JPH0547085A - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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JPH0547085A
JPH0547085A JP3204266A JP20426691A JPH0547085A JP H0547085 A JPH0547085 A JP H0547085A JP 3204266 A JP3204266 A JP 3204266A JP 20426691 A JP20426691 A JP 20426691A JP H0547085 A JPH0547085 A JP H0547085A
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JP
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cassette
cam
holder
insertion window
tape
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JP3204266A
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English (en)
Inventor
Masao Oyama
正男 大山
Koji Yokota
浩嗣 横田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はテープレコーダ等の記録再生装置、
特にフロントローディング型の記録再生装置において、
記録再生中のテープカセットのテープが正常に回転して
いるか否か等をカセット挿入窓を通して容易に視認する
ことができるようにしたものである。 【構成】 筐体2のフロント面に設けたカセット挿入窓
3から挿入したテープカセット4を支持するカセットホ
ルダ5と、該カセットホルダ5をローディング、アンロ
ーディングさせるホルダ駆動装置6と、該ホルダ駆動装
置6によりローディングされたテープカセット4からテ
ープを引き出して回転ヘッドドラム7に巻き付けてテー
プの記録再生を行うメカデッキ8を備えた記録再生装置
1において、上記メカデッキ8上のテープカセット4の
上面をカセット挿入窓3から見やすくするために、メカ
デッキ8をカセット挿入窓3に向けて所定の仰角で傾斜
させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテープレコーダ等の記録
再生装置、特にフロントローディング型の記録再生装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】記録再生装置として、筐体のフロント面
に設けたカム挿入窓から挿入したテープカセットを支持
するカセットホルダと、該カセットホルダを移動させる
ホルダ駆動装置と、該ホルダ駆動装置によりカセットホ
ルダと共に移動してきたテープカセットからテープを引
き出して回転ヘッドドラムに巻き付けて、該ドラムの周
面を走行させながらテープの記録再生を行うメカデッキ
とを備えていて、上記カセット挿入窓からテープカセッ
トを挿入するとホルダ駆動装置により、カセットホルダ
が、先ず筐体内に引き込まれるように水平方向に移動
し、しかるのちに垂直方向に移動して、テープカセット
をメカデッキ上の所定の位置にセット(ローディング)
するようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
記録再生装置にあっては次に述べるような問題点があっ
た。
【0004】(1)カセット挿入窓に対してメカデッキ
を直角つまり水平に配置していたために、カセット挿入
窓を通して記録再生中のテープカセットの上面のラベル
を見たり、或はテープが正常に回転しているか否かを視
て確認すること、つまり視認することが視角的に難し
い。
【0005】(2)カセット挿入窓には扉が設けられて
いて、テープカセットを出入するとき以外はカセット挿
入窓を閉じて、カセット挿入窓から塵埃等が侵入するの
を防止しているのであるが、従来は扉開閉機構を使用し
て、扉の開閉を行っていたために、そのぶん記録再生装
置の部品点数が増え、構造が複雑になり、かつコストも
高くなる。
【0006】(3)ホルダ駆動装置は所謂パンタグラフ
方式やラックアンドピニオン方式が採用されていたため
に部品点数が増え、構造が複雑になり、コストも高くな
る。
【0007】本発明は上記従来の(1),(2),
(3)の問題点を解決することを目的として為されたも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)記録再生装置の筐体のフロント面に設けたカセッ
ト挿入窓から挿入したテープカセットを支持するカセッ
トホルダと、該カセットホルダを移動させるホルダ駆動
装置と、該ホルダ駆動装置により、カセットホルダと共
に移動してきたテープカセットからテープを引き出して
回転ヘッドドラムに巻き付けてテープの記録再生を行う
メカデッキを備えた記録再生装置において、上記メカデ
ッキ上のテープカセットの上面をカセット挿入窓から見
やくするために、メカデッキをカセット挿入窓に向けて
所定の仰角で傾斜させた。
【0009】(2)請求項1の記録再生装置において、
カセット挿入窓に、常時は、該カセット挿入窓を閉じて
いて、テープカセット挿入時又はテープカセット排出時
に、該テープカセットにより押圧されて回動して、カセ
ット挿入窓を開く、透明な開閉扉を設けた。
【0010】(3)請求項1の記録再生装置において、
ホルダ駆動装置を、回転カムと、該回転カムにより駆動
されて、カセットホルダを水平方向に移動させたのち
に、垂直方向に移動させる回動アーム機構とで構成し
た。
【0011】
【作用】
(1)カセット挿入窓側に向けてメカデッキを所定の仰
角で傾斜させたので、メカデッキ上のテープカセットの
上面は、上記メカデッキの傾斜角度ぶんカセット挿入窓
と対向した状態になり、カセット挿入窓を通して、テー
プカセットの上面が見やすいものになる。
【0012】(2)テープカセットをカセットホルダ内
に挿入する際にテープカセットの先端部で開閉扉が押さ
れて回動し、該開閉扉は開いた状態になって、テープカ
セットはカセットホルダ内に挿入される。
【0013】そして、カセットホルダへのテープカセッ
トの挿入が完了すると開閉扉はテープカセットによる押
圧を解除されて戻り回動し、カセット挿入窓を閉じた状
態に保つ。
【0014】また、記録再生終了後、カセットホルダが
上昇する際も、テープカセットで開閉扉が押されて回動
し、開閉扉は開いた状態になり、カセットホルダからテ
ープカセットが完全に取り出されると、開閉扉はテープ
カセットによる押圧を解除されて戻り回動し、カセット
挿入窓を閉じた状態に保つ。
【0015】(3)ホルダ駆動装置の回転カムを回転さ
せると、該回転カムの回転により、回動アーム機構が作
動して、先ずカセットホルダを筐体内に、引き込み、し
かるのちカセットホルダを垂直方向に回動させて、カセ
ットホルダ内のテープカセットをメカデッキ上の所定位
置に載置する。
【0016】
【実施例】次に本発明を図面を参照して説明する。
【0017】図1において1は本発明のフロントローデ
ィング型の記録再生装置であり、該記録再生装置1は、
筐体2のフロント面に設けたカセット挿入窓3から挿入
したテープカセット4を支持するカセットホルダ5と、
該カセットホルダ5を移動させるホルダ駆動装置6と、
該ホルダ駆動装置6により、カセットホルダ5と共に移
動してきたテープカセット4をカセットローディング位
置に支持すると共に、該テープカセット4からテープを
引き出して回転ヘッドドラム7に巻き付けて、該テープ
を走行させながら記録再生を行うメカデッキ8とを備え
ている。
【0018】上記メカデッキ8は、記録再生中のテープ
カセット4のテープが回転している様子等を上記カセッ
ト挿入窓3を通して外部から見えやすくするために、カ
セット挿入窓3に向けて略5°の仰角で傾斜させた状態
で筐体2内に取り付けられている。
【0019】また、上記カセット挿入窓3には、常時は
該カセット挿入窓3を閉じていて、テープカセット4の
挿入時又はテープカセット4のアンローディング時に、
該テープカセット4により押圧されて回動して、カセッ
ト挿入窓3を開く、開閉扉9が設けられている。
【0020】上記開閉扉9は透明プラスチックで横長の
矩形状に作られていて、上端側に設けた枢支軸10によ
り窓枠に回動自在に取り付けらていると共に下端側には
筐体2の内側に向けて折曲する被押圧部11が設けられ
ていて、スプリング12のばね力で開閉扉9はカセット
挿入窓3を常時は閉じた状態に維持するようになってい
る。
【0021】そして、テープカセット4を挿入する際に
は、該テープカセット4の先端面で上記開閉扉9の前面
を押圧して、開閉扉9を開き、テープカセット4がカセ
ットホルダ5内に完全に挿入され、テープカセット4に
より押圧が解除されると、開閉扉9はスプリング12の
ばね力で復帰して、カセット挿入窓3を閉じるようにな
っている。
【0022】また、アンローディング時には、カセット
ホルダ5と共にテープカセット4が上昇してくると、該
テープカセット4の上面が上記被押圧部11を押圧して
開閉扉9を開くようになっている。
【0023】また、上記ホルダ駆動装置6は、回転カム
21と、該回転カム21により回動操作される回動アー
ム機構22とを備えている。
【0024】上記回転カム21は後記するカム係合ピン
の仕切壁への乗り上げを容易にするために、ばね30に
より軸方向に移動可能で、かつ、回転自在に軸23に取
り付けられていると共に、外周部にはギャ24が形成さ
れている。
【0025】そして、上記ギャ24に噛合している小ギ
ャ25、該小ギャ25のギャ軸26、該ギャ軸26に取
り付けられているプーリ27、該プーリ27に一端側を
懸架されたエンドレスベルト28を介してモータ29に
より回転駆動されるようになっている。
【0026】上記回転カム21の外側面には上記回動ア
ーム機構22を操作するためのアーム機構操作用のカム
溝31が形成されていると共に、内側面には後記するス
ライダを操作するためのスライダ操作用の第1,第2カ
ム溝32,33が形成されている。
【0027】上記アーム機構操作用のカム溝31は軸2
3を中心として、同心円状に形成された非操作領域34
と、該非操作領域34に連続して形成されていて、徐々
に縮径する引込領域35と、該引込領域35に連続して
形成された回動領域36とからなっている。
【0028】上記非操作領域34は文字通り回動アーム
機構22を操作せず、後に述べるスライダ64の第2カ
ム係合ピン91を上記スライダ操作用の第1カム溝32
から第2カム溝33内に移行させるために必要な回転カ
ム21の回転領域である。また、上記引込領域35はカ
セットホルダ5を筐体2内へ引き込むための領域であ
り、上記回動領域36は上記引込領域35により筐体2
内に引き込まれたカセットホルダ5をメカデッキ8に向
けて回動させるための領域である。
【0029】次に回動アーム機構22について述べる。
回動アーム機構22は図1及び図2に示したように上記
カセットホルダ5を支持している左右一対の第1アーム
41,41と、これら第1アーム41,41及びこれに
取り付けられているカセットホルダ5をローディング、
アンローディング方向に回動させるための左右一対の第
2アーム42,42と、上記第1アーム41,41及び
これに取り付けられているカセットホルダ5をカセット
挿入方向及びカセット排出方向にスライドさせるための
左右一対の第3アーム43,43と、これら第3アーム
43,43と上記回転カム21を連繋する第4アーム4
4とからなっている。
【0030】上記左右一対の第1アーム41,41は一
端部がそれぞれカセットホルダ5の左右両側部にビス4
5等で結合されていると共に、他端部は連結軸46で連
結されていて、該連結軸46の両端部は左右一対のアー
ム支持フレーム47,47に設けた横長状の軸受孔4
8,48に挿入されている。
【0031】そして上記軸受孔48,48の長さの範囲
内で、カセットホルダ5をカセット挿入方向又はカセッ
ト排出方向にスライドさせることができるようになって
いると共に、連結軸46を支点にして、カセットホルダ
5をローディング方向又はアンローディング方向に回動
させることができるようになっている。
【0032】また左右一対の第2アーム42,42は一
端部が、上記アーム支持フレーム47,47に取り付け
た軸49の両端部に回動可能に枢支されていると共に、
他端部には横長状のロッド受孔50,50が設けられて
いる。
【0033】上記ロッド受孔50,50にはロッド51
が取り付けられていて、該ロッド51は上記第1アーム
41,41の中央部に設けた縦長状のロッド受孔52,
52を貫通している。
【0034】従って、上記第2アーム42,42を軸4
9を中心にして下方に回動させれば上記ロッド51で押
されて、第1アーム41,41及びこれら第1アーム4
1,41の一端部に取り付けられているカセットホルダ
5は下方に向けて回動する。
【0035】上記左右一対の第3アーム43,43は軸
53により上記第2アーム42,42に回動可能に取り
付けられていると共に、一端部には上記第1アーム4
1,41の連結軸46を、該連結軸46に作用する捩り
コイルスプリング54のばね力に抗して軸受孔48の一
端側に押し付ける軸押圧部55が設けられている。
【0036】また、上記第3アーム43,43の他端部
には次に述べる第4アーム44とのアーム係合ピン56
が設けられている。
【0037】上記第4アーム44の一端部には、長孔状
のピン受孔57が形成されていて、該ピン受孔57に上
記第4アーム44のアーム係合ピン56が挿入されてい
ると共に、他端部は軸58により回動可能にアーム支持
フレーム47に取り付けられている。
【0038】また、上記第4アーム44の略中央部には
第1カム係合ピン59が設けられていて、該第1カム係
合ピン59は上記回転カム21の外側面に設けたアーム
機構操作用のカム溝31内に挿入されている。なお、6
0は第2アーム42と第3アーム43に設けたスプリン
グ係止部61,62に、それぞれ一端部と他端部を係止
されたコイルスプリングである。
【0039】ホルダ駆動装置6は以上説明したような構
成であって、図2に示したように、アーム機構操作用の
カム溝31の非操作領域34の端部に上記第4アーム4
4の第1カム係合ピン59が位置している状態において
は第4アーム44は軸58を中心にして上方に向けて最
大限に回動していて、アーム係合ピン56を介して、第
3アーム43,43を図2の反時計方向に回動させてい
て、軸押圧部55で第1アーム41,41の連結軸46
を捩りコイルスプリング54のばね力に抗して軸受孔4
8の一端側に押し付け、第1アーム41,41及び、こ
れら第1アーム41,41の先端部に取り付けられてい
るカセットホルダ5をカセット挿入窓3側に向けてスラ
イドさせた状態に維持している。
【0040】一方、コイルスプリング60のばね力によ
り回動力を付与された第2アーム42,42は軸49を
中心にしてロッド51がアーム支持フレーム47に設け
たストッパー63に当接するまで反時計方向に回動し、
カセットホルダ5をカセット挿入窓3に臨む位置に支持
している。
【0041】この状態でカセット挿入窓3からカセット
ホルダ5内にテープカセット4を挿入すると、次に述べ
るスライダ64がスライドしてホルダ駆動装置6のモー
タ29のスイッチが入る。
【0042】モータ29のスイッチが入り回転カム21
が反時計方向に所定の角度回転し、図3に示したよう
に、カム溝31の引込領域35が第1カム係合ピン59
の位置にくると、これらカム溝31の引込領域35と第
1カム係合ピン59の協働により第4アーム44が軸5
8を中心に反時計方向に回動すると共に、アーム係合ピ
ン56により第3アーム43,43が軸53を中心にし
て時計方向に回動し、軸押圧部55による第1アーム4
1,41の連結軸46の押圧を解除するので連結軸46
は捩りコイルスプリング54のばね力で押圧され、軸受
孔48の他端側に移動し、第1アーム41,41及びそ
の先端に取り付けられているカセットホルダ5を上記軸
受孔48の長さの範囲内で筐体2内に引き込む。
【0043】回転カム21が更に反時計方向に回動し、
図4に示すように、カム溝31の回動領域36が第1カ
ム係合ピン59の位置にくると、これらカム溝31の回
動領域36及び第1カム係合ピン59の協働より、第1
アーム41,41及び第3アーム43,43を介して第
2アーム42,42が軸49を中心にして時計方向に回
動する。
【0044】第2アーム42,42が時計方向に回動す
ると、これら第2アーム42,42の先端に取り付けら
れているロッド51により押し下げられて第1アーム4
1,41が連結軸46を中心にして時計方向に回動し、
カセットホルダ5を下降させる。
【0045】回転カム21が時計方向に更に回転して図
5に示したようにカム溝31の回動領域36の末端部が
第1カム係合ピン59の位置にきたとき、第4アーム4
4は最大限、下方に向けて回動され、カセットをメカデ
ッキ上にローディング状態に支持するのである。
【0046】次に上記スライダ64及び該スライダ64
を駆動するために回転カム21の内側面に設けたスライ
ダ操作用の第1,第2カム溝32,33について説明す
る。
【0047】上記スライダ64は図6に示したように上
記左右一対のアーム支持フレーム47,47のうちの一
方のアーム支持フレームの側面に重合された側板71
と、該側板71の上端に設けられた天板72とからなっ
ていて、該天板72には、カセットホルダ5内に挿入し
たテープカセット4の先端面が当接するカセット当接部
73が設けられている。
【0048】上記側板71,71には横長状の第1,第
2,第3スライドガイド孔74,75,76が形成され
ていて、第1スライドガイド孔74にはアーム支持フレ
ーム47に設けたガイドピン77が挿入されていると共
に、第2スライドガイド孔75には軸26が、第3スラ
イドガイド孔76にはカム軸23が挿入されている。
【0049】そして、図9に示したようにテープカセッ
ト4の先端で上記カセット当接部73を押圧するとスラ
イダ64は上記スライドガイド孔の長さの範囲内で水平
方向にスライドし、上記第3スライドガイド孔76の近
傍に設けたレバー押圧面79でスイッチ操作レバー80
を押圧し、該スイッチ操作レバー80によるカセットア
ウトスイッチ81の押圧を解除するようになっている。
【0050】上記スイッチ操作レバー80は上端部が軸
82により、上記スライダの第1スライドガイド孔74
を通して、アーム支持フレーム47に回動可能に枢支さ
れていると共に、中央部には上記回転カム21の周面の
レバー操作面83(該レバー操作面83は回転カム21
の外周のギャ24に並べた状態で設けられている。)に
接触するカム接触ローラ84が設けられ、下端部には上
記スライド81のスイッチングレバー85に接触するレ
バー押圧部86が設けられている。
【0051】そして、上記スイッチ操作レバー80は捩
りコイルスプリング87で回動力を付与されていて、上
記カム接触ローラ84は上記レバー操作面83に、また
レバー押圧部86はスイッチングレバー85に圧着され
ている。
【0052】上記レバー操作面83は大径のスイッチ押
圧解除部89と、小径のスイッチ押圧部90とからなっ
ていて、上記スイッチ押圧部90に上記カム接触ローラ
84が接触している状態においてはスイッチ操作レバー
80は捩りコイルスプリング87のばね力でカセットア
ウトスイッチ81を押圧した状態になっていて、回転カ
ム21が回転して、上記小径のスイッチ押圧部90から
大径のスイッチ押圧解除部89にカム接触ローラ84が
乗り上げるとスイッチ操作レバー80によるカセットア
ウトスイッチ81の押圧は解除された状態になるのであ
る。
【0053】91は次に述べるスライダ操作用の第1,
第2カム溝32,33に係合させるためにスライダ64
の左右の側板71,71に設けられた第2カム係合ピン
であり、該第2カム係合ピン91は上記第2スライドガ
イド孔75と第2スライドガイド孔76との間に設けら
れている。
【0054】次に回転カム21の内側面に設けたスライ
ダ操作用の第1,第2カム溝32,33について説明す
る。
【0055】上記第1カム溝32は図7に示すように第
1仕切壁101と第2仕切壁102との間に形成されて
いる。
【0056】また、第2カム溝33は第2仕切壁102
と第3仕切壁103との間に形成されている。
【0057】上記第2カム溝33はカム軸23に中心に
して同心同状に形成された非操作領域104と、該非操
作領域104に連続して形成されていて徐々に拡径する
引込領域105と、該引込領域105に連続して形成さ
れた排出領域106とからなっている。
【0058】上記第2カム溝33の非操作領域104は
上記回転カム21の外側面に設けたアーム操作用のカム
溝31の回動領域36に対応させて形成されていて、上
記回動領域36でカセットホルダ5を回動させていると
きは、スライダ64を操作しない。
【0059】また引込領域105は上記アーム機構操作
用のカム溝31の引込領域35に対応させて形成されて
いて、上記引込領域35でカセットホルダ5の引き込み
を行うのと並行して、スライダ64を引き込み方向に移
動させるようになっている。
【0060】また排出領域106は上記アーム機構操作
用のカム溝31の非操作領域34に対応させて形成され
ていて、所謂アンローディング時にカセットホルダ5が
上方に向かって回動されたのち、スライダ64をカセッ
ト挿入窓3側に向かって移動させて、テープカセット4
の一部をカセット挿入窓3から押し出すようになってい
る。
【0061】なお、107はスライダ64の第2カム係
合ピン91を第1カム溝32から第2カム溝33へ移行
させるため、第2仕切壁102に形成された傾斜面であ
る。
【0062】次に回転カム21による回動アーム機構2
2の操作とスライダ64の操作を関連ずけ、実施例の記
録再生装置の作用を説明する。
【0063】先ず図2に示した回転カム21の外側面に
設けたアーム機構操作用のカム溝31の非操作領域34
の端部に第1カム係合ピン59が位置し、カセットホル
ダ5がカセット挿入窓3が臨んでいる状態においては、
回転カム21の内側面に設けたスライダ操作用の第1,
第2カム溝32,33は図8に示した位置にあり、スラ
イダ64はカセット挿入窓3側に最大限移動した状態に
なっている。
【0064】そして、図8に示す状態においてカセット
ホルダ5にテープカセット4を挿入し、該テープカセッ
ト4でスライダ64を押圧すると、スライダ64はスラ
イドし、図9に示したように、レバー押圧面79でスイ
ッチ操作レバー80のカム接触ローラ84を押圧し、該
スイッチ押圧レバー80によるカセットアウトスイッチ
81の押圧を解除する。このとき、スライダ64の側板
71に設けた第2カム係合ピン91は第1カム溝32内
に侵入する。
【0065】カセットアウトスイッチ81の押圧が解除
されるとホルダ駆動装置6のモータ29の電源が入り、
回転カム21が回転する。回転カム21が回転すると、
カセットアウトスイッチ81はスライダ64のみなら
ず、上記レバー操作面83のスイッチ押圧解除部90に
よっても押圧解除状態に保たれる。
【0066】回転カム21が回転しても、回転カム21
の外側面のアーム機構操作用のカム溝31の非操作領域
34内に第1カム係合ピン59が位置しているので、回
動アーム機構22は回転カム21の外側面のアーム機構
操作用のカム溝31で操作されることはない。
【0067】そして、この間、回転カム21の内側面に
おいては図9〜図13に示したように回転カム21の回
転により、第2カム係合ピン91は第1仕切壁101に
沿いながら第2仕切壁102の傾斜面107を乗り越え
て第1ガイド溝32から第2カム溝33の引込領域10
5内に侵入する。
【0068】回転カム21が更に回転すると、該回転カ
ム21の内側面においては上記第2カム溝33の引込領
域105で第2カム係合ピン91を操作してスライダ6
4の引き込みを行うと同時に、回転カム21の外側面で
はスライダ操作用のカム溝31の引込領域35で第1カ
ム係合ピン59を操作してカセットホルダ5の引き込み
を行う。
【0069】回転カム21が更に回転すると、図14に
示したように、回転カム21の内側面においては上記第
2カム溝33の非操作領域104でスライダ5は非操作
状態になりスライダ64のスライドは停止する。
【0070】一方、回転カム21の外側面ではカム溝3
1の回動領域36で第1カム係合ピン59が操作され
て、カセットホルダ5は下降し、該カセットホルダ5内
のテープカセット4のリッドは自動的に開けられてメカ
デッキ8上に支持された状態になる。
【0071】そして、テープカセット4内のテープはメ
カデッキ8のテープローディングポスト等により回転ヘ
ッドドラム7の周面に巻き付けられて記録再生が行われ
る。
【0072】記録再生終了後、イジェクト釦を押すと、
ホルダ駆動装置6のモータ29のスイッチが入り、回転
カム21は上述のローディング時と逆方向に回転し始め
るが、回転カム21の内側面において、図14に示すよ
うに第2カム溝33の非操作領域104内に第2カム係
合ピン91が位置している場合には、スライダ64は動
かないが、回転カム21の外側面においてはアーム機構
操作用のカム溝31の回動領域36で第1カム係合ピン
59が操作されて、カセットホルダ5が上昇し、該カセ
ットホルダ5内に収容されているテープカセット4の上
面で開閉扉9の被押圧部11が押圧され、該開閉扉9は
筐体内側へ所謂逃げ回動し、カセット挿入窓3が開かれ
た状態になる。
【0073】回転カム21が更に回転すると図15に示
すように、回転カム21の内側面では第2カム溝33の
非操作領域104に連続する引込領域105で第2カム
係合ピン91が操作されてスライダ64をカセット挿入
窓3側に向けて僅かにスライドさせる。
【0074】このとき、回転カム21の外側面ではスラ
イダ操作用のカム溝31の引込領域35で第1カム係合
ピン59を操作してカセットホルダ5をカセット挿入窓
3側に向けてスライドさせる。
【0075】回転カム21が更に回転すると、図16〜
図17に示すように、回転カム21の内側面においては
第2カム溝33の引込領域105に連続する排出領域1
06で第2カム係合ピン91を操作してスライダ64を
カセット挿入窓3側に向けてスライドさせ、カセットホ
ルダ5内のテープカセット4の一部をカセット挿入窓3
から押し出すのである。
【0076】このとき、スライダ64によるスイッチ操
作レバー80の押圧は解除されるが、該スイッチ操作レ
バー80は依然として、レバー操作面83のスイッチ押
圧解除部90によって押圧解除状態に保たれている。
【0077】そして、回転カム21が更に回転し、図1
8に示すように回転カム21の内側面においては第1カ
ム溝32が第2カム係合ピン91の位置に戻された状態
になるとスイッチ操作レバー80のカム接触ローラ84
がレバー操作面83のスイッチ押圧部89上に嵌まり込
んで、カセットアウトスイッチ81を押圧して、モータ
29の回転を停止させる。一方、回転カム21の外側面
においては、図2に示したようにスライド操作用のガイ
ド溝31の非操作領域34の端部が第1カム係合ピン5
9の位置に戻された状態になるのである。
【0078】なお、図面に示す実施例においては、メカ
デッキ8をカセット挿入窓3側に向けて5°の仰角で傾
斜させた場合を示したが、メカデッキ8の傾斜角度はテ
ープカセット4の引込量やテープカセット4の上面とカ
セット挿入窓3の間隔等により適宜に設定される。
【0079】
【発明の効果】本発明の記録再生装置によれば次に述べ
るような効果がある。
【0080】(1)カセット挿入窓に向けてメカデッキ
を所定の仰角で傾斜させたので上記カセット挿入窓を通
して記録再生中のテープカセットの上面を見たり、或は
テープが正常に回転しているか否か等を容易に観察する
ことが可能になる。
【0081】(2)カセット挿入窓に、常時は、該カセ
ット挿入窓を閉じていて、テープカセット挿入時又はテ
ープカセット排出時に、該テープカセットにより押圧さ
れて回動してカセット挿入窓を開く透明の開閉扉を設け
たので、開閉を開閉させる特別な機構を必要とせず、し
かも開閉扉を透明にしたので、開閉扉が閉じられている
状態においても、該開閉扉を通して記録再生中のカセッ
トを見ることができる。
【0082】(3)ホルダ駆動装置を、回転カムと、該
回転カムにより駆動されて、カセットホルダを水平方向
に移動させたのちに、垂直方向に移動させる回動アーム
機構とで構成したので、ホルダ駆動装置が従来のパンタ
グラフ方式やラックアンドピニオン方式のホルダ駆動装
置に較べて構造が簡単になり、コストを下げることが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録再生装置の斜視図。
【図2】カセットホルダがカセット挿入窓に臨んでいる
状態の側面図。
【図3】カセットホルダが僅かに引き込まれた状態の側
面図。
【図4】カセットホルダが下降し始めた状態の側面図。
【図5】カセットホルダが下降し終わった状態の側面
図。
【図6】スライダ部分の斜視図。
【図7】回転カムの内側面の平面図。
【図8】スライダがカセット挿入窓側に最大限、スライ
ドした状態の側面図。
【図9】スライダがテープカセットにより押されてスラ
イドした状態の側面図。
【図10】スライダに設けた第2カム係合ピンが第1カ
ム溝に沿って移動している状態の側面図。
【図11】スライダに設けた第2カム係合ピンが第1カ
ム溝と第2カム溝の間の仕切壁に接触した状態の側面
図。
【図12】スライダに設けた第2カム係合ピンが第1カ
ム溝と第2カム溝の間の仕切壁に乗り上げた状態の側面
図。
【図13】スライダに設けた第2カム係合ピンが第1カ
ム溝と第2カム溝の間の仕切壁を乗り越して第1カム溝
から第2カム溝に侵入した状態の側面図。
【図14】スライダに設けた第2カム係合ピンが第2カ
ム溝の非操作領域に位置している状態の側面図。
【図15】スライダに設けた第2カム係合ピンが第2カ
ム溝の引込領域に位置している状態の側面図。
【図16】スライダに設けた第2カム係合ピンが第2カ
ム溝の排出領域は位置している状態の側面図。
【図17】スライダに設けた第2カム係合ピンが第2カ
ム溝から抜け出た状態の側面図。
【図18】スライダに設けた第2カム係合ピンが第1カ
ム溝の位置に戻された状態の側面図。
【符号の説明】
1…記録再生装置、2…筐体、3…カセット挿入窓、4
…テープカセット、5…カセットホルダ、6…ホルダ駆
動装置、7…回転ヘッドドラム、8…メカデッキ、9…
開閉扉、10…枢支軸、11…被押圧部、12…スプリ
ング、21…回転カム、22…回動アーム機構。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体のフロント面に設けたカセット挿入
    窓から挿入したテープカセットを支持するカセットホル
    ダと、該カセットホルダを移動させるホルダ駆動装置
    と、該ホルダ駆動装置によりカセットホルダと共に移動
    してきたテープカセットの上面を上記カセット挿入窓か
    ら視認しやすいように、上記カセット挿入窓に向けて所
    定の仰角に傾斜させた状態に支持するメカデッキとを備
    えてなる記録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記録再生装置において、カセ
    ット挿入窓に、常時は、該カセット挿入窓を閉じてい
    て、テープカセット挿入時又はテープカセットの排出時
    に、該テープカセットにより押圧されて回動して、カセ
    ット挿入窓を開く、透明な開閉扉を設けた記録再生装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1の記録再生装置において、ホルダ
    駆動装置を、回転カムと、該カムにより駆動されて、カ
    セットホルダを水平方向に移動させたのち、垂直方向に
    移動させる回動アーム機構とで構成した記録再生装置。
JP3204266A 1991-08-14 1991-08-14 記録再生装置 Pending JPH0547085A (ja)

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