JPH0547476B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 本発明は、自動車等へ燃料を補給するガソリン
給油所に関する。

〔従来技術とその問題点〕

かかる給油所に備える給油装置でキヤノピイか
ら給油ホースを吊下げる懸垂式のものでは、油を
吐出する給油ノズルと給油量を表示する表示計と
は一定の距離をおいて離れている。そして、狭い
給油所の敷地を有効に生かすために複数の給油装
置の表示計は横一列に並べて建物やキヤノピイの
柱間に配設され、一方給油ノズルを吊下した各給
油装置は地形いつぱいにそれぞれに設けられるこ
とが多い。

すなわち、各給油装置の給油エリアとこれに対
応する表示計の位置関係はわかりにくく特に一見
の客にとつては一層困難をきわめるものである。

〔発明の目的〕

本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、
給油ノズルを吊下した給油装置と給油量表示計が
複数個設けられている場合でも、自己の自動車の
給油を受けるべき装置の表示計を複数の中から一
目で判別でき、しかもこの判別できる時期は給油
を開始する前からなので顧客に安心感と信頼感を
与えることができる給油所を提供することにあ
る。

〔発明の要点〕

しかしてこの目的は本発明によれば、複数の給
油装置を設けた給油所において、各給油エリアに
自動車が所定時間停止した場合これを検知する車
検知手段を各給油エリアに設け、該車検知手段の
検知信号で当該給油装置のものであることを顕示
する給油量表示計を壁等に取付けることにより、
達成される。

〔発明の実施例〕

以下、図面について本発明の実施例を詳細に説
明する。

第１図は本発明の給油所の実施例を示す外観斜
視図、第２図は同上ブロツク回路図で、給油所１
は複数のホース懸垂式の給油装置Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ
を備えたもので、キヤノピイ２から適宜な間隔で
各給油装置のホース収納装置３ａ，３ｂ，３ｃ，
３ｄが吊下げられている。

そして、該ホース収納装置３ａ〜３ｄは周知の
ごとく内部にホースリールとこれを回転駆動する
ホースリールモーター４、及びリールと連動する
ノズル位置検知器５を配設し、ホースリールから
給油ノズル７を有する給油ホース６を上下動自在
に吊下げた。図中８は給油ノズル７の近傍に設け
たホース上下動スイツチ、９は給油ホース６と地
下タンクとを結ぶ配管が通過するポンプ室で、こ
こで該配管に給油ポンプや流量計が取付けられ、
この給油ポンプにはポンプモーター１０が、流量
計には流量パルス発信器１７ａ〜１７ｄが取付け
られる。一方、各給油装置Ａ〜Ｄの給油量表示計
１１ａ，１１ｂ，１１ｃ，１１ｄは壁１２などに
一列に並設され、事務所１３などに設置する制御
装置１４を介して、該当給油装置の流量パルス発
信器１７ａ〜１７ｄと接続する。なお、本実施例
の場合、給油量表示計１１ａ〜１１ｄは、日字形
を基本形とする数字表示が可能な他に、文字や図
形等も表示できるように、プラズマデイスプレ
イ、その他きめの細かな表示セグメントからなる
ものを用いた。

前記制御装置１４は、これをPOSとして兼用
する場合もあり、マイクロコンピユータとして中
央処理装置（CPU）１４ａ，RAM，ROMによ
る記憶装置１４ｂ、及びクロツク装置１４ｃ等を
内蔵し、インターフエース１４ｄを介して、外部
機器と出入力信号を往来させるものである。

給油量表示計１１ａ〜１１ｄの近くに音声発生
器１５を設け、またホース収納装置３ａ〜３ｄの
下方の地上に形成される各給油エリアに、車検知
手段として重量若しくは光や音波による検知を利
用した車検知器１６ａ〜１６ｄを設置した。な
お、検知手段としては、各給油エリア全体を監視
するイメージセンサーのようなものをキヤノピイ
に取付けてもよい。

前記ノズル位置検知器５、この車検知器１６ａ
〜１６ｄ、流量パルス発信器１７ａ〜１７ｄ及び
ホース上下動スイツチ８の出力信号は制御装置１
４に導入され、制御装置１４からの出力信号はホ
ースリールモーター４、ポンプモーター１０、給
油量表示計１１ａ〜１１ｄ、音声発生器１５に導
入され、該制御装置１４には車検知器１６ａ〜１
６ｄのいずれか一つから車検知信号が導入された
時に、表示計１１ａ〜１１ｄの中の対応する表示
計を顕示させる手段が適宜構成されている。

次に第３図のフローチヤートにより動作につい
て説明すると、自動車が来所し、所員の誘導等に
より所定の位置に一定時間、例えば３秒停車した
時に当該給油エリアに配設された車検知器、例え
ば１６ａが車検知信号を制御装置１４に発する
（ステツプイ）。制御装置１４ではこれを受けて表
示計１１ａ〜１１ｄもしくはその中の特定のもの
に出力し、当該表示計が自動車が停車した給油エ
リアの給油装置の表示であることを顕示し、また
クロツク装置１４ｃにより計時を開始する（ステ
ツプロ）。

なお、自動車が給油エリアを通過しただけで所
定時間停止しない場合は車検知信号は発しないか
ら表示計の顕示はなされない。

ステツプロで計時が開始されてから所定時間内
（例えば10秒）にホース上下動スイツチ８の下降
スイツチが押されれば（ステツプハ）、再度表示
計１１ａの顕示が行われ、制御装置１４からの出
力でホースリールモーターが正転し給油ホース６
は下降する（ステツプニ）。

このように給油可能エリアまで給油ホース６の
給油ノズル７が下降すると（ステツプホ）、ノズ
ル位置検知器５がこれを検知し出力を制御装置１
４に発して、該装置１４の働きでホースリールモ
ーター４は停止し、また表示計１１ａの顕示が停
止し、さらにこれが帰零される。同時に制御装置
１４がポンプモーター１０を駆動し、給油装置Ａ
は給油可能状態となる（ステツプヘ）。この状態
で給油ノズル７を自動車の給油口に挿入し、これ
を開けば給油が行なわれ、流量パルス発信器１７
からの流量パルスは制御装置１４で給油量に演算
されて表示計１１ａに表示される。

給油終了後ホース上下動スイツチ８の上昇スイ
ツチを押せば（ステツプト）、制御装置１４の働
きにより再度表示計１１ａの顕示が行なわれ、ポ
ンプモーター１０が停止しホースリールモーター
４が逆転する（ステツプチ）。このようにして、
給油ホース３は上昇し、待機位置へ来たときにノ
ズル位置検知器５の出力によりホースリールモー
ター４が停止して上昇をやめる（ステツプリ、
ヌ）。

一方、前記ステツプロ、ハの段階で表示計１１
ａが顕示開始後10秒過ぎてもホース上下動スイツ
チ８の下降スイツチが押されなければこの顕示は
停止する（ステツプヲ）。このとき車検知器１６
ａの検知出力がなければ自動車は給油をしないで
既に移動したことになるのでそのまま動作はスツ
テプイに戻り、車が検知されればホース下降スイ
ツチが押されるか車が移動するかの判断が繰り返
され、その結果により前記したステツプに進む
（ステツプワ）。

なお、前記した表示計の顕示方法としては種々
考えられるが、代表例を示すと、下記の通りであ
る。

(i) 該当する表示計の点滅又は光量の増大 例えば当該給油エリアに対応する表示計の日字
セグメントや星印等の図形を順次点滅させたり光
量を倍増させたりする。

(ii) 他の表示計との相対関係による 例えば不使用の表示計はすべて消灯するか、地
色と同じ暗黒色にする。

(iii) 文字による表示 該当する表示計に、「READY」とか「準備完
了」とかの意味のある文字を表示するか、もしく
はリセツトを意味する０数字の羅列を行う。

(iv) 音声による表示 音声発声器１５から例えば「お客様の給油量は
○○機に表示します」などのメツセージを流す。

(v) 前記（）〜（）の組合せ 例えば該当表示計には点滅で表示し、不使用表
示計には図形若しくは文字で表示する等種々の組
合せが考えられる。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明の給油所は複数の給油
装置を設ける場合において、顧客は自己の自動車
の表示計を並列する中から一目で判別でき、しか
もこの判別できる時期は自動車を止めてから給油
が開始される前からなので、安心感と信頼感を得
ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の給油所の実施例を示す外観斜
視図、第２図は同上ブロツク回路図、第３図は動
作を示すフローチヤートである。 Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ……給油装置、１……給油所、
２……キヤノピイ、３ａ〜３ｄ……ホース収納装
置、４……ホースリールモーター、５……ノズル
位置検知器、６……給油ホース、７……給油ノズ
ル、８……ホース上下動スイツチ、９……ポンプ
室、１０……ポンプモーター、１１ａ〜１１ｂ…
…給油量表示計、１２……壁、１３……事務所、
１４……制御装置、１４ａ……中央処理装置、１
４ｂ……記憶装置、１４ｃ……クロツク装置、１
４ｄ……インターフエース、１５……音声発声
器、１６ａ〜１６ｄ……車検知器、１７ａ〜１７
ｄ……流量パルス発信器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数の給油装置を設けた給油所において、各
   給油エリアに自動車が所定時間停止した場合これ
   を検知する車検知手段を各給油エリアに設け、該
   車検知手段の検知信号で当該給油装置のものであ
   ることを顕示する給油量表示計を壁等に取付けた
   ことを特徴とする給油所。