JPH0548916U - 歯科医療器具 - Google Patents

歯科医療器具

Info

Publication number
JPH0548916U
JPH0548916U JP10889391U JP10889391U JPH0548916U JP H0548916 U JPH0548916 U JP H0548916U JP 10889391 U JP10889391 U JP 10889391U JP 10889391 U JP10889391 U JP 10889391U JP H0548916 U JPH0548916 U JP H0548916U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibrator
dental
rod
mirror
pain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10889391U
Other languages
English (en)
Inventor
康弘 笹間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP10889391U priority Critical patent/JPH0548916U/ja
Publication of JPH0548916U publication Critical patent/JPH0548916U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Massaging Devices (AREA)
  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯科治療に当り注射麻酔を行う際の患者の苦
痛を軽減し、かつ歯科医師が容易に扱うことができる歯
科医療器具の提供。 【構成】 バイブレーターと一体化した棒状体歯科医療
器具において、筒状バイブレーターと棒状体をそれぞれ
の軸線が一致するよう連接一体化した棒状体医療器具。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は歯科医療用具に係り、更に詳しくは注射麻酔を行う際の患者の苦痛を 軽減させるための、操作の容易な歯科医療器具を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、歯科治療に当たっては患者が苦痛を嫌う傾向が強く、一方、麻酔技術の 進歩と相俟って歯科治療においては注射麻酔が多用されている。 しかしながら、注射麻酔そのものが針の刺入時にかなりの痛みを伴うものであ るから、この苦痛を軽減するため、従来次に述べるような各種の方法が試みられ ている。
【0003】 注射麻酔に先立って予め注射針の刺入部に塗布麻酔(表面麻酔)を行う方法。 注射麻酔に先立って予め笑気(一酸化二窒素)ガスを吸入させ、疼痛閾値を上 昇させる方法 注射麻酔に先立って予め注射針の刺入部に圧迫を加える方法。 注射針刺入部付近の粘膜に緊張を与えつつ注射を行う方法。 注射針を粘膜上に静止させておき、粘膜を引っ張って針の先端に被せる方法。 粘膜部に振動を与えながら注射針を刺入する方法。 歯科医師はこれらの方法を単独で、または併用することにより、患者の苦痛軽減 に努めているのが現状である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
これらの現行の方法に於いて、の方法は液状またはゲル状の麻酔薬を予め注 射針の刺入部近辺に塗布し、その薬効の発現を待って注射を行う必要があるので 時間がかるため、多忙の歯科医師には採用され難い。また、の方法はと同様 に時間がかかる上、笑気の保管および吸入のための高価な器具を必要とするため 一般的とはいい難い。の方法は主として歯科医師の指頭によって患者の 粘膜部分を把持して行われ、あるいはデンタルミラー等の棒状体器具を粘膜部に あてがって行われるものであるから、多くの経験と技術を要し、その効果は術者 による個人差が大きい。殊にの方法により効果を発現させるには熟練を要する ための方法は余り普及していない。本考案者はかかる現状に鑑み術者の経験と 技術にのみ依存することなく、容易に注射針刺入時の患者の苦痛を軽減すること ができる歯科医療器具を提供することを目的とし、さきにバイブレーターと一体 化した棒状体歯科医療器具につき実用新案登録出願を行った。(実願平3−53 589)
【0005】 しかし乍ら、該出願にもとづき種々の形態の器具を試作し実用した結果次の事 項が判明した。即ち、該出願にもとづく器具はいづれの形態のものも注射針刺入 時の患者の苦痛を軽減する効果が認められたが、その形態によっては治療に当る 歯科医師の器具取扱い上不便を感ずるものとなることが明らかとなった。 本考 案はかかる点に配慮し、歯科医師が器具を使用するに当り注射針刺入時の患者の 苦痛を軽減するとともに、歯科医師の取扱いが容易である歯科医療器具を提供す ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的は、バイブレーターと一体化した棒状体医療器具において、バイブレ ーターは動力として棒状乾電池を用いた筒状バイブレーターであり、該バイブレ ーターの軸線と棒状体の軸線が一致する構成であることを特徴とする棒状体歯科 医療器具により容易に達成することができる。本考案に使用しうるバイブレータ ーおよび棒状体の細部について述べれば以下の通りである。
【0007】 バイブレーターのスイッチは、バイブレーター外筒周面の一部を周面内に回転 する形式、外筒の棒状体取付部と反対側の頂面に接点切替部を設ける形式等いづ れの形式でも差支えないが、バイブレーターを棒状体取付部を下向きにペンホー ルド握りしたとき人さし指の当る近辺にプッシュタイプのスイッチを取付けるこ とが好ましく、かつ押圧の強弱によりバイブレーターの振動の強弱を制御できる 構成とすればさらに好ましい。
【0008】 棒状体としてデンタルミラーを用いるときは筒状バイブレーターの一方の頂面 にデンタルミラーの柄部を螺着する挟着するなどいかなる固定方法も採用できる が、デンタルミラー柄部に切り欠き部を設け、バイブレーター筒状の頂面中心に 設けた開口部内周壁面にこの切り欠き部と嵌合離脱自在な突状部をワンタッチで 進退可能に設ければ、バイブレーターへのデンタルミラーの着脱を容易に行うこ とができるので好ましい。
【0009】 バイブレーターの筒状外周は円筒形に限られるものでなく、筒体の外周断面を 多角形として把持した際のすべりを防止することができる。また、デンタルミラ ー取付側のバイブレーター筒体頂面は平面であっても差支えないが、先細り錐体 とする方が取付け部の強度保持が容易となる。デンタルミラーは柄部先端が一方 に屈折しその末端に円形鏡体側面を固着したものが普通であるが、バイブレータ ーのスイッチをプッシュタイプとするときは、デンタルミラーの鏡面は、バイブ レーターおよびデンタルミラーの軸線を一致させ、その軸線を回転の中心として バイブレーターのスイッチ取付け位置から180°回転した位置に固定されるこ とが操作上好ましい。
【0010】 また棒状体の先端で患部に当接する部分、即ち棒状体がデンタルミラーである ときはミラー支持枠の周囲をゴム、軟質プラスチック等の弾性体で被覆したもの は、器具が最初に患部に当接するときの患者の感触の固さ、冷たさを軟らげるこ とができ、また、棒状体に光ファイバーを添わせる等の手段により患部の照明を 可能にする等、本歯科医療器具に更に付加機能を加えることは、バイブレーター の振動伝達を妨げずこれを使用する歯科医師の操作を困難にしない限り自由に行 い得るものである。
【0011】
【作用】
本考案になる歯科医療器具は上述の構成をなしているので、歯科医師が患者の 治療に当たり注射麻酔を施用しようとするとき、注射針を刺入する近辺の粘膜に 棒状体先端部をあてがいバイブレーターを起動して、粘膜に容易に振動を与えつ つ注射を行えるので、患者の苦痛を軽減することができ、また治療を行う歯科医 師にとっても、必要な器具の極めて容易な操作を可能とするものである。
【0012】
【実施例】
市販の小型縦型バイブレーター((株)川崎精器製作所製 ミニマッサージャ ー)の電気回路を改造し、既存のスイッチに替えて、棒状体表面の長さ方向中心 より振動板寄りの部分に押圧型スイッチを取付け、振動板の中央に穿孔してタッ プを螺着し、その中心にデンタルミラー((株)モリタ製作所製 JMビーチミ ラー)のミラー部を嵌入固着し、本考案になる歯科医療器具を作製した。
【0013】 平成3年8月5日より同年9月4日の間東京都千代田区所在の三井物産(株) 歯科診療所において注射麻酔の施用を必要とした患者20名に対し、該器具を用 いて粘膜に振動を与えつつ注射麻酔を行い、従来法による注射麻酔と患者の感じ た痛みの程度の比較について調査したところ、総ての患者から従来法より痛みが 少いかまたは殆ど痛みを感じないとの回答を得た。 また歯科医師は患部の位置により本器具をペンホールド握りまたは逆手に持つ のであるが、本器具は片手でたやすく持ち変え可能であり、かつペンホールド握 りのときはスイッチが人さし指で操作しうる位置にあり、逆手に持った場合にも スイッチが親指に当接しやすい位置にあるので、操作が極めて容易であった。
【0014】
【比較例1】 デンタルミラー((株)モリタ製作所製 JMビーチミラー)の棒状部に縦型 バイブレーター((株)川崎精器製作所製 ミニマッサージャー)を並列させ、 これらを粘着テープで緊縛し歯科医療器具を作製した。平成3年5月27日より 同年6月5日までの間に東京都千代田区所在の三井物産(株)歯科診療所におい て注射麻酔の施用を必要とした患者20名に対し、該器具を用いて粘膜に振動を 与えつつ注射麻酔を行い、従来法による注射麻酔と患者の感じた痛みの程度の比 較について調査したところ、総ての患者から、従来法より痛みが少ないかまたは 殆ど痛みを感じないとの回答を得た。
【0015】 この器具はスイッチの入切がバイブレーター筒状体の回転によるものであるた め、歯科医師が使用するに当り片手での操作が困難であり、また患者口腔内への 照明に対し蔭がやゝ大きくなるので患部を目視し難い不利が認められた。
【0016】
【比較例2】 実施例に用いたと同じ材料を用い実施例と同様にスイッチを改造した。ただし デンタルミラーの取付けにあたり、バイブレーター外殻筒状体の表面に振動板側 から長さ方向に15mm、1.5mm深さの溝を刻設し、デンタルミラーのミラー部 の軸をこの溝に埋め光硬化性樹脂により固着し歯科医療器具を作製した。実施例 と同期間同所において注射麻酔の施用を必要とした患者20名に対し、該器具を 用いて粘膜に振動を与えつつ注射麻酔を行い、従来法による注射麻酔と患者の感 じた痛みの程度の比較について調査したところ、総ての患者から従来法より痛み が少ないかまたは殆ど痛みを感じないとの回答を得た。
【0017】 本器具を用いるときは歯科医師は実施例の器具とほぼ同様に使用し得るのであ るが、患者の口腔内でミラーを反転させるとき、器具の回転の中心を一定位置に 保ってもミラーの位置がバイブレーターの幅だけ移動するため、ミラーを所望の 位置、角度に保持し難く感覚的に扱い難いものであった。
【0018】
【考案の効果】
実施例および比較例から明らかな通り、考案者のさきの実用新案登録出願(実 願平3−53589号)の要件を充たす歯科医療器具は、これを使用する歯科医 師の経験と技術に左右されることなく、また高価な器具を用いずに確実に注射麻 酔針刺入時の患者の苦痛を軽減することができるのであるが、その器具の形態に よっては治療に当る歯科医師の器具取扱い上不便を感ずるものであった(比較例 1、2)。 これに反し本考案にもとづく器具を用いるときは、歯科医師にとっても甚だ使 い勝手が良いので、本考案は歯科治療上きわめて有効なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案になる棒状体歯科医療器具の斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 本考案になる医療器具 2 デンタルミラー 3 バイブレーター 4 バイブレーターのスイッチ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイブレーターと一体化した棒状体歯科
    医療器具において、バイブレーターは動力として棒状乾
    電池を用いた筒状バイブレーターであり、該バイブレー
    ターの軸線と棒状体の軸線が一致する構成であることを
    特徴とする棒状体歯科医療器具
JP10889391U 1991-12-09 1991-12-09 歯科医療器具 Pending JPH0548916U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10889391U JPH0548916U (ja) 1991-12-09 1991-12-09 歯科医療器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10889391U JPH0548916U (ja) 1991-12-09 1991-12-09 歯科医療器具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0548916U true JPH0548916U (ja) 1993-06-29

Family

ID=14496285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10889391U Pending JPH0548916U (ja) 1991-12-09 1991-12-09 歯科医療器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0548916U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001346874A (ja) * 2000-06-09 2001-12-18 Hashimoto Denshi Kogyo Kk 注射器、点滴器、注射部位押さえ具及び注射方法
WO2012008649A1 (ko) * 2010-07-15 2012-01-19 주식회사 내추럴로 용이한 구강 내 관찰 및 용이한 국부 마취를 가능하게 해주는 치과용 진동장치
JP2012521809A (ja) * 2009-03-27 2012-09-20 ビング イノベーションズ エルエルシー 皮膚穿刺処置中の痛みを軽減するための装置、物品、及び方法の改善

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001346874A (ja) * 2000-06-09 2001-12-18 Hashimoto Denshi Kogyo Kk 注射器、点滴器、注射部位押さえ具及び注射方法
JP4616444B2 (ja) * 2000-06-09 2011-01-19 橋本電子工業株式会社 注射器及び点滴器
JP2012521809A (ja) * 2009-03-27 2012-09-20 ビング イノベーションズ エルエルシー 皮膚穿刺処置中の痛みを軽減するための装置、物品、及び方法の改善
WO2012008649A1 (ko) * 2010-07-15 2012-01-19 주식회사 내추럴로 용이한 구강 내 관찰 및 용이한 국부 마취를 가능하게 해주는 치과용 진동장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20180264205A1 (en) Reducing pain of skin piercing using vibration
JP3729322B2 (ja) 内視鏡の手元操作部
WO2016178952A1 (en) Reducing pain of skin piercing using vibration
JPH0548916U (ja) 歯科医療器具
US9474682B2 (en) Light guide type pain reliever
CN211355736U (zh) 一种手外科用显微镊
CN211410153U (zh) 一种针灸推拿康复用施针辅助定位装置
JPH0644414Y2 (ja) 歯科医療器具
KR102427992B1 (ko) 주사기 보조기구
CN206584726U (zh) 一种用于管乐器的拇指托
CN201389161Y (zh) 保健理疗器
CN101543454B (zh) 保健理疗器
CN210962979U (zh) 一种眼袋按摩仪接触头
JPH019563Y2 (ja)
JP3106586U (ja) 吸引マッサージ器
JP3234949U (ja) マッサージ器具
JP3030451U (ja) 指圧兼用筆記具
JP2632301B2 (ja) 指圧加療器
JP3155770U (ja) 痛点押圧具
EP3288616B1 (en) Reducing pain of skin piercing using vibration
JP2572723Y2 (ja) 携帯用鍼管
KR200234832Y1 (ko) 진동기능을 갖는 마사지 세트
JP3019770U (ja) 磁性体付き筆記具
KR200189894Y1 (ko) 의자 팔걸이에 착탈되는 손지압구
JP3007320U (ja) 耳鼻腔内外組織用振動付与器