JPH0547047B2 - - Google Patents

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JPH0547047B2
JPH0547047B2 JP61161458A JP16145886A JPH0547047B2 JP H0547047 B2 JPH0547047 B2 JP H0547047B2 JP 61161458 A JP61161458 A JP 61161458A JP 16145886 A JP16145886 A JP 16145886A JP H0547047 B2 JPH0547047 B2 JP H0547047B2
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Kenichi Okada
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は環状の光学路を互いに逆の向きに伝
搬する2つの光の間に生ずる位相の差を検出し、
その位相の差から光学路に印加された角速度を測
定する光干渉角速度計に関する。
「従来の技術」 第6図は従来の光干渉角速度計の例を示す図で
ある。レーザなどの光源11からの光12が光分
配結合器13により右廻り光14と左廻り光15
とに分配され、これらの光14,15は少なくと
も一周する光学路16の両端に入射され、光学路
16をそれぞれ右廻り、左廻りに通つて光学路1
6から出射光17,18として出射され、これら
出射光17,18は光分配結合器13により結合
され、互いに干渉し、干渉光19として光電変換
回路21に受光される。
光学路16は例えば光フアイバを複数回ループ
状に巻いたもので構成される。光学路16にその
周方向の角速度が印加されない状態では出射光1
7及び18の位相差はほゞゼロであるが、光学路
16の軸芯まわりに角速度Ωが印加されると、こ
の角速度によつていわゆるサニヤツク効果が生
じ、光学路16を伝搬した出射光17,18の間
に位相差Δφ〓が生ずる。この位相差Δφ〓は、 Δφ〓=(4πRL/cλ)・Ω ………(1) で表される。ここでRはループ状に構成された光
学路16の半径、Lはループ状に構成された光学
路16の長さ、λは光源11の光波長、cは光の
速度を示す。また干渉光19の光強度I0は I0∝1−cosΔφ〓 ………(2) となる。従つて干渉光19の強度I0を測定するこ
とにより角速度Ωを検出することができる。
しかしこの場合、入力角速度が小さい場合には
位相差Δφ〓が小さく、cosΔφΩの変化が僅かなの
で感度が極端に低くなる。
このような点から従来より入力感度を最適化す
るために、第7図に示すように光学路16の一端
と光分配結合器13との間に例えば電歪振動子に
光フアイバを巻回して構成した位相変調器22を
直列に挿入し、変調信号源23からの駆動信号f0
により互いに逆方向に伝搬する光14,15を位
相変調する方法がとられている。この場合、干渉
光の強度I0は I0=C{1−cosΔφ〓(J0(X) +2J2(X)cos2ωJ′+…… 32J2n(X)cos2mωt′+……) −sinΔφ〓(2J1(X)sinωt′ +2J3(X)sin3ωt′+…… +2J2n-1(X)sin(2m−1)ωt′+…)}………(3) となる。
ここで、C:定数 Jo:2次のベツセル関数(n=0,1,
2,3,…) X:2Asinπf0τ A:変調指数 τ:光学路16を通る光の伝搬時間 f0:位相変調器22の駆動周波数 t′:t−τ/2 式(3)から明らかなように、干渉光19の強度I0
には、cosΔφ〓に比例する項と、sinΔφ〓に比例す
る項とが含まれている。
先行技術として、特願昭59−70452号に述べら
れているように、Δφ〓が±mπ,(m=0,1,
2,……)に対し、約±π/4の範囲で高感度化
するために、光電変換回路21の出力を同期検波
手段24において駆動信号源23の周波数2f0
1/2分周器25で分周した変調信号f0により同期
検波してsinΔφ〓に比例する成分の内、位相変調
器22の駆動周波数f0と同一成分V1を取り出し、
更にΔφ〓が±(2m+1)・(π/2),(m=0,
1,2,……)に対し約±π/4の範囲で高感度
化するため、光電変換回路21の出力を他の同期
検波手段26において変調信号源23の周波数
2f0により同期検波してcosΔφ〓に比例する成分の
内、位相変調器22の駆動周波数f0の2倍波成分
V2を取り出している。
ここで、V1=K1J1(X)sinΔφ〓 ……(4) V2=K2J2(X)cosΔφ〓 ……(5) K1,K2:定数 である。
±mπ,(m=0,1,2,……)に対し±π/
4の範囲では、同期検波手段24の出力V1を角
速度計の出力として取り出すと共に、±(2m+1)
π/2,(m=0,1,2,……)に対し±π/
4の範囲では他の同期検波手段26の出力V2
ジヤイロ出力として取り出し、V1及びV2の切り
換え回数mを計数することで、角速度情報Ωは Ω=cλ/4πRL(mπ/2+KV) により求められる。
この方法では、広い範囲にわたつて高感度にし
かも直線性良く角速度を測定することができる。
しかしながら、式(4)、式(5)から解かれるよう
に、入力感度はX(=2Asinπf0τ)の値に左右され
る。Xの値は変数指数A、位相変調器22の駆動
周波数f0及び光学路16を通る光の伝搬時間τに
よつて決まる。駆動周波数f0及び伝搬時間τは温
度による影響が比較的小さいが、変数指数Aは温
度による影響を受けやすい。
つまり位相変調器22は、例えば電歪振動子に
光学路16を構成する光フアイバを巻きつけ、そ
の電歪振動子に周波数f0の駆動電圧を印加して振
動させ、光学路16を伸縮させ、そこを通る右廻
り光と左廻り光とを位相変調させるようにする。
駆動周波数f0はその電歪振動子を効率良く伸縮
させるために電歪振動子の共振点に合わせるのが
一般的である。この共振周波数は、温度によつて
変化するため変調指数Aは電歪振動子の機械的Q
(共振周波数における機械的振動の“鋭さ”を指
す)が高い程温度の影響を受ける。その結果Xの
値が変化し、入力感度が変動する不都合が生ず
る。
また、光フアイバは最適動作を行うため適当な
テンシヨンで巻かれている。しかし、このテンシ
ヨンは周囲温度が変わると電歪振動子と光フアイ
バの熱膨張係数の差で、初期設定値から外れてし
まう。また、光フアイバの緩衝層(シリコンまた
はウレタンなど)によるダンパ効果も温度によつ
て変わり、その結果、変調指数Aが変化し、入力
感度が変動する。温度の変化に影響されずに、X
の値を一定に保つための先行技術として特願昭60
−151795号に説明しているように、干渉光に含ま
れる係数の中の奇数次のベツセル関数J2o+1(X)の
相互、または偶数次のベツセル関数J2o(X)の相互
が実質的に等しくなるように位相変調器の駆動状
態を制御する自動制御ループを設ける方法が提案
されている。
この提案によれば、干渉光I0に含まれる項の係
数で、奇数次のベツセル関数J2o+1(X)相互または
偶数次のベツセル関数J2o(X)相互が等しくなるよ
うに、その自動制御ループにより位相変調器の駆
動状態を制御するもので、全作動温度範囲にわた
つて入力感度を一定に保ち、ジヤイロの入出力特
性としてのスケールフアクタを安定に保つことが
できる。
第8図はその例を示す図である。光電変換回路
21の出力は第1同期検波手段24、第2同期検
波手段27及び第3の同期検波手段26にそれぞ
れ供給される。第1、第2同期検波手段24,2
7には位相変調器22に供給される信号f0の隣接
する奇数倍または隣接する偶数倍の参照信号が供
給される。この例では、奇数倍の参照信号f0及び
3f0が第1、第2同期検波手段24,27に供給
されている例で、それぞれ信号V1,V3を出力す
る。他の同期検波手段26には参照信号2f0が供
給され、信号V2を出力する。信号V1は式(4)で表
され、sinΔφ〓に比例するジヤイロ出力として端
子33に出力されると共に、差動増幅器31のプ
ラス入力端に供給される。
信号V2は式(5)で表され、cosΔφ〓に比例するジ
ヤイロ出力として端子34に出力される。
信号V3は V3=K3J3(X)sinΔφ〓 ……(6) K3:定数 で表され、差動増幅器31のマイナス入力端に供
給される。
自動電圧調整器30は差動増幅器31の正の信
号によつて位相変調器22に印加する駆動周波数
f0の信号の電圧を増加させ、差動増幅器31の負
の信号によつて位相変調器22に印加する駆動周
波数f0の信号電圧を小さくする制御ループが構成
される。
この装置は、差動増幅器31の出力がゼロ、即
ち、V1=V3のとき(但し、K1,K3は予め等しく
なるように調整されているものとする)第1種ベ
ツセル関数J1(X)とJ3(X)とが同じ値になるように構
成される。第9図は第1種ベツセル関数の関数曲
線を示す図、第10図は第9図のA点付近の詳細
を示すプロツト図である。第1種の1次ベツセル
関数J1(X)はX=2の付近で極大となり、X=5の
付近で極小となり、……極大値と極小値とを交互
にもつ関数である。2次、3次、……ベツセル関
数も同様に増減を繰り返す関数であることが示さ
れる。この図から判るように、A点、つまりX=
3 054付近では1次ベツセル関数J1(X)は減少傾
向にあり、3次ベツセル関数J3(X)は増加傾向にあ
つて、互いに交叉している。この1次及び3次ベ
ツセル関数J1(X)及びJ3(X)との関係を利用して自動
制御ループが構成される。つまりX≒3 054(第
9図のA点)になるように自動電圧調整器30に
より位相変調器22に印加される電圧が調整され
ている。
今、何らかの原因、例えば変調指数Aが増加
し、その結果Xの値が大きくなると、第9図のA
点付近に示すように1次ベツセル関数J1(X)は
減少し、3次ベツセル関数J3(X)は増加する。1次
ベツセル関数と3次ベツセル関数との差、J1(X)−
J3(X)は第10図に示すようにA点より右側(X>
3 054)では負になり、差動増幅器31は負の
信号を自動電圧調整器30に供給する。従つて、
位相変調器22への印加電圧が低くなり光に対す
る位相変調度は減少する。
一方、変調指数が減少し、それに応じてXの値
が小さくなると、第9図から判るように、1次ベ
ツセル関数J1(X)は増加し、3次ベツセル関数J3(X)
は減少する。第10図のA点の左側(X<3
054)では、J1(X)−J3(X)は正となり、従つて、差
動増幅器31は正の信号を自動電圧調整器30に
供給するようになり、位相変調器22への駆動信
号の印加電圧を増加させ、光位相変調の変調指数
Aが大きくなる。
このように、変調指数Aの値を変えるような外
部作用、例えば温度、振動、衝撃などが働いても
Xの値が常に一定に保たれ、ジヤイロの出力とし
てのJ1及びV2の感度を一定に保つことができる。
この従来例では、1次ベツセル関数J1(X)と3次
ベツセル関数J3(X)とが等しくなるように動作させ
た場合であるが、2次ベツセル関数J2(X)と4次ベ
ツセル関数J4(X)とが等しくなるように制御するこ
ともできる。この場合には第9図のB点に示す付
近で制御が行われることになる。この場合位相変
調器22の駆動周波数f0に対し、2倍の周波数
2f0と4倍の周波数4f0とでそれぞれ同期検波し、
その同期検波出力V2とV4とを差動増幅器31に
与え、その差動出力を自動電圧調整器30に与え
るようにし、位相変調器22を制御する制御ルー
プが構成される。
また、この場合には、sinΔφ〓に比例するジヤ
イロ出力は同期検波出力V3を、cosΔφ〓に比例す
るジヤイロ出力としては同期検波出力V2または
V4を使用している。
またこの例では位相変調器22に印加する駆動
信号の電圧を制御するように構成してあるが、位
相変調器22に与える駆動信号の周波数を制御す
るようにしても同様の効果が得られている。
また、この従来例では位相変調器22の駆動周
波数f0とその2倍の周波数2f0または周波数2f0
周波数4f0とで信号を同期検波する構成であるが、
他の例として同期検波手段24,26及び27の
それぞれの前段にミキサを設け、このミキサによ
り局部発振器から与えられる局部発振信号fLと和
または差の周波数(f0+fL)または(f0−fL)を
得るようにし、その和または差の周波数の何れか
一方をフイルタによつて取り出し、その取り出し
た信号の周波数の奇数次と偶数次の周波数の信号
により同期検波するようにし、同期検波出力V1
V2,V3またはV2,V3,V4を得るように構成する
ことも考えられる。
「発明が解決しようとする問題点」 第11図は第8図で示した従来の光干渉角速度
計の干渉出力に含まれるベツセル関数J(X)の、変
数Xの値を安定に保つために構成された回路の伝
達関数を表すブロツク図である。同図において、
KbはXに対するJ1(X)−J3(X)の傾き(Kb≒0
556)、Kcは位相変調利得、Eはオフセツトエラ
ー、Kiは定数である。
この伝達ブロツク図において、Xの伝達関数X
(s)は次の式で表される。
X(s)=Xi+E/(K・KbsinΔφ〓)/1+sT0
…(7) ここで、 T0=T/K・Kb・KcsinΔφ〓 この式から明らかなように、sinΔφ〓が充分に
大きい時はXを安定化の目標値Xi(=3 054)
に確実に保持するのが可能である。しかし、
sinΔφ〓がゼロ若しくはゼロに近い値の場合には、
電気回路のオフセツト電圧等の方が大きく影響
し、Xの値を目標値Xiに保つことが困難になる。
ちなみに、ジヤイロ出力として0 01゜/Hrも
の安定度が要求される高精度ジヤイロでは、ジヤ
イロの角速度出力信号のスケールフアクタの安定
性は10ppm程度も要求される。つまり第1種ベツ
セル関数の1次ベツセル関数J1(X)と第3次ベツセ
ル関数J3(X)は10ppmの安定性が要求される。
cosΔφ〓に比例する成分に関しては、X=3
054の近辺で位相変調器22を動作させれば第9
図のベツセル関数図に示すように、2次ベツセル
関数J2(X)は変数Xの変化に対し殆ど変動せず安定
な位置にある。また、さらに好都合なことに
cosΔφ〓に比例する信号をジヤイロ出力として使
用している時は、1次、3次ベツセル関数の信号
が充分に大きく、その差動出力によりXを効果的
に制御することが可能で、XはX≒3 054の一
定値に維持される。
しかし、sinΔφ〓に比例する成分に関する1次
ベツセル関数J1(X)と3次ベツセル関数J3(X)は、変
数Xの僅かな変化にも敏感に変動してしまう。第
12図はXi=3 054を中心として、Xが変化し
た時のJ1(X)とJ3(X)がJ1(Xi)とJ3(Xi)からそれぞ
れ偏する偏差率1−J(X)/J(Xi)を計算して示
した図である。この図で「D−03」は10-3、「D
−06」は10-6をそれぞれ示す。この図から分かる
ように、1次、3次ベツセル関数J1、J3(X)とも、
Xが目標値Xi=3 054からわずか±0 001だ
け、つまり約0 3%だけでもずれると、前記偏
差率は10-3以上となり、高精度ジヤイロの安定性
を満足させるに要な10ppmの値を簡単に越えてし
まう。
「問題点を解決するための手段」 この発明では、以上の点に鑑み、sinΔφ〓が微
小な値にあるときにXの値が変わつても、最終的
にsinΔφ〓に連動するジヤイロ出力とcosΔφ〓に連
動するジヤイロ出力のスケールフアクタへ与える
影響の少ない光干渉角速度計を提供する。
即ち、この発明では、第1種ベツセル関数の隣
接する奇数次のベツセル関数信号相互または隣接
する偶数次のベツセル関数信号相互を、加算手段
により所定の比率で加算することにより、変動分
を相殺させ、安定な角速度検出信号を得る。
「実施例」 第1図はこの発明の干渉角速度計の構成例を示
す図である。第6乃至第8図と対応する部分には
同じ符号を付け、重複する説明は省略する。
この発明では、例えば第1同期検波手段24の
同期検波出力V1と第3同期検波手段27の同期
検波出力V3とをある比率で加算する手段を設け、
その加算出力をジヤイロ出力とする。
この例では、第3同期検波手段27の検波出力
V3が増幅器36に供給される。この増幅器36
は供給された検波信号V3を増幅率kで増幅して
出力する。その増幅信号kV3は加算増幅器37の
一方の入力端に供給される。また第1同期検波手
段24の検波出力V1は加算増幅器37の他方の
入力端に供給される。これら信号V1及びkV3
供給された加算増幅器37はそれらの信号を加算
増幅し、角速度信号出力端33に出力する。即
ち、光干渉角速度計のsinΔφ〓の成分は2つの信
号が1:kの比率で加算された信号Vsinとなり、 Vsin=V1+kV3 =KsinΔφ〓{J1(X)+kJ3(X)} k:定数 で表される。
いま、Xの関数としてのVsio及び2次ベツセル
関数J2A(X)の偏差率(X)をそれぞれ 偏差率(X)=V(極値)−Vsio/V(極値) 及び =J2(3 054)−J2(X)/J2(3 054) とし、偏差率(X)曲線を示したのが第2図である。
この図からk=2 203に選定したときに、Vsio
がXの制御目標値Xi(≒3 054)の付近で極値
をもつことが読み取れる。従つて、この時に
sinΔφ〓及びcosΔφ〓に比例した成分の2つの出力
信号が同時に最も安定して得られる。
第3図は、k=2 203に選定したときに、X
がその目値Xi=3 054から外れた場合に、
sinΔφ〓の成分Vsioが偏する偏差率を計算値で示す
図である。この図から、ジヤイロスケールフアク
タが10ppm以内に安定する範囲がX=3 054の
付近の0 2%の範囲(Xnio=3 047〜XMAX
3 063)にまで広くなつているのが分かる。
次にオフセツトエラーEによる影響について説
明する。式(7)において、時定数T0に対し、取り
扱つている周波数が充分小さければ、ベツセル関
数の変数Xは次の式であらわすことができる。
X=Xi+E/(KsinΔφ〓Kb) ……(8) この式からオフセツトエラーによる偏差率を
Rxで表すと、 Rx=(X−Xi)/Xi =E/(VKbXi) ………(9) 但し、V=KsinΔφ〓 となる。sinΔφ〓成分の出力偏差Rg(sinΔφ〓成分
のスケールフアクタエラー)は次の式で示され
る。
Rg=1−J1(X)+kJ3(X)/J1(Xi)+kJ3(Xi)……
…(10) 但し、X=Xi+E/(VKb)と置いた 今、例えば、オフセツト電圧E=14μV、K=
10V、Kb=0 556とした場合、Δφ〓に対する
sinΔφ〓成分出力の偏差Rg(ジヤイロスケールフ
アクタエラー)は式(9)、式(10)から第4図に示され
るようになる。
尚、ザグナツグ効果により生ずる光フアイバ中
の2つの光の位相差Δφ〓は、 Δφ〓=(4πRL/cλ)・Ω R:光フアイバループの平均半径(0
04m) L:光フアイバループの長さ(1Km) λ:光源の波長(0 85×10-6m) Ω:入力角速度(rad/shc) とした。
即ち、オフセツト電圧による出力Vsinの偏差
は、この図によれば入力角速度が1゜/Hrより大
きいと、ジヤイロが要求するスケールフアクタの
安定性は満たされるが、1゜/Hrより小さくなる
と、スケールフアクタの要求は満足されない。し
かし、1゜/Hrのジヤイロスケールフアクタの要
求は1%(1×10-2)まで逓減される。
第5図はXを変数として、sinΔφ〓成分のスケ
ールフアクタエラーRgの計算値を示す図である。
Xnio<X<XMAXの範囲ではスケールフアクタエ
ラーが1×10-2(=1%)より小さく、その範囲
外になると%を越えてしまう。従つて、オフセツ
ト電圧によりXが変化しても、Xはその中心位置
Xi=3 054から約8%の変化があつても許容さ
れることになる。即ち、この8%の値の範囲では
Xの自動制御が行われなくても位相変調器自体の
性能で、オフセツト電圧は原因になるスケールフ
アクタエラーが許容範囲を越えないようにカバー
することができる範囲と考えられる。このこと
は、自動制御回路の範囲を±8%以内になるよう
に光干渉角速度計を設計しておけば、自特制御が
不可能になつても、ジヤイロが要求するスケール
フアクタの値を満足した出力を得ることができ
る。
「発明の効果」 位相変調度の自動安定のめに用いられる
sinΔφ〓またはcosΔφ〓の出力信号がゼロ若しくは
ゼロに近い値の範囲になり、位相変調器に対する
自動制御ループが適切に働かなくなり、そのため
位相変調度が変動しても、高精度なジヤイロが要
求するスケールフアクタ安定性を充分に満足させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の光干渉角度計の実施例を示
す構成図、第2図はこの発明の光干渉角速度計の
出力信号J1(X)+kJ3(X)が、Xが変化した場合の偏
差量を示す図、第3図はこの発明の光干渉角速度
計の出力信号J1(X)+kJ3(X)が、Xが変化した場合
の偏差量Rgを計算値で示した図、第4図は角速
度計に要求されるスケールフアクタ安定性とオフ
セツト電圧によるsinΔφ〓成分のスケールフアク
タエラー線(Rg)とを比較する図、第5図はオ
フセツト電圧によるRgを計算値で示した図、第
6図は干渉角速度計の基本構成を示す図、第7図
は従来の光干渉角速度計の構成例を示す図、第8
図は他の従来例を示す図、第9図は第1種ベツセ
ル関数の関数曲線を示す図、第10図は第9図の
A点付近の詳細を示すプロツト図、第11図は第
8図の従来例の伝達関数の簡易ブロツク図、第1
2図は変数Xが目標値Xiから変動することによ
るベツセル関数J(X)の偏差量を示す図である。 11:第1光源、12:出射光、13:光分配
結合器、14:右廻り入射光、15:左廻り入射
光、16:光学路、17:右廻り出射光、18:
左廻り出射光、19:干渉光、21:光電変換
器、22:第1位相変調器、23:変調信号源、
24:第1同期検波手段、25:1/2分周器、2
6:同期検波手段、27:第2同期検波手段、3
0:自動電圧調整器、31:差動増幅器、33,
34,35:出力端、36:増幅器、37:加算
増幅器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 A 光源と、 B 少なくとも一周する光学路と、 C その光学路に対し右廻り光及び左廻り光とを
    通す手段と、 D その光学路を伝搬してきた右廻り光及び左廻
    り光とをたがいに干渉させる手段と、 E その干渉手段と上記光学路の一端との間に配
    されて右廻り光及び左廻り光とに位相変化を、
    上記干渉光に含まれる係数である第1種ベツセ
    ル関数の2n次または(2n+1)次(nは1以
    上の整数)のベツセル関数がほゞ極大となる変
    調量で与える位相変調器と、 F 上記干渉光の光強度を電気信号として検出す
    る光電変換回路と、 G この光電変換回路によつて電気信号に変換さ
    れた信号を、上記位相変調器における光変調周
    波数に関連した基本周波数成分の(2n−1)
    倍及び(2n+1)倍、または2n倍及び2(n+
    1)倍の周波数でそれぞれ同期検波する第1、
    第2同期検波手段と、 H これら両同期検波手段の出力を、上記位相変
    調器の変調量の変動に対して加算出力の変動が
    少なくなるような所定の比率で加算して角速度
    検出信号とする加算手段と、 を具備した光干渉角速度計。
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