JPH0549136B2 - - Google Patents

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JPH0549136B2
JPH0549136B2 JP62051579A JP5157987A JPH0549136B2 JP H0549136 B2 JPH0549136 B2 JP H0549136B2 JP 62051579 A JP62051579 A JP 62051579A JP 5157987 A JP5157987 A JP 5157987A JP H0549136 B2 JPH0549136 B2 JP H0549136B2
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signal
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signals
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Alpine Electronics Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はFMステレオ受信機に係り、特にマル
チパスノイズ発生時や弱電界時におけるS/N比
を改善できるFMステレオ受信機に関する。
<従来技術> FMステレオ受信機においては、マルチパスノ
イズが大きい時あるいは雑音レベルが大きくなる
弱電界時に、ステレオからモノラルにすることに
よりS/N比を改善できることが知られている。
このため、従来は受信電界強度及びマルチパス
ノイズレベルを監視し、受信電界強度が所定のス
レツシヨールドレベル以下になつた時にはステレ
オからモノラルに切り替え、該スレツシヨールド
レベル以上になつた時にはモノラルからステレオ
に切り替え、更に受信電界強度が所定レベル以上
であつてもマルチパスノイズが大き時はステレオ
からモノラルに切り替えるようにしている。
<発明が解決しようとしている問題点> このように、従来のFMステレオ受信機では受
信電界強度とマルチパスノイズレベルのそれぞれ
に関して所定のスレツシヨールドレベルを境にス
テレオとモノラルを切り替えるものであつた。
この為、受信電界強度あるいはマルチパスノイ
ズレベルが、所定のスレツシヨールドレベルを中
心に変動すると該変動周期で音の広がりがあるス
テレオになつたり、音の広がりがないモノラルに
なつたりし、聴く者(ユーザ)に聴感上の異和感
を与えるという問題があつた。
以上から、本発明の目的はマルチパスノイズレ
ベルが大きい時、または雑音レベルが大きくなる
弱電界時のS/N比を改善でき、しかも聴感上の
異和感を与えることがないFMステレオ受信機を
提供することである。
<問題点を解決するための手段> 第1図は本発明にかかるFMステレオ受信機の
ブロツク図である。
19はステレオ復調部、20は混合器、21は
擬似ステレオ回路、22は切替回路、23はレベ
ル検出回路(レベルメータ)、24はマルチパス
ノイズ検出回路である。
<作用> 受信電界強度をレベル検出器23で検出し、マ
ルチパスノイズレベルをマルチパスノイズ検出回
路24で検出する。又、混合器20はL、R両チ
ヤンネルのステレオ信号SL,SRを混合してモノラ
ル信号SMを出力し、擬似ステレオ回路21は受
信電界強度に応じてステレオ信号SL,SRまたはモ
ノラル信号SMを入力され、これら入力信号から
互いに位相が異なるSL′,SR′を発生する。
受信電界強度が所定のスレツシヨールドレベル
EH2以上で、かつマルチパスノイズが発生してい
ない場合には切替回路22をしてステレオ復調部
19からのステレオ信号SL,SRを擬似ステレオ回
路21を介して図示しないスピーカに出力し、受
信電界強度が所定のスレツシヨールドレベル以上
であつてもマルチパスノイズが発生している場
合、並びに受信電界強度が前記スレツシヨールド
レベル以下の場合には混合器20からのモノラル
信号SMを擬似ステレオ回路21に入力して擬似
ステレオ信号SL′,SR′を生成し、この擬似ステレ
オ信号をスピーカに出力して擬似ステレオ状態に
する。
<実施例> 第1図は本発明にかかるFMステレオ受信機の
ブロツク図である。
11はアンテナ、12はフロントエンド、13
は中間周波増幅器、14はFM検波器、15は
FM検波出力に含まれるパルス性ノイズ(イグニ
ツシヨンノイズ等)を除去する雑音除去回路、1
6はコンポジツト信号SCMPに含まれる(L+R)
のメイン信号及びパイロツト信号を通過させるロ
ーパスフイルタ(LPF)、17はバツフアアン
プ、18は受信電界強度とマルチパスノイズレベ
ルに応じてコンポジツト信号SCMPとローパスフイ
ルタ出力を選択的に出力する第1の切替回路、1
9は切替回路からの信号を入力されてL、R両チ
ヤンネルのステレオ信号SL,SRをそれぞれ出力す
るステレオ復調部である。
ステレオ復調部19は第2図に示すように、入
力信号から左右両チヤンネルのステレオ信号L,
Rを発生するステレオ復調回路19aと、制御信
号Saに基づいてチヤンネルセパレーシヨンの度
合をコントロールするセパレーシヨン回路19b
と、制御信号Sbに基づいてセパレーシヨンコン
トロール回路19cから出力されるステレオ信号
L′,R′の高域成分(たとえば7KHz以上)を減衰
させてステレオ信号SL,SRを出力するハイカツト
回路19cを有している。
20はステレオ信号SL,SRを混合してモノラル
信号SMを出力する混合器、21は入力信号の位
相を変化させ異なる位相の2つの擬似ステレオ信
号SL′,SR′を出力する擬似ステレオ回路であり、
位相シフトネツトワーク部21aと加算回路21
bを有している。
第3図は擬似ステレオ回路21のブロツク図で
ある。位相シフトネツトワーク部21aはL−チ
ヤンネル及びR−チヤンネル用の2つの位相シフ
トネツトワーク回路PSN1,PSN2で構成され、
各位相シフトネツトワーク回路は制御信号Scに
よりそれぞれ出力信号の位相が制御されるように
なつている。かかる位相シフトネツトワーク回路
PSN1,PSN2の具体的な回路例を第4図に示
す。第4図において、制御信号Scの直流電圧を
変化させ、これによりバラクタダイオードVD
1,VD2の静電容量Cを変化させると入力、出
力間の位相差φを第5図に示すようにできる。従
つて、各位相シフトネツトワーク回路PSN1,
PSN2のバラクタダイオードVD1,VD2の特
性を異ならせておけば、制御信号Scの直流レベ
ルに応じて端子OUTL,OUTRに得られる出力信
号SL″,SR″間に零からの任意の値迄の位相差θ
をつけることができる。
第3図に戻つて、擬似ステレオ回路における加
算回路21bは同一特性の第1、第2のローパス
フイルタLPF1,LPF2と、同一特性の第1、
第2のハイパスフイルタHPF1,HPF2と、制
御信号Sdにより減衰量がコントロールされる同
一特性の第1、第2の減衰器AT1,AT2と、
第1、第2の差動アンプDF1,DF2を備えてい
る。第1、第2のローパスフイルタLPF1,
LPF2はそれぞれ位相ネツトワーク部21aか
ら出力される信号SL″,SR″の低域成分を通過さ
せ、第1、第2のハイパスフイルタHPF1,
HPF2は信号SL″,SR″の高域成分を通過させ、
第1、第2の減衰器AT1,AT2は制御信号Sd
に基づいて各ハイパスフイルタから出力される信
号を減衰させ、第1の差動アンプDF1はローパ
スフイルタLPF1の出力信号と減衰器AT1の出
力信号との差分を増幅してL−チヤンネルの擬似
ステレオ信号SL′を出力し、第2の差動アンプDF
2はローパスフイルタLPF2の出力信号と減衰
器AT2の出力信号との差分を増幅してR−チヤ
ンネルの擬似ステレオ信号SR′を出力する。
第1図に戻つて、22は受信電界強度とマルチ
パスノイズレベルに応じてステレオ復調部19か
らのステレオ信号SL,SRを混合器20からのモノ
ラル信号SMを選択的に擬似ステレオ回路21に
出力する第2の切替回路である。23は中間周波
増幅器13に接続され、第6図に示すように受信
電界強度(アンテナ入力レベル)Eに応じた値を
有するレベル信号LMOを出力するレベルメータ
(レベル検出回路)である。尚、第6図において
NSは雑音特性、SGは信号特性である。
24はFM検波器14(雑音除去回路15でも
よい)からの出力を入力されて100KHz以上のマ
ルチパスノイズ成分を検出するマルチパスノイズ
検出回路、25は制御回路である。
この制御回路25は受信電界強度がスレツシヨ
ールドレベルEH2(約30dBμであり、第6図、第7
図差参照)以上の第1の切替回路18をしてコン
ポジツト号SCMPを選択、出力させると共に第2の
切替回路22をしてステレオ復調部19からのス
テレオ信号SL,SRを出力させ、又EH2以下の第1
の切替回路18をしてローパスフイルタ16から
出力されるメイン信号とパイロツト信号を選択、
出力されると共に、第2の切替回路22をして混
合器20からのモノラル信号SMを出力させる。
更に、制御回路25は受信電界強度がスレツシヨ
ールドレベルEH2以上であつてもマルチパスノイ
ズ検出回路24によるマルチパスノイズの検波レ
ベルが大きい時には第1の切替回路18をしてロ
ーパスフイルタ16から出力されるメイン信号と
パイロツト信号を出力させると共に、第2切替回
路22をして混合器20からのモノラル信号SM
を出力させる。
26は受信電界強度が第1のスレツシヨールド
レベルEH1(約55dBμ、第7図参照)以下になつた
時、該受信電界強度が小さくなるにつれてセパレ
ーシヨン回路19b(第2図参照)によるセパレ
ーシヨンの度合を弱める制御信号Saを出力する
レベル設定回路、27は受信電界強度が第2のス
レツシヨールドレベルEH2(約30dBμ)近傍の第3
のスレツシヨールドレベルEH3(約25dBμ)以下に
なつた時、受信電界強度が小さくなるにつれハイ
カツト回路19cによる高域減衰量を増大させる
制御信号Sbを出力するレベル設定回路、28は
EH2<E<EH1の時(音場補正状態の時)に位相シ
フトネツトワーク部21aから出力される信号
SL″,SR″間の位相差を受信電界強度が小さくなる
につれ大きくする制御信号Scを出力するレベル
制御回路、29は音場補正状態時に加算回路21
bから出力される擬似ステレオ信号SL′,SR′の位
相差(特に高域の位相差)を受信電界強度が小さ
くなるにつれ増大させる制御信号Sdを出力する
レベル制御回路である。
すなわち、レベル制御回路29は、加算回路2
1bにおける減衰器AT1,AT2による減衰量
を受信電界強度が小さくなるにつれて減小させて
擬似ステレオ信号SL′,SR′に含まれる高域成分を
多くする。高域成分は、第5図より明らかなよう
に位相シフト量が低域より大きい。このため、受
信電界強度が小さくなるにつれてより多くの高域
成分が擬似ステレオ信号SL′,SR′に含まれ、該擬
似ステレオ信号SL′,SR′の位相差が増大する。
尚、制御信号Sc,Sdは共に音場補正状態時
(EH2<E<EH1)、受信電界強度が小さくなるにつ
れ擬似ステレオ効果(音場補正効果)が大きくな
るようにコントロールされている。第7図に擬似
ステレオ効果(音場補正効果)、セパレーシヨン、
ハイカツトの度合及び各スレツシヨールドレベル
EH1〜EH3の関係を示す。
擬似ステレオ回路21においては、レベル制御
回路28から出力される制御信号Scにより位相
シフトネツトワーク回路PSN1,PSN2のバラ
クタダイオードVD1,VD2(第4図参照)の
静電容量が制御され、これにより出力信号SL″,
SR″間に位相差θが発生する。そして、この出力
信号SL″,SR″は擬似ステレオ信号として用いるこ
とができ、図示しないスピーカに入力することに
よりモノラル信号入力の場合に比べて音の広がり
を持たせることができる。この擬似ステレオ信号
SL″,SR″による音の広がりを更に大きくするため
に、信号SL″をローパスフイルタLPF1(第3図
参照)に通し、差動アンプDF1のプラス入力端
子へ印加し、また信号SR″をハイパスフイルタ
HPF1を通して差動アンプDF1のマイナス端子
に印加する。ここで、レベル制御回路29から出
力される制御信号Sdの値を減衰器AT1の減衰量
が零となるように定めておけば擬似ステレオ信号
SL′は信号SL″の低域成分と信号SR″の高域成分の
逆位相の成分として出力される。同様に、差動ア
ンプDF2の出力である擬似ステレオ信号SR′は信
号SR″の低域成分と信号SL″の高域成分の逆位相の
成分として出力される。この結果、擬似ステレオ
信号SL′とSR′は特に高域成分で大きな位相差が付
き、これによつて益々大きな音の広がりが得られ
る。
さて、制御信号Scの直流電圧を上げてバラク
タダイオードVD1,VD2の静電容量を共に零
とすると、各位相シフトネツトワーク回路PSN
1,PSN2のの入力・出力間の位相差φは共に
零となり、出力信号SL″,SR″間の位相差θも零と
なる。そして、更に加算回路21bにおける減衰
量が大きくなるように制御信号Sdを与えれば差
動アンプDF1の入力は信号SL″をローパスフイル
タLPF1を通した信号のみとなり、また差動ア
ンプDF2の入力は信号SR″をローパスフイルタ
LPF2のみを通した信号のみとなり、各差動ア
ンプ出力SL′,SR′は位相差のない同一の信号とし
て出力され、スピーカ中央に音像が定位した音の
広がりのないモノラル信号となる。尚、この場合
各ローパスフイルタによつて高域成分がカツトさ
れるが、該ローパスフイルタの周波数特性を広げ
ることにより、高域成分のカツトに伴う周波数特
性の劣化を、聴感上無視できる状態にできる。
一方、制御信号Scの直流電圧を徐々に下げて
ゆくと位相シフトネツトワーク回路PSN1,
PSN2の出力信号SL″,SR″の間の位相差θが次
第に大きくなり、しかも加算回路21bにおける
制御信号Sdにより減衰量を徐々に小さくしてゆ
くと特に高域成分の位相差が大きくなる。従つ
て、かかる擬似ステレオ信号SL′,SR′をスピーカ
に入力すると音像の定位感が薄れてゆくが音の広
がりが拡大する(擬似ステレオ効果)。
次に、第1図の全体的動作を説明する。
(A) 受信電界強度が第1のスレツシヨールドレベ
ルEH1(第7図参照)より大きく、しかもマルチ
パスノイズレベルが小さい場合 この場合には、第1の切替回路18は雑音除
去回路15から出力されるコンポジツト信号
SCMPをステレオ復調部19に出力する。ステレ
オ復調部19はコンポジツト信号SCMPを用いて
左右両チヤンネルのステレオ信号SL,SRを発生
し、第2の切替回路22はこのステレオ信号
SL,SRを擬似ステレオ回路21を介して図示し
ないスピーカに出力し、音の広がりがあり、し
かも音源に依存して音像が定位するステレオ感
豊かな音を出力する。…ステレオ状態 尚、この場合ステレオ復調回路19a(第2
図参照)から出力されるステレオ信号L,Rが
そのままステレオ信号SL,SRとなるように(セ
パレーシヨン最大、ハイカツト量零となるよう
に)レベル設定回路26,27の制御信号Sa,
Sbが設定され、しかも該ステレオ信号SL,SR
がそのまま図示しないスピーカに入力されるよ
うに制御信号Sc,Sdをコントロールし、音場
補正効果(擬似ステレオ効果)を零にする。
(B) 受信電界強度が第1のスレツシヨールドレベ
ルEH1以下の場合 受信電界強度が第1スレツシヨールドレベル
EH1以下になると雑音が増え始めるから制御信
号Saをコントロールし、セパレーシヨンコン
トロール回路19bをして受信電界強度が小さ
くなるにつれセパレーシヨンの度合を第7図に
示すように弱めS/N比を改善する。
ところで、セパレーシヨンの度合を弱めると
モノラル傾向になり音の広がりが狭まつてステ
レオ感がなくなつてくる。そこで、セパレーシ
ヨンの度合を弱めると同時に、制御信号Sc,
Sdをコントロールして擬似ステレオ効果を第
7図に示すように逆に強め、セパレーシヨンコ
ントロールによる音の広がりの低下を補償し、
音の広がり、換言すればステレオ感を維持させ
る。…セパレーシヨン・音場補正状態 (C) 受信電界強度が第2のスレツシヨールドレベ
ルEH2以下の場合 受信電界強度が第2のスレツシヨールドレベ
ルEH2以下になると制御回路25はレベル設定
回路26をしてセパレーシヨンが零となるよう
な制御信号Scを発生させると共に、スイツチ
信号SWを発生して第1切替回路18をしてロ
ーパスフイルタ16からの信号を切り替え出力
させてノイズの低減を図り、かつ第2切替回路
22をして混合器20からのモノラル信号SM
を擬似ステレオ回路21に入力させる。この結
果、モノラル信号SMを用いて作成した擬似ス
テレオ信号による擬似ステレオ状態となる。…
擬似ステレオ状態 ところで、ステレオ状態では音の広がりが有
り、かつ音源の定位感、すなわち音源の位置感
が明確である。しかし、擬似ステレオ状態で
は、音の広がりはあるが音像の定位感が無い。
従つて、ステレオ状態から擬似ステレオ状態に
直接切り替えると聴感上、異和感が生じる。換
言すれば、音の広がりと音源の定位感の変化が
少なくなる形でステレオ状態、擬似ステレオ状
態間を切り替えなければ、音の変化で異和感を
生ずることとなる。しかし、本発明では、(B)の
音場補正状態を介在させ、受信電界強度が第1
のスレツシヨールドレベルEH1以下では制御信
号Sc,Sdの大きさをコントロールして該受信
電界強度が小さくなるにつれ第7図に示すよう
に擬似ステレオ効果が大きくなるようにしたか
ら異和感のない状態で擬似ステレオ状態に移行
させることができ、しかも擬似ステレオにより
弱電界時におけるステレオ的な音場の形成がで
きる。
尚、受信電界強度がスレツシヨールドレベル
EH2以下の時にコンポジツト信号SCMPに代わつ
て、メイン信号(L+R)のみを出力する理由
は以下の通りである。すなわち、コンポジツト
信号の歪成分がノイズにより著しく増大すると
ステレオ復調部19の動作が不安定となり、ス
テレオ信号SL,SRを用いて混合器20でモノラ
ル信号SMを作るとノイズが多くなり、結果的
に擬似ステレオ信号SL′,SR′にもノイズが混入
する。そして、これはFMの三角ノイズにより
特にサブ信号(L−R)の帯域に大きなレベル
のノイズが有り、これによつてステレオ復調回
路19aの動作が不安定になるためで、一般的
にこの帯域のノイズを取ることによつてステレ
オ復調回路は安定な動作を保つことができる。
そこで、受信電界強度が第2のスレツシヨール
ドレベルEH2以下になつて雑音が大きくなると、
あるいは後述するようにマルチパスノイズが大
きくなると第1切替回路18をしてサブ信号
(L−R)を除去した信号をステレオ復調部1
9に入力するのである。
(D) 受信電界強度が第3のスレツシヨールドレベ
ルEH3以下の場合 受信電界強度がスレツシヨールドレベルEH3
(第7図)以下になるとハイカツト回路19c
(第2図)が動作を開始し、制御信号Sdにより
受信電界強度が小さくなるにつれて高域成分の
カツト量を増大させ、弱電界でのノイズの抑圧
を益々効果的にする。…擬似ステレオ・ハイカ
ツト状態 (E) マルチパスノイズレベルが所定のスレツシヨ
ールドレベル以上の場合 (A)〜(D)マルチパスノイズが所定のレベル以下
とした場合であるが、受信電界強度にかかわら
ず、マルチパスノイズが大きくなつて所定のス
レツシヨールドレベル以上になると、制御回路
25は第1切替回路18をしてローパスフイル
タ16からのメイン信号(L+R)を選択、出
力されると共に、第2切替回路22をしてモノ
ラル信号SMを擬似ステレオ回路21に出力さ
せ、更に信号Sa,Sb,Sc,Sdを制御して擬似
ステレオ状態にし、これによりノイズの低減を
図る。
尚、以上では擬似ステレオ効果(音場補正効
果)を第7図実線に示すように第1のスレツシ
ヨールドレベルEH1以上では零とした場合であ
るが、同図点線に示すように第1スレツシヨー
ルドレベル以上で制御信号Sc,Sdをコントロ
ールし、擬似ステレオ効果を受信電界強度が大
になる程大きくなるように構成することもでき
る。このように点線に示すように擬似ステレオ
効果を受信電界強度が大きくなるにつれ大きく
することにより通常のステレオ状態から、更に
音の広がりが得られるワイドステレオ状態にで
き臨場感を増すことができる。
以上、第1図の実施例ではEH2<E<EH1の電界
範囲内でセパレーシヨンによるステレオ感の欠如
傾向を擬似ステレオ効果の増大により補償(音場
補正)した場合であるが、必ずしも音場補正しな
くても異和感を従来に比べて小さくすることがで
きる。第8図は音場補正しない場合の本発明の変
形例であり、第1図と同一部分には同一符号を付
している。
第8図において第1図と異なる点はステレオ出
力SL,SRを擬似ステレオ回路21を介さずに直接
スピーカに出力する点である。すなわち、 (i) 受信電界強度が第1スレツシヨールドレベル
EH1(第9図参照)以上の場合には切替回路22
はステレオ信号SL,SRを直接(擬似ステレオ回
路21を介さずに)図示しないスピーカに入力
してステレオ状態にし、 (ii) 受信電界強度がEH2<E<EH1の場合には依然
としてスピーカにステレオ復調部出力SL,SR
出力するが、この電界範囲では雑音が増え始め
るから制御信号Saをコントロールし、セパレ
ーシヨンコントロール回路19bをして受信電
界強度が小さくなるにつれセパレーシヨンの度
合を第9図に示すように弱めS/N比を改善す
る。尚、この電界範囲において第9図に示すよ
うに制御信号Sc,Sdをコントロールして擬似
ステレオ回路21による擬似ステレオ効果を強
めるが、該擬似ステレオ回路を介してスピーカ
に信号が出力されないため音場補正効果は発生
しない。
(iii) 一方、受信電界強度がEH2以上でマルチパス
ノイズが大きい場合、あるいは受信電界強度が
EH2以下ではモノラル信号SMを擬似ステレオ回
路21に入力して得られた擬似ステレオ信号
SL′,SR′をスピーカに入力するようにしてい
る。
尚、以上では受信電界強度とマルチパスノイズ
の両方を考慮してステレオと擬似ステレオの切り
替えを行つた場合について説明したが、本発明は
受信電界強度あるいはマルチパスノイズの一方の
みを考慮してステレオと擬似ステレオの切り替え
制御を行うように構成することもできる。
<発明の効果> 以上説明したように、本発明によれば受信電界
強度あるいはマルチパスノイズレベルに応じてス
テレオから音の広がりを有する擬似ステレオに切
り替えるように構成したから、弱電界時のS/N
比を改善できると共に、切り替え時における聴感
上の異和感を無くすことができる。
又、擬似ステレオ回路をステレオ復調部の後段
に配置し、該ステレオ復調部におけるセパレーシ
ヨンコントロール機能とハイカツト機能により処
理して得られた信号に基づいた信号を擬似ステレ
オ回路に入力できるため擬似ステレオ状態時にお
けるS/N比を向上できる。
更に本発明によれば、FM検波出力であるコン
ポジツト信号の低域成分(メイン信号(L+R)
とパイロツト信号)を通過するローパスフイルタ
を設け、受信電界強度が所定スレツシヨールドレ
ベル以下の場合、あるいはマルチパスノイズレベ
ルが所定のレベル以上の場合、該ローパスフイル
タ出力をステレオ復調部に入力し、該ローパスフ
イルタ出力を用いてステレオ復調部で復調された
ステレオ信号SL,SRを混合してモノラル信号を生
成し、該モノラル信号を擬似ステレオ回路に入力
して得られる擬似ステレオ信号SL′,SR′をスピー
カに出力するようにしたから、弱電界時にコンポ
ジツト信号のサブ信号(L−R)に乗る大きなレ
ベルのノイズに起因してステレオ復調部の動作が
不安定となることはなく、従つて、モノラル信号
にノイズが含まれるのを防止でき、結果的に擬似
ステレオ信号にノイズが混入されるのを防止して
擬似ステレオ効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかるFMステレオ受信機の
ブロツク図、第2図はステレオ復調部のブロツク
図、第3図は擬似ステレオ回路のブロツク図、第
4図は位相シフトネツトワーク回路の回路図、第
5図は位相シフトネツトワーク回路におけるバラ
クタダイオードの静電容量と入出力位相差φの関
係図、第6図は受信レベル検出回路の出力特性
図、第7図は受信電界強度に対する擬似ステレオ
効果、セパレーシヨン、ハイカツトの度合を示す
特性図、第8図は本発明の別の実施例ブロツク
図、第9図は第8図における受信電界強度に対す
る擬似ステレオ効果、セパレーシヨン、ハイカツ
トの度合を示す特性図である。 19……ステレオ復調部、20……混合器、2
1……擬似ステレオ回路、22……切替回路、2
3……レベル検出回路(レベルメータ)、24…
…マルチパスノイズ検出回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 受信電界強度を検出するレベル検出回路と、
    FM検波出力であるコンポジツト信号の低域成分
    を通過させるローパスフイルタと、コンポジツト
    信号あるいはローパスフイルタ出力を入力されて
    L、R両チヤンネルのステレオ信号SL,SRを出力
    するステレオ復調部と、入力信号の位相を変化さ
    せ異なる位相の2つの信号を出力する擬似ステレ
    オ回路を有し、 受信電界強度が所定のスレツシヨールドレベル
    以上の場合には前記コンポジツト信号を用いて復
    調されたステレオ信号SL,SRあるいは該ステレオ
    信号SR,SLを擬似ステレオ回路に通して得られる
    信号を出力し、 受信電界強度が前記スレツシヨールドレベル以
    下の場合には前記ローパスフイルタ出力を用いて
    ステレオ復調部で復調されたステレオ信号SL,SR
    を混合して生成されたモノラル信号を擬似ステレ
    オ回路に通して得られる擬似ステレオ信号SL′,
    SR′を出力することを特徴とするFMステレオ受
    信機。 2 マルチパスノイズ検出回路と、FM検波出力
    であるコンポジツト信号の低域成分を通過させる
    ローパスフイルタと、コンポジツト信号あるいは
    ローパスフイルタ出力を入力されてL、R両チヤ
    ンネルのステレオ信号SL,SRを出力するステレオ
    復調部と、入力信号の位相を変化させ異なる位相
    の2つの信号を出力する擬似ステレオ回路を有
    し、 マルチパスノイズレベルが所定のスレツシヨー
    ルドレベル以下の場合には前記コンポジツト信号
    を用いて復調されたステレオ信号SL,SRあるいは
    該ステレオ信号SR,SLを擬似ステレオ回路に通し
    て得られる信号を出力し、 マルチパスノイズレベルが前記スレツシヨール
    ドレベル以上の場合には前記ローパスフイルタ出
    力を用いてステレオ復調部で復調されたステレオ
    信号SL,SRを混合して生成されたモノラル信号を
    擬似ステレオ回路に通して得られる擬似ステレオ
    信号SL′,SR′を出力することを特徴とするFMス
    テレオ受信機。 3 受信電界強度を検出するレベル検出回路と、
    マルチパスノイズ検出回路と、FM検波出力であ
    るコンポジツト信号の低域成分を通過させるロー
    パスフイルタと、コンポジツト信号あるいはロー
    パスフイルタ出力を入力されてL、R両チヤンネ
    ルのステレオ信号SL,SRを出力するステレオ復調
    部と、入力信号の位相を変化させ異なる位相の2
    つの信号を出力する擬似ステレオ回路を有し、 受信電界強度が所定のスレツシヨールドレベル
    以上で、かつマルチパスノイズが発生していない
    場合には前記コンポジツト信号を用いて復調され
    たステレオ信号SL,SRあるいは該ステレオ信号
    SR,SLを擬似ステレオ回路に通して得られる信号
    を出力し、 受信電界強度が前記スレツシヨールドレベル以
    上であつてもマルチパスノイズが発生している場
    合並びに受信電界強度が前記スレツシヨールドレ
    ベル以下の場合には前記ローパスフイルタ出力を
    用いてステレオ復調部で復調されたステレオ信号
    SL,SRを混合して生成されたモノラル信号を擬似
    ステレオ回路に通して得られる擬似ステレオ信号
    SL′,SR′を出力することを特徴とするFMステレ
    オ受信機。
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