JPH054712Y2 - - Google Patents

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JPH054712Y2
JPH054712Y2 JP1984185103U JP18510384U JPH054712Y2 JP H054712 Y2 JPH054712 Y2 JP H054712Y2 JP 1984185103 U JP1984185103 U JP 1984185103U JP 18510384 U JP18510384 U JP 18510384U JP H054712 Y2 JPH054712 Y2 JP H054712Y2
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billet
heating
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coil
heater
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の属する技術分野〕 本考案は所定の形状寸法を有する被加熱材即ち
ビレツトが通電と通水とが行なわれる複数個のコ
イルからなるその加熱部の内部を搬送される間に
電磁誘導を利用して前記ビレツトを所定の温度に
加熱する誘導加熱装置即ちビレツトヒータに関す
る。この種のビレツトヒータにおいては、前記ビ
レツトがその加熱部の内部を所定の速度で搬送さ
れ、該加熱部の末端から外部に搬出された際に確
実に所定の温度に加熱されているとともに、前記
加熱部の内部において過熱のため連続的に搬送さ
れる前記ビレツトの相互に溶着を生じることのな
い如き加熱特性を有することが要求される。
〔従来技術とその問題点〕
この種のビレツトヒータにおいては一般には第
7図に示す如く、所定の形状寸法を有する被加熱
材即ちビレツト11は搬送用コンベヤ機構13に
よりピンチロール15を介して誘導加熱コイルを
内蔵する加熱部12の内側に敷設されたスキツド
レール14上を連続的に、前記加熱部12のビレ
ツトの入口側の始端からビレツトの出口側の末端
に至る間を所定の速度で搬送される間に所定の温
度に加熱され、前記加熱部12の末端附近で均熱
化された後ローラ16を介してビレツトシユータ
17上を落下する如くになつている。
また前記ビレツトヒータ加熱部12は、第8図
に示す如く非磁性質の支持体23により非金属の
コイルボツクス24内に保持され、所定の耐熱性
絶縁を施した中空導体21からなる加熱コイル2
2を複数個連続して同一軸上に配置した上、その
内面にキヤスタブルな耐火材料を全面的に被覆し
てなるライニング25を設けている。その際前記
加熱コイル22を高熱から保護するために前記導
体21の中空部の内部に冷却水を通して冷却を行
なう。
また前記の如く複数個連続して同一軸上に配置
されて加熱部12を構成する前記各コイル22は
第4図に示す如く、それぞれの端子を介して接続
導体6により相互に直列に接続され、かつ該直列
コイル体の両端に電源5より電力が供給される如
くになつているから、各コイル22には同一電流
が流れる。したがつて従来通常行なわれる如く前
記加熱部12の各コイル22を同一巻回数とする
と各コイル22の起磁力アンペアターンは同一と
なるから、それらの加熱力もほぼ等しくなる。
前記の如きコイル22により構成された従来の
ビレツトヒータの加熱部12の内部を、当該ビレ
ツトヒータの定格ビレツト処理量に従つて所定の
形状寸法のビレツト11を連続的に搬送して加熱
する場合、前記ビレツト11の目標加熱温度を通
常の鍛造用ビレツトの場合の如く1250℃とする
と、前記ビレツトヒータ加熱部12の内部を、当
該ビレツトヒータの定格ビレツト処理量に従つて
所定の形状寸法のビレツト11を連続的に搬送し
て加熱する場合、前記ビレツト11の目標加熱温
度を通常の鍛造用ビレツトの場合の如く1250℃と
すると、前記ビレツトヒータ加熱部12の加熱特
性は第5図に示す曲線の如くに、前記加熱部12
の末端においてビレツト11が所期の温度1250℃
になる如くに加熱部12に対する電源5の供給電
力を調整すれば良い。
しかし何らかの理由により前記ビレツトヒータ
におけるビレツト加熱処理量をその定格処理量よ
り低くする必要が生じた場合には、通常前記加熱
部12内を連続搬送されるビレツト11の搬送速
度をその分だけ低くし、かつ前記加熱部12に対
する電源5からの供給電力を前記ビレツトの低下
した搬送速度に見合う電力に低減して前記加熱部
12の末端におけるビレツト11の温度が前記加
熱目標温度1250℃になる如く加熱処理を行なうの
が一般である。
しかし従来の加熱コイル22からなる加熱部1
2を備えたビレツトヒータにおいては、前記ビレ
ツト11の加熱処理量を逓減して定格処理量のほ
ぼ2/3あるいはそれ以下の量にすると加熱部12
内を搬送されるビレツト11の速度が低くなり過
ぎて第6図の曲線が示す如く、前記加熱部12の
内部でビレツトが過熱されて1300〜1320℃にまで
上昇する個所が生じ、その結果相互に連続するビ
レツト11が溶着を起すという不都合を来すこと
になる。すなわち、加熱部12の内部を通過する
間に昇温したビレツト11は末端部において外気
に晒され外気温の影響を受ける。これに対して加
熱部の中間部分では外気の影響をほとんど受けな
い。定格量処理時には搬送速度が速くかつ投入電
力が大きいので末端部において外気に晒されても
ほとんど温度降下しないが(温度が下がる前に押
し出される)、定格量処理の2/3あるいはそれ以下
の部分量処理時にはビレツトの搬送速度が極端に
遅くかつ投入電力が小さいので、末端部で外気に
晒される時間が長くその放熱量が加熱量を上回つ
て無視できない温度降下が生じる。したがつて部
分量処理時にビレツトを出口で所定の温度(1250
℃)にするには前記放熱量を見込んだ電力を加熱
部12に投入しなければならず、それ故加熱部1
2の中間部分において所定温度以上に過熱されビ
レツト相互が溶着するのである。その結果従来の
加熱コイル22からなる加熱部12を備えたビレ
ツトヒータにおいては、そのビレツト処理量が定
格処理量の2/3あるいはそれ以下になると加熱処
理が不可能になるという欠点が生じる。
〔考案の目的〕
本考案は従来のビレツトヒータが有する前記の
如き欠点に鑑み、ビレツトの加熱処理量をその定
格加熱処理量のほぼ1/3程度まで低減しても加熱
部の内部を連続搬送加熱されるビレツト相互が溶
着を生ずるまで過熱される慮れのない、したがつ
てビレツトの加熱処理量の調整範囲の極めて広い
ビレツトヒータを提供することを目的とする。
〔考案の要点〕
前記の目的を達成するために本考案では首記の
ビレツトヒータにおいて、前記加熱部を構成する
前記複数個の加熱コイルを電気的に直列に接続
し、かつ前記加熱部のビレツトの入口側の始端部
と出口側の末端部とを除く中間部において少なく
とも1個のコイルの一部分に通水は行われるが通
電は行われない遊びコイルを形成することによ
り、前記加熱部の加熱能力を定格ビレツト処理量
より低い処理量に調整した場合にも、前記加熱部
の内部を連続搬送されるビレツト相互の溶着が防
止されかつビレツト自体の均熱化が行なわれる如
くにするものである。
〔考案の実施例〕
次に図面に表わされた実施例にもとづいて本考
案の詳細を説明する。
既に第7図に関して説明した如きビレツトヒー
タにおいて、その加熱部12においては第8図に
示す如く中空の導体21からなる加熱コイルが複
数個即ち第1図に示す本実施例の場合コイル1,
2,3及び4の4個がそれぞれの端子を介して接
続導体6により直列に接続され、かつ前記コイル
1,2,3及び4からなる直列体の両端に電源5
より電力が供給されることは従来のビレツトヒー
タの場合と同様である。しかし本考案のビレツト
ヒータにおいては第1図の実施例より明らかな如
く、前記加熱部12を構成するコイル1,2,3
及び4のうち前記加熱部の始端から第2番目に位
置するコイル2の一部分が、既述の如く冷却のた
めの通水は他のコイル1,3及び4と同様に行な
われるが、加熱作用のための通電は行なわれない
遊びコイル2bとして形成されている。したがつ
てこの場合通常のコイル1,3及び4とコイル2
の電力通電部分2aとによりビレツトに対する所
定の加熱力が得られる如くに計画され、一方各コ
イル1,2,3及び4の冷却は前記コイルの遊び
コイル2bをも含めて全コイルに通水を行なうこ
とによつて行なわれる。
前記の如き加熱部12を備えたビレツトヒータ
においては、前記加熱部12の内部を当該ビレツ
トヒータの定格ビレツト加熱処理量に従つて所定
の形状寸法を有するビレツトを連続的に搬送加熱
する場合の前記ビレツト加熱部12の加熱特性
は、第2図に示す如く前記コイル2の加熱有効部
分すなわち電力通電部分2aの末端附近において
ほぼ目標加熱温度1250℃に達した後前記コイル2
の遊びコイル2bの部分においてビレツト11の
均熱化が行なわれる。その後当該ビレツト11は
コイル3及び4によつて再び加熱され、加熱部1
2の末端において再び目標加熱温度1250℃に加熱
されるから、従来のビレツトヒータの如くその加
熱部の内部においてビレツトが過熱されて搬送途
中で相互に溶着を起す慮れはない。
またビレツトの加熱処理の量を前記加熱部12
の定格加熱処理量より減量する場合はビレツト1
1の前記加熱部12内の搬送速度を減速するとと
もに、前記加熱部12に対する供給電力を調整し
て該加熱部の末端においてビレツト11の温度が
目標加熱温度1250℃になる如くにする。その場合
の加熱部12の加熱特性は第3図に示す曲線の如
くになり、前記加熱コイル2の遊びコイル2bの
部分では1250℃より可なり低い温度で均熱化が行
なわれた後コイル3及び4により再び加熱されて
加熱部12の末端においてやはり1250℃のビレツ
ト温度が得られる。
以上の如くにして、ビレツトヒータの容量、被
加熱材であるビレツトの目標加熱温度に応じて前
記加熱部12に配置される複数個の加熱コイルの
うち遊びコイルを設ける加熱コイルの個数と位置
とを適宜選定することにより、当該ビレツトヒー
タの定格ビレツト処理量からほぼその1/3のビレ
ツト処理量に至るまでの広い範囲にわたつて連続
搬送されるビレツトの加熱部12の内部における
相互溶着を招くことなく所望のビレツト加熱処理
を行なうことができる。
〔考案の効果〕
本考案は以上に説明した如く、所定の形状寸法
を有する被加熱材即ちビレツトが通電と通水とが
行なわれる複数個のコイルを連続して同一軸上に
配置してなる加熱部の内部を搬送される間に電磁
誘導を利用して前記ビレツトを所定の温度に加熱
する誘導加熱装置即ちビレツトヒータにおいて、
前記加熱部を構成する前記複数個のコイルを電気
的に直列に接続し、かつ前記加熱部のビレツトの
入口側の始端部と出口側の末端部とを除く中間部
において少なくとも1個のコイルの一部分に通水
は行われるが通電は行われない遊びコイルを形成
することにより、前記加熱部の内部において連続
搬送されるビレツトの相互溶着を来す如き加熱を
防止しかつビレツトの均熱化を行ない得るととも
に、定格ビレツト処理量からその1/3の処理量に
至る広い範囲で前記加熱部の末端において当該ビ
レツトの目標加熱温度の得られる如く調整し得る
から技術的、経済的に著しく有利になる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のビレツトヒータの加熱部にお
けるコイル構成を示す概略図を、第2図及び第3
図は本考案のビレツトヒータの加熱部のそれぞれ
ビレツトの定格量処理の場合と部分量処理の場合
におけるビレツト加熱特性曲線を、第4図は従来
のビレツトヒータの加熱部におけるコイル構成を
示す概略図、第5図及び第6図は従来のビレツト
ヒータの加熱部のそれぞれビレツトの定格量処理
の場合と部分量処理の場合におけるビレツト加熱
特性曲線を、第7図は通常のビレツトヒータの概
略側面図を、また第8図は通常のビレツトヒータ
の加熱部の縦断面概略図を表わす。 1,2,3,4……コイル、2b……遊びコイ
ル、5……電源、6……接続導体、11……ビレ
ツト、12……加熱部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 所定の形状寸法を有する被加熱材即ちビレツト
    が通電と通水とが行われる複数個のコイルを連続
    して同一軸上に配置してなる加熱部の内部を搬送
    される間に電磁誘導を利用して前記ビレツトを所
    定の温度に加熱する誘導加熱装置即ちビレツトヒ
    ータにおいて、前記加熱部を構成する前記複数個
    のコイルを電気的に直列に接続し、かつ前記加熱
    部のビレツトの入口側の始端部と出口側の末端部
    とを除く中間部において少なくとも1個のコイル
    の一部分に通水は行われるが通電は行われない遊
    びコイルを形成してなることを特徴とするビレツ
    トヒータ。
JP1984185103U 1984-12-06 1984-12-06 Expired - Lifetime JPH054712Y2 (ja)

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JP1984185103U JPH054712Y2 (ja) 1984-12-06 1984-12-06

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JPS6199995U JPS6199995U (ja) 1986-06-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58131592U (ja) * 1982-02-27 1983-09-05 北芝電機株式会社 誘導加熱コイル

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JPS6199995U (ja) 1986-06-26

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