JPH0548300U - ボタン電極形ビーム位置モニタ - Google Patents

ボタン電極形ビーム位置モニタ

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JPH0548300U
JPH0548300U JP10591691U JP10591691U JPH0548300U JP H0548300 U JPH0548300 U JP H0548300U JP 10591691 U JP10591691 U JP 10591691U JP 10591691 U JP10591691 U JP 10591691U JP H0548300 U JPH0548300 U JP H0548300U
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JP
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monitor
vacuum chamber
electrode
attached
beam position
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JP10591691U
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English (en)
Inventor
七三雄 金子
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボタン電極を支持するモニタ端子がビームダ
クトに対し正規の状態から傾いて取付けられても検出精
度を確保する。 【構成】 真空チャンバー22(ビームダクト)の壁面
を貫通してモニタ端子51〜54を取り付ける。モニタ
端子51〜54の先端のボタン電極81〜84の電極面
を球面に形成する。これにより、モニタ端子51〜54
が正規の状態から傾いて溶接またはろう付け56で取り
付けられても、電極面形状は変化しなくなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、電子シンクロトロン等の粒子加速器において、真空チェンバー内 の粒子ビーム位置を測定するビーム位置モニタに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子シンクロトロンは、シンクロトロン放射光(SOR)装置として、 超々LSI回路の作成、医療分野における診断、分子解析、構造解析等様々な分 野への適用が期待されている。 SOR装置の概要を図2に示す。電子発生装置(電子銃等)10で発生した電 子ビームは線型加速装置(ライナック)12で光速近くに加速され、入射部14 の偏向電磁石16で偏向されて、インフレクタ18を介してシンクロトロン20 の真空チャンバー22(蓄積リング)内に入射される。真空チャンバー22に入 射された電子ビームは高周波加速空洞21でエネルギを与えられながら収束電磁 石23で収束され、偏向電磁石24で偏向されて真空チャンバー22中を回り続 ける。偏向電磁石24で偏向される時に発生するシンクロトロン放射光はビーム チャンネル26を通して例えば露光装置28に送られて超々LSI回路作成用の 光源等として利用される。
【0003】 真空チャンバー22の各直線部には、電極式ビーム位置モニタ30が例えば2 個ずつ全周で合計8個設けられている。この電極式ビーム位置モニタ30は真空 チャンバー22内のビーム中心位置を検出するもので、その検出結果に応じて各 種電磁石の励磁量を制御することにより、電子ビームが真空チャンバー22内の 中心軌道を通るようにして、真空チャンバー22の内壁に衝突することなく長時 間周回できるようにしている。
【0004】 電極式ビーム位置モニタの原理図を図3に示す。これは、前記図2において真 空チャンバー22を電極式ビーム位置モニタ30の位置で輪切にした状態を示す ものである。真空チャンバー22内には電子ビーム34(図はビーム中心位置を 示す)が周回している。電極式位置モニタ30はボタン電極等で構成され、通常 1箇所に4個の電極30a〜30dをビーム34の周囲に配置して構成される。 各電極30a〜30dにはビーム34の通過により起電力a〜dが誘起される。
【0005】 ビーム位置演算回路36はこれら検出信号a〜dに基づきビーム位置を検出す る。すなわち、水平方向ビーム位置Phは例えば、 (a+b)−(c+d) Ph=k a+b+c+d ただし、k:比例係数 で求められる。また垂直方向ビーム位置Pvは例えば、 (a+d)−(b+c) Pv=k a+b+c+d ただし、k:比例係数 で求められる。
【0006】 従来におけるビーム位置モニタ30の外観図を図4に示す。また、図4のA− A矢視断面図を図5に示す。ビーム位置モニタ30は真空チャンバー22(ビー ムダクト)の上下面に略々円形の穴38,40を形成し、その内周面に座付加工 を施し、略々円形のモニタベース42,44をはめ込んで全周に溶接43,45 をして取り付けられている。モニタベース42,44には、左右2箇所ずつにモ ニタ端子装着用穴46〜49が形成され、それぞれモニタ端子51〜54が挿入 されて、電子ビーム溶接またはろう付け56〜59により取り付けられて、モニ タベース42,44と一体構成とされている。モニタ端子51の先端にはボタン 電極61〜64に取り付けられ、真空チャンバー22内に臨んでいる。電極61 〜64に誘起された信号は真空チャンバー22と絶縁された状態で各モニタ端子 51〜54の後端部に導かれる。
【0007】 ビーム位置モニタ30は上下から固定枠66,68で挾み込まれている。固定 枠66,68はピン74,76(図5)で相互に連結され、さらにリーマピン7 0,72を固定枠66、真空チャンバー22、固定枠68に通して固定枠66, 68と真空チャンバー22を固定し、さらに基礎80上に固定されて加速器の位 置基準となっている収束電磁石23と固定枠66,68とをロッド81〜84で 連結することにより、ビーム位置モニタ30を位置基準に対して固定している。
【0008】 前記従来のビーム位置モニタでは、図5に示すように、ボタン電極61〜64 は真空チャンバー22内に臨む面が平板状であった。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
前記従来の平板状のボタン電極を有するビーム位置モニタでは、図6に示すよ うに、モニタ端子51をモニタベース42に対して溶接またはろう付け56で取 り付ける場合に、モニタ端子51を実線で示す正規の取付け状態に対して二点鎖 線51′で示すように傾いた状態で取付けてしまうと、ボタン電極61も二点鎖 線61′で示すように傾いてしまう。この状態では電子ビームによって誘起され る電磁場の検知感度が変化し、正確な位置検出を行なえなくなる。このため、モ ニタ端子51を傾かないように正確に取り付けなければならず、取付作業に熟練 と手間を要していた。 この考案は、前記従来の技術における欠点を解決してモニタ端子を多少傾けて 取り付けても正確な検出を行なうことができるボタン電極型ビーム位置モニタを 提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この考案は、ビームダクト内に向けて配設される電極面を略々球面に形成して なるものである。
【0011】
【作用】 この考案によれば、ビームダクト内に向けて配設される電極面を略々球面に形 成したので、モニタ端子が傾いた状態でビームチャンバーに取り付けられても電 極面形状は変化しないので、検出精度の低下を防止することができる。したがっ て、取付作業に熟練や手間を要しないですむ。
【0012】
【実施例】
この考案の一実施例を図1に示す。真空チャンバー22内の空間126には電 子ビームが通過する。ビーム位置モニタ90は真空チャンバー22(ビームダク ト)の上下面に略々円形の穴38,40を形成し、その内周面に座付加工を施し 、略々円形のモニタベース42,44をはめ込んで全周に溶接43,45をして 取り付けられている。モニタベース42,44には、左右2箇所ずつにモニタ端 子装着用穴46〜49が形成され、それぞれモニタ端子51〜54が挿入されて 、電子ビーム溶接またはろう付け56〜59により取り付けられて、モニタベー ス42,44と一体構成とされている。モニタ端子51の先端には球状のボタン 電極81〜84が取り付けられ、真空チャンバー内空間126に臨んでいる。電 極81〜84に誘起された信号は真空チャンバー22と絶縁された状態で各モニ タ端子51〜54の後端部に導かれる。
【0013】 ビーム位置モニタ90は上下から固定枠66,68で挾み込まれている。固定 枠66,68はピンで相互に連結され、さらにリーマピン70,72を固定枠6 6、真空チャンバー22、固定枠68に通して固定枠66,68と真空チャンバ ー22を固定し、さらに加速器の位置基準となっている収束電磁石等と固定枠6 6,68とをロッド等で連結することにより、ビーム位置モニタ90を位置基準 に対して固定している。
【0014】 ここで、モニタ端子51の詳細構成を図7に示す。なお、モニタ端子52〜5 4も同様に構成されている。モニタ端子51はモニタベース42のモニタ端子装 着用穴46に円形のケーシング114を挿入して全周に溶接またはろう付け11 6をしてモニタベース42とケーシング114を一体化している。ケーシング1 14内には、碍子118を介してその中央に電極棒120を固定支持し、電極棒 120の先端に球状のボタン電極81が取り付けられている。モニタ電極81の 球面状の電極面81aは真空チャンバー内空間126に臨んでいる。電極棒12 0の後端には信号ケーブルが連結される。
【0015】 以上の構成によれば、モニタ端子51を溶接またはろう付け116でモニタベ ース42に取付ける際に、モニタ端子51が図7に二点鎖線51′で示すように 傾いて取り付けられてもボタン電極81の真空チャンバー内空間126に臨んで いる電極面81aは球面に形成されているのでその位置、形状は変化しない。し たがって検出精度の低下は生じない。
【0016】
【他の実施例】
前記実施例では、ボタン電極全体を球形としたが、これに限らず図8に示すボ タン電極81のように、真空チャンバー内空間126に臨んでいる電極面81a のみ球面に形成することもできる。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、ビームダクト内に向けて配設される 電極面を略々球面に形成したので、モニタ端子が傾いた状態でビームチャンバー に取り付けられても電極面形状は変化しないので、検出精度の低下を防止するこ とができる。したがって、取付作業に熟練や手間を要しないですむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】SOR装置の概要を示す平面図である。
【図3】電極式ビーム位置モニタの原理図である。
【図4】従来のビーム位置モニタを示す斜視図である。
【図5】図4のA−A矢視断面図である。
【図6】図5のモニタ端子51の正規な取付状態および
傾いて取付けられた状態を示す断面図である。
【図7】図1のモニタ端子51の拡大断面図および傾い
て取付けられた状態を示す図である。
【図8】この考案の他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
22 真空チャンバー(ビームダクト) 81,82,83,84 電極 81a 電極面 90 ビーム位置モニタ 126 真空チャンバー内空間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビームダクト内に向けて配設される電極面
    を略々球面に形成してなるボタン電極形ビーム位置モニ
    タ。
JP10591691U 1991-11-28 1991-11-28 ボタン電極形ビーム位置モニタ Pending JPH0548300U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10591691U JPH0548300U (ja) 1991-11-28 1991-11-28 ボタン電極形ビーム位置モニタ

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JP10591691U JPH0548300U (ja) 1991-11-28 1991-11-28 ボタン電極形ビーム位置モニタ

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JPH0548300U true JPH0548300U (ja) 1993-06-25

Family

ID=14420192

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JP10591691U Pending JPH0548300U (ja) 1991-11-28 1991-11-28 ボタン電極形ビーム位置モニタ

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