JPH05500775A - 金属板折り曲げ装置 - Google Patents
金属板折り曲げ装置Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
金属板折り曲げ装置
本発明は請求項1の上位概念に属する装置に関する。
通常の旋回式折り曲げ機を用いて金属板を折り曲げる際、折り曲げようとする金
属板例々の厚さに合わせて、折り曲げ壁(及び場合によっては下側の壁も)を適
宜調整せねばならず、結果的に設備および時間かかなり無駄になっている。その
他にも公知の折り曲げ方法では、折り曲げを行う間、金属板の折り曲げられる部
分に沿って折り曲げ壁か摺動するため、金属板に摺動摩擦および表面応力か加わ
り望ましくない。
一般に折り曲げ用の公知の旋回式折り曲げ機では、下から上に旋回が行われる旋
回軸が、折り曲げ壁の上表面または折り曲げ表面から間隔をおいて配置されてお
り、その間隔は金属板厚さの約1.5倍の値となるよう構成されている。この間
隔は、折り曲げ壁の旋回時に金属板か圧搾するのを防止するために設定されてい
る。さらに公知の折り曲げ方法では、折り曲げ輪郭の仕上げか不均一となり外観
か優れないことか多々あり、輪郭が円形から外れてしまうという欠点かある。
本発明の課題は、折り曲げ壁と金属板の折り曲げられる部分との摺動を減少させ
た上で所望の均一な折り曲げ輪郭を達成し、かつ折り曲げ壁の旋回軸を金属板の
厚さに基ついてあらかじめ設定する必要かなくなるよう、上述の装置を改善する
ことである。
この課題は本発明の請求項1に記載された特徴によって解決される。
以下は本発明の好適な実施例に関する明細であり、適切な図面を参照しながら詳
しい説明を行う。図面は次のとおりである。
第1図は金属板の折り曲げを概略的に示す。
第2図は旋回式折り曲げ機を概略的に示す。
第1図は公知の折り曲げ機の下部壁1、上部壁2、折り曲げ壁3を概略的に示し
ており、他の部分は図示していない。
下部壁1と上部壁2との間には金属板4が挾み込まれており、金属板4の折り曲
げられる部分5か下部壁lおよび上部壁2の前縁から突出している。折り曲げ壁
3は旋回軸Sを中心として旋回できるよう機械フレーム内に据え付けられており
、旋回軸Sは図面の紙面に対し垂直に延びている。
第1図の実施例においては、図示のとおり旋回軸Sが金属板4の内側に位置して
いる。従来の旋回式折り曲げ機の場合、折り曲げ壁3を旋回運動させると、金属
板ががなり圧搾されるため、旋回軸か上述のような位置に設置すると金属板を折
り曲げることができなかった。したがって、これまで旋回軸は金属板4のいくら
か外側に、折り曲げ壁の上表面または折り曲げ表面から間隔をおいて配置されて
おり、その間隔は金属板4の厚さの約1.5倍の値であった。
折り曲げ時に金属板の圧搾を減少し、金属板の折り曲げられる部分5の折り曲げ
輪郭を均一かつ所定とおりのものとするため、本発明では旋回時に折り曲げ壁3
が、折り曲げ角度の変化にしたがって、旋回軸Sおよび折り曲げ表面6の両方に
対して垂直な第一調整方向に調整移動される。この調整は個々の矢印A1からA
4を用いて第1図に示している。
折り曲げ行程の初期段階では、折り曲げ壁3か矢印A1に対応する位置にある。
折り曲げ行程の第一段階においては、折り曲げ壁3が矢印A2に対応する位置ま
で旋回され、また同時に折り曲げ壁3は旋回軸Sに関して垂直に、矢印A1とA
2の長さの差に対応する長さたけ移動される。この段階では、壁3の折り曲げ表
面6は金属板4の底面に沿って摺動するか、折り曲げ壁3と金属板4の間で生じ
る摺動摩擦は、通常の方法で金属を折り曲げる場合に比べ、折り曲げ壁3を引き
戻す(矢印AIおよびA2を参照)ことによって減少されており、したがって金
属板の表面に加わる応力が小さく、そのため表面の損傷も小さい。
本発明によれば、旋回軸Sに垂直な方向への折り曲げ壁の調整は、矢印A1およ
びA2の間の折り曲げ角度が変化するあいだ、所定の折り曲げ輪郭に沿って折り
曲げ壁が移動するよう制御されている。したかって金属板4はこの輪郭範囲内で
は、設定されたとおり特に正確な円形となり、上述したような金属板4の圧搾は
防止される。
第1図に示した本発明の実施例において、旋回軸Sは金属板4の内側に配置され
ているが、これは−例に過ぎない。したがって旋回軸を他の位置、とくに金属板
の外側に配置することもできる。
矢印A2に対応する位置に到達した後、折り曲げ壁3が矢印A3に対応する位置
に達するまで折り曲げ行程はさらに進むが、この位置てはすてに金属板の断面5
か約90度たけ折り曲げられた状態となっている。矢印A2とA3の長さの差か
ら、旋回軸Sに対する折り曲げ壁3の調整距離を再び認識することかできる。ま
た折り曲げ壁3はここでも金属板4の底面との摺動距離を減少させながら旋回さ
れる。
旋回移動が続くことによって、最終的に折り曲げ壁3は矢印A4に対応する位置
に達する。矢印A3とA4の長さの差は、この旋回折り曲げ行程の最終段階にお
ける旋回軸Sに対して垂直な折り曲げ壁の調整距離を表している。
いずれの場合においても、所定の折り曲げ輪郭が得られ、金属4の圧搾が生じず
、折り曲げ壁3と金属板4の摺動摩擦がかなり減少するよう、折り曲げ壁3の調
整が矢印入方向に行われる。
本発明によれば第1図に矢印Aを用いて表した折り曲げ壁3の旋回軸Sからの間
隔は変化するか、通常の金属折り曲げ機の場合はつねに一定である。この変化は
たとえばプログラムを用いて、また手動によっても制御できる。
以上に説明した行程において、従来の方法と比べ、摺動距離か大幅に減少してお
り、そのため金属板の損傷もない。しかし摺動距離は規則的に矢印A方向におい
て折り曲げ壁3を調整し、また折り曲げ壁3を旋回軸がら遠ざけるだけではゼロ
まで減少することはできない。そうするためには、矢印入方向への折り曲げ壁3
の調整移動だけではなく、さらに別の調整移動を行わねばならず、その調整移動
は第1図に矢印Bを用いて示している。この第二の調整は、第一の調整を行う方
向Aおよび旋回軸Sにより規定され、かつ矢印已により表された平面に対し常に
ほぼ垂直な方向に行われる。折り曲げ壁3の矢印B方向への調整においては、折
り曲げ壁は調整方向Aおよび旋回軸Sによって規定された平面上を移動する。
これにより、折り曲げ壁3は金属板4の下面を完全に回転しなから移動するため
、折り曲げ壁3と金属板4の摺動は減少してゼロとなる。
第2図は、上部壁2および折り曲げ壁3各々の右端面とともに機械フレーム11
を備えた旋回式折り曲げ機10の正面図を概略的に示している。(下部壁1は折
り曲げ壁3の陰に隠れている)。第2図に図示していない旋回式折り曲げ機の左
端面は対称に作られている。
金属板4を締め付ける際および緩める際、油圧シリンダー12が上部壁2を垂直
昇降させる働きをするか、これについては矢印Gを参照されたい。折り曲げ壁3
は旋回軸Sを中心としてモーター13を用いて旋回されるか、これについては矢
印Hを参照されたい。
次に、回転可能な状態で機械フレーム11に取り付けられた第一翼部■4は、旋
回軸Sを中心としてモーター13により旋回可能となっている。この第一翼部1
4には、軸15を中心として旋回可能な第二翼部16が回転可能な状態で取り付
けられている。図示するように、第二翼部16の回転軸15か第一翼部14の旋
回軸Sの下側に設けられている。
上述した第二翼部16の脚17と折り曲げ壁3の間にピストン・シリンダー・ユ
ニット18か設けられており、その筒状収納部19は折り曲げ壁3に、そのピス
トンロッド21は脚17に各々しっかりと連結されている。このようにしてピス
トン・シリンダー・ユニット18は第二翼部16上て折り曲げ壁3の縦方向のガ
イドとして働き、したかって、ユニット18が第1図の矢印A1からA4に対応
する矢印1方向に作動するときには、折り曲げ壁3は旋回軸Sに対して垂直方向
に調整可能となる。
翼部16か第2図にのみ示した駆動モーター22の力により、軸15を中心とし
て第一の翼部14に関して相対的に回転される。この回転により、すてに第1図
に関連して説明を行ったように、矢印B1から84方向への調整移動か可能とな
り、この調整移動は矢印■および旋回軸Sの存在する平面に対して垂直に行われ
る(この平面とは第2図においては紙面平面である)。
折り曲げ壁3の矢印Aに沿った長さ方向へのガイド機構を、第2図に示した方法
以外の方法によって構成できることは自明であり、その場合、もう一つの駆動モ
ーターを使用することもてきる。第二翼部16の第一翼部14に関する相対的な
調整移動についても同様であり、たとえばこの調整移動を同様に第2図の図面平
面と垂直に延びる直進ガイド機構を用いて行ってもよい。と(に筒状収納部19
も第二翼部工6側の長さ方向のガイド機構内を矢印1方向に向かって摺動させて
進めることかできる。
いずれの場合においても、折り曲げ行程の間、折り曲げ壁3は矢印AおよびBの
方向に調整されるため、すでに説明したような利点か達成される。調整に必要な
駆動モーター、たとえばピストン・シリンダー・ユニット18およびモーター2
2は、あらかじめ設定されたプログラムに基づいて、所望の折り曲げ輪郭に応じ
て制御されるのか望ましい。簡単な旋回式折り曲げ機の例として、手動制御を行
うことも可能である。
もし矢印A1からA4ないし1方向への折り曲げ壁3の調整移動のみを望み、矢
印B1から84方向への調整を行わなくてもよいような場合には、ピストン・シ
リンダー・ユニット18という形式の直進ガイド機構を、第一翼部14と折り曲
げ壁3の間へ直接的に配置してもよい。この場合、第二翼部16は用いない。
FIG、7
F/G、2
補正書の翻訳文提出書
(特許法第184条の8)
平成4年4月2.5日
Claims (5)
- 1.機械フレーム、下部壁、上部壁および折り曲げ壁を備え、前記下部壁および 上部壁の間に金属板を挟み、前記上部壁および下部壁から突出した前記金属板の 一部分を、前記金属板の一部分に接しかつ位置固定の旋回軸を中心として旋回可 能な前記折り曲げ壁を用いて、所定の折り曲げ角度だけ折り曲げる、金属板の折 り曲げ装置において、前記折り曲げ壁(3)は、旋回されると同時に前記位置固 定の旋回軸(S)に対して垂直な第一調整方向(A)に調整可能であり、それに より前記折り曲げ壁が所望の折り曲げ輪郭に合わせて制御可能であることを特徴 とする折り曲げ装置。
- 2.前記折り曲げ壁(3)は、折り曲げ行程の間前記旋回軸(S)からの間隔が 大きくなるよう制御可能であることを特徴とする請求項1に記載の折り曲げ装置 。
- 3.前記折り曲げ壁(3)は、旋回しているあいだ第二調整方向(B)にも調整 可能であり、この第二調整方向は前記第一調整方向(A)および前記旋回軸(S )を含む平面に対しほぼ垂直に延在していることを特徴とする請求項1に記載の 折り曲げ装置。
- 4.前記折り曲げ壁(3)は、その両側が前記旋回軸(S)に対し垂直に延びる ガイド手段(18)内をほぼ直線的にガイドされ、前記ガイド手段(18)は、 前記旋回軸(S)を中心として旋回可能に前記機械フレーム(11)に支持され た第一翼部(14)に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の折り曲 げ装置。
- 5.前記折り曲げ壁(3)の前記ガイド手段(18)は第二翼部(16)に設け られ、この第二翼部が移動可能な状態で前記第一翼部(14)に支持されている ことを特徴とする請求項4に記載の折り曲げ装置。
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