JPH0549050U - 誘電式フィルタ - Google Patents

誘電式フィルタ

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JPH0549050U
JPH0549050U JP10666191U JP10666191U JPH0549050U JP H0549050 U JPH0549050 U JP H0549050U JP 10666191 U JP10666191 U JP 10666191U JP 10666191 U JP10666191 U JP 10666191U JP H0549050 U JPH0549050 U JP H0549050U
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JP
Japan
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fiber layer
dielectric filter
filter
electrode
woven fabric
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Application number
JP10666191U
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English (en)
Inventor
光俊 鈴木
Original Assignee
株式会社土屋製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誘電式フィルタの電極を導電性を有する繊維
層で形成し、かつ両電極に挟まれる絶縁性繊維層を化学
的作用を有する薬剤を含有するものとして、粉塵の捕捉
のみでなく化学的作用を行なわせる。 【構成】 誘電式フィルタ21は金属繊維を不織布状と
した導電層2、3の間にガラス繊維4でなる不織布5を
挟んだもので、ガラス繊維4に脱臭剤10を含有させ
る。導電層2、3は夫々高電位電極、接地電極をなす。
両電極は濾材を兼ねるので圧力損失の増加がなく、脱臭
作用を有する誘電フィルタである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、誘電式フィルタに関し、特に通過する空気に対し除塵作用ととも に化学的作用を及ぼすようにした誘電フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、誘電式フィルタとして例えば特開昭63ー36852号公報に記載され た荷電式フィルタのように、絶縁性の不織布の上表面と下表面に線状あるいは帯 状に導電性塗料を塗布して高電圧電極と接地電極としたものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の上記のような誘電式フィルタは、濾材の上表面及び下表面の電極部分だ け濾過面積が縮小し、また電極に接する内方部分は濾過機能を果さないから、所 定空気流量に対して圧力損失が大となり、有効濾過面積が減少して目詰まり寿命 が短くなる。
【0004】 さらにこのようなエアフィルタは空気清浄化のために用いられるものであるが 、従来の誘電フィルタは単に粉塵等の空気中に混在する個体を機械的に捕捉して 除去するのみであるから、例えば消臭、抗菌等の化学的作用をさせるためには、 別個に当該化学作用装置を設けなければならない。
【0005】 この化学的作用は誘電フィルタに流入する空気に対して作用するとともに、捕 捉され堆積した粉塵等に作用して、流出する空気が誘電フィルタ通過の際汚染さ れないようにしなければならない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案の誘電式フィルタは繊維層でなる層状の濾材であって、その上面と下 面とに導電性を有する繊維層でなる高電圧電極と接地電圧を有し、両電極の間に 絶縁性繊維層を設けたものである。
【0007】 そして請求項1の誘電式フィルタは上記絶縁性繊維層の全部又は一部を消臭繊 維で構成し、請求項2の誘電式フィルタは上記絶縁性繊維層の全部又は一部を消 臭繊維で構成し、請求項3の誘電式フィルタは上記絶縁性繊維層の全部又は一部 を抗菌防黴材を含有した繊維で構成し、請求項4の誘電式フィルタは上記絶縁性 繊維層の全部又は一部を樹木精油成分を放出する繊維で構成したものである。
【作用】
【0008】 この考案の誘電式フィルタは電極が繊維層で構成されており、それ自体が濾材 の上下表層部分として濾過作用をする。また電極は均一に濾材の上下全面に及ぶ から、印加される電位の分布が濾材全面に亘り均等であり、均一な粉塵捕捉作用 をする。
【0009】 そして請求項1、請求項2のものは通過する空気の脱臭をする。請求項3のも のは通過する空気に抗菌、防黴性を与える。さらに請求項1、2、3のものは当 該誘電式フィルタが捕捉して堆積している粉塵等に対してもそれぞれ脱臭、抗菌 ・防黴作用を及ぼすから、流出する空気に対し誘電式フィルタ自体がこれらの汚 染を加えることはない。
【0010】 請求項4のものは誘電式フィルタが通過する空気に対して樹木の精油成分を放 出するから流出空間に森林浴の環境を与える。
【0011】
【実施例】
図1に示す請求項1の誘電式フィルタ21は不織布状の導電層2、3とその間 に挟んだ繊維層11とでなる。導電層2、3は金属繊維を不織布状に成形したも のである。繊維層11は絶縁性のガラス繊維4(ポリプロピレン繊維等でもよい )でなる不織布5の各繊維4に粒状又は液状の脱臭剤10(例えばラサ工業製シ ュークレンズ(商標)、あるいはセラミック系脱臭剤)を吹付け又は樹脂含浸等 により固着したものである。
【0012】 導電層2は高電圧電極となり、導電層3は接地電極となる。導電層2、3は上 記の構成のほか、不織布5の上面又は下面の繊維表面に金属粉体や炭素粉体等の 導電性物質を樹脂加工や吹付けで固着させて形成してもよい。この場合1枚の不 織布の上面と下面とに導電層2、3を形成して誘電式フィルタ21とするには、 不織布5にまず上記脱臭剤10を固着させた後、その不織布の上面側と下面側と に導電層2、3を形成する加工を施せばよい。
【0013】 図2に請求項2の誘電式フィルタ22を示す。誘電式フィルタ22は導電層2 、3の間に不織布5と不織布13を介在させたものである。導電層2、3、不織 布5は図1のものと同様である。不織布13は消臭繊維12(例えば三菱レイヨ ン(株)製シリウスーV(商標)、その他消臭アクリル繊維)を不織布に成形し たものである。
【0014】 図3に示す請求項3の誘電式フィルタ23は導電層2、3の間に不織布14、 不織布5、不織布15を重ねて配置したものである。導電層2、3、不織布5は 図1のものと同様である。不織布15は、抗菌・防黴剤14(例えば三菱瓦斯化 学(株)製PCMX(商標))をアクリル繊維に含浸させて成形したものである 。
【0015】 図4に示す請求項4の誘電式フィルタ24は、導電層2、3の間に間隙16、 16を隔てて不織布5、不織布18を配置したものである。誘電層2、3、不織 布5は図1のものと同様である。不織布18は樹木の精油成分を放出する繊維1 7を不織布に成形したもので、例えばテイジンテトロンGS(商標)(森林浴繊 維)でなる。間隙16、16は適宜の絶縁性スペーサ(図示しない)によって維 持され、両電極間の短絡を防ぎ電界を維持するものである。
【0016】 図1〜図4の構成において、導電層2、3の間に層状に積層される繊維層の配 列や組合せは、図1〜図4の例に限定されるものでなく、各種の組合せが可能で あり、また不織布13、18のように特殊加工された繊維12、17を有するも のは、構成する繊維全部でなく、一部が特殊加工された繊維であってもよい。こ れらの構成の組合せは、所期の化学的浄化作用をなさしめるに十分な薬剤を含有 し、かつ使用に適した濾孔径、濾材厚さ等を備えさせるためのものである。
【0017】 さらに図1〜図4の誘電式フィルタにおいて接地電極は導電層3に代えて金属 線の金網叉は金属多孔板等を用いることも可能である。これは、導電層3は濾材 としては下流出口側に位置しており、粉塵捕捉の作用がほとんどその前段側で完 了しているからである。
【0018】
【考案の効果】
請求項1〜4の各誘電式フィルタは、電極が濾材の入口側、出口側全面を覆う から、電界を均一に発生させることができ、また電極自体が濾材となって濾過作 用をするから、電極による濾過面積の縮小がない。従って粉塵等の捕捉効率が高 く、圧力損失の増加がなく目詰まり寿命も長い。
【0019】 また別途の装置を設けることなく、絶縁性繊維層がそれそれの薬剤的効果を及 ぼす。すなわち請求項1、2のものは濾材に堆積した粉塵等から発生する悪臭を 防ぐとともに流入空気の悪臭を消す。請求項3のものは濾材に堆積した粉塵等に 黴菌や黴が発生するのを防ぎ流出空気中に菌が持ち去られることを防ぐ。請求項 4のものは空気が流出する居住空間に森林浴効果を与える。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の実施例の断面図
【図2】請求項2の実施例の断面図
【図3】請求項3の実施例の断面図
【図4】請求項4の実施例の断面図
【符号の説明】
2、3 導電層 5、13、15、18 不織布

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性繊維層の上面と下面とに導電性を
    有する繊維層を形成してその一方を高電圧電極、他方を
    接地電極とし、絶縁性繊維層の全部又は一部を、防臭剤
    を含有させた繊維で構成してなる誘電式フィルタ。
  2. 【請求項2】 絶縁性繊維層の上面と下面とに導電性を
    有する繊維層を形成してその一方を高電圧電極、他方を
    接地電極とし、絶縁性繊維層の全部又は一部を消臭繊維
    で構成してなる誘電式フィルタ。
  3. 【請求項3】 絶縁性繊維層の上面と下面とに導電性を
    有する繊維層を形成してその一方を高電圧電極、他方を
    接地電極とし、絶縁性繊維層の全部又は一部を抗菌防黴
    剤を含有した繊維で構成してなる誘電式フィルタ。
  4. 【請求項4】 絶縁性繊維層の上面と下面とに導電性を
    有する繊維層を形成してその一方を高電圧電極、他方を
    接地電極とし、絶縁性繊維層の全部又は一部を、樹木精
    油成分を放出する繊維で構成してなる誘電式フィルタ。
JP10666191U 1991-11-29 1991-11-29 誘電式フィルタ Pending JPH0549050U (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6451158A (en) * 1987-08-21 1989-02-27 Sumitomo Metal Mining Co Gas filter
JPH0199656A (ja) * 1987-02-19 1989-04-18 Matsushita Seiko Co Ltd エアフイルタ装置
JPH01164411A (ja) * 1987-12-18 1989-06-28 Toray Ind Inc 機能性エレクトレット材
JPH01293113A (ja) * 1988-05-20 1989-11-27 Daikin Ind Ltd フィルタ要素、フィルタ、フィルタを備えた空気調和機及びフィルタ要素の製造方法

Patent Citations (4)

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