JPH0549335U - タイヤ製造の間に用いられるビード支持組立体 - Google Patents

タイヤ製造の間に用いられるビード支持組立体

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JPH0549335U
JPH0549335U JP077906U JP7790692U JPH0549335U JP H0549335 U JPH0549335 U JP H0549335U JP 077906 U JP077906 U JP 077906U JP 7790692 U JP7790692 U JP 7790692U JP H0549335 U JPH0549335 U JP H0549335U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タイヤの製造中、溝(200)を限界するよ
うに相対的に動き得る下側の支持体(120)とその上
に載る可撓性のカバー(170)とを係合させ、溝の中
に送り込まれたビード部分(B)との間の滑りをなく
し、奇形化や変形の発生を防止する。 【構成】 カバーは幅の広い中央部分(182)を有
し、サイドからサイドへと溝の領域を通してカバーとビ
ード部分の間の滑りの無い係合を維持し、溝の中に入り
込んだビード部分が限定された範囲内で回転させられ
る。 【効果】 カバーの中央部分は、下側の支持体から選択
された一方向に向う偏倚力を受けても、ビード部分と係
合している場合は中央部分の材料が、その方向に動かさ
れたりまた溝に沿った方向に動くことは無い。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、一般に、ビード収容溝を限界するように共に働いて、相互に動き得 る二つの部分を有し、それら動き得る部分が、比較的剛性の支持体の上に載って いる可撓性でシース状のカバーを含んでおり、そのカバーはサイドからサイドへ と溝の領域を通して動き得る中央部分を有しているので、カバーと溝の中に納め られたビード部の間で、点と点が対応する滑りのないタイプの係合が維持され、 それにより、ビード部分は、奇形化や変形することなく溝の中に保持されて、あ る限られた運動の範囲を“回転”することが可能である、ビード支持システムに 関する。
【0002】 より特定的に言うならば、本考案は、(1)カバーとその下方の支持組立体を 相互に駆動型に結合することによって、それら間で、溝の長さに沿って延びる方 向に力が伝わるようにすることと、(2)カバーと支持組立体の、溝の長さに沿 って延びる方向での相対運動を防止することと、(3)溝の中でのビードの“回 転”と歩調を合わせてカバーのサイドからサイドへの円滑な滑り運動が起るよう にするために、相対的に動き得るカバーと支持組立体は、溝の長さに対して横方 向に延びている接合するスプライン状の構造部を有しており、それにより、カバ ーは、溝の範囲内でビード部の“回転”の間であっても、溝の中に入ったビード との、点と点が対応する滑りのないタイプであって変形を起させないような係合 を維持する前述のタイプの、ビードを保持して支持する機構と、それを用いる方 法に関する。
【0003】
【従来の技術】
空気入りタイヤは、一般的に、モールドの中で鋳造成形することによって製造 されるのではなく、一般的に、加硫前のタイヤ、つまり“グリーン”タイヤが一 つずつ組立てられて、つまり“構築”され、それらに対して、熱と圧力の下で架 橋を起させることによってゴムコンパウンドを硬化する加硫のプロセス処理をす る。
【0004】 グリーンタイヤの組立て、つまり“構築”の間には、各構成部分は、実質的に 円筒形の“タイヤ構築用ドラム”の回りで逐次組立てられる。タイヤの構築のプ ロセスの間の大部分では、タイヤ構築用ドラムは、その中央を長さ方向に延びて いる実質的に水平な軸線の回りで回転させられる。タイヤ構築用ドラムとそのド ラムを支持して回転させる設備は、“タイヤ構築用機械”と言われるものの主た る構成要素になっている。
【0005】 タイヤ構築用機械の作業場における、タイヤの構築は、ゴムコンパウンドの内 側ライナー層を、それが連続したバンドとしてタイヤ構築用ドラムの中央部の回 りで延びるように付与することによって始まる。複数のプライが、一枚ずつ、順 次各プライのコードが所定のプランに従って注意深く方向づけられて付加されて 行く。ビードが定位置にセットされて、複数のプライがビードの回りで“折り返 し”され、ビードがタイヤの中に組み込まれる。この段階において、途中まで組 立てられたタイヤは、概して円筒形つまりチューブ形になっている。
【0006】 タイヤ構築のプロセスでの所望の段階において、途中まで作られたタイヤの形 が、その最初の概して円筒形になったバンド状の形から概してトロイダルの形へ と変えられる。この、途中まで構築されたタイヤの“成形”を助長するための装 置はこの分野の当業者によく知られており、そのような装置を改善するための多 くの提案がなされて来た。例えば、1987年7月28日と1980年10月7 日にそれぞれが発行された米国特許第4,683,021号と第4,226,6 56号は、概して円筒形になったバンドの形から概してトロイダルの形への変化 の間に、タイヤの選定された部分を位置決めおよび方向づけするために、種々の タイプの、ふくらませるブラッダーを用いることを開示している。
【0007】 ビードの領域の変形や奇形化の問題に逢着することなしに成形するについて特 に問題があるタイプのタイヤは、ラジアルの航空機タイヤである。航空機タイヤ は、典型的に、自重の数百倍の重さを担持せねばならないので、それらタイヤは 、硬く補強をされ、そして、タイヤ構築用ドラムの互に離れた二つの場所での周 囲において、ビード部を収容し、保持し、適当に位置決めするために設けられて いる“溝”の範囲内で容易に“滑らない”ビード部を有することになる。従来知 られている提案のいずれのものも、ラジアルの航空機タイヤの“ビードを回転さ せること”において逢着されるニーズに適当に対処できるとは考えられない。
【0008】 ビードの回転と成形の間にタイヤのビード領域において逢着される、奇形化や 変形が起りやすいという問題に対処するために、多数の提案がなされて来た。一 つの提案は、ビードの回転の間に揃って回動するようにされた極めて多数の回動 可能に取付けられたビード支持セクターを有する複雑な機械式のビード支持組立 体を用いることを意図している。他の提案は、ビードの回転の間における表面の 滑りを容易にするための“振動ユニット”と言われるものを設けるべく、ビード の支持体の溝の表面を被覆するような、油を封入したメンブレンを設けている。 従来知られているどの提案も、新しく成形されるグリーンタイヤ組立体の成形の 間におけるビード領域の奇形化や変形という古くからある問題に対して、本考案 が提供すると同様に、簡単で、効果的で、寿命が長く、安価である解決策を提供 するとは考えられない。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、タイヤの製造の間において、新しく成形されたタイヤ組立体が、ビ ード部を収容し、閉じ込めているビード支持面に対して“滑り”の必要を効果的 に除去するような、新奇で改善されたビード支持システムを提供することにより 、前述およびその他のニーズと従来技術の欠点に対処するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案の望ましい実施方法によれば、タイヤのビード部を収容し、支持し、保 持するための長くて外側に向いて開いている溝を限界するように共に働いている 相対的に動き得る二つの部分を有する比較的簡単な形のビード支持組立体が用い られる。それら相対的に動き得る部分の一方のものは可撓性でシース状のカバー である。他方のものは、凹んだ形の溝になって外側に向いておりビード収容溝に その形を与える支持面を限界している比較的剛性の支持体である。カバーは、溝 になっている支持面の上に載っていて、ビード収容溝の中に入り込んだタイヤの ビード部の実際の表面を限界している。
【0011】 カバーは、下方にある支持体の比較的狭い幅に比べて比較的広い幅を有してい る。カバーの幅を成している材料は、カバーが、溝になっている支持面を完全に 覆いつつ、その溝になっている支持面に対してサイドからサイドへと動くことを 可能にするように十分に広い幅を有している。ビード収容溝よりも実質的に幅の 広いカバーを用いることによって、カバーの材料は、ビード収容溝の領域を“通 して引きずられ”得る。同様に、カバーが、ビード収容溝の領域を通してサイド からサイドへ容易にそして円滑に動き得る故に、タイヤのビード部に係合するカ バーの中央部分は、そのビード部と、点と点が対処する滑りのない接触を維持し 得る。したがって、ビードの表面がカバーに対して“滑る”必要がないし、また 、従来ビードの回転の間に普通ならば不都合に存在していてビード領域の変形の 原因となっていた摩擦力が実質的に除去される。
【0012】 本考案の望ましい実施方法の他の特徴によれば、溝になって外側に向いている 支持面の上に載っているカバー材料の中央部分が、ビードを収容する溝の選択さ れた側に向う偏倚力を受けているので、カバーがタイヤのビード部と係合してい ないときには、余分のカバーの材料はその選択された側へと動かされる。一つの 実施態様においては、この偏倚の作用は、カバーの最初の形状が、余分のカバー の材料が選択された側の領域内に入っている形状であって、カバーがタイヤのビ ード部に係合されていないときには間違いなく余分のカバー材料を一方の側へ動 かして成形されたときのカバーの形状を回復するように“記憶”された、カバー をモールド成形することによって与えられる。
【0013】 他の実施態様においては、所望の偏倚の作用が、カバーと支持体の間に挿入さ れていてビード収容溝の一方の側から離れた場所においてビード収容溝に沿って 延びている一つの弾力性の偏倚用構造部を設けることによって支援されている。 この弾力性の偏倚用構造部は、カバーの幅の余分の材料によって包囲されていて 、カバーの余分の材料をその弾力性偏倚用構造部がある方の溝の一方の側に向っ て偏倚させるために、自らの弾力性を利用しているのが望ましい。偏倚用構造部 が存在することにより、カバー材料は、新しく成形されたタイヤから離れたとき には必ず、所望の出発の位置と形状に戻ることになる。
【0014】 本考案の望ましい実施方法と共に提供されるさらに別の特徴は、カバーがタイ ヤのビード部と係合していないときには、カバーをその出発の位置と形状に戻そ うとする強い偏倚力の故に、ビード収容溝の領域の中にあるカバーの部分が、溝 の底壁から上方に浮き上って溝の両側の間を橋渡しするようになることである。 ビードをクランプし始めるときの、ビードの支持体がタイヤのビード部と係合す るに至るべく動く間に、緊張して溝の橋渡しをしているカバーの部分がビード部 と係合し、その後に、下にある支持体が、規定位置に入って完全にビードをクラ ンプする作用を発効させる。この、カバーのビード部との早期の接触は、ビード がクランプされる間の早期にカバーとビード部の間の圧力シールが形成される助 けになる。
【0015】 本考案の望ましい実施方法のさらに別の特徴によれば、支持体に対してのカバ ーのサイドからサイドへの動きを案内するために、カバーと支持体の両者に、境 界を合わせるスプライン状の構造部が設けられている。横方向に延びているそれ らスプライン状の構造部は、また、支持体に対するカバーの、溝に沿って延びる 方向での動きを防止する働きをする。一方向に相互に協同し合って駆動するよう に係合し、他の方向には相対的運動を案内する働きをするような、境界を合わせ る構造部を設けることによって、カバーがサイドからサイドへと滑るという必要 な能力は維持され、なお、カバーが駆動力を、回転されるべきタイヤに伝達する という必要な能力も満足されている。
【0016】 支持体によって限界されているビード収容溝の断面形は、凹んだ形で外側に向 いて開いているリセスと言われるものを作るような形であると言われてもよい。 しかし、本考案の最も望ましい実施方法によるならば、溝の“底壁”の断面は、 大きい半径を有してかなり長くゆるやかに曲っている構造部で限界されているの ではない。つまり、底壁は、比較的小さい半径の短かい円弧で円滑に接続されて いる1対の互いに向い合っている傾斜した比較的に真直な壁セグメントで限界さ れており、したがって、概してV字形の断面形を限界しているのが望ましい。V 字形の溝を設けることによって、その中に収容されるビード部は、溝がよりゆる やかで丸い底部断面形のものであった場合よりも、よりよく“位置を自己調整” するということが知られている。V字形の断面の形状は、直径が少し変動するビ ードバンドルをより適切に収容するような、“よりよく限界された”ビードの場 所を提供することが知られている。さらに、底が丸い溝は、ビードバンドルの半 径が溝の半径よりも小さい場合に適切なビードの位置決めを行い得ない故に、溝 の基底部での半径は、溝で位置決めされるべき最も小さいビードバンドルの半径 よりも小さいことが望ましい。
【0017】 本考案の特徴は、リングのセグメントの形になったビードクランプ用ユニット において利用され得るが、本考案の最も望ましい実施方法においては、比較的可 撓性のカバーと比較的剛性の支持体が、ポリウレタンのようなプラスチック材料 で、別個のリング状のモールド成形物として作られる。比較的軟質のポリウレタ ン(例えばショアA硬度が約40〜約50の範囲内にあるもので、最も望ましく はショアA硬度が約40)が、カバーを作るために用いられるのが望ましい。比 較的硬質のポリウレタン(例えばショアA硬度が約60〜約70の範囲内にある もので、最も望ましくはショアA硬度が約60)が、下方の支持体を作るために 用いられるのが望ましい。
【0018】 本考案のシステムは、ビードの回転の間にビードの領域の形状を維持すること において深刻な問題が起きる傾向があるラジアルの航空機タイヤに関して用いる のに特によく適している。
【0019】 本考案の、前述のいろいろな特徴、およびより十分な理解は、添付の図面と関 係している以降の説明と実用新案登録請求の範囲を参照することによって得られ るであろう。
【0020】
【作用】
タイヤ製造の間に用いられるように考案されたビード支持組立体は、ビード収 容溝を限界するように共に働いて相互に動き得る二つの部分を有しており、その 一つが比較的剛性の支持体の上に載っている可撓性で包み込む性能の勝れたシー ス状のカバーであって、溝のサイドからサイドへその領域を通して動き得る中央 部分を有しており、カバーと溝の中に入り込んだビード部との間で、点と点が対 応する滑りの無いタイプの係合が維持されるので、ビード部分は奇形化や変形を 招くことなく溝の中に保持されて、ある限られた運動の範囲内で“回転”するこ とができる。
【0021】
【実施例】
以降の説明においては、図面で示されている四つのビード支持組立体の実施例 を参照する。それら四つの実施例は、多くの点において全く同様な形になってい て、一つの実施例をほんの僅か変えると他の実施例になるという“対応関係”に ある特徴を有する故に、四つの実施例の対応関係にある特徴が容易に認識される ように、しかるべき参照番号のシステムが用いられている。
【0022】 第1の実施例の特徴が示されている図1−6においては、3桁の参照番号が用 いられている。第2、第3、および第4の実施例がそれぞれ示されている図7− 9、図10−13および図14においては、4桁の参照番号が用いられていて、 それら番号は、数字“1”,“2”,または“3”で始まっていて、それに、第 1の実施例の特徴との対応を示すための、図1−6で用いられたと同じ3桁の数 字が続いている。つまり、図1−6で現われているカバー170は、図7−9で 現われているカバー1170、図10−12で現われているカバー2170、お よび、図14で現われているカバー3170に“対応”している。
【0023】 タイヤ構築の産業界においては、半径方向に拡大および縮小し得る部分を有す るタイヤ構築用ドラムを利用することが一般的である故に、タイヤ構築用ドラム のリング状の構成部分の直径を拡大または縮小させるための様々の機構が良く知 られている。そして、それら機構は、本考案の中の部分をなすものでない故、こ こにおいて説明または図示する必要はない。したがって、ここにおいて、リング を拡大および縮小させるための一般に利用されている数種ある機構についての説 明が全く除かれているからと言っても、それは、ここで説明されている本考案の 特徴が、直径が固定されたリングまたはドラムの構造体にのみ用いられ得ること を意味するのではない。実はその逆で、本考案の特徴は、直径が固定されたリン グ、機械的に拡大および縮小され得る実質的に連続したリング、および、拡大お よび縮小され得るセグメントによりなったリングにおいて用いられ得るのである 。
【0024】 当業者であれば、図4において示されているのが、リングの一つの“典型的セ グメント”だけであるのが何故であるかを容易に理解するであろう。図4で示さ れている本考案の特徴が多種の支持リング構造に(それらが、直径が固定のもの か、拡大および縮小し得るものか、連続のものか、またはセグメントになったも のかに関係せずに)用いられ得る故に、本考案を“リングセグメント”として示 し、説明することが適当である。何故ならば、典型的リングセグメントは、上述 したリング支持構造体の種々あるタイプのうちのどれから採られたものとも見な され得るからである。
【0025】 本考案は、望ましい実施方法として、ここに“ビード収容溝”と称する共働す るように限界している二つの、相対的に動き得る構成部分を利用している。もし 本考案の特徴が、セグメントにより構成され、拡大/縮小可能の支持リング機構 において用いられるべきであるならば、各々のセグメントに、個別に、ある長さ をもった第1と第2の相互に動き得る構成部分を設ければよい。もし本考案の特 徴が、タイヤ組立体の諸部分を選択的に係合させたり取り外したりするために必 要とされるように、各々の直径を拡大または縮小させ得る実質的に連続している 複数のリング機構部において用いられるべきであるならば、本考案の大いに有利 な能力、すなわち、それの二つの相対的に動き得る構成部分を、タイヤのビード 部の半径方向のクランピングを行ったり離したりするために必要とされるように 、直径の比較的小さい変化に対処するために、弾力的に引き伸ばされたり縮めら れたりされ得る連続したリングの形にし得るという能力が利用され得る。
【0026】 本考案の望ましい実施方法の特徴を実施している一つのリングセグメントが示 されている図4について簡単に述べるならば、チャンネル状部材102が、比較 的剛性の支持体120と比較的可撓性のカバー170のリングまたはリングセグ メント組立体が上に載るところの、種々ある支持構造の、どれのものでもよい一 つのセグメントを概略的に示していることが理解されるであろう。さらに、望ま しい実施方法においては、支持体120とカバー170(すなわち、ビード収容 溝200を限界するように共に働いている二つの相対的に動き得る構成部分)を 作って利用するための望ましい方法は、支持体120とカバー170を個別に、 連続したリング状の環状の形にモールド成形することである。
【0027】 さてここで、三つの実施例のうちの第1のものの特徴の説明をする。図1−3 を参照するならば、本考案の望ましい実施方法の特徴を利用しているビード支持 体の一つの態様が、左側と右側のビード支持組立体で表わされていて、それら左 側と右側のものは、一方が他方と対称であることを除けば全く同じである。左側 のビード支持組立体は全体として番号100で示されており、右側のビード支持 組立体は全体として番号100′で示されている。組立体100と100′は、 一つの溝の長さ方向の軸線(図示せず)(注1)、すなわち、タイヤの構築の間 に組立体100と100′が歩調を同じくして一つの軸線の回りで回転させられ 、その一つの軸線に関して対称である。
【0028】 図1−3には、なお、普通のタイヤ構築用ドラム20の左側と右側の部分30 ,30′が示されている。図においては、ドラム20のごく僅かしか示されてい ない。本考案が広範囲で種々ある普通のタイヤ構築用ドラムで働くように意図さ れており、また、特定のタイヤ構築用ドラムの形態の詳細が本考案の部分をなし ているのではない故に、ここでは米国特許4,226,656号と4,683, 021を参照することにする。それら特許は、典型的なタイヤ構築用ドラムの特 徴を開示しており、それら特許の開示はここにおいて参考として組み入れられて いる。
【0029】 (注1)組立体100と100′が一つの長さ方向の軸線の回りで回転し、そ の軸線に対して対称であるが、その長さ方向の軸線が図1−3には示されていな い。もし、それが示されるべきであるならば、それは、示されている組立体10 0と100′の部分から下方に少しの距離だけ離れた場所に現われるはずであっ て、それは水平方向に延びるはずである。前述した特許第4,683,021に おいては、そのような長さ方向の軸線が図の中で“A−A”と示されている。 主として図1−4を見るならば、ビード支持組立体100は、チャンネル状の 部材102を含んでいて、そのチャンネル状部材は、前述した長さ方向の軸線に 中心をおいている仮想の円の少くとも一つの部分に沿って延びるにつれて、半径 方向外側に向いて開いている。この部材102は、一つの基底壁104と、1対 すなわち左側と右側の端壁106,108を有している。壁104,106,1 08は、共に働いて一つの外側に向いたチャンネル110を限界していて、その チャンネルの中に、対をなしていて相対的に動き得る二つの部品が位置しており 、それら部品は参照番号200で示されている一つの凹んだ形で外側を向いてい るビード収容溝を、共に働いて限界している。壁106と108は、それぞれ、 滑らかに丸味をつけられた外側エッジ領域116と118を有している。
【0030】 ビード収容溝200と、共に働いて限界している相対的に動き得る二つの部材 は、支持体120とカバー170である。カバー170の特徴を説明するより前 に支持体120の特徴を説明しよう。
【0031】 主として図1−4を見るならば(それらには、以降の数節において従っている 参照番号が見つかる)、支持部材120は、外側に向いたチャンネル110の中 に入り込んでいる基底部分122を有している。基底部分122は、延びたうえ で基底壁104と係合している底面124を有している。支持部材120の側面 126,128は、それぞれ端壁106,108から離れ、その端壁に平行に延 びている。
【0032】 両方の側面126,128の、底面124とつながる場所に溝136,138 が設けられている。溝136,138は、アンダーカットされた溝部分166, 168を有していて、それら溝部分は端壁106,108に向いて開いている。
【0033】 外側の支持面130は、端面126,128とつながっている。外側表面13 0は、全体として参照番号140で示されている外側に向いた概して凹んだ形で 底には丸味がある溝を限界している凹んだ形に曲った中央領域を有している。左 側端面126と外側表面130の間には実質的に直角な隅部132が形成されて いる。右側の端面128と外側表面130の間には丸味のついた接続部142が 形成されている。
【0034】 図4を見るに、凹んだ形の溝140は、支持部材120の長さに沿って、全体 的に矢印Lで示されている方向に、長さ方向で延びている。溝140は、その長 さに関して横方向に、全体として矢印Tで示されている方向に延びている幅(そ れの一方のサイドから他のサイドへと測られたもの)を有している。ここにおい て、溝140に関して長さ方向に延びるか、または溝140の長さに沿う延長に ついて参照される場合は、それは、図4において矢印Lで示されている方向であ る。またここにおいて、溝140に対して横方向への延長、または溝140に関 してサイドからサイドへの延長について参照される場合は、それは、図4におい て矢印Tで示されている方向である。
【0035】 凹んだ形の溝140は、チャンネル状の部材102によって限界されているチ ャンネル110の中で、実質的に芯を合わされている。凹んだ形の溝140は、 下方にある基底壁104の部分に実質的に平行であるように、そしてまた、凹ん だ形の溝140を両端壁106,108の間のほぼ真中に位置させるようにして 、長さ方向に延びている。
【0036】 図4を見るに、複数の溝150が、外側表面130を通してあって外側に向い て開いている。それら溝150は、凹んだ形の溝140に関して横方向に延びて いて、規則的に相互間隔をおいており、実質的に相等しい一様な幅を有している 。溝150は、外側表面130の幅の全体をカバーして、右側の端面128を通 して開いている。溝150同志の間の場所においては、一方に長くて横方向に延 びているスプライン(スプライン構造部)152が限界されている。各スプライ ン構造部152の両側に沿って、小さな側壁154が延びている。それら側壁1 54は、同時に、各溝150の両側を限界している。
【0037】 溝150とスプライン152は、外側表面130の幅の全体をカバーしており 、右側端面128を通して開いている。小さな側壁154は、近く後述するよう にカバー170上に形成されたスプライン192と溝190の側壁154によっ て滑り得る形での係合をされている駆動の面を提供している。
【0038】 主として図1,2および4を見るに(それらにおいて、以降の数節において使 われている参照番号が見られる)、カバー170は、左側と右側の端領域176 ,178を有していて、それら端領域は、それぞれに、アンダーカットの突起1 72,174を担持している。左側端領域176は、溝136の中に入り込み、 そのアンダーカット突起172をアンダーカット溝部分166の中に入り込ませ ている。右側端領域178は、溝138の中に入り込み、それのアンダーカット 突起174をアンダーカット溝部分168の中に入り込ませている。
【0039】 左側端領域176からの延長部分はカバー材料180の区域であって、その区 域は、弾力性の偏倚用部材210(偏倚用部材210の性格や機能についての説 明は後述する)の丸味のついたノーズ(鼻)部212の回りを包んでいる。カバ ー材料180の区域と右側端領域178の間において、カバー170の“中央部 分”182と言われるものが延びている。“中央部分”であるカバー材料の、凹 んだ形の溝140を通して延びている区間は、“中央部分”182の“選択され た部分”184と言われることになる。
【0040】 図4−6を見るに、カバー170の、支持体120の溝150およびスプライ ン152の方に向いた表面には、対応するセットになった境界を合わせる溝19 0およびスプライン192が設けられていて、小さい側壁154が溝192およ びスプライン190の両側を限界している。図6を見るに、カバー170が、凹 んだ形の溝140の最も低い所に着座しているとき、カバー170の各側壁19 4は、支持部材120の支持面130の中に形成されている溝150とスプライ ン152の側壁154と相互に合って係合している。支持部材120に対してカ バー170の中央部分182が横方向矢線Tに、凹んだ形の溝140を通して滑 り動くことを容易にするために、溝、スプラインおよび側壁150,190,1 52,192,154,194の全体をカバーするようにして適当な潤滑剤(図 示せず)の薄いフィルムを利用することが望ましい一方で、側壁154と側壁1 94の係合は、支持体120に対してのカバー170の、凹んだ形の溝140に 沿って長さ方向に延びている矢線の方向Lの相対運動を防止する。
【0041】 弾力性の偏倚用部材210が、支持体120の左側端壁126とカバー材料1 80の一つの区域の間に挿入されていて、カバー材料180は、その偏倚用部材 210の周囲の残りの部分を巡って包んでいる。偏倚用部材210は、ポリウレ タンまたは同様のもののようなフォームプラスチック材料でできた弾力性で圧縮 /変形可能のボディで形成されている。弾力性の偏倚用部材210を定位置に保 持することを助けるために、このものを左側端壁126に接着してもよい。
【0042】 図1と4を見るに、カバー170の中央部分182の選択された部分184に タイヤのビード部が係合していないときには、弾力性の偏倚用部材210がカバ ーの中央部分182に張力を及ぼす働きをするので、余分のカバーの材料は、偏 倚用部材210を包むために利用されるカバーの材料の分量を最大にするように 、支持部材120を横切って引張られる。そうなったときには、カバー170の 中央部分182の選択された部分184は、適当に緊張するように引張られるの で、選択された部分184は凹んだ形の溝140の底部領域から持ち上げられ、 その結果、選択された部分184は、凹んだ形の溝140を横切る橋渡しになる (最もよく図1で見られるように)。
【0043】 図2と4を見るに、タイヤのビード部“B”が、ビード収容溝200の中へ入 るようにされて、カバー170の選択された部分184と係合したならば、その 選択された部分は、漸次、凹んだ形の溝140の底部領域へと、さらに動かされ 、遂には図2と6に示されている状態、すなわち、溝とスプライン150,19 0,152,192が完全に互に合う係合をなし、ビード部Bが完全にビード収 容溝200の中に着座した状態になる。
【0044】 選択された部分184が溝140の底部の方へ押されて進む程、より多くのカ バー材料が溝140を通して引張られ、それにより、偏倚用部材210の回りで 延びている区域180の長さが減少し、偏倚用部材210は、図2で示されてい るように、圧縮変形させられる。
【0045】 図2および3を見るに、タイヤの製造のプロセスの間には、そこでのグリーン タイヤ組立体が、概して円筒形のバンド状の形からトロイダルの形へと変わるよ うに成形操作されるにつれて、ビード部Bが約90°の動きの範囲を通して回転 させられねばならない時点が来る。ビード部Bの回転が進むにつれて、偏倚用部 材210を包んでいるカバー材料180の貯蔵量の不足分がさらに増すので、偏 倚用部材210は、図3に示されているようにさらに圧縮されることになる。カ バーの材料が溝140の中に溝の左側を経て供給されると同時に、カバーの材料 は、溝140から外へ溝の右側を経て送り出され、その結果、図3に示されてい るようにビード支持体100の右側の場所で、カバー材料が、丸味をもって曲っ た膨出部188において蓄積する。しかし、回転させられたビード部Bが、カバ ー170との結合から、いったん解放されたら、偏倚用部材210の作用によっ て、カバー170は直ちに、図1および4に示されている形に戻る。
【0046】 第1の実施例の上記の説明から、本考案のシステムが、ビード部分Bと、偏倚 用部材210による偏倚手段によって出発の位置(図1および4に示されている )に向うような偏倚力を受けている幅の広いカバー170の間での“滑り”を最 小にするための、新奇で改善されたビード支持装置だけではなく、新奇で改善さ れた方法をも特徴としているので、ビードの回転が起るときに、カバーの材料が 適当に溝140を“通して引きずられ”得る、ということが理解されるであろう 。また、カバー170がタイヤのビード部Bによって係合されていないときに溝 140を橋渡しすることになるようにカバー170の選定された部分184を緊 張させていることによって、カバー170は溝140の底部から持ち上って保持 される。また、ビード支持体100がビード部とクランピング係合されるべく動 かされるときには、迅速に係合が起って圧力シールが確立される。
【0047】 図7−9を見るに、第2の実施例は、偏倚用手段を形成するために弾力性で圧 縮可能なボディを利用する(第1の実施例の場合そうである)代りに、必要な偏 倚の機能を得るために、支持体1120の左方に延びているノーズ状の延長部1 210が設けられていることのほかは、第1の実施例と同様である。カバー11 70が凹んだ形の溝1140の中へ、そしてそれを通して引かれるときには、圧 縮変形を受ける代りに、ノーズ状の突起1210が単に折れ曲って、図8および 9に示されているようにカールした形になる。第2の実施例1100の他のすべ ての局面は前述した第1の実施例100と同様である故に、第1と第2の実施例 100、1100の対応する構成部分を示すために対応する参照番号を用いてい ることが、第2の実施例1100の性格と動作を明らかにするはずである。
【0048】 図10−13を見るに、第3の実施例2100は、“機能”において、第2 の実施例1100と実質的に同様であるが、“形態”においてはそれと異ってい る。その異なっている点は、(1)支持体2120とカバー2170の周囲部分 の形状が、第2の実施例1100において利用された対応する形態とは異ってい る、(2)偏倚用部材のノーズ状延長部(ノーズ部)2210が、相互間に間隔 をおいた位置において軸方向に切り込まれている(最もよく図13で見られる) 、(3)溝2140が、より望ましいV字形の性格を有するように示されている 、の諸点である。
【0049】 図10〜12において示されていて他の図においては示されていない特徴は、 ビード支持体を、構築されつつあるタイヤのビード部Bとクランピング係合をす るべく動かすために、傾斜カム面2500とカムフォロワー2502がどのよう に用いられるかの図示である。第2および第3の実施例1100,2100の他 のすべての本質的局面は実質的に同様である(それら実施例が機能する仕方での こと)ので、第2と第3の実施例1100,2100の対応する構成部分を示す ために対応する参照番号を用いていることが、第3の実施例2100の性格と動 作を明らかに示している。
【0050】 支持体2120と、カバー2170の周囲部分(すなわち、支持体2120と カバー2170が、接続され、なお固定支持されるように相互にクランプされて いる場合)における形態は、特別な重要性をもっていない。何故ならば、多種の その他の普通の接続の形態が、その目的のために、すなわち、支持体2120と カバー2170を固定接続して支持することのために利用され得ることが、この 分野の当業者によって容易に認識されるであろうからである。
【0051】 図13を見るに、支持部材(支持体)2120の左方に延びているノーズ状の 延長部2210には、複数の、実質的に相等しい間隔をおいてあるスリット22 11が設けられている。それらスリット2211は、支持部材2120が、ほぼ 2ダースの“個別の”ノーズ状延長部を用いることによって、それの偏倚の作用 を行うことを可能にしている。ノーズ状延長部2210に、図13に示されてい るように軸方向の切れ目を入れることによって、ノーズ状延長部の構成部分の改 善された個別の運動が結果として得られる。
【0052】 支持体2120において形成されている溝2140のV字形の性格は、本考案 の最も望ましい実施方法を意味している。図10−12の視図は、カバー217 0と支持体2120の間において設けられているスプライン形の結合を(番号2 150で示された破線による以外は)示すことを許していないが、図4−6に関 して説明されたスプライン形の相互結合が、やはり、本考案の望ましい実施方法 の特徴を意味している。
【0053】 図10を見るに、望ましい実施方法においては、V字形の溝2140の底壁は 、1対の、互に向き合っていて傾斜している実質的に平らな表面部分2140a ,2140bが、溝2140の最も低い部分において曲った表面部分2140c によって円滑に接続されたもので限界されていて、その曲った表面部分2140 cは、溝2140の中でカバー2170の上に着座されるべきビードバンドル( ビード部分)Bの半径と比べて比較的に小さい曲率半径を有している。
【0054】 図14に示されている第4の実施例3100と図10に示されている第3の実 施例2100を比較すれば容易に明らかになるように、これら二つの実施例の間 の唯一の相違は、第3の実施例2100における偏倚用部材2210を形成して いる“弾力性で圧縮可能な材料のボディ(混合体)”が第4の実施例3100に おいては除去されていることである。第4の実施例3100は、別個の偏倚用デ バイスを利用する代りに、単に、モールド成形されたカバー3170の“記憶” に頼っているのであって、その記憶は、カバー3170の材料がどこにおいても タイヤのビード部Bによって係合されるといったことによって引き留められるこ とがない場合には、カバー3170の余分の材料がV字形の溝3140の左側に 戻るように働く。カバー3170の材料の中に所望の“記憶”を教え込むために 、カバー3170は、そのカバーの材料が図14に示されている位置を占めてい る間にリラックスすることを可能にするような、適当な形状にされたモールド( 図示せず)の中で成形されるのが望ましい。
【0055】 上述の説明から今や、本考案が、タイヤの形をくつがえして円筒形のバンド状 の形からトロイダルの形へと変えるためのタイヤの成形操作の間に、ビード部を 保持する働きをする溝のついたビード支持体に対してのビード部の“滑り”の必 要性を軽減することが明らかになったはずである。“滑り”の必要性をなくする ことによって、付随する摩擦力がビードの領域を不都合に変形させるという傾向 も同様に軽減される。
【0056】 ある程度の特殊性を含めて本考案を説明したが、この望ましい実施例の開示が 、単に例示としてなされたものであって、構造の詳細における多種の変形や、要 素の組合せとか配置が、本考案の真の理念と範囲(それは実用新案登録請求の範 囲で示されている)から外れることなしに行きつかれ得る、ということが理解さ れるであろう。前記の“実用新案登録請求の範囲”の中での適当な表現によって 、開示された本考案は、考案に値するどんな新奇性の特徴をもカバーするように 意図されている。
【0057】
【考案の効果】
本考案は、(1)カバーとその下方の支持組立体を相互に駆動型に結合するこ とによりそれらの間で溝の長さに沿って延びる方向に力が伝わるようにし、(2 )カバーと支持組立体の溝の長さに沿って延びる方向での相対運動を防止し、( 3)溝の中でのビードの回転と歩調を合わせてカバーのサイドからサイドへの円 滑な滑りの運動が起ることを阻止した。
【0058】 かくて、相対的に動き得るカバーと支持組立体は、溝の長さに対して横方向に 延びている境界を合わせるスプライン状の構造を有することとなり、そのためカ バーは溝の範囲内でビード部の回転の間にも、溝の中に入り込んだそのビードと の点と点が対応する滑りの無いタイプで、変形を起さない係合を維持し得ると言 う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一つの実施態様であるタイヤ構築用ド
ラムのビード支持部分の縦断面図であって、タイヤ構築
用ドラムの普通にある部分は縮めて概略的にしめしてあ
る図。
【図2】図1と似た断面図であるが、タイヤ構築用ドラ
ムのビード支持部分が、タイヤ構築用ドラムの上で“構
築”されつつあるバンド形のタイヤ組立体の、ビード部
分と係合している状態を、タイヤの両ビード部の間で延
びている部分は縮めて示している図。
【図3】図2と似た断面図であるが、タイヤのビード部
が、図2において示されたビード部の位置に対して“回
転”させられた状態を示す図。
【図4】図1で示されたビード支持部分の一つのものの
選択された特徴の、拡大スケールでの傾視図。
【図5】図1の5−5矢視の、拡大スケールでの断面
図。
【図6】図2の6−6矢視の、拡大スケールでの断面
図。
【図7】本考案が特徴としているビード支持体の第2の
実施態様の縦断面図。
【図8】図7と似た断面図であるが、ビード支持体がタ
イヤのビード部と係合している状態を示す図。
【図9】図8と似た断面図であるが、タイヤのビード部
が図8において示されたビード部の位置に対して“回
転”させられた状態を示す図。
【図10】本考案が特徴としているビード支持体の第3
の実施態様の縦断面図であって、近辺にあるタイヤ構築
用ドラムの普通にある部分をも上記各視図におけるより
も大いに詳細に示しており、ビード支持体はタイヤのビ
ード部の下方に距離をおいてある状態で示されている
図。
【図11】図10と似た断面図であるが、ビード支持体
がタイヤのビード部と係合している状態を示す図。
【図12】図11と似た断面図であるが、タイヤのビー
ド部が図11において示されたビード部の位置に対して
“回転”させられた状態を示す図。
【図13】図10−12のビード支持体の実施態様にお
いて利用されている弾力性の偏倚用部材の諸部分を示し
ている斜視図であって、その弾力性の偏倚用部材のリッ
プ部(突出部)に軸方向の切れ目が入っていることが直
ちに見えるようにした図。
【図14】図10と似た断面図であるが、本考案が特徴
としているビード支持体の第4の実施態様を示している
図。
【符号の説明】
20,30 タイヤ構築用ドラム(ドラム) 100 ビード支持組立体(ビード支持体)(第1の
実施例) 1100 ビード支持組立体(ビード支持体)(第2
の実施例) 2100 ビード支持組立体(ビード支持体)(第3
の実施例) 3100 ビード支持組立体(ビード支持体)(第4
の実施例) 102,1102 チャンネル状部材(U字型部材) 104,1104 基底壁(底壁) 106,1106 端壁(左側端壁) 108,1108 端壁(右側端壁) 110,1110 チャンネル 116,1116 左外側エッジ領域(外側エッジ領
域) 118,1118 右外側エッジ領域(外側エッジ領
域) 120,1120,2120,3120 支持体(支
持部材) 122 基底部分 124,1124 底面(底壁) 126 側面(端面)(左側端面) 128 側面(端面)(右側端面) 130,1130 支持面(外側表面) 132 隅部 136,138,1136,1138 溝 140,1140,2140,3140 溝 142,1142 接続部 150,1150,2150,3150 溝 152,192,1152,1192,2152 ス
プライン(スプライン構造部) 154 側壁 166,168,2166 アンダーカット溝部分 170,1170,2170,3170 カバー 172,174,2172 アンダーカット突起 176 左側端領域 178,2178,3178 右側端領域 180,1180,2180 カバー材料 182,1182 カバー中央部分 184,1184,2184 カバーの選択された部
分 188,1188 膨出部 190 溝 194 側壁 200,1200,2200,3200 ビード収容
溝 210,1210,2210 偏倚用部材(ノーズ状
突起) 2211 スリット(切れ目) 212,1212,2212 ノーズ部 2500 傾斜カム面 2502 カムフォローワー B ビード部(ビードバンドル)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 ヨウン コルブヤーン レードセット ルクセンブルグ国 7790 ビッサン スタ インクロイツ シトウ 61

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤ構築用ドラムの上で作られつつあ
    るタイヤのビード部分を収容して保持すると共に、その
    ようなビード部分を動き得る形で支持することによっ
    て、そのビード部分が、奇形化や変形を起さないように
    収容されて、ある限定された動きの範囲を通して回転さ
    せられることを可能にし、概して凹んだ形で外側に向い
    ている溝セグメントを限界するように協働して相対的に
    動き得る二つの部分を有しているビード支持組立体にお
    いて、 (a)外側に向いた支持面を有する比較的剛性であって
    長く延びているリングセグメントであり、その外側に向
    いた支持面が、リングセグメントの長さに沿って延びて
    いる支持面の長さを有し、リングセグメントの両サイド
    の間を延びている支持面幅を有し、また、一つの外側に
    向いた概して凹んだ形の溝を限界し、その凹んだ形の溝
    は、リングセグメントの長さに沿って延びている溝の長
    さを有し、その溝の長さに対して横方向に延びたサイド
    からサイドへの溝の幅を有している、リングセグメント
    を少くとも一つ含んでいる支持手段と、 (b)比較的に可撓性でシース状のカバーであって、該
    カバーは、溝の両サイドの場所において支持手段に結合
    されており、支持面の長さに沿って延びているカバーの
    長さを有し、支持面幅よりも大きい一つのカバーの幅を
    限界する横方向に延びている中央部分を有し、その中央
    部分は、そのうちの選定された部分が外側に向いている
    支持面の上に載るように、溝の中に入れ込むことによっ
    て、タイヤのビード部を中に収容し、支持し、保持する
    ための概して凹んだ形のカバーで覆われた溝を形成し、
    また、該溝で保持されたビード部の回転と協調して、あ
    る限定された回転運動の範囲を前記凹んだ形の溝の中で
    滑り動き得るようになっており、それにより、カバーの
    うちの選定された部分とそこに係合したビード部の間に
    おいて実質的に滑りのないタイプの係合が維持され、ま
    た、カバーの中央部分の滑り運動がビード部の回転運動
    と前記のように協調することにより、ビード部の回転運
    動の間にそのビード部の奇形化や変形が起ることの可能
    性が最小にされる、というカバーを含んでいるカバー手
    段があることを特徴とするビード支持組立体。
  2. 【請求項2】 さらに、前記リングセグメントに対して
    のカバーの中央部分の滑り運動を誘導するための、リン
    グセグメントとカバーの両者によって行なわれる係合形
    成手段を有する請求項1記載のビード支持組立体。
  3. 【請求項3】 さらに、カバーとリングセグメントが、
    リングセグメントの前記の両サイドの少くとも一方に沿
    って延びている互に接した係合面を有していて、その互
    に接した係合面には、それら係合面同志間の実質的に連
    続した相互結合を確立するための相互に係合する結合手
    段が設けられていて、前記の相互結合は、実質的に、長
    いリングセグメントの全長にわたって延びている、請求
    項1記載のビード支持組立体。
  4. 【請求項4】 さらに、リングセグメントが、ショアA
    硬度が約60〜70の範囲にあるポリウレタンのよう
    な、比較的に硬質の材料で作られている、請求項1記載
    のビード支持組立体。
  5. 【請求項5】 さらに、カバーが、ショアA硬度が約4
    0〜50の範囲にあるポリウレタンのような比較的に軟
    質の材料で作られている、請求項1記載のビード支持組
    立体。
  6. 【請求項6】 さらに、剛性で外側に向けて開いている
    チャンネル形の部材であって、そのチャンネル形の部材
    は、凹んだ形の溝の長さに対して横方向に延びている底
    壁を有し、また、互に離れて互に平行に延びている側壁
    を有しており、それら側壁は底壁から外方に向けて突出
    して一つのチャンネルを限界しており、そのチャンネル
    の中に、リングセグメントの内側部分が、少くとも部分
    的にそこで支持されるために入り込んでいる、請求項1
    記載のビード支持組立体。
  7. 【請求項7】 さらに、リングセグメントの両サイド部
    分がカバーの互に離れた二つの部分の間で挟まれてお
    り、それらカバーの部分は、チャンネル形の部材の側壁
    に平行に延びていて、それら側壁によってぴったりと係
    合されている、請求項1記載のビード支持組立体。
  8. 【請求項8】 さらに、長いリングセグメントが一つの
    完全なリングをなしており、カバーは、完全なリングの
    周囲を包囲している環状でバンド状の構造になってい
    る、請求項1記載のビード支持組立体。
  9. 【請求項9】 さらに、概して凹んだ形の溝の幅の中央
    部分が、1対の互に向き合った傾斜した側壁部分が比較
    的半径の小さい曲った底壁部分によって円滑に接続され
    かつ限界されていることにより、溝の幅の中央部分が、
    断面で見れば概してV字形の外観をなしている請求項1
    記載のビード支持組立体。
  10. 【請求項10】 さらに、1対の互に向き合って傾斜し
    た前記側壁部が、少くともそれらが曲った底壁部分と接
    続する所の近傍において実質的に平らである、請求項1
    記載のビード支持組立体。
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