JPH054827A - シリカガラス粉末及びその製法並びにこれを用いたシリカガラス成形体 - Google Patents

シリカガラス粉末及びその製法並びにこれを用いたシリカガラス成形体

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JPH054827A
JPH054827A JP3220083A JP22008391A JPH054827A JP H054827 A JPH054827 A JP H054827A JP 3220083 A JP3220083 A JP 3220083A JP 22008391 A JP22008391 A JP 22008391A JP H054827 A JPH054827 A JP H054827A
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俊 斎藤
Kazutomi Kimura
一臣 木村
Akira Utsunomiya
明 宇都宮
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ゾル・ゲル法によりえられた乾燥シリカゲル粉
末を、1000〜1400°Cの温度において焼成して
シリカガラス粉末を製造するに当り、該焼成期間中、少
なくとも5時間以上の間、水蒸気を10〜100容量%
含有するガス雰囲気中で焼成を行なう低シラノール含量
シリカガラス成形体の製造に適したシリカガラス粉末の
製造法及びそれによって得られるシリカガラス粉末並び
にこれを用いたシリカガラス成形体。 【効果】本発明で得られるシリカガラス粉末を溶融成形
して得られるシリカガラス成形体は、高純度で低含水
量、かつ、発泡もなく透明性も良好なことから本発明の
シリカガラス粉末及びシリカガラス成形体は半導体製造
分野に使用される超高純度シリカガラス製品の原料及び
該製品として好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体製造分野に使用さ
れる超高純度シリカガラス製品の原料として好適なシリ
カガラス粉末、及びその製法並びにこれを用いたシリカ
ガラス成形体を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体単結晶製造用のルツボや治
具等は、天然石英を粉砕して得た天然石英粉を溶融して
製造されていたが、天然石英は良質のものであっても種
々の金属不純物を含んでおり、純度の面から充分満足し
得るものではなかった。特に半導体産業の高性能化に伴
って要求される高純度単結晶には、金属不純物が混入す
ると半導体の性能に悪影響を与えるので、金属不純物等
の混入が懸念されるようなルツボや治具等を使用するこ
とはできない。このため、最近では、合成による高純度
なシリカガラス粉末が必要になってきている。
【0003】近年、純度的に優れたシリカ源として、ア
ルコキシシランを原料としたゾル・ゲル法によるシリカ
ガラスが紹介されている。例えば、特開昭62−176
928号には、アルコキシシランを酸とアルカリの存在
下加水分解してゲルを調製し、これを粉砕、乾燥した
後、焼成してシリカガラス粉末を製造する方法が示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ゾル・ゲル法によって得られるシリカガラス粉末の溶融
成形体については、OH基濃度が高く、耐熱性及び発泡
による透明性の低下の問題があった。
【0005】そこで、前記溶融成形体のOH基濃度を極
力、低減させる必要があるが、そのためには、シリカガ
ラス粉末の焼成時において該粉末中の水分量を十分に低
減させておくことが重要であると考えられていた。その
ため、シリカガラス粉末の焼成は乾燥ガス雰囲気中で長
時間、実施することが望ましいが、この場合でも、一定
水分量以下まで低減させることは難しかった。
【0006】従来、光ファイバー用のガラスの場合、焼
成後のシリカガラス粉末を塩素処理した後、酸素で処理
して無水化処理をする方法が提案されている(特開昭5
6−37234号、特開昭56−104732号等)
が、この方法では、使用されるCl2ガス、SOCl2
スが腐食性であり、従って炉材などの材質が制限される
上、シリカガラス粉末のOH基がCl基に置換されるた
め、溶融成形時にClが脱離し発泡の原因となる。
【0007】また、焼成時にシリカをα−クリストバラ
イトに変化させることによりOH基を減少させる方法
(特開昭63−166730号)があるが、シリカのα
−クリストバライトへの転移速度が遅く、高温が必要で
あり不純物の混入を防止できる炉材がない。更に転移速
度を速めるためにNa等のアルカリ金属を加える方法も
あるが、Naを除去するためには塩素ガス中で長時間高
温にさらし脱アルカリ処理を行わなければならず、経済
的に不利であるばかりか、アルカリ金属を完全に除去す
ることは困難である。
【0008】この他に、例えば、四塩化ケイ素を酸水
素炎中で酸化させてシリカガラス体を製造する方法、
四塩化ケイ素をプラズマ炎中で酸化させてシリカガラス
体を製造する方法がある。
【0009】しかしながらの方法ではOH基含有率が
高く、また塩素が数百ppm残存して耐熱性が悪くな
る。また、の方法では水酸基含有率は低下するがの
方法と同様に塩素が数百ppm残留することから耐熱性
が低下する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記のよう
な不都合のないシリカガラス粉末を得るべく鋭意研究を
重ねた結果、ゾル・ゲル法によって製造した乾燥ゲル粉
末を、特定濃度の水蒸気を含有するガス中で焼成した場
合、当然のことながら、得られるガラス粉末のOH基濃
度はあまり低下しないものの、意外にも、これを溶融成
形して得られる成形体中のOH基濃度は極めて低くな
り、しかも、成形体が発泡などにより不透明となること
はないことを見出し本発明に到達した。
【0011】即ち、本願第1の発明は、ゾル・ゲル法に
よって製造した乾燥シリカゲル粉末を1000〜140
0°Cの温度において焼成してなるシリカガラス粉末で
あって、該焼成期間中、少なくとも5時間以上の間、水
蒸気を10〜100容量%含有するガス雰囲気中で焼成
されてなることを特徴とする低シラノール含有シリカガ
ラス成形体の製造に適したシリカガラス粉末、を要旨と
するものである。
【0012】また、本願第2の発明は、ゾル・ゲル法に
よって製造した乾燥シリカゲル粉末を、1000〜14
00°Cの温度で焼成してシリカガラス粉末を製造する
に当たり、前記焼成期間中、少なくとも5時間以上の
間、水蒸気を10〜100容量%含有するガス雰囲気中
で焼成を行なうことを特徴とする低シラノール含有シリ
カガラス成形体の製造に適したシリカガラス粉末の製造
法に存する。
【0013】また、本願第3の発明は、ゾル・ゲル法に
よって製造した乾燥シリカゲル粉末を焼成し次いでこれ
を溶融した後成形固化してなるシリカガラス成形体であ
って、該焼成期間の少なくとも一部において、水蒸気を
10〜100容量%含有するガス雰囲気中で焼成されて
なることを特徴とするシリカガラス成形体、を要旨とす
るものである。
【0014】以下に、本発明につき更に詳細に説明す
る。本発明のシリカガラス粉末は、アルコキシシランを
加水分解し、該加水分解生物をゲル化させる、いわゆる
ゾル・ゲル法により製造したシリカガラス粉末を本発明
に従って特定の焼成処理をすることにより製造されてな
るものである。
【0015】ゾル・ゲル法によるアルコキシシランの加
水分解は、周知の方法に従って、アルコキシシランと水
を反応させることによって行われる。原料として用いら
れるアルコルキシシランとしてはテトラメトキシシラ
ン、テトラエトキシシラン等のC14の低級アルコキシ
シラン或はそのオリゴマーが好ましい。
【0016】水の使用量は通常、アルコルキシシラン中
のアルコキシ基の1倍当量以上10倍当量以下から選択
する。この際、必要に応じてアルコール類やエーテル類
等の有機溶媒を混合してもよい。アルコールとしてはメ
タノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等
が、エーテルとしてはアセトン等が挙げられる。また、
触媒として塩酸、酢酸のような酸やアンモニアのような
アルカリを用いてもよい。
【0017】当然のことながら、高純度のシリカガラス
粉末あるいはシリカガラス成形体を得るには、ここで使
用する原料アルコキシシラン、水、溶媒等この反応系に
導入される物質は、すべて高純度であることが必要であ
る。
【0018】加水分解生成物をゲル化させるには、加熱
すれば直ちにゲルを得ることが出来るが、常温で放置し
ても数時間でゲル化するので、加温の程度を調節するこ
とによってゲル化時間を調整することが出来る。得られ
たゲルは細分化してから乾燥してもよいし、乾燥してか
ら細分化してもよい。乾燥シリカゲル粉末の粒径は、通
常、70〜900μ、好ましくは60〜800μであ
る。
【0019】ゲルの乾燥の程度については、H2O含有
量で通常、1〜10重量%であり、通常、ゲルを真空中
あるいは不活性ガス中で100〜200°Cに加熱する
ことにより行なわれる。なお、その際、乾燥処理後の炭
素含有率を0.2%以下とすることが、焼成の結果、シ
リカガラス成形体中に不燃カーボンによる黒色物の残留
をおさえるために望ましく、更にこれを溶融成形した成
形体中の気泡の発生を抑えるのに望ましい。
【0020】炭素含有率を低下させるための処理として
焼成条件のコントロール、例えば、昇温速度を200°
C/hr以下程度とし酸素含有ガス雰囲気で行なうなど
の工夫をすることが好ましい。
【0021】上記のようにして製造した乾燥シリカゲル
粉末を、以下に述べる特定の焼成条件下で焼成する。即
ち、焼成期間のすくなくとも一部において、水蒸気を1
0〜100容量%好ましくは10〜80容量%含有する
ガス中で焼成を行なう。
【0022】本発明の水蒸気含有ガス中での焼成は、少
なくとも5時間、好ましくは10〜40時間である。も
し、水蒸気の濃度が低くすぎたり、処理時間が短かすぎ
る場合には、本発明で期待する効果は十分に得られな
い。
【0023】乾燥ゲル粉末の焼成温度は、1000〜1
400°C、好ましくは1000〜1300°C、更に
好ましくは1100〜1250°Cの範囲である。温度
があまり低いと乾燥ゲル中に存在する細孔が消滅せず、
実質的なガラス体にはならない。また、あまり高いと、
シリカガラス粉末が焼結して流動性を損ない、その後の
処理を困難とする。また、焼成時間は通常、5〜50時
間で十分である。
【0024】本発明では、水蒸気含有ガス中での焼成
を、前記焼成時間内で実施するが、通常、水蒸気含有ガ
ス中での焼成後、更に、含水量3容量%以下のガス中で
少なくとも1時間以上、好ましくは3時間以上、焼成を
継続するのが望ましい。
【0025】ガス中の水蒸気量をコントロールする方法
については、特に制限はないが、所望の水蒸気量となる
よう水蒸気を焼成容器内に供給するか、あるいは焼成容
器内で水蒸気を発生させることにより行なわれる。大気
中には、1.5%程度の水分が含まれているのみである
ので、例えば、密閉容器中で加熱された水の各温度にお
ける飽和水蒸気を空気と混合する方法、あるいは水素含
有ガス又は液体燃料を燃焼させて得られる排気ガス中の
水蒸気濃度をコントロールして導入すること等が挙げら
れる。なお、後者の場合、燃料中の不純物の混入に注意
を要する。
【0026】焼成方法については、前記した水蒸気含有
率が維持されるものであれば、特に制限はなく、箱型
炉、トンネル炉、キルン、流動層方式のものが採用でき
る。存在させる水蒸気含有ガス量としては、乾燥シリカ
ゲル粉末1kg当たり、通常0.1〜10l/分の範囲
であり、雰囲気ガスとしてもまた流通方式としてもよ
い。
【0027】前記した水蒸気含有ガス中での焼成期間以
外の焼成期間の焼成にあたっての制限はなく、例えば公
知の方法に従って種々の雰囲気ガスを用いることもでき
る。この中で、乾燥ゲル粉末の焼成にあたっては、シリ
カガラス粉末中への不燃カーボンによる黒色物の残留を
抑えるための焼成条件の工夫として酸素含有ガス雰囲気
中での焼成処理を行なうのがよい。その際、酸素を10
%以上含有することが効果的である。
【0028】上記した水蒸気含有ガス中での焼成と同時
にあるいは別に、例えば焼成の初期の昇温期間中に行な
うことができる。水蒸気含有ガス中での焼成と同時に行
なう場合の一例として、O214%−H2O30%−N2
56%の組成のガスを用いることが挙げられる。
【0029】このようにして焼成して得られるシリカガ
ラス粉末は、水酸基含有量が通常、300ppm以上、
中でも500〜3000ppm程度の多量のものとな
る。しかしながら、該シリカガラス粉末を真空溶融成形
してなるシリカガラス成形体においては、意外にも0〜
数ppm程度にまで水酸基含有量が低下し、高温粘度が
高く耐熱性が良好で、しかも泡の無い透明な成形体が得
られる。
【0030】ここで得られるシリカガラス粉末は、通
常、粒径が50〜800μ好ましくは70〜600μの
高純度のものである。例えば、Fe、Al、Ni、Na
などの不純金属成分のトータル含有量は1ppm以下で
あり、また、カーボン含有量は5ppm以下である。
【0031】上記のシリカガラス粉末は常法に従って、
溶融成形することにより各種のシリカガラス成形体を製
造することができる。成形は適宜の公知法により例えば
板状、管状、インゴット状等の種々の形状に成形・固体
することにより行なわれる。シリカガラス粉末の溶融方
法は、一般に真空溶融が採用され、温度として1800
〜2300°Cで、昇温期間を含めて20〜30時間か
けて溶融すればよい。
【0032】なお、乾燥ゲル粉末の焼成及び溶融は連続
的に行なうこともできるし、断続的に、即ち、乾燥ゲル
粉末を焼成して冷却、取得したシリカガラス粉末を、加
熱溶融することもできる。
【0033】得られるシリカガラス粉末の構造的な解明
及びシリカガラス成形体が低水酸基濃度となり、耐熱性
及び透明性の向上することのメカニズムの詳細について
は未だ不明ではあるが、本発明のシリカガラス粉末にお
いては、特定の処理により多くの水酸基が、反応容易な
構造的配置で存在することにより、溶融成形により水酸
基含有量が少なく、耐熱性が良好で、しかも透明性に優
れたにごりのないシリカガラス成形体とすることができ
るものと考えられる。
【0034】本発明のシリカガラス粉末は、拡散炉のチ
ューブや治具等の半導体製造分野に使用される種々の高
温強度の要求される超高純度シリカガラス製品の原料と
して好適に用いることができる。
【0035】
【実施例】以下実施例によって本発明を具体的に説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例
に限定されるものではない。
【0036】実施例1 撹拌槽にテトラメトキシシランとこれに対して2.5倍
当量の水を仕込み、30°Cの温度で1時間撹拌し加水
分解反応によって均一なゾル溶液を得た。さらに、これ
を塩化ビニル製のバットに移し、24時間放置してゲル
化させた。このゲルを140°Cの真空乾燥機を用いて
12時間乾燥を行なった後、100〜500μの粒子径
に粒度調整を行なった。この乾燥シリカゲル粉末(含水
量10重量%)2kgを石英製のフタ付き容器(200
mm×200mm×150mm)に仕込み、電気炉内に
セットした。
【0037】純水を蒸発させて得た水蒸気と空気とを混
合することにより得られた30%の水蒸気を含んだ空気
を乾燥シリカゲル粉末1kgあたり1l/分で導入し2
00°C/Hrのスピードで1200°Cまで昇温し、
1200°Cで20時間保持した。自然冷却後、100
0ppmの水酸基を含有するシリカガラス粉末(75〜
400μm)を得た。
【0038】このシリカガラス粉末をモリブデン製の1
00mmφ×200mmの容器につめ真空溶融炉に入れ
1×10-5torr、1800°Cの条件で30時間か
けて溶融した。この結果、透明な1ppmの水酸基を持
つシリカガラスインゴットができた。このシリカガラス
粉末及びインゴット中のトータル不純金属含有量は0.
08ppm以下で、また、カーボン含有量は5ppm以
下であった。
【0039】実施例2 実施例1において、焼成を1250°Cの温度で、水蒸
気濃度50容量%のガス雰囲気中にて20時間、行なっ
た場合の結果を表1に示す。
【0040】実施例3 実施例1において、焼成を先ず、1250°Cの温度
で、水蒸気濃度50容量%の雰囲気ガス中にて20時
間、行なった後、更に同温度で水蒸気濃度0.004容
量%の乾燥空気中にて20時間の追焼成を行なった場合
の結果を表1に示す。
【0041】比較例1 実施例1において、焼成時の水蒸気含有量を2%とした
以外は同様に焼成し、冷却後、80ppmの水酸基を含
有するシリカガラス粉末を得た。このシリカガラス粉末
を真空溶融炉にいれ実施例1におけるのと同様にして溶
融成形した。この結果、30ppmの水酸基を持つ発泡
したシリカガラスインゴットができた。
【0042】比較例2 実施例1において、焼成時間を3時間とした場合の結果
を表1に示す。
【0043】比較例3 実施例1において、水蒸気濃度30容量%の雰囲気ガス
中での焼成を1.5時間とし、その後、水蒸気濃度2容
量%の雰囲気ガス中、同温度で18.5時間、引き続き
焼成を行なった場合の結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、乾燥シリカゲル粉末の
焼成において、水蒸気含有量の高い雰囲気ガスを用いる
ことにより、一旦、OH基濃度のあまり低減されていな
いシリカガラス粉末が得られるが、これを真空溶融法な
どの常法により溶融してガラス成形体を製造した場合に
は、OH基濃度(シラノール濃度)1ppm以下と言
う、極めて低含水量の製品を得ることができる。また、
溶融成形時に問題となる発泡現象もなく、透明性の良好
なガラス成形体が得られる。
【0046】そして、当然のことながら、出発原料とし
て精製可能な低級アルコキシシランの加水分解物を用い
ているので、Fe、Al、Ni、Naなどの不純金属含
量及びカーボン含有量の少ない高純度品であることは勿
論のことである。したがって、本発明のシリカガラス粉
末及びシリカガラス成形体は、特に半導体製造分野に使
用される超高純度シリカガラス製品の原料及び該製品と
して好適である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゾル・ゲル法により得られた乾燥シリ
    カゲル粉末を、1000〜1400°Cの温度において
    焼成してなるシリカガラス粉末であって、該焼成期間
    中、少なくとも5時間以上の間、水蒸気を10〜100
    容量%含有するガス雰囲気中で焼成されてなることを特
    徴とする低シラノール含量シリカガラス成形体の製造に
    適したシリカガラス粉末。
  2. 【請求項2】 ゾル・ゲル法により得られた乾燥シリ
    カゲル粉末を、1000〜1400°Cの温度で焼成し
    てシリカガラス粉末を製造するに当り、前記焼成期間
    中、少なくとも5時間以上の間、水蒸気を10〜100
    容量%含有するガス雰囲気中で焼成を行なうことを特徴
    とする低シラノール含量シリカガラス成形体の製造に適
    したシリカガラス粉末の製造法。
  3. 【請求項3】 ゾル・ゲル法によって製造した乾燥シ
    リカゲル粉末を、焼成し、次いで、これを溶融した後、
    成形固化してなるシリカガラス成形体であって、該焼成
    期間の少なくとも一部において、水蒸気を10〜100
    容量%含有するガス雰囲気中で焼成されてなることを特
    徴とするシリカガラス成形体。
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