JPH0547618Y2 - - Google Patents

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JPH0547618Y2
JPH0547618Y2 JP8109789U JP8109789U JPH0547618Y2 JP H0547618 Y2 JPH0547618 Y2 JP H0547618Y2 JP 8109789 U JP8109789 U JP 8109789U JP 8109789 U JP8109789 U JP 8109789U JP H0547618 Y2 JPH0547618 Y2 JP H0547618Y2
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resin
silicone rubber
thermosetting resin
rubber mold
mold
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、原型となるマスターモデルを基に
作製したシリコンゴム型に真空中において熱硬化
性樹脂を注入することによつてマスターモデルの
複製品である樹脂成型物を製作する真空注型機に
関する。
「従来の技術」 真空注型法による工業モデル樹脂成型法におい
ては、第4図に模式的に示すように、マスターモ
デル1を枠2内に固定し、その枠2内に、触媒を
混合して攪拌し、予備脱泡した型取り用のシリコ
ンゴム3aを流し込んでマスターモデル1を埋
め、その枠2を真空槽4内に入れてシリコンゴム
3aを脱泡させたのち、枠2をシリコンゴム3a
およびマスターモデル1とともに例えばオーブン
に入れて加熱してシリコンゴム3aを硬化させ、
その硬化したシリコンゴム3bをマスターモデル
1とともに枠2から取り出し、シリコンゴム3b
をメスで切開し、マスターモデル1を取り出し
て、母型となるシリコンゴム型5を得る。
そして、第5図に模式的に示すように、上記の
ようにして作製したシリコンゴム型5を真空槽6
内に配するとともに、ウレタン樹脂やエポキシ樹
脂などの熱硬化性樹脂の予備脱泡した主剤7aお
よび硬化剤7bを真空槽6内に配し、その主剤7
aと硬化剤7bを混合攪拌したのち、真空槽6内
を真空減圧状態にして熱硬化性樹脂7をシリコン
ゴム型5に注入し、その後、真空槽6内に空気を
入れて真空槽6内を大気圧に戻すことによつて熱
硬化性樹脂7をシリコンゴム型5の全体に行き渡
らせ、その後、熱硬化性樹脂7をシリコンゴム型
5とともに例えばオーブンに入れて加熱して熱硬
化性樹脂7を硬化させ、シリコンゴム型5を割つ
て樹脂成型物8を取り出し、液溜まり部分やバリ
を削り取つて仕上げをし、必要に応じて塗装や印
刷などの加工を行う。
このように第5図に模式的に示した真空注型法
においては、例えば、シリコンゴム型5は注入パ
イプを取り付けて真空槽6内に配し、熱硬化性樹
脂7はカツプ内で主剤7aと硬化剤7bを混合攪
拌し、その熱硬化性樹脂7をジヨーゴに流して上
記の注入パイプを通じてシリコンゴム型5に注入
する。
ところで、上記のカツプなどの混合攪拌部およ
びジヨーゴや注入パイプなどの流し込み部はプラ
スチツクまたはステンレスやアルミニウムなどの
金属によつて形成されて、熱硬化性樹脂7を混合
攪拌部から流し込み部を通じてシリコンゴム型5
に注入したとき、熱硬化性樹脂7は全部がシリコ
ンゴム型5に流れ込まずに必ず一部が混合攪拌部
や流し込み部に残存し、この残存樹脂が硬化する
と、これを混合攪拌部や流し込み部から剥離する
ことができなくなり、以後の主剤7aと硬化剤7
bの混合攪拌や熱硬化性樹脂7のシリコンゴム型
5への注入などに支障を生じる。
そこで、従来は、混合攪拌部や流し込み部に剥
離用の処置を施すことなく残存樹脂が硬化しない
うちに塩化メチレンなどの有機溶剤によつて混合
攪拌部や流し込み部を洗浄して残存樹脂を剥離す
るか、あるいは残存樹脂が硬化してもこれを剥離
することができるように一回の注型作業ごとにあ
らかじめ混合攪拌部や流し込み部に離型用スプレ
ーを吹き付けている。
「考案が解決しようとする課題」 しかしながら、上述したように混合攪拌部や流
し込み部に剥離用の処置を施すことなく残存樹脂
が硬化しないうちに有機溶剤によつて混合攪拌部
や流し込み部を洗浄して残存樹脂を剥離する場合
には、その洗浄剥離に多量の有機溶剤と多数の工
数を要するとともに、多量の有機溶剤を使用する
ことから作業環境の悪化をきたす不都合がある。
また、一回の注型作業ごとにあらかじめ混合攪拌
部や流し込み部に離型用スプレーを吹き付ける場
合も、手間と費用がかかるとともに、離型用スプ
レーとしてフロンガスを使用するので環境保護の
点で好ましくない。
そこで、この考案は、原型となるマスターモデ
ルを基に作製したシリコンゴム型に真空中におい
て熱硬化性樹脂を注入することによつてマスター
モデルの複製品である樹脂成型物を製作する真空
注型機において、混合攪拌部や流し込み部など、
熱硬化性樹脂が触れる部分に残存した樹脂を少な
い費用と工数で剥離することができるとともに、
剥離のために環境に対して悪影響を与えることが
ほとんどないようにしたものである。
「課題を解決するための手段」 この考案においては、特に真空注型機の熱硬化
性樹脂が触れる部分にフツ素樹脂被膜を施す。
「作用」 上記のように構成された、この考案の真空注型
機においては、フツ素樹脂被膜を介して真空注型
機の熱硬化性樹脂が触れる部分に樹脂が残存する
とともに、フツ素樹脂被膜は剥離性が良いので、
残存樹脂が硬化後、物理的に剥離あるいは残存樹
脂が硬化しないうちに有機溶剤によつて熱硬化性
樹脂が触れる部分を洗浄して残存樹脂を熱硬化性
樹脂が触れる部分のフツ素樹脂被膜から剥離する
際に、少量の有機溶剤と少ない工数によつて残存
樹脂を剥離することができるとともに、作業環境
の悪化もほとんど生じない。しかも、フツ素樹脂
被膜の剥離効果は永続性があるので、一回の注型
作業ごとにあらかじめ熱硬化性樹脂が触れる部分
に離型用スプレーを吹き付ける場合と比較して
も、手間や費用がかからないとともに、フロンガ
スの使用による環境破壊という問題も生じない。
「実施例」 第1図は、この考案の真空注型機の一例で、真
空槽11内に上下機構12によつて上下させるこ
とができる載置台13が設けられ、載置台13の
上方において真空槽11内に窓孔14aを有する
支持台14が取り付けられ、支持台14にカツプ
ホルダ15,16と攪拌装置17が取り付けら
れ、支持台14の窓孔14aにフランジ部18a
を有するジヨーゴ18が、そのフランジ部18a
が支持台14に支持される状態で挿入され、カツ
プホルダ15にカツプ19が配され、カツプホル
ダ16にカツプ20が配される。攪拌装置17
は、カツプ20内に挿入されて回転させられる攪
拌羽根17aを有する。
そして、第2図にカツプ19,20について示
すように、この例においては、カツプ19,20
の内面および外面、攪拌羽根17aの両面、ジヨ
ーゴ18の内面および外面、および第3図に示す
注入パイプ21の内面および外面に、フツ素樹脂
被膜22が施される。
このように構成された真空注型機によつてシリ
コンゴム型から樹脂成型物を製作するには、第3
図に示すようにテープ9によつて固定したシリコ
ンゴム型5に注入パイプ21を取り付け(具体的
には注入パイプ21はジヨイントによつてシリコ
ンゴム型5に取り付けられるが、第3図ではジヨ
イントが省略されている)、そのシリコンゴム型
5を真空槽11内の載置台13上に載置し、上下
機構12によつて上方に移動させて、注入パイプ
21をジヨーゴ18に接続するとともに、カツプ
19内に熱硬化性樹脂の主剤または硬化剤を投入
し、カツプ20内に逆に硬化剤または主剤を投入
し、真空槽11内を真空減圧状態にして主剤およ
び硬化剤を予備脱泡したのち、カツプ19を傾け
てカツプ19内の主剤または硬化剤をカツプ20
内に投入してカツプ20内の硬化剤または主剤と
混合し、攪拌羽根17aを回転させることによつ
て、その混合した主剤と硬化剤を攪拌し、さらに
真空槽11内を真空減圧下にした状態でカツプ2
0を傾けてカツプ20内の熱硬化性樹脂をジヨー
ゴ18に流して注入パイプ21を通じてシリコン
ゴム型5に注入し、その後、真空槽11内に空気
を入れて真空槽11内を大気圧に戻すことによつ
て熱硬化性樹脂をシリコンゴム型5の全体に行き
渡らせ、さらにシリコンゴム型5を真空槽11か
ら取り出し、例えばオーブンに入れて加熱して熱
硬化性樹脂を硬化させ、シリコンゴム型5を割つ
て樹脂成型物を取り出す。
この場合、熱硬化性樹脂の一部がカツプ19,
20、攪拌羽根17a、ジヨーゴ18および注入
パイプ21に残存し、この残存樹脂を硬化後、カ
ツプ19,20などから物理的に剥離するか、ま
たは、この残存樹脂が硬化しないうちに有機溶剤
によつてカツプ19,20などを洗浄して残存樹
脂を剥離するが、カツプ19,20などにはフツ
素樹脂被膜22が存在するとともに、フツ素樹脂
被膜22は剥離性が良いので、少量の有機溶剤と
少ない工程によつて残存樹脂を剥離することがで
きるとともに、作用環境の悪化もほとんど生じな
い。しかも、フツ素樹脂被膜22の剥離効果は永
続性があるので、一回の注型作業ごとにあらかじ
めカツプ19,20などに離型用スプレーを吹き
付ける場合と比較しても、手間や費用がかからな
いとともに、フロンガスの使用による環境破壊と
いう問題も生じない。
なお、カツプ19,20の外面などのように熱
硬化性樹脂が触れる可能性が少ない部分ないし硬
化した樹脂が残存したままでも特に支障がない部
分にはフツ素樹脂被膜22を施さなくてもよい。
「考案の効果」 上述したように、この考案によれば、真空注型
機の熱硬化性樹脂が触れる部分に剥離性の良いフ
ツ素樹脂被膜を施すので、熱硬化性樹脂が触れる
部分に残存した樹脂を硬化後あるいは硬化前に少
ない費用と工数で剥離することができるととも
に、剥離のために環境に対して悪影響を与えるこ
とがほとんどない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の真空注型機の一例を示す
図、第2図は、その要部の一つであるカツプの例
を示す断面図、第3図は、注型作業を示す斜視
図、第4図および第5図は、真空注型法による工
業モデル樹脂成型法におけるシリコンゴム型の作
製工程および樹脂成型物の製作工程を模式的に示
す図である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 型取り用のシリコンゴムをマスターモデルが固
    定された枠内に注入し、硬化させて作製したシリ
    コンゴム型に、主剤と硬化剤を混合攪拌した熱硬
    化性樹脂を真空減圧下において注入したのち、雰
    囲気を大気圧に戻して上記熱硬化性樹脂を上記シ
    リコンゴム型の全体に行き渡らせ、硬化させて樹
    脂成型物を製作するものにおいて、 上記熱硬化性樹脂が触れる部分にフツ素樹脂被
    膜が施された、 真空注型機。
JP8109789U 1989-07-10 1989-07-10 Expired - Lifetime JPH0547618Y2 (ja)

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JP8109789U JPH0547618Y2 (ja) 1989-07-10 1989-07-10

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JPH0320122U JPH0320122U (ja) 1991-02-27
JPH0547618Y2 true JPH0547618Y2 (ja) 1993-12-15

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