JPH05476U - 書類綴り用フアスナーおよび該フアスナーを用いたフアイル - Google Patents

書類綴り用フアスナーおよび該フアスナーを用いたフアイル

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JPH05476U
JPH05476U JP4761191U JP4761191U JPH05476U JP H05476 U JPH05476 U JP H05476U JP 4761191 U JP4761191 U JP 4761191U JP 4761191 U JP4761191 U JP 4761191U JP H05476 U JPH05476 U JP H05476U
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益充 五味
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益充 五味
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の間隔の綴じ穴を有する任意の大きさの
書類を強固に綴じ込むことができ、しかもその綴じ込み
操作スムーズに行えるようにする。 【構成】 弾性を有し略円形断面に形成されたコード5
a,5bと、コード5a,5bが挿通される誘導孔が設
けられ、かつ長手方向に沿って案内溝8が形成された帯
状の押え板3と、案内溝8内に摺動自在に設けられ、略
U字状断面をなし溝幅がコード5a,5bの外径よりも
小さく形成された溝部品6a,6bとからなり、溝部品
6a,6bの両側部内面は凹凸に形成され、コード5
a,5bを溝部品6a,6bの溝内に圧入したとき、そ
の溝内の凹凸部でコード5a,5bを係止できる構成と
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、小さな伝票類から新聞紙等の大形のものまで、また和紙の如く柔ら かい紙質のものから冊子の類のものまでを、書類量の多少に拘らず強固に綴じる ことができる書類綴り用ファスナーおよび該ファスナーを用いたファイルに関す る。
【0002】
【従来の技術】
従来から広く用いられてきた書類綴り用ファスナーとしては、書類面を押さえ る押え板と、この押え板上を摺動して書類綴じ込み用のコードを係止する条片と を組み合せたものが知られている。しかし、このファスナーはコードを係止する 力が弱いため、コードが緩みやすく大量綴りができないといった欠点を有してい る。
【0003】 そこで、本発明者は、特開昭57−93199号公報に示すような書類綴り用 ファスナー(以下、先願ファスナーという)を先に提案した。これは、図16〜 図18に示すように、平角状で一定長さの型込めプラスチック製品の止め具と、 強靭な化学製品のバンドの働きをする紐様のコードとから構成されている。そし て、止め具には80mmと60mmと2様の間隔でコード挿通用の穴が4ヶ所に設け られ、かつ圧入されたコードを係止するため2列の溝が平行に設けられている。
【0004】 上記の穴は書類に開けられた80mmと60mmの間隔の綴じ穴に対するほか、こ れに近似の間隔の綴じ穴を利用できるものにも適応させることを目途したもので ある。また、綴じ縁に沿って多くの綴じ穴の在るもの、即ち連続伝票用紙は綴じ 穴と綴じ穴の間隔が1/2吋で綴じ穴の区間6個(穴数7個)で76.2mm、又 ルーズリーフノート形式の用紙等は3/8吋で綴じ穴と綴じ穴の区間8個(穴数 9個)で同じ76.2mmとなるので、止め具の80mm間隔の穴の使用が利く。よ って、これらの書類に対してもファスナーで綴じ込みが利くものである。
【0005】 ここで、先願ファスナーの具体的な構造について図15を参照しながら説明す る。コード止め具100は金属又は合成樹脂を材料にして、鋳型、プレス又は成 型によって形成されている。このコード止め具100の書類面側は平担に形成さ れ、非書類面側には長手方向に沿って2条の溝102a、102bが形成されて いる。また、コード止め具100の中央には、コードを挿通させるための穴10 3a,103b,103c,103dが設けられている。また、溝102a,1 02bの外壁部中央には切欠部104a,104b,104c,104dが設け られており、この切欠部104a,104b,104c,104dは溝102a ,102b中に圧入されたコードを指先で容易に外せるようにするためのもので ある。
【0006】 先願ファスナーを用いて実際に書類を綴じる場合は、図17のようにして使用 する。すなわち、コード200の両端を書類300の綴じ穴に下方より通して書 類300の上面側に取り出す。次に、このコード200の両端をコード止め具1 00の穴103a,103d,又は103b,103cを通して、止め具100 の上面側に引き出して、コード200の両端が止め具100の上面にくる長さに し、そのまま溝102b(又は102a)中に指でコード200を圧入させる。
【0007】 あるいは、図18に示すようにコード止め具100を2つ用いて書類300を 綴じることもできる。この場合は、コード210,220を2本(1本でも可能 )用意し、書類300の両面に配されたコード止め具100,100の溝102 a,102bにコード210,220のそれぞれの先端を圧入させる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、一般に使用されている書類は、前述したように小形のものから 大型のものまで多種類ある。特に大型のものは限りがなく、例えば80mmの間隔 の綴じ穴が4個(2対)あるもの、又連続伝票用紙のように多孔状に22個もの 綴じ穴のあるものなど多種多様である。そして、これらの大形の書類に先願ファ スナーを使用すると、コード止め具及びその周辺では大きな綴じ込み力は確かに 確保できるが、止め具から遠ざかるほど書類の両端部分がばらばらになる、いわ ゆるはだける現像がおきる。このような場合は、書類の綴じ穴を増し止め具を2 組3組と使うことで上記不具合は解消できるが、書類を頻繁に差し替える際には 一回毎に何組かの止め具を操作しなければならす、非常に非能率的である。
【0009】 本考案の目的は、任意の間隔の綴じ穴を有する任意の大きさの書類を強固に綴 じ込むことができ、しかもその綴じ込み操作をスムーズに行うことが可能な書類 綴り用ファスナーおよび該ファスナーを用いたファイルを提供することである。
【0010】
【問題点を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、弾性を有し略円形断面に形成され、か つ所要長さに切断されたコードと、該コードが挿通される誘導孔が長手方向に沿 って偶数個設けられ、かつ長手方向に沿って案内溝が形成された帯状の押え板と 、前記案内溝内に摺動自在に設けられ、略U字状断面をなし溝幅が前記コードの 外径よりも小さく形成された溝部品とからなり、前記溝部品の両側部内面は凹凸 に形成され、前記誘導孔に挿通した前記コードを前記溝部品の溝内に圧入したと き、前記溝内の凹凸部で前記コードを係止する構成としたものである。
【0011】 なお、前記溝部品の少なくとも一方の端部には、前記押え板の誘導孔に挿通し た前記コードに係合するための切欠きが形成されている。
【0012】 また、本考案は、弾性を有し略円形断面に形成され、かつ所要長さに切断され たコードと、該コードが挿通される誘導孔が長手方向に沿って偶数個設けられ、 かつ略U字状断面をなし溝幅が前記コードの外径よりも小さく形成された2つの 溝が長手方向に沿って平行に設けられた押え板とからなり、前記溝の両側部内面 は凹凸に形成され、前記誘導孔に挿通した前記コードを前記溝内に圧入したとき 、前記溝内の凹凸部で前記コードを係止する構成としたものである。
【0013】 さらに、本考案は、ファイル本体の背当板内側に屈曲自在な支持板を設け、該 支持板の片面に上記ファスナーの押え板を固定し、かつ該押え板の誘導孔に対応 させて前記支持板に穴を形成したものである。
【0014】 またさらに、本考案は、背なしファイル本体の一端部を内側に折返して帯状の 屈曲自在な支持部を形成し、該支持部の片面に上記ファスナーの押え板を固定し 、かつ該押え板の誘導孔に対応させて前記支持部に穴を形成したものである。
【0015】
【作用】
上記構成のファスナーまたはファイルを用いて、次にようにして書類を綴じ込 む。すなわち、書類の綴じ穴にコードを通し、そのコードの先端を押え板の誘導 孔に挿通させてから、押え板を手で押え込みながらコード先端部を引っ張り上げ て、書類を押圧した状態でコード先端部を溝部品または押え板の略U字状断面の 溝内に圧入して書類を綴じ込む。この場合、溝部品を設けたファスナーまたはフ ァイルでは、溝部品を案内溝に沿って摺動させ、溝部品の一端部をコードに押し 当ててコードの移動を完全に阻止してから、コードの先端を溝部品の溝内に圧入 する。
【0016】 溝部品を案内溝に沿って摺動させる場合には、例えば溝部品の一端部にコード が入り込む大きさの切欠きを形成しておけば、溝部品を摺動させたときに溝部品 の端部と押え板の誘導孔の内側でコードを挟み込んで、コードを引っ張り上げた 力を逃すことなく書類を強固に綴じ込むことができる。
【0017】 また、溝部品の両側部内面は凹凸に形成されているので、コードの先端部を溝 部品の溝内に圧入したとき、溝内の凸部でコードを強固に係止することができ、 コードが緩むことを完全に防止することが可能となる。
【0018】
【実施例】
以下に本考案の一実施例を図面に従って説明する。 図1は本考案の書類綴り用ファスナーを用いて書類を綴じる様子を示している 。図に示すように、書類綴り用ファスナー1は、金属またはプラスチックで成形 され、書類2の表面を上下方向から押えるための押え板3と、同じく金属または プラスチックで成形され、書類2に明けられた綴じ穴4に通された一対のコード 5a,5bと、コード5a,5bのそれぞれの両端部を係止して書類2を綴じ込 むための溝部品6a,6bと、から構成されている。
【0019】 所要の長さに切断された一対のコード5a,5bは弾性を有する材料で作られ 、その断面は略円形に形成され、かつ両端部は円錐状に切削されている。
【0020】 押え板3は、図2に示すように帯状をなし、コード5aが挿通されるための長 方形の誘導孔7a,7b(図1では、コード5aは誘導孔7bに挿通されている が、誘導孔7aに挿通される場合もある)と、コード5bが挿通されるための長 方形の誘導孔7c,7d(図1では、コード5bは誘導孔7cに挿通されている が、誘導孔7dに挿通される場合もある)とが長手方向に沿って設けられている 。これらの穴7a〜7dは円形のものであっても良い。なお本実施例では、誘導 孔7aと誘導孔7bとの間隔L1および誘導孔7cと誘導孔7dとの間隔L3は 80mmに、誘導孔7bと誘導孔7cとの間隔L2は78mmとなっている。
【0021】 押え板3は、横断面形状が図3に示すように上部に開口部を有する箱型形状と なっており、その内側に案内溝8が形成されて、案内溝8内を溝部品6a,6b が左右方向に摺動できるようになっている。押え板3の内部上面には小さな突起 9a〜9dが形成されており、溝部品6a,6bに対するストッパの役割をして いる。すなわち、図2において、突起9aは誘導孔7aの左上近傍に、突起9b は誘導孔7bの右下近傍に、突起9cは誘導孔7cの左上近傍に、突起9dは誘 導孔7dの右下近傍に各々設けられており、溝部品6aは突起9aと突起9bと の間を、溝部品6bは突起9cと突起9dとの間をそれぞれ移動できるようにな っている。
【0022】 さらに、溝部品6a,6bは、図4〜図6に示すように、中央部に軸方向に沿 ったU字溝10が設けられ、このU字溝10の内面側壁には凹部11と凸部12 からなる凹凸面が形成されている。凹凸面は、溝部品6a,6bの中心軸に関し て反対側にも形成されており、2つの凹凸面のうち、凹部11と凹部11′およ び凸部12と凸部12′がそれぞれ対向して配置されている。そして、凹部11 と凹部11′との間隔はコード5a,5bの外径よりも大きく、凸部12と凸部 12′との間隔はコード5a,5bの外径よりも小さく設定されている。
【0023】 なお、U字溝10の凹凸面は、図7にのように中心軸に対して非対称に、すな わち、2つの凹凸面のうち、凹部11と凸部12′および凸部12と凹部11′ がそれぞれ対向した、いわゆる千鳥状配置にしても良い。この場合、U字溝10 の溝幅(凸部12と凸部12′との間隔)は間隔はコード5a,5bの外径より も小さく設定する。
【0024】 また、図4〜図7に示すように溝部品6a,6bの下部には突条13,13′ が形成され、この突条13,13′は押え板3の案内溝8に嵌合するようになっ ている。溝部品6a,6bの両端部(U字溝10の底面部)には三角形状の切欠 き14が設けられている。切欠き14は、その切欠き内にコード5a,5bが完 全に入り込む大きさに形成されている。
【0025】 次に、本実施例の書類綴り用ファスナーを用いて書類を綴じ込む手順について 説明する。 まず、図1のように書類2の両面を押え板3で押える場合について述べる。溝 部品6a,6bが装着された押え板3を2つとコード5a,5bを用意して、一 方の押え板3の誘導孔7b,7cにコード5a,5bの一端側をそれぞれ通して 、その先端を溝部品6a,6bに固定する。この場合、指の腹部を用いてコード 5a,5bの一端側を溝部品6a,6bのU字溝10内に圧入する。こうして、 コード5a,5bの一端側を固定したら、コード5a,5bの他端側を手で持っ て書類2の綴じ穴4にそれぞれ通し、さらに他方の押え板3の誘導孔7b,7c に通す。
【0026】 さらに、コード5aを引っ張り上げながら溝部品6aを誘導孔7b側に摺動さ せ、溝部品6aの切欠き14でコード5a側面を押圧する。こうすることにより 、切欠き14の内側と誘導孔7aの内側とでコード5aを挟み込み、コード5a を引っ張り上げた力を逃さないで維持することができる。そして、この状態を保 持したままコード5aの他端側を溝部品6aのU字溝10内に圧入する。
【0027】 コード5b側も、上記と同様に、コード5bを引っ張り上げながら溝部品6b を誘導孔7c側に摺動させ、切欠き14の内側と誘導孔7cの内側とでコード5 bを挟み込みながら、コード5bの他端側を溝部品6bのU字溝10内に圧入す る。 以上のようにして、書類2を強固に綴じ込むことができる。
【0028】 上記の説明では、コード5a,5bを押え板3の誘導孔7b,7cに挿通させ る場合について述べてきたが、コード5a,5bを押え板3の誘導孔7a,7d に挿通させる場合も同様な手順で行うことができる。この場合は、コード5aを 引っ張り上げながら溝部品6aを誘導孔7a側に摺動させて、コード5aの先端 を溝部品6bのU字溝10内に圧入するとともに、コード5bを引っ張り上げな がら溝部品6aを誘導孔7d側に摺動させて、コード5bの先端を溝部品6bの U字溝10内に圧入する。
【0029】 次に、図8のように書類2の片面だけを押え板3で押える場合について述べる 。溝部品6a,6bが装着された押え板3を1つ用意する。コード5の両端を書 類2の綴じ穴4にそれぞれ通した後、そのコード5の両端を押え板3の誘導孔7 b,7cに挿通させる。そして、コード5の左側端部を引っ張り上げながら溝部 品6aを誘導孔7b側に摺動させ、溝部品6aの切欠き14でコード5側面を押 圧して、切欠き14の内側と誘導孔7bの内側とでコード5を挟み込んだ状態で 、コード5の左側端部を溝部品6aのU字溝10内に圧入する。さらに、コード 5の右側端部を引っ張り上げながら溝部品6bを誘導孔7c側に摺動させ、溝部 品6bの切欠き14でコード5側面を押圧して、切欠き14の内側と誘導孔7c の内側とでコード5を挟み込んだ状態で、コード5の左側端部を溝部品6bのU 字溝10内に圧入する。
【0030】 また、コード5を押え板3の誘導孔7a,7dに挿通させる場合は、コード5 の左側端部を引っ張り上げながら、溝部品6aを誘導孔7a側に摺動させてコー ド5の側面を押圧した状態で、コード5の左側端部を溝部品6bのU字溝10内 に圧入し、コード5の右側端部を引っ張り上げながら、溝部品6aを誘導孔7d 側に摺動させてコード5の側面を押圧した状態で、コード5の右側端部を溝部品 6bのU字溝10内に圧入する。
【0031】 本実施例によれば、押え板3に設けた誘導孔7bと誘導孔7cとの間隔L2( 図2参照)を78mmに設定したので、綴じ穴が2個ある従来の書類は勿論、コン ピュータ用紙のように綴じ穴が22個ある書類でも容易に綴じ込むことができる 。
【0032】 図9〜図11は本考案の他の実施例を示している。本実施例での書類綴り用フ ァスナーは、図に示した押え板20とコード(図示せず)から構成されている。 押え板20には2つのU字溝21が長手方向に平行に設けられ、その中央部に切 欠き22が3箇所に形成されている。切欠き22が形成されたことにより、押え 板20の中央部は平面状をなし、その平面部中央に凸状部23が設けられている 。また押え板20の中心軸上には、凸状部23を中心にしてその両側に誘導孔2 4a,24bが明けられている。この誘導孔24a,24bは書類の綴じ穴に通 されたコード(図示せず)を挿通するためのものである。なお、誘導孔24aと 誘導孔24bとの間隔L4は78mmとなっている。
【0033】 また、U字溝21内の側面には凹部25と凸部26からなる凹凸面が形成され ている。凹凸面はU字溝21内の両側面に対向して形成され、その対向した凹凸 面の凹部25と凸部26は互いに食い違った位置に形成され、いわゆる千鳥状に 配置されている。U字溝21の溝幅(対向した凹凸面の凸部と凸部との間隔)は 、誘導孔24a,24bに挿通されるコードの外径よりも小さく設定されている 。
【0034】 上記構成の書類綴り用ファスナーも、前述したのと同様に、書類の両面を押え 板で押える場合と書類の片面のみを押え板で押える場合に適用できる。すなわち 、書類の両面を押え板で押える場合は、押え板20とコードをそれぞれを2つず つ用意して、一方の押え板20の誘導孔24a,24bにコードの一端側をそれ ぞれ通して、その先端をU字溝21の凹凸面の所に圧入する。こうして、コード の一端側を固定したら、コードの他端側を書類の綴じ穴にそれぞれ通した後、他 方の押え板20の誘導孔24a,24bに通す。そして、コードの他端側を押え 板20を押えながらコードを引っ張り上げて、コードに緩みが生じないように注 意して、そのままコードを押え板20のU字溝21内に圧入する。
【0035】 また、書類の片面のみを押え板で押える場合は、予め1本のコードを書類の綴 じ穴にU字状に通しておき、そのコードの両先端を押え板20の誘導孔24a, 24bにそれぞれ挿通させて、以降は上記と同様な手順により書類の綴じ込みを 行うことができる。
【0036】 本実施例によれば、押え板20の中央部に切欠き22を形成したので、この切 欠き22内に指先を入れるだけでコードを容易に摘み上げることができる。しか も、押え板20の中央部に凸状部23を設けたので、押え板20とコードとの間 に僅かの隙間が生じて指先が入れ易くなっている。
【0037】 なお、誘導孔24a,24bの形状は、図12のように押え板20の外側面ま で開口したものでもよい。このような形状にするとコードを誘導孔24a,24 bに挿通させる操作が簡単になる。
【0038】 次に、前述した書類綴り用ファスナーを取付けたファイルについて説明する。
【0039】 図13は書類綴り用ファスナー1を取付けたファイルの外観を示している。フ ァイル本体30には、その背当板31内側に支持板32が設けられており、この 支持板32の片面に書類綴り用ファスナー1の押え板3が接着、溶着、鋲止め等 により固定されている。支持板32は断面が略L字状をなし、2つの切り込み線 33,34(図14参照)が長手方向に形成されている。そして、切り込み線3 3,34の所で、支持板32は折れ曲がるようになっている。また、支持板32 には4つの穴35a〜35dが設けられ、これらの穴35a〜35dは押え板3 の誘導孔7a〜7dに対応した位置に形成されている。
【0040】 また、支持板32に図9〜図12に示した押え板20を固定することもできる 。その場合は、支持板32の穴の位置を押え板20の誘導孔24a,24bに対 応させて設ける必要がある。
【0041】 図15は書類綴り用ファスナー1を取付けた背なしファイルの外観を示してい る。背なしファイル本体40には、その一端部が内側に折返されて帯状の支持部 41が形成されている。そして、支持部41の片面に書類綴り用ファスナー1の 押え板3が接着、溶着、鋲止め等により固定されている。また、支持部41には 4つの穴42a〜42dが設けられ、これらの穴42a〜42dは押え板3の誘 導孔7a〜7dに対応した位置に形成されている。
【0042】 また、支持部41に図9〜図12に示した押え板20を固定することもできる 。その場合は、支持部41の穴の位置を押え板20の誘導孔24a,24bに対 応させて設ける必要がある。
【0043】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、押え板または溝部品に略U字状の溝を 設け、この溝の両側部内面に凹凸面を形成したので、溝内にコードを圧入したと き凹凸面とコードとの間の摩擦力が大きくなり、コードが緩むことを防止できる 。その結果、書類が大量になっても書類を強固に綴じ込むことが可能となる。
【0044】 また、溝部品を摺動自在にしたので、内側の誘導孔に挿通したコードに対して も外側の誘導孔に挿通したコードに対しても同一の溝部品を使用することが可能 となり、構造を極めて簡素化することができる。しかも、溝部品の端部に切欠を 形成したので、コードを引っ張り上げた力を逃さずにコード先端部を略U字状の 溝内に圧入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の書類綴り用ファスナーの一使用例を示
す斜視図である。
【図2】溝部品を有する押え板の平面図である。
【図3】図2のA−A線に沿った拡大断面図である。
【図4】溝部品の斜視図である。
【図5】溝部品の平面図である。
【図6】図5のB−B線に沿った断面図である。
【図7】他の実施例による溝部品の平面図である。
【図8】本考案の書類綴り用ファスナーの他の使用例を
示す斜視図である。
【図9】他の実施例による押え板の平面図である。
【図10】図9に示した押え板の正面図である。
【図11】図9に示した押え板の右側面図である。
【図12】図9の押え板の変形例を示す平面図である。
【図13】本考案の書類綴り用ファスナーを取付けたフ
ァイルの斜視図である。
【図14】図13に示したファイルの部分拡大図であ
る。
【図15】本考案の書類綴り用ファスナーを取付けた背
なしファイルの斜視図である。
【図16】従来の書類綴り用ファスナーの平面図であ
る。
【図17】図16の書類綴り用ファスナーの一使用例を
示す斜視図である。
【図18】図16の書類綴り用ファスナーの他の使用例
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 書類綴り用ファスナー 2 書類 3,20 押え板 4 綴じ穴 5a,5b コード 6a,6b 溝部品 7a〜7d,24a,24b 誘導孔 8 案内溝 10,21 U字溝 11,11′,25 凹部 12,12′,26 凸部 13,13′ 突条 14 切欠き 30 ファイル 32 支持板 40 背なしファイル 41 支持部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性を有し略円形断面に形成され、かつ
    所要長さに切断されたコードと、該コードが挿通される
    誘導孔が長手方向に沿って偶数個設けられ、かつ長手方
    向に沿って案内溝が形成された帯状の押え板と、前記案
    内溝内に摺動自在に設けられ、略U字状断面をなし溝幅
    が前記コードの外径よりも小さく形成された溝部品とか
    らなり、前記溝部品の両側部内面は凹凸に形成され、前
    記誘導孔に挿通した前記コードを前記溝部品の溝内に圧
    入したとき、前記溝内の凹凸部で前記コードを係止する
    構成とした書類綴り用ファスナー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の書類綴り用ファスナーに
    おいて、前記溝部品の少なくとも一方の端部には、前記
    誘導孔に挿通した前記コードに係合するための切欠きが
    形成されていることを特徴とする書類綴り用ファスナ
    ー。
  3. 【請求項3】 弾性を有し略円形断面に形成され、かつ
    所要長さに切断されたコードと、該コードが挿通される
    誘導孔が長手方向に沿って偶数個設けられ、かつ略U字
    状断面をなし溝幅が前記コードの外径よりも小さく形成
    された2つの溝が長手方向に沿って平行に設けられた押
    え板とからなり、前記溝の両側部内面は凹凸に形成さ
    れ、前記誘導孔に挿通した前記コードを前記溝内に圧入
    したとき、前記溝内の凹凸部で前記コードを係止する構
    成とした書類綴り用ファスナー。
  4. 【請求項4】 ファイル本体の背当板内側に屈曲自在な
    支持板を設け、該支持板の片面に請求項1〜3のいずれ
    かに記載のファスナーの押え板を固定し、かつ該押え板
    の誘導孔に対応させて前記支持板に穴を形成したことを
    特徴とする書類綴り用ファイル。
  5. 【請求項5】 背なしファイル本体の一端部を内側に折
    返して帯状の屈曲自在な支持部を形成し、該支持部の片
    面に前記請求項1〜3のいずれかに記載のファスナーの
    押え板を固定し、かつ該押え板の誘導孔に対応させて前
    記支持部に穴を形成したことを特徴とする書類綴り用フ
    ァイル。
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