JPH0548343A - 位相比較器 - Google Patents

位相比較器

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JPH0548343A
JPH0548343A JP20691091A JP20691091A JPH0548343A JP H0548343 A JPH0548343 A JP H0548343A JP 20691091 A JP20691091 A JP 20691091A JP 20691091 A JP20691091 A JP 20691091A JP H0548343 A JPH0548343 A JP H0548343A
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Noriaki Kondo
則昭 近藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路構成が簡単で、扱う周波数が低く、的確
に位相比較出力を得る。 【構成】 直交検波器20の出力の大きさを基に、記憶
装置40のアドレスを決定し、該アドレスにより、記憶
装置40に記憶された位相制御情報を読出し、入力多値
PSK信号と基準搬送波S10の位相関係で、必要とす
る定常位相値における比較出力を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル無線通信シ
ステムの復調部等における同期搬送波再生回路に用いら
れる位相比較器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、QPSK(Quadrature Phase Shi
ft Keying 、4位相シフトキーイング)信号等の多値P
SK信号を用いたディジタル無線通信システム等におけ
る同期搬送波再生回路では、次のような3つの方法が用
いられている。第1の方法は、入力位相変調信号である
QPSK信号と、基準搬送波発生回路から出力される基
準同期信号である基準搬送波とを、それぞれ周波数逓倍
をし、該逓倍した信号同士を乗算し、その直流成分を位
相同期回路によって基準搬送波発生回路へ帰還をするこ
とにより、同期搬送波の再生を行う。
【0003】第2の方法は、検波した信号で入力変調信
号であるQPSK信号を逆に変調することにより、連続
信号として取り出し、その逆変調信号と基準搬送波発生
回路から出力される基準搬送波とを乗算し、その直流成
分を基準搬送波発生回路へ帰還することにより、位相同
期を行う。
【0004】又、第3の方法は、ディジタルシグナルプ
ロセッサ(DSP)等を用い、直交検波信号から変調相
数に無関係となるように信号処理を行い、基準搬送波発
生回路へ帰還をかけることにより、位相同期を行ってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
同期搬送波再生回路における位相比較器では、基準搬送
波発生回路の位相制御信号を得るために、周波数逓倍
器、逆位相変調器あるいはDSP等を必要とし、それに
よって回路構成が複雑で、扱う周波数が高くなる等の欠
点を有し、それらを解決することが困難であった。
【0006】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
として、回路構成が複雑で、扱う周波数が高くなる等の
欠点について解決した同期搬送波再生回路における位相
比較器を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、多値PSK信号を同期検波するため
の同期搬送波再生回路の位相比較器において、基準搬送
波で前記多値PSK信号を直交検波して互いに直交した
同相成分信号と直交成分信号を出力する直交検波器と、
前記同期搬送波再生回路としての位相制御情報を記憶し
た記憶装置とを備え、前記直交検波器の出力に応じたア
ドレスによって前記位相制御情報を読出し、前記多値P
SK信号と前記基準搬送波の位相関係で、必要とする定
常位相値における比較出力を得る構成にしている。
【0008】第2の発明は、第1の発明において、前記
多値PSK信号を振幅制限して振幅変動成分を除去した
振幅制限信号を生成し、該振幅制限信号を前記直交検波
器で直交検波させる構成にしている。
【0009】第3の発明は、第2の発明において、前記
直交検波器から出力される同相成分信号及び直交成分信
号のいずれか一方の信号の極性と他方の信号の大きさと
に基づき前記アドレスを決定し、該アドレスによって前
記記憶装置に対する読出しを行う構成にしている。
【0010】第4の発明では、第1又は第2の発明の記
憶装置は、前記多値PSK信号の変調相数だけ該多値P
SK信号と前記基準搬送波とをそれぞれ周波数逓倍して
位相比較したときに得られる位相制御情報を、記憶して
いる。
【0011】第5の発明では、第1、第2又は第3の発
明の記憶装置は、前記多値PSK信号を逆変調して得ら
れる逆変調信号と前記基準搬送波とを位相比較したとき
に得られる位相制御情報を、記憶している。
【0012】第6の発明では、第1、第2又は第3の発
明の記憶装置は、n×π/m(但し、m;前記多値PS
K信号の変調相数、n;1〜mまでの大きさの整数)ラ
ジアンの前記多値PSK信号と前記基準搬送波との位相
差の点に対し、±π/mラジアンの範囲で奇対象となる
大きさの位相制御情報を、記憶している。
【0013】
【作用】第1の発明によれば、以上のように位相比較器
を構成したので、多値PSK信号が直交検波器に入力さ
れると、該直交検波器では、その多値PSK信号を基準
搬送波信号で直交検波し、同相成分信号と直交成分信号
を出力する。この同相成分信号と直交成分信号の大きさ
に基づき、記憶装置のアドレスが決定され、そのアドレ
スにより、該記憶装置に記憶された位相制御情報が読出
され、入力多値PSK信号と基準搬送波の位相関係で必
要とする定常位相値における比較出力が得られる。
【0014】第2の発明によれば、多値PSK信号が入
力されると、該多値PSK信号が振幅制限され、振幅変
動成分が除去された振幅制限信号が直交検波器へ出力さ
れる。直交検波器では、振幅制限信号を基準搬送波で直
交検波する。この直交検波出力の大きさに基づき、記憶
装置のアドレスが決定され、そのアドレスにより、該記
憶装置に記憶された位相制御情報が読出される。ここ
で、入力多値PSK信号を振幅制限するので、記憶装置
の規模の削減化が図れる。
【0015】第3の発明によれば、直交検波器から出力
される同相成分信号及び直交成分信号のいずれか一方の
信号の極性と、他方の信号の大きさとに基づき、記憶装
置のアドレスが決定され、そのアドレスによって該記憶
装置内の位相制御情報を読出す。これにより、回路構成
のより簡単化が図れる。
【0016】第4の発明では、直交検波器の出力に基づ
き、アドレスを決定し、そのアドレスによって記憶装置
に記憶された位相制御情報を読出すことにより、周波数
逓倍方式の位相比較出力が簡単に得られる。
【0017】第5の発明によれば、直交検波器の出力に
基づき、アドレスを決定し、そのアドレスによって記憶
装置に記憶された位相制御情報を読出すことにより、逆
変調方式の位相比較出力を簡単に得ることができる。
【0018】第6の発明によれば、検波出力に基づきア
ドレスを決定し、そのアドレスによって記憶装置に記憶
された位相制御情報を読出すことにより、QPSK信号
等の種々の多値PSK信号に応じた位相比較出力を簡単
かつ的確に得られる。従って、前記課題を解決できるの
である。
【0019】
【実施例】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例を示す同期搬送波再生回
路における位相比較器の構成ブロック図である。
【0020】この位相比較器では、QPSK信号等の多
値PSK信号からなる入力変調信号Siを入力する入力
端子1、直交検波出力の内の直交成分信号Qを出力する
出力端子2、該直交検波出力の内の同相成分信号Iを出
力する出力端子3、及び位相比較信号Lを出力する出力
端子4と、基準搬送波S10を発生する基準搬送波発生
回路10とを、備えている。入力端子1と基準搬送波発
生回路10の出力側とは、直交検波器20に接続され、
その出力側に出力端子2,3が接続されている。
【0021】直交検波器20は、基準搬送波S10で入
力変調信号Siを直交検波して互いに直交した直交成分
信号Q及び同相成分信号Iからなる直交検波信号を出力
する回路であり、基準搬送波S10を90゜シフトする
90゜移相回路21と、該90゜移相回路21の出力で
入力変調信号Siを検波して直交成分信号Qを出力する
検波回路22と、基準搬送波S10で入力変調信号Si
を検波して同相成分信号Iを出力する検波回路23と
で、構成されている。
【0022】直交検波器20の出力端子2,3には、ア
ナログ/ディジタル変換器(以下、A/D変換器とい
う)31,32を介して読出し専用メモリ(ROM)等
の記憶装置40が接続され、その出力側に出力端子4が
接続されている。A/D変換器31,32は、直交成分
信号Q及び同相成分信号Iをディジタル信号DQ,DI
にそれぞれ変換し、それをアドレスとして記憶装置40
に与える回路である。記憶装置40には、同期搬送波再
生回路としての位相制御情報が予め記憶されている。
【0023】この位相比較器の位相比較信号Lあるいは
直交検波信号に基づき、位相制御信号を生成し、その位
相制御信号を基準搬送波発生回路10へ帰還等すること
により、同期搬送波再生回路が構成される。
【0024】図2は、入力変調信号SiとしてQPSK
信号を用いた場合の図1の動作波形図であり、この図を
参照しつつ図1の動作を説明する。
【0025】図1において、入力変調信号SiとしてQ
PSK信号が入力端子1に入力されると、そのQPSK
信号が分岐して直交検波器20内の検波回路22,23
へ送られる。又、基準搬送波発生回路10から発生した
基準搬送波S10は、分岐され、その一方が検波回路2
3へ印加され、他方が90゜移相回路21で90゜位相
がシフトとして検波回路22へ印加される。
【0026】一方の検波回路22では、90゜移相回路
21の出力で、入力QPSK信号を検波して直交成分信
号Qを出力端子2へ出力する。同時に、他方の検波回路
23は、基準搬送波S10で入力QPSK信号を検波し
て同相成分信号Iを出力端子3へ出力する。
【0027】直交成分信号Q及び同相成分信号Iは、入
力端子1からのQPSK信号の位相と基準搬送波S10
の位相との位相差に対し、図2に示すような電圧V1の
大きさとなる。この直交成分信号Q及び同相成分信号I
は、それぞれA/D変換器31,32でディジタル信号
DQ,DIに変換され、そのディジタル信号DQ,DI
がアドレスとして記憶装置40に加えられる。
【0028】記憶装置40には、前記位相差に対応した
アドレスに、図2の信号Lで示される電圧V2の大きさ
の位相制御情報が記憶されている。そのため、入力変調
信号SiがQPSK信号の場合、ディジタル信号DQ,
DIがアドレスとして記憶装置40に入力されると、該
記憶装置40では、点(a),(b),(c),(d)
で示される位相差π/4、3π/4、5π/4、7π/
4(ラジアン)の点に対し、奇対象の電圧値を位相比較
信号Lとして出力端子4へ出力する。この位相比較信号
Lに基づき、位相制御信号を生成し、その位相制御信号
を基準搬送波発生回路10へ帰還等すれば、同期搬送波
の再生が行える。
【0029】本実施例では、次のような利点を有してい
る。直交検波器20から出力れる直交成分信号Q及び同
相成分信号IをA/D変換器31,32でディジタル信
号DQ,DIに変換し、そのディジタル信号DQ,DI
をアドレスとして記憶装置40に記憶された位相制御情
報を読出すことにより、入力QPSK信号と基準搬送波
S10の位相関係で必要とする定常位相値における比較
出力を得るようにしている。そのため、従来必要であっ
た周波数逓倍器や逆位相変調器等を省略でき、簡単な回
路構成で、しかも扱う周波数が高くなることなく、的確
な位相比較出力が得られる。
【0030】第2の実施例 図3は、本発明の第2の実施例を示す同期搬送波再生回
路における位相比較器の構成ブロック図であり、図1中
の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0031】この位相比較器では、図1における入力端
子1と直交検波器20の入力側との間に、リミッタ50
が付加されている。このリミッタ50は、QPSK信号
等の多値PSK信号からなる入力変調信号Siを振幅制
限して振幅変動成分を除去した振幅制限信号S50を、
直交検波器20へ出力する回路である。
【0032】次に、図2、図4、図5を参照しつつ、図
3の動作を説明する。図4は、入力変調信号Siとして
雑音を含むQPSK信号をベクトル表示した図である。
図中、Sは入力変調信号成分、Nは雑音成分である。図
5は、振幅制限信号S50をベクトル表示した図であ
る。
【0033】図3において、例えば図4に示すような入
力変調信号Siとして雑音成分Nを含んだQPSK信号
が入力端子1に入力されると、その入力されたQPSK
信号がリミッタ50により、振幅制限され、その振幅制
限信号S50が直交検波器20へ出力される。振幅制限
信号S50は、図5に示すように、雑音成分Nによる振
幅変動成分が抑圧され、位相変動成分が残余しているこ
とが解る。
【0034】この振幅制限信号S50は、第1の実施例
と同様に、直交検波器20により、基準搬送波S10で
直交検波され、検波回路22,23から直交成分信号Q
及び同相成分信号Iがそれぞれ出力される。この直交成
分信号Qと同相成分信号Iの波形図が、図2に示されて
いる。
【0035】直交成分信号Q及び同相成分信号Iは、そ
れぞれA/D変換器31,32でディジタル信号DQ,
DIに変換され、そのディジタル信号DQ,DIがアド
レスとして記憶装置40へ入力される。記憶装置40に
は、第1の実施例と同様、位相差に対応したアドレスに
図2の位相比較信号Lに示される電圧V2の大きさの位
相制御情報が記憶されている。そのため、第1の実施例
と同様に、入力変調信号SiがQPSK信号の場合、図
2の点(a),(b),(c),(d)で示される位相
差π/4、3π/4、5π/4、7π/4(ラジアン)
の点に対し、奇対象の電圧値が位相比較信号Lとして出
力端子4へ出力される。
【0036】この第2の実施例では、次のような利点を
有している。 (i) 第1の実施例と同様に、A/D変換器31,3
2から出力されるディジタル信号DQ,DIをアドレス
として、記憶装置40内に記憶された位相制御情報を読
出すことにより、位相比較信号Lを出力するようにして
いるので、従来必要であった周波数逓倍器や逆位相変調
器等を省略でき、簡単な回路構成で、位相比較信号Lが
得られる。
【0037】(ii) 図6は、直交成分信号Q、同相成
分信号I及び位相比較信号Lの波形図である。
【0038】リミッタ50を図3から取り除いた場合、
つまり図1の場合、直交成分信号Qと同相成分信号I
は、図6のように、入力変調信号Siと基準搬送波S1
0の位相差に関し表わすと、雑音成分Nが重畳される。
そのため、同じ位相差出力を表現する直交成分信号Qと
同相成分信号Iの大きさはいろいろな組み合わせがあ
る。従って、逆位相変調等により得られる位相比較信号
Lは図6に示すような波形となる。そして、直交成分信
号Qと同相成分信号Iの大きさを記憶装置40のアドレ
スとして、その記憶装置40の出力を位相比較信号Lと
なるよう位相制御情報を予め該記憶装置40に記憶して
おくと、前述のように同一位相差出力を得るには、直交
成分信号Qと同相成分信号Iの組み合わせが多く存在す
るので、該記憶装置40の規模が大きくなる。
【0039】そこで、この第2の実施例では、リミッタ
50を入れることにより、図4に示す入力QPSK信号
は、図5に示すように振幅変動成分がなくなるので、直
交成分信号Q及び同相成分信号Iが図2に示すような波
形となる。従って、ある位相差出力を得るときの直交成
分信号Qと同相成分信号Iの大きさの組み合わせは、1
つしかないので、この信号の大きさをアドレスとして記
憶装置40から必要とする位相比較信号Lを出力する構
成のため、該記憶装置40の規模を削減できる。
【0040】第3の実施例 図7は、本発明の第3の実施例を示す同期搬送波再生回
路における位相比較器の構成ブロック図であり、図3中
の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0041】この位相比較器では、図3のA/D変換器
32に代えて、極性判別器51が設けられている。極性
判別器51は、基準信号を用い、検波回路23から出力
される同期成分信号Iの正負の極性を判別し、それに応
じた極性判別信号SIをアドレスとして記憶装置40へ
与える回路であり、通常、この機能はA/D変換器31
内にも設けられている。
【0042】図8は図7における直交成分信号Q、同相
成分信号I、極性判別信号SI、及び位相比較信号Lの
波形図であり、この図を参照しつつ図7の動作を説明す
る。図7において、例えば雑音を含んだQPSK信号を
入力変調信号Siとして入力端子1に入力すると、該Q
PSK信号はリミッタ50により振幅制限され、その振
幅制限信号S50が直交検波器20へ出力される。直交
検波器20では、第2の実施例と同様に、基準搬送波S
10で振幅制限信号S50を直交検波し、検波回路2
2,23から、図8に示す直交成分信号Q及び同相成分
信号Iを出力する。直交成分信号QはA/D変換器31
でディジタル信号DQに変換され、アドレスとして記憶
装置40へ入力される。同相成分信号Iは、極性判別器
51により、正負の極性が判別され、図8に示す極性判
別信号Siがアドレス信号として記憶装置40に入力さ
れる。
【0043】記憶装置40には、第2の実施例と同様、
位相差に対応したアドレスに、図8の位相比較信号Lに
示される電圧V2の大きさの位相制御情報が記憶されて
いる。第2の実施例と同様、入力変調信号SiがQPS
K信号の場合、図8の点(a),(b),(c),
(d)で示される位相差π/4、3π/4、5π/4、
7π/4(ラジアン)の点に対し、奇対象の電圧値を位
相比較信号Lとして出力端子4へ出力する。
【0044】この第3実施例では、次のような利点を有
している。 (i) 第1の実施例と同様に、周波数逓倍器や逆位相
変調器等を必要とせず、簡単な回路構成で、容易に位相
比較信号Lが得られる。
【0045】(ii) 第2の実施例と同様に、リミッタ
50を入れることにより、ある位相差出力を得るときの
直交成分信号Qと同相成分信号Iの大きさの組み合わせ
が1つしかないので、この信号Q,Iの大きさをアドレ
スとして、必要とする位相比較信号Lを記憶装置40よ
り読出す構成にしているので、該記憶装置40の規模を
削減できる。
【0046】又、図8に示すように、直交検波出力から
位相差情報を得るには、2つの検波出力の内、一方の検
波出力の極性と、他方の検波出力の大きさが判れば特定
できる。例えば、図8における直交成分信号Qの点P1
と同じ検波出力を得る他の点としては、点P2がある。
点P1とP2を区別するには、同相成分信号Iの極性が
判れば十分である。他の点でも同様である。
【0047】そこで、本実施例では、直交成分信号Qを
A/D変換器31でディジタル信号DQに変換し、同相
成分信号Iを極性判別器51で極性判別し、その極性判
別信号SIとディジタル信号DQとをアドレスとして記
憶装置40に入力し、該記憶装置40から位相制御情報
を読出し、その読出した位相比較信号Lを出力端子より
出力している。そして、極性判別器51は図3のA/D
変換器32よりも回路構成が簡単であるため、第2の実
施例に比べて回路構成がより簡単になる。
【0048】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。
【0049】(1) 図1、図3、及び図7では、入力
変調信号SiとしてQPSK信号を入力した場合につい
て説明したが、他の多値PSK信号を入力してもよい。
この場合、多値PSK信号の変調相数をn、1〜mまで
の大きさの整数をnとした場合、n×π/mラジアンの
入力変調信号Siと基準搬送波S10との位相差の点に
対し、±π/mラジアンの範囲で奇対象となる大きさの
位相制御情報を、予め記憶装置40に記憶しておけばよ
い。
【0050】(2) 図1及び図3において、周波数逓
倍方式の位相比較器を構成する場合、入力変調信号Si
の変調相数だけ、該入力変調信号Siと基準搬送波S1
0をそれぞれ周波数逓倍して位相比較したときに得られ
る位相制御情報を、予め記憶装置40に記憶しておけば
よい。
【0051】(3) 図1、図3及び図7において、逆
変調方式の位相比較器を構成する場合、入力変調信号S
iを逆に変調して得られる逆変調信号と、基準搬送波S
10とを位相比較したときに得られる位相制御情報を、
予め記憶装置40内記憶しておけばよい。
【0052】(4) 図7において、極性判別器51を
直交成分信号Q側に設け、A/D変換器31を同相成分
信号I側に設けても、第3の実施例とほぼ同様の作用、
効果が得られる。
【0053】(5) 図1、図3、図7において、位相
比較性能の向上を図るために、他の回路等を付加しても
よい。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、直交検波器の出力の大きさを基に、記憶装置
のアドレスを決定し、そのアドレスにより、該記憶装置
に記憶された位相制御情報を読出し、入力された多値P
SK信号と基準搬送波の位相関係で必要とする定常位相
値における比較出力を得るようにしている。そのため、
従来必要であった周波数逓倍器や逆位相変調器等が不要
となり、回路構成が簡単で、扱う周波数が低く、的確な
位相比較が可能となる。
【0055】第2の発明によれば、第1の発明と同様の
効果が得られると共に、入力された多値PSK信号を振
幅制限して直交変換器に入力するようにしたので、記憶
装置の規模を減少できる。
【0056】第3の発明によれば、第2の発明と同様の
効果が得られると共に、直交検波器から出力される同相
成分信号及び直交成分信号のいずれか一方の信号の極性
と、他方の信号の大きさとに基づき、アドレスを決定
し、そのアドレスにより、記憶装置に記憶された位相制
御情報を読出して位相比較出力を得るようにしたので、
第2の発明に比べて回路構成がより簡単になる。
【0057】第4の発明によれば、多値PSK信号の変
調相数だけ該多値PSK信号と基準搬送波とをそれぞれ
周波数逓倍して位相比較したときに得られる位相制御情
報を記憶装置に予め記憶したので、周波数逓倍方式の位
相比較器を簡単な回路構成で的確に得ることができる。
【0058】第5の発明によれば、多値PSK信号を逆
変調して得られる逆変調信号と基準搬送波とを位相比較
したときに得られる位相制御情報を予め記憶装置に記憶
したので、逆変調方式の位相比較器を簡単な構成で、的
確に得ることができる。
【0059】第6の発明によれば、n×π/mラジアン
の入力変調信号と基準搬送波との位相差の点に対して、
±π/mラジアンの範囲で奇対象となる大きさの位相制
御情報を予め記憶装置に記憶したので、種々の多値PS
K信号に対する位相比較出力を的確に得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す同期搬送波再生回
路における位相比較器の構成ブロック図である。
【図2】図1の各部の信号波形図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す同期搬送波再生回
路における位相比較器の構成ブロック図である。
【図4】図3の雑音を含むQPSK信号のベクトル表示
を示す図である。
【図5】図3の振幅制限信号S50のベクトル表示を示
す図である。
【図6】図3の各部の信号波形図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示す同期搬送波再生回
路における位相比較器の構成ブロック図である。
【図8】図7の各部の信号波形図である。
【符号の説明】
20 直交検波器 21 90゜移相回路 22,23 検波回路 31,32 A/D変換器 40 記憶装置 50 リミッタ 51 極性判別器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値位相シフトキーイング信号を同期検
    波するための同期搬送波再生回路の位相比較器におい
    て、 基準搬送波で前記多値位相シフトキーイング信号を直交
    検波して互いに直交した同相成分信号と直交成分信号を
    出力する直交検波器と、前記同期搬送波再生回路として
    の位相制御情報を記憶した記憶装置とを備え、前記直交
    検波器の出力に応じたアドレスによって前記位相制御情
    報を読出し、前記多値位相シフトキーイング信号と前記
    基準搬送波の位相関係で、必要とする定常位相値におけ
    る比較出力を得る構成にしたことを特徴とする位相比較
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の位相比較器において、 前記多値位相シフトキーイング信号を振幅制限して振幅
    変動成分を除去した振幅制限信号を生成し、該振幅制限
    信号を前記直交検波器で直交検波させる構成にしたこと
    を特徴とする位相比較器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の位相比較器において、 前記直交検波器から出力される同相成分信号及び直交成
    分信号のいずれか一方の信号の極性と他方の信号の大き
    さとに基づき前記アドレスを決定し、該アドレスによっ
    て前記記憶装置に対する読出しを行う構成にしたことを
    特徴とする位相比較器。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の位相比較器におい
    て、 前記記憶装置は、前記多値位相シフトキーイング信号の
    変調相数だけ該多値位相シフトキーイング信号と前記基
    準搬送波とをそれぞれ周波数逓倍して位相比較したとき
    に得られる位相制御情報を、記憶したことを特徴とする
    位相比較器。
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3記載の位相比較器に
    おいて、 前記記憶装置は、前記多値位相シフトキーイング信号を
    逆変調して得られる逆変調信号と前記基準搬送波とを位
    相比較したときに得られる位相制御情報を、記憶したこ
    とを特徴とする位相比較器。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、又は3記載の位相比較器
    において、 前記記憶装置は、n×π/m(但し、m;前記多値位相
    シフトキーイング信号の変調相数、n;1〜mまでの大
    きさの整数)ラジアンの前記多値位相シフトキーイング
    信号と前記基準搬送波との位相差の点に対し、±π/m
    ラジアンの範囲で奇対象となる大きさの位相制御情報
    を、記憶したことを特徴とする位相比較器。
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