JPH0547557A - 永久磁石の着磁方法 - Google Patents

永久磁石の着磁方法

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JPH0547557A
JPH0547557A JP19763691A JP19763691A JPH0547557A JP H0547557 A JPH0547557 A JP H0547557A JP 19763691 A JP19763691 A JP 19763691A JP 19763691 A JP19763691 A JP 19763691A JP H0547557 A JPH0547557 A JP H0547557A
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Seiji Kojima
清司 小嶋
Shizuo Furuyama
静夫 古山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スピーカ等に使用される磁気回路に組み込ま
れるリング状磁石をラジアル方向に着磁する着磁方法に
関し、リング状磁石単品でしか着磁できず、着磁して後
に磁気回路に組み込まなければならないという課題を解
決し、リング状磁石を磁気回路に組み込んだままで着磁
を行うことが可能な永久磁石の着磁方法を提供すること
を目的とする。 【構成】 リング状磁石1を上端外周部に結合したセン
ターポール2をヨーク3内部に結合して磁気ギャップを
形成した磁気回路の上面に、リング状にコイルを巻回し
た巻線コイル5を軟磁性材料に設けたリング状の溝部に
はめ込んで固着した着磁装置の巻線コイル5端面がリン
グ状磁石1の端面に近接するように配置し、巻線コイル
5に通電することによってリング状磁石1をラジアル方
向に着磁することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスピーカなどに用いられ
る磁気回路の着磁方法に関するもので、特にリング状磁
石をラジアル方向に着磁する永久磁石の着磁方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の永久磁石の着磁方法について図面
を用いて説明する。図3は従来の永久磁石の着磁方法を
示す断面図であり、同図において11はリング状磁石、
14は上記リング状磁石11の内周部にはめ込まれた鉄
心A、15はリング状磁石11の外周部にはめ込まれた
鉄心B、12はリング状にコイルを巻回した巻線コイ
ル、13は上記巻線コイル12を内部に装着するリング
状の溝部を形成した磁気ヨークを示す。
【0003】このように構成することにより、リング状
磁石11は鉄心A14,鉄心B15,巻線コイル12を
内部に装着した磁気ヨーク13とで閉磁路を構成し、こ
の状態で巻線コイル12に直流電流を流すことにより巻
線コイル12から発生する磁界が磁気ヨーク13の磁気
モーメントを整列させて大きな磁界が発生し、閉磁路内
を例えば巻線コイル12の内側から外側へと磁界が流
れ、リング状磁石11は内側から外側方向へと着磁され
てラジアル着磁が行われる。また、上記直流電流を流す
方向を逆にすれば磁界は逆向きに発生しリング状磁石1
1は上述と逆の方向に着磁されるように構成されたもの
であった。
【0004】このようにラジアル着磁を施されたリング
状磁石11はセンターポールおよびヨークと組み合わさ
れてスピーカの磁気回路に用いることが提案されてい
る。この磁気回路は磁石の磁気利用効率を従来のものに
比べて大幅に改善することができ、磁石の重量を少なく
することができる画期的なものとして注目されているも
のである。
【0005】さらに、最近ではNd−Fe−B系磁石の
ラジアル異方性磁石が開発されており、この磁石は現時
点では市販の磁石としては最高の磁気特性を有する磁石
であり、Brは11〜12KGと大きく、保磁力IC
おおよそ13KOe以上と大きく、十分な着磁をするた
めには一般的には着磁磁界は保磁力ICの約3倍が必要
と言われ、おおよそ40KOeという高磁界が必要とな
る。しかしながら、上述のNd−Fe−B系焼結磁石に
限っては、保磁力発生機構がニュークリエイションタイ
プであるため初回の着磁磁界は小さくて済み、保磁力I
Cとほぼ同等の大きさの磁界強度で良い。とは言え、
十分な着磁をするためには少なくとも13KOe以上の
磁界が必要であり、また再着磁する場合には40KOe
の大きな磁界が必要である。
【0006】また、上述のような大きな保磁力ICを持
つ磁石を着磁する場合には図3に示す着磁方法では不十
分な場合があり、その場合には巻線コイル12と磁気ヨ
ーク13からなる着磁装置をもう一組用意し、リング状
磁石11の上面に配置して直流電流が流れる方向を逆に
して磁界を逆に発生させ、上下の着磁装置から発生する
磁界をリング状磁石11の内側で衝突させてリング状磁
石11の内側から外側へ発散するようにする方法があ
り、このような着磁方法は反発式と呼ばれ現在のところ
この方式が着磁磁界を一番大きくすることのできる方法
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の永久磁石の着磁方法ではリング状磁石11にラジアル
方向の着磁を行うためにはスピーカあるいはその磁気回
路にリング状磁石11を組み込んだ状態では着磁するこ
とができず、リング状磁石11単体かもしくはセンター
ポールに結合した状態で着磁を行って後に磁気回路に組
み込んでスピーカを組立てなければならないという課題
を有していた。
【0008】さらに、このようにして着磁されたリング
状磁石11は着磁装置から外されて本来の磁気回路内に
組み込まれるわけであるが、着磁されたリング状磁石1
1を磁気回路内に組み込む際にリング状磁石11からは
磁界が発生しているために強磁性体の粉末などを吸い付
けて不良の原因となりやすく、また磁気回路を構成する
ヨークに吸い付けて、所望の場所に配置することが困難
である。また、リング状磁石11は着磁の際の閉磁路か
ら取外す際に逆磁界が働いて減磁され、磁気回路内に組
み込んだ際に磁気特性の低いところで使う結果となり、
磁石本来の磁気特性を十分に使うことができないという
課題も併せもつものであった。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決し、リング
状磁石を磁気回路に組み込んだ状態でラジアル方向の着
磁を行うことが可能な永久磁石の着磁方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明による永久磁石の着磁方法は、リング状磁石を
上端外周部に結合したセンターポールを上面を開放した
有底状のヨーク内部に結合して磁気ギャップを形成した
磁気回路の上面に、リング状にコイルを巻回した巻線コ
イルを軟磁性材料に設けたリング状の溝部にはめ込んで
固着した着磁装置の上記巻線コイルが上記磁気回路のリ
ング状磁石の上面に近接するように配置し、着磁装置の
巻線コイルに電流を印加しリング状磁石にラジアル方向
の着磁を行う着磁方法としたものである。
【0011】
【作用】この着磁方法によってリング状磁石は磁気回路
の中に組み込まれた状態でこの上面に近接して配置され
た着磁装置に直流電流を流すことにより内部に固着した
巻線コイルから発生する磁界によってラジアル方向に着
磁される。
【0012】
【実施例】以下、本発明による永久磁石の着磁方法につ
いて図面を用いて説明する。図1は本発明の一実施例に
よる永久磁石の着磁方法を示す半断面図、図2は本発明
の着磁方法を用いて着磁したスピーカの磁気回路であ
り、(a)は平面図、(b)は正面半断面図である。
【0013】図1において1はリング状磁石、2は上記
リング状磁石を上端外周部に結合したセンターポール、
3は上面を開放した有底状のヨークであり内部の中央に
上記センターポール2を結合し、このヨーク3の上端内
周部とリング状磁石1の外周部との隙間に磁気ギャップ
4を形成したスピーカ用の磁気回路を構成している。ま
た、5は1.5mmの被覆銅線を22回巻回して形成した
巻線コイル、6は鉄製の磁気ヨークであり外径50mm,
高さ18mmで片面に内径14mm,外径30mm,深さ10
mmの溝を設け、この溝に上記巻線コイル5をエポキシ樹
脂と共に挿入して硬化させて固着している。
【0014】このように構成された着磁装置を図1に示
すように巻線コイル5の端面がリング状磁石1に近接す
るように配置し、巻線コイル5に8KAのパルス電流を
流してリング状磁石1をラジアル方向に着磁した。この
着磁装置を磁気回路から取外した後、磁気ギャップ4の
中心部の磁界強度を測定したところ7000Oeであっ
た。なお、この磁界強度の大きさはリング状磁石1とセ
ンターポール2を結合したものを従来の着磁方法で着磁
してからヨーク3と組み合わせた場合と比較して同等か
それ以上であり、十分な着磁が行われているものであ
る。
【0015】図2は上記本実施例に用いたスピーカ用の
磁気回路を示し、リング状磁石1は外形25mm,内径1
8mm,高さ6mmであり、磁気ギャップ4は1mm,ヨーク
3は外径36mm,高さ18mm,深さ14mmで構成した。
また、上記リング状磁石1はNd−Fe−B系のラジア
ル配向の焼結磁石であり、用いたロットの磁気特性はB
r=11.4KG,IC=14KOe,(BH)MAX
30MGOeのものである。
【0016】また、このような着磁方法は、着磁装置か
ら発生する磁界が磁気ヨーク6の磁気モーメントを整列
させて大きな磁界を閉磁路内に発生させるものであり、
この着磁方法による磁界は磁気ヨーク6の磁気モーメン
トをうまく使う方法である。この磁気ヨーク6の飽和磁
化は約22KGであるので22KOe以上の磁界強度の
場合には磁気ヨーク6の内部も透磁率1になり、磁界に
とっては磁気ヨーク6の外の空気中も同じように通り易
い状態になる。しかし、本実施例の図1に示すスピーカ
用の磁気回路に結合したリング状磁石1をラジアル方向
に着磁する場合には磁気ギャップ4があり、この磁気回
路の上面に着磁装置を配置し、巻線コイル5が発生する
磁界が小さな場合には閉磁路(すなわちセンターポール
2,ヨーク3,磁気ヨーク6)を磁界が通ることにな
り、リング状磁石1は着磁されない。しかし、巻線コイ
ル5が発生する磁界が大きな場合には磁気ギャップ4が
あってもたいした磁気抵抗とはならず、巻線コイル5が
発生する磁界は巻線コイル5の周り、すなわちリング状
磁石1と磁気ギャップ4とヨーク3の一部とセンターポ
ール2の一部と磁気ヨーク6を通り、リング状磁石1は
十分に着磁される。
【0017】上記の理論を確認するために、巻線コイル
5に1500Aのパルス電流を流したときに磁気ギャッ
プ4の中央部すなわち巻線コイル5の端面から3mm離れ
たところでの直径5mmの面積部分の平均の磁界強度は8
KOeであり、リング状磁石1を着磁するには低すぎて
不十分であった。そこでパルス電流を大幅に増やし、9
KAを流したときに平均の磁界強度は52KOeとな
り、リング状磁界1をラジアル方向に着磁するのに十分
な磁界強度であった。
【0018】以上のことから、リング状の巻線コイル5
に大きな直流電源を流して磁気ヨーク6の磁気モーメン
トの整列による磁界も入れて22KOe以上の磁界を発
生させると、この磁界はリング状の巻線コイル5の近傍
に形成されるためにこの磁界を使うことによってリング
状磁石1をラジアル方向に容易に着磁することができる
ものである。
【0019】
【発明の効果】このように本発明による永久磁石の着磁
方法は、リング状磁石を、磁気回路内に組み込んだ状態
で着磁することができるようになるために、その前の組
立て工程においては未着磁のリング状磁石を磁気回路に
組立てるために組立て易くなり、作業が簡素化できると
ともに不良が著しく減少し、さらに組立て後に着磁をす
るために減磁することがないなど多くの効果を得ること
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による永久磁石の着磁方法を
示す半断面図
【図2】(a)同実施例に使用したスピーカ用の磁気回
路の平面図 (b)同正面半断面図
【図3】従来の永久磁石の着磁方法を示す断面図
【符号の説明】
1 リング状磁石 2 センターポール 3 ヨーク 4 磁気ギャップ 5 巻線コイル 6 磁気ヨーク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リング状磁石を上端外周部に結合したセン
    ターポールを上面を開放した有底状のヨーク内部に結合
    して上記リング状磁石外周面とヨーク上端内周面との間
    に磁気ギャップを形成した磁気回路の上面に、リング状
    にコイルを巻回した巻線コイルを軟磁性材料に設けたリ
    ング状の溝部にはめ込んで固着した着磁装置の上記巻線
    コイルが上記磁気回路のリング状磁石の上面に近接する
    ように配置し、着磁装置の巻線コイルに電流を印加しリ
    ング状磁石にラジアル方向の着磁を行う永久磁石の着磁
    方法。
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