JPH0547973B2 - - Google Patents

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JPH0547973B2
JPH0547973B2 JP21433989A JP21433989A JPH0547973B2 JP H0547973 B2 JPH0547973 B2 JP H0547973B2 JP 21433989 A JP21433989 A JP 21433989A JP 21433989 A JP21433989 A JP 21433989A JP H0547973 B2 JPH0547973 B2 JP H0547973B2
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wafer
susceptor
reaction chamber
reaction gas
reaction
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Ryozo Sato
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Daiwa Handotai Sochi Kk
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Daiwa Handotai Sochi Kk
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Priority to JP21433989A priority Critical patent/JPH0377314A/ja
Publication of JPH0377314A publication Critical patent/JPH0377314A/ja
Publication of JPH0547973B2 publication Critical patent/JPH0547973B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はMO−CVD法による半導体製造装置
に関する。
[従来の技術] ガリウム砒素ウエーハ上にトリメチルガリウ
ム、アルシンガス等々を用いてエピタキシヤル成
長を促進し、シリコンウエーハ上に有機金属を用
いて−V族、−族の化合物半導体の膜を形
成し、シリコンウエーハ上に有機タンタルを用い
酸素と混合させつつ高誘電の酸化膜を形成し、あ
るいはシリコンウエーハ上に超電導膜を形成する
等々して半導体を製造するための手法としていわ
ゆるMO−CVD(Metal Organic−Chemical
Vaper Deposi−tion)法が広く利用されている。
例えば、ガリウム砒素ウエーハ上にトリメチル
ガリウム、アルシンガス等々を用いて化合物半導
体を製造するMO−CVD法の半導体製造装置
(以下、単に装置と省略する。)の代表的構成を第
3図と第4図に示す。
第3図は、反応ガスをウエーハ31に平行流と
して接触させるいわゆる横型装置で、反応室1
0、ウエーハ31を保持するサセプター33、反
応室10内を例えば700℃の如く適温に加熱する
加熱手段50等から構成されている。
また、ウエーハ31は酸素と接触すると急速に
反応して劣化するので、ウエーハ31のローデイ
ング・アンローデイングに際して気密とするため
に、反応室10に連設されたロードロツクチヤン
バー3や、さらに2点鎖線で示した第2のロード
ロツクチヤンバー4を設けたいわゆる2〜3室ロ
ードロツク方式とされている。したがつて、ウエ
ーハ31のローデイング・アンローデイングは、
サセプター33の移動機構8を動作させ反応作業
中に閉鎖させる扉5に代えて2点鎖線の扉6で第
1室(反応室10)と第2室のロードロツクチヤ
ンバー3を隔離し、同様にロードロツクチヤンバ
ー3と第3室を形成する第2のロードロツクチヤ
ンバー4を隔離して慎重に行われる。
なお、12は反応ガス供給口、13は反応ガス
排気口、16はN2ガス等によるパージや真空引
きするためのガスパージ口である。また、14,
15はウエーハ31の出入穴である。
ここに、反応ガスは前記適温に加熱されたウエ
ーハ31と接触することによりエピタキシヤル成
長を促進させるものであるから、反応ガスの労費
や室内汚染による品質低下等を防止するために反
応室10の内壁面10aは、適温以下に保持させ
なければならない。いわゆるコールドウオールと
すべきである。したがつて、加熱手段50は、反
応室10外に設けられ高周波電源に接続されたコ
イル等からなる誘電加熱方式とされるのが一般的
である。よつて、反応室10は石英ガラスら形成
されている。
したがつて、反応室10に例えばトリメチルガ
リウム[CH3Ga]、水素ガス[H2]、アルシンガ
ス[AsH3]、ホスフインガス[PH3]等の反応ガ
スを供給するとともに加熱手段50によつて例え
ばガリウム砒素[GaAs]からなるウエーハ31
および反応ガスを、例えば700℃に加熱すること
によりウエーハ31上にエピタキシヤル成長を促
進して化合物半導体を製造することができる。
一方、第4図(第3図と共通する構成要素には
同一の符号を付している。)に示す装置は、反応
ガスをウエーハ31に直角方向から接触させるい
わゆる縦型構造である。
この構造においても、上記理由から加熱手段5
0を誘導加熱方式とするために、反応室10は石
英ガラスから形成されている。したがつて、ウエ
ーハ31の反応室10への出し入れは、上下方向
に移動させて行なう。したがつて、水平方向の設
置スペースが小さく、反応室10内を覗窓から目
視容易等の作業便宜な高さに配設可能という等の
特長を有するが、ロードロツクチヤンバー3に移
動機構8全体を収納させなければならないので大
型となり超高真空引き作業等が困難である。とと
もに第2のロードロツクチヤンバー4が下方配設
されているためにローデイング・アンローデイン
グ作業が不便であるという欠点がある。さらに、
反応ガスをウエーハ31に垂直方向から供給する
ので、その有効接触が阻害され高効率のエピタキ
シヤル成長を促進できないという問題がある。
これに対して、縦型の上記特長を亨受しながら
その欠点を解消するものとして、次のような改良
縦型が米国企業(EMCORE Corpor−ation)よ
り提案されている。
すなわち、第5図に示す如く、高効率運用のた
めにウエーハ31をサセプター33とともにモー
タ44で、例えば1200rpmに、高速回転するよう
形成されている。その技術的理由は、従来縦型で
は、第5図に点線Bで示すように、反応ガス乱流
となり固気接触効率が悪いが、高速回転すること
により、実線Aで示す如く、反応ガス流がウエー
ハ31と平行流となりかつ層流となるとされてい
る。出願人は事実と確認した。
また、コールドウオールを確立しつつウエーハ
31のローデイング・アンロウデイング作業を反
応室10の高さで行なわせるために、反応室10
の材質を部分的あるいは全面的に非石英ガラスと
することを試みて、加熱手段50を誘導加熱方式
から直接加熱方式と変更されている。この加熱
は、サセプター33の下側に設けたモリブデン製
抵抗58すなわち金属抵抗加熱方式である。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記いずれの従来構造において
も、人身保護上の安全性、高品質保障、大量迅速
製造、設備経済等々の要請を全て満足させること
ができず、その解決が強く望まれている。
すなわち、次のような問題点を有するからであ
る。
反応ガスとして用いられるホスフインガス
[PH3],アルシンガス[AsH3]は猛毒性であ
る。
したがつて、横型・縦型を問わず誘導加熱方
式では、反応室10を石英ガラスから形成せざ
るを得ない事情であるところ、石英ガラスは運
転中の圧力変動や経時的変化から容易に破損し
易い。ときには加工歪、形状歪により休止中に
も破損する場合がある。この欠点は、猛毒ガス
をリークさせることになるので公私に亘る人身
保護上到底許されない。
ウエーハ31のローデイング・アンローデイ
ングは、そのサセプター33ごとロードロツク
チヤンバー3等内に移動させて行なう方式であ
るから、設備過大、生産能率低下を招くばかり
か、特にロードロツクチヤンバー3が大容積と
なることは、高真空引きが至難となり品質劣悪
化を招来し、また真空ポンプ等も大型・高価と
なる。さらに、真空引き作業に長時間を有する
ので迅速作業が達成されず生産性が悪い。メン
テナンスも大変である。
いかにコールドウオールとしても、反応ガス
中の成分は、反応室10の内面に付着する。ウ
エーハ31の下流側に付着することはたいした
問題とならないが、上流側に付着することは大
問題である。すなわち、経時的に剥離され不純
物となつて反応ガス中に混入したり、場合によ
つてはウエーハ自体31に付着する。これら
は、品質劣悪化に直結する。しかも、その付着
量が膨大であることからすれば、反応ガスの労
費ばかりかその清浄作業が極めて煩わしく不能
率である。
上記改良縦型によれば、上記,は、大部
分解消することができる。しかしながら、上記
は依然として解消されない。
しかも、加熱手段50を形成するモリブデン製
抵抗58が高温反応ガス中に露出されているの
で、経時的に劣化、消耗するばかりか、上記の
問題を一段と助長する欠点がある。
特に、日本国内の試用実績によると、ガリウム
砒素[GaAs]等は脆いことから、1200rpmの如
く高速回転すると原型が破壊され生産不能となつ
たり、機器破損を招くという問題が指摘されてい
る。これに対して、低速回転させると、反応ガス
の層流化が阻害され本末転倒となり品質劣悪とな
る。さらに、低速回転となるとウエーハ31の出
入れを反応室10の位置において行なうために必
須なウエーハ出入穴14,15や覗窓が反応ガス
を大きく乱し、ウエーハ回転方式の利点を抹殺し
てしまう程の複雑な乱流が形成され、極めて生産
性、品質の悪いものとなり実用に耐えないという
指摘がある。
以上の問題は、上記他方法によるMO−CVD
法についても共通である。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、そ
の目的とするところは、装置構築上部分的、全面
的に相反するとされていた人身保護上の安全性、
高品質化、取扱容易、生産性向上、小型・低コス
ト化等々の全てを達成できるMO−CVD法によ
る半導体製造装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 請求項第1項記載の発明は、内部空間上部に連
通する反応ガス供排口および内部空間に連通する
ウエーハ出入穴等を有する金属製の反応室と、 外部より回転可能として該内部空間内に配設さ
れたウエーハを支持するためのサセプターと、 該内部空間内に反応ガスと接触不能に形成され
た密閉空間内に配設されかつ該ウエーハを該サセ
プターを介して輻射加熱する熱源と、 反応作業中に該ウエーハ出入穴を閉成するとと
もに反応室内壁面の内側を囲んで反応ガス供給口
からウエーハに向う反応ガスの整流を行いかつロ
ーデイング・アンローデイング作業中にウエーハ
出入穴を開成するように反応室内壁面に沿つて外
部から変位可能に形成された円筒形の整流部材と
を備えてなること、を特徴とする。
また、請求項第2項記載の発明は、内部空間に
連通する反応ガス供排口、ウエーハ出入穴等を有
する金属製の横型反応室と、 外部より回転可能として該内部空間内に配設さ
れたウエーハを支持するためのサセプターと、 該内部空間と隔離された密閉空間内に配設され
かつ該ウエーハを該サセプターを介して輻射加熱
する熱源と、 反応作業中に反応ガスをウエーハに平行流とな
るよう整流する位置とされかつローデイング・ア
ンローデイング作業中に該サセプターよりも下方
の位置となるように外部から変位可能に形成され
るとともに、該サセプターの上流側と下流側とに
一対として設けられた整流部材とを備えてなるこ
と、を特徴とする。
[作用] 請求項第1項記載の発明では、上部の反応ガス
供給口からの反応ガスは円筒形整流部材で整流さ
れ高速回転するサプター上のウエーハーに供給さ
れる。したがつて、層流による高能率固気接触が
なされ、かつ熱源で輻射加熱され高品質の半導体
を製造できる。反応室が金属製のため反応ガスの
リークは完全防止されローデイング・アンローデ
イング作業が容易である。
また、請求項第2項記載の発明は、供給口から
の反応ガスは整流部材によつて整流され高速回転
するサセプター上のウエーハに平行流とされ、高
能率固気接触がなされる。したがつて、熱源で適
温に輻射加熱されたウエーハ上に半導体を高速・
高品質で製造できる。反応室が金属製のため反応
ガスのリークは完全防止されローデイング・アン
ローデイング作業が容易に行える。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説
明する。
(第1実施例) この実施例は、ガリウム砒素ウエーハ上にエピ
タキシヤルを成長させるMO−CVD法の半導体
製造装置であつて、第1図に示す如く縦型装置で
あり、大別して反応室10とウエーハ回転機構3
0と加熱手段50と整流機構70を含み構成され
ている。加熱手段50は、サセプター33の下方
に設けられた密閉空間53内に収容された熱源6
1を含み形成され反応室10の内部空間18内に
配設してウエーハ31を輻射加熱することによ
り、反応室10全体を石英ガラスから金属製へ実
現している。
また、加熱手段50は密閉空間30を形成する
石英ガラス製の2重円筒体51を含み、その空間
部52を利用してウエーハ回転機構30の回転シ
ヤフト34を貫通可能とするとともに、さらにこ
の回転シヤフト34の中空部37を利用して温度
検出手段39を設けることによりウエーハ31、
サセプター33の正確で迅速な温度検出ができる
よう構成されている。
また、ウエーハ31のローデイング・アンロー
デイング作業便宜のためウエーハ出入穴14,1
5はサセプター33とほぼ同じ高さの位置として
反応室10に設けられている。反応室10はロー
ドロツクの第1室を形成するものである。
ここに、ウエーハ31を高速回転させてもウエ
ーハ出入穴14,15や図示しない覗窓が供給反
応ガスに乱れを生じさせないために整流機構70
が設けられ、高速回転による高能率で均一なエピ
タキシヤル成長を一段と向上させるものと形成さ
れている。そして、この整流機構70の整流作用
を発揮する円筒形の整流部材71は、ローデイン
グ・アンローデイング作業に際してウエーハ出入
穴14,15を開放するように、サセプター33
の下方に外部から移動変位できるものとされてい
る。
以下、各構成要素を詳細に分説する。
反応室10は、第1図に示す如く、天蓋付円筒
形の本体11とその底蓋を形成する基体21とか
らなり、オーリング48を介してシールされ、内
部空間18を形成している。すなわち、金属製
(この実施例ではステンレス鋼)の密閉容器とし
て形成し、従来の石英ガラス容器の破損による猛
毒な反応ガスのリーク問題を一掃している。
本体11の上方には反応ガス供給口12、両側
部にはウエーハ入口穴14、出口穴15が設けら
れている。また、下方側には反応ガスの排出口1
3とガスパージや真空引きに使用するガスパージ
口16が設けられている。
ここに、ウエーハ入口穴14はローデイングチ
ヤンバー3から新たなウエーハ31をサセプター
33(トレイ32)に供給し、ウエーハ出口穴1
5はサセプター33(トレイ32)上の製品31
を第1図で図示省略した右側のチヤンバーに取出
すためのものである。すなわち、反応室10を金
属製と実現したのでウエーハ入口穴14、出口穴
15を容易に設けることができる。したがつて、
ローデイング・アンローデイング作業が反応室1
0の高さにおいて実施できるので作業の迅速性、
確実性および容易性を確約できる。
なお、7はハンドリング手段で先端部がX方
向、Z方向に自在に移動できるものとされてい
る。3−1は真空引き等に使用するガスパージ
口、3−2は反応時にローデイングチヤンバー3
を反応室10とを隔離するゲートバルブである。
また、ゲートバルブ3−2の反応室10側には
図示しないシリンダ装置等に連結されたシヤフト
78で上下動可能に形成されたフイルタ79が設
けられている。ローデイング作業中に反応室10
側からの埃等がローデイングチヤンバー3内に侵
入することを完全防止するためである。
一方、基体21は、必要時に本体11から取外
し可能とされている。その中央部から外側に向つ
て、大径の貫通穴22、電極穴27、パージ穴5
3−1、小径の貫通穴23が設けられ、第1図で
上面側には、フツク24が一体に設けられてい
る。
また、基体21の下部には底蓋体28との協働
により小空間19を形成する脚部21aが設けら
れ、ここにもガスパージ口19−1が設けられて
いる。
次に、ウエーハ回転機構30は、反応室10の
内部空間18内においてウエーハ31を高速回転
させる手段であつて、トレイ32を介してウエー
ハ31を保持するカーボン製のサセプター33
と、このサセプター33と回転止め36を介して
一体的に連結される回転シヤフト34と、この回
転シヤフト34に回転を加える駆動手段(プーリ
ー41,42,ベルト43、モータ44)とから
形成されている。
この真空回転を保障するためにサセプター33
の軸部33−1は軸受35を介して詳細後記の2
重円筒体51に案内され、回転シヤフト34の下
端部は底蓋体28に装着された磁気シール29で
回転支持されている。
そして、回転シヤフト34は中空部37を有す
る中空軸部材から形成されており、この中空部3
7にサーモカツプ等から形成された温度検出手段
39が装着される。したがつて、ウエーハ31
(サセプター33)の直近において正確な温度検
出ができ高品質製造に寄与するところ大である。
もとより、回転シヤフト34は真円回転している
ので温度検出手段39には捩れ等の機械的外力も
加わらず、また反応ガスに触れることもない。
ここにおいて、回転可能に保持されたウエーハ
31の高さに合せてその出入穴14,15が設け
られている。
さて、加熱手段50は、大別して2重円筒体5
1と熱源61とから形成されている。
2重円筒体51は、反応室10の内部空間18
内に反応ガスと接触不能つまり隔離された熱源6
1を収容するための密閉空間53を形成するとと
もに上記の如く回転シヤフト34を嵌挿案内する
ためのものであり、石英ガラスから一体に形成さ
れている。
この2重円筒体51は、金属製反応室10内に
収容されるものであるから、石英ガラスから形成
しても反応ガスの外部へのリーク問題は生じな
い。
2重円筒体51は、内側の長寸部55を基体2
1の貫通穴22にシール部材25を介して嵌挿
し、ナツト部材26により固定されるとともに、
外周部に設けられた鍔部54はフツク24に係止
され固定される。しかして、2重円筒体51の中
間部分が密閉空間53を形成するものと理解され
る。
そして、基体21に設けられた電極穴27とガ
スパージ口53−1とは、この密閉空間53に連
通する位置として設けられている。
ここに、熱源は、密閉空間53の上部つまりサ
セプター33の下方に接近配設されたカーボン系
の分割ヒータ61,61,……と、リード部材6
2と、金属筒64と一体に形成されたセラミツク
製の電極いわゆるハーメチツク電極63と、外部
の電源装置とを連結する給電部材65と、反射鏡
67とから形成されている。
すなわち、本実施例における熱源は、単位面積
当りの発熱量の大きな複数のカーボンフアイバー
電極とされ、径方向に分割配設することによつて
ウエーハ31の径方向温度分布を適宜にコントロ
ール可能に形成して輻射加熱方式を構成してい
る。密閉空間53内を使用時に真空としておくこ
とによりその劣化等を阻止できる。
このように、熱源をカーボン系電極とすること
により、従来の金属抵抗、ハロゲンランプ等によ
る加熱方式に対して装置小型化達成され、かつハ
ロゲンランプの如く冷却手段を講じなくてもすむ
ので設備簡素化と反応ガス漏れ部位の排除が可能
となる。
続いて、整流機構70は、反応作業中にウエー
ハ出入穴14,15を閉成して上方の反応ガス供
給口12からウエーハ31に向う反応ガスの整流
を行いかつローデイング・アンローデイング作業
中にその出入穴14,15を開成するように反応
室10の内壁面11aに沿つて外部から変位可能
に形成されたものである。
すなわち、反応室10を金属製とし、これによ
りローデイング・アンローデイング作業を反応室
10(サセプター33)の高さで行えるよう形成
しても、その出入穴14,15はウエーハ31の
出し入れのために大径となる。しかも、反応ガス
のリークを完全に阻止するために比較的堅牢で内
壁面11aに大きな凹部を形成するような複雑形
状となる。
すると、いかにウエーハ31を高速回転して
も、ウエーハ31面上に反応ガスが層流となつて
良好な接触を保つというウエーハ回転型の特徴が
抹殺されてしまう。多数のウエーハ31を同時に
サセプター33にセツトすることにより生産性を
同じくしながらサセプター33の回転数を下げた
運転をするときには一層深刻である。さらに、内
壁面11aはもとより出入口14,15に反応ガ
ス中の成分が付着固化するとウエーハ31の上流
側に位置するところから、時間とともに付着物質
が不純物となつて飛散し高品質を達成できない。
この解決策として設けられた整流機構70は、
この実施例では、円筒形のステンレス鋼からなる
整流部材71とこの整流部材71を反応室10内
で上下に移動させる可動体73とから形成さてい
る可動体73は基体21の貫通穴23にシール部
材48を介して嵌挿通され、外部に設けられた図
示しないシリンダ装置等により駆動される。
さらに、この実施例では、整流作用と、出入穴
14,15の確実閉成および迅速開閉作用とを一
段と能率よく行わせるために、短寸円筒体からな
るガイド部材75が設けられている。
なお、第1図は反応中に状態を示し、整流部材
71の上端は反応室10の天井に設けられたシー
ル部材(オーリング)48に圧接接触され、出入
口14,15側と内部空間18とを隔離してい
る。
次に作用を説明する。
反応室10の内部空間18とローデイングチヤ
ンバー3とのそれぞれをガスパージ乃至真空引き
し、その最終工程としてフイルタ79を下降させ
た後にゲートバルブ3−2を開放して行う。
完了後、フイルタ79を上昇させ、ハンドリン
グ手段7を操作してウエーハ31をトレイ32上
にセツトする。この際、整流部材71、ガイド部
材72は引下げられている。
ウエーハ31のセツト後に、ゲートバルブ3−
2を閉成するとともに可動体73により整流部材
71を上昇させる。この整流部材71の上端部は
反応室10の天蓋に設けられたオーリング48に
当接され、反応ガスの出入穴14,15側への流
れが阻止される。
次に、加熱手段50を駆動して、輻射加熱しつ
つウエーハ31を例えば700℃の適温に温度上昇
させる。
この段階以降において、ウエーハ回転機構30
を駆動してウエーハ31を回転駆動しつつ供給口
12から反応ガスを供給する。反応ガスは整流部
材71で整流案内され乱気流発生が防止される。
ウエーハ31上には高速回転に基づき第5図の実
線Aで示すように層流が形成され、高能率にエピ
タキシヤル成長が促進される。この促進過程にお
いても、温度検出手段39,カーボンフイーバー
電極61,61……の協働により最適温度コント
ロールがなされる。
化合物半導体の完成後は、ウエーハ回転機構3
0、加熱手段50を停止し、反応室10内のガス
パージ等々先の手順と逆動作してウエーハ(製
品)31をウエーハ出口穴15から引出し、ロー
デイングチヤンバー3から新たなウエーハ31を
供給し、次の製造が行うことができる。
しかして、この実施例によれば、金属製縦型反
応室10と回転可能なサセプター33とサセプタ
ー33の下方からウエーハ31を輻射加熱する熱
源すなわち加熱手段50と円筒形整流部材71を
含む整流機構70とを設けた構成とされているの
で、人身保護上の安全性、高品質化、取扱容易、
生産性向上、小型・コスト低減等々を一気に達成
できる優れた化合物半導体の製造装置を提供でき
る。
また、反応室10は輻射加熱方式の採用により
金属製とされているので、変形・破壊等がなく反
応ガスのリークを完全に防止できるとともに反応
ガス供排口12,13、ウエーハ出入口14,1
5等々を適宜な位置に容易に加工できるからロー
デイング・アンローデイング作業が理想的となり
コストも引下げられる。
また、反応室10は、本体11とこの本体11
の着脱可能な基体21とから形成されているの
で、ローデイング・アンローデイング作業中には
ウエーハ31を定位置に保持できる、とともに分
解・調整時には加熱手段50、整流機構70等を
そつくりそのまま外部に引出せるのでそれら作業
を迅速・容易かつ安全に行える。また、整流機構
70や反応室10の内壁面11aの清浄化が容易
である。
また、2重円筒体51は、基体21の貫通穴2
2、フツク24に係止させナツト部材26により
着脱可能とされ、かつ底蓋体28が脚部21aか
ら取外せるので、その交換・清掃等が容易であ
る。
また、中空部52と密閉空間53とを形成する
2重円筒体51は、形状簡素のため加工歪や形状
歪みが残存せず長期に亘り安全が保たれる。とと
もに、万一破損することがあつたとしても金属製
反応室10の内部空間18内に収容されているの
で反応ガスのリーク問題を生じさせない。
また、ウエーハ回転機構30は、モータ44で
回転駆動される回転シヤフト34にトレイ32付
のサセプター33を差込装着するものとされてい
るので組立容易である。しかも、回転シヤフト3
4は、2重円筒体51の中空部52を軸受35を
介して貫通し、かつ下端部は磁気シール29を介
して両端支持されているので捩れのない真円で高
速回転を保障できる。よつて、反応ガスのウエー
ハ31上での層流確立による高品質エピタキシヤ
ル成長とウエーハ31の安全姿勢保持がなされ
る。
また、回転シヤフト34は、中空軸部材から形
成されているので、その中空部37を利用して温
度検出手段39を配設でき、ウエーハ31の均一
あるいは所定温度分布の加熱に有効である。
また、加熱手段50は、輻射加熱方式とされて
いるので、反応室10を金属製とできることはも
とよりいわゆるコールドウオールを確立し能率良
くウエーハ31を加温できる。
また、加熱手段50は、従来の金属抵抗、ハロ
ゲンランプ等々に比べ単位面積当りの発熱量が大
きいカーボン系電極61から形成されているので
本装置を一段と小型化できる。しかも、カーボン
系電極61,61,……は径方向に離隔配設され
た複数のものとされているので、ウエーハ31の
均一温度化はもとよりその内部と外周部に亘る温
度分布を反応に好都合な適宜なものとコントロー
ルできる。また、カーボン系電極61すなわち熱
源は2重円筒体51が形成する密閉空間53内に
収容されているので、反応ガスと接触することが
なく、長期の安定使用できる。また、劣化や反応
ガス中への飛散混入も生じないので、この点から
も高品質製造できる。
また、熱源はカーボン系電極61から形成され
ているので、ハロゲンランプの如き冷却手段を講
じる必要がなく、装置小型化に貢献すること大で
ある、とともに金属筒64を介し反応室10(基
体21)に貫通装着できる。つまり、金属−金属
間連結のため組立加工容易にして、この部分から
の反応ガスリークを完全防止できる。
さらに、整流機構70を形成する整流部材71
はステンレス鋼の円筒形状とされているので、サ
セプター33の上流側における反応ガス中の成分
付着が抑制されかつ高能率整流作用を発揮でき、
極めて高品質の化合物半導体を製造できる。
さらに、整流部材71はウエーハ出入穴14,
15を反応作業中に完全に覆うことができるの
で、ウエーハ出入穴14,15等による反応ガス
の乱流化が阻止される。したがつて、高速回転中
はもとよりウエーハ31の脆弱性と多量生産性に
鑑む中、低速回転での運転をも効率よく行える。
さらに、整流部材71には、出入口14,15
の完全閉鎖と迅速開閉を企画した短寸のガイド部
材72が設けられているので、反応ガス流のバイ
パスをも阻止できる。
さらにまた、整流部材71は可動体73を介し
て外部から上下動可能に構成されているので、ロ
ーデイング・アンローデイング作業を迅速かつ高
能率に行うことができる。
さらにまた、整流部材71は、基体21ととも
に外部に取外しできるので清浄が容易であり、常
にサセプター33の上流側に位置する表面を平滑
に保持できる。
さらにまた、反応室10とローデイングチヤン
バー3との間には、上下動可能なフイルタ79が
設けられているので、ローデイング作業中に反応
室10側から埃等が侵入されず、供給ウエーハ3
1の清浄化を保つことができる。
(第2実施例) この実施例は第2図に示される。
本装置は、加熱手段50を輻射加熱方式とする
ことにより反応室10を金属製とし、また、サセ
プター33等全体を上下動させることなくローデ
イング・アンローデイング作業可能でかつ整流部
材71(整流機構70)を設ける等の基本構成を
第1実施例の場合と同じとした横型に関するもの
である。
これがため、整流機構70の一部を形成する整
流部材71は、サセプター33の上流側と下流側
とに一対として設け、供給口12から反応ガスを
ウエーハ31と平行な流れを形成するものと構成
されている。もとより、整流部材71,71は可
動体73,73を介してローデイング・アンロー
デイング作業円滑化のために第2図で2点鎖線で
示す位置に下降させることができる。
なお、ローデイングチヤンバー3は、反応ガス
流方向の後端に設けられているが、サセプター3
3の近傍位置において反応ガス流方向と交叉する
方向(紙面直交方向等)に配設する等レイアウト
は自由に選択できる。
しかして、この実施例でも、金属製反応室10
による安全性の確保、ローデイング作業等の取扱
性向上、輻射加熱、整流作用による高品質製造、
装置の小型・コスト低減等々第1実施例の場合と
同様な作用効果を奏することができ、また、研究
室、工場用レイアウトスペースや製造態様等に適
合させて縦型・横型という選択自由性を拡大でき
る。
なお、以上の実施例ではウエーハをガリウム砒
素とし、反応ガスをトリメチルガリウム等とした
が、これら材質、種別並びに反応形式はこれに限
定されず任意に選択して実施でき、これらも本発
明の範囲に属すること明白である。
[発明の効果] 以上の説明から明らかの通り請求項第1項記載
の発明は、金属製縦型反応室、回転型サセプタ
ー、輻射加熱方式の熱源、変位可能な円筒形整流
部材等を含み構成されているので、従来装置構築
上相反すると指摘されていた問題を一掃し、人身
保護上の安全性、高品質化、取扱容易化、生産性
向上、小型、低コスト等の全てを達成できる優れ
た効果を奏する。これによりMO−CVD法によ
る半導体の製造を飛躍的に向上させることができ
る。
また、請求項第2項記載の発明は、金属製横型
反応室、回転型サセプター、輻射加熱方式の熱
源、ウエーハに平行流を形成する上流側および下
流側の一対の整流部材等を含み構成されているの
で、上記第1項記載の発明と同様な効果を奏する
横型のMO−CVD法による半導体製造装置を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す側断面図、
第2図は第2実施例を示す側断面図、第3図〜第
5図は従来のMO−CVD法による半導体製造装
置の概略図であつて第3図は横型、第4図は縦型
および第5図は改良縦型を示すものである。 10……反応室、11……本体、11a……内
壁面、12……反応ガス供給口、13……反応ガ
ス排気口、14……ウエーハ入口穴、15……ウ
エーハ出口穴、18……内部空間、21……基
体、30……ウエーハ回転機構、31……ウエー
ハ、33……サセプター、39……温度検出手
段、44……モータ、50……加熱手段、51…
…2重円筒体、53……密閉空間、61……熱
源、70……整流機構、71……整流部材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内部空間上部に連通する反応ガス供排口およ
    び内部空間に連通するウエーハ出入穴等を有する
    金属製の縦型反応室と、 外部より回転可能として該内部空間内に配設さ
    れたウエーハを支持するためのサセプターと、 該内部空間内に反応ガスと接触不能に形成され
    た密閉空間内に配設されかつ該ウエーハを該サセ
    プターを介して輻射加熱する熱源と、 反応作業中に該ウエーハ出入穴を閉成するとと
    もに反応室内壁面の内側を囲んで反応ガス供給口
    からウエーハに向う反応ガスの整流を行いかつロ
    ーデイング・アンローデイング作業中にウエーハ
    出入穴を開成するように反応室内壁面に沿つて外
    部から変位可能に形成された円筒形の整流部材と
    を備えてなるMO−CVD法による半導体製造装
    置。 2 内部空間に連通する反応ガス供排口、ウエー
    ハ出入穴等を有する金属製の横型反応室と、 外部より回転可能として該内部空間内に配設さ
    れたウエーハを支持するためのサセプターと、 該内部空間と隔離された密閉空間内に配設され
    かつ該ウエーハを該サセプターを介して輻射加熱
    する熱源と、 反応作業中に反応ガスをウエーハに平行流とな
    るよう整流する位置とされかつローデイング・ア
    ンローデイング作業中に該サセプターよりも下方
    の位置となるように外部から変位可能に形成され
    るとともに、該サセプターの上流側と下流側とに
    一対として設けられた整流部材とを備えてなる
    MO−CVD法による半導体製造装置。
JP21433989A 1989-08-21 1989-08-21 Mo―cvd法による半導体製造装置 Granted JPH0377314A (ja)

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