JPH054918A - 安定な水性製剤 - Google Patents
安定な水性製剤Info
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- JPH054918A JPH054918A JP3293964A JP29396491A JPH054918A JP H054918 A JPH054918 A JP H054918A JP 3293964 A JP3293964 A JP 3293964A JP 29396491 A JP29396491 A JP 29396491A JP H054918 A JPH054918 A JP H054918A
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P27/00—Drugs for disorders of the senses
- A61P27/02—Ophthalmic agents
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、眼乾燥症候群を治療する等の目的
に供し得るビタミンAまたはその誘導体を含有し、か
つ、眼科用医薬製剤としての使用に耐える安定性を保持
した水性製剤を提供することを目的とする。 【構成】 ビタミンAまたはその誘導体を主たる薬効成
分とし、リン酸、ホウ砂、クエン酸、グルタミン酸もし
くはイプシロンアミノカプロン酸およびそれらのアルカ
リ金属塩から選ばれた緩衝剤成分と、非イオン界面活性
剤およびキレート剤とを含有し、かつ液性がpH5ない
しpH8に調整され、ポリプロピレンまたはポリエチレ
ンテレフタレートを材質とする密封容器に充填されてい
る安定な水性製剤。
に供し得るビタミンAまたはその誘導体を含有し、か
つ、眼科用医薬製剤としての使用に耐える安定性を保持
した水性製剤を提供することを目的とする。 【構成】 ビタミンAまたはその誘導体を主たる薬効成
分とし、リン酸、ホウ砂、クエン酸、グルタミン酸もし
くはイプシロンアミノカプロン酸およびそれらのアルカ
リ金属塩から選ばれた緩衝剤成分と、非イオン界面活性
剤およびキレート剤とを含有し、かつ液性がpH5ない
しpH8に調整され、ポリプロピレンまたはポリエチレ
ンテレフタレートを材質とする密封容器に充填されてい
る安定な水性製剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、涙液減少症、角膜扁平
上皮化生等に代表される眼乾燥症候群(dry eye
syndrome)を治療する等の目的に使用し得る
ビタミンAまたはその誘導体を含有する水性製剤に関す
るものであって、より具体的には、ビタミンAまたはそ
の誘導体を含有し、眼科用医薬製剤としての使用に耐え
る安定性を保持した水性製剤に関するものである。
上皮化生等に代表される眼乾燥症候群(dry eye
syndrome)を治療する等の目的に使用し得る
ビタミンAまたはその誘導体を含有する水性製剤に関す
るものであって、より具体的には、ビタミンAまたはそ
の誘導体を含有し、眼科用医薬製剤としての使用に耐え
る安定性を保持した水性製剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】角膜は、眼球外膜の前面を形成する無血
管性の組織であり、外界からの光線を眼球内に適正に導
入するために必要な透明性と一定の彎曲度を有する。角
膜の透明性が維持されるためには、角膜を構成する角膜
上皮、ボーマン膜、角膜実質、デスメ膜および角膜内皮
の5層のおのおのが規則的に配列し、正常な生理的機能
を営んでいることが前提となる。角膜は、無血管性の組
織であるために、その機能維持のために必要な栄養素の
供給は角膜周擁血管網、房水および涙液によって行われ
るが、とりわけ角膜上皮は専ら涙液からの栄養補給に依
存している。また、角膜上皮は、涙液層によって外気か
ら保護されるとともに、眼瞼結膜との摩擦による機械的
刺激から保護されている。
管性の組織であり、外界からの光線を眼球内に適正に導
入するために必要な透明性と一定の彎曲度を有する。角
膜の透明性が維持されるためには、角膜を構成する角膜
上皮、ボーマン膜、角膜実質、デスメ膜および角膜内皮
の5層のおのおのが規則的に配列し、正常な生理的機能
を営んでいることが前提となる。角膜は、無血管性の組
織であるために、その機能維持のために必要な栄養素の
供給は角膜周擁血管網、房水および涙液によって行われ
るが、とりわけ角膜上皮は専ら涙液からの栄養補給に依
存している。また、角膜上皮は、涙液層によって外気か
ら保護されるとともに、眼瞼結膜との摩擦による機械的
刺激から保護されている。
【0003】角膜上皮は、閉瞼時以外は常に外気に曝さ
れているため、角膜を覆う涙液中の水分が蒸発によって
常に失われており、この損失は涙液の絶え間ない産生に
よって補われている。涙液の産生は、涙腺、ゴブレット
細胞および瞼板腺等の共働によってなされるが、これら
の機能は種々の外眼部疾患や、自己免疫性疾患等の全身
的疾患および加齢によっても低下してくる場合がある。
涙液産生の機能が低下した場合には、角膜上皮は乾燥傾
向を生じるが、これによって角膜上皮の生理状態が損な
われ、炎症等の発生を促して、角膜損傷、角膜混濁や、
角膜内部への血管進入等の契機となる。また、角膜はき
わめて知覚が鋭敏な部位であるため、眼の乾燥傾向がき
わめて軽微であってさえも、羞明感、疼痛、異物感等の
不快な感覚をひきおこし、日常生活に支障を来すことが
あり、ときには重篤な症状を呈することさえあることも
知られている。
れているため、角膜を覆う涙液中の水分が蒸発によって
常に失われており、この損失は涙液の絶え間ない産生に
よって補われている。涙液の産生は、涙腺、ゴブレット
細胞および瞼板腺等の共働によってなされるが、これら
の機能は種々の外眼部疾患や、自己免疫性疾患等の全身
的疾患および加齢によっても低下してくる場合がある。
涙液産生の機能が低下した場合には、角膜上皮は乾燥傾
向を生じるが、これによって角膜上皮の生理状態が損な
われ、炎症等の発生を促して、角膜損傷、角膜混濁や、
角膜内部への血管進入等の契機となる。また、角膜はき
わめて知覚が鋭敏な部位であるため、眼の乾燥傾向がき
わめて軽微であってさえも、羞明感、疼痛、異物感等の
不快な感覚をひきおこし、日常生活に支障を来すことが
あり、ときには重篤な症状を呈することさえあることも
知られている。
【0004】このような病的状態に対しては、ビタミン
Aまたはその誘導体が有効であることが知られており
〔ジェイ・エル・ユーベルスら、カーレント・アイ・リ
サーチ(Current Eye Researc
h)、第10巻、第4号、1049頁(1985)〕、
これらの報告に基づいてビタミンAまたはビタミンA活
性を有するその誘導体(以下の記述において、単に「ビ
タミンA」と記すときは、文脈上明らかにビタミンAの
誘導体を含まない場合を除き、すべて「ビタミンAまた
はそのビタミンA活性を有する誘導体」を意味する。)
を有効量含んだ局所用製剤の使用が行われるようになっ
た。とりわけ、角膜、結膜の乾燥傾向によって生じる種
々の不快な症状や重篤な障害を治療するためには、ビタ
ミンAを一定期間反復して投与する必要から、患者自身
で適切に投与し得るように、水性の点眼剤の形態の薬剤
が求められている。
Aまたはその誘導体が有効であることが知られており
〔ジェイ・エル・ユーベルスら、カーレント・アイ・リ
サーチ(Current Eye Researc
h)、第10巻、第4号、1049頁(1985)〕、
これらの報告に基づいてビタミンAまたはビタミンA活
性を有するその誘導体(以下の記述において、単に「ビ
タミンA」と記すときは、文脈上明らかにビタミンAの
誘導体を含まない場合を除き、すべて「ビタミンAまた
はそのビタミンA活性を有する誘導体」を意味する。)
を有効量含んだ局所用製剤の使用が行われるようになっ
た。とりわけ、角膜、結膜の乾燥傾向によって生じる種
々の不快な症状や重篤な障害を治療するためには、ビタ
ミンAを一定期間反復して投与する必要から、患者自身
で適切に投与し得るように、水性の点眼剤の形態の薬剤
が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、ビタ
ミンAまたはその誘導体は、きわめて不安定な物質であ
り、とりわけ水性製剤中においては容器への吸着と分解
とによって損失がきわめて大きくなりがちであり、した
がって、保存中に急速に品質の劣化が進行することが知
られている。このため、治療有効量のビタミンAを安定
に含有する水性製剤の製造は非常な困難を伴い、いまだ
に満足するべきビタミンAの水性製剤は実用化されるに
至っていないのが現状である。
ミンAまたはその誘導体は、きわめて不安定な物質であ
り、とりわけ水性製剤中においては容器への吸着と分解
とによって損失がきわめて大きくなりがちであり、した
がって、保存中に急速に品質の劣化が進行することが知
られている。このため、治療有効量のビタミンAを安定
に含有する水性製剤の製造は非常な困難を伴い、いまだ
に満足するべきビタミンAの水性製剤は実用化されるに
至っていないのが現状である。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、この問
題点を解決するべく広範な研究を行い、ついにビタミン
Aを製剤化するに際して、リン酸、ホウ酸、クエン酸、
グルタミン酸もしくはイプシロンアミノカプロン酸およ
びそれらのアルカリ金属塩から選ばれた緩衝剤成分と、
非イオン界面活性剤およびキレート剤とを含有し、かつ
液性がpH5ないしpH8に調整され、ポリプロピレン
またはポリエチレンテレフタレートを材質とする密封容
器に充填することによって、従来解決し難かった問題点
を解決し、点眼剤としての使用に耐え得る安定な水性製
剤を製造することに成功した。
題点を解決するべく広範な研究を行い、ついにビタミン
Aを製剤化するに際して、リン酸、ホウ酸、クエン酸、
グルタミン酸もしくはイプシロンアミノカプロン酸およ
びそれらのアルカリ金属塩から選ばれた緩衝剤成分と、
非イオン界面活性剤およびキレート剤とを含有し、かつ
液性がpH5ないしpH8に調整され、ポリプロピレン
またはポリエチレンテレフタレートを材質とする密封容
器に充填することによって、従来解決し難かった問題点
を解決し、点眼剤としての使用に耐え得る安定な水性製
剤を製造することに成功した。
【0007】したがって、本発明は、眼乾燥症候群を治
療するために使用し得るビタミンA誘導体を含有する水
性製剤であって、リン酸、ホウ酸、クエン酸、グルタミ
ン酸もしくはイプシロンアミノカプロン酸またはそのア
ルカリ金属塩のうちいずれかの緩衝剤成分と、非イオン
界面活性剤およびキレート剤とを含有し、かつ液性がp
H5ないしpH8に調整され、ポリプロピレンまたはポ
リエチレンテレフタレートを材質とする密封容器に充填
されていることを特徴とする安定な水性製剤である。
療するために使用し得るビタミンA誘導体を含有する水
性製剤であって、リン酸、ホウ酸、クエン酸、グルタミ
ン酸もしくはイプシロンアミノカプロン酸またはそのア
ルカリ金属塩のうちいずれかの緩衝剤成分と、非イオン
界面活性剤およびキレート剤とを含有し、かつ液性がp
H5ないしpH8に調整され、ポリプロピレンまたはポ
リエチレンテレフタレートを材質とする密封容器に充填
されていることを特徴とする安定な水性製剤である。
【0008】本発明の水性製剤の主たる薬効成分は、ビ
タミンA(レチノール)またはそのビタミンA活性を有
する誘導体である。ビタミンA活性を有するビタミンA
誘導体としては、たとえば、パルミチン酸レチノール、
酢酸レチノール等のビタミンAのエステル類等があり、
ビタミンA活性を有するビタミンA誘導体であればいず
れも本発明の水性製剤の有効成分として便宜に使用する
ことができる。
タミンA(レチノール)またはそのビタミンA活性を有
する誘導体である。ビタミンA活性を有するビタミンA
誘導体としては、たとえば、パルミチン酸レチノール、
酢酸レチノール等のビタミンAのエステル類等があり、
ビタミンA活性を有するビタミンA誘導体であればいず
れも本発明の水性製剤の有効成分として便宜に使用する
ことができる。
【0009】本発明によって製造される水性製剤中にお
けるビタミンAの濃度は、水性製剤の用途によって適宜
に定めることができるが、眼乾燥症候群の治療に使用す
る点眼剤として使用する場合は、通常、上記のようなビ
タミンAまたはそのビタミンA活性を有する誘導体を5
0ないし20,000I.U./mlの濃度、好ましく
は200ないし3,000I.U./ml、さらに好ま
しくは500ないし2,000I.U./mlの濃度に
含有させるのがよい(「I.U.」はビタミンA国際単
位を示す。以下同じ。)。
けるビタミンAの濃度は、水性製剤の用途によって適宜
に定めることができるが、眼乾燥症候群の治療に使用す
る点眼剤として使用する場合は、通常、上記のようなビ
タミンAまたはそのビタミンA活性を有する誘導体を5
0ないし20,000I.U./mlの濃度、好ましく
は200ないし3,000I.U./ml、さらに好ま
しくは500ないし2,000I.U./mlの濃度に
含有させるのがよい(「I.U.」はビタミンA国際単
位を示す。以下同じ。)。
【0010】本発明者らは、ビタミンAを含有し、かつ
医薬としての実用にたえ得るだけの安定性を有する水性
製剤を製造することを目標として研究をかさねた結果、
ビタミンAを非イオン界面活性剤の存在下に水性エマル
ションの形態とし、リン酸、ホウ酸、クエン酸、グルタ
ミン酸もしくはイプシロンアミノカプロン酸およびそれ
らのアルカリ金属塩から選ばれた緩衝剤を添加した場合
に、点眼剤として使用するに適当な液性、すなわちpH
5ないしpH8の範囲において充分な安定性を有する水
性製剤を調製し得ることを知った。さらに本処方につい
て広範な検討を行ったところ、この組成物にさらにキレ
ート剤を添加することにより、安定性がさらに向上する
ことが判った。。
医薬としての実用にたえ得るだけの安定性を有する水性
製剤を製造することを目標として研究をかさねた結果、
ビタミンAを非イオン界面活性剤の存在下に水性エマル
ションの形態とし、リン酸、ホウ酸、クエン酸、グルタ
ミン酸もしくはイプシロンアミノカプロン酸およびそれ
らのアルカリ金属塩から選ばれた緩衝剤を添加した場合
に、点眼剤として使用するに適当な液性、すなわちpH
5ないしpH8の範囲において充分な安定性を有する水
性製剤を調製し得ることを知った。さらに本処方につい
て広範な検討を行ったところ、この組成物にさらにキレ
ート剤を添加することにより、安定性がさらに向上する
ことが判った。。
【0011】しかしながら、このようにして製剤化され
たビタミンAの水性製剤は、ビタミンA製剤に通常見ら
れる容器へのビタミンAの吸着については必ずしも充分
に改良されているとはいい難く、さらに容器との適合性
を改良することが必要であった。本発明者らは、上記の
ようにして製造したビタミンA含有の水性製剤に含有さ
れるビタミンAを吸着しない容器について検討を加え、
ポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレートによ
って形成された容器を使用するときにかぎって製剤中の
ビタミンAの容器への実質的な吸着が見られないことを
知った。
たビタミンAの水性製剤は、ビタミンA製剤に通常見ら
れる容器へのビタミンAの吸着については必ずしも充分
に改良されているとはいい難く、さらに容器との適合性
を改良することが必要であった。本発明者らは、上記の
ようにして製造したビタミンA含有の水性製剤に含有さ
れるビタミンAを吸着しない容器について検討を加え、
ポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレートによ
って形成された容器を使用するときにかぎって製剤中の
ビタミンAの容器への実質的な吸着が見られないことを
知った。
【0012】一方、ビタミンAは、空気中の酸素によっ
て容易に酸化されることが知られており、この性質のた
め、本発明の水性製剤においてさえその中に含有される
ビタミンAが保存中に分解し、製造後の製剤の保存中に
急速にビタミンAの含量が低下することを防止し得ない
ことが判った。そこで、本発明の水性製剤の長期の保存
にも耐え得る保存法を検討した結果、上記のようにして
ポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレートで形
成した容器に充填した本製剤を脱酸素剤とともに実質的
に酸素を透過しない容器に封入することにより、長期の
保存にも耐え得る製剤とすることに成功した。
て容易に酸化されることが知られており、この性質のた
め、本発明の水性製剤においてさえその中に含有される
ビタミンAが保存中に分解し、製造後の製剤の保存中に
急速にビタミンAの含量が低下することを防止し得ない
ことが判った。そこで、本発明の水性製剤の長期の保存
にも耐え得る保存法を検討した結果、上記のようにして
ポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレートで形
成した容器に充填した本製剤を脱酸素剤とともに実質的
に酸素を透過しない容器に封入することにより、長期の
保存にも耐え得る製剤とすることに成功した。
【0013】本発明の水性製剤においては、ビタミンA
を水性溶媒中に分散させてエマルションとするために非
イオン界面活性剤が使用される。非イオン界面活性剤と
しては、通常点眼剤の成分として使用されている非イオ
ン界面活性剤ならばいずれも便宜に使用することがで
き、たとえばポリソルベート80、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油等がいずれも有利に使用される。
を水性溶媒中に分散させてエマルションとするために非
イオン界面活性剤が使用される。非イオン界面活性剤と
しては、通常点眼剤の成分として使用されている非イオ
ン界面活性剤ならばいずれも便宜に使用することがで
き、たとえばポリソルベート80、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油等がいずれも有利に使用される。
【0014】本発明の水性製剤において使用する非イオ
ン界面活性剤と水性製剤中のビタミンAの含量比は、水
性製剤の用途、投与方法によって適宜に選択決定される
べきであるが、それは水性製剤中でビタミンAが安定な
エマルションを形成するに足る量でなければならないの
は勿論であって、点眼剤として乾燥した眼の治療に使用
される場合には、ビタミンAと等量またはそれ以上添加
するのが望ましく、好ましくは、ビタミンA1重量部に
対して非イオン界面活性剤1.5ないし5重量部程度、
特に好ましくは2ないし4重量部程度使用するのがよ
い。
ン界面活性剤と水性製剤中のビタミンAの含量比は、水
性製剤の用途、投与方法によって適宜に選択決定される
べきであるが、それは水性製剤中でビタミンAが安定な
エマルションを形成するに足る量でなければならないの
は勿論であって、点眼剤として乾燥した眼の治療に使用
される場合には、ビタミンAと等量またはそれ以上添加
するのが望ましく、好ましくは、ビタミンA1重量部に
対して非イオン界面活性剤1.5ないし5重量部程度、
特に好ましくは2ないし4重量部程度使用するのがよ
い。
【0015】本発明の水性製剤においては、ホウ酸、ク
エン酸、グルタミン酸もしくはイプシロンアミノカプロ
ン酸およびそれらのアルカリ金属塩から選ばれた緩衝剤
が添加される。アルカリ金属塩としては、通常、ナトリ
ウム塩、カリウム塩等が便宜に使用される。また、これ
らの緩衝剤は必要に応じて2種以上を混合使用してもよ
い。
エン酸、グルタミン酸もしくはイプシロンアミノカプロ
ン酸およびそれらのアルカリ金属塩から選ばれた緩衝剤
が添加される。アルカリ金属塩としては、通常、ナトリ
ウム塩、カリウム塩等が便宜に使用される。また、これ
らの緩衝剤は必要に応じて2種以上を混合使用してもよ
い。
【0016】本発明の水性製剤には、キレート剤を添加
してもよい。キレート剤としては、通常点眼剤の成分と
して用いられているキレート剤ならばいずれも便宜に使
用することができるが、たとえばエデト酸ナトリウム、
クエン酸ナトリウム等が有利に使用される。これらのキ
レート剤の使用量は、多くの場合水性製剤全量の0.0
01%ないし0.1%でよい。キレート剤の添加によっ
て、本発明の水性製剤の安定度が飛躍的に向上するばか
りではなく、後記する保存剤の効果もまた上昇すること
が判った。
してもよい。キレート剤としては、通常点眼剤の成分と
して用いられているキレート剤ならばいずれも便宜に使
用することができるが、たとえばエデト酸ナトリウム、
クエン酸ナトリウム等が有利に使用される。これらのキ
レート剤の使用量は、多くの場合水性製剤全量の0.0
01%ないし0.1%でよい。キレート剤の添加によっ
て、本発明の水性製剤の安定度が飛躍的に向上するばか
りではなく、後記する保存剤の効果もまた上昇すること
が判った。
【0017】本発明の水性製剤においては、その開封後
における雑菌の生育を防止するために、通常の水性製剤
におけると同様に保存剤を添加してもよい。添加される
保存剤としては、たとえば塩化ベンザルコニウム等の第
四級アンモニウム塩系の保存剤、クロルヘキシジングル
コネート等のクロルヘキシジン系の保存剤がとりわけ有
利に使用されるが、本発明の目的に反しないかぎりにお
いてその他の保存剤であっても適宜に使用しうることは
いうまでもない。
における雑菌の生育を防止するために、通常の水性製剤
におけると同様に保存剤を添加してもよい。添加される
保存剤としては、たとえば塩化ベンザルコニウム等の第
四級アンモニウム塩系の保存剤、クロルヘキシジングル
コネート等のクロルヘキシジン系の保存剤がとりわけ有
利に使用されるが、本発明の目的に反しないかぎりにお
いてその他の保存剤であっても適宜に使用しうることは
いうまでもない。
【0018】さきにも述べたように、非イオン界面活性
剤を使用した水性製剤においては、しばしば保存剤の効
力を減殺することが知られているが、緩衝剤成分として
ホウ酸またはそのアルカリ金属塩を使用するときは、非
イオン界面活性剤を比較的高濃度に含有させたときにあ
っても保存剤の効力の低下を阻止し得ることが判った。
したがって、緩衝剤としてホウ酸またはそのアルカリ金
属塩を使用することにによって、局所刺戟の原因となり
うる保存剤の使用量を少量とすることができる。この場
合、ホウ酸またはホウ砂(ホウ酸ナトリウム)の添加量
は、0.5%ないし2.5%であることが望ましく、と
りわけ1.0%ないし2.0%の範囲にあるのが好まし
い。
剤を使用した水性製剤においては、しばしば保存剤の効
力を減殺することが知られているが、緩衝剤成分として
ホウ酸またはそのアルカリ金属塩を使用するときは、非
イオン界面活性剤を比較的高濃度に含有させたときにあ
っても保存剤の効力の低下を阻止し得ることが判った。
したがって、緩衝剤としてホウ酸またはそのアルカリ金
属塩を使用することにによって、局所刺戟の原因となり
うる保存剤の使用量を少量とすることができる。この場
合、ホウ酸またはホウ砂(ホウ酸ナトリウム)の添加量
は、0.5%ないし2.5%であることが望ましく、と
りわけ1.0%ないし2.0%の範囲にあるのが好まし
い。
【0019】本発明の水性製剤の主成分であるビタミン
Aは、種々の容器に吸着されることが知られている。た
とえば、ポリエチレン製の容器中に保存した場合は、製
剤中のビタミンAの吸着が著しく、急速に製剤中のビタ
ミンAの濃度が低下することが知られている。本発明者
らは、ビタミンAの吸着を最少限とするような容器を探
索し、ポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレー
ト製の容器を使用するとき、容器への吸着が無視し得る
程度となることを知った。これらの容器は、通常液剤の
容器として使用される形態のものならばいずれも便宜に
使用できる。
Aは、種々の容器に吸着されることが知られている。た
とえば、ポリエチレン製の容器中に保存した場合は、製
剤中のビタミンAの吸着が著しく、急速に製剤中のビタ
ミンAの濃度が低下することが知られている。本発明者
らは、ビタミンAの吸着を最少限とするような容器を探
索し、ポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレー
ト製の容器を使用するとき、容器への吸着が無視し得る
程度となることを知った。これらの容器は、通常液剤の
容器として使用される形態のものならばいずれも便宜に
使用できる。
【0020】ビタミンAは前記したように酸化に対して
きわめて不安定なので、これらのポリプロピレンまたは
ポリエチレンテレフタレート製の容器を使用した場合に
あっても、なお空気中の酸素の影響を避けることは困難
である。そこで、これに対する対策を種々検討した結
果、酸素による影響を最少限に止めるため、上記した容
器に充填した水性製剤を実質的に酸素を透過しない容器
に脱酸素剤とともに封入することによって酸素の影響を
最少限にとどめ得ることを知った。
きわめて不安定なので、これらのポリプロピレンまたは
ポリエチレンテレフタレート製の容器を使用した場合に
あっても、なお空気中の酸素の影響を避けることは困難
である。そこで、これに対する対策を種々検討した結
果、酸素による影響を最少限に止めるため、上記した容
器に充填した水性製剤を実質的に酸素を透過しない容器
に脱酸素剤とともに封入することによって酸素の影響を
最少限にとどめ得ることを知った。
【0021】ここにおける実質的に酸素を透過しない容
器としては、酸素不透過性合成樹脂フィルムをアルミニ
ウム箔にラミネートしたフィルムで構成された袋状の容
器や筒状の容器等の使用が好ましいが、実質的に酸素を
透過しない素材でつくられた密閉しうる容器であればい
ずれも便宜に使用できる。たとえばポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデ
ン等を素材としてつくられた容器等であっても同様に使
用できる。
器としては、酸素不透過性合成樹脂フィルムをアルミニ
ウム箔にラミネートしたフィルムで構成された袋状の容
器や筒状の容器等の使用が好ましいが、実質的に酸素を
透過しない素材でつくられた密閉しうる容器であればい
ずれも便宜に使用できる。たとえばポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデ
ン等を素材としてつくられた容器等であっても同様に使
用できる。
【0022】なお、本発明の水性製剤には、本発明の目
的に反しないかぎり、以上に述べたような各成分のほか
に、たとえばビタミンE等のようなビタミンA以外の薬
効成分を含有させてもよく、また使用の目的によって必
要な場合には、浸透圧調整剤としてたとえば塩化ナトリ
ウム、グリセリン等を配合してもよい。かくして、本発
明者らは、容器への吸着や、水性製剤中で急速に分解す
るためにきわめて不安定で実用に供することが殆ど全く
不可能とされていたビタミンAを主成分とする水性製剤
の実用化に成功することができた。
的に反しないかぎり、以上に述べたような各成分のほか
に、たとえばビタミンE等のようなビタミンA以外の薬
効成分を含有させてもよく、また使用の目的によって必
要な場合には、浸透圧調整剤としてたとえば塩化ナトリ
ウム、グリセリン等を配合してもよい。かくして、本発
明者らは、容器への吸着や、水性製剤中で急速に分解す
るためにきわめて不安定で実用に供することが殆ど全く
不可能とされていたビタミンAを主成分とする水性製剤
の実用化に成功することができた。
【0023】
【本発明の効果】以下に、本発明によって提供されるビ
タミンAを主成分とする水性製剤に関する種々の試験結
果を記載して、本発明による効果を説明する。
タミンAを主成分とする水性製剤に関する種々の試験結
果を記載して、本発明による効果を説明する。
【0024】1.pHと本発明による水性製剤の安定性
ビタミンAパルミテートをホウ酸塩緩衝系で乳化し、5
0℃および40℃に1週間保存し、その水性製剤のビタ
ミンAの含量の変化を調べたところ、以下の結果が得ら
れた。
0℃および40℃に1週間保存し、その水性製剤のビタ
ミンAの含量の変化を調べたところ、以下の結果が得ら
れた。
【0025】50℃に保存した場合は、pH4.0およ
びpH8.0では残存率がそれぞれ83.9%および8
6.4%であったが、pH5.0ないし7.5の間のサ
ンプルではいずれも90%を超える残存率を示した。一
方、40℃に保存した場合には、pH5.0ないし7.
0のサンプルでは95ないし96%の残存率を示し、p
H4.0および9.0のサンプルの90%前後の残存率
に比して、顕著な安定性を示した。また、これらのいず
れのサンプルにおいても、乳化液の性状には全く変化が
見られなかった。
びpH8.0では残存率がそれぞれ83.9%および8
6.4%であったが、pH5.0ないし7.5の間のサ
ンプルではいずれも90%を超える残存率を示した。一
方、40℃に保存した場合には、pH5.0ないし7.
0のサンプルでは95ないし96%の残存率を示し、p
H4.0および9.0のサンプルの90%前後の残存率
に比して、顕著な安定性を示した。また、これらのいず
れのサンプルにおいても、乳化液の性状には全く変化が
見られなかった。
【0026】2.緩衝系の安定性に対する影響
緩衝系の検討にあたって、酢酸ナトリウム、ホウ砂、ク
エン酸、イプシロンアミノカプロン酸、グルタミン酸ナ
トリウム、リン酸水素ナトリウムおよびタウリンの各緩
衝系を用いたpH5.8の水性製剤を調製し、アルミニ
ウム箔で遮光し40℃で2週間保存し、残存率を測定し
たところ、以下の結果が得られた。
エン酸、イプシロンアミノカプロン酸、グルタミン酸ナ
トリウム、リン酸水素ナトリウムおよびタウリンの各緩
衝系を用いたpH5.8の水性製剤を調製し、アルミニ
ウム箔で遮光し40℃で2週間保存し、残存率を測定し
たところ、以下の結果が得られた。
【0027】酢酸ナトリウム緩衝系およびタウリン緩衝
系では残存率が81ないし84%、リン酸緩衝系では約
88%の残存率であったが、その他の緩衝系、すなわち
ホウ砂、クエン酸、イプシロンアミノカプロン酸、グル
タミン酸ナトリウムではすべて90%以上の残存率を示
し、リン酸緩衝系を含めて、充分使用に耐え得る安定性
を示した。なお、いずれのサンプルにおいても外観に変
化は認められなかった。
系では残存率が81ないし84%、リン酸緩衝系では約
88%の残存率であったが、その他の緩衝系、すなわち
ホウ砂、クエン酸、イプシロンアミノカプロン酸、グル
タミン酸ナトリウムではすべて90%以上の残存率を示
し、リン酸緩衝系を含めて、充分使用に耐え得る安定性
を示した。なお、いずれのサンプルにおいても外観に変
化は認められなかった。
【0028】3.非イオン界面活性剤の影響
非イオン界面活性剤としてポリソルベート80を用い、
これを添加しないサンプルと添加したサンプルを作成
し、これらの安定性を比較したところ、ポリソルベート
80を添加しないものにあっては、全く乳化状態を得る
ことができなかった。また、非イオン界面活性剤の過酸
化物価の多いものを用いたときには、水性製剤中のビタ
ミンAの分解が早いことが判った。
これを添加しないサンプルと添加したサンプルを作成
し、これらの安定性を比較したところ、ポリソルベート
80を添加しないものにあっては、全く乳化状態を得る
ことができなかった。また、非イオン界面活性剤の過酸
化物価の多いものを用いたときには、水性製剤中のビタ
ミンAの分解が早いことが判った。
【0029】4.キレート剤の影響
キレート剤としてエデト酸ナトリウムを選び、これを
0.005%、0.01%、0.05%および0.1%
を含有する水性製剤を調製し、エデト酸ナトリウムを含
有しない水性製剤とともに40℃および30℃に6週間
保存して、その安定性を検討したところ、以下の結果が
得られた。
0.005%、0.01%、0.05%および0.1%
を含有する水性製剤を調製し、エデト酸ナトリウムを含
有しない水性製剤とともに40℃および30℃に6週間
保存して、その安定性を検討したところ、以下の結果が
得られた。
【0030】いずれのサンプルについても、ビタミンA
の残存率は、40℃において93%以上、30℃におい
ては97%以上を示し、充分な安定性を示した。エデト
酸ナトリウムを添加しないサンプルにあっては、40℃
で90%、30℃では96%であった。このことから、
安定な水性製剤を得る目的には、0.005%以上のエ
デト酸ナトリウムを添加するのが望ましいことが判っ
た。
の残存率は、40℃において93%以上、30℃におい
ては97%以上を示し、充分な安定性を示した。エデト
酸ナトリウムを添加しないサンプルにあっては、40℃
で90%、30℃では96%であった。このことから、
安定な水性製剤を得る目的には、0.005%以上のエ
デト酸ナトリウムを添加するのが望ましいことが判っ
た。
【0031】5.容器の材質についての検討
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロ
ピレンを材質とする点眼剤容器の断片をガラスのアンプ
ルに入れ、これに本発明の水性製剤を加えて60℃に4
日間および50℃に14日間放置して、ビタミンAの残
存率を測定したとろ、以下の結果が得られた。
ピレンを材質とする点眼剤容器の断片をガラスのアンプ
ルに入れ、これに本発明の水性製剤を加えて60℃に4
日間および50℃に14日間放置して、ビタミンAの残
存率を測定したとろ、以下の結果が得られた。
【0032】ポリエチレンでは、容器にビタミンAが吸
着されて、60℃4日間の放置でビタミンAの残存率が
77%まで落ちたが、その他のサンプルでは、80%以
上の残存率を示した。また、50℃14日間の実験で
は、ポリエチレンの場合、残存率が60%近くまで落ち
てしまったが、その他のサンプルでは、70%以上の残
存率を示し、充分実用に耐える水性製剤となり得ること
が判った。
着されて、60℃4日間の放置でビタミンAの残存率が
77%まで落ちたが、その他のサンプルでは、80%以
上の残存率を示した。また、50℃14日間の実験で
は、ポリエチレンの場合、残存率が60%近くまで落ち
てしまったが、その他のサンプルでは、70%以上の残
存率を示し、充分実用に耐える水性製剤となり得ること
が判った。
【0033】6.脱酸素剤についての検討
本発明の水性製剤をポリプロピレン容器に入れ、脱酸素
剤(三菱瓦斯化学社製エージレス Z−30(登録商
標))とともにアルミニウムラミネートフィルムで作成
した袋に収納して、その安定性を試験したところ、脱酸
素剤不使用の場合は、室温で6ヵ月間保存したときでも
ビタミンAの残存率は80%程度まで下落したが、脱酸
素剤を使用したときは、95%以上のビタミンAの残存
が見られた。なお、脱酸素剤を使用したサンプルでは、
50℃の苛酷条件下でも1週間後に93%のビタミンA
の残存が確認された。
剤(三菱瓦斯化学社製エージレス Z−30(登録商
標))とともにアルミニウムラミネートフィルムで作成
した袋に収納して、その安定性を試験したところ、脱酸
素剤不使用の場合は、室温で6ヵ月間保存したときでも
ビタミンAの残存率は80%程度まで下落したが、脱酸
素剤を使用したときは、95%以上のビタミンAの残存
が見られた。なお、脱酸素剤を使用したサンプルでは、
50℃の苛酷条件下でも1週間後に93%のビタミンA
の残存が確認された。
【0034】7.防腐剤の効力
米国薬局方第21版の防腐剤試験法に従って、本発明の
水性製剤の防腐効果の試験を行った。被検菌として、次
の5種の菌株を選んだ。 Staphylococcus aureus IF
O 13276 Escherichia coli IF
O 3972 Pseudomonas aeruginosa IF
O 13275 Candida albicans IF
O 1594 Aspergillus niger IF
O 9455
水性製剤の防腐効果の試験を行った。被検菌として、次
の5種の菌株を選んだ。 Staphylococcus aureus IF
O 13276 Escherichia coli IF
O 3972 Pseudomonas aeruginosa IF
O 13275 Candida albicans IF
O 1594 Aspergillus niger IF
O 9455
【0035】本実験に使用した水性製剤は、次の処方に
よるものである。 パルミチン酸レチノール 200,000I.U. ホウ酸 1.7 g エデト酸ナトリウム 0.01 g ポリソルベート80 0.85 g 塩化ベンザルコニウム液(10%) 0.05ml ホウ砂 適量 滅菌精製水 全量 100 ml (pH 7.0)
よるものである。 パルミチン酸レチノール 200,000I.U. ホウ酸 1.7 g エデト酸ナトリウム 0.01 g ポリソルベート80 0.85 g 塩化ベンザルコニウム液(10%) 0.05ml ホウ砂 適量 滅菌精製水 全量 100 ml (pH 7.0)
【0036】試験の結果、接種後14日目にはいずれの
菌も生存していないことが判った。特に、Staphy
lococcus、Escherichia、Pseu
domonasについては、接種7日後には全く生存が
認められず、本発明の水性製剤は、点眼剤等の使用に充
分な防腐効果があることが明らかとなった。
菌も生存していないことが判った。特に、Staphy
lococcus、Escherichia、Pseu
domonasについては、接種7日後には全く生存が
認められず、本発明の水性製剤は、点眼剤等の使用に充
分な防腐効果があることが明らかとなった。
【0037】
実施例1
パルミチン酸レチノール 50,000I.U.
ポリソルベート80 0.17 g
ホウ砂 0.01 g
ホウ酸 1.7 g
エデト酸ナトリウム 0.01 g
塩化ベンザルコニウム液(10%) 0.05 ml
滅菌精製水 全量 100 ml
(pH 5.8)
【0038】実施例2
パルミチン酸レチノール 150,000I.U.
ポリソルベート80 0.51 g
ホウ砂 0.01 g
ホウ酸 1.7 g
エデト酸ナトリウム 0.01 g
滅菌精製水 全量 100 ml
(pH 7.0)
【0039】実施例3
パルミチン酸レチノール 200,000I.U.
ポリソルベート80 0.85 g
ホウ砂 0.01 g
ホウ酸 1.7 g
リン酸水素一ナトリウム 0.2 g
塩化ナトリウム 0.9 g
エデト酸ナトリウム 0.005 g
塩化ベンザルコニウム液(10%) 0.05 ml
塩酸 適量
滅菌精製水 全量 100 ml
(pH7.0)
【0040】実施例4
パルミチン酸レチノール 200,000I.U.
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.5 g
グリセロール 2.6 g
クエン酸 0.2 g
グルコン酸クロルヘキシジン液(20%) 0.025ml
エデト酸ナトリウム 0.005 g
水酸化ナトリウム 適量
滅菌精製水 全量 100 ml
(pH 7.0)
【0041】実施例5
パルミチン酸レチノール 100,000I.U.
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.2 g
グリセロール 0.5 g
ホウ砂 0.2 g
ホウ酸 1.5 g
塩化ベンザルコニウム液(10%) 0.05 ml
エデト酸ナトリウム 0.01 g
滅菌精製水 全量 100 ml
(pH 7.0)
【0042】実施例6
パルミチン酸レチノール 50,000I.U.
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 0.1 g
グリセロール 0.5 g
ホウ砂 0.2 g
ホウ酸 1.5 g
塩化ベンザルコニウム液(10%) 0.05 ml
エデト酸ナトリウム 0.01 g
滅菌精製水 全量 100 ml
(pH 7.0)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
A61K 9/08 V 7329−4C
31/07 ABL 8413−4C
31/19 8413−4C
31/195 8413−4C
47/02 J 7329−4C
47/12 J 7329−4C
47/16 J 7329−4C
47/34 J 7329−4C
Claims (8)
- 【請求項1】 眼乾燥症候群を治療するために使用する
ビタミンAまたはそのビタミンA活性を有する誘導体を
含有する眼局所投与用製剤であって、リン酸、ホウ酸、
クエン酸、グルタミン酸もしくはイプシロンアミノカプ
ロン酸およびそれらのアルカリ金属塩から選ばれた緩衝
剤成分と、非イオン界面活性剤およびキレート剤とを含
有し、かつ液性がpH5ないしpH8に調整され、ポリ
プロピレンまたはポリエチレンテレフタレートを材質と
する密封容器に充填されていることを特徴とする安定な
水性製剤。 - 【請求項2】 密封容器が、さらに脱酸素剤とともに実
質的に酸素を透過しない容器に封入されている請求項1
記載の安定な水性製剤。 - 【請求項3】 ビタミンA誘導体が、パルミチン酸レチ
ノールである請求項1または2記載の安定な水性製剤。 - 【請求項4】 非イオン界面活性剤が、ポリソルベート
80またはポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60である
請求項1、2または3記載の安定な水性製剤。 - 【請求項5】 キレート剤が、エデト酸ナトリウムであ
る請求項1、2、3または4記載の安定な水性製剤。 - 【請求項6】 防腐剤として、第四級アンモニウム塩ま
たはクロルヘキシジンの塩を含有する請求項1、2、
3、4または5記載の安定な水性製剤。 - 【請求項7】 第四級アンモニウム塩が塩化ベンザルコ
ニウムである請求項6記載の安定な水性製剤。 - 【請求項8】 クロルヘキシジンの塩がクロルヘキシジ
ンジグルコネートである請求項6記載の安定な水性製
剤。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29396491A JP3256997B2 (ja) | 1990-08-30 | 1991-08-21 | 安定な水性製剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22988890 | 1990-08-30 | ||
JP2-229888 | 1990-08-30 | ||
JP29396491A JP3256997B2 (ja) | 1990-08-30 | 1991-08-21 | 安定な水性製剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH054918A true JPH054918A (ja) | 1993-01-14 |
JP3256997B2 JP3256997B2 (ja) | 2002-02-18 |
Family
ID=16899290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29396491A Expired - Fee Related JP3256997B2 (ja) | 1990-08-30 | 1991-08-21 | 安定な水性製剤 |
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---|---|
US (1) | US5185372A (ja) |
EP (1) | EP0473159B1 (ja) |
JP (1) | JP3256997B2 (ja) |
AT (1) | ATE119387T1 (ja) |
CA (1) | CA2049822C (ja) |
DE (1) | DE69107932T2 (ja) |
DK (1) | DK0473159T3 (ja) |
ES (1) | ES2069150T3 (ja) |
GR (1) | GR3015340T3 (ja) |
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WO2013129318A1 (ja) * | 2012-02-27 | 2013-09-06 | ロート製薬株式会社 | 眼科用組成物キット |
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