鋳造物から撮られた
第3図のマイクロ組織写真(2300倍)はTiBzであると考えられるTiに
富む粒子の洗体上に密集されたA125i2Sr相を示している。同様なAl−
5i−Z’相の核形成がここで特定されたような他の元素Zによっても生じるが
、その場合XはTiであるか、またはその他ここで詳細に示されるようなもので
ある。
第4図は、溶湯か段階3で600″Cから約560℃の共晶凝固温度までさらに
冷却される時の、第2図の複合粒子のAl−3i−Z’上の初晶Siの形成を示
している。初晶Siは通常Al−5i−Z’相上の多くの場所に形成され、複合
粒子を作るが、一方溶湯内の最初の豊富な核形成粒子はSiに対する大なる集合
速度を与え、初晶Si対A I −3i−Z’の容積比を最少になす。
第5図は段階4における共晶凝固温度以下に冷却することによって段階3にて作
られる複合粒子上のAl−3i共晶の異質な核形成を示している。
第3図に示された最終鋳造物から撮られた第6図のマイクロ組織写真(100倍
)は段階3および4における処理の作用を示している。明らかなように、初晶S
iかAl−5i−Z’相(この場合A12 S it Sr)上に形成され、そ
の後で複合初晶SiプラスAl−3i−Z粒子上の共晶の異質的な核形成が生じ
る。
段階4の後て溶湯の温度かさらに低下すると、第7図に示されるように多数の共
晶セルか段階5て形成される。
最終的なセルの寸法は段階lにて存在する多数の核形成粒子に関係するような集
合される多数の共晶セルによって制御される。共晶セルの数が多い程、成長に対
する物理的な拘束が大きくなる。
第8図は本発明による合金鋳造物のマイクロ組織を示すマイクロ組織写真(20
0倍)である。この合金は、Sr含有量が0.1%よりも少なく、合金が0.5
%Crを含んでいることを除いて第3図および第6図に示された鋳造物に対して
使用される通りのものである。このマイクロ組織写真はCra Sit AIt
□であると考えられる、共晶が複合粒子から放出されるような、Cr基のAl−
3i−Z’金属間面相含む初晶Si粒子を示している。
”” ’?4Ir ALn下iB、のt34F旧2
程1
IG 5
l66
F旧8
補正書の翻訳文提出書 (非娼184677)8 )平成4年2月10日
囚
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.12%〜15%Siを有する過共晶Al−Si合金の鋳造物を製造する方法 において、(a)前記合金を形成するのに適当な溶湯を用意し、(b)前記溶湯 をモールド内に鋳造して前記合金の鋳造物を形成することを含み、 前記溶湯が、12%〜15%Siに加えて、それぞれ予め定められた水準を超え る少なくとも1つの元素Xおよび少なくとも1つの元素Zを有する組成を有し、 前記溶湯がさらに以下の元素A、すなわち、Cu1.5〜5.5% Ni1.0〜3.0% Mg0.1〜1.0% Fe0.1〜1.0% Mn0.1〜0.8% Zr0.01〜0.1% Zn0〜3.0% Sn0〜0.2 Pb0〜0.2% Cr0〜0.1% Si改良剤(Na,Sr) 0.001〜0.1% B(単体)最大0.05% Ca最大0.03% P最大0.05% その他各最大0.05% 不可避不純物以外の残部がAlであり。ここで元素Xが溶湯内に安定した核形成 粒子を形成する元素の群から選ばれた少なくとも1つであって、また元素Zが金 属間相を形成してこの相の結晶が初晶Siを前もって形成してこれの集合を行わ せ、共晶凝固温度以下に溶湯を冷却することによりAl−Si共晶の核形成を促 進させる複合粒子を形成する元素の群から選択された少なくとも1つであり、そ れぞれの予め定められた水準を超えるそれぞれの元素XおよびZの水準は、溶湯 凝固の後でその鋳造物が、存在する何れの初晶Siも実質的に均一に拡散され、 また主として共晶マトリックスを含むようなマイクロ組織を有するような水準で あり、前記元素Zが専らSrである場合に前記元素Xが専らTiだけではないよ うになされている方法。 2.前記元素Xは、前記安定した核形成粒子が前記金属間相の凝固温度を超過す る融解点を有するように選ばれている請求の範囲第1項に記載の方法。 3.前記元素Zは、前記金属間相の少なくとも一部分が集合されて、前記選択さ れた元素Xに基づく化合物の粒子によって前記結晶を形成するように選ばれてい る請求の範囲第1項または第2項に記載の方法。 4.前記元素Xが前記金属間相の形成温度を少なくとも20℃超過し、望ましく は700℃を超えるような、実質的に約650℃を超える融解点を有する核形成 粒子を形成するようになされている請求の範囲第1項から第3項までの何れか1 項に記載の方法。 5.前記元素XがCr、Mo、Nb、Ta、Ti、Zr、VおよびAlを含む群 から選ばれている請求の範囲第1項から第4項までの何れか1項に記載の方法。 6.前記元素Zは、Z′が少なくとも1つの元素Zである場合に前記金属間相が Al−Si−Z′またはA1−Z′の形態になされている請求の範囲第1項から 第5項までの何れか1項に記載の方法。 7.前記元素ZがCa、Co、Cr、Cs、Fe、K、Li、Mn、Na、Rb 、Sb、Sr、Y、Ce、ランタニド系元素、アクチニド系元素およびこれらの 混合物から選ばれている請求の範囲第1項から第6項までの何れか1項に記載の 方法。 8.前記元素Xが母合金組成におけるように添加されて、硼化アルミニウムが除 外されている場合に、炭化物、硼化物、窒化物、アルミ化物、燐化物およびこれ らの混合物から選ばれた化合物の安定した核形成粒子を生じるようになされてい る請求の範囲第1項から第7項までの何れか1項に記載の方法。 9.前記少なくとも1つの元素Xは、これがAl−Ti−B母合金として添加さ れたTiである場合に、その上限が望ましくは0.1重量%を超えないことを除 き、0.005重量%、望ましくは0.01〜0.25重量%を超える水準で存 在するようになされている請求の範囲第1項から第8項までの何れか1項に記載 の方法。 10.前記元素Xが0.01〜0.06%、望ましくは0.03〜0.05%の ような0.02〜0.06%水準で存在するTiであるか、またはこれを含んで いる請求の範囲第9項に記載の方法。 11.前記元素Xがそれぞれ0.005〜0.25%、望ましくは0.01〜0 .2%のような0.005〜0.2%の選ばれた水準でCr、Mo、Nb、Ta 、Zr、VおよびAlの少なくとも1つであるか、またはこれを含んでいる請求 の範囲第9項または第10項に記載の方法。 12.前記それぞれ選ばれた水準が、 Cu0.02〜0.10ぇ Mo0.02〜0.10 Nb0.02〜0.10% TA0.02〜0.10% Zr0.05〜0.10% V0.05〜0.15% Al0.05〜0.15% である請求の範囲第11項に記載の方法。 13.前記少なくとも1つの元素Zがそれぞれ次の範囲、すなわち、 Ca0.9〜2,0重量% Co0.5〜3.0重量% Cr0.5〜1.0重量% Cs0.1〜0.4重量% Fe1.5〜2.0重量% K0.1〜0.4重量% Li0.1〜0.4重量% Mn1.0〜2.0重量% Na0.1〜0.4重重% Rb0.1〜0.4重量% Sb0.5〜2.0重量% Sr0.11〜0.4重量% Y0.5〜3.0重量% Ce0.5〜3.0重量% その他0.5〜3.0重量% で存在するようになされている請求の範囲第1項から第9項までの何れか1項に 記載の方法。 14.前記少なくとも1つの元素Zがそれぞれ次の範囲、すなわち、 Ca0.9〜1.2重量% Co0.5〜2.5重量% Cr0.5〜0.8重量% Cs0.2〜0.4重量% Fe1.5〜1.75重量% K0.2〜0.4重量% Li0.2〜0.4重量% Mn1.0〜1.25重量% Na0.2〜0.4重量% Rb0.2〜0.4重量% Sb0.5〜1.5重量% Sr0.18〜0.4重量% Y0.5〜2.5重量% Ce0.5〜2.5重量% その他0.5〜2.5重量% で存在するようになされている請求の範囲第13項に記載の方法。 15.12%〜15%Si、および元素A、XおよびZを有し、不可避不純物以 外の残部がAlである鋳造された過共晶Al−Si合金であって、前記合金がそ れぞれ予め定められた水準を超える元素XおよびZを有し、この合金が、存在す る初晶Siが実質的に均一に拡散されたマイクロ組織を有し、このマイクロ組織 が主として過共晶マトリックスを含むようになされており、前記元素Aが、 Cu1.5〜5.5% Ni1.0〜3.0% Mg0.1〜1.0% Fe0.1〜1.0% Mn0.1〜0.8% Zr0.0l〜0.1% Zn0〜3.0% Sn0〜0.2% Pb0〜0.2% Cr0〜0.1% Si改良剤(Na,Sr) 0.001〜0.1% B(単体)最大0.05% Ca最大0.03% P最大0.05% その他各最大0.05% を含み、 前記元素Xがこの鋳造された合金の溶湯内に安定した核形成粒子を形成する群か ら選ばれた少なくとも1つであって、前記元素Zが金属間相として前記合金内に 存在する少なくとも1つを含んでおり、前記元素Zが専らSrである場合に、前 記元素Xが専らTiだけではないようになされている鋳造された過共晶Al−S i合金。 16.前記元素XがCr、Mo、Nb、Ta、Ti、Zr、VおよびAlを含む 群から選ばれている請求の範囲第15項に記載の合金。 17.前記元素Zは、Z′が少なくとも1つの元素Zである場合に前記金属間相 がAl−Si−Z′またはAl−Z′の形態になされている請求の範囲第15項 または第16項に記載の合金。 18.前記元素ZがCa、Co、Cr、Cs、Fe、K、Li、Mn、Na、R b、Sb、Sr、Y、Ce、ランタニド系元素、アクチニド系元素およびこれら の混合物から選ばれている請求の範囲第15項から第17項までの何れか1項に 記載の合金。 19.前記少なくとも1つの元素Xは、これの上限が望ましくは0.1重量%を 超過しないでAl−Ti−B母合金として添加されるTiであることを除いて0 .005重量%、望ましくは0.0l〜0.20重量%を超える水準で存在する ようになされている請求の範囲第15項から第18項までの何れか1項に記載の 合金。 20.前記元素Xが0.01〜0.06%、望ましくは0.03〜0.05%の ような0.02〜0.06%の水準で存在するTiであるか、またはこれを含ん でいる請求の範囲第19項に記載の合金。 21.前記元素Xがそれぞれ0.005〜0.25%、望ましくは0.01〜0 .2%のような0.005〜0.2%のそれぞれ選ばれた水準でCr、Mo、N b、Ta、Zr、VおよびAlの少なくとも1つであるか、またはこれを含んで いる請求の範囲第19項または第20項に記載の合金。 22.前記それぞれ選ばれた水準が、 Cu0.02〜0.10%Zr0.05〜0.10%Mo0.02〜0.10% V0.05〜0.15%Nb0.02〜0.10%Al0.01〜0.15%T a0.02〜0.1096 である請求の範囲第21項に記載の合金。 23.前記少なくとも1つの元素Zがそれぞれ次の範囲、すなわち、 Ca0.9〜2.0重量% Co0.5〜3.0重量% Cr0.5〜1.0重量% Cs0.1〜0.4重量% Fe1.5〜2.0重量% K0.1〜0.4重量% Li0.1〜0.4重量% Na0.1〜0.4重量% Rb0.1〜0.4重量% Sb0.5〜2.0重量% Sr0.11〜0.4重量% Y0.5〜3.0重量% Ce0.5〜3.0重量% その他0.5〜3.0重量% Mn1.0〜2.0重量% で存在するようになされている請求の範囲第15項から第22項までの何れか1 項に記載の合金。 24.前記それぞれの範囲が、 Ca0.9〜1.2重量% Co0.5〜2.5重量% Cr0.5〜0.8重量% Cs0.2〜0.4重量% Fe1.5〜1.75重量% K0.2〜0.4重量% Li0.2〜.0.4重量% Mn1.0〜1.25重量% Na0.2〜0.4重量% Rb0.2〜0.4重量% Sb0.5〜1.5重量% Sr0.18〜0.4重量% Y0.5〜2.5重量% Ce0.5〜2.5重量% その他0.5〜2.5重量% になされている請求の範囲第23項に記載の方法。
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