JPH0696898A - 粒子加速器のビーム位置モニタ - Google Patents

粒子加速器のビーム位置モニタ

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JPH0696898A
JPH0696898A JP27082592A JP27082592A JPH0696898A JP H0696898 A JPH0696898 A JP H0696898A JP 27082592 A JP27082592 A JP 27082592A JP 27082592 A JP27082592 A JP 27082592A JP H0696898 A JPH0696898 A JP H0696898A
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JP
Japan
Prior art keywords
monitor
vacuum chamber
monitor terminal
flange
beam position
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Application number
JP27082592A
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English (en)
Inventor
Teruhiko Bizen
輝彦 備前
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IHI Corp
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビーム位置モニタのモニタ端子が不具合にな
った場合の交換を容易にし、また交換後のビーム位置モ
ニタの位置決め精度を確保する。 【構成】 モニタ端子96〜99にフランジ112を取
り付ける。フランジ112を真空チャンバー22に対し
間にシール部材140を挟み込んでボルト133によっ
て着脱自在に取り付ける。モニタ端子96〜99の軸方
向の位置決め精度は、フランジ112の下面112aと
真空チャンバー22の外周面90aとの当接により確保
される。また、軸直角方向へ位置決め精度は、モニタ端
子96〜99の外周面の張り出し部分114aとモニタ
端子挿入用穴124の内周面124aとの当接により確
保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子シンクロトロン
等の粒子加速器において、真空チェンバー内の粒子ビー
ム位置を測定するビーム位置モニタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子シンクロトロンは、シンクロ
トロン放射光(SOR)装置として、超々LSI回路の
作成、医療分野における診断、分子解析、構造解析等様
々な分野への適用が期待されている。SOR装置の概要
を図2に示す。電子発生装置(電子銃等)10で発生し
た電子ビームは線型加速装置(ライナック)12で光速
近くに加速され、入射部14の偏向電磁石16で偏向さ
れて、インフレクタ18を介してシンクロトロン20の
真空チェンバー22(蓄積リング)内に入射される。真
空チェンバー22に入射された電子ビームは高周波加速
空洞21でエネルギを与えられながら収束電磁石23で
収束され、偏向電磁石24で偏向されて真空チェンバー
22中を回り続ける。偏向電磁石24で偏向される時に
発生するSOR光はビームチャンネル26を通して例え
ば露光装置28に送られて超々LSI回路作成用の光源
等として利用される。
【0003】真空チェンバー22の各直線部には、電極
式ビーム位置モニタ30が例えば2個ずつ全周で合計8
個設けられている。この電極式ビーム位置モニタ30は
真空チェンバー22内のビーム中心位置を検出するもの
で、その検出結果に応じて各種電磁石の励磁量を制御す
ることにより、電子ビームが真空チェンバー22内の中
心軌道を通るようにして、真空チェンバー22の内壁に
衝突することなく長時間周回できるようにしている。
【0004】電極式ビーム位置モニタの原理図を図3に
示す。これは、前記図2において真空チェンバー22を
電極式ビーム位置モニタ30の位置で輪切にした状態を
示すものである。真空チェンバー22内には電子ビーム
34(図はビーム中心位置を示す)が周回している。電
極式位置モニタ30はボタン電極等で構成され、通常1
箇所に4個の電極30a〜30dをビーム34の周囲に
配置して構成される。各電極30a〜30dにはビーム
34の通過により起電力a〜dが誘起される。
【0005】ビーム位置演算回路36はこれら検出信号
a〜dに基づきビーム位置を検出する。すなわち、水平
方向ビーム位置Phは例えば、 ただし、k:比例係数 で求められる。また垂直方向ビーム位置Pvは、 ただし、k:比例係数 で求められる。
【0006】従来におけるビーム位置モニタ30の外観
図を図4に示す。また、図4のA−A矢視断面図を図5
に示す。ビーム位置モニタ30は、真空チェンバー22
の上下面に略々円形の穴38,40を形成し、その内周
面に座付加工を施し、略々円形のモニタベース42,4
4をはめ込んで全周に溶接43,45をして取り付けら
れている。モニタベース42,44には、左右2箇所ず
つにモニタ端子装着用穴46〜49が形成され、それぞ
れモニタ端子51〜54が挿入されて、電子ビーム溶接
またはろう付け56〜59により取り付けられて、モニ
タベース42,44と一体構成とされている。モニタ端
子51の先端には電極61〜64が取り付けられ、真空
チェンバー22内に臨んでいる。電極61〜64に誘起
された信号は真空チェンバー22と絶縁された状態で各
モニタ端子51〜54の後端部に導かれる。
【0007】ビーム位置モニタによる検出精度を高める
ためには、ビーム位置モニタが電磁石位置等の粒子加速
器の位置基準に対して上下、左右および軸方向に正確に
位置決めされていなければならない。このため、図4で
はビーム位置モニタ30を上下から固定枠66,68で
挾み込んで、これらをピン74,76(図5)で相互に
連結し、さらにリーマピン70,72を固定枠66、真
空チェンバー22、固定枠68に通して固定枠66,6
8と真空チェンバー22を固定し、さらに基礎80上に
固定されて加速器の位置基準となっている収束電磁石2
3と固定枠66,68とをロッド81〜84で連結する
ことにより、ビーム位置モニタ30を位置基準に対して
固定している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のビーム位置
モニタでは、モニタ端子51〜54がモニタベース4
2,44に対して溶接56〜59により一体に取り付け
られているため、モニタ端子51〜54のうちの1本だ
けが不具合になった場合でもその近辺の真空チェンバー
22の全体を取替えるかあるいはその近辺の真空チェン
バー22を取り外してビーム位置モニタ全体を加工しな
ければならず、交換に手間がかかっていた。
【0009】そこで、モニタ端子の交換を容易に行なえ
るようにモニタ端子ごとにフランジで真空チャンバーに
取り付けることが考えられるが、従来のフランジでは位
置再現性が悪く、高精度に位置決めを要するビーム位置
モニタでは使うことができなかった。
【0010】この発明は、前記従来の技術における欠点
を解決して、モニタ端子が不具合になった場合の交換を
容易にするとともに高精度に位置決めすることができる
粒子加速器のビーム位置モニタを提供しようとするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、粒子加速器
を構成する真空チェンバーの壁面にその内外間に貫通し
て形成された複数のモニタ端子挿入用穴と、これらモニ
タ端子挿入用穴に端子端部の電極を挿入した状態で前記
真空チャンバーに個々に着脱可能に装着されたモニタ端
子とを具備してなる粒子加速器のビーム位置モニタであ
って、前記モニタ端子を前記真空チャンバーに着脱可能
に装着する構成が、前記モニタ端子に設けられて、当該
モニタ端子を前記モニタ端子挿入用穴に挿入した状態で
当該モニタ端子挿入用穴を塞ぐように前記真空チャンバ
ーの外周面に当接するフランジと、前記モニタ端子を前
記モニタ端子挿入用穴に挿入した状態で前記フランジを
貫通して前記真空チャンバーにねじ込まれて、当該フラ
ンジを当該真空チャンバーに取り付けるボルトと、前記
フランジと前記真空チャンバーの間に挟み込まれて、前
記ボルトを締め付けることによって当該フランジと当該
真空チャンバーが当接する位置まで押し潰されて、当該
真空チャンバー内を真空シールするシール部材と、前記
モニタ端子を前記モニタ端子挿入用穴に挿入した状態で
当該モニタ端子の外周面と当該モニタ端子挿入用穴の内
周面とを当接させて、当該モニタ端子の軸直角方向の動
きを阻止する当接部とを具備してなるものである。
【0012】
【作用】この発明によれば、各モニタ端子がモニタベー
スに対して個々に着脱可能に装着されているので、各モ
ニタ端子ごとに交換することができ、交換作業が容易に
なる。また、モニタ端子はフランジと真空チャンバーと
の当接によりその軸方向および軸直角方向に位置決めさ
れるので、良好な位置再現性が得られ、高精度の測定を
行なうことができる。
【0013】
【実施例】この発明の一実施例を以下に説明する。図6
はその概要を示すものである。真空チェンバー22に
は、その一区間を形成するように円筒状のモニタベース
90が挿入され、全周が溶接92,94で接合されてい
る。モニタベース90には4本のモニタ端子96〜99
が着脱可能に取り付けられている。
【0014】基礎80上に固定されている架台102上
には収束電磁石23が固定されている。収束電磁石23
は加速器の位置基準となっており、モニタベース90の
アーム105〜106と収束電磁石23をロッド107
〜110で連結することにより、ビーム位置モニタ30
を加速器の上下、左右および軸方向の位置基準に固定す
る。
【0015】図6のB−B矢視図を図1に示す。モニタ
端子96〜99は、円形のフランジ112の中央の穴1
13に円形のケーシング114を挿入して全周に溶接1
16をしてフランジ112とケーシング114を一体化
している。ケーシング114内には、碍子118を介し
てその中央に電極棒120を固定支持し、電極棒120
の先端に電極122が取り付けられている。電極122
は真空チャンバー22のモニタベース90に開設された
モニタ端子挿入用穴124に挿入されて、真空チェンバ
ー内空間126に臨んでいる。電極棒120の後端には
信号ケーブルが連結される。
【0016】モニタ端子96〜99はモニタベース90
に対して、ボルト133をフランジ112の穴130を
通してモニタベース90のねじ穴132にねじ込むこと
により着脱自在に取り付けられている。
【0017】フランジ112とモニタベース90との付
き合わせ面の内周側には、溝138が形成されており、
ここにリング状のシール部材140を挾み込んで、真空
チェンバー内空間126を外気(大気圧)141に対し
て真空シールしている。シール部材140としては例え
ばHELICOFLEX(商標)を使用することができ
る。シール部材140によるシール構造は、モニタ端子
96〜99の軸方向の位置決め精度が確保できるよう
に、面当り方法を使用している。すなわち、図7(a)
に示す状態からボルト133を穴132にねじ込んでい
って、(b)に示すようにシール部材140(HELI
COFLEX)がある程度押しつぶされた状態でフラン
ジ112の下面112aとモニタベース90の外周面9
0aとが当接して、完全に密着してフランジ・チャンバ
ー当り面150を構成する。この場合、シール部材14
0がシールするのに必要な面圧を受けるように溝138
の高さを決めている。このようにして、軸方向の位置決
め精度と気密性が確保される。なお、このフランジ11
2とモニタベース90との当接面を鏡面加工し、表面硬
度を上げるために、TiN(またはCrN)等の表面処
理を行なうとなおよい。
【0018】また、モニタ端子96〜99の軸直角方向
の位置決めは、モニタ端子99のケーシング114に外
側に張り出した部分99aを全周にわたって形成し、こ
れとモニタ端子挿入用穴124の内周面124aとの当
接により(つまり両者の径をほぼ等しく形成する)、フ
ランジ・チャンバー当り面152を構成して行なってい
る。これにより軸直角方向の位置決め精度が確保され
る。
【0019】以上の構成によれば、モニタ端子96〜9
9のいずれかが不具合になったら、不具合になったモニ
タ端子についてだけボルト133を外して取り外し、新
しいものと交換する。このように、不具合になったモニ
タ端子だけ交換すればよいので交換作業が容易にかつ短
時間で行なえる。また、交換後の位置決め精度も容易に
確保される。
【0020】
【変更例】この発明は、電子シンクロトロンに限らず、
線型、リング型等の各種粒子加速器のビーム位置モニタ
に適用することができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、各モニタ端子がモニタベースに対して個々に着脱可
能に装着されているので、各モニタ端子ごとに交換する
ことができ、交換作業が容易になる。また、モニタ端子
はフランジと真空チャンバーとの当接によりその軸方向
および軸直角方向に位置決めされるので、良好な位置再
現性が得られ、高精度の測定を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す斜視図で、図6のB
−B矢視図である。
【図2】SOR装置の概要を示す平面図である。
【図3】電極式ビーム位置モニタの原理図である。
【図4】従来のビーム位置モニタを示す斜視図である。
【図5】図4のA−A矢視断面図である。
【図6】この発明の一実施例の概要を示す斜視図であ
る。
【図7】図1のシール部材の動作説明図である。
【符号の説明】
20 シンクロトロン(粒子加速器) 22 真空チェンバー 30 ビーム位置モニタ 90 モニタベース 96,97,98,99 モニタ端子 112 フランジ 122 電極 124 モニタ端子挿入用穴 133 ボルト 140 シール部材 150 フランジ・チャンバー当り面 152 フランジ・チャンバー当り面(当接部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒子加速器を構成する真空チェンバーの壁
    面にその内外間に貫通して形成された複数のモニタ端子
    挿入用穴と、これらモニタ端子挿入用穴に端子端部の電
    極を挿入した状態で前記真空チャンバーに個々に着脱可
    能に装着されたモニタ端子とを具備してなる粒子加速器
    のビーム位置モニタであって、 前記モニタ端子を前記真空チャンバーに着脱可能に装着
    する構成が、 前記モニタ端子に設けられて、当該モニタ端子を前記モ
    ニタ端子挿入用穴に挿入した状態で当該モニタ端子挿入
    用穴を塞ぐように前記真空チャンバーの外周面に当接す
    るフランジと、 前記モニタ端子を前記モニタ端子挿入用穴に挿入した状
    態で前記フランジを貫通して前記真空チャンバーにねじ
    込まれて、当該フランジを当該真空チャンバーに取り付
    けるボルトと、 前記フランジと前記真空チャンバーの間に挟み込まれ
    て、前記ボルトを締め付けることによって当該フランジ
    と当該真空チャンバーが当接する位置まで押し潰され
    て、当該真空チャンバー内を真空シールするシール部材
    と、 前記モニタ端子を前記モニタ端子挿入用穴に挿入した状
    態で当該モニタ端子の外周面と当該モニタ端子挿入用穴
    の内周面とを当接させて、当該モニタ端子の軸直角方向
    の動きを阻止する当接部とを具備してなる粒子加速器の
    ビーム位置モニタ。
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