JPH05500546A - 内燃機関用の始動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 内燃機関用の始動装置 技術の背景 本発明はドイツ連邦共和国特許１１０１０５２号明細書に開示された内燃機関用 の始動装置に関する。この公知装置ではソレノイド可動子の切換ビンとしての推 動部材の自由端に切欠きが設けられている。この切欠き内にはゴムディスクが挿 入されており、このゴムディスクは同様に切欠き内に挿入されたスチールディス クによって被覆されている。スチールディスクには球体が緩く配置されておりか つ前記自由端のフランジング又は縁曲げによって前記切欠き内に保持されている 。この構成の有する欠点は、球体を切換ビンの自由端の縁曲げによって保持する 前に始動用ソレノイドが組み付けられていなければならないことにある。ばねと して作用するゴムディスク又はカップスプリングが切欠き内に挿入された後にこ の上にスチールディスクが配置され、次いで球体が配置される。しかる後に球体 に対する縁曲げが誤差少なくかつ正確におこなわれる。この作業中、球体は回転 容易に保持されなければならないが、ゴムディスク又はカップスプリングがスチ ールディスク、ひいては球体に圧着されているため、この作業は極めて困難であ り、複雑な測定作業を要し、大量生産で公差を維持し、品質を保つためにはきわ めて不経済である。

本発明の目的、解決手段及び利点 本発明の目的は内燃機関用の始動装置において、推動部材とこれに取り付けた推 動ロッドとの間に配置された球体を、公知技術に伴う欠点なしに、しかも大量生 産に適する簡単かつ確実な保持が可能なように推動部材に配置することにある。

この目的を達成した本発明の要旨は請求項１に記載の通りである。

本発明の利点は、球体が回転自在にかつ摩擦なく、しかもばねによる圧迫なしに 配置されることにある。

さらに、球体がスリーブ状の部分に固定されるため、部品に基づく誤差を削減す ることができる。

請求項２以下の構成によれば、さらに利点が得られる。特に利点とするところは 、保持装置がカバーキャップとして球体を取り囲み、少ない誤差でかつ簡単に球 体を収容することができることにある。さらに、球体、ばね及び保持装置を備え た切換ビンは、自動的な工程で予備組付けされた構成ユニットとして製作されか つ検査されると共に、ソレノイド内に正確かつ簡単にこの構造ユニットをかしめ 固定できるように支持部を備えている。

図面 次に、本発明の実施例が図面につき説明され、第１図は内燃機関用の始動装置を 示す図、第２図は推動部材への球体の配置、ばねの配置及び保持装置の配置を示 す本発明の第１実施例に基づく予備組付けされた構造ユニットを示す図、第３図 は第２図の構造ユニットを第２図の矢印■の方向で見た図、第４図は予備組付け された構造ユニットの第２実施例を示す図である。

特に第１図、第２図及び第４図では実施例が縦断面図で示されている。

実施例の説明 始動装置は始動モータ１を備え、始動モータ１は中空な駆動軸２を有しており、 この駆動軸に可動子３が支持されている。駆動軸２は支承板４に回転可能に支承 されており、この支承板４は始動モータ１のケーシング５に取り付けられている 。中空な駆動軸２内を推動ロッド６が貫通している。駆動軸２から突出したその 端部には始動ビニオン７が取り付けられている。この始動ビニオン７は始動装置 の駆動ベアリング８内に解離可能に支持されている。始動ビニオン７を備えた推 動ロッド６は戻しばね９の力に逆らって駆動軸２に対して相対的に移動可能であ る。戻しばね９の一端は推動ロッド６に設けたストッパリング１１によって保持 されたスリーブ１０に支持されている。戻しばねの他方の端部は図示しないが公 知形式通り駆動軸２のカラーに支持されている。始動モータ１のスイッチとして も形成されているソレノイド１２が推動ロッド６の移動のために設けられており 、このソレノイド１２は駆動軸２と同軸的に支承板４の外側に配置されている。

ソレノイド１２はベースプレート１３を備えており、このベースプレート１３の 中央にスリーブ１４が配置されており、このスリーブ１４はベースプレート１３ と共にソレノイド１２のマグネットコアを形成している。スリーブ１４は、ソレ ノイド１２の励磁コイル１６を配置した巻型１５によって取り囲まれている。

励磁コイル１６は引き入れ巻線と保持巻線とから成っている。巻型内にソレノイ ド可動子１７が配置されている。切換ビン１８が推動部材としてこのソレノイド 可動子１７に取り付けられている。切換ビンは巻型から突出しスリーブ１４内を 貫通して中空な駆動軸２内に突入している。切換ビン１８は中空な駆動軸２内に 突入した端部にヘッド１９を備えている（第２図参照）。ヘッド１９はその端面 ２０に盲孔状の切欠き２１を備えている。この切欠き２１内には３対のカップス プリング２２が挿入されてスチールディスク２３によって覆われている。このス チールディスク２３にはスチール製の球体２４が座着してヘッド１９の端面２０ から突出している。切欠き２１はストッパカラー２５のところで大径の終端部２ ６を有しており、この終端部２６内にコツプ状のカバーキャップ２７としての保 持装置が挿入されている。カバーキャップ２７はフランジ２８と、スリーブ状部 分２９とを備えている。カバーキャップ２７がスチール製の球体２４上へかぶさ れると、そのフランジ８はストッパカラー２５とスチールディスクとに当接する 。切欠き２１を取り囲む、ヘッド１９の縁３０がフランジ２８の周りに等しい角 度の間隔をおいて縁曲げされ、これにより、カバーキャップ２７が切換ピン１８ に固定されている。スリーブ状部分２９は遊びなくスチール製の球体を収容して いる。カバーキャップ２７の底部３１は、正確に中央に打ち抜かれた孔を備えて おり、その縁３１にスチール製の球体が座着している。切換ピン１８として使用 される推動部材は第１実施例では、球体２４とばねと保持装置と共に、予備組付 けされた構造ユニットを形成している。この構造ユニットは、ソレノイド１２内 に挿入される前に、「わずかな誤差で縁曲げによって固定された球体」を備える ことができる。３対のカップスプリングによって予負荷されたスチールディスク ２３のストッパがフランジ２８によって形成されている。このフランジ２８の存 在によって、球体２４が保持装置内で回転容易に保持される。球体に対して要求 されたこの回転容易性は、切換ピンがソレノイド可動子内に挿入される前に、誤 差の少ない正確な縁曲げにより、かつテストによって良好に調整される。この前 組付けされた構造ユニットがソレノイド１８内に挿入され、切換ピン１８はその 端部３２でソレノイド可動子と、これの端面に当接した切換レバー３３とを貫通 して突出しており、この端部３２がかしめによって構造ユニットが固定されてい る。この構成では、予備組付けされた構造ユニットがソレノイド１２内へ挿入さ れた後の端部３２のかしめ作業のための支持部として切換ピン１８のヘッド１９ の端面２０の、フランジ２８上に縁曲げされていない部分が使用される。

第４図に示す第２実施例の予備組付けされた構造ユニットでは、切換ピン３４が ヘッド３５を備えており、このヘッド３５は切換ピン３４への移行箇所の近くに 外側の環状溝３６を備えている。ヘッド３５の端面３７には同様に切欠き３８が 設けられている。この切欠き３８はその全長にわたり一定の直径を有する円筒形 の内壁を備えている。３対のカップスプリング２２と、スチールディスク２３と 、円筒形の隔てスリーブ３９とが切欠き３８内に挿入されている。スチール製の 球体２４が隔てスリーブ３９内に収容されていて、切欠き３８から若干突出して いる。コツプ状のカバーキャップ４０がヘッド３５にかぶされている。その端面 側の縁部４１は切換ピン３４のヘッド３５の外側の環状溝３６内に縁曲げ又はロ ーラ曲げされている。カバーキャップ４０はその底部４２の中央に正確に打ち抜 かれた孔４３を備えている。この孔４３の直径は球体２４の直径に比して小さく 、それゆえ、球体２４は孔４１からは若干突出しているがカバーキャップ４０に よって隔てスリーブ３９内に保持されている。カバーキャップ４０の底部４２は 隔てスリーブ３９のためのストッパとして役立っており、隔てスリーブ３９には ３対のカップスプリング２２の力によってスチールディスク２３が圧着されてい る。球体２４は切換ピン３４に遊びなく回転可能に配置されかつ「誤差少なく正 確な」縁曲げによって保持されている。この予備組付けされた構造ユニットはソ レノイド１２内に挿入され、切換ピン３４はソレノイド可動子１７及び切換レバ ー３３を貫通した端部で、第１実施例の切換ピン１８の端部３２と同様にかしめ 固定される。このかしめ作業中にカバーキャップ４０の底部４２が支持部として 使用される。カバーキャップ４０の内部スペースのうち、球体を収容して残され た部分は潤滑剤によって充填される。

始動装置の休止位置では、始動ビニオン７は歯付きリム４４と噛み合っておらず 、ソレノイド１２は励磁されておらず、推動ロッド６、ヘッド１９．３５を備え た切換ピン１８．３４並びにソレノイド可動子１７は戻しばね９によって第１図 に示す位置に保持されている。始動ビニオン７を噛み合わせかつ始動モータを作 動すべくソレノイド１２が励磁されると、ソレノイド可動子１７は戻しばね９の 力に逆らって、切換ピン１８．３４と、球体２４及び３対のカップスプリング２ ２を備えたヘッド１９．３５とを介して、駆動ビニオン７に結合された推動ロッ ド６を歯付きリム４４へ向けて移動せしめる。この動作中、ソレノイド１２の切 換衝撃は３対のカップスプリング２２によって吸収される。同様に、始動過程時 に始動装置の長手軸線方向で始動ビニオン７のところに生じた衝撃は球体２４を 介して３対のカップスプリング２２へ伝達されてこれによって減衰される。

Ｃつ　Ｎ ａ）　口） ＦＩＧ、　２ 国際調査報告 国際調査報告

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．内燃機関用の始動装置であって、歯付きリムと噛みあって内燃機関を始動さ せるべく長手方向に移動可能な始動ピニオンが設けられており、この始動ビニオ ンに結合された推動ロッドを介して始動ピニオンを運動させるべくソレノイドに よって操作される切換ピンが設けられており、この切換ピンは、軸方向で弾性的 にかつ回転可能に配置された球体を介して推動ロッドの端面に係合しており、こ の球体は切換ピンの端面に設けた切欠き内に座着していると共に、ばねに支持さ れたディスクに当接している形式のものにおいて、球体（２４）が遊びなく保持 装置（２７，２８，３９，４０）内に収容されており、この保持装置には、ばね （２２）に支持された前記ディスク（２３）がばね弾性的に圧着されていること を特徴とする内燃機関用の始動装置。 ２．前記保持装置（２７，２８）が、球体（２４）を収容するスリーブ状の部分 （２９）を備えており、ディスク（２３）のためのストッパとして形成されたそ の一方の端部が、前記切欠き（２１）の終端部（２６）内に位置しており、かつ 他方の端部が孔を備えており、前記球体（２４）がこの孔の縁（３１）に当接し て孔から若干突出していることを特徴とする請求項１記載の始動装置。 ３．前記保持装置は前記切欠き（３８）内に挿入されて前記球体を収容した隔て スリーブ（３９）を備えており、この隔てスリーブ（３９）の一方の端面に前記 ディスク（２３）が圧着されており、隔てスリーブ（３９）の他方の端面がカバ ーキャップ（４０）の底部（４２）に当接しており、このカバーキャツプ（４０ ）が前記切換ピン（３４，３５）に固定されていることを特徴とする請求項１記 載の始動装置。 ４．前記ばね（２２）を含む前記切換ピン（１８，１９；３４，３５）が、ディ スク（２３）、球体（２４）及び保持装置（２７；３９，４０）と共に、予備組 付けされた構造ユニットを形成していることを特徴とする請求項１記載の始動装 置。