JP2556073Y2 - 誘電式フィルタ - Google Patents

誘電式フィルタ

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JP2556073Y2
JP2556073Y2 JP10665991U JP10665991U JP2556073Y2 JP 2556073 Y2 JP2556073 Y2 JP 2556073Y2 JP 10665991 U JP10665991 U JP 10665991U JP 10665991 U JP10665991 U JP 10665991U JP 2556073 Y2 JP2556073 Y2 JP 2556073Y2
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光俊 鈴木
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株式会社テネックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、粉塵を濾過する誘電
式フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来周知のエレクトレット濾材よりも微
粒子捕捉効率を向上させ、あるいは寿命を延長させるた
め、シート状濾材の表面と裏面とに線状に電極を設けた
誘電式フィルタがある。例えば特開昭63ー36852
号に開示された荷電フィルタのように不織布の表面と裏
面とに、電極として金属線や炭素繊維等の若干の幅を有
する線状体を取付け、あるいは金属やカーボンの粉体を
ペーストとして線状に塗布して導電部を設けている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の上記のような誘
電式フィルタは、電極となる導電部に通気性がないた
め、フィルタを通過する気流の妨げとなり圧力損失が増
大する。これを避けるためには導電部を細くしたり間隔
を粗くしたりしなければならないが、こうすれば濾材の
折り加工の際断線したり、均一な電界が得られなかった
りする。
【0004】また導電部に通気性が無く、導電部に接し
た不織布部分がフィルタの機能をしないため、有効濾過
面積が減小し濾過流速が増大して捕捉効率の低下や目詰
まり寿命の短縮化が生ずる。
【0005】さらに導電部の表面積が小さいから、導電
部の汚れが発生しやすく、粉塵の付着により電界が弱め
られて、捕捉効率の低下を招く。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案の誘電式フィル
タは、濾材をなす繊維層の上面側と下面側に、個々の繊
維自体の表面に導電性物質を付着させた導電部を形成さ
せ、繊維構造のままで電極とするものである。この導電
性物質を付着させる構成は、繊維に導電性塗料を樹脂加
工(例えばキス加工)し、又はスプレーで付着させるも
の、金属粉体や活性炭粉体を付着させるもの、もしくは
銀、銅などの金属を蒸着させるもの等である。上記塗料
等の導電性物質を付着するにあたり、該物質が各繊維間
に亘って目詰まりを生じさせないようにするものであ
る。
【0007】
【作用】この考案の誘電式フィルタは電極となる導電部
が濾過機能を有しており、有効濾過面積の縮小、あるい
は圧力損失の増加がない。
【0008】
【実施例】図1に実施例を示す。誘電式フィルタ1は、
絶縁性であるガラス繊維(ポリプロピレン繊維等でもよ
い)の不織布2でなるエアフィルタであり空気流中の粉
塵を捕捉するものである。不織布2の上面側と、下面側
に導電部3、4が形成され、それぞれ高電圧電極+又は
接地電極ーとなる。この場合導電部3を流入上流側とし
てもよく、逆に導電部4を流入上流側としてもよい。導
電部3、4は図2のように、不織布2の上面側又は下面
側の繊維5に導電性塗料6をスプレーで吹き付け塗布
し、繊維に導電性の表面層を形成させたもので、各繊維
間の空隙7は閉塞されておらず濾孔を形成するものであ
る。
【0009】この繊維5の表面層は、導電性塗料のほか
金属粉体、活性炭粉体等を付着させて形成する。このう
ち特に活性炭粉体を用いたものは、電極となると同時
に、吸着剤としても作用し濾過する空気に対し脱臭作用
をする。
【0010】また濾材を形成する繊維層は、図1のよう
な単一層のもの、図3に示す不織布11のように上面側
12と下面側13との間に密度勾配を設けたもの、いず
れでもよい。
【0011】更に不織布2又は11を重ね合わせて複層
の繊維層としたものでもよい。図4に示す例は不織布2
を2枚重ねとした上面側、下面側に導電部3、4を形成
したものである。図5に示す例は密度の異なる2枚の不
織布8、9を重ねて密度勾配を形成させ、上面側、下面
側を導電部3、4とするものである。
【0012】図6に示す例は不織布2を3枚合わせと
し、その上面側、下面側に導電部3、4を形成するもの
であり、図7に示す列は順次に密な不織布8、2、9を
粗密順に重ね合わせ、上面側、下面側に導電部3、4を
形成したものである。
【0013】図8〜図11に示すように、不織布を2枚
あるいは3枚以上重ねて導電部を3個以上層状に形成さ
せて電界を強めてよい。この場合は高電圧電極と接地電
極とが直接接しないような配列とする。図12のように
薄葉の不織布全厚を導電部3、4とし、不織布2の上面
と下面に重ねて繊維層を形成させてもよい。また、図1
3に示すように不織布2、2、2を間隙14を設け、非
導電性材料でなるスペーサ(図示しない)を介在させて
間隙14を維持し、両電極間の短絡を防ぐようにしても
よい。
【0014】これらの積層した繊維層の組合せは図示の
ものに限定されるものでなく、濾材も不織布に限定され
ない。尚、図1及び図3〜図13の各例について、接地
電極となる導電層4は、濾過作用がほとんど完了した下
流出口側、あるいは全濾材の中間層に位置するから、導
電層4を設けず、金属線の金網や金属多孔板を用いて接
地電極とすることも可能である。
【0015】
【考案の効果】この考案は上記のように電極となる導電
部を繊維層の上面側と下面側の繊維自体で構成し電極内
の繊維間の空隙が濾過として作用するようにしたので、
有効濾過面積が縮小されることがなく、電極の存在によ
る圧力損失の増大や、目詰まり寿命の短命化がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面図
【図2】実施例の電極部分の細部を示す図
【図3】第2の実施例の断面図
【図4】第3の実施例の断面図
【図5】第4の実施例の断面図
【図6】第5の実施例の断面図
【図7】第6の実施例の断面図
【図8】第7の実施例の断面図
【図9】第8の実施例の断面図
【図10】第9の実施例の断面図
【図11】第10の実施例の断面図
【図12】第11の実施例の断面図
【図13】第12の実施例の断面図
【符号の説明】
2 不織布 3、4 導電部 5 繊維 6 導電性物質

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の絶縁性繊維層で形成される濾
    材の上面側繊維及び下面側繊維の表面に導電性物質を付
    着させ、該濾材の上面部分及び下面部分に導電部を形成
    させ、その一方を高電圧電極とし、他方を接地電極とし
    た誘電式フィルタ。
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