JPH0547436A - 防水コネクタ用ハウジングおよびその製造方法 - Google Patents

防水コネクタ用ハウジングおよびその製造方法

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JPH0547436A JP20422191A JP20422191A JPH0547436A JP H0547436 A JPH0547436 A JP H0547436A JP 20422191 A JP20422191 A JP 20422191A JP 20422191 A JP20422191 A JP 20422191A JP H0547436 A JPH0547436 A JP H0547436A
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2083/00Use of polymers having silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only, in the main chain, as moulding material
    • B29K2083/005LSR, i.e. liquid silicone rubbers, or derivatives thereof

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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、防水シール用のリング状パッキン
をハウジングと一体的に形成した防水コネクタ用ハウジ
ングとその製造方法に関し、パッキンがハウジングから
脱落するおそれがなく、すぐれた防水性を有し、製造を
容易にすることを目的とする。 【構成】 ハウジング1の相手方コネクタを受入れる嵌
合枠2の嵌合面側の壁面(2a,2b)にリング状にプ
ライマー層3を形成し、その上に付加反応型液状シリコ
ーンゴム層を形成し、該シリコーンゴム層のプライマー
層3への加硫接着によりリング状パッキン4をハウジン
グと一体的に形成してある。付加反応型液状シリコーン
ゴム層の形成は、成形されたハウジング1を雌金型6と
リング状パッキンに相当する空所を雄金型7とセットし
て、二液混合型の液状シリコーンゴムを注入し、加圧お
よび加硫して成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雌,雄コネクタ間にリ
ング状パッキンを介在させるいわゆる防水コネクタに使
用される防水コネクタ用ハウジングおよびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】防水コネクタは雌,雄コネクタの嵌合面
に別部品としてのリング状パッキンを介在させるのが一
般的であるが、パッキンの装着が面倒であり、その作業
時に脱落しやすいなどの欠点がある。これを解消するた
め、図4のように雌コネクタaの嵌合枠bの内部にリン
グ状パッキンcを一体的に形成するか、あるいは図5の
ように雄コネクタdにおける雌コネクタa′に対する二
重嵌合枠eの内部にリング状パッキンc′を一体的に形
成すると共に、ゴム材に接着性のある材料を加えて該パ
ッキンc,c′に接着性をもたせて防水シール性をよく
することが知られている(特開昭63−221568号
公報)。しかし、ゴム材に接着性をもたせると、金型に
も接着してしまい、これを避けるため金型にフッ素コー
ティング等の表面処理を施しても耐久性がない等の問題
があり、実用化が困難であった。
【0003】また、合成樹脂製のコネクタハウジング
(以下、単にハウジングという)は、PBT,6ーナイ
ロン,6,6ーナイロンなどの熱可塑性樹脂製で、非強
化樹脂を使用するため、射出圧力、ゴムを加硫する
ための金型温度、加硫時間によってパッキンをハウジ
ングと一体成形する際に、ハウジングが変形したり、或
いはパッキン成形品にバリがでる、などの問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に着目してなされたもので、防水シール性がよく、成
形が容易なリング状パッキンを備えた防水コネクタ用ハ
ウジングおよびその製造方法を提供することを課題とす
る。もう一つの課題は、ハウジングの変形を防止し、成
形精度のすぐれたリング状パッキンを一体的に備えた防
水コネクタ用ハウジングを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、本発明の防水コネクタ用ハウジングは、請求項1に
記載したように、前部に相手方コネクタを受入れる嵌合
枠を有するハウジングであって、該嵌合枠の嵌合面側の
壁面にリング状にプライマー層を形成し、該プライマー
層上に付加反応型液状シリコーンゴム層を形成し、該シ
リコーンゴム層のプライマー層への加硫接着によりリン
グ状パッキンをハウジングと一体的に形成したことを特
徴とする。この防水コネクタ用ハウジングの製造は、請
求項2に記載したように、次の工程a)〜e): a)前部に相手方コネクタを受入れる嵌合枠を有するハ
ウジングの該嵌合枠の少なくとも嵌合面側の壁面にリン
グ状にプライマーを付着させる工程、 b)付着したプライマーを乾燥してリング状のプライマ
ー層を形成する工程、 c)このプライマー層付のハウジングを雌金型とリング
状パッキンに相当する空所を有する雄金型との間にセッ
トする工程、 d)該空所内に液状シリコーンゴムを注入して加硫接着
によりリング状パッキンを形成する工程、および e)雌,雄の金型をはずしてハウジングと一体的にリン
グ状パッキンが形成された成形品を取り出す工程 により行なわれる。
【0006】
【作用】リング状パッキンは、予めコネクタ用ハウジン
グに設けたプライマー層上にリング状に付加反応型液状
シリコーンゴム層を形成し、その加硫接着により形成さ
れるから、ハウジングと一体であり、脱落のおそれがな
く、良好な防水シール性が得られる。
【0007】
【実施例】図1(A),(B)において、1は合成樹脂
製の雄コネクタ用ハウジングであって、その外周には図
5に示すような相手方雌コネクタに対する嵌合枠2が設
けられている。このハウジング1は、6,6−ナイロ
ン、6−ナイロン、PBTなどの熱可塑性樹脂、あるい
はPF,PI,UPなどの熱硬化性樹脂により、予め所
望の形状に成形されている。また、ハウジング1は、前
述のように予め着色した状態で成形してもよいが、本実
施例では、樹脂材料の有する自然色で成形してある。
【0008】ハウジング1の上記嵌合枠2を含めた内外
表面にはプライマー層3が形成され、嵌合枠2の嵌合面
側の壁面、すなわち底部2aと立ち上り基部2bとの内
面に付加反応型液状シリコーンゴムより成るリング状パ
ッキン4がプライマー層3に加硫接着されてハウジング
1と一体的に形成されている。なお、1aおよび1b
は、ハウジング1に設けられた後述する液状シリコーン
ゴムに対する注入口と溢流口であって、両口1a,1b
内にはリング状パッキン4と一体の突起部5が残留して
いる。また、リング状パッキン4の内面には凸部4aと
凹部4bとからなる環状の凹凸面が形成され、相手方コ
ネクタに対する嵌合性および密着性をよくしてある。
【0009】付加反応型液状シリコーンゴムから成るリ
ング状パッキン4は、従来とは異なり防水性向上のため
の接着性を有する材料の添加を要しないので、成形金型
に接着したり、金型のフッ素コーティング処理といった
問題がない。また、ハウジング1と一体的に形成されて
いるから、ハウジング1への装着といった面倒な手間が
かからず、脱落のおそれがないので、確実な防水シール
性が得られる。
【0010】次に、リング状パッキン4をもつハウジン
グの製造方法について説明する。最初に、成形品である
ハウジング1を付加反応型液状シリコーンゴムに対する
プライマー液の中に浸漬し、嵌合枠2を含めてその内外
全表面にプライマーを付着させ、引き上げ後、常温常湿
で40〜50時間放置することにより、前記プライマー
層4を形成する。このプライマー層4は、リング状パッ
キン4のみを形成するためには、図1における嵌合枠2
の嵌合面側壁面である底部2aと立ち上り基部2bの内
面に環状に付着させれば足りる。しかし、付着作業の容
易性および自然色のハウジング1に対する着色の点か
ら、プライマー液中に浸漬してもよい。
【0011】本発明で使用するプライマー液は、一般式
(1):
【化1】 (式中、Xは炭素数2〜4の不飽和炭化水素、Rは炭素
数1〜5のアルキル基を表す。)で示されるオルガノポ
リシロキサンを主成分とし、この主成分と脂肪族炭化水
素例えばnーヘキサン,イソオクタンなどの溶剤および
縮合触媒から構成される混合物であり、DY39−06
7プライマー(東レダウコーニング製)などの市販品を
そのまま使用することができる。そして、ハウジング1
に着色する場合には、前記プライマー液に顔料をミクロ
分散させたものを用いる。顔料としては、例えばベンガ
ラ(茶)、群青(青)が使用される。
【0012】プライマー液に浸漬したハウジング1は、
引上げ後、前記常温常湿での乾燥処理により、空気中の
水分による一般式(1)のポリオルガノシロキオサンの
加水分解および縮合がはじまり、強固なプライマー層3
が形成される。また、プライマー液に予め顔料を配合し
たものは、プライマー層形成と同時にハウジング1全体
が所望の色に着色される。この着色は、上記プライマー
の縮合により堅牢で、剥離や褐色のおそれがなく、容易
に行うことができる。
【0013】次に、プライマー層3を形成したハウジン
グ1を図2(A)のように雌金型6と雄金型7にセット
し、型を締める。雄金型7の先端部にはリング状パッキ
ン4に対応する空所Vを形成するための環状凹部7aが
設けられ、また雌金型6には前記注入口1aと溢流口1
bに連通する位置に液状シリコーンゴム(生ゴム)の供
給路6aと溢流路6bが設けられている。金型の温度は
80〜150℃、好ましくは110〜130℃に予め設
定しておく。
【0014】次いで、供給路6aから雌、雄の金型6,
7間に液状シリコーンゴムを注入し、所定の条件で加硫
し、前記プライマー層3への接着と同時にリング状パッ
キン4を成形によりハウジング1と一体的に形成する。
【0015】液状シリコーンゴムとしては、付加反応型
シリコーンゴム、好ましくは二液混合型低温高速付加反
応型液状シリコーンゴムであって、かつオイルブリード
タイプのものが使用される。この二液混合型の付加反応
型液状シリコーンゴムは、A液とB液の二液から成る。
A液は、一般式(2):
【化2】 (式中、Rはメチル基またはフェニル基を表す。)で示
されるオルガノポリシロキサン(以下、単にビニルポリ
マーともいう)を主成分とする。B液は、一般式
(3):
【化3】 (式中、Rは前記と同じ意味をもつ。)で示されるオル
ガノポリシロキサン(以下、単に水素ポリマーともい
う)を主成分とする。
【0016】また、A液およびB液は、それぞれ少量の
フィラーと共に耐熱剤その他の添加剤を含有し、A液に
は前記ビニルポリマーと水素ポリマーの架橋重合のため
の白金触媒が配合されている。
【0017】図3は本発明によるハウジングの製造に使
用する装置の一例を示す概略説明図である。図におい
て、8はA液の貯槽、9は後述するC液の貯槽、10は
B液の貯槽を示す。A液とB液はポンプP1 とP3 によ
りラインR1 ,R3 を経て計量装置11に移送されて個
別に計量した後、射出装置12の作動により同時に混合
装置13に送り込まれ、ここで強制的に二液混合した
後、図2(A)に示すように雌.雄の金型6,7に射
出、注入される。
【0018】注入された上記二液混合型液状シリコーン
ゴムの加硫温度は80〜150℃、好ましくは110〜
130℃である。150℃より高温では母体であるハウ
ジング1が熱のため変形し、また、80℃より低温で加
硫する材料は、常温でも加硫してしまい、熱安定性が悪
い。加硫時間は、上記の加硫温度で、10〜120秒、
好ましいのは30〜90秒である。加硫時間が短いもの
は、常温でも加硫し、材料の安定性が悪く、長すぎるも
のはハウジングが変形しやすくなる。さらに、上記A液
とB液の粘度は、ともに300〜8000ポイズ、好ま
しいのは700〜5000ポイズである。粘度が低すぎ
ると、成形時にバリが発生しやすく、逆に高すぎると、
射出圧力によりハウジングが変形するおそれがある。な
お、射出成形圧力は、通常5〜50Kg/cm2に設定され
る。
【0019】上記のプライマー乾燥工程および加硫工程
により、液状シリコーンゴムの被着体であるハウジング
表面の−OH基とプライマー層上の−OH基同志の水素
結合により、被着体とプライマー層とが接着し、一方液
状シリコーンゴム中のSiH基とプライマー中のビニル
基との付加反応により液状シリコーンゴムとプライマー
が接着する。これにより、図2(B)に示すようにリン
グ状パッキン4がハウジング1に一体的に形成される。
【0020】最後に、雌、雄の金型6,7をはずしてハ
ウジング1と一体的にリング状パッキン4が形成された
成形品を取り出す。このリング状パッキン4は、前述し
た加硫・接着条件により、ハウジング1の変形を伴わ
ず、パッキンのバリがなく、成形しやすくて生産性にす
ぐれ、防水性能の良好なものが得られる。
【0021】リング状パッキン4に着色する場合には、
前記A液およびB液にC液を混合して射出成形する。C
液は着色顔料をシリコーンオイルに分散させたものであ
る。A液またはB液にシリコーンオイルを添加すると、
保存中に分離するおそれがあり、成形不良の原因とな
る。しかし、射出成形直前にA,Bの二液と混合するこ
とにより、上記の問題が解消するうえに、A,Bの二液
に対するC液の添加量を変えることにより、例えばA液
100容量%およびB液100容量%に対してC液を5
〜30容量%、好ましくは10〜20容量%を添加する
ことにより、含油量を簡単に調整し、加硫接着後表面に
油がにじみでた所望の色に着色されたリング状パッキン
が得られる。
【0022】C液の添加混合は、図3において前記A液
およびB液と共に貯槽9からC液をポンプP2 によりラ
インR2 を経て計量装置11に移送し、前記と同様に個
別に計量後、A,B,Cの三液を混合して射出成形すれ
ばよく、前記の加硫条件に従って加硫する。これによ
り、所望の色のリング状パッキンがハウジングと一体的
に形成される。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コネクタ用ハウジングの嵌合枠内に設けられるリング状
パッキンは、プライマー層上に形成した付加反応型液状
シリコーンゴム層を加硫接着することにより形成される
ので、パッキンがハウジングから脱落するおそれがな
く、確実な防水シールを行うことができる。成形に際
し、接着性のある材料を液状シリコーンゴムに別途に添
加する必要もないので、従来のように金型に接着するな
どの不具合もなく成形が容易であり、生産性も向上す
る。また、ハウジングの変形やリング状パッキンのバリ
がなく、熱安定性のよい製品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施例を示すコネクタ用ハ
ウジングの要部断面図、(B)はリング状パッキンの部
分拡大断面図である。
【図2】(A)は本発明の製造方法におけるハウジング
の金型へのセット状態を示す概略断面図、(B)はリン
グ状パッキンの成形状態を示す概略断面図である。
【図3】本発明を実施する装置の一例を示す概略説明図
である。
【図4】従来の防水コネクタにおける雌コネクタの一例
を示す断面図である。
【図5】従来の防水コネクタにおける雌,雄のコネクタ
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 雄コネクタ用ハウジング 2 嵌合枠 2a 底部 2b 立ち上り基部 3 プライマー層 4 リング状パッキン 6 雌金型 7 雄金型
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:36 4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部に相手方コネクタを受入れる嵌合枠
    を有するハウジングであって、該嵌合枠の嵌合面側の壁
    面にリング状にプライマー層を形成し、該プライマー層
    上に付加反応型液状シリコーンゴム層を形成し、該シリ
    コーンゴム層のプライマー層への加硫接着によりリング
    状パッキンをハウジングと一体的に形成したことを特徴
    とする防水コネクタ用ハウジング。
  2. 【請求項2】 次の工程a)〜e): a)前部に相手方コネクタを受入れる嵌合枠を有するハ
    ウジングの該嵌合枠の少なくとも嵌合面側の壁面にリン
    グ状にプライマーを付着させる工程、 b)付着したプライマーを乾燥してリング状のプライマ
    ー層を形成する工程、 c)このプライマー層付のハウジングを雌金型とリング
    状パッキンに相当する空所を有する雄金型との間にセッ
    トする工程、 d)該空所内に液状シリコーンゴムを注入して加硫接着
    によりリング状パッキンを形成する工程、および e)雌,雄の金型をはずしてハウジングと一体的にリン
    グ状パッキンが形成された成形品を取り出す工程 を含むことを特徴とする防水コネクタ用ハウジングの製
    造方法。
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JPH0768567A (ja) 樹脂成形品およびその製造方法

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